サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】WANNA ONE以降のボーイズグループたちに起こっている事

【ize訳】WANNA ONE以降のボーイズグループたちに起こっている事

 

2017.09.22
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017092022397278998

 

ボーイズグループWANNA ONEのデビューショーケースは、かなりの人気歌手たちでも全席埋まるかどうか予測し難いゴチョクドームで行われた。 彼らはデビューするやいなやリアルタイムチャート1位を占有し、音楽チャート番組で1位だけでも15回を記録した。 Mnet「プロデュース101」で「国プ(国民プロデューサー)」と呼ばれる視聴者たちの投票で結成された彼らは「プロデュース101」の人気と共に、デビュー後にも大きな人気を得ると予想された。 しかし、いざ蓋を開けてみると彼らの人気は多くの人たちの予想をはるかに上回るものだった。 そしてこれは多くのボーイズグループの芸能事務所にとっては難しい課題になった。 WANNA ONEが一気に市場のパイを相当の割合で持っていった状況で何ができるのか。

 

音楽放送番組のステージの順番が変わることは、各グループの影響力を直接的に示す要素だ。 WANNA ONEは音楽番組に出演している間ずっと一番人気が高い歌手が出る後半に登場した。 デビュー3ヵ月目のボーイズグループが所属している小規模事務所の関係者A氏は「WANNA ONEだけではない。 当初は(「プロデュース101」出演メンバーがいる)HOTSHOTよりうちのグループは後の出演順だった。 ところがHOTSHOTが初放送以来オンラインで高い動画クリック件数を記録したため、うちのステージ順序は後回しにされた」と話した。 ヨングク&シヒョン、MXMのように既にファンダムを確保しているグループをはじめ、追ってデビューが決まったJBJ、さらにTHE BOYZなどもファンドム認知度の面で大幅にリードしているからこそ可能なことだ。 中堅ボーイズグループ関係者B氏は「このような状況になる事は予想していた」「『プロデュース101シーズン2』が始まる前にすでにうちのグループがデビューをしていた状態だったら、NU'ESTやHOTSHOTのように子供たちを出演させたのに」と率直な心情を吐露した。 チームのアイデンティティを生かすために出演を放棄したが、結果的には少々口惜しい状況になったというのだ。 このように「プロデュース101シーズン2」に自社の練習生を出さなかった中小芸能事務所、あるいはファンドムをちょうど作り始めたばかりの大多数の1〜2年目のボーイズグループたちはWANNA ONEと「プロデュース101シーズン2」が起こす効果に不安感を持っている。 B氏は「WANNA ONEのために私たちの会社に属しているグループも、従来あったファンダムが多少崩れたことはあった。 しかし、我々よりはちょうどファンダムを積んでいく時期の真っ最中である1年目のアイドルグループたちのファンダムの方が崩壊していると聞いている。 その会社にとっては辛い日々だと思う」と話した。 また、他の中堅ボーイズグループ芸能事務所の関係者Cも「酒の席ではみんな心配している。 さらに、WANNA ONEは「1pick」グループでありターゲット層がとても手広くて、ある程度キャリアがあってファンたちの忠誠度が高いグループでなければみんな不安に思っている」と業界全般の雰囲気を伝えた。

 

「プロデュース101シーズン2」の影響によってリアリティ・バラエティに集中するグループも出てきた。 「プロデュース101シーズン2」に出演して大きな人気を集めたクラッカー・エンターテイメントの練習生ジュハクニョンが含まれたボーイズグループTHE BOYZの「イケメン粉食屋」は初回だけでnaver Vアプリを通じて1千万のハートを受けた。 クラッカー・エンターテインメントの親会社LOENエンターテインメント側は「THE BOYZはリアリティー番組『イケメン粉食屋』により集中している。 メンバーの個性を良く表し注目を集めてファンドムを着実に集められる方法だからだ」と話した。 リアリティ・ショーを通じたキャラクター形成の重要性を認識しており、「プロデュース101シーズン2」以降デビューまで再びリアリティ・ショーでファンダムを固めるつもりなのだろう。 ただし、LOEN側は「ジュハクニョンが『プロデュース101シーズン2』に出演し注目されたことは事実だが、WANNA ONEとは全く違うやり方で自分のグループの準備に入ったのだ。 特にWANNA ONEを意識して準備する部分はない」と強調した。 プロデュース101シーズン2」を通じて再びアイドルリアリティー番組の重要性が浮き彫りされたが、グループがどれだけ長い間地道に自分たちのコンセプトを通していくのかが重要だという意味だ。 現在としてはこれがWANNA ONEに対応するための芸能事務所の唯一の答えでもある。 デビュー2ヵ月前に迫ったボーイズグループ関係者D氏は「私たちの場合は長い間企画して長期間練習生生活をしたメンバー達であり、また別のスタイルだという自信を持っている」「WANNA ONEの活動期間が終わればその子たちも再デビューをしなければならず、結局は我々のように長い間呼吸を合わせてきたグループと再び競争することになるだろう」と話した。

 

しかし、大規模なリアリティ・ショーを通じてデビューが決定され、それほど途方もない認知度とともにデビューしたボーイズグループは同種業界関係者たちに不安を抱かせざるを得ない。 「モニタリングをすればするほど、あちら(WANNA ONEや『プロデュース101シーズン2』出身)とあまりにも違うというのが感じられる。 今すぐそこに集中しても意味はなく、無駄だと思う」関係者Cの言葉は、まったく変えられない現実に対する嘆きのように聞こえたりもする。 既存の大手芸能事務所の新人以上でスタートライン自体が異なるグループが登場し、中小の芸能事務所たちは過去よりさらに厳しい状況になった。 INFINITEや防弾少年団などの場合が特別だったと言えるだろうか。 現在の状況を過去に議論になったフランチャイズベーカリーと小規模のパン屋の間での競争に例えたCの言葉は彼に対する悲観と希望が同時に盛り込まれているようだ。
「あちらはフランチャイズベーカリーで私たちは小規模なパン屋だ。 しかし、フランチャイズベーカリーに有名なパンがあるとしてもそれを真似して作ることはできず、そのような考えもない」
市場の大きな流れを変えることはできない。 しかし、彼らはまだ勝算のあるゲームだと信じている。 「私たちは、これまで自分たちなりのカラーを固めてきた」というのは多くの関係者の共通した発言だった。 彼らは期待を現実に変えることができるだろうか。


文 パクヒア
校正 キムヨンジン