サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【聯合ニュース記事】「aespaの世界観」を作る職人たち…「SMの社屋に秘密の設定集があります」

'에스파 세계관' 빚는 장인들.."SM 사옥에 비밀 설정집 있죠"

「aespaの世界観」を作る職人たち…「SMの社屋に秘密の設定集があります」

https://m.yna.co.kr/view/AKR20220708056500005?section=search/news

(ソウル=聯合ニュース)イ·テス記者=

「世界観を作っておいても構成員の考えはそれぞれ違うため、誤解が出る場合があります。 それで設定集のような資料を作って教育もします。 誤った方向にコンテンツを一度作ってしまったら、取り返しがつきません」(モ・ナリ責任者)


MZ世代で最も「HOT」なガールズグループとして挙げられるaespaには、自分だけの切り札がある。 アバターをコンセプトに2020年のデビュー時から築いてきた緻密なストーリーだ。


現実のaespaと4人のメンバーのアバター「ae」、彼女たちの連結(SYNK)を妨害する悪の勢力「BlackMamba」、aespaを助ける助力者「navis」、ストーリーが繰り広げられる空間である「KWANGYA」。


SMエンターテインメントは曲の歌詞、ミュージックビデオ、世界観の映像などを通じて、このような不慣れな設定をSMCU(SMCultureUniverse)という巨大な世界として緻密に織り成すことに成功した。


このようなSMならではの仮想世界は、全世界のKPOPファンの「オタク心」を狙撃し、aespaを一気にトップクラスのガールズグループに押し上げた。

最近、ソウル聖水洞のSMエンターテインメント社屋でパク·ジュンヨン理事、モ・ナリ、キム・ヒョヌ責任者などSMCU製作陣にインタビューした。


モ・ナリ責任は「この建物のどこかには(世界観の)設定集が秘密裏にある」と言い、「ストーリーが出てこなければ(これを基盤とする)アルバム作業にならないため、デッドラインを決めていつまでにストーリーの作業をやり遂げなければならない『悪い役割』を担っている」と冗談交じりに紹介した。

 

モ責任者が言及したように、歌とダンスが主を成して世界観がついてくる他のアイドルとは異なり、エスパはストーリー確立を最優先に置いた。 SMは過去にもEXOやNCTなどがそれなりの世界観を構築してはいたが、本格的なSMCUストーリーラインを計画したのはaespaデビューの前だと語った。

 

パク·ジュンヨン理事は「このようなストーリーが出てくるためにはかなり前から準備されなければならない」として「あらかじめ準備された企画の下でデビューすることになったaespaたちが新人チームにアバターというコンセプトを付与してSMCUを自然に知らせようと言った」と話した。

それと共に「aespaのアバターは誰が誰なのか区分されるのはもちろん、4人各自のキャラクター性を付与しようと努力した」と付け加えた。


aespaは2枚目のミニアルバム「Girls」の発表を控え、2枚目の世界観ムービー「NextLevel」を公開して好評を得た。 20分近い長さの映像はハリウッドアニメに劣らない水準を見せてくれた。


パク理事は「aespaのメンバーがブラックマンバの『幻覚クエスト』を遂行する話を表現するにあたって、最適化された絵柄と作画について悩んだ」として「2D部分は一種の詩のように簡素化されたヨーロッパ風の絵柄」と紹介した。


モ責任者は「ブラックマンバは人間とアバターの連結を断絶しようとする、観念的・実体的性格を全て備えた存在」とし、「教授の形をしたホログラムや黒い蛇で表現した。aespaに集中しているため、なぜブラックマンバがそのようなことをするのかについて、まだ解決できなかった話がある」と話した。


それと共に「『Girls』以後にもエスパの話は続く」とし「今後もブラックマンバと似た存在かも知れないが、aespaの世界観ストーリーになくてはならない助演クラスの悪党は出てくるだろう」と耳打ちした。


aespa世界観2作目の映像「Next Level」のワンシーン

 

