サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【askまとめ】④ 韓国アイドル全般について

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆韓国アイドル全般について


[増え続ける韓国アイドルグループデビューについて]

こんばんは!いつも泡沫さんの意見や翻訳記事に勉強になったりしている者です。 さて、質問というより意見みたいなものになってしまいますが、ここ数年、Kドルグループのデビュー数が異常に増えつつあります。K-POPというジャンルが世界的に浸透したので、流行りに乗った事務所もあるかもしれません。またKドル界では有名なジンクス(売れるのは最低何年までなど)もあり、このまま大量に増えていく大手以外の小さな事務所は色々と先行きが不安になります。解散も最近多いですし… 個人的に2010年前後辺りのデビュー数が丁度良いと思ってしまうぐらいです。泡沫さんは年々デビューするKドルグループの増加にどう思われますか?

(2016)


長くなっちゃったので簡潔に「どう思うか?」だけの答えは下まで飛ばして2行だけ読んで頂ければ...

確かにデビューするアイドルグループは毎年増えているみたいですね。韓国アイドル関係の文献を照らし合わせると2012年あたりからデビューするグループがどっと増えたようで、去年idolodyが発行した2015年のアイドルデータブックによると、2015年にデビューしたアイドルグループは全部で60組(女子37/男子23)だそうです。2010年は20組以下だったので、3倍以上ですね。

KPOPが世界的に輸出可能な「産業」としてある程度確立した事で、ビジネスとしてアイドル育成を始めようと思う人たちが増えたのかなと思います。また、かつてアイドルだったりアーティストとして活躍していた人が事務所を開いて育成する方に回るというパターンも最近増えてる気がします。そういえば3大事務所は全部このパターンなんですが。また、アイドルブームを見て育った世代がアイドルを目指す時代になってきていて、アイドルを目指す人口自体が増えてきている事。(これには他にも10%以上という若年層の高い失業率や「5放世代」と言われる社会環境など、色々な社会的背景も関係していそうですが) 逆に、韓国内で音楽そのものが売れなくなったり(売れても実入りが少ない)アイドルブーム以降に売れる音楽のジャンルが偏ってきている傾向にあって、音楽エンタメ業界を目指す若者がデビューする方法が限られてきてしまっている事(アイドルで売り出せば音楽だけでなく俳優やバラエティ、モデルなど仕事の選択肢が多い時代になったので一番手っ取り早いのかなと思います)もあり、今までアイドルデビューさせた事がなかったような芸能事務所がアイドルをデビューさせたりとか。アイドルグループが増えてるのにはいろんな事が原因にあるんだろうなと思います。日本も考えてみれば数年前に似たようなアイドルブームがあって(日本は諸事情あるせいか女子アイドルメインですが)今は地下アイドルブームにまで来ている感じでしょうか。もちろん国の状況や文化が違うので同じ流れではありませんが。

話は戻りますが、2015年にデビューしたアイドルで2017年にまだ活動が自分なりに確認できる人たちを数えてみたら17組でした。(April・CLC・Day6・DIA・GFRIEND・iKON・MonstaX・N.Flying・OH MY GIRL・SEVENTEEN・Snuper・TWICE・UP10tion・VAV・VX・MAP6・ROMEO)

もう解散してしまったグループも少なくなく、デビュー2年で1/3になってしまっている状態です。一方で2010年デビュー組で今活動が確認できるグループは6組(SISTAR・Girl'sDay・INFINITE・CNBLUE・TEENTOP・CODE-V/MISS AとZE:Aは微妙な状況なので除外しました)でやっぱり大体1/3くらいなんですね。

個人的にKPOP業界を見てきた結果、凄く売れる事ができるグループ(国内や日本でアリーナクラスの会場でライブが続けてできるくらいを目安として)はデビュー年ごとに男女それぞれ2組くらいなんじゃないかとずっと思っていまして、それは今でも概ねそうなんじゃないかなと思います。2015年デビュー組でも音楽番組で1位を取った事があるグループは男女それぞれ2組ですし。

