サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【askまとめ】12/NCTについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

NCTについて


初めまして。泡沫さんの知識や考えで、NCTDreamについての見解をお聞きしたくask致しました。 私が3年ぶりにK-POP沼に引きずり込む要因となったのがNCT Dreamでした。若いアイドルが特別好き、という事は今まで全くなかったのですが、KMFで見た彼らのあまりのキラキラさに「アイドルとはこういうものだ!」と頭を殴られるような衝撃を覚えました。 ワナワンやBTS、先輩のNCTと比べても正直本国でも日本でもそう影響力があるグループと言えないのは承知しているのですが....もう少し多くの方にDreamの魅力が伝わるといいな、という願いもありつつ。どうぞよろしくお願い致します。

(2017)


個人的にNCT Dreamはコンセプトも曲も「シンプルなアイドルの喜び」を教えてくれるとても素敵な王道アイドルグループだと思います。デビュー時のSHINee(テミンが中学生だったあの頃)を思い出したくらいの若さと煌めきが衝撃でした。定期的にティーンコンセプトのグループは出てきますが、最近の10代向けの中でも特に幼さを前面に出してる辺りがこれは色々な意味でヤバいなとは思いましたが。

(わかりやすめの恋愛がらみの歌詞やMVの女性教師の描き方がちょっと問題になったりもしていましたし)

惜しむらくは逆にそのコンセプトゆえに、韓国ではファン層が狭まらざるを得ないところでしょうかね...韓国では未成年のアイドルを追いかけるのは今でも10代が多いですし、ヌナペン達はひっそりと追ってはいてもやっぱりそれを公に言うのは未成年対象の場合はあまり好ましくないとされる傾向が強いようです。成人してるアイドルを好きと言うのは昔よりは憚られなくなったようですが、それ故にデビュー時に若いアイドルが本格的にブレイクするのは、メンバーのほとんどが成人した後の場合が多いようです。

日本では何歳でも未成年アイドルにハマって応援する事は割と珍しい事では

ないようなので(ジャニーズの方がデビュー年齢はずっと若いでしょうし)ドルオタがショタ好きを公言する事も珍しくないですし(?)、日本ではファンの幅が広そうですよね。

KMFでは花道のお陰でメンバーをかなり目の前で見る機会があったのですが、みんなぐんぐん成長して特にマンネのチソンが127のメンバー達と同じくらいの身長になっているのを目の当たりにして、十代の成長速度は速いぜ...としみじみしました。年齢が若い分活動も長くできる可能性が高そうですが、今後年齢を重ねていった時にどうするのかな?というのが若干脳裏をよぎりました。NCTのユニットはメンバーも人数もフレキシブルという見方によってはこの先事務所の都合でどうとでも出来るシステムなので、余計に気になります。


(注:NCT DREAMは「十代のグループ」というコンセプトを貫くらしく、2018年いっぱいで1999年生まれのマークの卒業が発表されました)

 

こんにちは。NCT127のことで質問させてください。先日、NCT127の日本デビューが決まり、うれしい気持ちになりました。でも冷静になって考えてみると、当初127はその名の通り、韓国国内向けのグループだったような気がします。そして、中国向け、日本向けに別グループを設けることを予定していたような・・・。私はNCTの面白さは、NCT Uのようにメンバーがフレキシブルに入れ替わるところだと思っていたので、127のメンバーのまま日本デビューするのは大人の事情や安定した人気を見込めるためなのかなとも思いました。でも、そうなるとNCTのコンセプトって一体なんだと思いますか。。。?

(2017)


NCT127日本デビューおめでとうございます。確かにNCT127は韓国活動がメインのグループなのに日本デビューって?という感じにはなりますが、まだ国別ユニットがこれからどうなるかはわからないんじゃないでしょうか。日本デビュー曲のLIMITLESSは韓国語の曲の日本バージョンですし、ここまでは通常の韓国グループの活動と同じステップなので、ツッコミを入れるのは将来NCT127が日本オリジナル曲をリリースしたりした時でも遅くないんじゃないかと思います。国別ユニットを作る事になったらたぶんその国のオリジナル曲とかを作るんじゃないかと思いますし…今後NCT127の人気が日本でもっと定着したら日本向けのユニットをあらためて作ることもあるんじゃないでしょうか。既存グループから日本での活動をメインにするユニットを作るというのは他のグループではすでにちょこちょこ見かけますし。

NCTのおそらく基本的なコンセプトである「SM ROOKIESからの人数やメンバーが可変的な色々なユニットコンセプトグループ」というのは変わらないのではないかと思いますが、国別というのはどうなるかわからないかもしれませんね。多分最初に作るとしたら中国、日本、あるいはタイあたりが有力なんじゃないかと思いますが、これは勝手な予想なんですけどタイミング的に中国とのTHAAD問題がわりと計画に大きな影響を及ぼしたんじゃないかなあと思いました。中国は当たると凄く大きい市場ですけど、いつ何時海外芸能が締め出されるかわからない環境というのは今回の事であからさまにわかってしまったので、そこでメイン活動するグループを作るって言うのは結構な賭けじゃないかと思うんですよね。もし作るのであれば、所属メンバー全員に他に保険的に所属グループはできてからそこから選ぶというスタイルにしないと、もしものことがあった時に中国活動メインの子の仕事が一気になくなる可能性もありますので…そのあたりはEXOとかちょっと違いますがNCT UのTENとかの過去の経験があるでしょうし。(そのメンバーが国別ユニットの母国人の場合は母国でソロ活動させるという手もありますが)まああと、やっぱり国内グループでの活動と国外グループでの活動を平行してやるっていうのが物理的になかなか難しいという現実に直面したところもあるのかもしれません。日本のように移動時間がそれほど長くなくて、かなり先のスケジュールまできっちり決めておけるという国ばかりでもないと思いますし。

NCTの母体は多分初期のSUPER JUNIORで、その時は毎年メンバーが変わっていくという可変性のシステムの予定だったそうですが(多分グループシステムのモデルになったというモーニング娘。と同じ)、当時はファンからの抗議でそのシステム自体がなくなったりもしましたし、NCTもファンの反応次第では変わる可能性は大いにあるんだろうなーと思います。韓国だとまずはやってみてそれから考えよう!っていうのがわりと普通のところがあるので。

NCTのシステム自体は結構漠然としているので(SM ROOKIES自体がどういうメンバーが何人いるかも常に可変的ですし)大局的にみたら永遠に続けられそうなシステムだとも思います。今後のデビューグループを男女関係なくすべてNCTなんとかにする事も可能ではあるし。

 

(注:その後日本オリジナル曲「Chain」がリリースされました。国別ユニットだとNCTチャイナがデビューする予定みたいですが...)


nctを応援しているのですが彼らというか会社側が何をしたいのかどこを目指しているのかが全くわかりません(泣)楽曲面ではあのsmなので心配はしていないんですが…メンバーの追加や入れ替えのややこしいシステムのおかげで固定ファンも付きにくく、このやり方はファンもストレスがたまる一方だと思います。メンバーを見ていてもこんな形でやっとデビューしても嬉しいのかなとやっぱり考えてしまいます。泡沫さんはnctが売れるために、このシステムは必要だと思いますか?

(2017)


NCTのシステムについては2ヶ月ほど前に似たようなご質問にお答えしていますので、そちらをご参照頂ければと思います。

個人的には売れるとか売れるかどうかというより、一回はこういう流動的なシステムをやってみたかったんだろうなと思っています。実際やってみて固定グループの方が色々いいねっていうことになったらそのうちうやむやになって行きそうな。


(注:2018年度は「NCT2018」という18人の固定メンバーの中から色々ユニットを組むという半固定システムのようなものが導入されました。やっぱりモーニング娘。18では...)

【askまとめ】11/EXOについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

 


長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆EXOについて


私はEXOファンなのですが、昨日あったSMTでのEXOのペンラの多さに「なんでいまだにこんなにファンダムが大きいんだ?」と思ってしまいました。2013年ヒットしてから「EXOは黒船だ」とファンが自虐し、他のグループファンに嫌みを言われるほど色んなことが起きているのに、緩やかに落ちているとはいえ、2017年の今でもここまで頑ななファンダムがある理由ってなんでしょうか。執着でしょうか。そもそも私の勘違いでしょうか。面倒でなければぜひご意見を伺いたいです。

(2017)


人気が落ちる理由を疑問に思う気持ちはわかりますが(特にファンだったらなんで?と思う気持ちはわかります)、人気がまだあるのを疑問に思うのというのは新鮮な考え方だったのでそっちの方が気になりましたが笑

単純にEXOから大量にファンを奪うようなグループがまだ現れてないって事じゃないじゃないですかね。対抗ファンドムがあるとしても、そことはファン層がかぶってないという事かなと。自虐を言うようなファンは結局離れない人も多いんじゃないかと思いますし、韓国のSMTはSMのファンだけが集まるコンサートなので、現状SMのグループで1番人気のあるEXOのペンライトの割合が一番多いのはまあ至極当然の事じゃないかと思います。NCTはまだそこまで人気が上がっているわけではないですし、現在のSMの他のボーイズグループは一旦人気が落ちついて安定域に入り海外活動の方が多かったり、ほぼ活動お休み中のグループがほとんどですし。

あと初期に中国のファンがいっぱいついたのも結構大きいんじゃないかなと思います。中国のEXOファンって結構韓国まで遠征してくると思うんですが(日本のライブにも結構いるし)中国のファンは一回ファンになると結構ずーっと応援する傾向が強いとききますので...「アブノーマル会議」でも中国代表の人がそう言っていました。中国の人とはいえ個人の意見なのでどこまで当てはまるかは謎ですが、実際中国のファンカフェランキングは今EXOが1位だったと思います。

 

EXOについての見解を頂戴したくaskを投稿させて頂きます。私が完全に外野だからこう思うのかもしれませんが、EXOは最近人気グループにしては影が薄い印象を受けるというか、以前より名前を聞かなくなったといいますか…カムバック等の活動もあまり精力的にしていないですよね?それでも大賞などを取って大衆ドル扱いされている姿を見ていると本当にそんなに人気があるのか…?と少し疑問に思います。EXOは今KPOP界で一体どういう地位にいるのでしょう?また、これからどうなっていくと思いますか?

(2017)


EXOはデビューしてからもう5年目で、人気が今出てる真っ最中という意味での「テセ(大勢)ドル」の時期はもう過ぎたと思います。そしてカムバ諸々の売り出しを事務所が一番派手にするのはこのテセドルと呼ばれる時期なのではないかと思います。そういう意味では今、EXOは「今、特にかつて程には派手なカムバの宣伝の必要がない」という域に達してるんじゃないでしょうかね。

質問者の方がKドル界をどれくらいの期間ご覧になっているかはわかりませんが、通常人気ボーイズグループというのは新人期→テセ期→一般的に認知される安定期という流れでキャリアを積んで行くのではないかと思います。EXOのテセ期は2013〜2014年のOVERDOSE(音源初週29万DL・音盤トータル売上100万枚以上)の頃だと思いますが、次にメンバーが減った後に出たCALL ME BABYで初週15万DLだったのが最新のMONSTERでは19万DLまで増えています。2016年度のGAONチャートCD音盤売上ランキングベスト10のうち7枚がEXO関係で、一番売れたアイドルのソロ音盤もLAYのLose Controlでした。音盤の売上はそのままファンドムの規模を反映しますので、数字だけ見てもEXOが今も韓国ボーイズグループのトップクラスのファンドムを所有している事は確かだと思います。

(他の方のEXOに関するaskにも書きましたが、初期に中国でかなり人気が出たというのも結構大きいアドバンテージではないかと思います)

EXOは今、グループそのものを越えて各メンバー個人の知名度が上がってきているところで、頻繁にカムバックしなくても知名度が十分にある「大衆的なアイドル」の域に到達しつつあるんじゃないかと思います。こういう時期に入ると、グループでの活動よりもそれぞれのメンバーのソロ仕事の頻度や比率が以前より多くなってくるのではないでしょうか。というかほとんどの人気グループはデビューしてしばらくはグループ単位の仕事が多いですが、テセ期を過ぎてメンバー全員にそれなりにソロ仕事が入ってこないとグループ内の賃金格差が年々拡大していくなど諸々の問題が出やすくなるため(EXOは違いますが、自作だったりセルフPDをしてるグループは余計に差が出てくると思います)特に大人数グループはキャリアを重ねるごとにメンバー全員にそれなりの配分でソロ仕事が入ってくるのが安定した人気グループの証とも言えるのではないかと思います。

