サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【channel YES】パク・ヒアの「ステージの上のアイドル」②チョンハ

 

パク・ヒアの舞台上のアイドル ②チョンハ

『既に、チョンハの時間』

http://m.ch.yes24.com/Article/View/39489

 

ここ数年でチョンハが収めた高い成果は、ダンサーとしても一人の自然人としても、必死に自分の場を設けようと努力したキム・チャンミなのだという気がした。 (2019. 08. 06)

 

チャンネルYESはK-POPのアイドル専門ジャーナリスト、パク・ヒア氏の新規コラム「パク・ヒアのステージの上のアイドル」を5回にわたって連載します。「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は著者であるパク・ヒア氏が出会ったカラーのあるパフォーマンスを見せてくれるアイドル5人のミニインタビューと、彼らに会った感想を盛り込んだコラムです。  「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は8月23日に発刊予定の『ステージの上のアイドル』を土台に新しく書かれたコラムです。


 「歌手になりたかったので、ダンスにここまで情熱を持つようになるとは想像もできませんでした」


テレビをよく見るすべての人々が「チョンハを知っている」と仮定する時、道行く誰かに尋ねても反問するだろう。「チョンハがこんなことを言ったんですか?」実際に、作業過程で原稿の内容を検討した校正担当者がこのように質問した。それほど、チョンハの名を思い浮かべながら彼女が踊る姿を想像しないのは難しいことだ。チョンハは本当に自分が歌手になるとは思っていなかった。「正直言うと、歌手や芸能人という夢はもともと誰でも一度は夢見るものじゃないですか」と言いながら、学生時代まではその夢が自分の道なのかを考えたことさえなかった。偶然ダンススクールに行って「ずっと続けてもいいんじゃない」という先生の言葉に揺れて、本格的に踊り始めただけだ。

 


ー今のチョンハさんを思うと想像もできない姿ですね。


「ここまできたきっかけも変わってきます。夏休みに宿題を全部終わらせたらとても退屈でした。退屈なのも嫌だし、時間を捨てるのがもったいないから、友達と遊んだりしているうちにそうなったんです。『私たち、寮に入る前にダンス教室に行ってみよう!』」


チョンハはこの話をしながら「本当に笑っちゃいますね」と何度も繰り返した. 「本当に面白いものです」「本当に珍しいですよね」「本当に変わってるんですが」三つの文章が、自分の過去について話す間ずっと繰り返された。実際、聞けば聞くほど偶然のように思えることが多かった。「一度も具体的には描けなかった夢だった」という彼女の言葉が理解できた。


ー競争システムそのものが負担だったかもしてませんね。


「みんなで苦労して準備した舞台じゃないですか。でも、いざ初音源公開を前に、誰かが放出されることによって別れてしまう。サバイバルプログラムという点はとりあえず置いておくとして、個人的にはとても悲しかったです」


しかし、Mnet「プロデュース101」というプログラムが作られた事で、求める製作陣の立場からすれば必ず取りたい練習生になった。名うての企画会社に所属していたわけでもなく、有名なダンサーだったわけでもなかった。毎日バイトをしながら未来を悩んでいたチョンハは、思ってもいない状況で招待状をもらった。そこでI.O.Iメンバーと出会い、にぎやかにデビューしたが、そこまで至る過程でつらいことが起きた。「プロデュース101」を思い出しながらも、「もう終わったから言えるのですが」という前提をつけたりもした。何回も独りで考え込んでいる。「友達と戦わなければならないというのは本当に嫌だった。それも私が好きなダンスで戦うのは嫌だった」というのが回想を終えた彼女の結論だった。清潭洞の狭いカフェのルームの中で、打ち明けるのにちょうどいいくらいの心情だった。


ーもう5年目の歌手になりました。I.O.Iでデビューしてからいろんなことが変わったでしょうが、空白期もなくずっと活動を続けてきたことに驚きました。

 

「先日のシンガポールのファンミーティングの時、ファンが作ってくれた映像を見て感激しました。ありがたいことです。私がその間活動を休まずにつないで来たんです。『プロデュース101』初撮影日から一度も休まずに走ることができるようにしてきた力が、ファンたちから生まれたようです。実際I.O.Iメンバーがいる時は分担する事が出来ましたが、自分一人だからもっと頑張らなきゃいけなくなりました」


「ステージの上のアイドル」の中のチョンハのインタビューは、上記の質問と回答から始まる。この内容をいちばん前に配置しなかった理由は一つだ。たった一度も休まずに今まで駆けてきた力を求める「ファンから出たもの」と言うが、彼らをファンにさせたのは清河自身の力だった。


ーチョンハとチャンミ(元々の本名)を分離して眺める特別な理由がありますか。


「私にとってチャンミは良い思い出がある、強い支えになる人です。また私がチャンミに戻ることができるかどうかは分かりません。だから『チャンミ』と呼ばれると胸が熱くなる時が多いです」


時折、彼女の顔やまなざしを見ながら思い浮かぶ長所をひとつずつぽつぽつと語るたびに、彼女はにっこりと笑ったり、とても恥ずかしさを覚えながら「ありがとう」と応えた。そういう時姿からは歌手チョンハの原型である20代の青年キム・チャンミが見えた。ここ数年でチョンハが収めた高い成果は、ダンサーとしても一人の自然人としても、必死に自分の場を設けようと努力したキム・チャンミなのだという気がした。チャンミの努力が今、清チョンハが生きる時間を作った。「チョンハの時間」の前に「もうすでそうなっている」と嬉しい気持ちで表現できた理由だ。

 

J−HOPE、LEO、ホシ、チョンハ、イ・チェヨン

五人のパフォーマーが描く人生はどんな姿だろうか

 

"舞台上のアイドル"は現在世界的に最も人気のあるK-POPボーイグループからデビューしたばかりのガールズグループに至るまで、今現在のK-POPパフォーマーたちの生き方に関する宝庫である。  2019年ビルボードミュージック・アワーズでトップソーシャル・アーティスト賞に続き、トップデュオ・グループ賞を受賞したボーイズグループ防弾少年団(BTS)の代表ダンサーJ-HOPE、「コンセプトアイドル」VIXXのメンバーであり、ミュージカル俳優、ソロパフォーマーとして活動中のLEO、SEVENTEENの三つのユニットの中でパフォーマンスチームリーダーを務めているホシ、Mnet「プロデュース101シーズン1」で最終11人に選ばれてI.O.Iとしてデビューした後、成功的なソロキャリアを続けているチョンハ、「プロデュース48」でデビューし、韓国と日本で活発に活動中のガールズグループIZ*ONEのイ・チェヨンの話を描いた。