サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【askまとめ】⑩防弾少年団(BTS)について

使わなくなったaskのFAQまとめです。長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

防弾少年団(BTS)について

 

はじめまして!既出の質問でしたら無視してください。なぜバンタンがここまで売れたのか泡沫さんの視点で考察して頂きたいです。私はKドルが売れるにはボーカルラインの充実がセオリーだと思っていたのでとても気になります。

(2016)


個人的な考えですが、Kドルはある程度の曲やパフォーマンスのクオリティさえキープしていれば、売れる=人気が出るのにセオリーというものは特にないのではないでしょうか。「パフォーマンスのクオリティが高い」「歌が上手い」「曲が良い」「ルックスが良い」...色々と売れているグループを分析するのに言われる事があると思いますが、全部良くても売れないグループもいるし全部に当てはまらなくても人気があるグループはいますよね。結局は「いかにたくさんの人を萌えさせるか」「好きにならせるか」なのではないかと思うんです。

いくら歌やパフォーマンスが良かったり自作やセルフプロデュースをしていたとしても、アイドルはアイドルでありアーティストではない。そしてそれを分けるボーダーが何なのかといえば、前のaskでも書きましたが、アーティストは曲やパフォーマンスだけが愛されれば良いですが、アイドルは「存在そのものが愛されて応援される」ものなんだと思います。つまりいかにたくさんの人に愛されるか、萌えさせて味方にするかというのが根本にあるんじゃないでしょうか。顔に萌えたり歌声に萌えたりダンスの揃いっぷりに萌えたり、コンセプトに萌えたりメンバーの関係に萌えたり、萌えにも色々ありますが。

防弾少年団の場合、一番大きかったのは事務所が考えた彼らの曲やイメージのコンセプトと彼ら自身の状況や成長が絶妙にシンクロして行って、フィクションとノンフィクションの境目が次第に曖昧になっていったということがある気がします。デビュー前後に受けたバッシングや大手ではない事務所で1位を取るまで1年以上かかったりといった苦境、個々のメンバーの素顔や成長が見えてくるようなリアルかつ見せすぎはしないSNS戦略によって、意図したかどうかはわかりませんが結果的に「傷つきながらも青春を生きる」とか「7つの心臓を持った1人の少年」というコンセプトそのものとリアルの彼らの心情が重なっているように思えるような状態になったからこそ、多くの人が「萌えた」んじゃないかと思います。実際「상남자」まではどちらかというとリアルよりで外向きのメッセージが多かったですが、ブレイクした「I Need U」に始まった様年華期は10代20代の悩みや葛藤をベースにしているのは変わらないながらも、メッセージはより内面的かつ「僕たちと君たち」という内向きなものになって行ったように思います。「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群(Wikipediaより)」をセカイ系と呼びますが、限りなくこの世界観に近いものを感じました。これがまた少年期から青年期への危うい感情の揺らぎを現しているとかなんとか。

(そうじゃない曲もありますが、アルバム全体的なコンセプトはそういう感じ)

しかしこれが実際に彼らのブレイク=花様年華にもなったというのがまたタイミングが良かったというか。SMのアイドルはリアルからは遠いファンタジー寄りのコンセプトが多いですが、INUからはSMグループのファン層も結構反応して流れてきたように思うので、リアルからファンタジーへと一歩踏み出すことでファン層が拡大したのもあるかもしれません。

更に彼らは自作&セルフプロデュースというのを前面に出していますが、それもまた歌詞や曲からメンバーの心情や成長をファンが(勝手に)汲み取って、深く共感したり妄想したり感情を揺さぶられたりするのを増強させる装置のような役割を果たしている部分もあるのではないかと思います。実際はミックステープでも全て大人のチェックが入っているわけですが、それはそれとして。

あと、SNSや動画については散々言われてますが、確かに無料の動画コンテンツが異常に充実してるので興味を持った人が掘っても掘ってもつきなくてハマりやすいというのもある気がします。今でも結構頻繁にVliveでバラエティ配信してますし。こういうの地味に大事。1時間のクオリティのあるバラエティを年数回やるよりも、そこそこクオリティで20分の番組を月数回やる方がファンは満足するという事をよく理解している気がします。

また、彼らは「土スプーンドル」と呼ばれている通り、大手ではない出自というのが特に韓国では大きい支持を得る理由のひとつになったのではないかと思います。大手事務所のアイドルには当然多くのファンがいますが、それに対する「判官贔屓」というのも世の中には常にあるもので、そういう層が支持しやすい存在でもあるんじゃないかと。韓国のアイドルペンドムは推しとアンチがワンセットのようなものなので、ライバル的存在がいる方が盛り上がる気がするんですよね。今はアイドルの数が増えたのであからさまにそういう風潮は見えにくくなりましたが。

