サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【質問箱】KPOPアイドルのシステムの日本ローカル化について

【お題箱より】

I-LANDに出演していたケイくんをはじめとする5人の練習生がBIG HITJAPANからデビューすることが決まりましたが、K-POPアイドルのパッケージを日本で売るという最近の流れを泡沫さんはどう考えていますか?
一昨年のproduce101JAPAN、そして今年社会現象となった虹プロなど、どちらも十分に成功と言える結果を残していて、今年もプデュが始まりますし虹プロ男性版もやると発表がありましたが、実際のところこのムーブメントは続くのでしょうか。

特に男性に限って言えば飽和状態になるのも近いのではないかと私は思っています。JO1は人気ですが、同じく2020年デビューのsnowmanSixTONESにはやはり人気は及ばず、正直「ジャニーズの壁」を感じます。 これは完全に私のイメージの話になってしまいますが、「ジャニーズなど日本の男性アイドルを好きな人」の層を獲得しているというよりも、「K-POPが好きな日本人」の層から切り崩して人気を得ている感じがします。本家のK-POPがある限り世界からの人気というのもどうしても及ばず、獲得出来るファンに現時点で限りがあるように見えます。そうなると、虹プロ男性版やプデュシリーズのボーイズグループ、BIG HITJAPANのボーイズグループがデビューすればファンの数は分散してしまい、結果的にジャニーズアイドルを越えられるグループができるのか疑問です。

ただBIG HITJAPANについてはまだ詳細が分からない部分が多く、ビッヒのことだからそもそも、拠点を日本とするだけでway vのように活動し、最初から日本国内人気ではなく世界人気を狙いに行くような気もします。

長文になってしまいすみません。上手く要点を整理出来ていませんが、少しでも泡沫さんの意見を聞けると幸いです。

2021年1月7日22:03

https://odaibako.net/detail/request/c54a549f-f6e9-4a28-b822-5b64053b47f7

 

BigHitのグループに関しては今からオーディション募集しますよというような何一つ確定事項がない段階なので、ピンポイントでは正直何も言える事がないです。

 

ただ、「KPOPのローカル化」というのは以前から予兆はあって、JYPもNiziU以前から中国でローカルのボーイズグループを作っていましたし(計画自体は10年近く前からあったみたいです)YGもYG JAPANで独自に練習生をトレーニングしてますし、SMのNCTシステムも根本には同じ「KPOPのローカル化」構想があると思いますので、特にある程度世界的な知名度がある先輩グループのいる大手なら考えに至る発想なんじゃないかと思いました。
(https://realsound.jp/2018/07/post-214569.html)

特に今のような特殊なパンデミック下が何年続くかわからない状況で、感染の抑制具合が国によって違ったりすると海外公演がどうなるかわからないため、すでにある程度人気のあるグループはともかく新人グループを作る時に、特にアイドルファンが多く見込める市場でのより一層のローカル化が重要視されていくというのはありうるかもと思います。

 

