サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】「人間GUCCI」になったアイドル

【ize訳】「人間GUCCI」になったアイドル

 

2017.09.01
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017083122527260655

 

ガールズグループBLACKPINKのメンバー、ジェニのニックネームは「人間GUCCI」だ。 高級ブランドであるGUCCIの衣装と相性がよく消化するという意味から名付けられた。 BLACKPINKが去る6月 "As If It's Your Last" でカムバックしたとき、各種音楽放送で着た衣装は放送直後「おまけにニーソックスまでGUCCIだ」と言われ、大きな話題になった。 RED VELVETは1ヵ月後 "Red Flavor" のミュージックビデオでMIU MIU、DOLCE&GABBANAなどの商品を着用し、少女時代も先月4日に公開した "Holiday" のミュージックビデオでBALENCIAGA、アレクサンダー・ワン、マーク・ジェイコブス、MSGMなどを網羅した。

 

アイドルが空港ファッション、インスタグラムでの私服ファッション、マガジングラビアを越えて音楽放送やミュージックビデオでもブランド品を着ているのは、ブランド品に対するアイドルの進入障壁が低くなったことが最も大きな理由だ。 デビューしてから1年しか経っていないBLACKPINKは、YouTube照会数1億件以上のミュージックビデオだけでも4つある。 防弾少年団は先週5月、米国「ビルボードミュージック・アワード」で「トップソーシャル・アーティスト賞」を受けた。 G-DRAGONは北米8つの都市や欧州5都市など、全世界29都市でのソロツアーを企画するほどグローバル認知度が高い。 ブランド品の立場としては歩く広告塔の役割をしてくれるアイドルに反対する理由がない。 アイドルの立場としても、高級ブランドは他のアイドルとの差別化・高級化戦略を駆使できるアイテムになる。 例えば有名ブランドを着たアイドルの音楽番組映像のコメントには、「今日のステージ衣装はどこどこの」というようなものが大量に流れている。 ファッションに関心が高い20・30代の女性ファンの目につくのも当然だ。

 

しかし、企画会社とブランドの関係はしばしば破裂音をあげたりもする。 2013年のSHINee "Everybody" のようにメンバー全員がトム・ブラウンのコレクションを揃って着たりしない以上、様々な高級ブランドのそれぞれ違う衣装は「それぞれの服は綺麗だけど、コンセプトが思い出せない」という不満を引き起こす恐れもある。 例えば、RED VELVETのアイリーンは去る7月Mnet「M COUNTDOWN」で、スタイリストが過度に短くリメイクした3.1フィリップ・リムのワンピースのおかげで "Red Flavor" の振り付けをこなすことができなかった。 ファンが「美しく見せたいという気持ちは分かるが、まともに踊って歌うことができる服を着せてほしい」とYouTubeにユーチューブに抗議の動画を掲載するほどだった。 ただ着て立っている訳ではなく、激烈な振り付けを消化しなければならないアイドルの立場からするとブランド品の衣装は、一歩間違えれば邪魔になる事もある。 再びアイリーンだが、去る2月3日のKBS「ミュージックバンク」で "Rookie" を歌う時に着ていたMSGMのワンピースは、同月26日Lovelyzの "WOW!" ミュージックビデオ、やはり同月28日のgugudan "A Girl Like Me" ミュージックビデオにも登場した。 直接制作した衣装ではないだけに、衣装が簡単にかぶることも起こりうる。 MSGMのほかにも、クリエイティブ・ディレクターのアレクサンドル・ミケーレによって華やかに復活したGUCCI製品に対する偏り現象は深刻なほどだ。 IUが去る4月に発売した"Palette"アルバムのカバーで着ていたGUCCIのワンピースは、5月にPSYの"New Face"ミュージックビデオの中のソンナウンのワンピースとして再登場したりもした。 いちアーティストのイメージと作品のコンセプトを決定するミュージックビデオとステージ衣装が重複する現象が相次いで起きているのだ。 2015年の "Bae Bae"ミュージックビデオでのBIGBANGのように、10年以上前のビンテージの高級ブランドをまといでもしない限りは、衣装がかぶるのを避けがたい。

 

Mnet「プロデュース101シーズン2」のように、最近はファンがメンバーの組みあわせまで決定しようとする時代だ。 このような時代的な流れで、アイドルファッションもファンにとってはいわゆる「DIY欲求に火をつけている。 単にきれいかきれいではないかを超えて、振り付けの動作や着る服のブランド間のマッチングはもちろん、振り付けとの適合性、季節との関連性まですべてチェックしている。 いくら有名ブランドの製品であってもコンセプトと合わなかったり、アーティストの表現力を制限するとなったら徹底的に批判する。 難解なファッションがいわゆる「イプドク(オタク入門)」妨害要素に挙げられるほどファッション写真に敏感だ。 それほどファンダムの要求はますます精巧で細密になっている状況で、ブランド品の活用は最初は視線を集めるのに有利だが、ややもするとそのブランドを着ているというもの以上を見せられないという問題を抱えることとなる。 安定的にきれいに見せるか、それともより積極的な試みをするのか。 アイドルのファッションにもう一度変化が必要な時期がやってきている。


文 キムソンジュ(ライフスタイルリスト)
文 キムヨンジン


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以前BIGBANGや2NE1のスタイリストをやっていた方がインタビューで、昔は高級ブランドから衣装をリースしたくてもブランド側からなかなか許可されなくて、わざわざ日本の事務所を通して同じブランドの日本の支店から希望の衣装をリースした事もあると言っていました。そういう苦労と信用の蓄積があって今は割と自由に借りれるようになったとか。


男子版「人間GUCCI」は防弾少年団のVかな...あれはプレゼントの私服が多いようですが、ステージ衣装じゃないけどジェニとSUGAが同じグッチのブラウスを着てたりとか。同性同士でかぶるパターンはそれこそBLACKPINKとRED VELVET みたいに割とありますが、異性で衣装がかぶるのは結構珍しいかも。アワードの時にBLACKPINKのスタイリストがインスタグラムで衣装用のアクセサリーをDIYしてる様子を上げてましたが(パーツをいくつも繋げてベルトを作っていた)、最近は逆にどこかしらで違いを出すというのがスタイリストさんも大変なんだろうなあと思いました。

 

この記事のトップの写真はBLACKPINKなんですが、彼女達のステージファッションで新しいと思ったのは、ハイファッション誌のグラビアからそのまま出てきたみたいなのにこんなにガンガン踊るんだなあと思いきや、よく見るとステージの時の足元はいつもフラットでゴツめのブーツというスタイルです。2NE1はブーツでももっとハイヒールだったし、その辺のバランスが今っぽいのかなと。振付も激しくて元々スポーティなイメージの衣装とスニーカーが多いRED VELVETですらアワードや衣装によってはサンダルやヒールで踊ってますが、BLACKPINKはレッドカーペットではヒールでもステージではやはりゴツくてフラットな靴で、「安・全・第・一」って感じ。YGだとWINNERも "2014 S/S" の時期はモデルっぽいコンセプトだったからか、ハイブランドのフォーマル寄りな衣装でステージをこなしていた記憶があります。

 

確かに最近衣装に関するトラブルはちらほら目にします。文中のRED VELVETだけでなくTWICEでもオフショルダーの衣装が下がってきてしまって止むを得ず振付をアレンジして踊ったりとか、BLACKPINKも時々アクセサリーが取れてしまったり、毎回しっかり黒のアンダーパンツを履いてるとはいえフィットするタイプのワンピースがずり上がって来るのを少し引っ張って直してたりとか見ますし。男性だとSMTソウルでユノユンホ先輩のパンツが思いっきり破れて赤パンご開陳事件がありましたね...あの件で本国ペンがスタイリストの解任要請をしたとか?(あの件だけじゃなくて他にも過去にアクセサリーで怪我をしたりというのがあったかららしいですが)生放送中にパンツが破れてやはり赤パンが放送で流れてしまったBTOBミニョクというのもあったけど、個人的にはあの後のミニョクの対応は最高だなって思いました。