ただ、アイドルが増えた結果仕事の選択肢や現場数が世界的に増えたおかげで、「凄く売れる」じゃなくて「まあまあファンがついてる」という状態をキープし続けて長く生き残ってるアイドルグループも結構出てきているみたいですよね。これはいろんな韓国内のメディアでも見かける論調ですが、時代が「国民的アイドル」から「My Type」(iKONの曲タイトルがよく例えに出されている)スタイルに向かっているという事ではないでしょうか。以前は国民みんなが知っていてこその「人気アイドル」だったけど、今はみんなが同じアイドルを好きになる時代ではなく、知る人ぞ知る個人の好みに細かく合わせたアイドルがそれなりに人気が出るマニアの時代になりつつあるという事ではないかと。昔はひとつのパイを大手が2/3取って残りを中小が分けていたとしたら、今は大手の分け前が1/3に減った感じというか。なので逆に中小の事務所にもチャンスが増えた状況とも言えるんじゃないでしょうか。大手は昔より減った分け前を他で補填しなくちゃいけないでしょうし、中小事務所が増えた分、特に一度当てているような中規模事務所(FNC・DSP・CUBE・STARSHIP・Pledis・BigHit・Woolim・WM・TOPあたり)は今後のビジネスのやり方次第で浮き沈みがあるかもかもしれませんが...


グループが毎年増える事は仕方ないよなーとは思いますが、個人的には「もうグループ多すぎるしメンバーの人数も増えすぎて覚えられないなコレ」っていう感じです。


(注:その後解散などありまして、2018年8月現在活動が確認できる2010年デビュー組グループは5組(Girl'sDay・INFINITE・CNBLUE・TEENTOP・CODE-V)になりました。)

 

[少人数ボーイズグループが売れるには?]

少人数で統一感のあるボーイズグループが売れるには何が必要だと思われますか?最近大所帯グループが増え、グループ内で多様性が生まれたというか雰囲気に統一感がないグループが多くなってきた印象があります。wannaoneが何故あそこまで人気なのか納得できませんでしたが、調べてみると一般層が支持していることはもちろんのこと俳優ヲタがオンソンウを支持していたり韓国のジャニヲタがパクジフンを支持していたりと違うジャンルのヲタクが支持していてなるほどなと思いました。wannaoneは色々な意味で特例ではありますが、多様性がないと売れないのでしょうか。Kドルヲタからの支持だけでは売れるのは難しいと思いますか?

(2017)


2個の質問が入ってる?みたいなので分けて考えてみますね。

「多様性がある」というのと「統一感がない」というのは全く別の事なんじゃないかと思いますし、人数の多さと統一感もまた必ずしも関係ないかと思います。全体で統一感はあるけど個々は個性と多様性があるというのが一番いいんじゃないですかね?理想的なのは戦隊モノみたいなキャラの立ち方というか.....でもメンバーに個性があってもまとまりがあっても、技能が高かったりルックスの良いメンバーと良い曲とかっこいいダンスを組みあわせただけでは必ずしも売れないという現実もあるので、売れるセオリーなんてものがあるのかどうかも謎ですね。時代によっても変わるでしょうし。実際今現在、韓国のウェブ掲示板などで名前の上がるHOTなボーイズグループはWANNA ONE ・EXO・防弾少年団・WINNER・SEVENTEEN ・HIGHLIGHT・NU'EST Wあたりのようなので、大人数も少人数も中間も入ってますよね。

会社がメンバーをチョイスしてグループを作る場合は個々の技能や性格や人間関係をある程度客観的に判断してバランスを考慮して作る事が出来るんじゃないかと思いますが、個人の視聴者投票制サバイバル番組を通してグループを作るとなると、WINのようにあらかじめ固定で設定したグループ対決ではない限り、素人のファンが自分の好みだけでそれぞれのメンバーを選ぶことになる可能性が高くなるので必ずしもバランスのとれたメンバー構成になるとも限らず、しかも番組が終わってそんなに間もなくデビューした場合はメンバー間にケミストリーが生まれるのにはデビューしてから少し時間がかかるのかもしれないとは思います。その1番極端な例が単推しの集合体であるWANNA ONEなのかもしれませんが、あくまでも解散前提のグループなのでそういう人気の出方でもいいんじゃないかと思いますし、短期間でも集中して一緒にグループとして活動したり過ごしていれば自然とある程度は一体感や統一感が出てくるんじゃないかとも思います。