個人的に考える防弾少年団がすごく人気が出た理由というのはこんな感じです。パフォーマンスや曲の良さというのは言うまでもありませんけど、売れてるグループにはそれ以外の要素も多分に必要だと思っています。

それとこれはあまり詳しくは言えませんが、ざっくり言うとバンタンって韓国でも海外でもFAやFFを二次創作する層にすごく人気があるんですよね。アイドルとして人気があるのと二次創作で人気があるのは必ずしも一致はしないんですが、彼らはこういう層にもすごく人気があるので、やっぱりそういう萌えがあるグループなんだと思います。そしてそういう人気ってすごく強力な土台になるんじゃないでしょうか。二次創作するファンには更にファンを増やす力があるので。

(二次創作に関しては日本は諸事情により状況が異なりますので、あくまでも韓国と日本を除いた海外の話という事でお願いします)

 

初めまして。最近バンタンを好きになったド素人です。ライブDVDを買おうと思っているのですが、韓国版か日本版だったらどっちがいいのかや、おすすめのDVDがあったら教えて欲しいです…。既出だったらすみません。

(2016年のご質問でした)

 

何故か防弾少年団のDVD関係のaskが連続して来ていた...防弾のDVD、FMやシーズングリーティングや写真集まで含めるとキャリアの割に結構な数出てるので、ざっくりご紹介しますね。自分ARMYじゃないけど参考になるかどうか...

ちなみに防弾少年団の韓国版のDVDはライブDVDだけでなく全てリージョン3なので、リージョン2設定の日本の一般的なDVDプレイヤーでは再生できません。リージョンフリーデッキやリージョンコードを変えられるパソコンなどで再生する必要があります。あと字幕は韓国語・英語・中国語のみです。以下に紹介する韓国版DVD全てに該当するのでご注意ください。

(日本販売バージョンは除きます)

(注:韓国発売のBlu-rayは日本語字幕はないですが日本のデッキでも見られます)


【ライブDVD】

2015 WAKE UP: OPEN YOUR EYESツアー

日本版アルバムの「WAKE UP」をベースにした日本オリジナルセットリストのツアーです。花様年華リリース前のライブで最近はほぼライブではやらないような曲も入ってるので、DARK&WILDまでの初期曲が好きな方向けのライブDVDでは一番手に入りやすいんじゃないかと思います。日本語バージョンのある曲は全部日本語バージョンで歌ってます。WINGSツアーが初防弾ライブの方が見たら今より日本語喋ってる!と思うかもしれない。(今よりカンペを見ているからかもしれない)

Blu-rayにはメンバーのマルチアングル映像が入ってます。


2015花様年華on stage:

〈韓国盤〉

セットリスト→日本とほぼ同じ。日本オリジナル曲のFOR YOUが入ってない代わりに2학년が入っている。

映像特典→メンバー別インタビュー/VCR映像メイキング/リハーサルメイキング/コンサートメイキング

特典→フォトカード/写真集

〈日本盤〉

セットリスト→ソウルコンとほぼ同じ。日本語バージョンのある曲は日本語で歌ってる。2학년の代わりにFOR YOUが入ってる。

映像特典→日本コンメイキング/インタビュー

初回盤特典→コンサート写真集

Blu-ray盤にはDVD盤に入ってないオフショット画像が入ってます。

カメラワークやライティングが結構違うので、純粋に映像的には日本版の方が良いように感じました。ライティングが多分大きな違いで、メンバーの表情などは日本版の方がはっきり見えます。


2016花様年華on stage epilogue

〈韓国盤〉

セットリスト→日本セトリでのFOR YOUなしでヒップホップ性愛者・Ma Cityが入ってる。

映像特典→ポスター&VTRビハインド/コンサートメイキング/MDシューティング/コンサートプラクティス

封入特典→フォトカード/写真集

これはBlu-rayが出ているので、Blu-rayを買えば日本のBlu-rayプレイヤーで再生可能です。

〈日本盤〉

セットリスト→ヒップホップ性愛者とMaCityがなくてFOR YOUが入ってる意外はソウルコンと同じ。

映像特典→コンサートビハインド/メンバー別インタビュー

初回盤特典→コンサートドキュメンタリー写真集

epilogueに関しては日本版の方がカメラワークも映像も音響も綺麗で良いとはっきり思いましたが、韓国版には初めてコンサートに来たご両親に向かってクンジョルするSUGAの姿などが納められてますので、ファン的には何を求めて見るかによるんじゃないでしょうかね。日本版はお疲れソングが入ってますし。