特にSMは曲のテンポが異常に早かったり振付の激しいダンスが多いので、超伸びる特殊生地とかでパンツをオーダーしてもいいんじゃ...とちょっと思います。生地じゃなくて縫製の問題なのかな?SHINeeでもSJでも本番中にパンツが破れた場面に何回か遭遇してるので...笑

ここ数年の韓国アイドルの傾向とSMエンターテイメント(とYG)

 

前述の最近のSMエンターテイメントに関する記事を読んでいて、ここ2、3年のSMの目指す方向はどこなんだろうとなんとなく思ってきた事が急にちょっとだけクリアになった気がしたので、脳内整理の代わりにブログに書いておこうと思います。すぐ忘れるので...ほとんど想像と妄想ですし長い。

(しかもSMメインになるかと思いきや1/3くらいYGが占めてしまった)

 

SMという芸能事務所は昔から「大衆音楽」を主にしてきた会社で、多少の浮き沈みはありながらもその都度大ヒットや国を代表する一般受けするメジャーアーティストを作ってきた、とにかく芸能界の王道を行く会社だったと思う。特に90年代末から今に続く「韓国のアイドル」「KPOP」というものを完成させて海外にも広めてきた最大の功労者のひとつではないかとも思う。しかしここ数年、他の会社や企画ものなどが伸びてきたのもあるとはいえ、それとは別に今までとは違う方向を目指しつつあるのではないかという気がしてきていた。

 

韓国のアイドル業界にはパフォーマーとしての才能や華がある子を事務所がオーガナイズしてトップに仕上げるSMという王道があり、そこにカウンター的に現れたのがYGだったのではなかろうか。元々YGはhiphopR&Bという、かつて韓国では超メジャーとは言い難かった「ジャンル音楽」をアンダーではなく一般のメジャーシーンで韓国人が韓国のスタイルを取り入れてやって売れるというのを目的としてずっとやってきた会社なのではないかと思う。楽曲スタイルとは別に世間のフォーマットの流行形態には割と敏感であるがゆえに本場(欧米)こそが至高というそれぞれのジャンルのマニアからは阻害されても、元々は「パーフォーマー兼クリエイター」の集まった会社というのもあり(もちろん会社が企画して世に出した作詞作曲をしないシンガーもいるけど)、一般層からは「音楽的な信頼」というものがある事務所なのだと思う。それ故に今でもYGのアイドルや練習生ですら、YGという冠がつくだけで売れる売れないに関係なく「アーティストや歌手としての実力はあるんだろう」というイメージが無条件に持たれているのではないだろうか。

KPOP前夜として当時大人気だったJYPのRainの流れで男性ソロアイドルとしてSE7ENをデビューさせたりヒップホップグループだった1TYMがアイドル的な人気を得ていた部分はあったものの、2004年に東方神起の登場で韓国の音楽業界が再び一気にボーイズグループアイドルブームに乗った時、流行のフォーマットには敏感なYGがアイドルとして真剣にデビューさせたグループが、自作やセルフプロデュースのできるメンバーを中心に据えたBIGBANGだったのだろう。本人の話によると当初はG-DRAGONとテヤンの2人でアイドルではなくヒップホップユニットとしてデビューすると思っていたそうで(それでサバイバル当時はアイドルグループとしてデビューする事に不満があったと言っていた)結果的にこれは当時はYGにしかできなかった事かもしれないし、10年後にKドル全体の流れを新しくさせる大きな決断だったのではないかと思う。そもそも考えてみれば三大事務所の社長でバリバリの「国民的アイドル」であるという事を自分が経験しているのはヤンヒョンソク会長だけで、しかもソテジワアイドゥルは自分たちで作詞作曲していたけど同時に国民アイドル的な人気もあったという、今でいうまさにBIGBANGみたいな存在だったようだ。

しかしBIGBANGというアイドルが登場して人気が出たといっても、それはあくまで王道であるSMの作り出していたアイドル像があったからこそ「アイドルだけど、自分たちで作詞作曲もするしダンスやプロデュースもできる」というスタイルが特別なものとして輝いた側面もあったのではないかと思うし、G-DRAGONという特例的な存在がいてこそのいい意味でのアイドル界の「邪道」だったのではないかと思う。少なくとも、2013年ごろまでは。

 

しかしその後、YGのグループ以外でもZICOというGDとも比較されるクラスの実力と人気があると大衆から認められるような存在をリーダーとするBlock.Bが一般的に脚光を浴び(2016年に一番音源がDLされたボーイズグループはBlock.B、同じくソロアイドルはZICOだった)ZICOのようには大衆的ではないながらもSMのグループと比肩されるようなファンドム人気を経た防弾少年団のブレイク(2016年もっとも売れた音盤は防弾少年団の『WINGS』アルバムだった)、10代〜20代に絶大な人気を誇ったSHOW ME THE MONEY3から4にかけてのアイドルグループラッパーの活躍や優勝などが続けて起こり、「作詞作曲やセルフプロデュースができる男性アイドルは今や当たり前」というような方向に韓国内の雰囲気が傾いてきてしまったのではないだろうか。
クリエイティビティが重視されるヒップホップ系のアイドルグループだけではなく、近頃はB1A4のような一見アイドルの王道のようでも自作曲で活動をしてきたグループの地道な活動にもスポットが当たっているし(そういえば以前、B1A4自身がロールモデルはBIGBANGと言っていた)、それを売りにしているグループも新人ですら全く珍しくなくなってしまった。一見SMの作ってきたアイドル像に一番近く見えるようなSEVENTEENのようなグループまでもが、「自作ができる」事を特徴とする時代になってしまったようだ。

 

人気のある自作ドルがBIGBANGだけの時はお互い対極の存在としていわば「2大政党制」のようなスタンスでいればよかったわけで、所詮は「与党」であるSMの存在は揺るぎなかったのではないかと思う。2012にデビューして2013にブレイクしたEXOは世界的なブレイクは果たしたものの、ファンドム規模では1位のボーイズグループでも国内の大衆性という面ではSHINee以上の先輩グループ達程認知されていないのがどうやら2012年以降の流れの様で、その後の自社ボーイズグループのアイデンティティに関して、SMはまだしっかりとした指針を決めかねているようにも見える。女子グループに関してはまだ韓国の風潮的には自作やセルフプロデュースは求められていないしまた別種の要求があるので、曲やコンセプトが多少難解でも「可愛い」「かっこいい」に集約されて一般層に受け入れられやすい部分はありそうだが。
(特にSMの女性アイドル達はみんな素材の部分で大衆的にも受け入れられやすい美しさや愛らしさを持っていると思うし、そういうチョイスもされてきているのではないかと思う)


しかしボーイズグループに対する一般層からの要求が大きく変化しつつあるここ数年、あくまでも今までの「王道」アイドル路線を貫くのか?それともクリエイティビティや主体性を売りにする側面も出していくのか?もしくはどちらでもないまた新しいスタイルが出てくるのか?曲やコンセプトやパフォーマンスの精度とは関係なく、そのあたりにそこはかとないどっちつかずを感じなくもないここ数年だった。既存のベテラングループはある程度現状の認知度やファンドムをキープしていけば良いのかもしれないが。

 

