サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ハンギョレ記事訳】お、これってヒップだね? TikTok世代が魅了されたJPOPが来る

お、これってヒップだね? TikTok世代が魅了されたJPOPが来る

https://m.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1095473.html#ace04ou

2023.6.12  ソ・ジョンミン記者

 

シンガーソングライターimase先頭に

あいみょん・10FEETが国内で人気

人気チャート入り、逆走行のおかげで

ショーケース・コンサート···次々と来韓

 

かつて、日本のポピュラー音楽はタブーの領域だった。 日本大衆文化が禁止された1980〜90年代、少数のマニアたちは陰で知ることで安全地帯、X JAPANなど日本音楽を享有した。 歌謡界が日本の音楽を盗作することも一度や二度ではなかった。 金大中政府になって日本大衆文化が開放されたが、JPOPの風は思ったより強くなかった。 00年代に入って、KPOPが猛威を振るい始めたためだ。 JPOPは依然として少数マニアの音楽だった。 ところが最近、他の動きが目立っている。 若い世代の間でJPOPが「ヒップ」な音楽として浮上しているのだ。 そのフロントランナーは2000年生まれの日本のシンガーソングライターimaseだ。 彼が昨年8月に発売した「Night Dancer」は3月、国内最大音源サイトMelOnの「トップ100」チャートで最高17位まで上がった。 J-POPが音源チャートでこのような成績を出したのはなかなか珍しいことだ。 この歌は9日現在でも53位にランクされている。 このような人気に力づけられ4月に開いた初めての来韓ショーケースには、国内ファン500人余りが集まった。 imaseは韓国のラッパーBig Naughtyとコラボして「ナイトダンサー」リミックスバージョンを発売したかと思えば、HYBEのファンコミュニティプラットフォームWeverseにも入店した。 imase人気の足がかりは、ショートフォーム動画ベースのSNS TikTokだ。 TikTokで「Night Dancer」のダンスチャレンジが流行し、再生回数12億回を越えた。 TikTokから得た関心がそのまま音源チャートにつながっている様だ。 国内グループfifty fiftyの「Cupid」がTikTokで人気を集め、SpotifyBillboardの成績につながったのと同じ歩みだ。 imaseだけではない。 「日本のIU」と呼ばれるあいみょんが2017年に発表した「愛を伝えたいとか」が遅れて国内で逆走行するかと思えば、シンガーソングライターの米津玄師、藤井風などもショートフォーム映像を基盤に大きな人気を得ている。 藤井風は24日、ソウル光云大学東海文化芸術館大劇場で初来韓公演をするが、一瞬で売り切れた。 シンガーソングライターのVaundy、混成デュオのYOASOBIも最近人気のJPOPアーティストだ。 最近になって国内でJPOPが愛されるのには、日本の若い音楽家たちの変化が作用したという分析が出ている。 大衆音楽評論家のキム・ソンファンは「過去の日本はデジタル音源より伝統的なアルバム市場が強勢だった。 内需市場だけでも十分で、あえてグローバル進出に努める必要もなかった」として「しかし最近数年間、日本も音源中心市場に急速に再編されており、特に若い音楽家たちがYouTubeTikTokなどを積極的に活用しながら変化が加速化している」と説明した。 さらに結成して20年近く経ったバンドSEKAI NO OWARIも昨年発表した新曲「Habit」のミュージックビデオにダンスチャレンジを念頭に置いたダンスの振付を入れ、これは実際にダンスチャレンジにつながった。


国内で愛され続けている日本アニメーションの影響で、JPOPが人気を得たりもする。 今年初めに封切りし460万を越える観客を集めた「THE FIRST SLAM DUNK」の主題歌を歌ったバンド10FEETは4月に来韓イベントを開いたのに続き、7月15日ソウル江西区KBSアリーナで初来韓公演を行う。 20~30代の若年層の前売り率が絶対的に高いと公演主催社側は伝えた。 新海誠監督の「君の名は」「天気の子」「すずめの戸締まり」の音楽に参加したバンドRADWINMPSも7月21日、ソウル広津区yes24ライブホールで来韓公演を行う。 オンライン動画サービス(OTT)Netflixなどで公開されたアニメーションシリーズ「推しの子」の主題歌「アイドル」を歌ったYOASOBIの人気も似たような文脈だ。 JPOPアーティストたちの国内音楽フェスティバルへの参加も大幅に増えた。 8月4~6日、仁川松島月光祭り公園で開かれる仁川ペンタポートロックフェスティバルにはELLEGARDEN、KIRINJI、おとぼけビーバー、羊文学など日本のバンドが大挙出演する。 先立って7月15〜16日、京畿道高陽キンテックスで開かれる「HAVE A NICETRIP」フェスティバルにも日本のシティポップバンドAWESOME CITY CLUBが参加する。 コロナパンデミック以後海外ツアーに飢えている日本バンドの積極的な歩みと、負担にならない出演料で一定水準以上のパフォーマンスを出す出演陣を望むフェスティバル主催側の必要性が合致した結果だ。

 

今後、JPOPの人気と影響力はさらに高まるものと見られる。 過去に特定少数の専有物だったJPOPが今はYouTubeTikTokなどSNSに乗って不特定多数に近づいているためだ。 キム・ソンファン評論家は「過去には日本の音楽に接するためには特別な努力を傾けなければならなかったが、今はじっとしていてもアルゴリズムを通じて簡単に接することができる時代になった」として「聞く人の立場でどの国の音楽なのかを問い詰めずに、良ければ良いという認識が広がっており、JPOPの人気が以前より一層幅広くなるだろう」と見通した。

 

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韓国の政権交代以降、特に若年層の間で「日本ブーム」とも呼ばれるような日本のカルチャー消費が表立ってきており、特に韓国の得意分野でもある映画の分野で「THE FIRST SLAM DUNK」「すずめの戸締まり」の4〜500万人動員というビッグヒットが出た影響もあってこういう記事がよく出るようになった印象があります。

実際は好みの変化以上に「社会的な雰囲気」的に、前の政権の時よりは日本のものをおおっぴらに好きと言いやすくなったという点がかなり大きいのではないかと思いますが...。

(特に左派傾向が強いと言われている30〜40代層に根強いファンが多いSLAM DUNKというコンテンツが後押ししたパワーは大きいかもしれない)

しかし日本のメディアではKPOP〜欧米圏事象として報道されることの多かった動画配信サイト経由のヒット(JPOPと欧米圏というのも最近ありますが)が韓国ではJPOPへの影響についてが記事になるのがパラレルワールドみたいで面白い。