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【ニュース記事】韓国人メンバーが一人もいないのに… 「KPOP 3.0時代」開幕

韓国人メンバーが一人もいないのに… 「KPOP3.0時代」開幕

한국인 멤버 한 명도 없이… ‘K팝 3.0 시대’ 개막 - 조선일보

ユン·スジョン記者入力2022.10.1203:00

 

「JYPパク・ジニョンの秋夕連休返上」

秋夕連休が始まった先月9日、大衆音楽界ではアメリカに出国した歌手パク・ジニョンに注目が集まった。JYPエンターテインメントの長である彼がアメリカに向かったのは、アトランタをはじめ、シカゴ、ニューヨーク、ダラス、LAなど米国主要5都市で先月25日まで開催されたグローバルオーディション「A2K(アメリカツーコリア)」参加のためだ。 このオーディションは今年7月からJYPが米国内最大のレコード会社であるユニバーサルミュージック傘下のリパブリックレコードと手を組んで進行している。アメリカ・カナダなど英語圏の現地メンバーで満たされたKPOPガールズグループを一緒に作ることが目標だ。 両社が一緒に選んだメンバーはまずJYPが蓄積したKPOPトレーニングシステムを経て、その後、彼らの北米現地活動はリパブリックレコードが主導する。 JYPはこのために13年に北米市場から撤退した現地法人(JYP USA)も今年3月に再び設立した。

 

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(朝鮮日報オンラインより)
①2020年JYPが日本現地でデビューさせた9人組ガールズグループ「NiziU」。メンバー全員が日本人で、日本現地活動をメインとする。

②全員フィリピン現地人で構成されたKPOPボーイバンドSB19。

BTS所属事務所のHYBEが最近、日本で結成した韓日合作グループ「&TEAM」。


KPOP韓流が進化している。 最近歌謡界では特に「KPOP3.0時代」が開かれたと話している。過去WONDER GIRLS・少女時代など国内製作のKPOPグループの海外進出が1.0時代であり、2.0時代は韓日多国籍グループTWICE、タイ人が含まれたBLACKPINKなど多様な国籍の海外メンバーの迎え入れが増えたが、依然として現地会社とは海外アルバム流通だけを協業するグループが多かった。

反面、最近の3.0時代には国内企画会社がメンバー全員を海外現地出身で満たしたり、最初からメンバー選定とグループ企画段階から現地会社を参加させる。 カル群舞、音楽などはKPOPスタイルに従うが、歌詞は主に現地の言語や英語で歌うグループを企画する。 JYPは2020年にもメンバー全員が日本人のガールズグループ「Nizu」を披露し、SMは現在アメリカの大手製作会社MGMと共にアメリカ現地ボーイズグループ「NCT Hollywood」を準備中だ。

 

BTS所属事務所のHYBEは先月、日本現地合弁法人のHYBEジャパンを通じて日本テレビ・Huluジャパンなどと手を握り、日本で9人組の現地グループを選ぶ放送「&オーディション」を日本で放送した。 最終選抜メンバーのうち、韓国人と台湾人それぞれ1人を除いた7人が全員日本人。 過去には韓国活動に注力するKPOPグループデビューのために海外メンバーが韓国オーディションを受けていたとすると、今は韓国人が日本現地活動に注力するKPOPグループデビューのためにオーディションに参加しているのだ。

 

大手芸能事務所だけの行動ではない。 中小企画会社ショービティが2018年に韓国式アイドル教育法を経てデビューさせたフィリピン国籍の5人組ボーイズバンドSB19は昨年4月、米国Billboardミュージックアワード「トップソーシャルアーティスト」部門にBTSと共に上がり話題になった。 東南アジアグループの候補選定は初めてで、メイクアップ、ヘアスタイル、服装などが間違いなくKPOPグループだったためだ。

 

◇KPOPシステムの流出? 市場拡大でwin-win

一部ではこのような現地合作グループの登場について「KPOPシステムの流出」という憂慮も提起している。KPOPファッションと歌を装着しているが、メンバーの中で韓国人がいないグループをKPOPグループと呼べるのかという反論も出ている。

 

しかし、歌謡界の専門家たちはKPOPシステムの輸出がむしろ国内企画会社と現地会社の両方にwin-winだと話す。 キム・ヨンデ評論家は「世界の音楽市場規模で北米、日本などは依然として韓国より倍も大きい。 合弁過程で海外企画会社はKPOPの作業ノウハウを得て、彼らとのつながりが結局国内グループにとってはまた別の進出経路になりうる」と話した。 キム・ドホン評論家は特に「過去、テコンドーが海外に進出し韓国に対する好感度を高めた事例を考えてみよう」と付け加えた。 KPOPシステムが現地に移植される過程で、自然にKPOPと韓国文化自体に対する関心も高まるしかないということだ。

 

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フィリピンのボーイズグループSB19はビルボードのソーシャル関連でたまに名前を見かけていましたが、「KPOPシステム」を活用してデビューしたグループなんですね。

「KPOP2.0」みたいな言い方は日本でも「K-POP 新感覚のメディア (岩波新書)」などで指摘されていましたが、元々はSMエンターテイメントのイ・スマンが提唱していた「CT(カルチャーテクノロジー)理論」そのまんまですね。

(以前の質問箱より引用)

2000年代初頭にSMは何回か日本進出を試みていましたが、韓国での人気グループをそのまま輸出しても当時はなかなかうまく行かず、そんな中で考え出したのが文化技術(CT=Culture Technology)理論と名づけられた「現地化戦略」でした。このCT理論というのは3段階に分けられています。


第1段階:韓国の事務所が直接作って輸出する

第2段階:海外の現地企業との協力を通じて市場拡大を図る

第3段階:現地企業と合弁会社を立ち上げ、韓国のCT(文化技術)を伝授する

【質問箱】韓国のアイドルが日本では日本語でパフォーマンスする事について - サンダーエイジ

 

また、「現地でグループを作る」のはJYPはNiziUの前にも色々試みていて、中国でもテンセントと合同でBOY STORYというグループを作っています。

 

以前韓国の人が卒論研究の流れで作ったという、「全員アメリカ人のKPOPグループ」掲げていたEXPEDITIONというグループが韓国で活動していたこともありました。

 

「何を持ってKPOPグループなのか」というのは判断が難しく、韓国内でも決まった基準がまだない見たいです。近年はavexが韓国でKPOPシステムのトレーニングを経てデビューさせたXGのように、日本の会社が作った日本人のグループだけど韓国で活動(英語で歌唱)というパターンも出てきていますが、XGの場合は「(今のところ)韓国内でメインで活動している」ということでKPOPの一種だと韓国では認識されているようです。