そしてこれは、過去にトップをとってきた現役のSMの先輩ボーイズグループはみんな辿ってきた道かなあという感じがします。


初めまして。私はEXOのファンなのですが、今回の正規4集並びにタイトル曲KoKoBopに関して、あまり好きではないという声をよく聞きます。私はこれまでのEXOとはこれまた違った姿、最近の流行りに乗らず新境地を開拓していく姿にとても感銘を受け、また、アルバム全曲を通して、特にボーカル陣の表現力の高さや幅広さに改めて驚きました。しかし、これはファンであるがためにフィルターがかかって良く感じてしまっているのかな?と少しわからなくなってしまいました。もし泡沫さんが今回のアルバム(タイトル曲だけでも構いません)を聴いていましたら、どのように感じたのかお聞かせいただけると嬉しいです。

(2017)


おや、そうなんですか?個人的にはアルバム単位で聴いたら今までで一番好きかもと思いました。自分がどちらかといえばゴリゴリに揃ったパフォーマンスよりも多少遊びや余裕のあるパフォーマンスの方をいいと感じる嗜好だからかもしれませんが(完璧にビシッと揃ってるのももちろんかっこいいし凄いと思うんですが、何故か自分的には飽きが早く来やすくて...)トレンドも抑えつつ曲のバリエーションもあるし飽きのこなさそうな良いアルバムだと思いました。何より音楽的な余裕が感じられるし、今までのEXOのアルバムにありがちだった、美味しいけどちょっとクドめなので食べすぎると胃もたれして当分はいいや...ってなる感じがあんまりなかったです。Ko Ko BOP単体よりもアルバム全体で聴く方が楽しくて毎日聴けます。ベッキョン・D.O.・チェン以外のメンバーのボーカルも印象に残りますし。

でも、確かに自分の周囲でも好き嫌いは別にしても今回はEXOっぽくないという声はわりと聴きます。NCT127のCherryBombの時も思いましたが、こういう曲やパフォーマンスこそEXOだ!というイメージが強い人にとってはなんか違うって思うようなアルバムなのかもしれませんね。それだけ今までのEXOのタイトル曲やパフォーマンスが与えて来たイメージが強烈だったという事かもしれないと思いました。

「売れている」「ファンが好む」「一般的によく聴かれている」「音楽的な評価が高い」というのは全部別のことで、全てが一致する曲やアルバムは本当に滅多にないと思うので、ぶっちゃけいいアルバムかどうかというのに特に「他のファンが好きかどうか」というのは一番気にしなくていいんじゃないかと思います。ご自身がEXOのファンであるなら尚更、自分が素直に思った事とか自分の好き嫌いしか信じなくていいと思うんですよね。

ちなみにアイドロジーのレビューでは結構評判良かったと思います。今までとはガラッとイメージが変わってある意味で冒険的だけど、5年目を迎え今回は激しい雰囲気は後輩グループに譲って余裕のある感じで、メインボーカル以外のメンバーの能力も良く現れているし全体的にスキルが上がって曲の感情理解も深まっている、ざっくりですがこんな感じの事を言われていました。


こんばんは、いつもツイート楽しく拝見させて頂いています。突然なのですが、私には何故EXOが未だに本国で大人気なのか分かりません。私は彼らが嫌いな訳ではありません、むしろ曲はよく聴く方です。3年程前は彼らが大人気なのも分かりましたし他にデセと呼ばれるような特に目立った新人がいなかったと思うのですが、今はメンバーも減ってしまい、また 昔と違って彼らの他にもビジュアルと実力を兼ね備えた勢いのあるアイドルもたくさんいるのに、何故EXOがまだ本国でトップの座にい続けていると思われますか?(質問箱の方にまだ1度も質問したことがないのにブロックされていますと出てきたのでこちらに失礼しました汗)

(2018)


質問箱、複数の人からブロックされた人のIPアドレスそのものがブロックされるシステムだそうで、たまたま同じIPアドレスを使っている人も全員ブロックされてしまうそうなので理不尽な目にあわれましたね...

EXOについてのご質問なのですが、以前に大体同じようなご質問にお答えしているのでご参照いただければと思います。

https://twitter.com/djutakata/status/884776076668522496

今振り返ると、大勢期にメンバーが抜けてしまったというのはダメージではあったけど逆にファンを惹きつけておく要因にもなったのかもしれないとも思わなくもないです。全て完璧にうまくいっているものより多少の傷というかアクシデントやトラブルに見舞われた方が、ファンはより「我々が守らなければ!」みたいな気持ちが強くなりがちですし、いわゆる「濃い」ファンドムの行動原理ってこういう気持ちがベースにあることが多い気がします。

(実際のアイドル自身の扱いや立ち位置がどうであるかはあんまり関係なくて、ファンの気持ち的というか考え方というか思い込み具合のようなものがどうなのかという)

EXOはデビュー当時から注目はされてましたがすぐにブレイクしたわけではなくて音楽番組の1位を取るまで1年以上かかっていますし、それまでの間は地方のお祭りのステージなどにもたくさん出たりなどして下積みはそれなりに積んでいるグループだと思いますし。

【askまとめ】⑩防弾少年団(BTS)について

使わなくなったaskのFAQまとめです。長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

防弾少年団(BTS)について

 

はじめまして!既出の質問でしたら無視してください。なぜバンタンがここまで売れたのか泡沫さんの視点で考察して頂きたいです。私はKドルが売れるにはボーカルラインの充実がセオリーだと思っていたのでとても気になります。

(2016)


個人的な考えですが、Kドルはある程度の曲やパフォーマンスのクオリティさえキープしていれば、売れる=人気が出るのにセオリーというものは特にないのではないでしょうか。「パフォーマンスのクオリティが高い」「歌が上手い」「曲が良い」「ルックスが良い」...色々と売れているグループを分析するのに言われる事があると思いますが、全部良くても売れないグループもいるし全部に当てはまらなくても人気があるグループはいますよね。結局は「いかにたくさんの人を萌えさせるか」「好きにならせるか」なのではないかと思うんです。

いくら歌やパフォーマンスが良かったり自作やセルフプロデュースをしていたとしても、アイドルはアイドルでありアーティストではない。そしてそれを分けるボーダーが何なのかといえば、前のaskでも書きましたが、アーティストは曲やパフォーマンスだけが愛されれば良いですが、アイドルは「存在そのものが愛されて応援される」ものなんだと思います。つまりいかにたくさんの人に愛されるか、萌えさせて味方にするかというのが根本にあるんじゃないでしょうか。顔に萌えたり歌声に萌えたりダンスの揃いっぷりに萌えたり、コンセプトに萌えたりメンバーの関係に萌えたり、萌えにも色々ありますが。

防弾少年団の場合、一番大きかったのは事務所が考えた彼らの曲やイメージのコンセプトと彼ら自身の状況や成長が絶妙にシンクロして行って、フィクションとノンフィクションの境目が次第に曖昧になっていったということがある気がします。デビュー前後に受けたバッシングや大手ではない事務所で1位を取るまで1年以上かかったりといった苦境、個々のメンバーの素顔や成長が見えてくるようなリアルかつ見せすぎはしないSNS戦略によって、意図したかどうかはわかりませんが結果的に「傷つきながらも青春を生きる」とか「7つの心臓を持った1人の少年」というコンセプトそのものとリアルの彼らの心情が重なっているように思えるような状態になったからこそ、多くの人が「萌えた」んじゃないかと思います。実際「상남자」まではどちらかというとリアルよりで外向きのメッセージが多かったですが、ブレイクした「I Need U」に始まった様年華期は10代20代の悩みや葛藤をベースにしているのは変わらないながらも、メッセージはより内面的かつ「僕たちと君たち」という内向きなものになって行ったように思います。「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群(Wikipediaより)」をセカイ系と呼びますが、限りなくこの世界観に近いものを感じました。これがまた少年期から青年期への危うい感情の揺らぎを現しているとかなんとか。

(そうじゃない曲もありますが、アルバム全体的なコンセプトはそういう感じ)

しかしこれが実際に彼らのブレイク=花様年華にもなったというのがまたタイミングが良かったというか。SMのアイドルはリアルからは遠いファンタジー寄りのコンセプトが多いですが、INUからはSMグループのファン層も結構反応して流れてきたように思うので、リアルからファンタジーへと一歩踏み出すことでファン層が拡大したのもあるかもしれません。

更に彼らは自作&セルフプロデュースというのを前面に出していますが、それもまた歌詞や曲からメンバーの心情や成長をファンが(勝手に)汲み取って、深く共感したり妄想したり感情を揺さぶられたりするのを増強させる装置のような役割を果たしている部分もあるのではないかと思います。実際はミックステープでも全て大人のチェックが入っているわけですが、それはそれとして。

あと、SNSや動画については散々言われてますが、確かに無料の動画コンテンツが異常に充実してるので興味を持った人が掘っても掘ってもつきなくてハマりやすいというのもある気がします。今でも結構頻繁にVliveでバラエティ配信してますし。こういうの地味に大事。1時間のクオリティのあるバラエティを年数回やるよりも、そこそこクオリティで20分の番組を月数回やる方がファンは満足するという事をよく理解している気がします。

また、彼らは「土スプーンドル」と呼ばれている通り、大手ではない出自というのが特に韓国では大きい支持を得る理由のひとつになったのではないかと思います。大手事務所のアイドルには当然多くのファンがいますが、それに対する「判官贔屓」というのも世の中には常にあるもので、そういう層が支持しやすい存在でもあるんじゃないかと。韓国のアイドルペンドムは推しとアンチがワンセットのようなものなので、ライバル的存在がいる方が盛り上がる気がするんですよね。今はアイドルの数が増えたのであからさまにそういう風潮は見えにくくなりましたが。

個人的に考える防弾少年団がすごく人気が出た理由というのはこんな感じです。パフォーマンスや曲の良さというのは言うまでもありませんけど、売れてるグループにはそれ以外の要素も多分に必要だと思っています。

それとこれはあまり詳しくは言えませんが、ざっくり言うとバンタンって韓国でも海外でもFAやFFを二次創作する層にすごく人気があるんですよね。アイドルとして人気があるのと二次創作で人気があるのは必ずしも一致はしないんですが、彼らはこういう層にもすごく人気があるので、やっぱりそういう萌えがあるグループなんだと思います。そしてそういう人気ってすごく強力な土台になるんじゃないでしょうか。二次創作するファンには更にファンを増やす力があるので。

(二次創作に関しては日本は諸事情により状況が異なりますので、あくまでも韓国と日本を除いた海外の話という事でお願いします)

 

初めまして。最近バンタンを好きになったド素人です。ライブDVDを買おうと思っているのですが、韓国版か日本版だったらどっちがいいのかや、おすすめのDVDがあったら教えて欲しいです…。既出だったらすみません。

(2016年のご質問でした)

 

何故か防弾少年団のDVD関係のaskが連続して来ていた...防弾のDVD、FMやシーズングリーティングや写真集まで含めるとキャリアの割に結構な数出てるので、ざっくりご紹介しますね。自分ARMYじゃないけど参考になるかどうか...