SMが音楽的に妥協せずクオリティの高いものを生み出し続けていて、それはむしろ年々上がっている事はアイドルオタクやアイドルの歌も聴く音楽好きやマニアや評論家なら理解していることだと思うが、ぶっちゃけ一般層の間でSMが音楽的に真剣な評価をされる機会というのは、未だにあまりないのではないかと思う。SUPER JUNIORのキュヒョンが同級生にSMの練習生になると言った時、歌手になりたいのにSMに入るのかと若干馬鹿にされたそうで、その頃からのダンスやパフォーマンスのレベルは高いが歌や曲は所詮はアイドル、というイメージは今でも根強いのだろう。あくまで世間的には「煌びやかなイメージで人気アイドルを作るのがうまい事務所」であり、数々の訴訟うんぬんで「アイドルは操り人形」というイメージを世間に植えつけたのもある意味SMではあると思う。
(アイドルに限らず、事務所に全くコントロールされていない芸能人がいるのか?とも思うけど)

 

ゆえにSMがいくら頑張ってクオリティの高い楽曲を各方面から集めて良い仕事をしても、決して本当の意味では「楽曲」に対する正当な評価はされにくかったのではないかと思う。「王道のアイドル」を手堅く作ってきたがゆえに世間的なアイドルへの偏見も同様にそのまま受けていて、一部のソロシンガーの仕事を除いては一般層からの「音楽的な信頼」があまり高くないのではないかとも。いわゆる「自作ドル」達が大衆的に支持を受ける理由のひとつとして、「アイドル本人が制作に関わっているのだから音楽的にも『ホンモノ』に近いのだろう」と思われやすいというのがありそうだが、どんなにクオリティの高い楽曲を持ってしても音楽的なレベルを測る物差しとしては「一般人から見た音楽的な本物っぽさ」という一点のせいで越えられない壁のようになってしまっている部分もあるのではないのだろうか。そしてSMがここ数年EDMレーベルを立ち上げたりSM STATIONを立ち上げたりしたのは、今まで世間的なイメージからは足りていなかった「音楽的信頼」を得ようとしているからなのかな...と個人的には思えて仕方がない。昨年はSM STATIONで音源での人気が高い=一般人気の高い歌手やグループとコラボレーションした曲をたくさん出していたし、アルバム活動させるまではいかずともグループメンバーの自作曲やTV番組との企画曲、チャリティ的な曲を出したりはたまた突然ジャズやインディーズバンドや海外ミュージシャンの曲をリリースしたりの脈絡のなさも、音楽的な幅を見せたいのだと考えるとなんとなく納得というか。シンガーソングライターであるCEOがバラエティでおなじみの顔であるが故に、大衆的ながらも実力派歌手やシンガーソングライターが多く所属しているイメージのMYSTICと提携を結んだのもその一環じゃないだろうか。他にもEDMのレーベルを作ったりEDMのフェスを主催したり、世界的なDJとコラボしたりもしていたし。しかし最近一般的な人気のあるEDMが年々ヒップホップよりになってきてる感じはするのが、SMが本来得意とするEDMのジャンルとも少しズレている気も...そこでラップの上手いマークを高等ラッパーに出したり、Cherry Bombという曲が誕生したのかなとも思う。

 

実はプデュやWANNA ONE人気とここ数年のSMや人気グループの動向が鏡のように背中合わせで関係してるのではという内容の文章を書いていたのだけど、まだまとまりきらないうちにizeの文章が出たのでこっちの文を先に書き終わってしまった。今のSMはNCTで同時に色々な試みをしている時期なのかもしれないけど、個人的にはNCT DREAMのようなシンプルなアイドルの喜びは忘れないで欲しいとも思う。対極の存在にあったYGは自社アーティストをCMですら選んで出していたというイキリ時期(swagと言おう...)は過ぎてキャラクター的にはかなり大衆的な親しみやすさを出すことに躊躇しなくなり、しかし音楽的には根本のアイデンティティは捨てないできていると思う。SMがYGのような「アーティストっぽさ」に寄ってきているのと反対に、YGはSMの持っている「アイドルっぽさ」に寄ってきているとも言える。しかし一方で、アイドル的にはそんなに興味がないという「アイドルファン層」にも一般層にも、曲は良いよねと聴いてもらえるというのがYGのアイドルの傾向にもなりつつあるような気がする。次にデビューさせる予定らしいU20のボーイズグループも、作詞作曲プロデュースが出来る中心メンバーが候補に当然含まれているようだ。こうしてかつては邪道だったはずのYGのアイドル音楽があわや王道になりそうな2017、世間の荒波に流されないためにはどこか根本でブレないことが大事なのかも...と月並みすぎる事を思う今日この頃だったりした。

 

SMが守るべきコアとはなんなのか?何を目指していくのか?この先どうなっていくのか?なんていうことは自分は会社の人ではないからわからないし考えたりもしないけど、やはりこの先の展開がずっと気になり続ける事は間違いないと思う。自分にこんなにも飽きない、アイドルの楽しみというものを教えてくれたのは、何と言ってもSMエンターテイメントなので。

【ize訳】2017年夏、SMが行くところ

【ize訳】2017年夏、SMが行くところ

 

2017.08.31
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017083023147269114&pDepth1=i2301


今のSMエンターテインメントはどんなレーベルなのか? もう終りに向かう夏を見てみよう。 夏の始まりがいつなのか分からないが、6月からで十分だとするとヒョヨンから始まる。 その次はこの会社が毎週音源を発表するSMステーションを通じたUVとシンドン、そしてVINICIUSで全部だ。 そしてNCT 127の"Cherry Bomb"が出て、再びSMステーションでAstrid Holidayがデビューした。 ここまで半月ほどかかった。 ここにはダンス中心のポップス、レトロ風ギャグトラック、ミドルテンポのエレクトロニック、海外アーティストのフォークが混ざっている。 一方、NCT 127=直近のSMエンターテインメントのアイドルエントリーの中でも最も新しいグループは、その会社の伝統的スタイルを更新する。 興味深いのは、NCT127でさえ大衆的アピールを狙っているという積極的意図は見つけにくいという点だ。

 

SMエンターテインメントは、グローバル水準のポップミュージックを収集してそれをビジュアルとコンセプトを含めた最終結果、要するにKPOPを作り上げることにとても長い間投資した。 2013年を前後とする時期にその戦略は決定的瞬間を迎え、会社のレベルでは誰もついて行くことができない境地に至っているものと見られていた。 例えば、"Growl"当時のEXOは一つの象徴だ。 その時期のSHINeeあるいはそのメンバーのソロ作業、または少女時代はどうだったか? 個別アーティストの成果には議論があることもあるが、「レーベル」としてのSMは異様に強かった。 何より韓国音楽界に限定して評価する理由がないしっかりとした完成度が、それに相応しい大衆的反応と共にあった。 これを指していわゆる「趣向を先導」したり、「半歩リードしている」感覚と説明することもできただろう。 しかし2017年の時点で見るとき、当時の「半歩」は精巧な速度調整の結果ではなく、絶え間ない加速の過程で直面した象のようだ。

 

