サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【idology訳】防弾少年団「Boy With Love」レビュー

防弾少年団「Boy With Love」レビュー

by ランディon 2019/07/24

http://idology.kr/12566

 

前作「Love Yourself」を終え、新しいシリーズを始めるEPのタイトル曲だ。国内外の多様なリファレンスがまず目につく。アルバムのタイトル「Map of the Soul:Persona」ではEPIK HIGHの「Map of the Human Soul」シリーズが、タイトル曲「Boy with Luv」はNucksalの「The God of Small Things」や防弾少年団の初期作「Boy in Luv」が、「Come be my teacher」のような歌詞では最近活動中の米国アイドルグループPretty Muchがコミカルに歌った「Teacher」が、また「Oh my my my」が繰り返される歌詞ではトロイ・シヴァンの2018年の曲「My My My!」が思い出される。過去の韓国ヒップホップと同時代の欧米のティーンポップをすべて横切って「防弾少年団」の今を築いた。


曲全体に流れるタイトなリズムギターがディスコ時代の心象風景を呼び起こす。サラサラした素材のオーバーサイズな衣装だったり古典映画をオマージュしたセットなども、レトロブームを忠実に反映した。ミュージック・ビデオのカラーパレットは青い空と黄金色の日差し、踊る防弾少年団のピンクの衣装程度にまで狭めることができ、KPOPシーン全体で人気だった80年代を終わり、いまではサンシャインポップやディスコが流行した6〜70年代まで遡ったという印象を与える。歌詞に似合ってダンスがよく、些細で肯定的だ。


主なテーマはほとんどをマイナー・ペンタトニック音階の中で遊ぶが、ド、ミ、ソを多く使ってメジャーのような感じを与える。メッセージもそうだ。「もうここは高すぎる/僕は自分の目に君を当てたい」や「高くなったsky 大きくなってしまったhall/時には逃げるようにと祈った」のような歌詞では高い人気の負担感を語るが、そのソリューションで提示する方向は聴衆(もっと正確に表現するならば、ファン)とのたわいもない交流だ。(それが実際に可能かどうかはさておき)最後のトラック「Dionysus」を除けば、全てが「ファンソング」と呼んでいい歌詞だ。ファンを対象に、いつもあなたが気になるし切なくてありがたいという内容一色だ。

防弾少年団が海外でその他のKPOPグループとの差別化を図り、強固なファン層を築き始めたのは、「アイドルグループは完全に他の人々によってプロデュースされた商品」という偏見から少し離れた、歌詞で自分の話をするグループだという理由からだった。アイドルの歴史が長い韓国内では、どの道アイドルにはそのようなことを期待しない消費者が多く、そのため初期の「防弾少年団」はそのような面で「田舎臭い」という扱いを受けたりもした。しかし、海外では皮肉にもその点が最大のアピール要素になった。


そして、今のように大きな成功を収めた時点で「防弾少年団」ができる自分の話とは、大体このようなものなのだろう。ファンの愛に感謝し、慰めになる歌で報いること。多くのものを得たためにともすれば福音に映るだろうし、わざと使うswagではない以上、全体的なメッセージは上記のポイントに焦点が当てられるだろう。すでにビルボードで一番の「ヴィラン(villains)」ポジションは、ビリー・アイリッシュやCardi Bなど、若い女性アーティストたちが占めている。コダック・ブラックなどはキャラクターとしての「ヴィラン」ではなく、本当に悪口を言われる遊び人のポジションだ。防弾少年団が現在のビルボード上でピンを刺すことのできるポジションは「グッドボーイ」だ。その「グッドボーイ・メッセージ」の内容をどのように多様化するかが今後の課題と考えられる。

「Boy with Luv」にフィーチャーしたホールジーは、アメリカのテレビ舞台やフランスのコンサートなどで一緒に舞台に上がった。オーディオだけ聴く分には担当の持分が思ったより多くはない。この作業の主なコラボ要素は、ステージに一緒に上がって踊るという事そのものだったのだ。防弾少年団とは人種が異なる「外国人」として、「私も防弾少年団と一緒に踊りたい」という心理をホールジーに投影するファンも多かったと思われる。韓国中心のプロモーションでは見られなかった光景だ。

 

 

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だいぶ前に訳したのを下書きに入れっぱなしになってたのを発見したので今上げました。

多分デビュー当時から見てる韓国内の人の見方として、個人的に自分のイメージとあまりズレのないレビューだと思って訳したんだと思います。

特に「ビルボードで今ピンを打てる場所はグッドボーイ」というの、ちょうど新しいチャーリーズ・エンジェルOSTマレフィセント2のアンジェリーナ等、あえてのバッドガール路線(「女が悪くて何が悪い」的な)流れが若い女性アーティストの中でキテるっぽい一方、若い男性アーティスト達は草食路線というか、ノンジェンダーとかグッドボーイ路線が有利な今なのかな?となんとなく思っていたので...

それを考えると仮面デス扱いされてカッとなったのか(?)カミラとのベロチュー動画をアップしちゃったショーン・メンデスは下手こいたのでは?とちょっと思いました。割とグッドボーイ路線だったように思いますし、BTSみたいな熱烈なファンドムを作るにはどうしたらいいのかってチャーリー・プースと語りあってたらしいのに...

(ビリー・アイリッシュがコメント欄でyikes言ってるのにも笑った)

 

最後ただのアメリカセレブゴシップ好きみたいになってしまった。BTSアメリカセレブゴシップ好き文脈に取り込まれる日が来るんでしょうか。

関係ないんですけど、最近ロバート秋山の動画を見すぎて、私の中の去木アコが「現在長期休暇中のB○Sジ○ン。パリのクラブでの動画が流出してネットをお騒がせ中。酔いどれで女子にデコピンされる姿は楽しそうで何より」とかすぐ言ってくるんですよね...これ言いたくて仕方なかったけどツイッターで言うのもあれかなと思ってここにどさくさに紛れて置いておく。

(何を言っているんだ)

 

 

【お知らせ】Real SoundでBTSについて色々書きました(2019年上半期1〜6月)

Real Soundさんで書いたBTSこと防弾少年団に関する記事まとめです。上半期でまとめるつもりでしたが、個人記事シリーズが7月にまたがったのでそちらのみこちらにまとめておきます。


映像から日記、ウェブトゥーンまで BTSが『花様年華』で展開する“二次元と三次元の融合”

LINEコミックで「花様年華」のコミックが始まったタイミングの記事だったと思います。その後の展開を見るとSticky Monsterとコラボして花様年華フィギュアを出したり、ゲームのグッズでイラスト絵のグッズを出したりと、自社アイドルの二次元化にはやはり積極的なようで。SMEイラストレーターコラボとはまた違った「拭いきれない二次元オタ臭」を感じ取ってしまうのは自分が二次元オタだからかもしれない。

(でも韓国のファンでもパンPDはOTAKUだからさ〜って言ってる人いた...)