ちなみに防弾少年団の韓国版のDVDはライブDVDだけでなく全てリージョン3なので、リージョン2設定の日本の一般的なDVDプレイヤーでは再生できません。リージョンフリーデッキやリージョンコードを変えられるパソコンなどで再生する必要があります。あと字幕は韓国語・英語・中国語のみです。以下に紹介する韓国版DVD全てに該当するのでご注意ください。

(日本販売バージョンは除きます)

(注:韓国発売のBlu-rayは日本語字幕はないですが日本のデッキでも見られます)


【ライブDVD】

2015 WAKE UP: OPEN YOUR EYESツアー

日本版アルバムの「WAKE UP」をベースにした日本オリジナルセットリストのツアーです。花様年華リリース前のライブで最近はほぼライブではやらないような曲も入ってるので、DARK&WILDまでの初期曲が好きな方向けのライブDVDでは一番手に入りやすいんじゃないかと思います。日本語バージョンのある曲は全部日本語バージョンで歌ってます。WINGSツアーが初防弾ライブの方が見たら今より日本語喋ってる!と思うかもしれない。(今よりカンペを見ているからかもしれない)

Blu-rayにはメンバーのマルチアングル映像が入ってます。


2015花様年華on stage:

〈韓国盤〉

セットリスト→日本とほぼ同じ。日本オリジナル曲のFOR YOUが入ってない代わりに2학년が入っている。

映像特典→メンバー別インタビュー/VCR映像メイキング/リハーサルメイキング/コンサートメイキング

特典→フォトカード/写真集

〈日本盤〉

セットリスト→ソウルコンとほぼ同じ。日本語バージョンのある曲は日本語で歌ってる。2학년の代わりにFOR YOUが入ってる。

映像特典→日本コンメイキング/インタビュー

初回盤特典→コンサート写真集

Blu-ray盤にはDVD盤に入ってないオフショット画像が入ってます。

カメラワークやライティングが結構違うので、純粋に映像的には日本版の方が良いように感じました。ライティングが多分大きな違いで、メンバーの表情などは日本版の方がはっきり見えます。


2016花様年華on stage epilogue

〈韓国盤〉

セットリスト→日本セトリでのFOR YOUなしでヒップホップ性愛者・Ma Cityが入ってる。

映像特典→ポスター&VTRビハインド/コンサートメイキング/MDシューティング/コンサートプラクティス

封入特典→フォトカード/写真集

これはBlu-rayが出ているので、Blu-rayを買えば日本のBlu-rayプレイヤーで再生可能です。

〈日本盤〉

セットリスト→ヒップホップ性愛者とMaCityがなくてFOR YOUが入ってる意外はソウルコンと同じ。

映像特典→コンサートビハインド/メンバー別インタビュー

初回盤特典→コンサートドキュメンタリー写真集

epilogueに関しては日本版の方がカメラワークも映像も音響も綺麗で良いとはっきり思いましたが、韓国版には初めてコンサートに来たご両親に向かってクンジョルするSUGAの姿などが納められてますので、ファン的には何を求めて見るかによるんじゃないでしょうかね。日本版はお疲れソングが入ってますし。

FIREだけは韓国版の方が衣装も赤いし(日本版は白)荒々しい映像が妙にマッチしてて韓国版の方が雰囲気ありましたが、House of Cardsは特に日本版の方が撮り方が綺麗だしそれぞれの声がよく聴こえるように思いました。


【MEMORIES OFシリーズ】

MEMORIES OF 2014:

2014年の活動をまとめたDVDです。ファーストツアー「Live trilogy エピソード II :RED BULLET」のライブが部分抜粋ですが収められてるDVDはこれです。

他にファーストファンミーティング、ワールドファーストファンミーティングの映像も入ってます。300分以上あってお得だと思います。

(タワレコ専売の日本字幕版がありますが、韓国版と合わせて現在は中古しかないかと思います)


MEMORIES OF 2015:

2015の活動まとめ。3月に韓国でのみ開催されたLive trilogy エピソード I:BTS BEGINSが収録されてます。他WAKEUPツアーやRED BULLETワールドツアーのビハインド映像やサンナムジャ中国語ver.などが入ってます。やっぱり300分以上あってお得。

(タワレコ専売の日本字幕版はやはり入手困難ですが韓国版はまだ定価で買えるかも。リージョン3で日本語字幕はありませんが)

ちなみにコンサート開催順としては

エピソード2:RED BULLET(2014〜2015)→エピソード1:BTS BEGINS(2015.3)→花様年華on stage→花様年華 on stage: epilogue →エピソード3:WINGS

です。

 

BTSのラップラインについてDJ泡沫さんの思われるところをお聞きしたいです、という趣旨のアスクを送ったものです…また別のラップラインについてアスクがあったのことでしたので、そちらの方がわたしのものかもしれないと迷ったのですが、一応再度送らせていただきます…しつこくてすみません… いつもあらゆるカルチャーコンテンツがロジカルな言葉に落とし込まれていて、感激しながら拝見しております。ありがとうございます。

(2017)


こちらのミスで2回も送らせてすみません...お手数おかけしました!

防弾少年団のラップラインについてですか...これは本当にただの個人的な好みに過ぎないんですけども、アイドルとして彼らのことが好きというほどには正直ラップスタイルはそんなに好みではなかったりします。単純にグループとしてのパフォーマンスや曲としての好みと、ラッパーとしての好みはまた別というだけなんですが。割と3人とも似た感じのフロウという事もあるんじゃないかと思うのですが、ファンじゃない人が聴いた時にすぐは聴き分けづらいというか、ラップ自体にはまだそこまで個性が際立って感じられない気がしてます。(※しつこいですけども個人の感想です!

しかしRMとSUGAのミックステープを聴いた時は、お互いがお互いの少し足りてない部分を補いあってるんだなあと思いました。RAP MONSTERのトラックはほとんどが欧米のアーティストのトラックを借りていたり(これは別にhiphopでは普通の事ですが)歌詞にスマートながらも若干の恥ずかしさ(若さゆえ...感が...いやでもこれもRMの好きな所でもあるんですが)があったんですが、一方では洗練されているトレンディさがあるし、バリエーションもあって聴きやすかったです。SUGAのトラックはフロウが割とワンパターンなのでどうしてもアルバムとして聴くとどの曲もちょっと似た感じに聴こえてしまうんですが、何よりリリックにhiphopでは多分一番肝になる率直さ=リアリティが感じられたし、トラックが一部を除いてオリジナルでそれが格好よかったので、特にプロデュース面で才能が豊かな人なんだろうなあと思いました。自作やセルフプロデュースをするアイドルにとってはトレンディさとクリエイティビティのバランスが難しいと多くのアイドル自身が言っている気がするんですが、そこをお互いうまく補いあえてる組みあわせなのかなと。個人的に防弾少年団の凄い所は多少メンバーの中で足りない部分がある人がいても、キャリアと共にそのスキルが高くて得意な人が全体をブラッシュアップさせて引っ張り上げていく力がある所だと思っていて、そしてそれがイコールアイドルがグループをやる意味のひとつであり、良いグループの条件なんじゃないかと自分は思っています。勝手に。

J-HOPEはリリース予定のミックステープをまだ出せていないのでなんとも言えませんが、ラッパーだけでなくダンサーもいてのhiphopクルーという感じがするので、防弾少年団がこの3人のチームから始まった事を思うと良いバランスだったんじゃないかと思います。J-HOPEめちゃくちゃ性格良さそうですし...

 

(2018年にJ–HOPEのミックステープ「HOPE WORLD」がリリースされました)

 

こんにちは!最近カムバしたバンタンですが...パッとしない雰囲気を感じました。ぱっと見の衣装もNCT127っぽくも見えて曲も三部作の後とはいえ勢いを感じませんでした!K-POPらしさがどんどん減ってきた気もするんですが...アメリカでのBTSの勢いはすごいんですね!音楽性も含めて彼らの目指す先は韓国内でもアジアでもなく米国欧州なんでしょうか?何か最近のバンタンに違和感感じます...。

(2017DNAカムバ時のご質問です)


今回のタイトル曲は個人的にはKPOPらしさがないというより「(KPOPをよくわかってるアジア圏の国以外の)海外から見たKPOPっぽさ」を強く感じなくもなかったです。欧米っぽいEDMを柱にしたポップス・フォーメーションコレオ・カラフルな色彩っていう感じでしょうか。そしてそういうイメージを作り上げたのはやっぱりSMだと思うので、NCTっぽいと感じるのもまさにそうかもしれませんね〜という。そういう意味では防弾少年団以外がやっても良さそうな曲だとは思いましたが。

ツイッターでもちょっと呟いたのですが、防弾少年団の欧米でのペンドムの結束とか行動力が本国並みというのは確かだと思います。欧米の人気アーティストのファンは普通チャートに影響させるためにスミンしたりハッシュタグ運動したりというのはあんまりないみたいですし、その現場に韓国のペンドムのやり方が作用するとこれだけ影響力があるんだなあ!と思いました。(もちろんある程度の規模があってのことだと思いますが)英語圏のファンドムベースがある程度しっかりできたことで同じような境遇のファンも入りやすくなりますし(ウェブにアップされたコンテンツがすぐ訳されるようになったりとか)、ファンの声が大きければ現地紹介される頻度も上がるでしょうし、正の連鎖ができているような感じがします。しかしビルボード受賞時の会見では意識せずにあくまでマイペースにやっていくというような事を言っていたのに出来たアルバムがこれというのは、実際は無茶苦茶意識しているのでは...とは正直思いましたが笑 世間から期待されている(と本人達が思っている)事・やりたい事・やるべき事・本質的に持っているであろうこと...今現在のスキルや彼らを取り巻く環境も含め、それぞれが混沌と詰め込まれているようにも感じました。

音楽性も含めてこの先アメリカや欧州を目指すのかどうかは...正直どうなんですかね?今せっかく盛り上がってるしビルボードのおかげで知名度も上がっている時期でしょうから、シンプルにその波に乗っかってるだけかも。むしろ乗らない手はないとも思います。

ただ個人的には、このアルバムで事務所が防弾少年団ヒップホップ系アイドルとして結成させてデビューさせたのは、「デビューさせたい子の才能を生かせるコアになるジャンルとしてのhiphop」とか「事務所の元々の中心ジャンルであるhiphopをアイドルというスタイルで世に出したかった」等というわけではなくて、単純に「あの当時アイドルジャンルとしてhiphopが来そうだったので、ヒップホップ系アイドルを出そうと思った」という事だったのかなという考えがよりはっきりしたのかもという感じです。今回のアルバム内での「MIC drop」の位置づけやリリックの内容を考えると、今後彼らが本国でヒップホップジャンルの末席に並べられる事はもうないのかもしれないと思いました。音楽ジャンルの可変性がアイドルの特徴ではあるので、アイドルとしての防弾少年団の方向性としてはジャンルの変節は自然かつ正しい事だとは思いますが、思えばI NEED Uからすでに2年経ってその後YOUNG FOREVER、WINGS、YNWAと来てこのアルバムなので、とっくに「ヒップホップアイドル」ではなく「ヒップホップ系ジャンルも出来るアイドル」と呼ぶべきなのかもしれません。

(そしてまた、メンバー達も色々なジャンルに応えられる能力があるだけにそういう変節が可能なのだろうとも思います)

日本では最近ちょっとまたhiphopブームがきていた時期というのもあってかDEF JAMに移籍してヒップホップグループという路線で売ろうとしているみたいですが、その辺どうするのか気になる笑

という訳なので、自分の好みはさておきジャンルやコンセプトの変わりようについては特にそこまで思うところはなかったのですが(それぞれの楽曲的なクオリティは十分に高いと思いますし)個人的にはタイトル曲だけでなく、アルバム全体の内容が歌詞も含めて段々と非常に内向きになってきている気がする方が非常に気にはなりました。アノニマスな広い世界の人々に向かって歌ってるというよりは、完全に「ファンドム」に向けているようなという意味での「内向き」な内容が多くなったきているというか。これはファンドムにいる人といない人で聴いた時に感想が凄く変わる点かもしれません。ひとくちに良い曲やアルバムと言っても、アイドルの場合ファンドムとファンドム以外の評価は全然違ったりもしますが、ファンじゃないけどあの曲やアルバムは良いねとか好きと言われるような作品ってどこか作品的に聴く人を属性で分けないオープンさがあるんじゃないかと思うんですよね。個人的にはアイドルはファンドムだけのものでなく誰にとっても開かれたものであって欲しいと思っているので、せっかくファンドムも巨大になって世界的にも知名度が上がってきたのだから、もう少し自分たちのファン以外の多くの人たちにも向かって開かれた曲をやってもいいのではないかなーと思ってしまいました。ファンが今より多くはなかった時期の方がまだ開いていた感じがするのが不思議です。内向きに閉じていくということとファンを大切にするというのはまた別のことだと思うので、(その自覚があるのかないのかはわかりませんが)そこだけが少し残念でした。ひょっとしたら防弾少年団が人気の割にはどこか大衆性に欠けるといわれるのは、曲やパフォーマンスの内容やメンバーのキャラクターとは関係なくそういう部分が原因かもしれないと思いました。逆にその閉鎖性がファンドムの献身や熱狂を支えているのかもしれないとも思いますが。

