サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】「MIXNINE」ヤンヒョンソクが考える成功

【ize訳】「MIXNINE」ヤンヒョンソクが考える成功

 

2017.11.15
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017111423547234731

 

「なぜ僕の心に引っかかる人が1人もいないのかな?理由を言ってみてください」
YGエンターテインメントのヤンヒョンソク代表がJTBC「MIXNINE」で言った言葉だ。 自らが製作するグループのメンバーを選ぶこのプログラムで、彼はオーディション参加者らに対して具体的な評価をしない。 ある出演者の踊りを見て「肩を使っていない」と言った程度だ。 「(グループ名が)ボーナスベイビーだからボーナスにして(合格させて)おきます」と言って合格させたり、実力以前に他のオーディション番組の経歴があるという理由で不合格にさせたりもする。 それでも彼は参加者に対して自分の気に入らない理由を言ってみろという。 説明はないのに評価は酷評なので、議論は避けられないことだったのかもしれない。この4日「MIXNINE」における参加者たちに対する毒舌は論争になり、ヤンヒョンソク代表は、ある参加者と再び会って激励する写真をインスタグラムに載せた。 しかし、おそらく彼の審査方式は大きくは変わらないだろう。 先立って言及したインスタグラムの掲示物に彼は次のようなハッシュタグを上げた。 「#関心があってこそ毒舌も可能」「#審査は冷静に」

 

SBS「KPOP STAR」で審査員をした時、彼は今のような毒舌をしなかった。 20代後半になった参加者に対して「引退する年なのに何をしていたんですか」とか、参加者が活動していたグループが崩壊したからといって「とにかくめちゃくちゃだな」というような罵詈雑言はしなかった。 理由は分からない。 ただ、彼は「KPOP STAR」より「MIXNINE」の方がやらなければならないことが多い。 「KPOP STAR」は優勝者が審査員たちのいる会社のうちひとつを選択することを除けば、審査員が参加者をキャスティングしなくてもよい。 ほとんどは1人または2人が一緒に出演し、アルバムを製作することになってもYGエンターテインメントのような会社に大きな負担になることはない。 一方、「MIXNINE」終了後にはアイドルグループを製作しなければならない。 アイドルグループはメンバー数だけでなく、多くの会社の売上において最大の部分を占める。 当然、競争と投資が伴う。 さらに、YGエンターテインメントからここ数年デビューさせたiKON・WINNER・BLACKPINKはBIGBANGや2NE1と同じ席に上っているとは言い難い。 「KPOP STAR」は放映期間中の視聴率が重要な芸能番組だったとしたら、「MIXNINE」はプログラムよりもグループを成功させることがより重要なオーディションを芸能プログラムとして作ったものに近い。

 

実際のオーディションで毒舌を飛ばす必要はない。 しかし、ヤンヒョンソク代表は先月まで20年以上「デビューの達人」だった。 初めて製作したグループだったキープシックスを除けば、デビュー当時から大きな注目を受けた。 WINNER・iKON・BLACKPINKもデビュー当時音源チャート1位を記録した。 「#関心があってこそ毒舌も可能」と「#審査は冷静に」は彼が自分の成功を可能にした基準の一つだろう。 会社の未来がかかった事業の開始点で、彼は自分の成功をもたらした方法を変えるつもりはなさそうだ。 「MIXNINE」でのヤンヒョンソク代表の毒舌は、どうして編集しないのか不思議に思ったほど深刻なレベルのものまで出たし、その結果視聴者たちの批判を受けた。 しかし、その時のヤンヒョンソク代表は毒舌を吐いた出演者を合格させたりする。 「#関心があってこそ毒舌も可能」と「#審査は冷静に」は「MIXNINE」の隠れたルールでもある。 ヤンヒョンソク代表は自分だけが知っている基準を押し付けて必要な参加者を選び出し、「MIXNINE」はそれが結局は良い結果に向けた選択だったことを証明しようとしている。 「MIXNINE」のハンドンチョルPDはやはり自分が演出したMnet「プロデュース101」でいわゆる「オグロ(釣り)」を切った後、参加者たちが結局これを克服したり認知度を得る結果になり、この編集が必要悪だったのだという説得をしたりした。

 