さてグループの多様性や統一感はともかくとして、現在WANNA ONE以外に売れてるEXOや防弾少年団のファンはほぼオタクですから、オタクの支持だけで売れることは当然可能だろうと思いますし、とりあえずの基本じゃないでしょうかね。まずオタクにある程度人気がないとまず始まらないというか。WANNA ONEは今までオタクではなかった層からの人気も得ているとは思いますが、普通にオタクのファンもいろんなグループのペンカを閉鎖させている程度にはたくさんいると思いますし、むしろ今までオタクにはなりづらかった一般層をオタク化させたという部分もあるんじゃないかと思います。それだけコンセプトや楽曲が複雑化しすぎる傾向にあった既存アイドルにはハマりにくかった層にとっても、入りやすい魅力があるという事じゃないかと思ってます。

【askまとめ】③ プロデュース101などサバイバル番組について

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆プロデュース101などサバイバル番組について


[I.O.I解散後のメンバー達について・大人数グループについて]

突然すみません。いつも楽しく拝見させて頂いてます。私が質問したいのはここ最近のk-pop界大人数グループ(8人以上)ブームについてです。私が思うに大人数グループの先駆けは言わずもがなSMのSJ、少女時代だと思いますが、昨年あたりから急激に増えている様に思います。特に私が気になるのはIOIの子達のグループです。 正直あれだけ売れたIOIなんだから彼女達プラスそれぞれの事務所の先鋭数名でデビューさせた方が良いのではなかったのかと疑問に思ってます。正直どのグループもIOIの人気や知名度に対して結果が見合ってないと思ってて...。この大人数ブーム及びIOI出身の子達のその後についてどう思われてますか?

(2017)


ご質問ありがとうございます。

2つの違う話が混在してるみたいなので、一個づつ考えてみますね。

まずグループが大型化してる問題なのですが、SJや少女時代が何故大人数かというと、最初はモーニング娘。のコンセプトを取り入れたからだと言われていますよね。娘。はデビュー時は5人でしたがその後どんどん入れ替わって大人数化していきました。SJは当初メンバーの入れ替えが自由で増えたり卒業したりするというコンセプトの予定でしたが、ファンからの猛反発でなくなったそうで、その後デビューした少女時代は固定でしたが同じ時期にデビューしたAFTERSCHOOLは一応卒業加入システムありなので、この当時の大人数グループはモーニング娘。のシステムやパフォーマンスの成功例を参考にしたかったという事じゃないかと思います。ダンスに力を入れているSMとしてはその長所が見せやすい部分もあるでしょうし。SJに関しては昔イスマン氏が東方神起のデビューに漏れたりうまくグループが作れなかった子達を集めてとりあえずデビューさせてみた的な事を言ってたんですが、SJが人気が出て当初やりたかったコンセプトができなくなってしまい、それを現代版にブラッシュアップ(と呼んでいいのかわかりませんが)させたのがNCTなのかなと思います。

EXOに関しては当初は「パラレル的な存在のグループを2つ作る」という6人×2コンセプトが重要だったのではないかと思うので12人の「大人数グループ」というのとは少し違う構想だったんじゃないかと思います。結果的に今は「大人数グループ」になってますが。

しかし、いわゆる大手事務所以外で大人数グループが流行ってるのは他の理由もあるかもしれませんね。事務所にとっての大人数のメリットを考えてみると、

1. 何らかの理由で活動にメンバーが参加できない事態が起きたり、脱退するメンバーが出ても活動を継続しやすい。

2. 5人グループで1人につき3人ファンがつけば15人だけど、9人なら27人だし13人なら39人。単純に倍々でペンドムが増えやすい。

3. グループ活動以外にユニット活動という選択肢が増えやすい。韓国初のアイドルグループからのユニット活動はSUPER JUNIOR-KRYだそう。

4. 人数が多い分、多少発展途上の部分があるメンバーを集めてもお互いにカバーしやすい。

5. 大人数でならではのダイナミズムのあるパフォーマンスができる。

要するに5人組や6人組を2組デビューさせるよりも9〜13人組でデビューさせる方がリスク管理が少なくて済むし、当たったら見返りが大きいというのがあるのかなと。

デメリットといえば維持管理費用と手間が頭数分かかるって事ですかね。でもこっちのデメリットはどちらかというと、メンバーにかかってくる部分が多いのかもしれません。事務所的には通常6人住まわせるマンションに12人住ませればいいので...1つの部屋に雑魚寝っていうグループも珍しくはないですから。メンバー本人にとってはギャラも少なくなるし、年数が経つと個人仕事の量によって収入格差も大きくなってくるでしょうから、人数多いことによるメリットは実際はそんなにない気がするんですよね。いっぱいメンバーがいると人間関係的には気楽な面もあるかもですが。

