サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【askまとめ】15/曲のおすすめ

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。


◆曲のおすすめ


わたしはEXOのstrongerのような、歌が上手くないと歌いこなせないようなお洒落な曲が好きなのですが泡沫さんオススメのそういった感じの曲はありますか? そろそろstronger以外にも発掘したくて....

(2018)


ちょっと漠然としていて理解できてるか自信がないのですが、Strongerを聞いたときの「ちょっとブルースっぽいジャズテイストの曲」というイメージで選んでみました。

ご要望と違ったらすみません!お洒落...?


テヨン「Rain」

パッキョン&パクボラムOrdinary Love」

IU「25」

HIGH4&キムイェリム「A Little Close」

REDVELVET「AUTOMATIC」

PRIMARY feat.オヒョク「Bawling」

PRIMARY feat. Zion.T &Gaeko「See Through」

AKMU「RE−BYE」

ジョンパク「DND

MAMAMOO「PIANO MAN

 

先日参加したライブでMONSTA Xが出演していたのですが、その時メンバーのウォノ作曲のFrom Zeroという曲を初めて聴き、これ好きなやつとライブ中に興奮しました。 J-POPでもperfumeが好きだったり、f(x)の4Wallsを筆頭にSMアーティストの曲が好みだったり、前からEDMを取り入れた曲が好きなんだな私と改めて思いました。 EDMと言っても私もざっと調べてしか分かってないのですが、トロピカルやADM等色々あると思いますが、泡沫さんのオススメのEDMを取り入れたKPOPの曲があれば教えて頂きたいです。

(2018)


EDMめちゃくちゃ幅広〜〜〜ということで、From Zeroを聴いた感触と似てる様な感触の曲を選んでみました。

ちょっとトロピカルすぎたかも...SMのグループは聴いてらっしゃるようなので、SMのグループの活動曲は避けて新しめのものから選んでみました。K.A.R.Dなんかは全曲入れてもいいくらいEDM好きの方にはオススメのグループな気がします。


SNUPER「Shooting Star」

SEVENTEEN「HIGHLIGHT」

ルナ「Free Somebody」

G.Soul「Cry For You」

テヨン「WHY」

EXID「L.I.E」

24K「Super Fly」

SHINee「Prism」

EXO「Run This」

f(x)「All Mine」

ユリ&ソヒョン「Secret」

REDVELVET「Same Love」

NCT127「SWITCH feat.SR15B」

ジェシカ「Wonderland」

防弾少年団「Save Me」

GOT7「Never Ever」

神話「Touch」

K.A.R.D「You In Me」

Suran「Paradise Go」

Kanto「Lonely feat.Eddy Kim」

AKMU「DINASAUR」

WINNER「ISLAND」

NU'EST「Love Paint」

NU'EST W「Where You At」

プロデュース101(国民の息子)「Never」

WANNA ONE「Energetic」

ジョンヒョン「Shinin'」

B1A4「Rollin‘VIXX「桃源郷

JBJ「My Flower」

VAV「ABC」

Top Secret「Mind Control」

Astro「BABY」


少し前にaskで、MONSTA XのFrom Zeroと似たような曲(EDMを含むK-POP)を紹介されていましたが、私もFrom Zero大好きで紹介されていた曲もほとんどよく聴くものが多かったです! 以前の質問者さんはSMをよく聴かれる方だったようであまりSMの曲は紹介されていませんでしたが、私は逆にSMはあまり聴かないのでSMで似たような感触の曲や以前紹介されていない曲がありましたら教えていただきたいです!

(2018)


というわけでSMメインでリスト作ろうかと思いましたが、曲を選んでるうちにアルバムまるごとおススメかもというのもいくつかあったので挙げてみますね。SM STATIONの曲も入ってます。

 

[アルバム]

WHY/テヨン

4WALLS/f(x)

Free Somebody/ルナ

Cherry Bomb/NCT127

Limitless/NCT127

BADBOY/REDVELVET

[曲]

My Show/チャジェヨン×LDN NOISE

Wake Up/NCT 127

paradise/NCT127

Lucky One/EXO

Forever/EXO

No Matter What/BoA × Beenzino

Atmosphere/Juncoco × Advanced feat. Ailee

HUNMT/Penomeco

VIEW/SHINee

Tell Me What To Do/SHINee

She Is /ジョンヒョン

Shinin‘/ジョンヒョン

Drip Drop/テミン

Airplane/f(x)

Starlight/テヨン

Heartbreak Hotelティファニー

Secret/ユリ&ソヒョン

Mr.Mr./少女時代

We Young/NCT DREAM

My page/NCT DREAM

 

 

【askまとめ】14/その他のご質問(韓国のラッパーについて・マイクとイヤモニについて)

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆その他のご質問(韓国のラッパーについて・マイクとイヤモニについて)


[韓国のラッパー/アイドルラッパーについて]

こんばんは、いつも楽しくask拝読しています。泡沫さんの好きな(もしくは上手いと思う)ラッパーとアイドルラッパーをお聞きしたいです。ちなみに私はnctマーク、Loco、HANHAEあたりが好きです。

(2017年)


アイドルラッパーに関しては自分的にアイドルとして好きというのとラッパーとして上手いと思ったり好きというのが一致してないので、気になるポイントがある人たちをあげてみますね。


○おめえはオラには勝てねえで賞/ZICO(Block.b)

発音が良く多彩なフロウ・基本ルールを守ったリリック・作詞作曲能力まで隙がなく、韓国のHIPHOP大賞でも各部門ノミネートされておりアイドルのみならず新世代ラッパーの中でも上位クラスと呼ばれるに相応しいラッパーなのではないでしょうか。個人的なトピックでも共感しやすく曲に落とし込むバランス感覚と能力が凄いと思います。そしてデビュー時からブレる事なくアイドルとラッパー活動を並行して地道に続けて来たのが、今の大衆認知度と業界からのリスペクトに結びついた面もあるのでは。やっぱりhiphopでは継続するっていうのもリスペクトを受けるベースになるんじゃないかと思うので。

(FANXY CHILD聴いてドラゴンボール知ってる人しかわからない賞タイトルかもしれない)


○もっと評価されたらいいな賞/イルフン(BTOB)

デビュー時からキレが良く発音がクリアーな耳に残るラップで、ちょっと鼻声っぽいのが色気があるフロウも曲中のワンパートを担うだけの存在にするには華がありすぎるのではないかと思っています。事務所がそんなにこっち方面に明るくなさそうですが、ヨンジュニョンみたいにソロアルバムとか聴いてみたいです。何故か女性シンガーやラッパーとのフューチャリングが多いですね。


○若さに期待で賞/マーク(NCT)

デビュー曲の時の年齢も若いし「高等ラッパー」での短期間の成長を見ても、今から本格的にhiphopの研鑽を積んでもいけそうな気がします。10代にして様々なユニットやコラボに参加して場数を踏んでいますから、フロウも多彩にならざるを得ない状況に強制的に置かれているし。バイリンガルな生まれも、英語と韓国語を発音良くナチュラルにスイッチングできるという大きな利点かと思います。高等ラッパーであえてダンスも見せてましたが、ダンスが上手い人ならではのリズム感の良さがフロウのかっこよさに通じてるのかもしれません。hiphopの4大要素にはダンスもありますし。


○座布団一枚で賞/MINO(WINNER)

WINNERのミノはフロウや発声は個人的にはそんなに好みのタイプではないんですが、とにかく歌詞の発想がユニークかつセンスがあるものが多くて独自の個性がはっきりとあるところが凄いと思います。I'm Himで歌詞の一部がカナダラ作文になっていたり(各行の最初の文字をとって順番に並べると가나다라마바사になっている)、BODYのようなセクシーな曲の歌詞に突然라꾸라꾸っていう単語が出て来たり、「俺のマイレージは有り余ってる 往復で天国に行ける」とか言い回しがありきたりでなく、swagもとんちが効いてるな〜と感心します。勉強が出来そうな感じというわけではないけど(すまん)うまいこと言うね!っていう。大喜利センスの良い芸人さんみたいな発想の豊かさですね。


リア充マジ恋ホイホイで賞/BOBBY(iKON)

BOBBYみたいなフロウは今のアイドルラッパーにはほとんどいないように思ったので、初めて聴いた時はちょっと衝撃を受けました。一回聴いただけで誰のラップか判別出来る声とオリジナリティがあると思います。個人的にはフラットで念仏みたいなフロウが好きなので好みとは少し違うのですが、それでもBOBBYのラップはかっこいいな!と感じましたし、たまに何言ってるかわからなくなりますが笑Young ThugとかRich Homie Quanみたいにかっこよく発音を潰してるようなラップに憧れるというような事をインタビューで言っていて納得しました。リリックに関しては先日出たソロアルバムが余りにもリア充っぽい内容で眩しすぎましたが(ファンだったら3人中5人マジ恋と化しそう)性的な事を詠っていても不思議と下品でなくリアルな人間としての奥行きが感じられて、若さと成熟が混ざりあった青春映画みたいな魅力を感じました。