SMエンターテインメントはその後ももっと良い音楽、ビジュアル、コンセプトという技術発展を遅らせたことがない。 それらの集合であるプロモーションビデオが、最終生産物のように見えるのは当然だ。 "Cherry Bomb"は夏の間、SMエンターテインメントの主要作品がどんな姿なのかを示す青写真に該当する。 平面的な空間にレイヤーを利用して深さを付与しており、日本中心のサブカルチャーが趣向のベースとして活用されている最近のデザイン傾向が生きている。 ここに彩度の高い鮮やかさと演出された現場感という、SNS時代の流行まで備えている。 そしてKPOPならではのメンバー別コンセプトや衣装や振り付けが加わる。 この組み合わせはRED VELVET、EXO、少女時代の仕事でも様々な形で再登場する。 少女時代の10周年は、歌詞やミュージックビデオまたは芸能活動まで、彼女たちの主体性というのが大きなテーマとして解釈されている。 ここに"All Night"をアイドルプロモーションビデオの本分とメッセージ伝達の間で、画面構成比から編集まで細心に選択した要素で埋め尽くした功労は決して軽くない。 曲全体のリフレインを、言葉通り「ブチアゲる」最後の武器だったドラァグクイーン(drag queen)が登場するやいなや団体の振り付けに差し代わり気が抜けざるをえないという限界があるにもかかわらず、このプロモーションビデオは本当に多くの仕事をしている。

 

しかし、このすべての成果を大衆的な指標で測定すると、残念なものに見える。 BoAの"CAMO"のような今年の女性ソロのうちで最も光る作品も、一瞬で通り過ぎた。 RED VELVETの"Red Flavor"程度を除けば、幅広く大衆に認識された曲があるのだろうか。 これを単なる会社のプロモーション戦略、あるいは誠意の問題として解決することは難しい。 彼ら自身よりも、時代の変化が大きい。 アイドル市場の競争はますますひどくなる。 TVのような伝統的なメディアの影響力が消え、SNSのように気を使わなければならない接点は日増しに増える。 これ以上に人々の関心を独占するメディアはない。 良い結果物を支配的な媒体で展示し、直ちに比較優位を確保することは不可能である。 すべての人たちが、ある日の歌謡番組でS.E.S.を見て恋に落ちていた集団の記憶は再現されていない。 この環境の変化において、音楽市場を害する「鮒」として貶されるという歴史を経験してきたSMエンターテインメントという会社は、クオリティに対する姿勢が頂点に達した瞬間、市場では過去よりも多少存在感が不足しているという矛盾を経験している。

 

SMステーションはシーズン2を迎え企画の幅と深さを増しつつあるが、昨シーズンのような話題性はない。 一種の垂直系列体系を放棄するようにも見えない。 ここにも長所があり、ブランドの価値も健在だ。 かつてよりも多彩な音楽を出しているが、KPOPまたはアイドル中心の会社だということが変わったわけではない。 人々はNCTのようにメンバー構成が自由な流動的概念というのが消費者の志向ではなく、供給者の側の事情なのだということを察知する程度にはしっかりしている。 ここに適切なストーリーを付け加えてラッピングする必要がないほど、市場は平然と巡ってゆく。 今のSMはどんなレーベルなのか? 次はどうするのか?


文 ソソンドク(音楽評論家)
校正 キムヨンジン

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最近のSMのデザイン傾向が「日本のサブカル風味」と解釈されてるのを見て、それがまた日本の一部では日本よりもオシャレととられていたりもするのがいとをかし。

(確かに最近のSMとか韓国でおしゃれとされてるデザインには日本の90年代から00年代前半のサブカル風味を感じて、新しさというより懐かしさを感じるというような声はちらほら見かける気はする)


そしてソシの10周年活動は「アイドルを放棄せずにアイドルというくびきから自由になって主体性を持った少女時代たち」的な解釈をされてたりもするんですね。

 

この記事を読んでNCT以降のSMに関して思っていた事が漠然と形になってきたように思ったので、次あたりメモがわりにまとめようと思います。

【ize訳】ある女性ミュージシャンたち

【ize訳】ある女性ミュージシャンたち

 

2017.08.30
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017082923387245802


2017年は、アイドルやかつてアイドルだった女性ミュージシャン達にとって象徴的な年になりそうだ。 ガールズグループ少女時代のテヨンとWonder Girlsのメンバーだったソンミがソロでカムバックし音源チャートで2人とも良い成績を収め、2年ぶりにフルアルバムを発表したIUはチャートを総なめしており、4年ぶりにカムバックしたイヒョリはJTBC「ヒョリの民宿」に出演中だ。 そしてこの29日に復帰したヒョナは先週、インスタグラムで過去Wonder Girlsで一緒に活動していたソンミの新曲"Gashina"を聞いていることを認証した。 イヒョリがFin.K.Lで活動していた1998年、もしくは少女時代やWonder Girlsがデビューして一緒に活動していた2007年には想像しにくかったことだ。

 

ガールズグループのメンバーではなかったが、IUは会社の企画を通じて手入れされた「妹」キャラになり、「私はお兄さんが良いの」と歌いながら最高の人気アイドルになった。 ところが、そのIUは今年のアルバム"Palette"のタイトル曲"Palette"でその時代を、「長い髪よりまっすぐに切ったショートヘアが好き/そういえばそれでも『Good Day』歌ってた時はほんとうに綺麗だったよね」と回想する。 さらにタイトル曲中、自分のあるいは自分に対する他人の好き嫌いについて話す。 これはソンミが"24時間じゃ足りない"時代と今でどこか変わった理由でもある。 ソンミは"Gashina"でも"24時間じゃ足りない"のようにセクシーな姿を見せてくれる。 しかし、"Gashina"のミュージックビデオで口に牛乳を含んだままセクシーな雰囲気を見せたソンミはすぐ自分の空間を駆け回り、まるで指で悪口を表すような動作をすることもある。 "24時間じゃ足りない"のパフォーマンスを代表していた伏せて踊るダンスは"Gashina"のパフォーマンスのイントロ部でも繰り返されている。 しかし、ソンミはすぐ起きあがって観客に向かって銃を発射するように手を振る。 セクシーなファンタジーを想起させる動作が今回は"Gashina"と名付けられ、自分自身を表現する過程の一部になる。

 

男子アイドルが自我を掲げたソロ活動を通じ、いわゆる「アーティスト」として認められるのは既に一つの公式のように考えられている。 G-Dragon、ZICO、RAP MONSTERなどロールモデルにされる事例も多い。 反面、女性アイドルが自分自身を表現するのはいつも冒険的な試みとされてきた。 ガインは女性としてのアイデンティティセクシュアリティと結合して見せながら、着実に大衆的な反応を得た。 しかし、彼女が属したBrown Eyed Girlsはガールズグループの中で最も独特な領域にあり、ソロで発表した新曲はどれほど破格的なコンセプトを見せてくれるのかに関心が集まったりした。 イヒョリがアルバム"Monochrome"の"ミスコリア"と"Bad Girl"などで、他人から視線を受ける女性でありスターとしての自分について歌ったのは、アイドルからは完全に距離が遠くなった後だ。 一方、IUは"夜の手紙"のように大衆が従来の自分に期待する曲とともに、"Palette"を発表した。 "Palette"も、退屈に思えるほど心地よいポップスの形式を帯びていた。 ソンミは曲のハイライトにトレンディーなビートを掲げ、セクシーな歌手として大衆との接点を設けている。 ヒョナは依然としてセクシーで、時には身体の露出で物議を醸したりもする。 ただ、最近は自分に対する非難に堂々と「私が上手くやっているからそう見える」と言い返すようになった。 ヒョナの歌"どう"の歌詞は「つまらない偏見の中に私を合わせないで面白くない」だ。

 