 

いつも興味深く拝見させていただいております!泡沫さんから見た、防弾少年団のラッパーライン(SUGA,JHOPE,RM)のラップでのライム、フロウ、作詞能力、リズム感などどのように評価されていますか?もし可能でしたら教えてくださいませ。

(2017)

 

防弾少年団のラッパーラインに関しては少し前にお答えしたので、そちらご参照いただけますとありがたいです。

(無精)

(前述の質問参照)

リズム感に関してはよくわかりませんが、リリックのライムに関してはSUGAの踏み方はちょっと凝ってるなと思います。RMはあんまり踏まないイメージですが(あと割とわかりやすい)固有名詞や言葉遊び的な要素が散りばめられてて、勉強できそうな人が書いたんだろうなっていう。RMのフロウは大体抑制がきいていて小器用ですが飽きずに落ち着いて聴ける感じですし、SUGAのフロウは結構ワンパターンに感じますけど(すんませ...)バイブス出てんね!というやつですね。たまに出すぎてて聴いてて疲れる時もありますが...J-HOPEはラップもできるダンサーというイメージです。

 

カナダのラジオがどうのこうの、ていうツイート宜しければ翻訳していただきたいです…! EXOとBTSの文字が見えたのでまーた炎上案件かな、と思いつつですが…💦

(2018)


カナダのトロントのラジオ局が1時間のKPOP特集番組を企画したんですが、ARMYからの猛抗議によって取りやめになったそうです。

何故その様な事態になったのかというと、番組を企画したのが人気のあるラジオ局だったためどうやらEXOを含む防弾少年団以外のKPOPソングを流すなというのが抗議の趣旨だった模様です。「KPOP自体の人気はいらない。BTSだけが北米で人気が出ればいい」という考え方から出た行為の様です。「ハシゴを外す行為」というやつですね。

「我々の勝利」と宣言していたアカウントもあった様ですが、結果的にこの局でBTSの曲が流される機会も失われたわけですし、同様の事が繰り返されれば他のラジオ局もKPOPを流すと面倒な事になるから流さないという方向になるかもしれないし、そもそもファンが「この曲を流してほしい」ではなく「この曲は流すな」という様な脅迫的な行為をしているのに「我々はこれだけ努力してBTSをここまで押し上げたんだから、既得権益は我々だけが享受するべき」「我々を非難して来た者が我々が敷いて来た道に便乗するな」という様な思考回路(実際それを当然のように言っている人もいました)になっているのなら恐ろしいことですね...こんな事になるならビルボードもソーシャルのランキングやアワードは無くした方がいいんじゃないかと思います。ファンがたかがファン活動で何かの権力を得たと勘違いする事ほどバカバカしくて怖い事はないと個人的には思うので...件のラジオ局はKPOPの番組をやると言っただけで、BTSのBの字も出していなかったというのに、「今KPOPが北米で注目を浴びているのは全てBTSとARMYのおかげ」と思っている人が少なからずいるという事みたいです。

勿論北米には昔からのKPOP好きや掛け持ちのファンも多いですし、今回の件は全く意味がわからないと思っている人もたくさんいる様です。いわゆる防弾からKPOPにはいった「BTSにわか」の所業の様で、こういう人はどこの国にもいますけど所変われば過激さも変わるものですね...ちなみに韓国の掲示板でもドン引きされていました。

【askまとめ】⑨ボーイズグループについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。


◆ボーイズグループについて


[MONSTA Xがなかなか1位を取れない]

こんばんは!いつも泡沫さんのツイ楽しく読ませて頂いてます。 ぜひ泡沫さんのMonsta Xについての考察をお伺いしたいです!イルデも発表され日本でも勢いはありますが、なかなか本国で1位が取れずもがいています。ボーカルのキヒョンやラッパーのジュホンなんかは結構実力もあるとは思うのですが、私的には何か活動曲がそこまでパッとしないというか…。事務所もそこそこ大きいけど成功した男性アイドルはまだいないので、売り出し方を模索してる最中なのかな?と歯がゆい気持ちで応援してます。。 泡沫さんはどう思われるか教えて頂ければ嬉しいです。

(2016)


MONSTAX...NO MERCY見ていましたが、正直審査員の先輩方のインパクト強すぎて番組当初は肝心のグループメンバーの印象が少し薄かったですすみません。K.Will先輩も怖いけどMAD CLOWNの笑ってない目が大分怖かったです。でもデビュー後いろんなバラエティで見かけるのでなんとなくメンバーのキャラがわかってきて、今ではなんだか親しみがあります。KCONで生のステージを見ましたが、歓声がとても多くて人気あるんだなと思いました。

1位なかなか取れない問題ですが、みんなどのくらいで1位を取ってるんだろう?と思ったので、とりあえず2010以降デビュー組で音楽番組1位をとるまでに「1年以上&活動曲5曲以上かかったボーイズグループ」をざっと調べてみました。他にもいると思いますが目安として...


INFINITE / 1年3ヶ月 (5曲目) Be Mine

Block.b / 2年8ヶ月(1位を取る前に約10ヶ月活動休止) (6曲目) Very Good

B1A4 / 2年1ヶ月 (6曲目) What's happening?

B.A.P / 2年1ヶ月(1位を取った後に活動休止)(8曲目) 1004(Angel)

VIXX / 1年7ヶ月 (6曲目)呪いの人形

防弾少年団 / 1年10ヶ月 (6曲目) INEED U

GOT7 / 1年9ヶ月 (5曲目) If you do


MONSTAXは今年の5月でデビュー2年、Beautifulで5曲目なのでファンの方からしたらきっとそろそろ1位を取りたい感じですよね。

しかし、1位を取るのに「凄くいい曲」というのは本当にいちばんの条件なんでしょうか。上記の1位を取った曲リストを見ると必ずしもそうじゃないのではないかと思います(怒られそう)。曲とかパフォーマンスというのはもうある程度以上のグループだと十分レベルが高いですし、曲が良くて突然ハネるグループというのもなくはないんですけど、特にボーイズグループでは奇跡中の奇跡という感じがします。結局こつこつペンドムを貯めていってあるタイミングで一位を取れるレベルに到達したりだとか、もうちょっとというタイミングで渾身の一曲やコンセプトでどかんと当たるというパターンが多いんじゃないでしょうか。

あと、とても肝心なのはやっぱりリリースタイミングではないかと思うんです。いくらいい曲やパフォーマンスが出来てファンや本人たちが頑張っても、競争相手のペンドムが明らかに大きかったら取れる1位もとれませんよね。モンエクが今までリリースした週の1位を見てみたのですが、

Tresspass→BIGBANG・ソンギュ(INFINITE)

Rush→REDVELVET・iKON

Clan:1→AOA

Clan:2→SHINee

Clan:2.5→Highlight

と、まだ1位を取ってないグループが競争して1位を取るにはなかなか厳しい相手ばかりだったんじゃないでしょうか。

例えば凄くわかりやすい例だと、防弾少年団はサンナムジャ期はその年いちばん売れたソユ&チョンギゴ「SOME」というモンスターソングに阻まれ、Danger期はこれまた1位を取りまくりその月にいちばん売れたWINNERのEMPTYとかぶって1位を取り逃がしていたのですが、初めて1位を取ったI NEED UはEXOの「Call Me Baby」活動とBIGBANG「MADE:M」活動のちょうど間にリリースされ(CMBの活動ラストは4/28で花様年華が出たのが4/29(水)、MADE:Mが出たのが5/1(金))The SHOWで始めての1位と5冠を取ったんですよね。だからこれだけアイドルが増えてTVの企画ものなんかとも競わなきゃいけない昨今、やっぱりリリースタイミングって特に初めての1位を狙うときは凄く重要なんだと思います。ぶっちゃけ今のモンエクくらいのグループだったら、パフォーマンスのクオリティは大前提としてあるし、リリース時期さえ上手くいけばもう1位は取れるんじゃないでしょうか?先輩のBOYFRIENDもTheSHOWで1位取ってますし、本当にタイミング次第ですよねきっと。

ちなみにデビューから3年7ヶ月、10曲目にしてSHOW CHAMPIONで1位を取ったBTOBの例もあげておきます。バラエティに出る機会が多いようならこっちのパターンもありなんじゃないかと思いました。以上です。ご質問ありがとうございました。

 

(注:その後、2017年11月にDRAMARAMAで初1位をとりました)


[推しグループが人気がない]

こんにちは 突然なのですが、私は少年共和国というグループが好きです。しかし全くと言っていいほど人気がありません。 ファンの私でもなんだかパッとしないな、とは思うのですがイマイチどこがパッとしないのかわからないのです。 泡沫さんはどこが売れない原因だと思いますか? (少年共和国を知らなかったらごめんなさい)

(2017)


質問ありがとうございます。少年共和国のファンの方ですか。2012年の反動か2013年はボーイズグループのデビューが少なかったので、デビューした時の印象は強かったです。確か続けて防弾少年団がデビューしたので、「今年のグループ名は漢字ネーム流行りなのかな?」って思いました。今でも防弾少年団の名前を見るとセットで反射的に脳裏に浮かびます。

売れない理由ですか...売れた理由を考えるより難しい問題ですね。

「プロデュース101 」シーズン2で某デビュー経験ありの練習生を見たBoAが「こんなに上手なのにどうして上手くいかなかったのか」って言った時に内心で思いました。「いやいや、それはアイドル本人じゃなくて周りの大人が考える事だろ?!」と。ひょっとしたらBoAご本人はそれをわかっていて事務所の人に対しての言葉だったのかもしれませんが、アイドルに関してはいくら曲が良くてパフォーマンスが良くて本人たちの人柄が良くても、イマイチ人気が出ないことっていくらでもあるんですよね。

誰かが言ってました。「アイドルというのは、歌がうまくてかわいくてなどという素材の問題ではないと思う。素材と客との関係性において発生する「状態」のようなものだ。」と。

もちろん元々の素材(アイドル本人や楽曲やパフォーマンスなど)が良ければこの「状態」が発生しやすくなるのだとは思いますが、化学反応と同じで「素材=アイドル」と「客」との関係性を爆発的に促進させる「触媒」のようなものがあるからこそ「人気アイドル」という反応の結果物が生まれるんじゃないかと思います。まさにケミストリーというやつですね。「プロデュース101 」なんかはまさにそれがわかりやすいんじゃないかと思いました。あの「システム」という「触媒」によって起きた反応の結果がその時々のちょっとしたムーブメントなんじゃないかと思っています。人気の出たアイドルというのは多かれ少なかれこういうなんらかの「触媒」にどこかの時点で触れる機会があったんじゃないでしょうか。

だから質問者さんのおっしゃる「いまいちパッとしないけどどこがパッとしないのかわからない」の「パッ」の部分が触媒っていう事なのかもしれませんね。反応の為のキックが足りていないのかもしれません。そしてこの触媒、ごくたまにファンの側から発信される事もありますが(EXIDのペンカムとか)それはあくまでハプニング的なものだと思うので、基本的には製作側が考えて投入するべきものなんじゃないかなとも思います。

 

(注:2018年9月30日で活動無期限休止されるそうです)


[GOT7について]

DJ泡沫さんこんにちは。以前、韓国若手三大グループはEXO、BTSSEVENTEEN/WANNA ONEと韓国の記事に書かれていたとおっしゃってましたが、ここにGOT7が入らないのは何故なのでしょうか。年末から年始にかけて、MAMAなど色々なところでファン投票が行われていましたが、GOT7がかなり上位なのをよく見かけました。票がEXO、BTSより多かったものもあったと記憶しています。(Qoo10賞?が確か投票1位だったと思います)なのにどうしてGOT7は上に並べたグループほど注目されていないのかが不思議です。ぜひ泡沫さんのご意見を伺いたいです。よろしくお願いします!