○ありがとう山崎賞/バンヨングク(B.A.P)

アンダーグラウンドのJepp Blackman時代から多くのソロトラックを発表しているヨングクですが、「AM4:44」以降久々にMVつきでリリースされた「YAMAZAKI」は今年1番見てるMVのひとつかもしれません。重めのトラックとラップにあわせてサントリーウイスキー山崎への愛を語るっていう、キルビルを思わせる血みどろMVなのにリリックの内容はとてもシンプルというのがちょっと意味がわからなくて癖になります。ヨングクのラップは声質もあわせてアイドルにしては陰鬱な方だと思いますが、それがプラスの方向に働いた名曲なのではないかと思いました。フックが日本語だし色々挑戦的ですね。


○Why don't u knowで賞/LE(EXID)

CLもNADAも(ほぼ)ソロシンガーになってしまった現在、アンダーでそれなりの経歴のある女性アイドルラッパーはDouble Trouble(Basick&InnoVator)やSupremeTeam、Untouchableなどが在籍したJiggy Fellazクルーに所属経験もあるLEくらいしか見当たらなくなってしまったので、無条件で応援したさがあります。EXIDの音楽制作にも関わっていますし。2015のドリコンでバロ・SUGA・RMと一緒にMFBTYコラボに参加した時はいまいちマイクの調子が良くなかったっぽいのが少し残念だったので、またああいうステージが見たいです。


アイドル以外のラッパーに関してはグループや個人よりアルバム単位で聴くことが多いですが、EPIKHIGHとTabloはずっと好きです。Tabloのリリックはスタンフォード大卒の才媛らしい唯一無二の文学的かつ叙情性があるのにトラックはキャッチーな曲が多く、まさに大衆性とアーティスト性が見事に両立していると思います。あと基本的に3人ともふざけてるおじさん達なのが好きです。Giriboyはラップだけどあんまりhiphopっぽさにこだわってなさそうな所が逆に良いですね。最近ちょこちょこTV出演もあるユニットのEluphantもロマンチックで心地よいトラックが多くてよく聴きます。

他には若手だとSeo Samuel・Owen Ovadoz・BeWhy・Justhisなどよく聴きます。女子だとSleeqとチェサムかな。チェサムの念仏っぽいフロウが好みです。ウウォンジェも念仏系(勝手に分類)で根暗っぽいリリックとあわせてSMTM6で1番気になりました。最近1番聴いたのはVMCのコンピレーションアルバム「VISTY BOYZ」でした。ボスのDeepflowを始めWutanやODEEなどいかつめラッパーが多い事務所ですが(SMTM6に出た元24KのBIGONEもラップはいかつめ...)Nucksalがいい具合に緩衝材になってて(?)重めの音ですが歯切れが良く、聴いていて自然とノってしまうアルバムです。


[イヤモニとマイクについて]

イヤモニとマイクに関して 疑問に思ってたことがあります。歌うときは基本 イヤモニをつけますよね。同じ曲でも、つけているメンバーとつけていないメンバーがいたりして、いつも気になっています。「イヤモニをつけていないメンバー=完全に歌っていない」という認識であっているのでしょうか?それと、マイクに関して、最近 IUちゃんや、YG、HIGHLIGHTまで、少し変わったデザイン?形?のものを使っていますよね。(IUちゃんは可愛い紫、HIGHLIGHTは真っ白) マイクはアーティストが用意するのでしょうか?また、あの形のマイクはまた何か性能など異なるのでしょうか?ご存知の点があれば教えていただきたいです!

(2017)


まずインイヤーモニターの件ですが、そもそもなんでイヤモニをつけるかというと、踊ったりライブ中に移動しながら歌うボーカルはスピーカーの前から動かざるをえないので、スピーカーから流れてくるMR(伴奏音源)を直に聴いてるだけだと聴こえるタイミングが場所によって違ったり全く聴こえない場合があるため、正確なピッチで歌えるようにイヤーモニターからもMRを同時に流していて、歌手は主にそれを聴きながら歌っているという事らしいです。MRでなくメトロノームのようなテンポ信号だけの場合もあるようですが、おそらくそれはバンドなど演奏する側の方が多いと思うので、バンドではない韓国のアイドルの場合はイヤモニで聴いているのはほぼMRではないかと思います。

ですので、固定マイクで一定の立ち位置から動かないで歌う人たちやライブなどでスピーカーの前からほとんど動かない曲の場合、必ずしもイヤモニはつけなくても生演奏そのものやスピーカーから直接聴こえてくるMRだけで十分歌える(あるいは外して生演奏そのものやスピーカーからのMRのみを聴いた方が歌いやすい)という場合はあると思います。特にグループ歌手の場合は何人もいるボーカルがそれぞれ立ち位置が違うため、同じ曲でも各メンバーのいる場所によってイヤモニをつけた方が歌いやすい人とはずした方が歌いやすい人というのが出てくるケースは十分にありえると思います。アリーナなど会場やステージが広くなるにつれて必要になって来るシステムなので、生演奏するロックバンドなどは音響が良い小さいライブハウスでライブする場合はイヤモニが必要ではない場合も多いようですし、さほどステージの広くない音楽番組収録の場合と屋外や規模の大きい会場では状況も変わるでしょう。また、音響トラブルなどでイヤモニのMRがずれて流れたり途切れたりした場合(インイヤーモニターは無線なので途切れるトラブルは結構あるようです)逆にイヤモニのせいで歌いづらくなってしまうためにやむなく外したりという場合もあるようです。更にインイヤーモニターは耳を傷める可能性もあるため、可能ならばどうしても必要な時以外は出来る限り外していたいという人もいるんじゃないでしょうか。これらの事から考えると、必ずしもイヤモニを外している事がイコール即口パクとは限らないのではないかと思います。色々なライブを見た経験上ヘッドマイクは口パクが多くて手持ちマイクで歌っている場合は生歌が多いような気もしますが、勿論必ずしもそうではないでしょうし。

次にマイクの事ですが、マイクが持ち込みかどうかはグループによるんじゃないかと思います。人気歌謡でBLACKPINKが体に無線機をつけなくて良い最新のヘッドマイクでパフォーマンスして話題になりましたが(注:これは実際はファンの方の勘違いで、無線機は通常より小さいものを服の下にうまく隠していただけのようです)あれはYGの持ち込みだったそうなので、マイクにこだわりがあって予算的に許される人たちは使いたいマイクを自分たちで持ち込むんじゃないでしょうか?形が違うのはマイクのメーカーや機種の違いでしょうし、色が違うものはアーティストごとに各自カスタムしてMYマイクにしているんだと思います。日本でも海外でもプロのアーティストで自分だけのモデルのカスタムマイクを使ってる人は珍しくないので...SEVENTEENのヒップホップチームもメンバーごとに違う色のマイクを使っていたと思います。ラッパーにとってマイクは命って事かな...。

マイクの機種についてはよくわからないんですけど、IUの紫のマイクは形が特徴的なので多分ゼンハイザーというメーカーのものではないかと思いますが...違ったらすみません。

 

【askまとめ】13/楽曲関連のご質問

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。


◆楽曲関連のご質問


[作曲家と演者の相性・消化力について]

こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。 この間ロンドンノイズとEXOは相性が悪い、演歌みたいになるとの呟きを偶然目にして多くの人はそのような見解なのかなと驚きました。私自身は知識のない中聞いていて好きだなと思うことが多いので…特にラッキーワンがとても好きです。泡沫さんが相性や消化力について思うことがあればぜひお聞かせ願いたいです。

(2017)


LDN NoiseとEXOが合わさると演歌みたいになるというのは面白い感想ですね。最近は特にSMの楽曲に関しては複数の作曲家が関わっていて単独で書いている方が珍しいですし、数人で作っているものの作風をそこに関わっているひと組だけが原因のように思うのはよくわかりませんが...MONSTERなんかは作曲と編曲にはロンドンノイズが関わっていますが、メイン作曲をしたのはKenzie氏のようで編曲も共同ですし。ロンドンノイズは色んなKドルに楽曲提供していますが、特にSMドルの曲では単独で編曲している事は多くても単独で作曲している事はないので、アレンジャーの側面の方が強いような気がしないでもないです。演歌の大きな特徴としてはマイナーコードで表拍が強調されて裏拍があまりないというのがあるみたいですが、ロンドンノイズの関わった曲でも表拍が強いものもあればほとんど裏拍の曲もありますし、単純にアレンジにディスコっぽい音とかブラスやホーンが入ってるだけで演歌っぽいと感じる人もいるかもしれません。単純に古臭く聴こえるのを演歌っぽいという言い方をする人もいるようで、LUCKY ONEなんかはあえて古めのファンクやアシッドハウスを取り入れているいわゆるニューレトロ色が濃いように思うので、リスニングキャリアの長い人の場合は逆に古臭く聴こえたりする可能性もあるのかな?とか。(ちなみに自分はMONSTERとLUCKY ONEだったらLUCKY ONE派です)ともかくその方が何をもって演歌っぽいと思ったのかはわかりませんが、演歌っぽく感じたとしてはたして演歌っぽい事はネガティヴな要素なのかな?とも正直思います。KPOPの特徴といえばポップスにどこかしら뽕기(ポンチャック味=韓国の演歌っぽさ)がある事という言説もありますし。個人的には元々EXOのメインボーカルにはユヨンジンテイストのこぶしのクセが強い歌い方をしがちなメンバーが複数いますし、コンセプト的に圧迫感の強い曲も多いので一歩間違えば日本の演歌っぽくなりそうというか、演歌を歌ったら上手そうだなって前からちょっと思ってました。