少女時代やワンダーガールズのデビュー10年目にこのような現象が起こるのは、当然偶然ではない。 この期間にIU、ソンミ、ヒョナ、テヨンたち全員が再契約をしたり所属会社を移籍した。 その過程でコンテンツ制作への彼女たちの影響力が上がることは十分に予測可能なことだ。 また、ソンミはWonder Girlsから脱退した後ソロで劇的に復帰し、またWonder Girlsに戻ると以前とは全く変わった音楽を披露したりもした。 大衆は"Tell Me"を歌っていた時代のソンミと"Gashina"の間でソンミが見せてくれた変化の流れを知っている。 テヨンの"Fine"は「頭をぎゅっと縛って散らかった部屋を整理」し、失恋を反芻する女性を描写する。 少女時代のタイトル曲では見られなかった姿だ。 しかし、少女時代のメンバーたちはこの10年間、多様な方式で自分の考えと日常、時には愛について述べてきた。 その結果"Fine"のように少女時代のメンバーが失恋について話すことが自然に受け入れられることができたのだ。

 

つまり、彼女達は韓国において、女性で、アイドルであり、なおかつミュージシャンとして自分の声を音楽に反映できるようになった初めての世代なのだ。 彼女たちの前の世代は、イヒョリを除けばアイドルのスター性とミュージシャンとしての人生を同時に平行することができなかった。 通常の場合、グループは声をあげる前に解体されてきた。 市場はイソラのような一部のアーティストにだけ女性が自分を表現してあらわすことに商業的な反応を見せた。 少女時代やWonder Girlsの世代に達し、女性アイドルは自ら大衆の真ん中で、「私」を表現することを彼女たちなりの基準で世に出している。 彼女たちがインスタグラムを自らの重要な宣伝窓口にすることは注目に値する。 ヒョナは自分の新曲パフォーマンスをインスタグラムで事前に披露しており、ソンミがインスタグラムで見せてくれる自分を撮った写真はソロ活動のビジュアルスタイルと繋がっている。 彼女たちはインスタグラムを通じて自分について語り、自分の好みで選んだ写真とイシューを伝え、それを結果に反映する。 "Fine"のミュージックビデオでテヨンの家として設定された空間は、現実の女性がインスタグラムに載せるために少し演出した場所と言っても過言ではない。 ガールズグループのメンバーではなく、リアルな女性が経験しそうな別れにふさわしい空間。 ガールズグループも、ヒップホップに限らずどんな世界の感性と趣向でも音楽産業の主流に入ってこられる。 おそらく今後ずっと目にするようになるであろう、新しい出来事の始まりだ。

 

文 カン・ミョンソク
校正 キム・ヨンジン

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ソンミの"Gashina"(가시나
)には「棘(ガシ)が出る」「美しい花の群れ」「去っていく」の3つの意味があるそうです。

【melon mag訳】<アイドル生活探求> 注目すべきアイドルメンバー

【melon mag訳】<アイドル生活探求> 注目すべきアイドルメンバー

 

2017.08.17 パクヒア
http://m.app.melon.com/musicstory/detail.htm?mstorySeq=5405&ref=&snsGate=Y


「一体そんなにたくさんのアイドルメンバーの名前をどうやって覚えるんですか?」
記者の仕事をしていると、周辺でたびたび聞く話だ。 もちろん、1ヶ月に数グループがいっぺんにデビューする時があり、そういう時はメンバーの名前はおろかグループ名を覚えることすら大変だ。

 

しかし、こんな時ほど、むしろヒントになってくれるメンバーがいる。 あちこちでセンターの役割を強調するが、必ずしもセンターではなくてもグループのカラーを作るのに一役買っている彼らが確かに存在する。


Wanna One /ぺジニョン

Wanna Oneを知らない人はいないが、アイドルグループに大きな関心がない人だとメンバーそれぞれの名前は覚えていないことがある。 しかし、目立って特異なバックストーリーでWanna Oneに合流したメンバーがいて、それがベジニョンだ。

Mnet「プロデュース101シーズン2」の時から特に自信のない姿のためにむしろ話題になり、最近は青春映画の主人公のように見える愛らしいルックスのおかげで多くの関心を受けている。

しかし、彼にもう少し関心を持って見ると、独特なボイスが耳に入る。 トーンが低いのに発声がとてもきれいだし、メロディーに絡みつくというより空気中に浮遊するような空気感を残すという点が興味深い。 実際メインボーカルでもリードボーカルでもないのに、他のメンバーとは明確に区別される声色を持っているというのは大人数グループのメンバーとして非常に大きな長所だ。

 

選曲リスト3
「Oh Little Girl」슬레이트
「Energetic」Wanna One
「この場所に(Acoustic Ver.)」Wanna One


Wanna One/パクウジン

Wanna Oneメンバーを2人も紹介する事を快く思わない人がいないことを願う。 実際にWanna Oneのステージを注意深く見てきた人なら、パクウジンのラップとダンスについて言及しない方が難しいかもしれない。

よくパートがかぶるカンダニエルとは違った魅力を持っており、より目に入ってくる。 もともとパクウジンは「プロデュース101」で順位逆転のアイコンとして有名になった。 しかし、ドラマチックな逆転が可能だった本当の理由は、ミッションが行われている間彼が優れたステージ掌握力を見せてくれたからではないだろうか。

BrandnewMusic所属という名前に応えるかのように、パクウジンは非常に安定的な発声とフロウでラップパート全般を支えている。 ダンスを踊る時にはパワフルに個別の振付を消化しながらも、自分だけの確実なグルーヴがある。 はっきりしたチュムソン(ダンスの時の身体のライン)を持ったメンバーを見たいなら、パクウジンのステージを推薦する。

 

選曲リスト3
「Burn It Up」Wanna One
「Wanna Be(My Baby)」Wanna One
「NEVER」国民の息子


PRISTIN/レナ

デビュー曲「WEE WOO」ミュージックビデオで公衆電話ボックスを叩いていたメンバーを憶えているだろうか。 救急車を呼んでほしいと叫んでいたまさにその少女がレナだ。 「Black Widow」のステージでは茶目っ気を捨ててクールな目つきを見せ、ファンを歓呼させたりもした。

PLEDISエンターテインメント所属のガールズグループらしく、メンバーたちの大半が長身である。 レナはその中でもっとも背の低い部類に属する。 しかし、ラップのパートを主に務めながらどんなメンバーよりタフで快活なエネルギーを発散できるというのがレナの魅力だ。どんなアイドルグループのメンバーたちに混ざっても気後れしないようなたくましさが感じられると言えるだろう。 今回リリースした「WE LIKE」でもレナはやはり強く、美しい。

 

選曲リスト3
「WE LIKE」PRISTIN
「ALOHA」PRISTIN
「WEE WOO」PRISTIN


NCT DREAM/ジェノ

リーダーのマークがこまめにチームを率い、一方でジェノは余裕の笑みでにぎやかな雰囲気を整える。 ステージの上でもジェノは他のメンバーたちに比べてちょっとだけがっしりと発達した肩と細長い手足でパフォーマンスに重厚さを吹き込む。 未成年者だけで構成されたNCT DREAMメンバーの中で一番頼もしい雰囲気を持ったメンバーを挙げるとすれば、自然に彼の名前が浮かぶ理由だ。

普段特に行動を大げさにしたり言葉をが多い方ではない。 しかし、舞台の上でもリアリティスタイルの芸能番組でも大人びた雰囲気を漂わせており、そのおかげで一度や二度は必ず目が行くメンバーだ。 これはジェノが明るくて才能の豊かなDREAMメンバーの間でも黙々と自分の席を作って行っているという意味だろう。

 

選曲リスト3
「We Young」NCT DREAM
「La La Love」NCT DREAM
「最後の初恋(My First and Last)」NCT DREAM