I.O.Iに関してですが、彼女たちが11人という大型グループになるのは「プロデュース101」という企画が立ち上がった時点から必然のようなものだったんじゃないでしょうか。おそらくプロデュース101という企画が他のサバイバル番組と一番差別化された部分は「101人」という物量ではないかと思うんです。そしてその為にはたくさんの事務所から参加してもらわなきゃいけませんけど、もし101人から5人だったら自社の子が生き残れる確率は1/20以下ですから、参加を躊躇する事務所も少なくなかったかもしれません。11人なら1/10ですから、その辺のさじ加減で決まったのが「11人」という人数だったんじゃないかと思います。

プデュ出身で売れたメンバーは事務所が違うので、新しく事務所超えのグループを作るというのはギャラ配分という点で結構難しい問題なんじゃないでしょうか。プデュが始まる前に契約した時は売れるのかどうなのかもまだわからなかったので諸々飲み込んで契約した面もあるかもしれないですが、一度売れてしまうとどこも欲が出るんじゃないでしょうか。グループの中でも人気序列があるでしょうし。期間限定活動だからこそ練習生を出したという事務所も少なくないかもしれません。期間限定なら自社にとって宣伝的のメリットになりますけど、そうでなければ自分の所である程度お金をかけて育てていた練習生を美味しいところで奪われる形になりますから。また、グループ自体も期間限定だったからこそあそこまで盛り上がった部分もあるかもしれません。

I.O.Iは最初から期間限定でしたし、I.O.Iが売れても売れなくても活動終了以降の事は事務所によってある程度の格差は絶対に出てくるだろうという事は、プデュが始まる前から予想はついてた事じゃないでしょうか。プデュに出て売れたからといって所属事務所との契約は変わらないわけで。プデュの前から新しいグループデビューを予定していてそれに乗じた事務所もあるでしょうけど、そもそもグループを作れる程の練習生や財力が足りない事務所もあるでしょうし。ソロアイドルはあまり売れない時代ですから、まずグループになれるかどうかで格差がついてしまいますよね。でもそれも全てセットで込みでの「プロデュース101 という宴」なんだと個人的には思ってます。


回答有難うございます。聞き方が下手でしたね。SJとソシをあげたのはkポップの歴史で大人数グループとして売れたのがこの2つ位しかないのにそこまで大人数にするメリットがあるのかなと思ったからです。(その後TWICEとセブチは生まれましたが)IOIを持ち出したのはここ最近デビューしたある程度の規模の事務所のグループが大体IOI出身者がいるグループだと感じ、尚且つIOI出身者のグループはもれなく大人数グループだったからです。さらにIOI出身者グループは普通にデビューするよりもアドバンテージがあると思うので、敢えて10人規模にする理由があるのかなと。セジョンのソロやチョンハの方が成功してるのもあり。


すみません、理解力が足りなかったみたいで...つまりI.O.Iで売れた子達はもっと少人数やソロで売り出した方が人気が出たのではないか、何故わざわざ大人数グループでデビューさせたのか、という事でしょうか?

前のaskにも書きましたが、事務所にとっては今のアイドル業界では大人数グループの方がメリットがあるから大人数グループにしてるんだと思います。私が考える事務所にとっての大人数グループのメリットは前に書いたとおりです。まさに直近でTWICEとSEVENTEENが売れたというのもあると思いますし。

gugudanやPRISTINEに関しては、単純にデビューのタイミングから見てプデュ参加の前からほぼあの人数構成でデビューさせる予定で準備中だったんじゃないかと思います。I.O.Iに入っても入らなくても、I.O.Iが売れても売れなくても、どっちみち大人数グループデビューさせる予定だったんじゃないでしょうか。gugudanなんて9人前提のコンセプト&ネーミングで、I.O.Iの活動中にデビューしましたし。そして大人数グループとしてたてていたデビュー計画を、プデュに出た後メンバー予定だった子が1人や2人人気が出たとしても、計画を変えてあえてソロや少人数でデビューさせよう!とはなりにくいかなと思います。とりあえず大人数でデビューさせてうまくいかなければソロにしたり、少人数グループに編成し直す(これは中小事務所だと時々ありますね)事はできますから。

