サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【channel YES】パク・ヒア「ステージの上のアイドル」④ひとえに、LEOの運命

パク・ヒア「ステージの上のアイドル」④VIXX LEO

『ひとえに、LEOの運命』

http://m.ch.yes24.com/Article/View/39553


「実は僕は運命論者なので。第2幕は流れのままにですね」

数多くのアイドルたちにインタビューしたが、このような返答をする人は初めてだった。(2019. 08. 13)

 

チャンネルYESはK-POPのアイドル専門ジャーナリスト、パク・ヒア氏の新規コラム「パク・ヒアのステージの上のアイドル」を5回にわたって連載します。「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は著者であるパク・ヒア氏が出会ったカラーのあるパフォーマンスを見せてくれるアイドル5人のミニインタビューと、彼らに会った感想を盛り込んだコラムです。  「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は8月23日に発刊予定の『ステージの上のアイドル』を土台に新しく書かれたコラムです。


帽子を脱ぐと、やや疲れた顔が現れた。彼はソロ歌手として出す2枚目のアルバムに向けた詰めの作業中だと言った。インタビューの数日前、LEIはミュージカル「エリザベート」のトート役を終え、日本でミュージカル俳優KAIと一緒にガラショーを行った。そしてインタビューが終わって数日後には「ザ・ラストキス(皇太子ルドルフ)」「エリザベート」で共演したキム・ムンジョン音楽監督のコンサートステージに立ち、ソロコンサートも進行することになっていた。疲れざるを得ない日程だっただろう。

 

ーいつもアルバムが出る時期にはこういう状況が日常茶飯事ですね。音楽が、舞台がそんなにお好きなんでしょうか(笑)


「いいですね。小学校1年生の時から歌うのが好きでした。初めて一緒に歌ったポップソングは1999年に出たJessicaの「Goodbye」でした。姉達のカセットテープで聞きながら歌詞をハングルで書いて、一緒に歌った記憶があります」


「それで歌手になったのですね」というにはありふれた過去の話。有名なアーティストの音楽が好きで、実は音楽が何なのかも分からなかったが、家族の中で誰かの影響を受けて良い歌を聞くようになり、思わず音楽番組を見たところとても衝撃的だったという。誰かにとってはただの美しい思い出だけど、歌手になった人たちにとってはこのような記憶は何より大事だ。姉を通して音楽を知ることになった少年が、先輩の歌手フィソンの年末の授賞式のステージを見て、「ああいう事をやってみよう」と決心した日は、彼の人生にとってどれほど重要な日だっただろうか。

 

LEOが属している男子グループ「VIXX」は、KPOPアイドルのパフォーマンスを語る時に欠かせない重要なリファレンスだ。VIXXのステージは、最初から最後までひとつの物語の構造を持っている。正式んs活動期間の時より年末の授賞式でより大きな話題を呼んだ「桃源郷」は、むしろVIXXが6年という時間の間地道に築いてきた努力の結実だっただけだ。だからだろうか、LEOはVIXXについて話す時に最も自信に満ちている態度で、すっきりとした反応を見せた。

 

ーその様に確信を持てる理由は何でしょうか。


「一朝一夕ではなく、僕たちは『On and On』からずっとやってきた事をしているので。その時からとても沢山の事を学んできました。ひとまず『On and On』というパフォーマンスがかなり強烈な印象を残していて、依然としてVIXXの叙事の中では存在が重いです。その曲が出た後から僕たちは、常にアルバムを作り始めた時からグッバイステージまでの過程において『コンセプト』そのものに集中してきました」

 

この日、私はLEOとチョン・テグンに同じ場所で同時に会えてとても楽しかった。歌手としての話をする時、私は彼を"LEO"と呼んだ。しかし、VIXXのLEOではなくソロ歌手"LEO"は自分の中にあるもうひとつの顔を捜し求める人の特有のときめく顔をしている。すると、彼の求めているLEO像はどんなLEOなのかが気になった。

 

ー既存のイメージを少し離れたかったようですね。


「毎回言及されるものもあるじゃないですか。気怠げとか退廃的といったイメージ。それを避けてみたかったんです。『MUSE』は僕が上手な事の中で新しいものを見つけたアルバムの様です。セクシーな感じはキープしつつ、音楽や振り付けにリファレンスしたジャンルが前とは違います。LEOのプレイリストに新しいものが満たされたんです」


ミュージカルの話が始まったとき、私は彼を"チョン・テグン"と呼んだ。芸名と本名を通じて彼のアイデンティティを区別することは、非常に興味深い経験だった。しかし、面白みや興味とは別に、インタビューを整理しながら悩みに陥った。この人をアイドルグループのメンバーだと強調すべきか、ソロ歌手だと強調すべきか、ミュージカル俳優になるための人だと強調すべきなのだろうか。

 

「性格はせっかちですが、とても几帳面な方だと思っています」

「完璧に解決されないと眠れません。会社の作業室にいて家に帰って寝ようとする瞬間に、また何かが思い浮かぶ事があるじゃないですか。音声でのメモでもできないと思ったら、もう一度会社に戻って作業を始めます。演技をしている時も、今の自分が望むレベルの感情を引き出すことができなければ、そこから抜け出せません」

 

録音記録でこの部分を見つけ出してからは、その悩みがそれほど役に立たないことだったことに気づいた。ただ、レオもチョン・テグンも自分が満足するまで磨き上げながら前に進む人にすぎないのだ。そんな彼が、まもなく迫ってくる人生のインターミッション以後は、どのような姿で復帰するつもりかと尋ねた質問には、多少突飛な返事をした。

 

「実は僕は運命論者なので。第2幕は流れのままにですね」

 

数多くのアイドルにインタビューしたが、こんな答えをする人は初めてだった。「努力」という単語が入ったタイトルを作ろうとしていたが、その最後の言葉にタイトルを変えた。「ここに、LEOの運命」という言葉が気に入った。しかし、ここにとどまる人ではないという気がしてもう一度変えた。「ひとえに、レオの運命」と。

 

J−HOPE、LEO、ホシ、チョンハ、イ・チェヨン

五人のパフォーマーが描く人生はどんな姿だろうか

 

"舞台上のアイドル"は現在世界的に最も人気のあるK-POPボーイグループからデビューしたばかりのガールズグループに至るまで、今現在のK-POPパフォーマーたちの生き方に関する宝庫である。  2019年ビルボードミュージック・アワーズでトップソーシャル・アーティスト賞に続き、トップデュオ・グループ賞を受賞したボーイズグループ防弾少年団(BTS)の代表ダンサーJ-HOPE「コンセプトアイドル」VIXXのメンバーであり、ミュージカル俳優、ソロパフォーマーとして活動中のLEO、SEVENTEENの三つのユニットの中でパフォーマンスチームリーダーを務めているホシ、Mnet「プロデュース101シーズン1」で最終11人に選ばれてI.O.Iとしてデビューした後、成功的なソロキャリアを続けているチョンハ、「プロデュース48」でデビューし、韓国と日本で活発に活動中のガールズグループIZ*ONEのイ・チェヨンの話を描いた。