(2018)


多分タイミング的な問題で、2015〜16くらいまでなら3番手候補に入ってたんじゃないですかね。現在はEXOと防弾の2組がトップ2なので3番目がいわゆる「テセドル」枠ではないかと思います。テセというのは実際のペンドムの数というよりも「勢いがあるフレッシュなグループ」という意味合いも強いので、この称号が使われるのはデビュー2〜3年目くらいまでの事が多いんじゃないでしょうか。

GOT7がデビューした年は同年デビューだったWINNERがほとんどの新人賞を授賞したため(複数グループに授賞される)GDAとSMAの新人賞のみの受賞だったり、2015はデビュー日の近い防弾がブレイクして2016はSEVENTEENがテセと呼ばれる存在感を見せ、2017にはWANNA ONEがデビューし...と諸々タイミング的な事がある気がします。アルバム販売数ではここ1、2年は(WANNA ONEは例外として)EXOと防弾の次のまさにSEVENTEENより少し多いぐらいで、ファンドム規模は安定してるようですが。


[iKONのカムバックについて]

iKONがカムバックしてRETURNが1位をキープして良い成績で嬉しいです。前回NEW KIDSではうまく行かなかったカムバックと今回との差はどこにあると思いますか?単に曲だけのことなのか、2018年はYGあげてのプロモーションがうまくいっているのか…ファンダムのボイコット活動も結果的にはよかったことなんでしょうか…それに関しては今でも複雑ですw

(2018)


自分は単純に曲だと思います。何故なら今までiKONの曲でチャートの動きが良いものは今回のLove Scenarioのような曲ですし、一般層の間でiKONの代名詞のようになっている曲もmy typeだからです。前回のような曲は聞く年齢層が限られていますし、今回の曲はもっと幅広いリスナー層に受け入れられたのかなと。ボーイズグループの曲も一般層支持の割合が多いYGの場合、曲のウケるウケないがチャートにダイレクトに出やすいのかなと思います。

韓国では曲のプロモーションはリリース後がほとんどですが、リリース後から順位が上がったわけではなくリリース日からほぼずっと一位なので、プロモーションの量はほとんど関係ないと思います。今回のプロモーションも前回とそんなに変わらないと思いますが、大きな違いがあるとすれば前回はシングルリリースでしたが今回はフルアルバムという点でしょうか。(事務所的にはどこも正規アルバムのリリース時に一番力を入れると思います)

今回の売れ方を見ても、ファンドムのボイコットがYGの曲のチャートに及ぼす影響は正直ほとんどないのではないでしょうか?別にボイコットされても事務所も何をするわけでもないですし...

個人的には曲の売れ方には関係なく、これからも両タイプの曲をリリースするんじゃないかとは思います。音源で長く聴けるのはRETURNSのような曲たちだと思いますが、やっぱりライブの時に盛り上がる曲はNEW KIDSのような曲でしょうしね。

【askまとめ】⑧ガールズアイドル・グループについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆ガールズグループについて


[ガールズグループの日本活動について]

先日ヨジャドルの日本ライブ客層について言及されていたので、ヨジャドルのイル活についての見解を伺いたいです。日本においては韓国よりもアイドルCD至上主義的なところがあり、ナムドルより一層成功するのが難しい様に思います。曲やMVを観る人は多くても実際CDを買い、ライブやイベントに足繁く通う程のコアなファンを多く確保できるのはkpop全盛期でさえ片手で数えれるくらいしかいなかったように思います。 最近韓国では日本でkpopブーム復活の兆しか がみたいな記事を見受けるのですが正直そんなに簡単にはいかないのではないでしょうか...

(2017)


日本のアイドルファン界隈がCD至上主義なのは特に女性アイドル界隈でCD購入イベントが多いからであって、日本がCD至上主義傾向だということと韓国の女性アイドルの日本での人気にはあまり相関はないのではないでしょうか。韓国で女性アイドルは音源の方が強いというのは、また別の文化的社会的な理由があると思います。それが原因なら日本では音盤でリリースすれば良い話ですし、実際韓国では音源のみでも日本ではシングルCDアルバムをリリースするグループも結構いますから。

韓国では「男性アイドルはファンドムを把握目指すが女性アイドルは大衆を目指す」と言われていて、必ずしもトップではなくても1位を取れる程度のグループは概ね万単位のファンドムを持っているであろう男性グループよりも、そもそも女性グループの平均的なファンドム自体が男性グループのファンドムより小さくて緩い=ゆるオタの割合が多い傾向にあるようです。その代わりに一般的な大衆認知度は平均的に女性グループの方が高いので、韓国では例えばEXOや防弾少年団のメンバーや曲は知らないけどヨジャチングの曲やAOAのソルヒョンは知ってるという人も結構多いのではないのでしょうか。軍の慰安公演に出演するガールズグループも少なくなくそこから人気が出るグループもいたりするので、徴兵制度がある韓国ではそういう面からもガールズグループの方がより身近な存在だったりするのかもしれません。だからファンがサイン会のため、もしくはグッズの一種として購入するCDよりは音源の方が売れるのではないかと思います。

アイドルの仕事はファンドム向けのもの(音楽番組・CD・コンサート・マーチャンダイズ・購入イベントなど)と一般層向けのもの(地上波TV番組・音源・ドラマ・OST・各種CM広告など)に分かれると思いますが、おそらく同じくらい人気のある男女グループでもこれらの収入割合が結構違ったりするのではないかと思います。それゆえに近年人気が社会的なムーブメントにまで到達するアイドルグループは、ワンダーガールズ・少女時代・TWICEなど女性グループの方が多かったのではないかなと。

これは日本にも割とそのまま当てはまる傾向のように思いますので、それが逆に日本での韓国のガールズグループのファンドムの限界や活動しづらさに関係しているのかもしれません。ボーイズグループの場合はファンドム構築がメインになりますし、日本ではオタクのジャンルが違えばファンドムはあまりかぶらないし(部分的にかぶることはあるでしょうが)掛け持ちファンは必ずしもご法度ではないのもあり既存のボーイズグループたちとの奪い合いにはなりにくいですが、ガールズグループが取りたい一般層向けの仕事の数には限界があり、そこを奪い合う日本のガールズグループや2次元アイドルなどのライバルも日本には多いし以前より増えてるので。だからどちらかといえば一般層への浸透を狙うガールズグループの方が本格的には進出しにくいでしょうし、少女時代が活躍した2011年頃のブームと同じ事を想定しても中々難しいのではないかと思います。

しかし今や日本のコンサート動員ランキングの上位に韓国アイドルのコンサートが入るのはすでに常識になっています。これはすでにKPOPが日本でもオタクと呼べるファンが相当数つくジャンル(ジャニーズとか48グループとかLDHとかラブライブとか)の一つとして定着したという事だと思うので、ブームというよりも人気の定着を世間が(あるいは韓国のマスコミが)認知し始めてる段階にすぎないのかもとも思います。

韓国でもここ数年は一般層にも認知が広い「人気アイドル」より、ニッチなニーズを満たしてそこまでファンドムは膨大ではなくてもグループを支えてもらえるくらいの消費はしてくれる「少数精鋭ファンドム」の構築を狙うグループが男女ともに増えているそうです。韓国アイドルファン自体の層も広がってはいますが、それ以上に年々グループが増えている分、以前に比べれば個々のグループのファンドムは小さくなって行くのは自然の摂理ですよね。最近流行りのガールクラッシュコンセプトも(韓国でのフェミニズムブーム等とも関連してるとは思いますが)ガールズグループにもボーイズグループのようなファンドムを構築させようという狙いもあるのかな?と思ってます。あとYGのグループなんかは日本でのアイドルというよりもアーティスト的な捉えられ方の割合が大きくなるようで(そもそも韓国アイドルは日本だったらアイドルに分類されないようなグループも含まれていますが)その分ライブの客層も普段韓国アイドルのライブには来ないような層も結構多いように思います。そういう層を巻き込むような仕掛けもガールズグループの日本活動の試みの一種としてはアリなのかなとか。どのようなやり方にしても、最初のKPOPブームの時とは違う日本での女子グループの売り方を考えるべきなのかもしれません。

 

というわけで日本にまたKPOPブームがまた来てるのか・来るのかはわかりませんが、もし来たとしても以前とは違う感じにはなるんじゃないかとは思います。2011年以降から日本でもトップで売れてるグループに関してはブーム終焉後も日本での収入や動員はそんなに影響なかったんじゃないかと思いますし...

ちなみにTWICEのショーケースに行った友人知人(全員女性)の話では「ツイッターで見かけたこういう客層だったっていう割合よりも、自分的には女性が多いように感じた」との事だったので、その辺主観であんまりあてにならないのかもしれないとも思いました笑


[IUについて]

ビルボードとってさぞ注目を集めているであろうバンタンを抑えて音源1位をとり続けるIUは韓国でどんな風に支持されているか分かりますか?おそらく今ピークのバンタンが勝てないほどってどんだけ強いんだよってほんのすこし驚きました。そんなの知らねーよでしたらスルーしてください。

(2017)


IU先生に関してはgood dayあたりの時代からリアタイで見てきたか否かで見方が違ってくるかもしれませんね。あの時代を知ってる人は大体IU先生と呼んでいるとかいないとか(?)

IUのデビューは中学生だった2008年に遡りますが、当初は普通の可愛いソロアイドルというイメージだったのが2010大ブレイクした「good day」によって歌唱力を認められた「国民の妹」的歌手になり、それ以降に出したアルバムのタイトル曲は全て音源1位です。初の1位は2010に「good day」の前に出した元2AMスロンとのデュエット「잔소리」なのですがそれ以降最新曲の「秋の朝まで12曲もの1位を獲得しており、その他フューチャリングやTVの企画もの(無限挑戦歌謡祭のLEONなど)やOSTでも5回ほど1位になっています。

かつては「国民の妹」と呼ばれていて透明感のある声も含めて少女的なイメージが強かったですが、アルバムリリースとともに自分自身がシンガーソングライターとして製作に関わる部分も多くなりその内容も上手く等身大に成熟していって、今はもはや国民的歌手として支持され始めているのではないかと思います。IUの凄いところはチャンギハと公開恋愛する前に一度アイドルとの大きな恋愛スキャンダルになりそうな事件があったにも関わらず、それでも男女ともに支持され続けていった点ではないかと思います。2011年位に日本で活発に活動していた頃はコンサートで「日本のコンサートのお客さんは女性も多くて嬉しい」と言っていたくらいに韓国では男性ファンが多かったようですが(日本では赤文字雑誌の専属モデルもやったりしていて、10〜20代女子からの人気も高かったと思います)、Modern Times以降からはむしろ女性ファンの方が多いのではないかと感じます。確かに直接彼女が話しているのをきいたりバラエティに出ている姿を見ると自分のポリシーや考え方がしっかりある賢い女性なんだろうなと感じる事が多く、でも勿論チャーミングな部分もいわゆる男前な部分もあり、男性の好みも含め(笑)女性からも支持されやすいキャラクターなのではないかと個人的には感じました。何よりその時々の自分自身の感性やリアルをうまく曲の歌詞等や歌い方などに反映させて作品に昇華し表現できるクリエイティビティこそが、彼女が現在でも老若男女問わず幅広い層からの強い支持を受けられている理由なのではないかと思います。俳優としても、ヒットした主演ドラマも少なくないですしね。

ちなみに2017の4月にリリースした「Palette 」までにDLされたIUの曲は韓国内だけでトータル8000万DLを超えるそうです(GAON基準)。2016年に一番DLされたGFRIENDの「Rough」が190万DL、TWICEの「Cheer Up」が183万DLでしたので、比較するとどれだけ人気があるのかわかりやすいかもしれません。

しかし近年の男性アイドルの曲はごく一部を除いてファンドム内での消費のみになりやすい反面、人気のある女性アイドルや歌手の曲は男女問わず聞かれる傾向にあるので、音源ランキングに関しては特にペンドム支持がメインの男性アイドルにとってはそもそもが不利な面はあるかと思います。リリース日の順位がピークになりがちですしね。去年も年間の音源ランキングで50位以内に入った男性アイドルグループはBlock.Bだけでした。