何故ならプデュで注目されて売れたメンバーがひとりでもいる場合はそれ自体がグループ全体が注目を浴びるきっかけにもなるので、事務所的にはむしろその突出した子に出来るだけ多くの人数を引っ張りあげて欲しいのではないかと思うんですよね。大人数のグループをデビューさせる計画がたてられるような規模の事務所の場合、大体はそれなりの人数の練習生を抱えていると思います。そしてまともな事務所であればその練習生の練習費用や生活費はすべて事務所が負担しています。この費用は未来への投資とも言えますが、いずれデビューした時の稼ぎで返ってくる前提で毎日支払っているわけで、グループ前提で育成している場合はグループでデビューしてもらわないとそのために過去に払ってきた事務所の負担とのバランスがとれませんよね。出来るだけ人数の多いグループでデビューして活動してもらいたいと事務所的には思うのではないでしょうか。ソロで売れても結局は一人分の仕事しか受けられませんし、練習生の数も減りません。

あと、少人数グループの方が1・2人だけ出来る子や人気がある子が出てしまった場合にグループを作るのが、今は逆に結構難しいんじゃないかとも思います。組み合わせのバランスというのもよりシビアでしょうし。大人数グループのメリットの所で書きましたが、グループ全体の平均値を上げるには大人数の方が個々の差が目立ちにくくてお互いに補填しやすいだろうし、逆に少人数の方が全員がほぼ同じ位のレベルじゃないと難しいんじゃないでしょうかね。そしてI.O.Iには各事務所から1〜2人しか選ばれてないわけで(そもそもその位の人数しか参加させてない事務所もありますが)そういう練習生が少人数グループを作れるようなバランスで同じ事務所に5〜6人もいたとしたら、きっとサバイバル番組に出さなくてもその人数でデビューできてたんじゃないかと思います。これだ!というメンバーを少数精鋭で選定しきれないからこその大人数グループっていう側面もあるんじゃないかなと...1人や2人売れたからという理由で9人で予定してたものを5人にグループ編成を変えられる状態だったら、最初っから5人グループでのデビュー計画を立てると思うんですよね。でも事務所はそう判断しなかったという事なんでしょう。5人じゃどう組み合わせても物足りないと思ったのか、9(10)人からこれ以上誰も落とせないと思ったのかはわかりませんが。

そもそもソロでデビューさせるしかないような規模の事務所の場合は逆に1人に全部の事を集中させられるし、ソロが売れて返ってくる位の稼ぎで十分なのかもしれません。しかし練習生が何十人何百人といるようなある程度の規模以上の事務所になると、今現在の練習生全体への投資とペイバックのバランスを見てデビュー計画を立てる必要があるんじゃないかと思います。ここ数年は事務所の規模がある程度大きくなるほど、若い歌手のソロデビューが少なくなって来てる(SUPERSTAR KやKPOP STARのような地上波のオーディション番組で上位まで勝ち抜いて相当な知名度があるか、ソロやユニットデビューしても後々グループ活動させる前提だったりがほとんどです)のはそういう事情もあるのかなと思います。

上手くご質問の意図を理解できたか心配ですが、個人的にはこう思いました。


[プロデュース101シーズン2参加者について]

こんにちは。いつもブログ拝読しています。 突然ですが今回のプデュシーズン2の11人には入れなかった上位20位以内の人たちの今後ってどうなると思いますか?事務所からデビューしてちゃんと売れるんでしょうか…?シーズン1のハンヘリちゃんは未だにデビューもしてないし…推しが11人には入れなかったのですごく不安です。シーズン1とは投票数の規模が違うし関心も前回より多いのかなと思うのですが…

(2017)


プデュメンバーの今後についてはこれから未来ある練習生の事なので、わたしなどが適当な未来予想を立てられる立場にはないと思いますが、前に訳した記事の追記でシーズン1の子達の現在について少しだけ書きましたので、そちらのリンクを貼っておきますね。