しかし、「プロデュース101」の「オグロ」は参加者のキャラクターや参加者たちの人間関係に関するものだった。 一方、「MIXNINE」の議論は視聴者投票前までのすべての権限を握った審査員であり、番組制作者から出ている。 すなわち制作するチームのためのオーディションを受ける過程で出る毒舌を演出者が編集せずに見せながら、視聴者たちは過去のサバイバルオーディションよりさらに赤裸々な芸能事務所のオーディション時の素顔を見た。 参加者の発展に向けた助言はほとんどなく、参加者は人身攻撃性の非難を聞いたりしなければならない。 そして「MIXNINE」の参加者たちは現在の所属事務所からデビューが困難であったり、デビューで失敗を味わっている。彼らにとってヤンヒョンソク代表は、所属ミュージシャンたちをすべて成功的にデビューさせたという事実だけでも絶対的な存在に近い。 甲と乙という表現だけでは不足するほど差がある審査者と参加者の関係で、参加者は何かをしなければならない。 大衆を楽しませるエンターテイメント業界の挑戦者たちが成功するためには、審査基準さえきちんと説明してくれない人の言葉を無条件に受け入れなければならないという状況が放送される。 そして彼と演出者は、全てこのことが成功のために必ず必要なプロセスだということを強調する。 本当に、成功するためにはこのような過程を経なければならないのか。 そして視聴者たちは敢えてそれを見ながら理解しなければならないのか。 このような状況で視聴者たちが感じる感情は怒り交じりの好奇心なのか、でなければ幻滅なのか。 それが「MIXNINE」に対する反応を決定するだろう。もちろん「MIXNINE」や、同プログラムを通じてデビューしたグループの成功はまた別の問題だ。 ヤンヒョンソク代表が今度も成功的なデビューを果たせることもあるだろう。ただひとつ疑問がある。その成功がここまで「ヤンヒョンソクのオーディション」を現してこそ成し遂げられることだとしたなら、その成功とは一体何なのだろう。 そしてその成功に同意する人たちはアイドルに一体何を、どこまで望むのか。

 

文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン


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「MIXNINE」部分的な動画のみでまともに見てないんですが(サバイバルは後で一気見する派)過去のYGサバイバルでもヤンヒョンソクはかなり毒舌だったし特に具体的なアドバイスとか明確な基準もそんなに言ってなかったように思うので、基本変わってないと思うんですけど...KPOP STARの時は他の事務所の審査員もいたし、あの番組の参加者は専門的なトレーニングを積んだ事がない原石的な参加者も多かったので抑えてたのかなと思います。MIXNINE出場者は一応ほとんどがエンターテイメントのプロを目指して専門的な教育を受けてきた人たちなわけで、そうなると素人相手よりは厳しくならざるを得ないんじゃないでしょうか。でも今回の番組が今までのYGサバイバルと決定的に違う大きな点は、参加者がYGの教育を受けてきた子達ばかりではないという事だと思います。いわば「よその子」である他事務所の練習生や所属芸能人に対して自事務所の練習生達に対するのと全く同じ感じで評価するから批判が出たんじゃないかと思うんですが...前の記事の時にも書きましたが、特に既デビュー組のファンにとっては不快で当然というか。

 

でもこの評価って、練習生を通して各事務所の指導体制を反映してる面もあるわけで、出させたのも事務所でしょうし一番の悪人を探すとしたら結局各所属事務所なのではという...サバイバルの時の人気や注目を生かすも殺すも、最終的には所属事務所次第というのはもう結構はっきりしてきているように思いますし。大手事務所の権力には逆らえないのではと考える人もいるかと思いますが、CJ E&Mとは違ってYGは別にメディアを運営してるわけではないですから番組制作を始めたと言ってもTV局の協力がなければ何も出来ませんし、プデュと比較すれば圧的には大した事ないんじゃないのかな?(知らんけど)

 

「審査の基準が明確じゃない」と言っても世の中で「誰かに選ばれる」という場面でその基準が明確に示されることの方が少ないんじゃないんですかね...入試とか就職面接もそうだし。明確に合格基準が明らかになるのって国家試験とかTOEFLみたいな資格試験くらいじゃないのかな。それを考えるとエンタメや芸術の分野の現場で明確な良し悪しの基準などあるわけがないだろうという。結局ヤンサの基準なんてものも多分YG所属の子達も誰もわからないだろうし、シックスセンス的な部分が大きいんじゃないかと思わないでもないです。そして芸能の分野では最終的には案外そういう「説明できないもの」がポイントになったりするのかなとも。