作曲家/編曲家とアイドルの相性や消化力ということに関しては、以前はこのアイドルにはこの作曲家の曲がいいとか相性がいいかもと思っていた事もあったんですが、今はあんまりそういう事は関係ないのかなと思っています。何故かというと、特にSMの場合はとあるグループのためという事で依頼されて書いた曲が最終的に他のグループの曲として世に出る事が珍しくないというのを色んな作曲家さんのインタビューや記事などで知ったからです。こういうイメージで曲を作ってもらったけどイマイチしっくりこないとか、他のグループの方がぴったりかもという事でグループ間で曲を取り替えられるという事は、特にSMのように「事務所がコンセプトを決めてそれにあう曲を沢山集め、その中からイメージにあうものを選んで行く」というスタイルの場合、しっくりこないように思うならそれは結局事務所のA&Rによるマッチング(A&Rだけで決めてはいないのかもしれませんが)センスによるものというのが一番大きいのではないでしょうか。作曲家はコンセプトや曲のジャンルを依頼されて作っていて、アイドルの方も事務所の注文に合わせてそれをパフォーマンスとして消化していくわけで...本当に全部アイドル自身がメインで曲作りやコンセプトに参加しているグループ(これは言っても実際は物凄く希少だと思います)じゃなければ、アイドル自身はいわば「事務所のセンス」をパフォーマンスという形で世に出しているという側面もあるわけで、それにOKを出すのも出さないのも最終的には結局事務所でしょうし。

作曲家とアーティストの「相性」という事になるのか微妙ですが、個人的に今気になっているのはTEDDYが女性アーティストに書く曲です。男性アーティストにも楽曲提供は多いんですが、女性アーティストに提供する曲に描かれている女性像が割とどのアーティストも微妙に違う雰囲気だけどありきたりな感じではないように思えて、作詞もTEDDYがしていることが多いのでどういう風に考えて曲を作って提供しているのか、とても気になっています。


[歌詞について]

こんにちは。歌詞に関する質問です。 J-POPやJ-ROCKの歌詞は、自分の感覚だと15年〜10年前あたりから変わったように思います。文字を詰め込んだり、具体的に描写する傾向が強まったな、と。 よく言えば身近で共感しやすかったり。悪く言えば余白がなくて想像の余地がなかったり。 同じようなことは、K-POPにもあるのでしょうか?歌詞の趨勢や傾向をぜひ知りたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

(2018)


JROCKに関しては演者が直接歌詞を書いてる事が多いので、そこの歴史をほぼアイドルポップスの事を指すKPOPと比べる事は難しいと思います。それはそれで日本の世相や文化を反映した歴史があるでしょうし、JPOPもまた然りでしょう。

KPOPに関しては作曲に比べると作詞で個性を出すのはまだ少ないような雰囲気で、キムイナ氏など有名な作詞家もいますが基本的には韓国の場合カムバックごとにコンセプトが変わる事が多いため、それに合わせて書くことが多いようです。以前訳したアイドルとhiphopに関しての記事でも「曲は海外ポップスをよくリファレンスするようになったが歌詞の内容自体は今でもH.O.TやSechskiesの時代と大して変わらない」というような話が出てきました。

自分が見てきた中でKPOPの歌詞の内容に大きな変化があると感じられたのは過去2回ほどあって、1回目はいわゆる最初の「KPOPブーム」が来た2007〜2011年くらいの事です。当時はフックソングと呼ばれた、サビで同じ単語を繰り返す曲(「Tell Me」「Gee」「Sorry Sorry」「Ring Ding Dong」「Roly -Poly」など)が流行っており、韓国の記事でも「最近の流行歌の歌詞はサビの耳障り重視で内容が薄い・よくわからないものが多い」というような事が言われていました。特に直接的なフックソングではないものの感覚的で意味のない単語が頻出したf(x)の歌詞は、当時いい意味でも悪い意味でも「新しい」と言われていたように思います。

2回目はhiphop系アイドル流行の流れで自作曲をウリにするグループが増えてきた2013年ごろからで、これは「アイドルが自らの心情を直接歌詞に載せていう機会が多くなった」という事であり、具体的に歌詞の表現自体に技術的や文学的な変化があったということではないとは思います。

また、ここ1、2年の韓国の社会的風潮としてフェミニズムやポリティカルコレクトネスのムーブメントがあり、特に異性についてや恋愛を歌う事が多いアイドルソングの歌詞がターゲットとして俎上にあげられる事が多くなったため、ジェンダー的表現に関してはこれからも変化があるかもしれません。外部からの意向を優先させざるを得ないアイドルポップスが韓国音楽の主流である限り、歌詞の内容が自己表現や表現芸術的なものよりは世間的要求や流行を反映する傾向にあるのは仕方ない面があるのかもしれないと思います。

完全な私感ですが、日本は昔から変わらずよくも悪くも歌詞の内容へのこだわりが強いリスナーが多いようにも感じており(ロックバンドなどでは逆にあえて歌詞から意味を排除している人気グループもいますが)その分逆に言えば歌詞の内容を文学の一種と捉えて歌詞の世界観を分析するようなカルチャーが育ちやすいのかな?とも思います。

韓国では物語よりも詩の方が重きを置かれてるのでは?というくらい詩が好まれる傾向は感じるんですが、アイドルソングの歌詞となるとまだ別なのかなと。シンガーソングライターの曲はそれぞれに個性がありますし、HyukohのWing -Wingみたいに歌詞が世相にはまって語られるような歌もありますが。

KPOPの作詞に関する記事を過去いくつか訳していますので、リンクを貼っておきます。

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/04/06/224133

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2015/07/09/170124

 

【ize訳】雑誌が消えるときに起こること

【ize訳】雑誌が消えるときに起こること

 

2018.09.14

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018091400007250210

 

この8月「Ceci」と「Heren」が休刊した。 そして同月16日、この2つの雑誌の出版社であるJTBC PLUS社屋のいたるところに「休刊の仮面をかぶった廃刊」「会社の一方的な決定」と批判する張り紙が貼られた。 ここに明示されたように、JTBC PLUSが発行する8つの雑誌の中今年だけで4つの雑誌が休刊になった。「Ceci」をはじめ、「Heren」と「In Style」、48年の歴史を持つ「女性中央」が一瞬で消えた。

 

インターネットとスマートフォンが登場して以来紙の雑誌の終末は地道に予見されてきており、会社の立場でこれといった収益を上げていない媒体をなくすことは一見、当たり前に思えるかもしれない。 しかし、雑誌が消える過程でその構成員たちが経験することは決して当たり前ではない。 JTBC PLUS関係者によると、廃刊された雑誌の構成員の大半は締め切りが迫った状況で休刊が決定されたという事実を知った。 当該媒体の所属だったA記者は、「編集長から末っ子までみんな集まった席で、初めて休刊の話を聞いた。 編集長もこの事実を知らなかったですし、事前に知ったとしてもできることはありませんでした。何のために休刊が決定されたのかは誰も知らない。 これに対する答えを聞くことができたならそもそもこのようなことは行われなかっただろう」と話した。 残っている雑誌の状況もそれほど楽観的ではない。 最近、「COSMOPOLITAN 」では産休に入った編集長が突然交代されることが分かった。 キムウンジ編集長は「時事IN」とのインタビューで、「出産休暇に入って2週間もしないうちに、他の人材を私のポストに辞令するという事実を一方的に報告された。 今年の初めから代理について数回の会議を経て、引継ぎを完了した状況だった」と明らかにした。 会社のやり方は、張り紙にあった主張のように構成員たちの立場からは十分に一方的に感じられるほどだった。 休刊についてJTBC PLUS側は「数十億ウォンの赤字で休刊を決定したものであり、市場景気が好転し、経営状況が変われば再び復刊することができる」という立場をまとめた('メディア今日')。問題は景気とは関係なく、これらは「雑誌業界」でいつも展開されてきたという事実だ。

 