BTSアメリカのポップカルチャーの一部に ボーイバンド=男子アイドルグループの歴史から考察

New Kids On The Blockが出した「Boy In The Band」の歌詞にBTSが登場っていう流れでの記事でした。欧米圏での「アイドル」の歴史に関する文献はちゃんとしたものが殆どなかったんじゃないかと思うんですが、ちょうどこの後イギリスでボーイバンドの歴史と男性性に関する研究本が出ていました。よくブリティッシュインベイション以来という流れでビートルズと比較される事が多かったように思いますが、ビートルズはデビュー当時は完全な「アイドル」でしたけど、今までエンタメの歴史上にはっきり足跡を残している理由は当時の「人気」だけじゃなくて、後世にも残る「楽曲」そのものを数多く残したからなんじゃないかと思います。「人気」というのはその時の瞬間的な体感の比重が大きいけれど、楽曲の方はいつまでも残りやすい、という事なのかもしれません。


BTSの“黄金マンネ”ジョングク、なぜ人気メンバーに? アイドルグループの側面リードする活躍ぶり

BTSの個人メンバーに関する記事が日本の音楽系メディアでは殆どないので、という流れで依頼があったシリーズです。とりあえずファンの間で人気の1・2位を争うであろうジョングクから始めましたが、View数が良かったようで全員やる事になりました。

記事が載ってしばらくしてから韓国のNaverに載った記事で引用されたらしく、後でも引用が伸びててびっくりしました。海外ファン(英語)の反応を見てみたら韓国ではジョングク個人の能力が低く見られてる!みたいな意見が結構あってそうか...?と思ったりもしました。個人インタビューの機会はラップラインとかよりは少ないと思いますけど、デビュー当時なんかは韓国ではジョングク一点人気ってくらい人気ありましたが(もちろん今はもっとばらけてるでしょうけど)のファンからしたらまだまだ外部からの評価が足りないって永遠に感じるのかも。でも彼らの場合デビュー時から一貫してファン向け活動な感じなので、そもそも外部から評価される機会自体が少ない感じですけどね。ソロ音源にしても商業的にリリースされる事がなくてフリーなので、そうなると韓国ではファン以外の一般層に届く機会はぐっと減ってしまいますし。


BTSの“4次元”キャラ V、味が際立つボーカルと自然体なパフォーマンスに迫る


日本では今はひょっとしたらテヒョンの方が人気があるのかもしれない。ルックス以外でも独特の魅力があるのは間違いないと思うんですけど、それを自分で言語化するのが難しかったです。個人的には以前より落ち着いたキャラクターというか、しっとりした雰囲気になってきた感じがします。アートに目覚めたから...?


BTS ジミンが表現する、“感性的”なダンスとボーカル リスナーを盛り上げるブースターとしての役割

ジミンの顔になりたいって整形したイギリス人男性がいたり、何回もアメリカで殺害予告されたりと特に海外では熱狂的なタイプのファンがついているのかなぁと思ったのですが、この辺のエピソード全部なしにしてくださいと言われました。そりゃそうか。


BTS、デビュー6周年までの背景 “グループ内のバランサー”ジンが果たした役割

デビュー当時はもっとおとなしい感じでしたが、年々おかしな動きというか強引だったり愉快な部分も出てきていて楽しそうで何よりです。海外ファンは彼の俳優キャリアを事務所が破壊していると思ってる人も多いみたいですが、どこかのインタビューで昔は俳優やりたかったけど今は他にも興味がいっぱいあるし、特にこだわってないと言ってたような。勝手に髪の毛切ったりダメと言われてたっぽいVlive中の飲酒もしてましたし、性格的に自分が本当にやりたかったらなんとしてもやりそうです(個人の感想です)


BTS SUGA、“沼”と呼ばれる所以は? ラッパーとしての実力とグループ内での役割に迫る

人気上位メンバーというわけではなくてもコアな太客がついてる人というイメージです。(他に言い方なかったのか)

2015年くらいまではもっとギラギラとんがってた感じですが、年々好々爺化している気がします。やっぱり嫌っちゅうほど売れたからかな。個人の感想です。


BTS J-HOPE、“スマイル・ホヤ”と呼ばれた理由 ダンスをベースにした音楽的才能に迫る

わたしの記事管理ミスにより初稿を読んだ人には意味がわからない部分があった事でしょう...すみませんでした。ミックステープの内容だと個人的にJ−HOPEが一番好きです。他の2人と違ってダンスをメインにやってて後から音楽を勉強したからか、こだわりがいい意味で薄くてトレンドの入れ方が上手い感じがしますし、ダンサブルで歌詞の内容もポジティブで無心で楽しく聴けます。「KPOPアイドルへのインタビュー」を読んだ感じではそこまでズレた内容になってなかったようなので少し安心しました。


BTSのリーダー RM、グループの歩みと重なる成長 知的なイメージと“破壊王”のギャップも魅力に

結構うかつみたいな事を書いたらトルツメされてしまいました。そりゃそうか第二弾。

昔から誰よりもクサい事を言うのに躊躇がなく、普通の同い年くらいの人なら照れちゃって言えないような愛の言葉やシリアスな話を真摯にできる(乙女ゲームイベント...)のがここにきて欧米圏ではものすごい強みなのではないか、という気がしています。ある程度年齢を重ねた本当に大人のオタクに人気があったり、欧米圏でセクシーとみなされてたり(brainy is new sexy)for president ジョークが出るのがわかる気がします。


記事の裏話というよりただのメンバーへの個人的イメージになった。この個人記事のシリーズの後、他の媒体(モ○ルプ○スとか)も防弾メンバーの個人記事を出していたのを見かけたので、今後増えたりするのかなとか笑

しかしこうして見ると今年は特に防弾関係記事多かったですね。自分でも編集さんに理由を尋ねたたことがあるのですが、実はあまり防弾について書ける人がいなくて...との事でした。アメリカのチャートに載るようになってから日本国内のKPOP以外の音楽媒体でもとりあげられる機会は増えましたが、やはり防弾に関しては韓国のアイドル・音楽業界やファンドムについての知識がある程度はないとどこかピントの外れた話になりがちなのと、初期から流れで追っているという人を探すのが難しいのかもしれません。実際アメリカでも突然人気が出たというわけではなく積み重ねがあると思うんですけど、チャートの順位だけ見ても理解しづらい人気の出方ですし、アイドル業界に限らずファンドムの傾向やバズり方って中にいたりリアルタイムで感じないと分かりづらい事が多いなと、他のファンドム見てても思います。

(長年ビルボードチャートを淡々と見ているチャートマニアの方の分析のほうが納得するようなものだったりして)


色々とそういう事情もあり、自分に記事がまわってくる事が多かったようです。アメリカでの防弾の見られ方みたいな記事を書いた時は特定の思想がある方々に「所詮KPOPファンの書いた記事だから信用できない」(KPOPある程度知らなきゃ逆に書けないのでは?)とか言われたり、「金をもらって書かせたんだろう」(正直お金払ってあの記事だったら特に賞賛も持ち上げてもいないので怒られそう)とか、記事中でこの件には触れないでくださいとか言われる事はあるけど実際そんなんありえんですよ...というような事を言われたりもしてたみたいなので、世の中いろんな人がいるしツイッターはありえない事を断言する人もいっぱいいるんだなと勉強になりました。

【お知らせ】Real Soundで色々書きました(2019年上半期1〜6月)

Real Soundで色々書いたお知らせするのを忘れて大分経ったので、メモがわり更新です。

防弾少年団ことBTS関連の記事がかなり多かったのですが、その辺の事情も合わせて防弾は防弾で別にまとめる事にします。

 


SNS時代ならではの現象? N.Flying、EXID……“チャート逆走”で注目集めたグループ

 