WekiMeki/ジスヨン

WekiMekiにはチェユジョン、キムドヨンだけがいるのではない。 くりくりした目を輝かせながら重要なボーカルパートごとに登場する潑剌とした少女。WekiMekiのリーダーであり、魅力的なボーカルジスヨンは10代にアピールするというグループイメージにぴったりな個性ある声に耳を惹きつける。

ファンとコミュニケーションするリアルタイムライブ映像ではハスキーな声で笑い、とりたてて飾らない淡泊な姿でおしゃべりをしている。 たまに愛嬌がないという理由で何度も困っているような姿が見せるが、事実愛嬌がちょっとないからといってそれがなんだろう。 少々理性的ではないパフォーマンスで観客の魂を抜くタイトル曲「I don't like your girlfriend」も、ジスヨンの硬質な声に多くの部分を依存している。 少なくとも新人歌手には、それよりも素敵な長所は存在し難い。

 

選曲リスト3
「I don`t like your Girlfriend」Weki Meki
「Stay with Me」Weki Meki
「Neverland」Weki Meki


NU`EST/アロン

NU`ESTであり、NU`EST Wとしてユニット活動を開始したアロン。彼をずっと見守ってきた人たちは、久しぶりにグループとフィーチャリングステージを行き来しながら活動するアロンの姿を誰よりも喜んでいるだろう。

NU`ESTメンバーの中で最も鮮明で濃い印象を持ったメンバーが、まだぎこちない韓国語のために、時々ファンの前にかわいい姿を見せたりする。このようなギャップに劣らずラップと歌でも正反対のイメージを描き出すアロンだ。

「If you」では淡々としているが哀愁のある雰囲気を生かし待っているという感情を表現して、レイナの「ご飯映画カフェ」ではより軽いトーンのラップでボーイフレンドとしての悩みを打ち明ける。 また、ほとんどのアイドルグループのメンバーたちとは異なり、特にステージで静かな魅力が浮き彫りされるという点も彼の特徴である。

 

選曲リスト3
「If you」NU'EST W
「ご飯映画カフェ(Feat.Aron Of NU'EST)」レイナ(Raina)
「Overcome」NU'EST

 

【ize訳】WANNA ONEのバラエティ成績表

【ize訳】WANNA ONEのバラエティ成績表

 

2017.8.24
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017082323127219188

 

この1週間、ひっきりなしにTVにボーイズグループWANNA ONEが出ていた。 彼らはいったい何を残したのだろうか。 先週1週間で、視聴者がWANNA ONEについて知ったこととは。


Mnet「WANNA ONE GO」

 

 この日の発言
「君、踊ってる僕を見て笑ってたじゃない。なんで笑ったの?」
ベジニョン、「プロデュース101シーズン2」当時を回想しながらイデフィに対して。

 

「3点ですか。 それじゃ終わりですね」
ライグァンリン、最後の1点賭けを残して。

 

ベストシーン
イデフィとぺジニョンがカフェで過去を追憶する。 この場面は11人がどのような歴史を経てWANNA ONEというグループに指名されたかを表す直接的な例を挙げていた。 「結局、WANNA ONEチームになったね」しばらく思い出を振り返ったイデフィとぺジニョンは、この一言とともにハイファイブをする。 現在のWANNA ONEは、いわゆる「ケチュイ(個人の好み)」の集合体として集まった彼らがチームとしてのアイデンティティを認識するための過程を歩いている。 したがって、上記のような姿こそ団体リアリティー番組で見せてくれるのに最もふさわしい図ではないか。 同時にAとFという両極端のレベルに置かれていた彼らが互いに関心を持っていたというビハインドストーリーは、青春映画の一場面を連想させる。

 

意外な発見
ティーザーで少し前に公開されていたライグァンリンのバスケットボールの実力が十分に発揮された。 製作陣とチキンをめぐって繰り広げられたバスケの試合で、ライグァンリンは片手でボールを投げながら余裕ありげにコートを走り回った。 最後に3ポイントシュートを成功させ、試合を終えた彼の姿に同じチームだったパクジフンも感嘆した。 ライグァンリンは末っ子であるにもかかわらず、放送中にパクジフンに食べ過ぎを自制させて大人な姿を見せたりもした。 いろいろなギャップのある魅力の連続だった日だ。

 

KBS「ハッピートゥゲザー」

 

 この日の発言
前頭葉に保存して、側頭葉にインプット、後頭葉にインプット」
パクジフン、"(伝説の)チョドンアリ(おしゃべり)"メンバーたちと一緒に新しい流行語を作る場面で。

 

「ホン・ソンウではなくオン・ソンウ、コン・ソンウではなくオン・ソンウです」
オンソンウ、「大韓民国オン姓芸能人第1号」であることを強調しながら。

 

ベストシーン
「ハッピートゥゲザー」で自分の特徴を最もしっかりと大衆に印象付けたメンバーは、他ならぬパクジフンとオンソンウだ。 同日、パクジフンは「僕の心の中に保存」という流行語がとても急速に広まり、大衆が飽きてきているという点を認めて新しいキーワードと「インプット(入力)」という単語を提案した。 これに対して"チョドンアリ"メンバーらが脳を活用することをアドバイスすると、「前頭葉」「側頭葉」などアイドルが消化しにくい言葉に、自分だけの愛嬌のあるジェスチャーを加えたセンスを見せてくれた。 また、オンソンウは珍しい自分の姓が数多くの芸能人たちの間で記憶されやすい要素であることを的確に理解しており、これを積極的に活用した。 ややもすれば田舍臭く感じられる名前ギャグも、これを活用しなければならない理由に説得力があればいくらでも笑わせることができるという点を示した事例だ。

 

意外な発見
(むちゃくちゃ막ダンスを除いては)自分のすべての才能をテキストに置換してしまったようなファンミンヒョン。ファンミンヒョンは"チョドンアリ"メンバーに対して自分がメンバーになるべき理由について、「寝る前にポエムを朗読して差し上げますし、朝も起こしてあげます」という思いもしなかった回答を出し、実際に好きな人に会う時より携帯電話メッセージの方がもっと自然に話せたという事実を明らかにして、予想しなかった笑いのポイントを作り出した。

 

tvNSNL KOREA 9」

 

この日の発言
「あー、うるさい。」
ファンミンヒョン、アンヨンミの話し声にカーテンを開けながら。

 

「この世の中にはそんなに大変な人が多いんだって。 デフィのウィンク受けとって頑張ってね!」
イデフィ、「才能の豊かな彼氏」をとぼけて演技しながら。

 

ベストシーン
窓際に座っていたファンミンヒョンがカーテンを開けて初めて姿を現した瞬間、少女漫画からそのまま出てきたようなポーズと台詞に突然ピンク色の恋物語が始まった。 ファンミンヒョンとカンダニエルが登場するたびに、BGMに「Pretty Boy」が鳴り響いた理由もそのためだ。 アイドルがあたかも現実のサークル部屋に現れたような漫画的な演出、ややぎこちないが与えられたキャラクターを熱演した2人のメンバーの努力のおかげで、観客席からも笑いが起きた。 反対に「才能の豊かな彼氏」になったイデフィは自分の順番を待っていたかのように、やたらと投げキスとウィンクを披露した。 シナリオに登場するボーイフレンドの姿と一体と言っても信じられそうな、自然な演技だった。

 

意外な発見
普通のアイドルが痒くなるような台詞を言うと、ファンたちは余計にぎこちなさを恥ずかしく思ったりする。 しかし、ぺジニョンは例外だった。 「純情漫画のような彼氏」を演じ、「時にはこんなスリルのあるときめきが、愛を芽吹かせたりもする」「愛の妨害者の奴め、彼女を欲しがったのか?」など、現実では想像すらできない鳥肌もののセリフの饗宴を繰り広げた。 それも非常に物静かな態度で。普段恥かしがり屋な性格だが、笑いを堪えながらとぼけて台詞を消化するぺジニョンの姿に多くのファンが喜んでいた。 もちろん、「ドゥグンドゥグン(ドキドキ)」「ジリジリ(ビリビリ)」「フダダダン」のような擬声語や擬態語を声を出して読むときは、ちょっと恥ずかしそうだったが。