なんと十数年前、今は名前さえ言えば誰でもわかるほどにに有名になったB記者が経験したことだ。 徹夜の締め切りを終えて家でいびきをかいていた彼は突然かかってきた電話を受けて目覚めた。 今日の明け方まで仕上げていた雑誌が来月からなくなるという話を聞いた彼はしばらく当惑し、電話を切ってまた寝たという。 「一応は本は作ることにしておいて、のっぴきならない状況下で通知」する方式は、ほとんど伝統と言っていいほど長年の悪習だ。 このようなことが可能だった理由は雑誌が作られる独特のシステムにある。 月刊誌の場合、記者たちは1ヵ月以上前もって次号を準備する。 遅くとも6月末に8月号の企画会議が終わってその時に渉外と取材、撮影などに入って7月中旬には締切を終わらせなければならない。 1ヶ月に満たない期間で平均200〜300ページ近くになる本を作らなければならないため、記者たちは一心不乱に仕事にしがみつくほかはない。 そのような状況で休刊や廃刊の通達を受けるとしても、すでに進行中の記事を最後まで完結させるしかないのだ。 雑誌を作るのは、会社との契約を離れて取材員や読者たちとの約束でもある。 また、会社の不当さに対抗して独自で取引をボイコットする場合、その分はそのまま残っている同僚たちに帰ってくる。 どのような抵抗もできない状況で最後まで雑誌を作ることを選択した人たちは最小限の責任を尽くした。 反面、会社は何の責任を負ったのか。

 

A記者は「今回のことを労務士に相談をしたが、できる事はないという返事を聞いた。 会社側としては部署移動の申請を受けたり、慰労金を提案するなど最善を尽くしたというのがその理由だった」と説明した。 法的に問題にならない線で休刊と関連する人事措置は急速に終了した。 業界関係者たちは「大手のJTBC PLUSの状況はましな方だ」と口をそろえている。 雑誌市場で中堅企業ともいえるC社も、ここ数年の間に発行していた雑誌の半分を休刊させた。 ここの所属記者Dは「1年前から廃刊の話が始め、すべての記者たちが契約社員へと転換された。 これまで人員が不足している状況で補充人員もなく雑誌を作ってきて、結局今回で契約終了となり、休刊になった」と話した。 構成員の契約終了を名分に、会社は自然に「売れない」雑誌を整理することができた。 希望する人に限って残っている雑誌への移動を約束したが、それもまた、会社内で「廃刊候補1位」とされている雑誌だ。 同じ会社所属のE氏は「斬首刑の順番を待つ気持ちだった。 売り上げが少ないため、人は足りないが仕事はますます手に負えなくなるほど増えている。 酷使され、その次はなくなるのが決まった手順だ」と打ち明けた。 雑誌市場のほとんどを占める零細な会社の状況は、さらに悲惨なものだ。 7年前に廃刊に追い込まれたF誌でキャリアを開始した記者Gは、「借金取りに追われながら雑誌を作った。 数ヵ月間も給料をもらえず、発行して一週間も経たない雑誌をリサイクルに売ってそのお金を分けあった事もある」と話した。 これが過去も今もあまり変わらない雑誌の現実だ。 ただし、今はすでに1日ごとに構成員たちを切り捨てる状況が大企業でも起こっている。

 

10年前、人々は雑誌がすぐなくなるだろうと話した。 それにもかかわらず、これまで数多くの雑誌が作られ、また消えた。 2012年に発行された「マガジン・カルチャー:今日、韓国の雑誌の最前線」は雑誌とこれを作る人々を扱い、雑誌の存在意義と展望についての質問を投げかけた。 ある人は「同時大成」挙げ、ある人は「TVの登場でラジオが死ぬかについての論議と似ている。 結局、ラジオはラジオだけの生命力を持って生き残った」と楽観した。「専門誌はインターネットでは到底得られない専門的な情報を持って、その権威を守って行かなければならない」と主張する人もいた。その論議さえが消えた今は、張り紙を通じて投げかけられた疑問だけが残った。 「『コンテンツハウス』というこの場所で、私たちはコンテンツに対する一切の尊重も探しにくい。 廃刊の過程で同僚として、人間として守るべき最小限の礼儀を守ったと思うか?」この質問にいかなる答を下せるのか、私たちは最後まで問わなければならない。 当初雑誌は今よりもましな生活を夢見るために存在したからだ。


記事 ソジヨン

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アイドルファンとしてお世話になった雑誌が廃刊と言うことで訳してみました。アイドルグラビア目当てで始めて韓国の雑誌を買った時には豪華おまけやその分厚さ重さにびっくりしましたが、あれだけスキャンがネットに回ってたら確かに売れなくもなるかも...

世界的に年々その辺の権利を守ろうという意識が希薄になっているのに、もともと薄い韓国で何かしらの対策をしなかったら現場にしわ寄せが来るだけではないかという気もします。日本の場合も雑誌が苦しいというのは以前から言われていますが、小型化とか電子版セットとか、通販サイトを併設するとか、色々工夫はしているようですが...ドラマにもなった漫画「重版出来!」でも雑誌が廃刊される時が描かれていました。

【askまとめ】12/NCTについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

NCTについて


初めまして。泡沫さんの知識や考えで、NCTDreamについての見解をお聞きしたくask致しました。 私が3年ぶりにK-POP沼に引きずり込む要因となったのがNCT Dreamでした。若いアイドルが特別好き、という事は今まで全くなかったのですが、KMFで見た彼らのあまりのキラキラさに「アイドルとはこういうものだ!」と頭を殴られるような衝撃を覚えました。 ワナワンやBTS、先輩のNCTと比べても正直本国でも日本でもそう影響力があるグループと言えないのは承知しているのですが....もう少し多くの方にDreamの魅力が伝わるといいな、という願いもありつつ。どうぞよろしくお願い致します。

(2017)


個人的にNCT Dreamはコンセプトも曲も「シンプルなアイドルの喜び」を教えてくれるとても素敵な王道アイドルグループだと思います。デビュー時のSHINee(テミンが中学生だったあの頃)を思い出したくらいの若さと煌めきが衝撃でした。定期的にティーンコンセプトのグループは出てきますが、最近の10代向けの中でも特に幼さを前面に出してる辺りがこれは色々な意味でヤバいなとは思いましたが。

(わかりやすめの恋愛がらみの歌詞やMVの女性教師の描き方がちょっと問題になったりもしていましたし)

惜しむらくは逆にそのコンセプトゆえに、韓国ではファン層が狭まらざるを得ないところでしょうかね...韓国では未成年のアイドルを追いかけるのは今でも10代が多いですし、ヌナペン達はひっそりと追ってはいてもやっぱりそれを公に言うのは未成年対象の場合はあまり好ましくないとされる傾向が強いようです。成人してるアイドルを好きと言うのは昔よりは憚られなくなったようですが、それ故にデビュー時に若いアイドルが本格的にブレイクするのは、メンバーのほとんどが成人した後の場合が多いようです。

日本では何歳でも未成年アイドルにハマって応援する事は割と珍しい事では

ないようなので(ジャニーズの方がデビュー年齢はずっと若いでしょうし)ドルオタがショタ好きを公言する事も珍しくないですし(?)、日本ではファンの幅が広そうですよね。

KMFでは花道のお陰でメンバーをかなり目の前で見る機会があったのですが、みんなぐんぐん成長して特にマンネのチソンが127のメンバー達と同じくらいの身長になっているのを目の当たりにして、十代の成長速度は速いぜ...としみじみしました。年齢が若い分活動も長くできる可能性が高そうですが、今後年齢を重ねていった時にどうするのかな?というのが若干脳裏をよぎりました。NCTのユニットはメンバーも人数もフレキシブルという見方によってはこの先事務所の都合でどうとでも出来るシステムなので、余計に気になります。


(注:NCT DREAMは「十代のグループ」というコンセプトを貫くらしく、2018年いっぱいで1999年生まれのマークの卒業が発表されました)

 

こんにちは。NCT127のことで質問させてください。先日、NCT127の日本デビューが決まり、うれしい気持ちになりました。でも冷静になって考えてみると、当初127はその名の通り、韓国国内向けのグループだったような気がします。そして、中国向け、日本向けに別グループを設けることを予定していたような・・・。私はNCTの面白さは、NCT Uのようにメンバーがフレキシブルに入れ替わるところだと思っていたので、127のメンバーのまま日本デビューするのは大人の事情や安定した人気を見込めるためなのかなとも思いました。でも、そうなるとNCTのコンセプトって一体なんだと思いますか。。。?