(逆にほぼファンしか買わない音盤ランキングは100位中99%がアイドルでした)


[少女時代について]

初めまして、私は少女時代を日本デビューの頃から応援しているソウォンです。 今月もうすぐソシが10年を迎えるにあたり、音楽番組で1位を獲る事を狙うのか、もうベテランとして1位にこだわらなくてもいいのか、ファンとしてどういうスタンスでいるべきか、どうなんだろうなと思って質問させて頂きました。ざっくりしていてすみません。 正直今回のカムバックはWINNER、 WANNA ONEなど勢いのあるグループと被っているため、1位を獲ったり、成績を出すことは容易ではないと思っています。 あと、ソシは音楽的にどのような評価を受けているのか、また泡沫さんはどう思っていらっしゃるか教えて頂きたいです。

(2017)

 

少女時代久々のカムバックおめでとうございます。10年を迎えるグループのファンでいるという事でいちばん悩ましい事はなんだろうと自分なりに考えてみたのですが、個人的にいちばん煩わしいのは外部から色々言われたりとか(ベテランアイドルには色々口言いたがる外野もそのぶん多かったりするし)同じファンドムの中で色々意見が割れたりという、結局外的要因の方が多い気がしました。なので、いちばん大事な事は他の人が何をどう言っても「自分がファンとして彼女達がどうある事を望んでいるのか」「その為にどういう応援の方法が自分が楽しくできる事なのか」という事からブレないようにする事なんじゃないかなあと思いました。長く続いているグループほどファンのキャリアも様々で色々な年代や立場の人がいるでしょうし、リスニングキャリアもバラバラで推しドルに対するスタンスも全員違ってきて当然ではないかと思います。そこの方向性を強引に揃えるのも無理がありそうですしね。今でもトップで何が何でも輝いていて欲しいと思うなら投票やストリーミングを頑張るのもいいでしょうし、もうベテランなんだし、あくせく競争しないでただそこにいてくれるだけでありがたいと思うなら自分の好きな時に聴いたりゆったり見守るのもいいでしょうし、どうであれ周囲の「少女時代はこうあるべき」とか「ファンならこうするべき」という風潮には流されないで自分なりのスタンスで応援する事で、結果はどうあれ後でもやもやせずに済むのではないでしょうか。女性アイドルがキャリア重ねていくことに対しては男性アイドルよりも色々言う人がいるかもしれませんけど、今現役で少女時代より長く続いている韓国の女性アイドルグループはいないわけですし、それだけでどこにも代わりになれないオンリーワンの存在なんだと思います。ソシの前に道はなくソシの後から道ができると言ってもいい現在、ファンドムも又同様なんじゃないでしょうかねえ...

少女時代の音楽的評価ですが、自分が韓国の批評記事などを読み始めた時期以降には少女時代に関する音楽的評価というものはあまりなくて、コンセプトに対する評価の方が多かったように思います。SMではわりと珍しいフックソングだった「Gee」を除いては少女時代はどちらかと言うとSMの中では先鋭的な音楽的冒険はそれほどしないグループというイメージです。近年はソロ活動が増えてきてそちらの方がメンバー自身の意向が反映されやすいからか、音楽的評価の俎上にはそちらの方があがる事が多いように感じます。(特にテヨンのボーカリストとしての評価は一般的にも高いように思います)

ちょうどHoliday Nightを聴いたところなのですが、ミュージカルっぽいと言うかファンクとかR&Bとかちょっと

懐かしいレトロテイストがあるように感じました。TTSもですが、個人的には少女時代にはゴリゴリのダンスミュージックや今流行のジャンルよりもシンプルに歌唱力を生かすクラシックなジャンルの方が似合うのかも?と思います。SMのベテラングループだと東方神起スリスリのジャズテイストとかSJ DEVILのファンクなどがしっくり来たのもあり。

Mr.Mr.の時にizeに載った記事で好きだったフレーズの訳を載せて〆とさせて頂こうと思います。


『今回の活動は、少女時代に昔のような人気の頂点を与えるだろうと言うのは難しい。次のステップが何なのか予想するのは不可能だけでなく、不必要なことである。重要なのは、なんと8年間活動してきたグループが終止符を打つのではなく、未来を持つようになったという事実だ。 それゆえに「未来を開く鍵はすでに君が持っている」という"Mr.Mr."の歌詞は、少女時代自らの言葉のように聞こえる。 8年という時間は再びゼロにリセットされた。 いや、「再び」というよりは「新たに」だ。誰も経験したことのない20代半ばの少女たちの時代が到来している。 この先どこに伸びていくかも知れず、さらにジンジンと体が震えるような時代が。』

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2014031018117256711&pDepth1=i2101


[ガールズグループのコンセプトについて]

はじめまして!今流行りのガールクラッシュはtwiceとブルピンが先駆けで、1つ前の清純なコンセプトはエイピンクがはねたことで流行になったと思うのですが、その前のセクシー路線は誰(どこのグループ)発進だと泡沫さんは思われますか…?面白みのない質問ですみません。

(2017)


最近セクシー路線流行ったことあったかな?と思ったんですが、確かに一瞬行きすぎた時はありましたね...思い浮かぶのは成人ドルと言われたBrown Eyed Girlsとか、へそ出しや鼓笛隊やポールダンスなど色んなセクシーを見せてくれていたアフタースクールとかかなあと思うんですが、グループだと1番最近セクシー路線ではねたのはGirl's Dayかな?と思いました。昔は清純路線でしたけど、オムジョンファやパクチユンの「成人式」を思わせる大人っぽいダンスと衣装の「Something」で一気にブレイクした記憶があります。でも多分韓国の女性アイドルには元国民的人気アイドル出身のイヒョリが元祖のセクシー路線というのがひとつのジャンルとしてあって、ガインとかヒョナのアイドルソロの流れで今も受け継がれてきてるのかなとも思います。ここ最近はセクシーさというのが強い女性のイメージやフェミニズムとミックスされて、また新しい存在として見られつつあるような気もします。

ご質問とは直接関係ないのですが、個人的には今のガールクラッシュの先駆けの女子グループはMAMAMOOではないかと思います。多分「ガールクラッシュ」という単語をよく見かけるようになったのは彼女たちがブレイクした2015以降なんじゃないかと。ずばりガールクラッシュという曲も歌っていますしね。流行のきっかけとしては近い時期のUNPRETTY RAPSTARとかもあったようですが。そしてTWICEは正確にはガールクラッシュコンセプトではないと思います。老若男女とわずファンの幅が広いのは確かだと思いますが、かっこいい系でも可愛い系でも「異性の視線を特別に意識していない」というのがガールクラッシュの重要なファクターのひとつだと思うので、歌詞に描かれている女性像やキャラクターのコンセプト的にもガールクラッシュとはちょっと違うように感じます。

(ジョンヨン個人はガールクラッシュイメージだとは思います)

BLACKPINKは2NE1ほどではなくても歌詞の内容やコンセプトのベースにある女性像には恋愛やファッションなどに対しての主体性が感じられるので、ガールクラッシュイメージのグループと言っても良いかと思いますが。

ガールクラッシュっていう言葉が流行して氾濫してる感があり、「女子が憧れる女子」とは言ってもそもそもアイドルは老若男女問わず誰かに憧れられる存在なのでそこの判別が難しいところですが、やっぱりいちばんわかりやすいのは歌詞の世界観かな?と思いました。一見可愛い系のRedVelvetやOH MY GIRLなどは、歌詞を見ると恋の歌でも恋愛対象に向けているというより女の子の内面的なマイワールドの色が濃くて、そこが女子のファンを惹きつける「ガールクラッシュ」と言われる所以ではないかと思います。


[TWICEについて]

超超超個人的な意見なのですが、女子ドルの頂点がTwice なのが気に入りません…… キャッチーな曲の数々、ビジュアルレベルの高さ、真似しやすいダンスetc… 彼女達が売れた理由も分かってるし、嫌いではないのだけれど彼女達がトップに立つことで今後の女子ドルが、歌やダンスなどの技術力を重視しない傾向になるんじゃないかと思うんです。(言い過ぎかもしれませんが)可愛ければ流行る、みたいな。 そもそも、男子ドルに比べて女子ドルは技術力を評価されにくいんでしょうか?

(2018)


「彼女たちがトップに立つことで今後の女子ドルが歌やダンスを重視しない傾向になると思う」との事ですが、どのアイドルと比べて技術的な事が低いと見てらっしゃるのかはわかりませんが、過去に社会的現象になるほど売れたトップ女子アイドル達で、パフォーマンスの技術的な事をdisられなかったグループはほとんどいなかったと思いますよ。だから余計に韓国のアイドルは年々ルックスだけでなく楽曲や歌やパフォーマンスをブラッシュアップさせて行く方向に進化しているのだと思います。今TWICEが彼女たちの存在を快く思わない人々から言われている事は、過去にトップに登りつめた女子グループ達もみんな一度は言われてきた事だと思います。でも、今の女子アイドル達は「可愛ければ売れる」という方向一辺倒にはなっていません。つまり、過去に同じ事が繰り返されてきた以上、今後もそういう方向一辺倒になることはない可能性が高いと思います。

個人的にとても不思議なのは、TWICEを認めたがらない人が何と比べてかはわかりませんが彼女達の技術を低く見ている人が多い点です。一般投票のあるサバイバルは経ていても、最終的には何人もの練習生を見てトレーニングしてきたであろうダンスや歌のプロフェッショナルかつアイドル育成のプロであるトレーナーの方達によって選ばれたメンバーな訳で、プロの目から見たら単純に技巧的な事だけではなく、十分に世の中に出せるレベルのパフォーマンスが出来るとみなされているという事だと思います。少なくとも自分は素人なので、自分の主観よりは歌唱力やダンスなどの技術面に関しては会社の人の方がよくわかるだろうと思うし、そもそも言われるほど下手だと思った事がないので「可愛くて歌がキャッチーで振付もものまねしやすい」という事のみで売れているとは思えません。難しい振付を難しい事をやっているように見せることより、簡単に見せることの方が難しいとも言います。個人的にはSIGNALとか相当難しい曲だと思いましたし、よくこんなの歌って踊ってるなあと思いましたので...

韓国のアイドルは、昔から常に技術面では真っ当な評価が出来るとも思えない素人の一般人から不当に冷ややかな視線を浴びせられてきたようにも思います。もちろん個々のメンバーによってパフォーマンスの種類の得意不得意はあると思いますが、グループアイドルに一番重要な事はお互いに得意な部分で補い合って相乗効果を生み出す事だと思います。そこを最も重視しないのであれば、グループでアイドルをやる意義はないとすら思います。TWICEに限らず、今トップクラスにいるアイドルグループはいずれも個人の技巧レベル以上にその部分が長けている人たちなのではないでしょうか。

「女子ドルは男子ドルに加えて技術が評価されにくい」というわけではなくて、「技術的な事よりもルックスについて言及されやすい」という方が正しいような気がします。ルックスが良ければ「外見だけで技術はないだろう」、パフォーマンスのレベルが高ければルックスを卑下する、両方が高いと認められても「手を抜いている」「性格が悪そう」など手を替え品を替えで悪く見ようとする人はいますし、そこには常に男性よりにルックスファーストの言葉がつきがちな点はあるかもしれません。だからこそ余計に男性アイドル以上に真剣に技術の向上を目指さなければいけないという面もあるのではないでしょうか。

とはいえ、アイドルは「それ生み出す国の」大衆の求めによって成り立つものですので、韓国大衆の欲求次第だとは思いますけどね...なので、プデュの件などもですが外国人のファンがどう思おうがどうにもならない変化が来る事もあるとは思います。


[ガールズグループのファンドムについて]

韓国のGGは、BGのようなファンダムを築くには何が必要だと思いますか?

(2018)


女性ファンの支持ですかね〜今人気の女性グループはいずれも女性からの支持が熱いですし、数年前にMAMAの女性グループ部門投票の男女比をふと見たら女性の方が圧倒的だったので。

あとやっぱり個人萌えだけじゃなくてship...