FIREだけは韓国版の方が衣装も赤いし(日本版は白)荒々しい映像が妙にマッチしてて韓国版の方が雰囲気ありましたが、House of Cardsは特に日本版の方が撮り方が綺麗だしそれぞれの声がよく聴こえるように思いました。


【MEMORIES OFシリーズ】

MEMORIES OF 2014:

2014年の活動をまとめたDVDです。ファーストツアー「Live trilogy エピソード II :RED BULLET」のライブが部分抜粋ですが収められてるDVDはこれです。

他にファーストファンミーティング、ワールドファーストファンミーティングの映像も入ってます。300分以上あってお得だと思います。

(タワレコ専売の日本字幕版がありますが、韓国版と合わせて現在は中古しかないかと思います)


MEMORIES OF 2015:

2015の活動まとめ。3月に韓国でのみ開催されたLive trilogy エピソード I:BTS BEGINSが収録されてます。他WAKEUPツアーやRED BULLETワールドツアーのビハインド映像やサンナムジャ中国語ver.などが入ってます。やっぱり300分以上あってお得。

(タワレコ専売の日本字幕版はやはり入手困難ですが韓国版はまだ定価で買えるかも。リージョン3で日本語字幕はありませんが)

ちなみにコンサート開催順としては

エピソード2:RED BULLET(2014〜2015)→エピソード1:BTS BEGINS(2015.3)→花様年華on stage→花様年華 on stage: epilogue →エピソード3:WINGS

です。

 

BTSのラップラインについてDJ泡沫さんの思われるところをお聞きしたいです、という趣旨のアスクを送ったものです…また別のラップラインについてアスクがあったのことでしたので、そちらの方がわたしのものかもしれないと迷ったのですが、一応再度送らせていただきます…しつこくてすみません… いつもあらゆるカルチャーコンテンツがロジカルな言葉に落とし込まれていて、感激しながら拝見しております。ありがとうございます。

(2017)


こちらのミスで2回も送らせてすみません...お手数おかけしました!

防弾少年団のラップラインについてですか...これは本当にただの個人的な好みに過ぎないんですけども、アイドルとして彼らのことが好きというほどには正直ラップスタイルはそんなに好みではなかったりします。単純にグループとしてのパフォーマンスや曲としての好みと、ラッパーとしての好みはまた別というだけなんですが。割と3人とも似た感じのフロウという事もあるんじゃないかと思うのですが、ファンじゃない人が聴いた時にすぐは聴き分けづらいというか、ラップ自体にはまだそこまで個性が際立って感じられない気がしてます。(※しつこいですけども個人の感想です!

しかしRMとSUGAのミックステープを聴いた時は、お互いがお互いの少し足りてない部分を補いあってるんだなあと思いました。RAP MONSTERのトラックはほとんどが欧米のアーティストのトラックを借りていたり(これは別にhiphopでは普通の事ですが)歌詞にスマートながらも若干の恥ずかしさ(若さゆえ...感が...いやでもこれもRMの好きな所でもあるんですが)があったんですが、一方では洗練されているトレンディさがあるし、バリエーションもあって聴きやすかったです。SUGAのトラックはフロウが割とワンパターンなのでどうしてもアルバムとして聴くとどの曲もちょっと似た感じに聴こえてしまうんですが、何よりリリックにhiphopでは多分一番肝になる率直さ=リアリティが感じられたし、トラックが一部を除いてオリジナルでそれが格好よかったので、特にプロデュース面で才能が豊かな人なんだろうなあと思いました。自作やセルフプロデュースをするアイドルにとってはトレンディさとクリエイティビティのバランスが難しいと多くのアイドル自身が言っている気がするんですが、そこをお互いうまく補いあえてる組みあわせなのかなと。個人的に防弾少年団の凄い所は多少メンバーの中で足りない部分がある人がいても、キャリアと共にそのスキルが高くて得意な人が全体をブラッシュアップさせて引っ張り上げていく力がある所だと思っていて、そしてそれがイコールアイドルがグループをやる意味のひとつであり、良いグループの条件なんじゃないかと自分は思っています。勝手に。

J-HOPEはリリース予定のミックステープをまだ出せていないのでなんとも言えませんが、ラッパーだけでなくダンサーもいてのhiphopクルーという感じがするので、防弾少年団がこの3人のチームから始まった事を思うと良いバランスだったんじゃないかと思います。J-HOPEめちゃくちゃ性格良さそうですし...

