サンダーエイジ

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【聯合ニュース】K-POPのDNAを融合させ、日本で大ヒット…「韓流ファンの子供たちがKPOPを消費」

K-POPのDNAを融合させ、日本で大ヒット…「韓流ファンの子供たちがKPOPを消費」

2022-05-01 07:00

プロデュース101日本版グループJO1・INIを企画したLAPONEチャン・ヒョクジン本部長

「最初はダンス・歌の実力不足…驚くべき速度で急成長」

 

(ソウル=聯合ニュース)イ・テス記者=ハードルの高い日本の音楽市場、その中でも気難しいことで有名な男子アイドルの分野で「KPOPのDNA」を活用して大ヒットした現地のグループがいる。

韓国のCJENMと日本の有力芸能事務所吉本興業との合弁会社「LAPONE」所属グループのINIがその主人公だ。

 

INIは数年前、国内でセンセーションを起こした有名オーディションプログラム「プロデュース101」の日本版シーズン2で輩出されたグループで、日本人10人と中国人1人で構成された。

彼らは昨年11月デビューシングル「A」を発売初週だけで50万枚売りさばき、今月20日に発売した2番目のシングル「I」は、初週の販売量58万枚以上を記録してオリコンチャートトップに上がった。

INIはもちろん、「プロデュース101ジャパン」シーズン1出身のJO1まで企画したチャン・ヒョクジンLAPONE事業本部長(COO)は1日、連合ニュースインタビューで「『KPOPのDNA』を融合させ、パフォーマンス面では高い完成度の『カル群舞』で、音楽的にはヒップホップジャンルを基盤に他の日本のグループと差別化した」と成功の秘訣を指摘した。

 

チャンCOOは「日本のKPOPファンにはすでによく知られた『プロデュース101』の日本版から輩出されたため、始めから相当なファンダムを持ってデビューすることができた」として「INIの音楽は日本のアイドル音楽としては非主流だが、一枚のシングルアルバムの中でダンスからバラードまで多様なジャンルを消化して高い評価を受けている」と付け加えた。

INIは従来、WannaOne、IZ*ONEなど人気KPOPスターを育てた経験のあるCJENM音楽コンテンツ本部のノウハウを積極的に活用しているが、厳密に言えばKPOPグループではない。 メンバー全員が韓国人ではなく、日本で現地語で歌うからだ。

INI自身も関連の質問を受けると、自分たちの音楽は「KPOPでもJPOPでもないINIポップ」と答えている。

 

釜山港に帰れ」をヒットさせたチョ・ヨンピルからBoA東方神起を経てBTSNCTに至るまで、数十年間KPOP企画会社の日本市場への進出方式は、韓国内で完成したアーティストが現地でアルバムを出す方式だった。

しかし、JO1とINIは韓国のノウハウと日本の芸能産業ネットワークを結合した新しい形態の市場進出であるため、アイデンティティが多少曖昧にならざるを得ない。

チャンCOOは「INIは世界市場で最もホットなジャンルの音楽をするアイドルグループ」とし、「今はKPOPが世界音楽市場で最もホットなジャンルであるため、韓国のエンジニアとコレオグラファーが多く関与していてJPOPらしくないように聞こえる」と強調した。

 

「プロデュース101」日本版が初めて電波に乗った時、心配する目線も多かった。 すでに完成型に近い韓国の練習生と違って、日本版の出演者たちはダンスや歌の実力がやや足りないからだ。

(注:韓国版の出演者は事務所でトレーニングを受けている練習生が基本だが、日本版は逆に事務所に所属していないことがエントリー条件だった)

チャンCOOも同様に、この部分ではうなずきながら認めた。 制作者の立場からも、この部分を心配しながら番組を見守ったという。

彼は「放送が進行されていくにしたがって、この子たちは本当に驚くほどの速度で成長した」として「本人たちが不足していることを認知しており、互いの短所を補完した。 その姿を見ていて努力がどれほど重要なのかが分かった」と話した。

