サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【Biz韓国訳】[K-POP:不思議の国のアイドル] 「黄金の卵を産むガチョウ」は果たして幸せだったのか

【Biz韓国訳】[K-POP:不思議の国のアイドル] 「黄金の卵を産むガチョウ」は果たして幸せだったのか

華やかな舞台裏、アイドル育成システムの「不都合な真実」を探る

https://www.bizhankook.com/bk/article/27918


【Biz韓国】KPOPは大韓民国最高の輸出品となった。 しかし、華やかさの裏には陰も深い。 KPOPの象徴であるアイドルは早い年齢で抜擢され、厳しい練習生時代を経る。 その過程で労働権と人権は無視されるのが常だ。 デビューすらできなかった無数の練習生たちはどうなるのだろうか。 Biz韓国は「KPOP:不思議の国のアイドル」シリーズを通じてKPOPが成長する間に無視した問題点を指摘し、多角的に代案を見てみようと思う。 KPOPを作る人たちが健康になってこそ、KPOPを楽しむ人たちももっと幸せになれると信じている。

 

2024.07.10(水) 15:52:34

2023年、BLACKPINKが米国カリフォルニアで開かれた北米最大の音楽フェスティバルであるコーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アートフェスティバルの舞台にヘッドライナーとして立った。 コーチェラでは6番目の女性ヘッドライナーであり、アジアのアーティストとしては初めてだ。


「KPOPアイドルはすぐにグローバルデビューする」今では当然になったKPOPの公式だ。 KPOPアイドルの曲がビルボードSpotifyなどグローバル音源チャート順位圏を占めるのは日常になった。 米国最大の音楽フェスティバル「コーチェラ」と「Lollapaloozaシカゴ」のラインナップにKPOPアイドルが毎年名前を連ねる。 KPOPの始まりはコリア、大韓民国だが、全世界の人が楽しむグローバル文化コンテンツになった。


#K-POP、文化になってお金になる

NewJeansハニの「青い珊瑚礁」。 先月から日本と韓国を騒がせたキーワードだ。 NewJeansは6月26~27日、日本の東京ドームでファンミーティングを開いたが、この場でメンバーのハニが日本の国民歌謡と呼ばれる松田聖子の「青い珊瑚礁」を歌って大きな話題になった。

 

ベトナム系オーストラリア人のハニが韓国で育てられてアイドルになり、日本で人気を集めている。 これはKPOPの現在を端的に示す光景だ。 KPOPは多様な形態に分化している。 活動地域も国籍も人種も音楽ジャンルももはや韓国に限らない。 ​

 

「お金」にもなる。 低迷している実物アルバム市場で、KPOPアイドルのアルバムだけはよく売れている。 人気アイドルグループは初動アルバム「100万枚」の販売を簡単に上回る。 韓国レコードコンテンツ協会が運営するサークルチャートによると、アルバム販売量1~400位を合算した2023年1~11月の累積販売量は1億1600万枚に達する。


輸出額も3000億ウォンを突破した。 関税庁によると、2023年1-10月のアルバム輸出額は2億4381万4000ドル(約3183億ウォン)で、前年同期比20.3%増加した。 特に、米国の輸出額は前年同期比67.3%ほど増加した。

 

世界の音楽市場は今や韓国に注目している。 スウェーデンのレコード会社の関係者は「作曲家たちは米国より韓国と協業することを希望する傾向にある。 特に最近、KPOPミュージックを作曲したがるスウェーデンの作曲家が大幅に増えた。 スウェーデンや米国で作業するより、KPOPアルバムに参加する方が収益も良い。 ソングキャンプ(アルバム制作のための大規模な関係者ミーティング)のために韓国に行くケースも珍しくない」と説明した。 米マネジメント関係者も、「KPOPは金になる。 米国のレコード会社もこれをよく知っている」と伝えた。

 

ビジネスモデルも多様化している。 ゲーム、ウェブ小説、ウェブトゥーンはKPOPアイドルのIPを活用する。 ファンプラットフォーム「Weverse」には全世界のポップスターが合流している。 KPOPを中心とした産業の分岐点はますます増える。 仮想(virtual)アイドルもやはりエンター業界で注目する事業だ。

 

KPOPが持つ潜在的なブランド価値は測定するのも難しい。 国内エンター社の代表は「韓国では特に無形の価値を重要視していないようだ。 しかし、半導体など目に見える技術産業より潜在的価値が高い産業がまさに文化産業だ。 英国は「ハリーポッター」、米国には「ハリウッド」がある。 強大国の特徴はまさにこのような文化産業が国家主要経済を構成しているという点だ。 このような部分でKPOPというブランドが持つ潜在的価値は莫大だと思う」と強調した。


これを証明するかのように「エンター産業」に参入する国内企業も増加している。 MLB、Discoveryブランドを運営するファッション企業F&Fは、子会社F&Fエンターテインメントを通じて3月ガールグループUNISをデビューさせた。 ゲーム会社のダブリューゲームズもダブリューシーアンドシー(C&C)を設立し、エンター産業に進出した。