 

(2018年にJ–HOPEのミックステープ「HOPE WORLD」がリリースされました)

 

こんにちは!最近カムバしたバンタンですが...パッとしない雰囲気を感じました。ぱっと見の衣装もNCT127っぽくも見えて曲も三部作の後とはいえ勢いを感じませんでした!K-POPらしさがどんどん減ってきた気もするんですが...アメリカでのBTSの勢いはすごいんですね!音楽性も含めて彼らの目指す先は韓国内でもアジアでもなく米国欧州なんでしょうか?何か最近のバンタンに違和感感じます...。

(2017DNAカムバ時のご質問です)


今回のタイトル曲は個人的にはKPOPらしさがないというより「(KPOPをよくわかってるアジア圏の国以外の)海外から見たKPOPっぽさ」を強く感じなくもなかったです。欧米っぽいEDMを柱にしたポップス・フォーメーションコレオ・カラフルな色彩っていう感じでしょうか。そしてそういうイメージを作り上げたのはやっぱりSMだと思うので、NCTっぽいと感じるのもまさにそうかもしれませんね〜という。そういう意味では防弾少年団以外がやっても良さそうな曲だとは思いましたが。

ツイッターでもちょっと呟いたのですが、防弾少年団の欧米でのペンドムの結束とか行動力が本国並みというのは確かだと思います。欧米の人気アーティストのファンは普通チャートに影響させるためにスミンしたりハッシュタグ運動したりというのはあんまりないみたいですし、その現場に韓国のペンドムのやり方が作用するとこれだけ影響力があるんだなあ!と思いました。(もちろんある程度の規模があってのことだと思いますが)英語圏のファンドムベースがある程度しっかりできたことで同じような境遇のファンも入りやすくなりますし(ウェブにアップされたコンテンツがすぐ訳されるようになったりとか)、ファンの声が大きければ現地紹介される頻度も上がるでしょうし、正の連鎖ができているような感じがします。しかしビルボード受賞時の会見では意識せずにあくまでマイペースにやっていくというような事を言っていたのに出来たアルバムがこれというのは、実際は無茶苦茶意識しているのでは...とは正直思いましたが笑 世間から期待されている(と本人達が思っている)事・やりたい事・やるべき事・本質的に持っているであろうこと...今現在のスキルや彼らを取り巻く環境も含め、それぞれが混沌と詰め込まれているようにも感じました。

音楽性も含めてこの先アメリカや欧州を目指すのかどうかは...正直どうなんですかね?今せっかく盛り上がってるしビルボードのおかげで知名度も上がっている時期でしょうから、シンプルにその波に乗っかってるだけかも。むしろ乗らない手はないとも思います。

ただ個人的には、このアルバムで事務所が防弾少年団ヒップホップ系アイドルとして結成させてデビューさせたのは、「デビューさせたい子の才能を生かせるコアになるジャンルとしてのhiphop」とか「事務所の元々の中心ジャンルであるhiphopをアイドルというスタイルで世に出したかった」等というわけではなくて、単純に「あの当時アイドルジャンルとしてhiphopが来そうだったので、ヒップホップ系アイドルを出そうと思った」という事だったのかなという考えがよりはっきりしたのかもという感じです。今回のアルバム内での「MIC drop」の位置づけやリリックの内容を考えると、今後彼らが本国でヒップホップジャンルの末席に並べられる事はもうないのかもしれないと思いました。音楽ジャンルの可変性がアイドルの特徴ではあるので、アイドルとしての防弾少年団の方向性としてはジャンルの変節は自然かつ正しい事だとは思いますが、思えばI NEED Uからすでに2年経ってその後YOUNG FOREVER、WINGS、YNWAと来てこのアルバムなので、とっくに「ヒップホップアイドル」ではなく「ヒップホップ系ジャンルも出来るアイドル」と呼ぶべきなのかもしれません。

(そしてまた、メンバー達も色々なジャンルに応えられる能力があるだけにそういう変節が可能なのだろうとも思います)

日本では最近ちょっとまたhiphopブームがきていた時期というのもあってかDEF JAMに移籍してヒップホップグループという路線で売ろうとしているみたいですが、その辺どうするのか気になる笑