 

BoAが日本現地で大きな成功を収めてからすでに20年が経ったが、依然として日本は見過ごせない市場だ。アルバム・音源・公演を合わせて年間6兆5千億〜7兆ウォンに達する市場規模は、米国に続き世界2位だ。

チャンCOOは「韓国でアイドルグループ1組を育成してデビューさせ、成長させるためにはかなり多くの投資が必要なため、グローバル市場を意識せざるを得ない」として「日本市場が持つサイズは韓国の音楽事業者にとっては魅力的」と指摘した。

彼は「LAPONEのような合弁方式の日本進出が増えそうだ」と展望し、「KPOPのDNAがあるという点でKPOPファンも抱え込むことができ、現地グループという点で日本のメジャー市場のアイドルファンも誘引できるためだ」と説明した。

実際、INIファンの年齢層は10〜20代が約70%だ。 彼らはデジタルカルチャーはもちろんKPOPに慣れている世代で、ファンダム内に既存のKPOPファンが相当数存在するという意味だ。 現在は彼らの他にも、KPOPとは関係なくINI自体が好きなファンもかなり集まっている雰囲気だという。

 

ここ数年間冷却された韓日関係にも関わらず、日本ではKPOPブームが激しかった。 JO1とINIはもちろん、BTSNCT、TWICEなどのKPOPファンダムが揺れない理由を尋ねると、「韓流ファンダムの世代交代」という答えが返ってきた。

チャンCOOは「韓日関係が文化事業に大きな影響を及ぼさなくなったのは、コンテンツを享有する世代が若くなったため」とし「現在KPOPを消費している1020世代は過去韓流ブームを楽しんだ人々の子供たちで、彼らは文化と政治を別に考える」と分析した。

続けて「母親が韓流ドラマを見ていたため娘たちも慣れ、その対象がドラマからKPOPに移ってきてコンサート現場で母娘が一緒に楽しむ姿を多く見ることができる」と付け加えた。

 

彼が携わったLAPONEは韓国式の練習生制度も運営している。 JO1とINIが成功し、予想よりはるかに多い志望生がオーディションの扉を叩くという。

チャンCOOは「COVID-19の余波で海を渡って韓国の所属事務所に入るのが難しくなり、KPOPと最も似た音楽をしている我が社に入りたかったという動機が多い」と耳打ちした。

 

INIの韓国活動計画に対して彼は、「日本のメジャー市場で確実に定着することが最初の目標であり、その次がグローバル市場」とし「この『グローバル』には韓国ももちろん含まれるだろう」と可能性を残した。

 

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「韓日関係が文化事業に大きな影響を及ぼさなくなったのは、コンテンツを享有する世代が若くなったため」というのは少し違う気がしていて、逆に世代交代しないでずっと同じジャンルが好きという人たちが前のKPOPブームだった2011前後からまだ市場を支えているからなのでは?と思ってます。大手事務所や人気のグループほど先輩グループのファンが後輩グループをそのまま支えているので、若いグループの現場に行ってももちろん若い子も多いけど、人気のグループほどいろんな世代がいるのが日本の現場という感じですね。

(CJENMは前のブームの時にKPOP事業をしてなかったのでその辺の繋がりの発想がないのかもですが)

デビューしたてや人気が出始めだったりという若いグループの現場には10〜20代が多いけど、キャリア3年目からの中堅だと20〜30代の割合が多くなってくるのでは。

 

「親が韓流ドラマ(冬のソナタとか)や東方神起のファンで自分も好きになった」というのは自分と同世代でも10年前から既に結構いたので、そのサイクルもすでに2週目に入ってるんじゃないかと思います。EXOの時にかなり日韓関係を切り離して考えるファンダムが多く流入してきた印象がありますが、それももう10年前ですし。

「サバイバル番組が好きな層」とか「サバイバル番組出身のグループを応援する層」というのは全体的に若い傾向はあるかもしれないと思います。