ちょうどN.Flyingの「Rooftop」が突然音源チャートで1位になった時期に書いたものです。


芸能界のスキャンダル報道、韓国社会における受け止め方は? SNSの発達による変化が生む軋轢

 

バーニングサン事件やKARAのハラの件などがあった時期だったと思います。この記事を書いたからでしょうか、後に雑誌のサイゾーさんにネチズンに関する取材を受けました。


IZ*ONEら所属事務所が悪質書き込みに法的措置へ 韓国アイドルファンのSNSとの向き合い方

 

これも前の記事と似たような感じですね。最近は殆どの事務所が同様の対応をしてると思います。

 

以下の記事は電話取材のコメントを編集の方がまとめたものです。

 

BTSの“マスター”、相次ぐ活動休止の背景 K-POPシーン独自の文化を解説

 

防弾の韓国のホームマスターがアメリカの一部ファンにバッシングされて閉鎖やrestが相次いだ時期だったと思います。


iKONからリーダー B.Iが脱退 中心メンバーとしての功績と音楽的才能を振り返る

 

タイトル通りですなあ〜

 

今年に入ってからレポート以外はBTS関連の記事が多くなった事もあり、他の記事は少ないですね...しかしやはり取り上げられるグループやテーマはView数に強く影響されるようで、例えば書きたいテーマやグループありますかときかれた時に、これはどうですかと提案しても、自分が書いた記事じゃなくても以前取り上げた時にあまり見られなかったので〜という事でなしになる事はよくあったりします。

(ここ最近の記事は全てRSさんからのテーマ指定で書いた記事ですが)

なので、推しに関する記事はどういうものでもとりあえず読んでみたほうが取り上げられる機会は多くなりそうだな...とおもったりしました。取り上げられる回数が多いグループはそういう事情が絡んでることも多いかもしれません。

【ize訳】プデュ2とプデュ4 ②WANNA ONEの今

【ize訳】プデュ2とプデュ4 ②WANNA ONEの今

2019.08.06

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2019080506057274296

 

男子グループWANNA ONEの最後の公式活動だった、去る1月のコンサートが終了した後、11人のメンバーたちは各自の場所に散らばっていった。それから6ヵ月が経ったこの7月、最後の走者だったカン・ダニエルがソロアルバムを発表し、WANNA ONE出身メンバー全員が新たな舞台に立つようになった。「プロデュースX101」のX1がデビューを控えた状況で、「プロデュース101シーズン2」が輩出したWANNA ONE各メンバーの主な活動と現在、そして未来について整理した。

 

ユン・ジソン

WANNA ONE以降:軍服務中


主な活動

2019年2月EP「Aside」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準・販売量4万6873枚)

2019年2月ミュージカル「その日たち」カン・ムヨン役


現在と未来

リーダーであり年長者だったユン・ジソンは、WANNA ONE出身の中で真っ先にソロアルバムを発表し、個人活動のスタートを知らせた。Ep「Aside」と「Deardiary」シングル「冬、花」など今年の上半期に連続してアルバムを発売し、ソロ歌手として感性的な面を強調した。大学で演劇映像、大学院で公演芸術を専攻したことを土台に演技分野にも進出、ミュージカル「その日たち」でオ・ジョンヒョク、オン・ジュワン、ナム・ウヒョンらと一緒に主役であるカン・ムヨン役を演じた。ただし、ユン・ジソンはソロ活動を始めて間もなく軍服務によってやむを得ない休息期を迎えた。2019年5月に陸軍に現役で入隊した彼は、除隊日の2020年12月以降再び芸能活動を続けて行く予定だ。ユン・ジソンはこれについて「あまりにも忙しく過ごしてきたので、再充電できる機会になりそうだ」(「Oh Boy!」)と述べた。彼にとっては18ヵ月間の空白を挽回することが一番大きな課題になるはずであり、復帰後には歌手活動をはじめミュージカル、演劇、映画など多様な媒体で演技活動を展開するものと見られる。


ファン・ミンヒョン

WANNA ONE以降:男子グループNU'ESTメンバー及び俳優活動中


主な活動

2019年4月NU'EST EP「Happily Ever After」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量24万7604枚)

2019年8月ミュージカル「マリー・アントワネット」アクセル・フォン・フェルゼン役


現在と未来

本業である歌手の他にも演技、モデル、芸能など多方面で活動している。所属のグループNU'ESTはデビュー8年目を迎えており、この4月EP6集「Happily Ever After」を通じて初動販売量22万枚を記録した。ファン・ミンヒョンは先だって公開されたソロ曲「Universe」の歌詞を直接書いたりもしたが、以前にも「Daybreak」「Thank you」などの作詞に参加しただけに、今後着実に自主制作物を出すものと見られる。また、来る8月14日に開幕を控えたミュージカル「マリー・アントワネット」でアクセル・フォン・フェルゼン役を務め、ハンサムなルックスとすらりとした体格のおかげで「VOGUE」「ELLE」などファッション雑誌グラビアを撮り続けている。人気・魅力的な容姿・多方面で活動できる能力など、アイドルが要求される様々な要素を取りそろえていると言える。JTBCの「一食ください」で食事をもてなしてくれた一般人に果物やケーキをプレゼントしたり、MBC「私は一人暮らす」で母親と親しい時間を過ごすなど、芸能番組では優しくてクリーンな性格を見せる。グループと個人活動の両方でいわゆる「アイドル力」を絶えず発揮できるという点こそファン・ミンヒョンの長所だ。


オン・ソンウ

WANNA ONE以降:ソロ歌手兼俳優活動中


主な活動

2019年7月JTBC「十八の瞬間」チェ・ジュンオ役


現在と未来

WANNA ONE活動当時から舞台の上で多くの姿を見せ、最近は役者としての姿をよく見せている。大学で演技芸術を専攻し、俳優志望学生のストーリーを盛り込んだ14分の短編映画「声優は大丈夫」に出演した彼は、今年1月にJTBCドラマ「十八の瞬間」でチェ・ジュンオを演じ、一気に主演の座を手に入れた。この7月の初放送で寂しい顔をした少年になって現れたオン・ソンウは、自然な表情演技と動作を披露し、回を重ねる毎に繊細な感情を表現して好評を受けている。現在活動中の男性俳優たちの年齢が30代に偏重しているうえに、兵役法改正により満28歳の俳優たちが軍入隊を控えた状況だ。1995年生まれのオン・ソンウが20代の男性俳優の空白を埋める可能性がある理由だ。また、「2019 ペプシK-POPコラボプロジェクト」の「Heart Sign」、「十八の瞬間」のOSTである「私たちが出会った話」を発表するなど、歌手としても着実に活動している。


パク・ジフン

WANNA ONE以降:ソロ歌手兼俳優活動中


主な活動

2019年3月EP「O'CLOCK」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量:10万9033枚)

2019年9月JTBC「朝鮮縁談工作所花派閥」コ・ヨンス役


現在と未来

パク・ジフンはこの3月に発表したアルバム「O'CLOCK」のタイトル曲「L.O.V.E」でKBS「ミュージックバンク」の1位になった。WANNA ONE出身では初の地上波音楽放送1位だった。また、来る9月にはJTBCドラマ「朝鮮縁談工作所花派閥」出演が予定されている。彼が演じるキャラクターコ・ヨンスは「漢陽の最もホットなセレブ」と紹介されているが、歌手としてのファンドムと役者としての可能性を同時に持つ事がパク・ジフンが持っている目標かもしれない。実際、パク·ジフンは子役出身で、ドラマ「朱蒙」「王様と私」シチュエーションコメディー「キムチチーズスマイル」やミュージカル「ラジオスター」「私の心の風琴」などに出演していた。今後、彼が歌手と演技の両方で印象的な活躍をしたとしても驚くことではない。