(2017)


NCT127日本デビューおめでとうございます。確かにNCT127は韓国活動がメインのグループなのに日本デビューって?という感じにはなりますが、まだ国別ユニットがこれからどうなるかはわからないんじゃないでしょうか。日本デビュー曲のLIMITLESSは韓国語の曲の日本バージョンですし、ここまでは通常の韓国グループの活動と同じステップなので、ツッコミを入れるのは将来NCT127が日本オリジナル曲をリリースしたりした時でも遅くないんじゃないかと思います。国別ユニットを作る事になったらたぶんその国のオリジナル曲とかを作るんじゃないかと思いますし…今後NCT127の人気が日本でもっと定着したら日本向けのユニットをあらためて作ることもあるんじゃないでしょうか。既存グループから日本での活動をメインにするユニットを作るというのは他のグループではすでにちょこちょこ見かけますし。

NCTのおそらく基本的なコンセプトである「SM ROOKIESからの人数やメンバーが可変的な色々なユニットコンセプトグループ」というのは変わらないのではないかと思いますが、国別というのはどうなるかわからないかもしれませんね。多分最初に作るとしたら中国、日本、あるいはタイあたりが有力なんじゃないかと思いますが、これは勝手な予想なんですけどタイミング的に中国とのTHAAD問題がわりと計画に大きな影響を及ぼしたんじゃないかなあと思いました。中国は当たると凄く大きい市場ですけど、いつ何時海外芸能が締め出されるかわからない環境というのは今回の事であからさまにわかってしまったので、そこでメイン活動するグループを作るって言うのは結構な賭けじゃないかと思うんですよね。もし作るのであれば、所属メンバー全員に他に保険的に所属グループはできてからそこから選ぶというスタイルにしないと、もしものことがあった時に中国活動メインの子の仕事が一気になくなる可能性もありますので…そのあたりはEXOとかちょっと違いますがNCT UのTENとかの過去の経験があるでしょうし。(そのメンバーが国別ユニットの母国人の場合は母国でソロ活動させるという手もありますが)まああと、やっぱり国内グループでの活動と国外グループでの活動を平行してやるっていうのが物理的になかなか難しいという現実に直面したところもあるのかもしれません。日本のように移動時間がそれほど長くなくて、かなり先のスケジュールまできっちり決めておけるという国ばかりでもないと思いますし。

NCTの母体は多分初期のSUPER JUNIORで、その時は毎年メンバーが変わっていくという可変性のシステムの予定だったそうですが(多分グループシステムのモデルになったというモーニング娘。と同じ)、当時はファンからの抗議でそのシステム自体がなくなったりもしましたし、NCTもファンの反応次第では変わる可能性は大いにあるんだろうなーと思います。韓国だとまずはやってみてそれから考えよう!っていうのがわりと普通のところがあるので。

NCTのシステム自体は結構漠然としているので(SM ROOKIES自体がどういうメンバーが何人いるかも常に可変的ですし)大局的にみたら永遠に続けられそうなシステムだとも思います。今後のデビューグループを男女関係なくすべてNCTなんとかにする事も可能ではあるし。

 

(注:その後日本オリジナル曲「Chain」がリリースされました。国別ユニットだとNCTチャイナがデビューする予定みたいですが...)


nctを応援しているのですが彼らというか会社側が何をしたいのかどこを目指しているのかが全くわかりません(泣)楽曲面ではあのsmなので心配はしていないんですが…メンバーの追加や入れ替えのややこしいシステムのおかげで固定ファンも付きにくく、このやり方はファンもストレスがたまる一方だと思います。メンバーを見ていてもこんな形でやっとデビューしても嬉しいのかなとやっぱり考えてしまいます。泡沫さんはnctが売れるために、このシステムは必要だと思いますか?

(2017)


NCTのシステムについては2ヶ月ほど前に似たようなご質問にお答えしていますので、そちらをご参照頂ければと思います。

個人的には売れるとか売れるかどうかというより、一回はこういう流動的なシステムをやってみたかったんだろうなと思っています。実際やってみて固定グループの方が色々いいねっていうことになったらそのうちうやむやになって行きそうな。


(注:2018年度は「NCT2018」という18人の固定メンバーの中から色々ユニットを組むという半固定システムのようなものが導入されました。やっぱりモーニング娘。18では...)

【askまとめ】11/EXOについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

 


長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆EXOについて


私はEXOファンなのですが、昨日あったSMTでのEXOのペンラの多さに「なんでいまだにこんなにファンダムが大きいんだ?」と思ってしまいました。2013年ヒットしてから「EXOは黒船だ」とファンが自虐し、他のグループファンに嫌みを言われるほど色んなことが起きているのに、緩やかに落ちているとはいえ、2017年の今でもここまで頑ななファンダムがある理由ってなんでしょうか。執着でしょうか。そもそも私の勘違いでしょうか。面倒でなければぜひご意見を伺いたいです。

(2017)


人気が落ちる理由を疑問に思う気持ちはわかりますが(特にファンだったらなんで?と思う気持ちはわかります)、人気がまだあるのを疑問に思うのというのは新鮮な考え方だったのでそっちの方が気になりましたが笑

単純にEXOから大量にファンを奪うようなグループがまだ現れてないって事じゃないじゃないですかね。対抗ファンドムがあるとしても、そことはファン層がかぶってないという事かなと。自虐を言うようなファンは結局離れない人も多いんじゃないかと思いますし、韓国のSMTはSMのファンだけが集まるコンサートなので、現状SMのグループで1番人気のあるEXOのペンライトの割合が一番多いのはまあ至極当然の事じゃないかと思います。NCTはまだそこまで人気が上がっているわけではないですし、現在のSMの他のボーイズグループは一旦人気が落ちついて安定域に入り海外活動の方が多かったり、ほぼ活動お休み中のグループがほとんどですし。

あと初期に中国のファンがいっぱいついたのも結構大きいんじゃないかなと思います。中国のEXOファンって結構韓国まで遠征してくると思うんですが(日本のライブにも結構いるし)中国のファンは一回ファンになると結構ずーっと応援する傾向が強いとききますので...「アブノーマル会議」でも中国代表の人がそう言っていました。中国の人とはいえ個人の意見なのでどこまで当てはまるかは謎ですが、実際中国のファンカフェランキングは今EXOが1位だったと思います。

 

EXOについての見解を頂戴したくaskを投稿させて頂きます。私が完全に外野だからこう思うのかもしれませんが、EXOは最近人気グループにしては影が薄い印象を受けるというか、以前より名前を聞かなくなったといいますか…カムバック等の活動もあまり精力的にしていないですよね?それでも大賞などを取って大衆ドル扱いされている姿を見ていると本当にそんなに人気があるのか…?と少し疑問に思います。EXOは今KPOP界で一体どういう地位にいるのでしょう?また、これからどうなっていくと思いますか?

(2017)


EXOはデビューしてからもう5年目で、人気が今出てる真っ最中という意味での「テセ(大勢)ドル」の時期はもう過ぎたと思います。そしてカムバ諸々の売り出しを事務所が一番派手にするのはこのテセドルと呼ばれる時期なのではないかと思います。そういう意味では今、EXOは「今、特にかつて程には派手なカムバの宣伝の必要がない」という域に達してるんじゃないでしょうかね。

質問者の方がKドル界をどれくらいの期間ご覧になっているかはわかりませんが、通常人気ボーイズグループというのは新人期→テセ期→一般的に認知される安定期という流れでキャリアを積んで行くのではないかと思います。EXOのテセ期は2013〜2014年のOVERDOSE(音源初週29万DL・音盤トータル売上100万枚以上)の頃だと思いますが、次にメンバーが減った後に出たCALL ME BABYで初週15万DLだったのが最新のMONSTERでは19万DLまで増えています。2016年度のGAONチャートCD音盤売上ランキングベスト10のうち7枚がEXO関係で、一番売れたアイドルのソロ音盤もLAYのLose Controlでした。音盤の売上はそのままファンドムの規模を反映しますので、数字だけ見てもEXOが今も韓国ボーイズグループのトップクラスのファンドムを所有している事は確かだと思います。

(他の方のEXOに関するaskにも書きましたが、初期に中国でかなり人気が出たというのも結構大きいアドバンテージではないかと思います)

EXOは今、グループそのものを越えて各メンバー個人の知名度が上がってきているところで、頻繁にカムバックしなくても知名度が十分にある「大衆的なアイドル」の域に到達しつつあるんじゃないかと思います。こういう時期に入ると、グループでの活動よりもそれぞれのメンバーのソロ仕事の頻度や比率が以前より多くなってくるのではないでしょうか。というかほとんどの人気グループはデビューしてしばらくはグループ単位の仕事が多いですが、テセ期を過ぎてメンバー全員にそれなりにソロ仕事が入ってこないとグループ内の賃金格差が年々拡大していくなど諸々の問題が出やすくなるため(EXOは違いますが、自作だったりセルフPDをしてるグループは余計に差が出てくると思います)特に大人数グループはキャリアを重ねるごとにメンバー全員にそれなりの配分でソロ仕事が入ってくるのが安定した人気グループの証とも言えるのではないかと思います。

そしてこれは、過去にトップをとってきた現役のSMの先輩ボーイズグループはみんな辿ってきた道かなあという感じがします。


初めまして。私はEXOのファンなのですが、今回の正規4集並びにタイトル曲KoKoBopに関して、あまり好きではないという声をよく聞きます。私はこれまでのEXOとはこれまた違った姿、最近の流行りに乗らず新境地を開拓していく姿にとても感銘を受け、また、アルバム全曲を通して、特にボーカル陣の表現力の高さや幅広さに改めて驚きました。しかし、これはファンであるがためにフィルターがかかって良く感じてしまっているのかな?と少しわからなくなってしまいました。もし泡沫さんが今回のアルバム(タイトル曲だけでも構いません)を聴いていましたら、どのように感じたのかお聞かせいただけると嬉しいです。