 

MBC Every1 「週刊アイドル」

 

この日の発言
「ファンミンヒョン教です」
キムジェファン、宗教は何かと尋ねるチョンヒョンドンとデフコンに向かって。

 

「あなたの心に落ちてしまったじゃないか」
パクウジン、ウォーターパークプールに落ちた演技をした後に。

 

ベストシーン
「週刊アイドル」はMCタレントのチョンヒョンドンとデフコンが特定のアイドルメンバーを困難な状況に追い込み、笑いを導き出すことで有名だ。 しかし、MCたちの意地悪ないたずらに対処するスタイルにはメンバーごとに差があった。 同日、ヒョンドンは「ファンガルリャン(ファン孔明)」ファンミンヒョンを「WANNA ONEを作った父」とからかっており、目ざといキムジェファンは自分の宗教が「ファンミンヒョン教」であると瞬発力の良さで答えた。 イデフィはランダムプレーダンスでミスするやいなや「ワナブルの皆さん、これですよね?」とわざとらしく対処して、むしろチョンヒョンドンとデフコンを当惑させた。 一方、ぺジニョンはヒョンドンに誰がミスしたのか根掘り葉掘り打ち明けて新人アイドル特有の純粋なところを見せ、ユンジソンはいきなりウンカ(昆虫)の真似を注文するMCたちのせいで汗を流した。 視聴者たちの「1pick」によって完成したグループらしく、各自のキャラクターがどう違うのかが明らかになった場面だった。

 

意外な発見
「あなたの心に落ちててしまったじゃないか」同日の放送で、パクウジンはバーチャルのウォーターパークCGをもっとも具体的に注文したメンバーであり、ここにインターネット小説の主人公のような台詞まで添えて10秒のCM撮れ高を完璧に消化した。 普段から彼が持っていたいたずらっ子の姿に、計画性まで備えた「バラエティ向けメンバー」が発見された瞬間だった。 また、パクウジンは「ヨロジョ」の舞台でカンダニエルが見せてくれた脚をスワイプするダンスに10代の少年の覇気と適度な笑いを混ぜた。 今までバラエティ番組を主導してきたオンソンウ、ユンジソンとはまた違う楽しみを引き出したのだった。


KBS 「スーパーマンが帰ってきた」

 

この日の発言
「もう流行りじゃないみたいです。」
パクジフン、「僕の心の中に保存」を見た子供たちが無反応なのを見て。

 

「僕の特技は、自分の体を使って木馬になったりとか...」
カンダニエル、子どもたちと何をして遊ぶことができるかという質問に対して。

 

ベストシーン
同日、パクジフンはイドングクの息子であるソラ、スア、シアンから数回傷を受けた。 子供達はきれいな容姿のパクジフンを指差して「宇宙人みたい」と不思議がり、予想できなかった比喩に困惑した彼はふき出した。 また、子供たちはパクジフンが披露した愛嬌に対して一様に納得できないという反応を見せ、みんなを戸惑わせた。 さらに、パクジフンが見せてくれた「ククカカ」愛嬌(MONSTA Xジュホンのオリジナル愛嬌)を真似してみていう話に、したくないと首を振られまでした。 結局、挫折したパクジフンはこの言葉を最後に自分の愛嬌を放棄した。 「もう流行りじゃないみたいです。」子供たちが出演するバラエティにまた出る機会があるとしたら、その時は他の必殺技を準備しなければならないようだ。

 

意外な発見
「スーパーマンが帰ってきた」はWANNA ONEメンバーたちに人気アイドルなら一度は通るという「育児バラエティ」の味を見させてくれたプログラムだ。 特にカンダニエルとユンジソンは、いたずらっ子のようなアイドル独特の雰囲気で、几帳面に3人兄妹をまとめてみせる大人の姿までアピールした。 彼らは長時間、腕に筋が浮き上がるほど子供たちにローラーコースターゲームをさせてあげたり、几帳面に服を着せてあげたり等、多情多感な態度で撮影に臨んだ。 その結果、3人の子供たちはWANNA ONEメンバーたちに父イドングクが選手時代に受けたチャンピオンリングとメダルを持ってきてプレゼントするまでに至った。 イドングクが外出する際も、いざ彼を見送ったのは子どもたちではなく、恥ずかしげに笑っているWANNA ONEのメンバーだった。


JTBC 「一食ください」

 

この日の発言
「僕、22才ですよ」
カンダニエル、イギョンギュに「お酒を飲んでもいいのか」と訊かれて。

 

「宿題をたくさん出されるわけではないので、簡単にする方です」
パクジフン、カンホドンに学業と芸能人の生活を並行するのは大変だろうと心配されて。

 

ベストシーン
22歳のカンダニエルと19歳のパクジフンを含め、WANNA ONEメンバーたちは「成人組」と「未成年組」に分けられる。 しかし、成人メンバー同士で撮った酒類CMなどを除けば、実質的にWANNA ONEメンバー間の年齢差を実感することは容易ではない。 このような状況で、イギョンギュは飯酒(食事と一緒に飲むお酒)が添えられた夕食の場でカンダニエルに「酒を飲んでもいいのか」と尋ね、これに対してカンダニエルは自分が22歳という点を強調しながら、何度もおかわりした。 反面、パクジフンが10代という事実を知ったカンホドンは、学校の宿題と関連した話を切り出した。 まじめに答えているパクジフンの姿を見た彼は、「俺が宿題の話をするのはいつぶりだろう」とため息をついて、彼らの世代の違いを実感させた。

 

意外な発見
華やかなリアクションと、カンホドンのこだまのように「オーマイゴッド」と叫ぶ声。 WANNA ONEメンバーたちの間では自分のキャラクターを主体的に作ってきたパクジフンだが、この日はまるで'ctrl+c'、'ctrl+v'キーを押すようにカンホドンの行動をそのまま真似していた。 野菜の種類を数え指を折る姿まで真似する彼の姿から、まだ下手ではあるが一生懸命にするバラエティ初心者の姿が見えた。 このような少年が両親の話をしながら淋しそうに笑ったなら、切なさは倍になる。 「正確には1年7ヵ月ぶりに食べますね」久しぶりに実家ごはんを食べたパクジフンは、スープをひとさじ味わうやいなやお母さんの思い出が蘇ると言い、ただ純粋に喜んでいた。 そして鬼のようにBGMで流される「僕だよ僕」、ピアノソロバージョン。

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン

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ケチュイ개취=개인個人+취향趣向

 

ハッピートゥゲザーのチョドンアリメンバー=ユ・ジェソク、キム・ヨンマン、チ・ソクジン、キム・スヨン、パク・スホン

 

Pretty Boy = M2Mの歌。ランニングマンでソンジュンギが出てくると大体流れてる気がする。

 

【ize訳】WANNA ONE、新しい「インターネット・ボーイフレンド」

【ize訳】WANNA ONE、新しい「インターネット・ボーイフレンド」

 

2017.08.16
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017081522497270633&pDepth1=i2401