ハ・ソンウン

WANNA ONE以降:ソロ歌手活動中


主な活動

2019年2月EP「MY Moment」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準の販売量:8万7449枚)

2019年7月EP「BXXX」

2019年6月単独コンサート「Dive in Color」


現在と未来

ハ・ソンウンはWANNA ONE活動終了後アルバムを発売し、音楽的に旺盛な活動を続けている。WANNA ONE解体後に発表した2枚のソロアルバム「My Moment」「BXXX」の両方で作曲、作詞、ミキシングなど製作過程全般に参加し、ドラマ「彼女の私生活」「風が吹く」OSTを通じて自分の歌唱力をより強調したりもした。このような音楽活動を基に単独コンサート「Dive in Color」を開くなど、歌手として素早く地位を固めているところだ。ただし、ハ・ソンウンがWANNA ONEとして活動する以前に所属していた男子グループのHOTSHOTに復帰するかは、未だに公式的にどのような立場の発表もないため、グループ活動についてはどのような予測も上手くないようにみえる。


キム・ジェファン

WANNA ONE以降:ソロ歌手活動中


主な活動

2019年5月EP「Another」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量:10万4293枚)


現在と未来

WANNA ONEで唯一個人練習生出身だったキム・ジェファンは、活動終了後にWANNA ONEのマネージメントを担当したスイングエンターテイメントと専属契約を結び、ソロ歌手としてデビューした。WANNA ONE活動当時もMBC「覆面歌王」に出演して歌王戦進出成果を収めた彼は、今年4月KBS「不朽の名曲」400回特集(日本で愛された韓国の歌特集)で最終優勝を占め、再び優れた歌唱力を証明したりもした。デビューアルバム「Another」の全曲を作曲し、タイトル曲を除いた4曲の作詞に参加しただけに、これからシンガーソングライターとして自分だけの立地を固めていくものとみられる。また、「ソウルパーク・ミュージック・フェスティバル」「2019、ケイワールドフェスタ」「2019 K-Asian Festival」など様々な公演のラインアップに登りながら着実に公演の経験を積んでいるうえ、その他の演奏も可能で単独コンサートでの活躍も期待される。

 

ペ・ジンヨン

WANNA ONE以降:男子グループCIX活動中


主な活動

2019年4月シングル「終わりを受け入れることが難しい」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準の販売量:6万4447枚)

2019年7月CIX EP「HELLO Chapter 1. Hello、Stranger」


現在と未来

今年成人したペ・ジンヨンはシングル「終りを受け入れることが難しい」をソロで発表した後、CIXに合流した。シングルをアルバムの形式で発表しただけに、ぺ・ジンヨンの所属会社C9エンターテインメントでもぺ・ジンヨンがWANNA ONE活動期間dw蓄積した人気を念頭に置かざるを得なかったのだろう。それだけCIXでぺ・ジンヨンの人気と認知度は現在としては独歩的で、ぺ・ジンヨンを中心にCIXを急速に成長させることはC9エンターテインメントの宿題としても過言ではない。ぺ・ジンヨンがCIXデビューのために、WANNA ONE解散後シングル以外は個人活動をほとんどしなかったという点でなおさらだ。CIXのデビューショーケースでもペ・ジンヨンは「ぺ・ジンヨンのグループという修飾語が負担ではないか」という質問を受けなければならなかった。ぺ・ジンヨンの未来はペ・ジンヨンだけでなく、CIXを率いる所属事務所の問題でもあることを見せつける部分だ。WANNA ONE以降、韓国アイドル産業で繰り広げられる現象の一つと言える。


パク・ウジン

WANNA ONE以降:男子グループAB6IX活動中


主な活動

2019年3月A Boogie Wit Da Hoodieとコラボシングル「Look Back At It'」

2019年5月AB6IX EP「B:COMPLETE」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量:15万1724枚)


現在と未来

パク・ウジンはWANNA ONEとAB6IXのいずれでもラッパーであり、ダンサーとしての力量も披露している。WANNA ONEの活動当時から認められていた振付創作はAB6IXでも多くの貢献をしていると見られ、AB6IXの活動を準備しながらもラッパーA Boogie Wit Da Hoodieの提案で彼のヒット曲「Look Back At It」に韓国語ラップを客演するなど、ソロとグループの両方で自分の力量を証明している。ただ、先の5月SBS「ジャングルの法則 in ロストジャングル」で高熱に苦しみながらも撮影に臨み、6月には足首を負傷し、椅子に座った状態で舞台に上がったりもした。まじめなのはいい事だが、辛い時は休まなければならないものだ。


イ・デフィ

WANNA ONE以降:AB6IXとして活動中


主な活動

2019年4月IZ*ONE「Airplane」作詞/作曲

2019年5月AB6IX EP「B:COMPLETE」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量:15万1724枚)

2019年7月Mnet プロデュースX101「Dream For You」作詞/作曲


現在と未来

パク・ウジンとともにAB6IXのメンバーで、グループが早く定着するように貢献している。「プロデュース101」シーズン2放送当時から作曲能力を見せてくれたように、グループのデビューアルバム「B:COMPLETE」全曲をプロデュース、タイトル曲である「BREATHE」を含む多数の曲に作詞と作曲に参加した。パク・ウジンと発表したデュエット曲「Candle」、ユン・ジソンの「コンマ」、パク・ジフンの「Young 20」などWANNA ONE出身メンバーの楽曲だけでなく、Mnetプロデュース48の「See You Again」、プロデュースX101の「Dream For You」と女子グループIZ*ONEの「Airplane」も作曲した。ジャンルを問わずさまざまな作業を披露しながら、アイドルのみならず「著作権長者」の道も着実に歩んでいる最中。また、MBCラジオスター、テレビN 驚きの土曜日などバラエティ番組でも頭角を現し、自分とグループの名前を知らせることにも貢献している。


ライ・クァンリン

WANNA ONE以降:歌手と俳優として活動、そして事務所と紛争中


主な活動

2019年3月、ウソク×クァンリンEP「9801」(GAONチャート上半期アルバムチャート基準販売量:3万6390枚)

2019年中国ドラマ「初恋那件小事」リャン・ヨウネン役


現在と未来

ライ・クァンリンはWANNA ONE活動終了後、同じ所属会社のPENTAGONウソクと一緒にプロジェクトデュオ・ウソク×クァンリンを結成し、中国ドラマ「初恋那件小事」の主演に抜擢され撮影を終えた。ドラマは今年下半期に放送される予定だ。台湾出身で中国語と英語が堪能、言語にこだわらない海外活動も可能だ。分野を問わない活動だけでなく、中華圏を中心に海外活動もいくらでも可能だという意味だ。ところが最近、所属会社のCUBEエンターテインメントに専属契約の解約を通達して法的紛争中なので、当面は活動に対する展望が不可能な状況。紛争が解決されるまで、活動にある程度の制約が出ることは避けられない。


カン・ダニエル

WANNA ONE以降:ソロ歌手活動中


主な活動

2019年7月EP「color on me」(初週販売量46万6000枚)