(2017)


おや、そうなんですか?個人的にはアルバム単位で聴いたら今までで一番好きかもと思いました。自分がどちらかといえばゴリゴリに揃ったパフォーマンスよりも多少遊びや余裕のあるパフォーマンスの方をいいと感じる嗜好だからかもしれませんが(完璧にビシッと揃ってるのももちろんかっこいいし凄いと思うんですが、何故か自分的には飽きが早く来やすくて...)トレンドも抑えつつ曲のバリエーションもあるし飽きのこなさそうな良いアルバムだと思いました。何より音楽的な余裕が感じられるし、今までのEXOのアルバムにありがちだった、美味しいけどちょっとクドめなので食べすぎると胃もたれして当分はいいや...ってなる感じがあんまりなかったです。Ko Ko BOP単体よりもアルバム全体で聴く方が楽しくて毎日聴けます。ベッキョン・D.O.・チェン以外のメンバーのボーカルも印象に残りますし。

でも、確かに自分の周囲でも好き嫌いは別にしても今回はEXOっぽくないという声はわりと聴きます。NCT127のCherryBombの時も思いましたが、こういう曲やパフォーマンスこそEXOだ!というイメージが強い人にとってはなんか違うって思うようなアルバムなのかもしれませんね。それだけ今までのEXOのタイトル曲やパフォーマンスが与えて来たイメージが強烈だったという事かもしれないと思いました。

「売れている」「ファンが好む」「一般的によく聴かれている」「音楽的な評価が高い」というのは全部別のことで、全てが一致する曲やアルバムは本当に滅多にないと思うので、ぶっちゃけいいアルバムかどうかというのに特に「他のファンが好きかどうか」というのは一番気にしなくていいんじゃないかと思います。ご自身がEXOのファンであるなら尚更、自分が素直に思った事とか自分の好き嫌いしか信じなくていいと思うんですよね。

ちなみにアイドロジーのレビューでは結構評判良かったと思います。今までとはガラッとイメージが変わってある意味で冒険的だけど、5年目を迎え今回は激しい雰囲気は後輩グループに譲って余裕のある感じで、メインボーカル以外のメンバーの能力も良く現れているし全体的にスキルが上がって曲の感情理解も深まっている、ざっくりですがこんな感じの事を言われていました。


こんばんは、いつもツイート楽しく拝見させて頂いています。突然なのですが、私には何故EXOが未だに本国で大人気なのか分かりません。私は彼らが嫌いな訳ではありません、むしろ曲はよく聴く方です。3年程前は彼らが大人気なのも分かりましたし他にデセと呼ばれるような特に目立った新人がいなかったと思うのですが、今はメンバーも減ってしまい、また 昔と違って彼らの他にもビジュアルと実力を兼ね備えた勢いのあるアイドルもたくさんいるのに、何故EXOがまだ本国でトップの座にい続けていると思われますか?(質問箱の方にまだ1度も質問したことがないのにブロックされていますと出てきたのでこちらに失礼しました汗)

(2018)


質問箱、複数の人からブロックされた人のIPアドレスそのものがブロックされるシステムだそうで、たまたま同じIPアドレスを使っている人も全員ブロックされてしまうそうなので理不尽な目にあわれましたね...

EXOについてのご質問なのですが、以前に大体同じようなご質問にお答えしているのでご参照いただければと思います。

https://twitter.com/djutakata/status/884776076668522496

今振り返ると、大勢期にメンバーが抜けてしまったというのはダメージではあったけど逆にファンを惹きつけておく要因にもなったのかもしれないとも思わなくもないです。全て完璧にうまくいっているものより多少の傷というかアクシデントやトラブルに見舞われた方が、ファンはより「我々が守らなければ!」みたいな気持ちが強くなりがちですし、いわゆる「濃い」ファンドムの行動原理ってこういう気持ちがベースにあることが多い気がします。

(実際のアイドル自身の扱いや立ち位置がどうであるかはあんまり関係なくて、ファンの気持ち的というか考え方というか思い込み具合のようなものがどうなのかという)

EXOはデビュー当時から注目はされてましたがすぐにブレイクしたわけではなくて音楽番組の1位を取るまで1年以上かかっていますし、それまでの間は地方のお祭りのステージなどにもたくさん出たりなどして下積みはそれなりに積んでいるグループだと思いますし。

【askまとめ】⑩防弾少年団(BTS)について

使わなくなったaskのFAQまとめです。長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

防弾少年団(BTS)について

 

はじめまして!既出の質問でしたら無視してください。なぜバンタンがここまで売れたのか泡沫さんの視点で考察して頂きたいです。私はKドルが売れるにはボーカルラインの充実がセオリーだと思っていたのでとても気になります。

(2016)


個人的な考えですが、Kドルはある程度の曲やパフォーマンスのクオリティさえキープしていれば、売れる=人気が出るのにセオリーというものは特にないのではないでしょうか。「パフォーマンスのクオリティが高い」「歌が上手い」「曲が良い」「ルックスが良い」...色々と売れているグループを分析するのに言われる事があると思いますが、全部良くても売れないグループもいるし全部に当てはまらなくても人気があるグループはいますよね。結局は「いかにたくさんの人を萌えさせるか」「好きにならせるか」なのではないかと思うんです。

いくら歌やパフォーマンスが良かったり自作やセルフプロデュースをしていたとしても、アイドルはアイドルでありアーティストではない。そしてそれを分けるボーダーが何なのかといえば、前のaskでも書きましたが、アーティストは曲やパフォーマンスだけが愛されれば良いですが、アイドルは「存在そのものが愛されて応援される」ものなんだと思います。つまりいかにたくさんの人に愛されるか、萌えさせて味方にするかというのが根本にあるんじゃないでしょうか。顔に萌えたり歌声に萌えたりダンスの揃いっぷりに萌えたり、コンセプトに萌えたりメンバーの関係に萌えたり、萌えにも色々ありますが。

防弾少年団の場合、一番大きかったのは事務所が考えた彼らの曲やイメージのコンセプトと彼ら自身の状況や成長が絶妙にシンクロして行って、フィクションとノンフィクションの境目が次第に曖昧になっていったということがある気がします。デビュー前後に受けたバッシングや大手ではない事務所で1位を取るまで1年以上かかったりといった苦境、個々のメンバーの素顔や成長が見えてくるようなリアルかつ見せすぎはしないSNS戦略によって、意図したかどうかはわかりませんが結果的に「傷つきながらも青春を生きる」とか「7つの心臓を持った1人の少年」というコンセプトそのものとリアルの彼らの心情が重なっているように思えるような状態になったからこそ、多くの人が「萌えた」んじゃないかと思います。実際「상남자」まではどちらかというとリアルよりで外向きのメッセージが多かったですが、ブレイクした「I Need U」に始まった様年華期は10代20代の悩みや葛藤をベースにしているのは変わらないながらも、メッセージはより内面的かつ「僕たちと君たち」という内向きなものになって行ったように思います。「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群(Wikipediaより)」をセカイ系と呼びますが、限りなくこの世界観に近いものを感じました。これがまた少年期から青年期への危うい感情の揺らぎを現しているとかなんとか。

(そうじゃない曲もありますが、アルバム全体的なコンセプトはそういう感じ)

しかしこれが実際に彼らのブレイク=花様年華にもなったというのがまたタイミングが良かったというか。SMのアイドルはリアルからは遠いファンタジー寄りのコンセプトが多いですが、INUからはSMグループのファン層も結構反応して流れてきたように思うので、リアルからファンタジーへと一歩踏み出すことでファン層が拡大したのもあるかもしれません。

更に彼らは自作&セルフプロデュースというのを前面に出していますが、それもまた歌詞や曲からメンバーの心情や成長をファンが(勝手に)汲み取って、深く共感したり妄想したり感情を揺さぶられたりするのを増強させる装置のような役割を果たしている部分もあるのではないかと思います。実際はミックステープでも全て大人のチェックが入っているわけですが、それはそれとして。

あと、SNSや動画については散々言われてますが、確かに無料の動画コンテンツが異常に充実してるので興味を持った人が掘っても掘ってもつきなくてハマりやすいというのもある気がします。今でも結構頻繁にVliveでバラエティ配信してますし。こういうの地味に大事。1時間のクオリティのあるバラエティを年数回やるよりも、そこそこクオリティで20分の番組を月数回やる方がファンは満足するという事をよく理解している気がします。

また、彼らは「土スプーンドル」と呼ばれている通り、大手ではない出自というのが特に韓国では大きい支持を得る理由のひとつになったのではないかと思います。大手事務所のアイドルには当然多くのファンがいますが、それに対する「判官贔屓」というのも世の中には常にあるもので、そういう層が支持しやすい存在でもあるんじゃないかと。韓国のアイドルペンドムは推しとアンチがワンセットのようなものなので、ライバル的存在がいる方が盛り上がる気がするんですよね。今はアイドルの数が増えたのであからさまにそういう風潮は見えにくくなりましたが。