[GFRIENDについて]

GFRIENDが時を掛けて以降成績が下がり気味な理由について泡沫さんの推測をお聞きしたいです。パワー清純ドルが増えてるからですかね…?fingertipsの大コケは系統が違うのもあると思いますが、個人的には今回の耳をすませばはオヌブト感があり、ダンスも良かったため当たるのではと思っていて…ですがEXOのカイくんと出ていた番組でもあまりいい評価を貰えていなかった気がします…(カイくんの発言はウケ狙いかなとも思っているのですが) そして、泡沫さんがヨジャグル名曲で時を掛けても選曲した理由をお聞きしたいです。またなぜあの曲はヒットしたのかの推測もよろしければ… 長くなってしまい申し訳ありません。

(2017)


これは自分もよくわからないんですけど、最近やったコンサートも成功裏に終わったそうですしCD音盤の売り上げを見ると「ガラスの季節」(ガラス玉)1万7千→「花の蕾」(Ma Gustas Tu)2万4千→「スノーフレイク」「時をかけて)4万1千→「LOL」(ナビレラ)7万1千→「Awakening」(Fingertip)7万5千→「Parallel」(Love Whisper)6万2千で微減という感じでした。

一方、音源(DL)の方は「ガラス玉」102万→「Ma Gustas Tu」216万→「時をかけて」190万→「ナビレラ」119万→「Fingertip」57万→「Love Whisper」55万と、わかりやすくFingertipで減っていますので、コンセプト急激に変えたのでGFRIENDに「パワー清純」を求めていたいわゆる「ゆるオタ」が離れてしまったのかも?清純系グループは他にもたくさんありますし...しかし先述のように音盤の売り上げ自体はFingertipの時点ではまだ増えていて、その次のアルバムでは少し減ったくらいなので、ナビレラ以前に増えたガチオタを含むファンドムは路線替えでもそれほど動かなかったという事ではないでしょうか。

「Ma Gustas Tu」「時をかけて」までの曲そのものの人気が特異的すぎたという事なのかもしれません。

個人的はガラス玉〜時をかけてまでの流れは明確なコンセプトと統一感があって好きですし、特に「時を〜」はイントロを聴いただけで「これは神曲だ...」と思ったので名曲に選びました。ちょっとJPOPっぽくて大人も郷愁を覚えるような絶妙なレトロっぽさもあり、当時の他の女子ドルグループの曲にはない差別化された部分が幅広い年齢層に受け入れられたのかなと思います。ソスの社長は少女時代のコミュニティでデビュー当時の写真が貼られているのを見ていてヨチンのコンセプトを思いついたそうですし、世間的には「昔から韓国人が持っている日本のJKファンタジー」(というものがあると男性芸能人が言っているのを聞いた事がありますし、TWICEのMVで日本人メンバーのミナがセーラー服を着ていたのもその延長上かなと)の雰囲気があると言われていて、まったく新しいものというよりは古すぎないちょうど良い、少し前の懐古というのが良かったのかなと思いました。


(注:その後2018に発表したTime for the moon nightがヒットして一般人気も戻ってきた感じです)


[REDVELVETのファンドムについて]

女性アイドルは音源が強いのに比べて固定ファンダムが弱く、男性アイドルは音源があまり強くないのに比べて固定ファンダムが強いイメージがあるのですが、 レベルがbadboyで音源成績が上のikonを抑えて四冠獲ってるのを見ると、音源だけでなく固定ファンダムも強いと思っていいんでしょうか? 確かsns投票もレベルが上でした。

(2018)


音源は女子が強く音盤は男子が強いというのが一般的ですが例外もあると以前かきましたが、男子の例外がYGで女子の例外がSMではないかと思います。チャートを見ると、少女時代からSMの女子グループは音源も上位だけど音盤も女子にしてはかなり売れる方のようですので、REDVELVETも投票やスミンも頑張るファンドムがしっかりとついているんじゃないかと思います。

(TWICEも音源もですが音盤もよく売れるので、こちらも曲だけじゃなくてファンドムもついているんだと思います)

【お知らせ】Real SoundでBLACKPINKのライブレポを書きました

Real SoundさんでBLACKPINKの幕張公演のレポを書きました。

 

 

当初オーラスのレポートをというお話でしたが、すでに自分で取っていたチケットが初日だったため24日のレポになっています。というわけで今回も自腹でした。

ジスペンの男性の「ジスーっ!結婚してくれー!!」という叫び声が鳴り響いてたのが印象的でした(本人ステージにいない時に)。

 

ちなみにオーラスの日はVIXXのライブを見てました。

【askまとめ】⑦ 韓国と日本の違い・日本活動などについて

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆韓国と日本の違い・日本活動などについて


[もし日本のアイドル業界が韓国みたいになったら]

もし日本も韓国みたいに色んな事務所からアイドルがデビューして新人でも音楽番組に出れる時代がきたらどうなると思います?テレビをつけると男アイドルが某J事務所ばかりでたまにうんざりしてこんなことを考えたりします。

(2017)


そもそも日本はゴールデンタイムにレギュラー放送されている音楽番組がほとんどひとつくらいしかなくなってしまったし、そこを大手の事務所が抑える事は変わらないんじゃないかなあと思います。というのも、最近は以前と違って結構色々な事務所から男性アイドルがデビューしてたりするんですがそのひとつの番組に出る事はなかなか難しいようなので、結果的に「TVをつけると男アイドルはJばかり」とおっしゃる質問者さんの目にはほとんど入ってないって事ですよね...。

でも逆にあえてアイドルってラベルはつけてないけど実質アイドルだよなーという、新しいアイドルの形態や在り方が増えてきたんじゃないかと思います。Kドルもそうですけどダンス&ボーカルグループと言ってみたり、LDHも最近はもうほとんどJとファン層がかぶってないアイドル的なものになってると思いますし、舞台に出ている役者さんとか声優さんのグループとか、あるいは2次元とか。ドラマやバラエティでもちらほら見かけますし。主な媒体がゴールデンタイムの地上波TVじゃなくてイベントや舞台や動画やウェブTV、CSや深夜枠やゲームやアニメになっているというだけで、よく見ると最近はJ以外の男性アイドルも巷に溢れてるんだなと思ってます。

大手事務所がメジャーな番組を占めがちというのは、実は韓国でもあんまり変わらないんじゃないかなあとも思います。ただ、韓国は今音楽番組がとてもたくさんあるのでその分出られる機会も多いという事なんじゃないんですかね。アイドルブームがずっと続いてるので、アイドルがテーマだったりメインの番組も多いですしね。


[新人の日本活動について]

デビューして間もない新人がすぐに日本デビューすることにどう思いますか?まずは韓国で基盤を固めてから日本にきた方がいいと思うのですが、SMのような大手事務所を除く事務所はせざるをえないんでしょうか。日本でよく接触商法して韓国で人気ないアイドルに「早く韓国で売れてこういうことしたくないだろうなあ」だなんて勝手に思います。韓国で人気になれば日本人のファンも自然に増えるだろうに、簡単に金出す日本人の金が活動費に必要なため、日本活動をメインにし韓国活動を疎かにする故に、韓国で売れないアイドルが減ってほしいです。私の考え方がおかしかったらスルーしてください。

(2017)

 

確かに最近日本デビューが早いグループが目につきますね。新人のうちは本国での活動を中心にして欲しいという考え方がおかしいとは全く思いませんが、同じような意見は珍しくないのにそれでもやるという事は、やっぱり事務所にとってのメリットが大きいということじゃないでしょうか。自分もある程度売れてから日本活動したらいいんじゃないかなと以前は思っていましたが、資金的な問題というよりはなるべく長期的な活動を見越して活動場所での言語的コミュニケーションを円滑にさせるためにデビュー後早めに日本デビューをさせるという会社もあるとも思いますし、最近は単純にアイドル競争が激しいせいで基盤が固まるのを待っていられないような金銭的余裕がない事務所が増えたり、そもそもそこまで資金がないような事務所もアイドルをデビューさせる時代になってきたのかなとも思うようになりました。韓国でのアイドルというのは一般的な歌手より当たると大きい分とにかく育成にお金がかかりますし、大手ではなくてもカムバ一回につき最低でも一千万円(ウォンではなく)単位のお金がかかるといいますから、とりあえずデビューはさせたとしても、デビュー1年以内で資金を回収できるような黒字グループは大手事務所ですらデビュー曲でチャート1位(音楽番組1位ではなく)を取るレベルでもない限り不可能なんじゃないかと思いますし、例えば大手のSMでもデビュー曲では黒字回収できていないと思います。先輩グループの収入やほかの事業などで資金が潤沢な会社の場合は地道にイベント活動させたりマーチャンダイズなどで資金を回収しつつ間にカムバさせて徐々に黒字になっていくまで待つこともできると思いますが、昨今のオーディション番組を見ているとそういう資金的余裕のない会社の方が多いのではないかとすら思えてきます。例えばMnet親会社のCJ E&Mの資金提供を受けている芸能事務所などぱっと思いつくだけでもJellyfish(今年CJの持ち株が50%を超えた)MMO(100%CJ E&M出資)B2M(ほぼMMOに合併)ミュージックワークスやアイドル関連ではないですがAOMGなどいくつもありますし、そうやって資金援助や銀行からの融資を受けつつなんとかやっているという会社も少なくないのではないでしょうか。日本デビューというのがそういう会社にとってグループのみならず会社存続の命綱のようなものになっている側面もあるのかもしれないと思うと、感情的なことはさておき単純にそのやり方をやめてほしいとは言えません。中堅クラスの会社でも、例えばFNC所属のAOAが損益分岐点(収入が経費を上回ること)が来て初めて精算を受けたのは2016年です。デビューが2012年で初めて音楽番組で1位をとったのは2014年ですから、そこから2年間はお給料がなかったという事です。韓国のアイドルは一部を除いて練習生を無料で寮に住ませてレッスンを受けさせて養う代わりに、デビュー後はそれまでにかかった諸経費が黒字になる損益分岐点が来るまで(楽曲制作に関わった印税以外の)収入はもらえないというところが殆どです。男性グループの場合はファンドムが安定すると女性グループよりは回収が早そうですが、B.A.Pから訴訟された時に明らかになったTSエンタの損益分岐点は2012年のグループデビューから2年後の2014年でした。GaonやMelonのような新人賞を複数とっているグループですらそうだったわけで(事務所のお金の使い方もあるとは思いますが)グループも大型化している昨今、メンバー5人程度が一般的な時代に比べたら10人前後のグループになると経費は2倍近くかかっていると思いますし、その分黒字に転ずるまでに時間がかかりそうです。もっと根本的な事を言えば、デビュー前の育成期間に特にお金がかかる韓国アイドル業界の練習生システム自体に大きな変化がない限り、韓国内活動で資金回収が早々にはできないグループがより収入が見込めそうな国外活動に力を入れるのは仕方ない部分もあるんじゃないんでしょうか。デビューした時点からメンバーそれぞれが会社からの借金を背負った状態な訳です。一時期その先が中国に向いた事もありましたが、最近和解したらしいとはいえTHAADの件であそこまで露骨に政治が芸能や文化の介入して締め出すのを経験してしまうと、中国ほどの規模はなくても政治が文化に介入しにくくアジアのエンターテイメントを受け入れる素地のある日本に以前よりも頼らざるを得なくなった面もあるのかもしれません。

結局、お金が絡む問題はファンにもどうにもできない面があると思うのです。アイドルは商売なのでお金がなければ活動そのものが出来ませんし、正確な懐事情は事業主である事務所しかわからない事ですしね。日本のファンはもっと本国で活動してくれればもっと本国で売れるのではと思いがちなのかもですけど、BTOBみたいに日本でのドサ回り的活動と本国活動を並行してきちんと売れたグループもありますので、「日本の活動のせいで韓国では活動できず知名度がない」っていうのは本当にそうなんでしょうかね?プデュで大ブレイクしたNU'ESTにしても日本での活動が多かった時も本国で質の高いアルバムを出して活動していましたし、売れる前と後で本来の活動内容やスタンスは本質的には変わってないと思います。ぶっちゃけ韓国の人たちが今までその良さを発見できてなかっただけで、TVで注目を受けた既存グループがブレイクするにはそれなりのきちんとした素地や経験が必要でしょうし、本国で資金や経験が満足に得られない状態で行った日本での活動経験がその後のマイナスになるとは個人的には思いません。その「本国の人に見つけてもらえるまでの期間」に資金が尽きて解散させざるを得なかったグループこそ、おそらくたくさんあるんじゃないかと思いますし。