現在と未来

この2月と3月に所属会社LMエンターテインメントに契約内容の修正に関する内容証明を送った後、契約効力停止仮処分申請を提起した。そのためWANNA ONEの他のメンバーよりソロ活動が遅くなったが、WANNA ONE活動当時爆発的な人気を見せていた彼の影響力は依然として残っている。この7月25日に発表したアルバム「color on me」は発売3日で販売量40万枚を突破するなどして1週間で46万枚を販売、ソロ歌手の初週アルバム販売量記録を更新した。ファンドムがそれだけ多く情熱的だという意味だ。ただ、WANNA ONEでもパフォーマーとしてチームの求心点となった彼が、未だに音楽放送番組に出られないという点は解決されなければならない課題だ。


記事イム・ヒョンギョン

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CIXについては自分の周囲では「ぺジも勿論だけど、宝石箱に出てた子がいるので注目してる」という人が何人かいたので、マスコミや一般層はペ・ジンヨンにしか注目してなくても基本のファンベースはドルオタということを考えると、宝石箱脱落組を入れたのは結構良いやり方なのかなと思いました。

(現実にやるとして、移籍してすぐデビューさせられるレベルかどうかというのもあると思いますが、その点YG出身組は移籍即デビュー組が結構多いので、すでにある程度出来上がってる人が多いという事なのかな?)

多分プデュ後の活動で難しいのが中堅事務所より規模が小さい事務所で、複数グループがいて練習生が多くいるようなところは出演者も含めて自分のところの練習生でグループを作ってデビューさせたい/させる計画があるんじゃないかと思いますが(ブランニューの形は理想的かもしれない)そこまで物資=世に出せるレベルの練習生の数や資金が足りてないところはJBJみたいに集まってグループを作るというのも良い気がします。小さい事務所だけど個人でものすごく人気が出た!という場合はソロの方がいいかもしれませんが。

故にプデュXで特にあとちょっとでデビューできなかった子達のファンもそのメンバーの所属事務所によって色々な温度差があるんでしょうし、ハ・ソンウンの現状を見ると確かに事務所のやり方というのが他の所属アーティストにまで及ぼす影響の中に前とは違う種類のものが加わった感じがします。特にグループから出演させる場合は、その先の事もあらかじめある程度決めておいた方が良さそうですね。

【ize訳】プデュ2とプデュ4 ①ファンドムの世界に訪れた特異点「X」

プデュ2とプデュ4 ①ファンドムの世界に訪れた特異点「X」

2019.08.06

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2019080506047264245&pDepth1=i2101


「速報で出たんですよ?顔がモザイク処理されてるのがイミフでした。私の『最愛の推し』は犯罪者でもないのに」

間一髪で脱落した練習生のうちの1人を応援していたファンAさんが高ぶった口調で話した。この7月26日、Mnet「プロデュースX 101」で最終メンバーを選ぶ最後の生放送が行われた。多くの人たちが知るように、最終的に選抜された11人の投票結果は偶然と呼ぶには奇妙なほど似たような票差が発見された。結局、7月31日ソウル地方警察庁サイバー捜査隊は、この番組を制作したCJ ENM事務室と文字投票データ保管業者などに対して家宅捜索を実施したと明らかにした。Aさんは周囲に投票を呼びかけたこの数週間の自分の姿について、非常に自嘲的な様子だった。

「なんで『プロデュース101シーズン2』を見ちゃったんだろう......全部自分の過ちです」


Aさんの不満は今、「プロデュースX 101」を視聴したどのような視聴者でも感じる感情でもある。「プロデュースX 101」と関連のあるDCインサイドギャラリーや、アイドルファンが積極的に活動するSNSプラットフォームであるツイッターでは、「プロデュースX 101」出演者のファン同士が互いに対立するケースを容易に目にする事ができる。ここで言う「互い」とは、操作を疑われている投票結果によって被害を受けたと主張する側と、操作があろうがなかろうが自分が応援していた練習生、つまりもうすぐデビュー予定の男子グループX1になった特定のメンバーの悪口を言わないで欲しいと主張する側を指す。この中にはX1のメンバーをすべて支持する「11人支持派」と一部メンバーを排斥する「n人支持派」、X1に入れず脱落した9人の練習生たちをまとめて「BY9」というグループを結成させようとするファンもいる。その中でも「私の推しをBY9に含めるな」というファンなど、彼らはいくつかに分かれて戦っている。


過熱したファンドムが作り出したことだと片付けることもできる。しかし、この全ての様相の責任は、根本的に「プロデュースX 101」を製作したMnetにある。Aさんは「プロデュース101」シーズン2について、「あの時のWANNA ONEファンドムは、メンバーたちのV liveとショコン(ショーケース)を待ちさえすればよかった」と話した。しかし、今シーズンで彼らが望むのは「本当の順位だけ」だ。投票結果自体を信じがたい状況で、デビューするグループに対して楽しい想像ばかりすることはできない。ただ単に投票しただけというファンではないならなおさらだ。「プロデュースX 101」が放送されている間、いくつか出演者のファンドムは支持する出演者に対する投票を督励し、「投票認証ショット」を残した人には抽選で賞品を与えるイベントまで行った。商品の中には上海ディズニーランドペア3泊4日の旅行券もあった。ただファンからすれば、「プロデュースX 101」の多くのファンドムは本当に多くの金と時間を費やした。彼らが同番組の投票操作論議に憤らざるをえない理由である。最初から投票でアイドルグループの練習生を選び、アイドルファンドムの性格を変化させる事に影響を与えたのも「プロデュース」シリーズだ。


「プロデュースX 101」で脱落した練習生のファンであるBさんは言う。「年末調整で控除にもならないお金を使う理由はひとつだけです。前に『国プ』たちが願う通りになっていたのを見ていたから」プロデュース101シーズン2を通して、彼らのファンドムは自分たちが応援する練習生の運命を変えることができるという経験をした。自分だけでなく、周りの人々に投票を促し、さらにお金をかけて選挙運動をした理由だ。シーズン2放送終了後にもMnetは、タイトル曲選定、ユニット曲の選定などで投票を活用した。ファンは「国民プロデューサー」という名でグループのメンバー構成、タイトル曲の選定などに参加でき、ファンドムは彼らの声を通す方法を学習した。「シルゴム실검(リアルタイム検索語)」と「シルト실트(リアルタイムトレンド)」に影響力を注ぎこみ、世論を形成すればTV局と出演者がその影響を受ける。「プロデュースX 101」放映期間中、実力が不足していた出演者のファンドムでは、その出演者に「잠죽자(「睡眠は死んでからしろ」の略語)」と、絶えず練習することを強要した。同時に彼らも「잠죽자」と叫んだ。投票を督励しなければならなかったためだ。