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/05/16/004246

女子と男子では売れ方もペンドムのあり方も違うので全く同じ流れにはならないと思いますが、11人に漏れた子を集めたI.B.IやC.I.V.Aみたいな企画グループはやはり出来たりするんじゃないかと思います。後はやっぱり所属事務所次第なんじゃないでしょうか...シーズン1で11人に入れてI.O.Iになれた子でも今現在まだデビューしていない子も少なくはないですし、逆に上位に入れなくても事務所の既存グループに加入出来た子もいますよね。(男子グループの方がファンがメンバーの増減に敏感な傾向にあるのでこれは少し難しいかもですが)

プデュで得た人気や知名度を活かすも殺すも、結局は所属事務所次第なのかなあという感じがします。


(注:この後WANNA ONEに漏れたメンバーからプロジェクトグループとしてJBJがデビューしたり、The BOYZやMXMのようにグループデビューは勿論、N.FlyingやEastLightのように既存グループに加入したりサミュエルやチョンセウンの様にソロデビューもあり、他にも101参加メンバー同士で事務所ごえや移籍などしてユニットを組んでデビューしたりなど、やはりファンドム支持がメインになるボーイズの方がプデュ後の展開は良いようです。一方シーズン1のI.O.I出身メンバーのその後としては未デビュー組だったソミはJYPを辞め、キムソヘは女優・タレントとしてバラエティやウェブドラマ、広報キャラクターなどで活躍しているようです。御質問にいたハンヘリはMIXNINEで脱落してから音沙汰がないようですが)


[サバイバル番組について]

最近サバイバル番組の結果によってデビューメンバーを決めるということが多いと思います。ここ2、3年のことだと思うのですが、JYP.YGを含め割と大きい事務所でもありますよね。YGが今度やるサバイバルは事務所外の練習生のためらしいですが、なんでここまで増えたのでしょうか?正直サバイバルでメンバーに選ばれなかった子たちは事務所からいなくなることが多いですし、少なからず事務所にとっても損ではないかと思うのですが……。 予め知名度を上げることも目的だと思いますが番組多すぎじゃないかと笑

(2017)


私の記憶では、最初のアイドルデビューサバイバル番組は2005年(6年?)の「バトル神話」じゃないかと思います。第二の神話を作るという名目で行われて最終的にBattleというグループがデビューしたそうですが、人気はいまひとつだったらしく。数年後にMnetで再放送したのをちょっとだけ見た事がありまして、この時の脱落者だった後のBrownEyedGirlsガイン、G.NA、そしてBIGBANGスンリという面子の方が結果的に売れたようです。その後YGのボーイズグループデビューサバイバル「BIGBANGへの道」が放映され、こちらの結果はみなさんご存知の通りかと思います。この時期のサバイバル番組は恐らく日本のモーニング娘。EXILEオーディションから影響を受けて始まったんじゃないかと思うんですが、この辺はリアルタイムでは見てないので当時のことはよくわかりません。1年後、JYPが2PMと2AMをデビューさせるデビューサバイバル番組「熱血男児」をやって、これまたデビューしたグループは両方売れました。しばらく時間が開いた2012年にJellyfishがVIXXをデビューさせた「MY DOL」が放映されましたが、放送当時はアイドルファンからの注目は熱かったものの国民的ブームとまではいかなかったように思います。VIXXがブレイクしたのもデビューからしばらくたってからでしたし。

このように10年以上前から「アイドルデビューサバイバル番組」というものはあったのですが、今のアイドルサバイバルブームが起こるきっかけになったのはやはり2013年のWINではないかと思います。この前に韓国ではオーディション番組ブームがありましたが(SUPERSTAR K、偉大な誕生、KPOP STARなど)これらの番組に出ていてすでに人気のあった有名練習生が参加していたり、BIGBANG以来7(8)年ぶりのYGからのボーイズグループデビュー企画という事もあって大変盛り上がり、一年後にデビューしたWINNERのデビュー曲も100万DLを超えるヒットとなりました。続いてiKONのデビューサバイバルになった2014年のMIX&MATCH、その後すぐにMONSTA XのデビューサバイバルだったNO MERCYがあり、そしてJYPが2015年のSIXTEENでデビューさせたTWICEが成功した事で近年の「アイドルのデビューサバイバル番組」ブームが完全に確立した感じがします。