それと、以前はKPOPのグループが日本デビューしたり活動の窓口になる手段が割と限られていましたが、今は中小の事務所も日本支社を作ったり中小事務所のグループの日本活動の窓口になるような日本の会社が増えた事で、本国デビューしてすぐのグループも日本活動や日本デビューをしやすくなったというのもあるのかもしれませんね。以前はしたくても出来なかった事が出来る環境がいまはあるという事かも。

ところでよく言われる接触商法ですが、別に日本だけが特別なわけじゃなくて本国でのサイン会の方が距離は近かったりするし、日本以外の国でもハグ会とかミーグリみたいなものはありますから、ファンとアイドルという距離感さえ間違えなければ、おおむねハイタッチや握手やチェキ会程度の日本のファンが特別に気を使う事もないと個人的には思うんですけど...本国だろうが外国だろうが、ファンとの接触というのはアイドル業務の一環でしょうし。CDを買って権利を手に入れるというのがお金の掛け方や手段としてわかりやすいので罪悪感を感じがちなのかもしれませんが、日本以外の国の接触イベントではうん万ドルの宝石を買うとアイドルが直接ネックレスを首にかけてくれたりとか、スポンサーの化粧品をいくら以上購入して当選した人にはアイドルが直接塗ってくれたりみたいなもっとモロなイベントもありますしね。


(2020年5月追記:この当時とは少し状況が変わった部分があるけど、検索で記事を読まれる方もいるようなので追記しておきます。 SM・YG・JYPの大手3社は今現在は練習生にかかったお金は投資としてデビュー後の回収はしないそうなので、いわゆる損益分岐点というのがないらしいです。その他の事務所についてはわかりませんが、中堅未満の事務所では損益分岐点システムを採用している事務所はまだ多いと思います)


[Kドルの日本語バージョン楽曲について]

はじめまして。いつも色々と勉強させていただいております。既出の質問でしたら大変申し訳ありませんがスルーしてください。泡沫さんはKドル達の楽曲が日本でリリースされる際に日本語化されることについて何かお考えになることはありますでしょうか?K-POPブーム到来よりもっと以前、K-POPというものの存在をまず認知してもらうため、まずは聴いてもらうための一つのとっかかりとして先人達が日本語で歌うことを選択したのかなと想像はできる(日本の音楽市場の特殊性のようなものも関係しているのかもしれませんが)のですが、今も、そしてこれからもその流れはKドル達にとって重要・・もしくは必要だと思われますか?

(2017)

 

まず最初に、私個人としてはぶっちゃけ現状では日本語版に対して「特になにも思わない」というのが正直なところです。私がKPOPに本格的にハマった2008年位から日本で活発に活動していた東方神起が色々あって活動しなくなり始めて、その時期は自分の実感としては韓国アイドルの韓国と日本の活動が今より切り離されてた時期のように思います。SCをやったりはしてたけど。BoAの曲やMIROTICなどの日本語バージョンは当然聴いたことはあったんですが当時は日本語バージョンを先に聴いてましたし、それよりもっと前に聴いた神話の「Perfect man」は日本の番組でMVを見たんですが韓国語でした。(ひょっとしたら英語版だったのかもしれないけど、記憶が...)

BIGBANGが日本デビューした当時はほぼSMしかわからずMY HEAVENの日本語版をちゃんと聴いたのは結構後(多分2011くらい)だったので、自分が初めて先に韓国語版を聴いていた曲の日本語版を聴いたのは多分、KARAの「Mr.」か少女時代の「Genie」だったと思います。その時はわざわざ日本語バージョン出すんだくらいで聴いてみたらそんなに違和感も感じなかったのでその次の「Gee」も割とすんなり受け入れてたんですが、次に遭遇したのがSUPER JUNIORの「美人」でこれは流石に変だな!と思ったんですけど笑 でもSJだからな〜という事でスルーして(?)その次聴いたSHINee(確かSJと同じ月にイルデシングルが出た)の「Replay」は結構日本語に合う曲だったのでそこまで違和感なく。この頃になると韓国語のフィーリングがうっすらわかるようになり「日本語でなんだこれって思う曲はやっぱり韓国語でもちょっと変だな」と思うようになったので、原曲の方が良いと強く思うタイミングを完全に逃した感じです。出さなくてもいいけどとは思ってましたが。ちょうどフックソングが流行った時期だったので、耳慣れなくてちょっと変に感じる部分があるのがKPOPの魅力でもあると思っていたのと、元々英語圏の曲が好きで「かっこいいと思っていたが英語がわかるようになるとそうでもない歌詞も多いことに気づいた」という経験があったせいもあるかもしれません。その後は日本語版が出ても「へ〜日本語だとこうなるんだ」くらいのテンションで時に空耳具合や訳のうまさに感心したりする事もあります。最近は海外の作曲家が作るKPOPが増えてますが、「作曲家から英語で仮歌ができてきた時は傑作だ!と思っても韓国語詞で仕上がってくるとなんかダサいように感じる」というのがあるあるというのをきいてからは言語バイアスはどこの国でもあるし、感覚だからどうしようもないんだなと思うようになりました。

しかしこれだけ沢山の歌手が何年も続けているということは、韓国の歌手が日本語で歌うことには多分、事務所にも日本のレコード会社にもかなり大きいメリットがあるのかなと思います。自分なりに理由をいくつか考えてみました。

まず、これは昔確かBIGBANGのスンリが言ってたんですが、海外アーティストでもCDの収録曲が一定の割合で日本語曲であれば「邦楽」に分類されてオリコン等のランキングでも邦楽チャートの方に入るし、CDショップでもより目立つ邦楽のコーナーに置いてもらいやすくなるんだそうです。同じチャートでも洋楽より邦楽ランキングの方が断然注目度が高いので、より良いプロモーションを得る為には日本語で歌った方が良いとの事でした。確かに最近だと防弾少年団の「LOVE YOURSELF承」が6.9万枚売り上げましたが日本のシングルの時程には取り上げられなかったように思います。輸入盤だと日本のレコード会社にはFCとか以外にはプロモーションのしようがない(自社で出したものでもないので直接のメリットも薄い)のかな?

この点でSEVENTEENを担当しているローソンは自社にHMVというCD販売媒体があるので、自社で本国版CDを輸入販売するメリットが他より大きいから独自にサイン会もできるのかなと思いました。タワレコもそうですが、こちらは自社レーベルがあるので少し事情が違いそうです。知らんけど。

それと単純に、ライセンス版より日本語版の方がリリイベ等あるにしろ売れています。これについては以前質問箱を使っていた時にあったご質問に対する答えをご参照頂ければと思います。

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/04/21/221033

韓国では曲のリリースも芸能事務所が全て企画し、かかる費用も7割程度事務所が負担するのが一般的だそうですが(残りはレコード会社)、日本では曲のリリース関連の投資はレコード会社でその他の活動は事務所という風に分かれているそうです。日本で曲をリリースするにはインディーズでなければ必ずレコード会社を通す必要があるため、リリースに積極的になってもらうにはなるべく会社にとってリターンの多い形式が好まれるんじゃないでしょうか。日本語の歌詞の曲の方がタイアップも取りやすいでしょうし(実際アニメやドラマの主題歌になった曲も結構あるし)ラジオやTVでも流れやすい・カラオケでも歌われやすい等日本国内の仕事の幅が広がる事は間違いないのではないかと思います。

又、これは単発の効果ではなくて長期的なスパンで活動を見た時の話になりますが、日本語歌詞の曲を歌うこと自体が日本語の勉強になって語学力のブラッシュアップにも繋がるのではないかと思います。語学力が上がれば曲への理解度が上がって母国語以外の言語で歌う時の障壁のひとつである発音や「本当に内容をわかって歌っているのか?」というのが徐々になくなってくるんじゃないでしょうか。そしてアイドルとして「お客様扱い」を越えて日本で長期的かつ安定的に活動したいなら語学力が高いほど幅広い客層へのアピールや仕事の幅という点で大きなメリットになるでしょうし、これは日本だけに限らず全ての海外活動に言えることではないかと思います。外国の歌手でも自国の言葉でパフォーマンスしたりコミュニケーションをとってくれる人に対しては、海外のアーティストに興味がない層も心を開きやすいというのは絶対的にあるんじゃないかと思います。日本で日本の歌手と変わりないくらい馴染んでいる海外の歌手は、国やジャンル問わずいずれもその域に到達している人たちのように思います。そこまでを目指すのかどうなのかというのもあるでしょうが。

それで結局上記のメリットって、最終的にはお金の事に集約されるんじゃないかと思います。ぶっちゃけ収入面で日本への依存度が低いグループは必要ないんじゃないでしょうか。つまり「Kドルに日本語曲は必要なのか」というよりは個々のグループや会社にとってジャパンマネーがどの程度必要なのか、もしくは日本のエンタメ界でどの程度の深度で仕事をしたいと思っているのか、逆にどの程度グループを展開できる資金やコネクションがあるかによるんじゃないかと思います。日本で活動する以上に安定してお金もちゃんと稼げる手段や国が現れたなら、欧米のミュージシャンみたいに日本語版は必要なくなるのかもしれませんね。

 

[Kドル日本語バージョンについて]

kドルの日活について、大きく分けて韓国で発表した楽曲の日本語ver若しくは日本オリジナル曲のリリースになると思うのですが、正直、韓国語曲を日本語verにした時の残念さがひどいというか、楽曲はカッコいいのに意味不明な歌詞や主にラップ何言ってるか分からない状態がよくあるように思います。特に個人的に酷いなと感じるのはikonです。正直、ファン相手にだけ売って、一般大衆には向けるつもりが最初からないのかなと感じてしまいます。この点、如何思われますか?

(2018)


まず自分は韓国語曲の日本語バージョンに憎しみを感じる派閥ではないため、全面的には共感は出来ない事をお詫びします。あと同じような質問に以前お答えしているのでこちらをご参照頂ければ幸いです。

(注:前述の質問をご参照ください)

ちなみにiKONについては韓国でもBOBBYのラップは何を言ってるのかわかりづらいと発音について指摘されがちらしいですので、iKONに限らず元々韓国語ネイティブの人が聴いたら何言ってるかわかんないし歌詞も意味不明という韓国語の曲もあるんだと思います。そしてそれは韓国語と日本語と同じくらいネイティブの人でなければ、韓国語バージョンに比べて日本語の歌詞やラップが酷いとは断定できないように思うのですが...韓国語の曲だけでなく外国語曲に関してはそのままの言葉で意味をダイレクトに感じた時の感じるのと、誰かの翻訳を通して歌詞の内容を知るのとでは実際かなり感じ方が違うように思います。それを良いと思うか悪いと思うかは個人の趣向に過ぎないとおもいます。

個人的にはかなり何を言ってるかあんまりよくわからない日本語版のFantastic Babyが日本であれだけ一般層にも浸透しているのを見ると、ラップが聴き取れないとか歌詞が何言ってるかよくわからないからファン以外に売る気がないとは安易には思えませんが...iKONも日本語バージョンの曲でレコ大新人賞をとっているのだから実際に売り上げという結果が出ていれば事務所的にはそれでいいんでしょうし、質問者の方が日本語バージョンが残念だと思うのなら韓国語バージョンだけを聴けばいいでしょう。


[ジャニーズとKドル]

韓国においてのsmap、嵐的ポジションはそれぞれどのグループだと思いますか?ちなみにsmapは解散していますが解散してないグループでお願いします。

(2018)


解散していないグループの中にはSMAP的ポジションのグループはいないんじゃないですかねー

デビュー年とメンバーの年齢からすると、大体神話と嵐が同世代みたいです。バラエティとか演技もやったアイドルという事だと神話がSMAP的な存在とも言えるのかも?

ちなみに初めて韓国に行ったジャニーズアイドルはV6だとファンの人からきいて韓国アイドルの間でよくV6の名前が出てた理由がわかりました。