男子グループJBJは「プロデュースX 101」で起こることの前兆だった。JBJは「プロデュース101」シーズン2の一部脱落者のファンの要求によって結成された。ファンドムが集まって声を出せば実現するのだ。ファンドムが、投票する「国民」だけにとどまりたくなくなったのは当然だ。彼らは「プロデューサー」になりたくなった。X1結成直後、最終投票の脱落者たちのファンドムは、仮想のグループ「BY9」を通じてグループ結成することを要求した。彼らはこのグループの活動のための具体的な企画案を作り、広報のために自ら動いた。JBJを応援していたファンCさんは「BY9を作りたいというファンのために、自分たちがどういうことをしたのか教えたりもした」と話した。Cさんは「JBJのファンが派生グループの結成を要求した時、どこへどのような資料を送ったのか、どのようなやり方でオンラインで広報をしたのかなど、沢山の事を教えてあげた」と説明した。また、投票捏造の議論が起こり、BY9のファンドムの一部は真相究明を求める委員会を作った。真っ当な投票結果を公開せよという300人の嘆願書を受け、放送会社を告訴し「広報の文法に沿ってみよう」と、合井駅や狎鷗亭駅のような若い流動人口の多い場所にBY9結成のための広告ボードを設置する。イメージメイキング・広報・マーケティング・法律代理・公文書作成など、もはやファンは「できないことがない人々」になった。「プロデュース101」シーズン2以降のボーイズグループファンドムは、Bさんのこの一言で要約できそうだ。「今やファンは、知っていることがあまりにも多すぎる」。


しかし、JBJはメンバーのうちいくつかの所属会社が活動の延長に反対し、現在はデュオJBJ95として活動中だ。Cさんは「(メンバーの脱退を)防ぐことはできなかった」と語る。ファンドムはグループ結成の票、お金、ひいてはプロデューシングの領域の一部にまで貢献する。それだけグループへの影響力が高まることを希望し、ある程度希望通りにできることもある。しかし当然のことながら、所属会社と練習生の契約関係に関与することはできない。これは好きなアイドルに関して、ファンと所属事務所の間でファンが持つ生まれもっての限界だ。「プロデュース101」は投票を通じ、ファンにより大きな影響力を与えられたように見えた。しかし、理由が何であれ、どこまでが真実であれ、その投票結果が実際とは異なって公表された。投票をどうしようとも、テレビ局がその気になれば数字を変えることができる。ファンドムは自分たちの声に力が加わると信じ、その希望が大きくなるほどに自分達の持ち物を消耗している。しかし、投票操作をめぐる議論は、決定権が依然としてTV局と出演者の所属会社にあることを示している。この番組はファンドムがより懸命に動かなければならない理由を示すようだったが、根本的にはアイドルのファンになることに対する、いわゆる「オタクになる障壁」を更に高くした。TV局と制作会社は、まるでファンにすべてを任せたかのように金・時間・広報・企画力を要求した。しかし、彼らはファンに何も与えなかった。その間、好きなアイドルを成功させるために「死んでから眠ればいい」という気持ちで働かなければならない。疲労は続く。ところが望みは思い通りにならない。だとしたら、ファンは一体どうして「プロデューサー」にならなければならないのか。


記事パク・ヒア

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そもそもなんでも「プロデューサー」の思う通りになるわけじゃない(そうあるべき)というシンプルな前提を今一度思い出すべきなのでは...という...

実力の足りない推しに対してファンが「死んでからいくらでも寝れるんだから寝ないで練習しろ」って要求するのすごいですな。しかもそこに「私らもあなたのデビューのために寝ないで頑張ってる」が重なってくると、それもうアイドルとファンの関係じゃなくて子供のお受験の時の親子のようだ。

(しかも健全とは言い難い)

しかし番組がファンに色々要求したみたいな書き方ですが、韓国のドルオタ界隈を外から見てると「ファンが勝手に一生懸命やっている」ことがファン活動のすべてで、「オタクが自分のためにやってる事にそもそも見返りを期待するべきではない」という「韓国のドルオタ格言集」みたいなものによくある内容は、結局まるっきり守られてないという事を体現しているのが一連の「プデュまわり」という感じが。「やれとは言ってない」で済まされてしまう...

(真実のはずだけど実際には出来ない・実現しづらいという部分が格言とか訓示たる所以なのかもしれませんけど)

 

日本でもEBiDANとかジュノンボーイとかファンの投票がメンバーの将来に関わるやり方してるところはあるようですが、投票結果にまつわるあれこれとファンのそれに対する反応もまた、日本と韓国の感性の違いみたいなものを表している感じがしました。

【ize訳】韓国ヒップホップは何故「SHOW ME THE MONEY」に呑み込まれたのか?

【ize訳】韓国ヒップホップは何故「SHOW ME THE MONEY」に呑み込まれたのか?

2019.08.23

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2019082307137250616


韓国のヒップホップが「SHOW ME THE MONEY(ショミド)」体制の下で動くようになって久しい。巨大メディアコマース企業のCJ ENMの音楽チャンネルMnetは、既存のラッパーやラッパー志望生たちを呼び集め、強大な金の力を見せながらシーンを再編した。その結果、現在の韓国ヒップホップは階級社会に他ならない。PDと呼ばれる少数のアーティストが権力を握ったその中では、毎年甘い未来を夢見て番号表をつけた被権力者側のラッパーの生存競争が繰り広げられる。全世界で類を見ないヒップホップシーンの姿だ。今年も状況は特別変わらない。制作チームに選ばれたプロデューサーは権力の遊戯に夢中になり、彼らの目に入るために多くのラッパーたちが必死になっている。プロとアマチュア、ラッパーと志望者が入り混じって強大なカオスの場が開かれる。そして今、「ショミド」を否定的に見つめる彼らの間から出てくる質問も変わっていない。「韓国のヒップホップはどうしてこんな状況になってしまったのか?」つまり、「何故『ショミド』に呑み込まれてしまったのか?」


複合的な理由があるだろうが、専門家・アーティスト・ジャンルのファン(ヘッズ)を問わず口をそろえる答えが一つある。「ヒップホップアーティストが露出できるきちんとした窓口がない」という事だ。一見、当たっているようだ。Tiger JKの'Good Life'がTVの歌番組初のラップ/ヒップホップとして1位の曲になってからなんと20年近くたつが、韓国でヒップホップは長い間マイナーな扱いを受けてきた。1998年にKBSで製作した「KBS第3地帯:あなたはヒップホップを知っていますか」が今日までに韓国ヒップホップを記録した唯一無二の地上波のドキュメンタリーとして取り上げられることが代表的な例だ。「ショミド」以前に放送で接することができるヒップホップミュージックはごく少数に過ぎなかった。しかし、はたしてこのような現実がヒップホップにしか当てはまらないのだろうか。R&B、ロック、ジャズ、エレクトロニックなど、程度の差があるとはいえ韓国のメディアが無関心のあまり取り扱うのをはばかったり、顔を背けたのはヒップホップだけではない。他のジャンルの「シーン」の状況も似ている。皮肉にも、マニア層が厚くなりジャンルのコミュニティが活性化していた「ショミド」以前のヒップホップシーンは、ほかのジャンルのシーンよりは事情が良い方だった。だから、先に言及した答えをこのように変えなければならない。「以前から、韓国メディアの中には(アイドルを除く)様々なジャンルの音楽とアーティストを露出できるまともな窓口がなかった」。