KBS「太陽の末裔」のユシジン(ソンジュンギ)が放映終了後もずっと生きていて活動したならならどうなっただろうか。去る7日にデビューしたボーイズグループWANNA ONEがその答えになるだろう。彼らはMnet「プロデュース101シーズン2」を介して2ヶ月以上ルックス、ダンス、歌で自分たちをアピールして葛藤、競争、和合、別れのドラマを書いた。そして放映終了後、カンダニエルがカンダニエルのまま活動する。その結果は、クレイジーな熱狂である。WANNA ONEのデビューアルバム「1X1 = 1(To be one)」は発売初週40万枚以上を売りあげ、タイトル曲「Energetic」は音源チャートリアルタイム1位を占領した。 KBS「ハッピートゥゲザー」の録画当日にはファンがあまりにも殺到し、メンバーたちの移動中に接触できないように製作陣が安全線を作ったりもした。

 

先週、naverのコメントが多いニュースランキングの1位は「『WANNA ONE』カンダニエルのセンター分量に対してファン苦情...過去I.O.Iも?」であり、13日現在2万9千人以上のコメントが書き込まれている。このコメントの92%が女性であり、年齢は30代33%、20代が31%と割合が高い。 10代は12%であり、40代の18%よりも少ない。 20〜40代の女性は、ドラマに出演した俳優たちをスターにしてくれる年齢でもある。ほとんどの経済活動をする人々は、10代のように目に留まるグループのすべてを熱狂的に探して消費することは難しい。ドラマはそれらにすぐにハマる事が可能なキャラクターとストーリーが付与されている。ところが「プロデュース101シーズン2」は、会社員がただでさえ心を解放できる金曜日の夜、KBS「花より男子」の「F4」よりも25倍多い男性がそれぞれの魅力をアピールし、自分に1票をお願いするショーであった。私の1票が好きな出演者をユシジンと同じような主人公にすることができる。そして、私の主人公がドラマが終わった後に現実に活動する。

 

アイドルを続けて消費していたファン層は、特に10代は数年前からSNSなどを通じて積極的にアイドルのコンテンツを消費してきた。防弾少年団は、SNSを中心に10代の若者を掘りおこしながら、米国のビルボードアワードでまでその波及力を認められた。一方、「プロデュース101シーズン2」以前にはアイドルに興味がなかったか防弾少年団の名前を知っている程度だった大人の女性たちは、アイドルコンテンツをいちいちチェックしたりはしない。時間が多くないだけでなく、慣れていない場合も多い。 「プロデュース101シーズン2」はこのような消費者に対して、TVを見ても良いと思わせる程度に整理されたキャラクターとストーリーを付与した。放映終了後には、WANNA ONEやNU'ESTのメンバーがKBS「ハッピートゥゲザー」のような芸能番組で、製作陣が必要とする様々なタイプのボーイフレンドを演じる。ドラマの中の人物と大差ない存在が、TVをつけたりnaverキャスト人気映像順位だけを確認すれば見ることができるコンテンツを提供し続けている。その点でWANNA ONEやNU'ESTのような「プロデュース101シーズン2」の出演者たちは、別のタイプの「インターネット・ボーイフレンド」のように見える。私の「1pick」になることができる魅力的な人に、非常に快適な方法で、プログラム放映終了後も会うことができる。その需要が想像よりもはるかに大きかった。

 

ゆえに、WANNA ONEファンの熱狂は既存のアイドルグループのそれとは微妙に異なっている。 「Energetic」は音源サイトmelonで1日足らずで10万人を超える「いいね」を記録した。去る6月26日に発表された後、これまでの音源サイト利用者に幅広い人気を得ているHeizeの「雨が降ってそれで」の「いいね」が13日現在、13万3千程度だ。 「Energetic」に対する反応は、10代だけでは不可能だという意味だ。 「プロデュース101シーズン2」の出演者が所属する事務所の関係者は「ファンが送るプレゼントの包装のセンスも、既存のアイドルに送るものとは違う。どうも20〜30代がファンドムの主軸であるようだ。」と語った。WANNA ONEが出演した芸能プログラムでは、一般的な関心のみでは簡単にはわかりにくい情報やメンバー別のキャラクターたちが字幕で登場して、放送やメディア関係者が特定の出演者のファンであることを公然と露わにしたりもする。これはジャンル的にはドラマとアイドルの組み合わせであり、熱狂の源はH.O.T、神話、東方神起などを好きだった世代だ。その点では、2017年は「大ボーイズグループ時代」の元年のようにさえ見えるほどだ。少なくとも10〜40代に至る女性たちが好きな「1pick」グループやメンバーについて話をすることが自然なことになって、それぞれが別の方法で数十万枚以上のアルバム販売量を記録するグループが相次いで出てくる。

 

「プロデュース101シーズン2」と関連してMnet、マネジメントを引き受けたYMCエンターテイメント、地上波が、新しい現象の前に慌てることは今後も繰り返されることである。 「プロデュース101シーズン2」投票1位のカンダニエルが「センター」であることは、ポジションだけの問題ではない。 「プロデュース101シーズン2」を通じて、センターというのはカンダニエルのアイデンティティの一部となった。カンダニエルがデビュー曲でセンターとしての存在感を見せられないというのは、ファンにとってはドラマの主人公を脇役にされたようなものだ。ただ分量が数秒より多い少ないという問題ではない。カンダニエルが中心であることを誰もが知ることができるような明確なサインが必要なのである。しかし、Mnetは既存のアイドルグループのコンテンツのように「Energetic」の曲とパフォーマンスを作った。ただ良い曲とパフォーマンスだけで、従来と異なる基準を持つファンを完全に満足させることは出来ない。また、地上波はWANNA ONEを芸能番組には出演させるが、音楽番組には最大限出演を先送りさせた。WANNA ONEの人気を利用はするが、今しがたデビューしたばかりのケーブルTVのチャンネル出身のグループに対してステージは簡単に与えないというのは、我ながら賢明な牽制と考えられもする。 しかし、WANNA ONEの成績はすでに地上波の音楽番組出演が無意味に見えるほどだ。すでにBIGBANGがSBS「人気歌謡」への出演だけでも話題性を維持するのには問題がないことを見せてくれたりしている。むしろ現時点では、彼らが唯一上がるステージであるMnet「M Countdown」への関心が大きくなるだけだろう。アイドルグループに新しい要素が加わり、既存の観点では解決できないことが起きている。

 

SNLコリア9」の「ウィークエンドアップデート」では、韓国のボーイズグループが北朝鮮の挑発を妨げるというコメディをしながら、その例としてH.O.T、EXO、防弾少年団、WANNA ONEを挙げた。偶然だが、これは象徴的な瞬間だった。 H.O.TからEXOまで、SMエンターテイメントの最も人気のあるボーイズグループはそれ自体で一つの時代の基準に違いなかった。ところが、いわゆる3大企画会社所属でもない防弾少年団SMエンターテイメントとは異なる方法で欧米市場に至るまでの巨大なファンドムを形成した。WANNA ONEは既存の芸能事務所ではなく、放送局のコンテンツから予期しない性格のファンドムを作り出した。 H.O.T.デビューから20年が過ぎ、SMエンターテイメントの他に新しい方法を持って出てくるチームが同じような時期に連続的に生じた。偶然なのか必然なのかは知ることができない。ただ、これだけは言えるだろう。アイドルというジャンルが一世代を過ぎた。そして、予想するのは難しい未来が近づいている。新しい想像力、新しい天才、新しい勝利者も登場するだろう。そしてファンにとっては、幸か不幸か新しい蟻地獄の始まりである。


文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン


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本国でのWANNA ONEのメイン客層は20〜40代でしかも恐らく30代が1番多いとか...そりゃサイン会でドンペリも入りますね!
(サイン会でドンペリニヨンをリアルにもらうアイドルは流石に始めて見ました)