という訳なので、自分の好みはさておきジャンルやコンセプトの変わりようについては特にそこまで思うところはなかったのですが(それぞれの楽曲的なクオリティは十分に高いと思いますし)個人的にはタイトル曲だけでなく、アルバム全体の内容が歌詞も含めて段々と非常に内向きになってきている気がする方が非常に気にはなりました。アノニマスな広い世界の人々に向かって歌ってるというよりは、完全に「ファンドム」に向けているようなという意味での「内向き」な内容が多くなったきているというか。これはファンドムにいる人といない人で聴いた時に感想が凄く変わる点かもしれません。ひとくちに良い曲やアルバムと言っても、アイドルの場合ファンドムとファンドム以外の評価は全然違ったりもしますが、ファンじゃないけどあの曲やアルバムは良いねとか好きと言われるような作品ってどこか作品的に聴く人を属性で分けないオープンさがあるんじゃないかと思うんですよね。個人的にはアイドルはファンドムだけのものでなく誰にとっても開かれたものであって欲しいと思っているので、せっかくファンドムも巨大になって世界的にも知名度が上がってきたのだから、もう少し自分たちのファン以外の多くの人たちにも向かって開かれた曲をやってもいいのではないかなーと思ってしまいました。ファンが今より多くはなかった時期の方がまだ開いていた感じがするのが不思議です。内向きに閉じていくということとファンを大切にするというのはまた別のことだと思うので、(その自覚があるのかないのかはわかりませんが)そこだけが少し残念でした。ひょっとしたら防弾少年団が人気の割にはどこか大衆性に欠けるといわれるのは、曲やパフォーマンスの内容やメンバーのキャラクターとは関係なくそういう部分が原因かもしれないと思いました。逆にその閉鎖性がファンドムの献身や熱狂を支えているのかもしれないとも思いますが。

 

いつも興味深く拝見させていただいております!泡沫さんから見た、防弾少年団のラッパーライン(SUGA,JHOPE,RM)のラップでのライム、フロウ、作詞能力、リズム感などどのように評価されていますか?もし可能でしたら教えてくださいませ。

(2017)

 

防弾少年団のラッパーラインに関しては少し前にお答えしたので、そちらご参照いただけますとありがたいです。

(無精)

(前述の質問参照)

リズム感に関してはよくわかりませんが、リリックのライムに関してはSUGAの踏み方はちょっと凝ってるなと思います。RMはあんまり踏まないイメージですが(あと割とわかりやすい)固有名詞や言葉遊び的な要素が散りばめられてて、勉強できそうな人が書いたんだろうなっていう。RMのフロウは大体抑制がきいていて小器用ですが飽きずに落ち着いて聴ける感じですし、SUGAのフロウは結構ワンパターンに感じますけど(すんませ...)バイブス出てんね!というやつですね。たまに出すぎてて聴いてて疲れる時もありますが...J-HOPEはラップもできるダンサーというイメージです。

 

カナダのラジオがどうのこうの、ていうツイート宜しければ翻訳していただきたいです…! EXOとBTSの文字が見えたのでまーた炎上案件かな、と思いつつですが…💦

(2018)


カナダのトロントのラジオ局が1時間のKPOP特集番組を企画したんですが、ARMYからの猛抗議によって取りやめになったそうです。

何故その様な事態になったのかというと、番組を企画したのが人気のあるラジオ局だったためどうやらEXOを含む防弾少年団以外のKPOPソングを流すなというのが抗議の趣旨だった模様です。「KPOP自体の人気はいらない。BTSだけが北米で人気が出ればいい」という考え方から出た行為の様です。「ハシゴを外す行為」というやつですね。

「我々の勝利」と宣言していたアカウントもあった様ですが、結果的にこの局でBTSの曲が流される機会も失われたわけですし、同様の事が繰り返されれば他のラジオ局もKPOPを流すと面倒な事になるから流さないという方向になるかもしれないし、そもそもファンが「この曲を流してほしい」ではなく「この曲は流すな」という様な脅迫的な行為をしているのに「我々はこれだけ努力してBTSをここまで押し上げたんだから、既得権益は我々だけが享受するべき」「我々を非難して来た者が我々が敷いて来た道に便乗するな」という様な思考回路(実際それを当然のように言っている人もいました)になっているのなら恐ろしいことですね...こんな事になるならビルボードもソーシャルのランキングやアワードは無くした方がいいんじゃないかと思います。ファンがたかがファン活動で何かの権力を得たと勘違いする事ほどバカバカしくて怖い事はないと個人的には思うので...件のラジオ局はKPOPの番組をやると言っただけで、BTSのBの字も出していなかったというのに、「今KPOPが北米で注目を浴びているのは全てBTSとARMYのおかげ」と思っている人が少なからずいるという事みたいです。

勿論北米には昔からのKPOP好きや掛け持ちのファンも多いですし、今回の件は全く意味がわからないと思っている人もたくさんいる様です。いわゆる防弾からKPOPにはいった「BTSにわか」の所業の様で、こういう人はどこの国にもいますけど所変われば過激さも変わるものですね...ちなみに韓国の掲示板でもドン引きされていました。