より根本的な質問までさかのぼってみよう。韓国大衆音楽界の状況がそうだとして、韓国のヒップホップのためだという美名の下、ジャンルと文化の根幹を揺るがす行為が妥当なのだろうか。更に、あらゆる歪曲と刺激的な演出のおかげで大衆化されるとしても、いわゆる「イベントマネー」を稼ぐラッパーとラッパー志望生たち以外の人たちにとってどのような意味があるのだろうか?いや、そもそも、そのようなやり方をしてまでヒップホップを大衆化しなければならない理由とは何か。私は、それがそんなに切実なものだとは思わない。本当の原因は外部ではなく、韓国のヒップホップシーンの内部から探さなければならない。最初のヒップホップが誕生したのはパーティーの場だったが、その背景には特殊な社会環境が敷かれている。人種と階級問題を除いてはヒップホップを論じることはできない。世代にわたって白人が加えた抑圧と差別は、黒人社会が強力な共同体を形成することになる理由であり、原動力になり、その中でヒップホップは音楽を越えて黒人だけの文化として芽生え、発展した。そのため、ヒップホップというものが韓国で自由に通じるというのは異なり、ラッパーRoyce Da 5'9"も言ったように、非常に偏向的で閉鎖的なジャンルだ。


数百年間続いた搾取と奪取の歴史の、実際の被害者でもあるヒップホップアーティストたちは、本人が作り出した固有の文化を歪曲したり価値を毀損する行為に、非常に敏感に対応してきた。遠くは白人事業家のヒップホップ市場進出に対抗し、黒人が主人であるレーベルとメディアを作り上げたこと、近くは「他人種のラッパー」の参入に非常に厳しく反応することなどが良い例だ。さらには、同じ黒人アーティストでも、ヒップホップを歪曲したり価値を貶める行為には容赦なく批判を加え、舌戦を繰り広げる。時代が変わり、ラッパーたちの価値観も変わったが、ヒップホップに向けられる外部攻撃(?)には昔も今もアーティストが先頭に立って立ち向かってきた。これは意識的に死守しようとしているというより、自然に発現したという方に近い。米国でのヒップホップは黒人ひとりひとりの暮らしはもちろん、彼らの社会、文化と非常に緊密につながっている。1990年代半ばを基点にヒップホップの4大要素が事実上解体され、2000年代に入って完全な主流の大衆音楽になったが、文化としての根幹が依然としてあるのはこのような理由からだ。


韓国での状況は異なっている。ヒップホップは、ただ大衆音楽の様々なジャンルの一つに過ぎない。韓国の多くのラッパーたちとファンも「ヒップホップは文化だ!」と叫んできたが、90年代後半から2000年代初頭の間に米国からヒップホップが広がり、移植された盲目的なスローガンに他ならない。まず「ショミド」に出てくる有名ラッパーに「何故ヒップホップが(韓国でも)文化なのか」と尋ねても、まともに答えられる人はほとんどいないだろう。実際、米国のヒップホップと同様に文化として根を下ろしたシーンはフランス、ドイツ、英国のように、人種的葛藤・貧民街・ギャングなどの要素が揃ったごく少数の国だけだ。これとは全く異なる環境の中で生まれ育った韓国のラッパーにとって、ヒップホップと文化の相関関係は曖昧にならざるを得ないだろう。だから韓国でヒップホップを文化として論じるとしたら、「十代、あるいは若い世代を代弁する」程度のうわっつらに過ぎないのだ。


何より、ラッパーのほとんどにとっては、「シーン」という共同がもたらした文化の基盤である前に、生計を解決するための空間だ。職場イコール音楽だ。そのため、ヒップホップに対する歪曲や価値の毀損が個人の生計問題に影響さえしなければ、あえてヒップホップの守護者を自任する理由も意志もなさそうだ。その上今は、歪曲に順応して力を合わせなければ延命できない。格好良くラップを吐く事も大事だが、ラップを上手に表現できなくても、なんとかして耳目を引いて認知度を高めることが重要だ。


もちろん、依然として多くのラッパーがヒップホップとシーンの価値を論じる。しかし、接点がぼやけてしまい、空虚な言葉だけが浮かんで消えていく。しかも、彼らのほとんどが「ショミド」に身を投じてしまった現実は、韓国のヒップホップシーンに蔓延しているラッパーたちの自己欺瞞だけを確認させる。振り返ってみると、韓国のヒップホップをリードする人たちがヒップホップを歪曲し、低級なシステムを構築した「ショミド」をチャンスの場とし始めた瞬間から、ゲームは終わったわけだ。


結局、韓国のヒップホップが「ショミド」一つに振り回されるようになったのは、最初から韓国のヒップホップの価値や趣向を守らなければならないというアーティストの名分がなかったためではないか。そうであれば、放送番組一つが支配する昨今の現実が、韓国ヒップホップの本音というのも不思議ではない。たとえ明日すぐ「ショミド」が終わるとしてもこのような現実は変わらないだろうし、後に第2の「ショミド」は現れれば同じ手順を踏むのだろう。韓国のヒップホップはその程度の水準である。ひょっとしたら私たちは長い間、「ヒップホップ文化」という虚像の中で無駄に過ごしてきたかもしれない。


文カン・イルグォン(「RHYTHMER」音楽評論家)

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IZEは定期的にSMTMについて言及してますが、アイドルラッパーの参加で注目を一気に集めた時代からラッパー自身が「アイドル化」していった時期を超えた2019年のシーズン8で出た記事がこれという。

(RHYTHMERは韓国のヒップホップ専門メディアなので、書き方はかなり辛口ですが)

 

韓国はヒップホップが大衆化しているという事を羨ましがる一部日本のアーティストもいますが、大衆化という事はつまりより社会的規範に沿わざるを得なくなるという事でもあり、一定の文化的基盤がない状態で急速に大衆化してしまうと「この国でのヒップホップって何だったっけ?」というアイデンティティクライシスに陥る、今そうなりかけてるという事なんでしょうか。「文化」と「エンタメ」ではっきり分かれてそれぞれ需要があるとか、「文化」がそのまま「エンタメ」として需要される方がヒップホップの本質であるはずの「リアル」でありやすいのかもしれないけど、現状は文化がエンタメに呑み込まれつつあるという事なのか。

根本には「アイドル文化」だけが音楽・エンタメ業界の中で今現在は肥大しすぎていて、気づいたら他の音楽ジャンルの「カルチャー」と呼べるような受け皿がメジャーシーンではほとんどなくなりつつあるという事があるのかもしれませんが。CS見ても日本で言うスペシャとかM−ONみたいな音楽ジャンルに特化した局も今ないしなあ。MTVくらいでは...(それもSBSの一部になってオリジナルコンテンツはほぼアイドル関連)


対して日本の「日本語ラップ」のシーンを見ると、今は大衆化から離れてしまっている分逆にアメリカのトレンドやスタイルから自由になって独自の「文化」を構築した感じが。「リアル」であればなんでもよし!みたいな?

(違うかもしれないけど)

フリースタイルダンジョン」の流行とかはありましたけど、まさにこの即興の「フリースタイル」が流行のきっかけというところが「ショミド」とは大きな違いなんだろうなと。韓国のTVではCSでも規制が多すぎて、本当のフリースタイルラップバトルをTVで流す事は無理だと思うので...SMTMに関してはディスバトルですら練習やリハがあるというのがそれをよく表してると思います。

(正直、色々な現実にあるもっとリアルでネガティブな社会的な問題に対して、エンタメの世界でオープンに語れる環境自体がまだあまりない感じもします。アイドルはそういう事を綺麗事抜きで赤裸々に語るのは最も難しいジャンルだと思うし)

「米国のヒップホップと同様に文化として根を下ろしたシーンはフランス、ドイツ、英国のように、人種的葛藤・貧民街・ギャングなどの要素が揃ったごく少数の国だけだ。」っていうの、自分はけしてそんな事はないと思っていて、何故なら韓国にもその国だけの差別や貧困などの深刻な問題はあるのだから(南北とかミックスとか朝鮮族とか女性とか...)そういう話を率直に出来る文化的な場所がそもそも存在しなければ、ヒップホップのベースに「リアル」がある以上は「文化」にもなりようがないんじゃないかと思いました。Tiger JKのアルバムも当時の世相は描いていたはずで。


来週再来週と地上波の「クレイジージャーニー」でBADHOPの特集をするという事で、また色々思うところがあったりもしました。日本でもある意味「リアル」なヒップホップグループが武道館ライブをやる時代にいつのまにかなっていた。

【channel YES】パク・ヒア「ステージの上のアイドル」⑤今、J-HOPEの希望

パク・ヒア「ステージの上のアイドル」(最終回)今、J-HOPEの希望


次に彼が何と言ったかは秘密にする。(もちろん、本には書いてある!