「「ジャニーズなど日本の男性アイドルを好きな人」の層を獲得しているというよりも、「K-POPが好きな日本人」の層から切り崩して人気を得ている感じがします。」とありますが、日本の「アイドルオタク層」の場合は意外とファン層が分断されてなくて「ジャンルを跨いだカケモ」っていうのも多いんじゃないかと思うんですよね。実際、某韓国の事務所の人からFCのアンケートなどから日本では某KPOPの人気グループと某ジャニーズの人気グループの掛け持ちは結構多いときいたこともあります。KPOPにハマったから完全にジャンル移行する人ばかりではなくてこっちも好きだけどこっちも好きという多ジャンル掛け持ちだけでなく、「KPOPファン」でも一個のグループだけ追っかけてる人の方が少ないのではないかと思いますから、今の時代「ジャニーズを超えるかどうか」みたいな物差し自体がやや古いものになってきてるんじゃないかと思いますし、むしろ他のジャンルといかに共存するかどうかという事なのではないでしょうか。何故日本でKPOPが定着したのかという韓国の記事で、「日本はひとつのアイドルだけを応援するべきだという考えが薄く、かけ持ちが多いから文化が広がりやすい」という説を読んだ事もあります。特に日本の場合は競走相手は二次元とか(欧米のファンでもこことかけもちというKPOPグループのファンは珍しくないと思いますが)「アイドル的なもの」のレンジがめちゃくちゃ広いので、客を奪うといってもオールオアナッシングではないのでは。例えば既にラーメンが大人気の土地で新しくチゲ屋をやろうみたいな話で、「ラーメンよりもチゲの方を好きにさせるには」という思考法よりも、「ラーメン好きの層にもチゲのお店に来てもらうにはどうしたらいいのか」というような事を考える方が成功しやすいのではないかと思うのですが。ジャニーズのような「ブランド」はKPOPの大手事務所もそうですが代わりのない独自のカラーがあって事務所のクリエイション自体にファンがついている部分もあり、練習生システムに近いJr.システム(練習生システム自体がJr.システムから発想された部分もあるようですが)があるため、環境的にも新人でもデビュー当時から即ある程度の注目とか仕事、人気を得やすいというのはある意味当然ではないかと思います。そういう中で「ローカル化」されたアイドルには「外タレ」としてのKPOPだとある程度時間がかかる所に早く到達できるメリットは確実にあるわけで、それはNiziUを見ても感じる部分です。男子グループの場合大衆支持もないと大きなブレイクが難しい故に一般大衆の目に触れやすくなるローカル化のメリットが大きい女子グループとは違ってどうしてもファンドム構築が中心になる部分があり、一般メディアに出る事とコアなファンを満足させる事の理想の比重が女子とはまた違うのではないかと思いますので、男子ではパイオニアのJO1は色々とその辺り模索しながらの部分も多いのかもしれません。男子の場合はまずある程度ローカルのファンドムのベースありきでそれをある程度固めてから海外を目指す、という方がいいのではないかと個人的には思いますが...まさにKPOPグループがやっている事をそのまま日本でやる感じというか。KPOPのグループを見ても、本当の意味での「世界的な人気」を得る事が目的であるなら、母国のファンベースの規模は大事ではないかと思うのです。今現在ある程度世界的に認知度が高かったり人気の男子グループって、すでに韓国と日本である程度(最低でもアリーナ公演クラスくらいの)ファンドムが固まってるグループが殆どだと思うので。これからオンラインの比重が変わってくればその辺も変わってくる可能性はありますが、現状では世界にも目を配りつつまずは身近な場所でのファンベースを作ってその場所での大衆化を目指すってやっぱり大事な事なんじゃないかと思うんですよね。そうじゃないとKPOPのローカル化」の意味自体がないですし。

 

結局、この流れ自体が新しいものなのでとりあえずやってみないとどうなるかはわからない事だと思いますから、今からネガティブな見方をする必要もないんじゃないかと思います。個人的な感覚ですが、ファンというわけではない自分がJO1のメンバーがTVに出てるのを見た時の感覚はKPOPのアイドルを見るときとはまた違う親近感のような感覚があって、それはジャニーズのアイドルに感じるものと近いです。韓国の大衆やファンからすればKPOPのアイドルに対して感じるのもそういう感覚に近いものなんじゃないかと思うので、ローカルな一般大衆にそういう感覚を抱かせる事とファンドムを作ること、そして世界もめざす事両立する事って、見せ方とかシステム次第では不可能な事ではないんじゃないかと思うんですよね。

 

個人的にはサバイバルオーディション出身のアイドル場合は「教育期間」が練習生システムよりもどうしても短くなる傾向があるので、ローカル以外の場所で活動するという事に対する実質的な心の準備のようなもの(言語や文化に対する教育も含まれると思いますが)をどのようにするのかという事はこれから特に重要なのかもという事を考えると、世界進出という点では「日本でのローカル化」以上に「サバイバル出身か否か/アイドル練習生やエンタメプロフェッショナルの経験があるのかどうか」という部分の方がポイントになるような気がしています。