個人的に考える防弾少年団がすごく人気が出た理由というのはこんな感じです。パフォーマンスや曲の良さというのは言うまでもありませんけど、売れてるグループにはそれ以外の要素も多分に必要だと思っています。

それとこれはあまり詳しくは言えませんが、ざっくり言うとバンタンって韓国でも海外でもFAやFFを二次創作する層にすごく人気があるんですよね。アイドルとして人気があるのと二次創作で人気があるのは必ずしも一致はしないんですが、彼らはこういう層にもすごく人気があるので、やっぱりそういう萌えがあるグループなんだと思います。そしてそういう人気ってすごく強力な土台になるんじゃないでしょうか。二次創作するファンには更にファンを増やす力があるので。

(二次創作に関しては日本は諸事情により状況が異なりますので、あくまでも韓国と日本を除いた海外の話という事でお願いします)

 

初めまして。最近バンタンを好きになったド素人です。ライブDVDを買おうと思っているのですが、韓国版か日本版だったらどっちがいいのかや、おすすめのDVDがあったら教えて欲しいです…。既出だったらすみません。

(2016年のご質問でした)

 

何故か防弾少年団のDVD関係のaskが連続して来ていた...防弾のDVD、FMやシーズングリーティングや写真集まで含めるとキャリアの割に結構な数出てるので、ざっくりご紹介しますね。自分ARMYじゃないけど参考になるかどうか...

ちなみに防弾少年団の韓国版のDVDはライブDVDだけでなく全てリージョン3なので、リージョン2設定の日本の一般的なDVDプレイヤーでは再生できません。リージョンフリーデッキやリージョンコードを変えられるパソコンなどで再生する必要があります。あと字幕は韓国語・英語・中国語のみです。以下に紹介する韓国版DVD全てに該当するのでご注意ください。

(日本販売バージョンは除きます)

(注:韓国発売のBlu-rayは日本語字幕はないですが日本のデッキでも見られます)


【ライブDVD】

2015 WAKE UP: OPEN YOUR EYESツアー

日本版アルバムの「WAKE UP」をベースにした日本オリジナルセットリストのツアーです。花様年華リリース前のライブで最近はほぼライブではやらないような曲も入ってるので、DARK&WILDまでの初期曲が好きな方向けのライブDVDでは一番手に入りやすいんじゃないかと思います。日本語バージョンのある曲は全部日本語バージョンで歌ってます。WINGSツアーが初防弾ライブの方が見たら今より日本語喋ってる!と思うかもしれない。(今よりカンペを見ているからかもしれない)

Blu-rayにはメンバーのマルチアングル映像が入ってます。


2015花様年華on stage:

〈韓国盤〉

セットリスト→日本とほぼ同じ。日本オリジナル曲のFOR YOUが入ってない代わりに2학년が入っている。

映像特典→メンバー別インタビュー/VCR映像メイキング/リハーサルメイキング/コンサートメイキング

特典→フォトカード/写真集

〈日本盤〉

セットリスト→ソウルコンとほぼ同じ。日本語バージョンのある曲は日本語で歌ってる。2학년の代わりにFOR YOUが入ってる。

映像特典→日本コンメイキング/インタビュー

初回盤特典→コンサート写真集

Blu-ray盤にはDVD盤に入ってないオフショット画像が入ってます。

カメラワークやライティングが結構違うので、純粋に映像的には日本版の方が良いように感じました。ライティングが多分大きな違いで、メンバーの表情などは日本版の方がはっきり見えます。


2016花様年華on stage epilogue

〈韓国盤〉

セットリスト→日本セトリでのFOR YOUなしでヒップホップ性愛者・Ma Cityが入ってる。

映像特典→ポスター&VTRビハインド/コンサートメイキング/MDシューティング/コンサートプラクティス

封入特典→フォトカード/写真集

これはBlu-rayが出ているので、Blu-rayを買えば日本のBlu-rayプレイヤーで再生可能です。

〈日本盤〉

セットリスト→ヒップホップ性愛者とMaCityがなくてFOR YOUが入ってる意外はソウルコンと同じ。

映像特典→コンサートビハインド/メンバー別インタビュー

初回盤特典→コンサートドキュメンタリー写真集

epilogueに関しては日本版の方がカメラワークも映像も音響も綺麗で良いとはっきり思いましたが、韓国版には初めてコンサートに来たご両親に向かってクンジョルするSUGAの姿などが納められてますので、ファン的には何を求めて見るかによるんじゃないでしょうかね。日本版はお疲れソングが入ってますし。

FIREだけは韓国版の方が衣装も赤いし(日本版は白)荒々しい映像が妙にマッチしてて韓国版の方が雰囲気ありましたが、House of Cardsは特に日本版の方が撮り方が綺麗だしそれぞれの声がよく聴こえるように思いました。


【MEMORIES OFシリーズ】

MEMORIES OF 2014:

2014年の活動をまとめたDVDです。ファーストツアー「Live trilogy エピソード II :RED BULLET」のライブが部分抜粋ですが収められてるDVDはこれです。

他にファーストファンミーティング、ワールドファーストファンミーティングの映像も入ってます。300分以上あってお得だと思います。

(タワレコ専売の日本字幕版がありますが、韓国版と合わせて現在は中古しかないかと思います)


MEMORIES OF 2015:

2015の活動まとめ。3月に韓国でのみ開催されたLive trilogy エピソード I:BTS BEGINSが収録されてます。他WAKEUPツアーやRED BULLETワールドツアーのビハインド映像やサンナムジャ中国語ver.などが入ってます。やっぱり300分以上あってお得。

(タワレコ専売の日本字幕版はやはり入手困難ですが韓国版はまだ定価で買えるかも。リージョン3で日本語字幕はありませんが)

ちなみにコンサート開催順としては

エピソード2:RED BULLET(2014〜2015)→エピソード1:BTS BEGINS(2015.3)→花様年華on stage→花様年華 on stage: epilogue →エピソード3:WINGS

です。

 

BTSのラップラインについてDJ泡沫さんの思われるところをお聞きしたいです、という趣旨のアスクを送ったものです…また別のラップラインについてアスクがあったのことでしたので、そちらの方がわたしのものかもしれないと迷ったのですが、一応再度送らせていただきます…しつこくてすみません… いつもあらゆるカルチャーコンテンツがロジカルな言葉に落とし込まれていて、感激しながら拝見しております。ありがとうございます。

(2017)


こちらのミスで2回も送らせてすみません...お手数おかけしました!

防弾少年団のラップラインについてですか...これは本当にただの個人的な好みに過ぎないんですけども、アイドルとして彼らのことが好きというほどには正直ラップスタイルはそんなに好みではなかったりします。単純にグループとしてのパフォーマンスや曲としての好みと、ラッパーとしての好みはまた別というだけなんですが。割と3人とも似た感じのフロウという事もあるんじゃないかと思うのですが、ファンじゃない人が聴いた時にすぐは聴き分けづらいというか、ラップ自体にはまだそこまで個性が際立って感じられない気がしてます。(※しつこいですけども個人の感想です!

しかしRMとSUGAのミックステープを聴いた時は、お互いがお互いの少し足りてない部分を補いあってるんだなあと思いました。RAP MONSTERのトラックはほとんどが欧米のアーティストのトラックを借りていたり(これは別にhiphopでは普通の事ですが)歌詞にスマートながらも若干の恥ずかしさ(若さゆえ...感が...いやでもこれもRMの好きな所でもあるんですが)があったんですが、一方では洗練されているトレンディさがあるし、バリエーションもあって聴きやすかったです。SUGAのトラックはフロウが割とワンパターンなのでどうしてもアルバムとして聴くとどの曲もちょっと似た感じに聴こえてしまうんですが、何よりリリックにhiphopでは多分一番肝になる率直さ=リアリティが感じられたし、トラックが一部を除いてオリジナルでそれが格好よかったので、特にプロデュース面で才能が豊かな人なんだろうなあと思いました。自作やセルフプロデュースをするアイドルにとってはトレンディさとクリエイティビティのバランスが難しいと多くのアイドル自身が言っている気がするんですが、そこをお互いうまく補いあえてる組みあわせなのかなと。個人的に防弾少年団の凄い所は多少メンバーの中で足りない部分がある人がいても、キャリアと共にそのスキルが高くて得意な人が全体をブラッシュアップさせて引っ張り上げていく力がある所だと思っていて、そしてそれがイコールアイドルがグループをやる意味のひとつであり、良いグループの条件なんじゃないかと自分は思っています。勝手に。

J-HOPEはリリース予定のミックステープをまだ出せていないのでなんとも言えませんが、ラッパーだけでなくダンサーもいてのhiphopクルーという感じがするので、防弾少年団がこの3人のチームから始まった事を思うと良いバランスだったんじゃないかと思います。J-HOPEめちゃくちゃ性格良さそうですし...

