アイドルグループのもう1人のメンバーはプロデューサー!
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2020.08.13
1曲のヒット曲が重要な時代があった。 歌ひとつだけ成功させれば、その曲で グループひとつを食べさせる事ができた、そんな時代。 次は世界観だった。 アイドルであるならアルバムからグループまで自分たちならではの叙事やストーリーを持っていてこそ、忠誠度の高いファンどむqを作ることができるという。 そのようにヒット曲と世界観の睦まじいシーズンが過ぎ、今やプロデューサーの時代が訪れた。 良い曲を書いて歌手に提供する作曲家とも違うし、これまで所属会社の「社長」たちが適当に担当してきた責任者とも違うその名前。 K-POPのシーンはもちろん、歌謡界全般を見渡しても国内ではその数が極めて少なく、用語の定義さえ薄かった「プロデューサー」は、今流行っているK-POPグループと共に改めて注目されるポジションとして名声を上げている。 単に曲を書くだけでなく、該当グループのコンセプトや方向性、運命を一緒に作っていく堂々たるジョーカー。 その中で特に目立つ特別な組み合わせを集めてみた。
ATEEZーEDEN
最近、海外を中心に高い人気を謳歌している8人組ボーイズグループ「ATEEZ」は、デビューから今までずっとプロデューサーのEDENと呼吸を合わせてきている。 キム・ヒョンジュン(SS501)、BTOB、GFRIENDなどに曲を提供した作曲家でシンガーソングライターとしてキャリアを始めたEDENは、2010年後半にCUBEエンターテイメントを経て現在のKQエンターテイメントに至るまで、該当レーベルのインハウスプロデューサー(フリーランスではなく特定の会社に所属する専属作曲家プロデューサー)として活躍している。 特にATEEZとの作業は、練習生時代から苦楽を共にしてきた時間の流れと悩みがそのまま感じられる結果として良い反応を得ている。 「PIRATE KING」という多少マニアックなコンセプトでスタートしたが、ヒップホップとEDM、ポップスを調和させるプロデューサーEDENの並々ならぬ感覚とメンバーたちのパフォーマンスの実力が出会い、速いスピードでファンダムを増やしている注目すべき組み合わせだ。
Lovelyzーユン・サン(1Piece)
アイドルと有名プロデューサーとの出会いを語る時、真っ先に思い浮かぶ名前ではないかと思う。 デビュー曲「Candy Jelly Love」(2014)から正規2集リパッケージアルバム「今、私たち」(2017)まで3年余りの歳月が残した彼らの痕跡は、そのままガールズグループのプロデューサーとしての音楽家ユン・サンの新しい挑戦であり、ボーイズグループより専門的かつ体系的なプロデュースを受ける機会が少ない新人ガールズグループの挑戦でもあった。 「Lovelyzの父」を自ら要望しアルバム発売ショーケースの進行まで務めたユン・サンは、互いにそれぞれの道を歩んでいる今でも有効なLovelyz特有のイメージを成功裏に築き上げた。 か弱いが粘り強く、明るくてもどこか寂しいLovelyzならではの切なさは、ユンサンの音楽が持つ固有の音楽的な色と姿を重ね、KPOPではなかなか目にできなかった奥深いガールズグループのイメージを作り出した。
BTSーPdogg
「歌手とプロデューサーがお互いをよく知るインハウス・システムがいい」という噂を作った張本人。無名作曲家時代、BigHitエンターテインメント代表のパン・シヒョクが運営していた作曲関連コミュニティに掲載した曲が好評を得て、8IGHTとイム・ジョンヒに曲を与えて始まったPdoggの経歴は、以後BigHitに正式に合流して花を咲かせた。 PdoggとBTSと言えば思い浮かぶ「ヒップホップとエレクトロニックを基盤としたポップサウンド」は、いまやBTSはもちろんKPOPを代表する音楽的アジェンダとなり、終わりのない分析と再生産の対象となっている。 彼らの協業はヒップホップアイドルを標榜したデビュー作『2 COOL 4 SKOOL』(2013)で、エド・シーラン、ニッキー・ミナージュ、The Chainsmokersといった世界的なポップスターたちと肩を並べるようになった今でも継続している。 彼らが作り出す化学作用は活動の基本である音楽作業はもとより、BTSの重要な成功要素の一つと指摘される多層的で細かな世界観まできめ細かく繋がり、歌手とプロデューサーとの絆がよい結果物へと繋がる代表的事例となった。
ONFーファン・ヒョン(MONOTREE)
2020年、今一番熱い組み合わせだ。2017年にデビューした6人組ボーイズグループのONFは、これまで東方神起、少女時代、SHINee、EXO、Red VelvetなどSMエンターテインメントアーティストのアルバムで「隠れた名曲」または「タイトルより良い収録曲」として静かに名声を築いてきたファン・ヒョン(MONOTREE)が初めてグループ単位のプロデュースに挑戦したケースだった。 デビュー作「ON/OFF」(2017)から2019年10月に発売された「GO LIVE」まで約2年間積み重ねてきた2組は、2020年のミニ3枚目のタイトル曲「We Must Love」の口コミとMnet「ロード・トゥ・キングダム」への出演で目覚ましいシナジー効果を生み出し話題を呼んだ。 ビート、メロディー、歌詞、世界観においてもミニマリズムとは一線を画すかのように、前ばかり見て駆けつけるファン・ヒョンの音楽とONFが作り出した過剰なイメージはクールさに疲れていたKPOPファンの視線を一気に捕らえ、「ファントーベン」(ファン・ヒョン+ベートーベン)「ファンボジ」(ファン・ヒョン+アボジ=お父さん)のような新しい修飾語とともに、グループの人気もまた同時に押し上げている。
ソンミーFRANTS
ソンミとプロデューサーフランツの縁は、2人がJYPエンターテインメントに一緒に勤めていた時代にさかのぼる。 JYPのインハウスプロデューサーとして活動し、ワンダーガールズ、GOT7、TWICE、DAY6などの音楽を作業したフランツは、当時徐々に自作曲の数を増やしていたソンミの良き音楽的師匠でありパートナーだった。 自作曲「Why So Lonely」をチャート1位に上げた自信を基にソロ独立後徐々に自分だけの音楽的領域を広げていたソンミは、初のソロアルバム「WARNING」のパートナーとしてフランツを指名する。 タイトル曲「Siren」はもちろん、収録曲「ADDICT」、「Black Pearl」を共同で手がけた彼は、ソンミだけの中低音ボーカルと神秘的な雰囲気を最も豊かで魅力的に描き出せるプロデューサーとして確固たる位置を占めている。その後、「LALALAY」「pporappippam」と続く彼らの出会いは、スマートで勤勉なアーティストとセンスのあるプロデューサーが柔軟に交差した望ましい組み合わせで、これからもKPOPファンの記憶の中に忘れられない瞬間を作り上げていくだろう。
キム・ユンハ(大衆音楽評論家)
※当初ファンバジの意味がわからなかったのでそのまま書いてましたが、ONFのファンのかたから「ファンボジ=ファン+アボジの造語」だと教えていただいたので修正しました。