事実、SMがメタバース(仮想世界)あるいはアバターのような「あの向こう側の世界」に関心を持ったのは、思ったよりはるかに古い。


2000年、BoAはデビュー曲「ID;PeaceB」を通じて「私だけのネットワーク世界」を周知させ、これより2年前の1998年、S.E.S.の2枚目のアルバムタイトル曲「DreamsComeTrue」のミュージックビデオには宇宙仮想世界が登場していた。


メタバースガールズグループ」aespaが昨年12月「ドリームズ·カム·トゥルー」をリメークして発表したのは偶然ではなかったわけだ。


パク理事は「S.E.S.『Dreams Come True』の時から私たちはアバター、また別の私の自我という概念を持っていた」として「それが宇宙人であれ何であれ、私たち以外にまた別のユニバース(世界)があるという話題を投げかけた」と強調した。


続けて「イ・スマン総括プロデューサーがこのように昔から持っていた考えを20年余りの間整えてきた」とし「aespaというアーティストが出てきたことを契機に話を確立し、体系化したのだ。 所属アーティスト同士でユニバース(世界)をどのようにつなげるかを悩み、整理しながらコンテンツとして紹介している」と付け加えた。


「イ・スマン総括プロデューサーは歌の中にメッセージを込めようとしています。 科学と技術が発展した未来の世の中が来た時、文化はどのようにこれを受け入れるべきか常に悩んでいました。 『未来の文化』を悩みながら、音楽などのコンテンツを通じてメッセージを大衆にどのように投げかけるか考えたのです」(キム·ヒョヌ責任)


エスパの世界観、そしてこれを越えてSMCUの核心空間は「KWANGYA(広野)」だ。aespaがアバターと統一を成し、ブラックマンバを打ち破ることになるところだ。


パク理事はこの「KWANGYA」について「シーン(Scene・場面)ごとに固定されたのではなく、無定型·無規則の空間」とし「デジタルのピースが組み替えられる空間」と紹介した。

 

SM総括プロデューサーのイ·スマンは「人々が面白く多様に楽しめる世界が『KWANGYA』として具現されてほしい」と助言したと話した。

世界の「枠」が固定されていては面白くないので、想像の幅を広げてみようと制限のない「開かれた世界」を導入したという意味だ。


想像には規格がないが、技術には限界があるという点は製作スタッフとしても大きな悩みだった。 S.E.S.時代よりは映像技術は驚くほど発展したが、依然としてアイデアを全て具現するには制約が伴うという。


パク理事は「率直に言ってまだ多くの技術が足りないし、費用もあまりにも多くかかる」として「技術的制約がなければ平面的ではなく事実的立体映像でさらにリアルに具現してみたいし、視覚と聴覚以外に『また別の感覚』を刺激する4D技術を具現して、自分が本当に『KWANGYA』に入ったような感じを出してみたい」と話した。


SMは歌·ミュージックビデオとユーチューブ映像だけでなくストーリーを巨大知識財産権(IP)としてウェブトゥーン·ゲーム·映画·ドラマなどに拡張する構想も持っている。


パク理事は「当然ゲーム化の可能性も視野に入れている」としながらも「中途半端にするよりは『手堅く』しようとするので急いで進めることはない。 どんな風に完成度の高いコンテンツにして大衆が共感させられるか、すなわち感情移入の可否が重要だ」と指摘した。


「なぜ私たちが、だからといって、例えば『SMCUドラマシリーズ』のようなものを望まないのでしょうか?aespaの話を皮切りに、徐々に進んでベースストーリーを作っていくんです。 私たちはテキストで書いておいた今後の話が「これだけ」あります。 ここで詳しく解くことはできませんが。 ハハ」(パク・ジュンヨン理事)

 

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NCTのネオカルチャーテクノロジーもそうですが、SMはイ・スマンのアイデアというかわりと昔からやりたいことが明確にあって、それを時代に沿って実現していくという芯があるのかなと思いました。

KWANGYA(広野)=광야は元々ネトゲ用語で「フィールド」のことらしいです。

「또 다른 감각(もうひとつの感覚)」というのは言い換えればthe 7th sence(NCTのデビュー曲)とも言えるかも。