(2019.08.16)


http://m.ch.yes24.com/Article/View/39577

 

チャンネルYESはK-POPのアイドル専門ジャーナリスト、パク・ヒア氏の新規コラム「パク・ヒアのステージの上のアイドル」を5回にわたって連載します。「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は著者であるパク・ヒア氏が出会ったカラーのあるパフォーマンスを見せてくれるアイドル5人のミニインタビューと、彼らに会った感想を盛り込んだコラムです。  「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は8月23日に発刊予定の『ステージの上のアイドル』を土台に新しく書かれたコラムです。

 

数日前、防弾少年団は、デビュー以来初めて2ヵ月間の休暇を公表した。芸能人が「私はこれから休みます」と公開的に話すのは非常に珍しいケースだ。しかし、防弾少年団BTSになって以来、彼らの世界は韓国の芸能人とも違った様相を呈するようになった。休む期間を公表し、職業人ではなく20代の青年としての人生を尊重してほしいという言葉が必要になるほどに有名になってしまったのだから。

 

ー今や防弾少年団は、世界で最も人気のあるボーイズグループになりました。でも、メンバーの皆さんは忙しすぎて、人気を実感できる暇もないんじゃないでしょうか。

 

「ただその場でやるべきことをしてきただけで、楽しみながらやってきたんです。ところが、そうした時間の間に想像もできないほどたくさんのことが起り、自分でもわからないうちに今のような感謝の気持ちを抱く状況に置かれていました。たまに自分でも信じられません」

  

いつかはきっとうまくいくと、また「ぶつかりそうだったらもっと強く踏みしめて」と希望を歌っているような彼らの歌詞には、楽観と悲観がほぼ同じように共存した。割れて壊れるという悲観と硬くなった中身は残るだろうという楽観的な視点。BTSにとっての希望は、いつも負わなければならない何かがある、そんな両面のコインのようなものだった。そして、防弾少年団のスタートからBTSの未来まで、その名前からして希望を語る人がいた。どんな場所でも"I'm your HOPE,you're my HOPE,I'm J-Hope!"と自分を紹介してきたJ−HOPEの事だ。

  

ーストリートダンスで主に消化するジャンルを学び、そのソースを活かしてK-POPアーティストになったというのがユニークな部分ですね。

 

「デビュー前は『ストリート』というジャンルが、またダンスをしてきた事自体が、アイドルグループとして活動するようになった時に広々と大きな役割をすると思っていたんです。全く役に立たないという事はないですよ。でも、K-POPの振り付けにおいてはそれが全てではありませんでした。自分が持っているスキルフルな部分をステージと融合させるには制約が多いことに気づいて、最初はそこで非常に当惑して、いわゆる『メンタル崩壊』が来ました」


ひとりだけに与えられる時間にたくさん語ってくれる人は、インタビュアーの立場からすればとてもありがたい人だ。そのような面で、J−HOPEは非常にありがたいインタビュイーだった。彼には今の成功にいたるまで地道な練習で過ごしたダンスチーム時代があり、防弾少年団になるための練習生の過程があった。そして、防弾少年団が世界で最も人気の高いボーイズグループになるまでに努力した時間もあった。私は彼に聞くことがたくさんあった。

 

ー「HOPE ON THE STREET」はチョン・ホソクの悔しさを相殺しようと計画した感じですね。

 

「正直に言ってそれが正しいです。僕も自分がやってきたことを多くのファンの方々と大衆の皆さんにお見せしたいですが、そのような機会があまりないんですね。また踊ってみたい、そんな幼い頃の気持ちをまた感じてみたかったんです。そして自分のダンスをもっとたくさんお見せしたいと思いました。それでそういうコンテンツを作り始めたみたいです」

 

その中でも最も聞きたかった話のひとつが「HOPE ON THE STREET」だった。NAVER Vアプリ防弾少年団のメンバーたちがさまざまな個人やユニットコンテンツを披露する際、J−HOPEは「HOPE ON THE STREET」という名前で、自分が好きなダンスやダンサー、これから踊りたいダンスについて語った。ひたすら「ダンス」にのみ集中した彼のコンテンツは、アイドルコンテンツとしては異例の、楽しみよりは専門性に基づいていた。持ち物が多いこの人は、ファンに少し違う方式で自分の過去と現在、未来を説明していた。

 

「ステージの上のアイドル」の中のJ−HOPEのインタビューは、防弾少年団BTSのJ−HOPEのインタビューでもあるが、実はチョン・ホソクという人に会った私の感想も混ざっている。7人の防弾少年団のメンバーたちはデビュー前から音楽を作って、演技をして、すばらしいダンスを踊るなど、各自の歴史を持っている。しかし、その中でも、毎回「防弾少年団の希望」だけを語っていたJ-HOPEの歴史は乏しく、彼を中心に、すなわちチョン・ホソクを中心に再編してみることは私にとってはとても意味のあることだった


そこで尋ねた。

 

ー最後の質問でこれを必ずお聞きしたかったんです。ダンスが持っている力とは何だと思いますか。

 

「まあ、一番シンプルだけど難しい質問ですね(笑)」

 

次に彼が何と言ったかは秘密にする。もちろん、本には書いてある!紙を1枚1枚めくりながらJ−HOPEの言葉を噛みしめれば、いつの間にか彼の回答を予想することができるだろう。「防弾少年団」を心から愛するチョン・ホソクが希望する、未来の自分はどうなっているかまで。


J−HOPE、LEO、ホシ、チョンハ、イ・チェヨン

五人のパフォーマーが描く人生はどんな姿だろうか

 

"ステージの上のアイドル"は現在世界的に最も人気のあるK-POPボーイグループからデビューしたばかりのガールズグループに至るまで、今現在のK-POPパフォーマーたちの生き方に関する宝庫である。  2019年ビルボードミュージック・アワーズでトップソーシャル・アーティスト賞に続き、トップデュオ・グループ賞を受賞したボーイズグループ防弾少年団(BTS)の代表ダンサーJ-HOPE、「コンセプトアイドル」VIXXのメンバーであり、ミュージカル俳優、ソロパフォーマーとして活動中のLEO、SEVENTEENの三つのユニットの中でパフォーマンスチームリーダーを務めているホシ、Mnet「プロデュース101シーズン1」で最終11人に選ばれてI.O.Iとしてデビューした後、成功的なソロキャリアを続けているチョンハ、「プロデュース48」でデビューし、韓国と日本で活発に活動中のガールズグループIZ*ONEのイ・チェヨンの話を描いた。