国内だけではない。 エンター各社は輸出を超え、現地でアイドルを作り始めた。 国内最大手の企画会社は、米国に法人を設立し、KPOPアイドル育成システムを稼動した。 HYBEは2021年、ジャスティン・ビーバーのマネージャーとしてよく知られているスクーター・ブラウンの会社イタカホールディングスを買収した。 その後、米レコード会社のGeffinレコードと合同で現地のガールズグループ「KATSEYE」を先月デビューさせた。

 

JYPエンターテインメントも今年1月、米国のレコード会社リパブリックレコードと合作し、米国現地のガールズグループVCHAをデビューさせた。 カカオエンターテインメントとSMエンターテインメントはLAに統合法人を設立し、米国でエンター事業を本格化する計画だ。


6月28日にデビューしたHYBEアメリカ現地ガールズグループ、KATSEYE。HYBEはKATSEYEを皮切りに米国でアイドルを育成する計画だ。


#アメリカでKPOPアイドルを作れるか? 韓国式のシステムが通用するか

しかし、KPOPの規模が大きくなっただけに、雑音も大きくなった。 最近、HYBEで起きた「内紛」はKPOP全体に危機感を呼び起こす。 「2024年はKPOP危機」という言葉が出ている。 世界的に人気を得たBTSとBLACKPINK以後「次の世代」が出てくるのか疑問だ。


韓国式のKPOP育成システムが海外で適用できるかも注目される。 特にヨーロッパと米国はKPOPアイドルの「厳しい」育成方式に批判の見方が強いだけに、韓国式システムを現地化することは欠かせない課題だ。

 

華やかなスポットライトを浴びるアイドルの生活は、多くの部分がまだベールに包まれている。 どのようにトレーニングを受けるのか、契約条件はどうなのか、収益はどのように精算するのかなど、実質的で重要な内容はアイドル自身さえまともに知らない場合も依然として多い。 いわゆる「東方神起」事態以後、アイドルと芸能事務所の関係は本当に変わったのだろうか。 特に、幼い頃から練習生活をしてきたアイドルの身体的、メンタルヘルスは健康なのだろうか。

 

Biz韓国はこの4ヶ月間、数多くのエンター関係者、練習生、アイドルに会ってKPOP産業の裏の話を聞いた。


ある芸能界の関係者は「アイドル練習生を選ぶ年齢層はもともと幼かったが、最近はもっと幼くなった。 最近は『小学生』を選ぶ傾向にあるという。 ボーダーラインで中学生だ。 システムが高度化し、幼い時に選別してこそうまくトレーニングできるということだ。 『校内暴力』に足を踏み入れる年齢になる前に選ぼうという雰囲気もある」と説明した。

 

ダンススクールの代表は「国内の芸能事務所と合作してオーディションを開いたり、受講生を推薦したりする。 芸能事務所の要求事項は、歌やダンスに才能のある子供を選んでほしいということではない。 残りは自分たちが全部作れるので、顔とフィジカルだけ見てほしいと言われている」と証言した。

 

このように練習生を選んでトレーニングする過程で、数多くの「子供たち」が体と心の健康を失い苦しさを訴える。


労働者でも学生でもない練習生はどんな存在だろうか。 今のようなKPOPアイドルは、韓国ではなく「アメリカ」でも作られるのだろうか。 海外ではKPOPをどんな視線で見つめるのだろうか。 大韓民国のKPOP育成システムは、このまま持続可能なのだろうか。 そうでなければ、我々はどのような代案を模索することができるだろうか。


※次回はBrave Girlsの元メンバー、JainRos(ノ・ヘラン)のインタビューが続きます。

 

<関係者たちの情報提供を待ちます>>

BIZ韓国はKポップとアイドルに関する話題を集中的に報道する予定です。

練習生、アイドル生活を直接経験したり、Kポップ産業に携わっている関係者は情報提供してください。 allhyeon@bizhankook.com​

※本企画は政府広告手数料で造成された言論振興基金の支援を受けました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

BizHankookのKPOPシリーズの記事が少し前から出ているのですが、ボリュームが多いので今後も自分の興味のある記事を紹介する予定です。

アイドル練習生の予備校みたいになってるのが韓国のダンススクールですが、

 芸能事務所の要求事項は、歌やダンスに才能のある子供を選んでほしいということではない。 残りは自分たちが全部作れるので、顔とフィジカルだけ見てほしいと言われている

と言うのは現実をあらわしてますね。

歌やダンスはトレーニングである程度まで仕上げられるノウハウ(環境と自信)があるので、もはやそこではなくルックスや体型で大前提のふるいおとしがされるようになっているということで。

逆にそこが飛び抜けて良い上にトレーニングについていく根性や才能がある程度以上ある子たちは、トレーニング期間がさほどなくてもデビューできるというケースが増えているようには感じます。