サンダーエイジ

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【ハンギョレ記事訳】「ワンソースマルチユース」出版界にもJ風

「ワンソースマルチユース」出版界にもJ風

https://m.hani.co.kr/arti/culture/book/1095474.html#ace04ou

2023.6.12  ヤン・ソナ記者

 

アニメ興行にマンガの火花

小説・旅行書で実績拡大

 

今年上半期、出版界にもJコンテンツブームが起きた。 「THE FIRST SLAM DUNK」「すずめの戸締まり」のような日本のアニメーションの人気に支えられ、しばらく消えていたJコンテンツの力が再び蘇り、日本の漫画と小説、旅行書の販売に火をつけた。

オンライン書店yes24が今年上半期の販売実績を分析した結果によれば、ベストセラー50位圏内に「SLAM DUNK新装再編版」が計20冊布陣するなど、「SLAM DUNK」漫画の人気が目立つ。 yes24は「30〜40代の読者が思い出を思い浮かべながらSLAM DUNKの漫画を買い集めるかと思えば、アニメーションを楽しく見た20〜30代の女性たちは『スラムダンクポップアップストア』を訪ねたりコミックス全巻読破するなど『バスケットボール遊び』トレンドを作ったりもした」として「1セット当たり12万ウォンを越える「SLAM DUNK新装再編版」は今年第1四半期中に約1万セットが販売されるなど、「SLAM DUNK」は多様な年齢層で愛された」と伝えた。

COVID-19パンデミック発生以前までは「嫌われる勇気」や「武器になる哲学」のような日本の作家が書いた教養書が国内読者に多く愛され、自己啓発書・経済経営書・小説などが人気を集めた。 しかしコロナの時期を経て「これ以上日本で学ぶことがない」という見解が一部生じ、Jコンテンツの人気も冷めた。 そのような状況でアニメーション強国である日本のアニメーション数編が国内上映され興行を集め、アニメーション関連図書が人気を集めたのだ。

 

3月にはアニメ「すずめの戸締まり」が上映され、同名の小説「すずめの戸締まり」が多く愛された。 yes24ベストセラー10位となり、新海誠監督の前作「君の名は。」「天気の子」もの小説も再び注目を集めた。 この他にオンライン動画ストリーミングサービスで日本のアニメーション「推しの子」が興行し、4月12日の初放送以後、1週目に原作の漫画が前週対比の12倍多く販売されるなど、日本漫画は上半期中ずっと出版界の「鍵」として浮上した。 漫画に対する人気は小説や旅行書にも拡大した。 日本の青春恋愛小説「今夜、世界からこの恋が消えるとしても」は上半期yes24「小説・詩・戯曲」分野で5位を、ファンタジー小説「西由比ヶ浜駅の神様」は7位を記録した。 yes24上半期の海外旅行分野の図書全体販売量のうち、日本旅行書の比重は約30%で1位を占めた。


ブックコラムニストのホン・スンチョルは「日本の大型出版社は一つのコンテンツを開発し、それを映画、ゲーム、音楽アルバム、アニメーション、キャラクター事業、出版などに活用して波及効果を狙う『ワンソースマルチユース』戦略に優れている」とし、「生まれた時からスマートフォンを使っている若い世代には、映像に基づいたJコンテンツが魅力的に近づいてきており、これに合わせた出版社の戦略が国内市場にも通じた」と分析した。