 

(2018年にJ–HOPEのミックステープ「HOPE WORLD」がリリースされました)

 

こんにちは!最近カムバしたバンタンですが...パッとしない雰囲気を感じました。ぱっと見の衣装もNCT127っぽくも見えて曲も三部作の後とはいえ勢いを感じませんでした!K-POPらしさがどんどん減ってきた気もするんですが...アメリカでのBTSの勢いはすごいんですね!音楽性も含めて彼らの目指す先は韓国内でもアジアでもなく米国欧州なんでしょうか?何か最近のバンタンに違和感感じます...。

(2017DNAカムバ時のご質問です)


今回のタイトル曲は個人的にはKPOPらしさがないというより「(KPOPをよくわかってるアジア圏の国以外の)海外から見たKPOPっぽさ」を強く感じなくもなかったです。欧米っぽいEDMを柱にしたポップス・フォーメーションコレオ・カラフルな色彩っていう感じでしょうか。そしてそういうイメージを作り上げたのはやっぱりSMだと思うので、NCTっぽいと感じるのもまさにそうかもしれませんね〜という。そういう意味では防弾少年団以外がやっても良さそうな曲だとは思いましたが。

ツイッターでもちょっと呟いたのですが、防弾少年団の欧米でのペンドムの結束とか行動力が本国並みというのは確かだと思います。欧米の人気アーティストのファンは普通チャートに影響させるためにスミンしたりハッシュタグ運動したりというのはあんまりないみたいですし、その現場に韓国のペンドムのやり方が作用するとこれだけ影響力があるんだなあ!と思いました。(もちろんある程度の規模があってのことだと思いますが)英語圏のファンドムベースがある程度しっかりできたことで同じような境遇のファンも入りやすくなりますし(ウェブにアップされたコンテンツがすぐ訳されるようになったりとか)、ファンの声が大きければ現地紹介される頻度も上がるでしょうし、正の連鎖ができているような感じがします。しかしビルボード受賞時の会見では意識せずにあくまでマイペースにやっていくというような事を言っていたのに出来たアルバムがこれというのは、実際は無茶苦茶意識しているのでは...とは正直思いましたが笑 世間から期待されている(と本人達が思っている)事・やりたい事・やるべき事・本質的に持っているであろうこと...今現在のスキルや彼らを取り巻く環境も含め、それぞれが混沌と詰め込まれているようにも感じました。

音楽性も含めてこの先アメリカや欧州を目指すのかどうかは...正直どうなんですかね?今せっかく盛り上がってるしビルボードのおかげで知名度も上がっている時期でしょうから、シンプルにその波に乗っかってるだけかも。むしろ乗らない手はないとも思います。

ただ個人的には、このアルバムで事務所が防弾少年団ヒップホップ系アイドルとして結成させてデビューさせたのは、「デビューさせたい子の才能を生かせるコアになるジャンルとしてのhiphop」とか「事務所の元々の中心ジャンルであるhiphopをアイドルというスタイルで世に出したかった」等というわけではなくて、単純に「あの当時アイドルジャンルとしてhiphopが来そうだったので、ヒップホップ系アイドルを出そうと思った」という事だったのかなという考えがよりはっきりしたのかもという感じです。今回のアルバム内での「MIC drop」の位置づけやリリックの内容を考えると、今後彼らが本国でヒップホップジャンルの末席に並べられる事はもうないのかもしれないと思いました。音楽ジャンルの可変性がアイドルの特徴ではあるので、アイドルとしての防弾少年団の方向性としてはジャンルの変節は自然かつ正しい事だとは思いますが、思えばI NEED Uからすでに2年経ってその後YOUNG FOREVER、WINGS、YNWAと来てこのアルバムなので、とっくに「ヒップホップアイドル」ではなく「ヒップホップ系ジャンルも出来るアイドル」と呼ぶべきなのかもしれません。

(そしてまた、メンバー達も色々なジャンルに応えられる能力があるだけにそういう変節が可能なのだろうとも思います)

日本では最近ちょっとまたhiphopブームがきていた時期というのもあってかDEF JAMに移籍してヒップホップグループという路線で売ろうとしているみたいですが、その辺どうするのか気になる笑

という訳なので、自分の好みはさておきジャンルやコンセプトの変わりようについては特にそこまで思うところはなかったのですが(それぞれの楽曲的なクオリティは十分に高いと思いますし)個人的にはタイトル曲だけでなく、アルバム全体の内容が歌詞も含めて段々と非常に内向きになってきている気がする方が非常に気にはなりました。アノニマスな広い世界の人々に向かって歌ってるというよりは、完全に「ファンドム」に向けているようなという意味での「内向き」な内容が多くなったきているというか。これはファンドムにいる人といない人で聴いた時に感想が凄く変わる点かもしれません。ひとくちに良い曲やアルバムと言っても、アイドルの場合ファンドムとファンドム以外の評価は全然違ったりもしますが、ファンじゃないけどあの曲やアルバムは良いねとか好きと言われるような作品ってどこか作品的に聴く人を属性で分けないオープンさがあるんじゃないかと思うんですよね。個人的にはアイドルはファンドムだけのものでなく誰にとっても開かれたものであって欲しいと思っているので、せっかくファンドムも巨大になって世界的にも知名度が上がってきたのだから、もう少し自分たちのファン以外の多くの人たちにも向かって開かれた曲をやってもいいのではないかなーと思ってしまいました。ファンが今より多くはなかった時期の方がまだ開いていた感じがするのが不思議です。内向きに閉じていくということとファンを大切にするというのはまた別のことだと思うので、(その自覚があるのかないのかはわかりませんが)そこだけが少し残念でした。ひょっとしたら防弾少年団が人気の割にはどこか大衆性に欠けるといわれるのは、曲やパフォーマンスの内容やメンバーのキャラクターとは関係なくそういう部分が原因かもしれないと思いました。逆にその閉鎖性がファンドムの献身や熱狂を支えているのかもしれないとも思いますが。

 

いつも興味深く拝見させていただいております!泡沫さんから見た、防弾少年団のラッパーライン(SUGA,JHOPE,RM)のラップでのライム、フロウ、作詞能力、リズム感などどのように評価されていますか?もし可能でしたら教えてくださいませ。

(2017)

 

防弾少年団のラッパーラインに関しては少し前にお答えしたので、そちらご参照いただけますとありがたいです。

(無精)

(前述の質問参照)

リズム感に関してはよくわかりませんが、リリックのライムに関してはSUGAの踏み方はちょっと凝ってるなと思います。RMはあんまり踏まないイメージですが(あと割とわかりやすい)固有名詞や言葉遊び的な要素が散りばめられてて、勉強できそうな人が書いたんだろうなっていう。RMのフロウは大体抑制がきいていて小器用ですが飽きずに落ち着いて聴ける感じですし、SUGAのフロウは結構ワンパターンに感じますけど(すんませ...)バイブス出てんね!というやつですね。たまに出すぎてて聴いてて疲れる時もありますが...J-HOPEはラップもできるダンサーというイメージです。

 

カナダのラジオがどうのこうの、ていうツイート宜しければ翻訳していただきたいです…! EXOとBTSの文字が見えたのでまーた炎上案件かな、と思いつつですが…💦

(2018)


カナダのトロントのラジオ局が1時間のKPOP特集番組を企画したんですが、ARMYからの猛抗議によって取りやめになったそうです。

何故その様な事態になったのかというと、番組を企画したのが人気のあるラジオ局だったためどうやらEXOを含む防弾少年団以外のKPOPソングを流すなというのが抗議の趣旨だった模様です。「KPOP自体の人気はいらない。BTSだけが北米で人気が出ればいい」という考え方から出た行為の様です。「ハシゴを外す行為」というやつですね。

「我々の勝利」と宣言していたアカウントもあった様ですが、結果的にこの局でBTSの曲が流される機会も失われたわけですし、同様の事が繰り返されれば他のラジオ局もKPOPを流すと面倒な事になるから流さないという方向になるかもしれないし、そもそもファンが「この曲を流してほしい」ではなく「この曲は流すな」という様な脅迫的な行為をしているのに「我々はこれだけ努力してBTSをここまで押し上げたんだから、既得権益は我々だけが享受するべき」「我々を非難して来た者が我々が敷いて来た道に便乗するな」という様な思考回路(実際それを当然のように言っている人もいました)になっているのなら恐ろしいことですね...こんな事になるならビルボードもソーシャルのランキングやアワードは無くした方がいいんじゃないかと思います。ファンがたかがファン活動で何かの権力を得たと勘違いする事ほどバカバカしくて怖い事はないと個人的には思うので...件のラジオ局はKPOPの番組をやると言っただけで、BTSのBの字も出していなかったというのに、「今KPOPが北米で注目を浴びているのは全てBTSとARMYのおかげ」と思っている人が少なからずいるという事みたいです。

勿論北米には昔からのKPOP好きや掛け持ちのファンも多いですし、今回の件は全く意味がわからないと思っている人もたくさんいる様です。いわゆる防弾からKPOPにはいった「BTSにわか」の所業の様で、こういう人はどこの国にもいますけど所変われば過激さも変わるものですね...ちなみに韓国の掲示板でもドン引きされていました。