その後はプロデュース101、少年24、MOMOLAND、PENTAGON MAKER、Dance or Bandなど、成功したものから微妙なものまで雨後の筍状態になってる2017、という感じでしょうか。サバイバルTV番組じゃないですけど、デビュー過程や補充メンバーを決めるためのKARAプロジェクトとかSEVENTEENプロジェクトなんかもありました。

(PENTAGON MAKERも結果的には脱落なしでSEVENTEENプロジェクトみたいな感じでしたが)

なんでここまで増えたか、というとやっぱりサバイバルであらかじめメンバーの姿を見せておくことでデビュー後に一般認知度やファンを集めやすいからというのが一番ではないかと思うんですよね。大手事務所のサバイバルは概ねの企画は事務所側が立てて出演者も事務所が用意してくれるし、視聴率も集めやすいのでTV局としても美味しいプログラムなのかもしれません。最近はTV局側が主催するものも増えていますね。とはいえMBKのようにサバイバル番組をやると告知しながら頓挫した例もあるので、企画すれば即どこでも出来るというわけではないようですが。

「サバイバルで選ばれなかった子たちは事務所をやめる事も多いし事務所側にも損ではないのか?」という点ですが、サバイバル番組をやろうとやるまいと、新しいグループがデビューするのをきっかけに事務所をやめる練習生は少なくないのではないかと思います。一般的には当分その事務所から新しいグループがデビューする事はないでしょうから、自分がデビューする機会も遠くなるので。むしろサバイバル番組で漏れた子はある程度実力は見られていて知名度もあるので、移籍先で有利になる面もあるかもしれません。YGなんかは過去にサバイバル番組に出たけどデビューできなかった参加練習生はほぼ全員他事務所でデビューしていますしね。(元BEASTヒョンスン、PENTAGONホンソクなど。ジニョンもソロデビュー予定だそうですし)JYPの「熱血男児」でデビュー組から漏れたドゥジュンもCUBEからBEAST(現HIGHLIGHT)としてデビューしましたし。

確かにもうすでにサバイバル番組飽和状態なんじゃないかと思いますが、プデュ2は成功と言っていいでしょうし、オーディション番組ブームみたいに韓国の視聴者が完全に飽きるまでは続くかもしれないですね。日本以上に厳しい競争社会なので、サバイバル番組というのが心情的にハマりやすいのかな?適当言ってますけども。

同じ素材でも見せ方次第で桁違いに売れるようになる事もあるというのはどのビジネスでもあるんじゃないかと思いますが、既デビュー組が多数参加したプデュ2によってそれがある程度はっきりした面もありますし。逆にサバイバルならなんでも売れるわけじゃないというのもはっきりしつつありますが。

YGに関してはBIGBANG以降デビューしたボーイズグループは全組なんらかのサバイバルを経てデビューしていますので、過去の先輩達と同じ過程を経させるためにデビューするにはサバイバル番組が必須という流れになってしまっているのかもしれないなあと思います。

個人的にWINは個人をサバイバルで選ぶのではなくて事務所があらかじめ組み合わせたカラーの異なるチームVSチームのサバイバルという点で他のサバイバルと少し違って面白かったんですけど(個人脱落形式だと個人推しでない視聴者的には時系列でグループのメンバーが変わっていっちゃう虚しさがあるので)、このスタイルをほぼそのまま流用したFNCのサバイバルでも脱落したグループも結局デビューしたので、続けてデビューさせられる財力のある事務所ならこの方式の方が効率的なのかもしれないと思いました。あらかじめ個人じゃなくてチームごとにファンがついてそうなので。


[WANNA ONEについて]

はじめまして。今流行りのワナワンに関しての質問です。今後ワナワンのようなグループが増えるという意見をよく見かけるのですが泡沫さんはどう思いますか?私は正直プデュはもうシーズン3をしても流行らないしこの形式のグループも出でももう売れないと思っています。アイドル学校も視聴率悪いようですし……。しかしSMやYGなどの大手事務所のファンの方はワナワンのようなグループが今後増えると思って危機感を抱いているようで少し不思議に思っています。そこらへんに関して泡沫さんの意見を是非聞かせてください。

(2017)


他の方のaskでもちょっと書いたのですが、プデュ2やWANNA ONEが充分話題になったので、オーディションブームの時のスーパースターKみたいに完全に飽きられるまではこのフォーマットはある程度続くんじゃないかとは思います。ただし、その結果出来たグループが売れるかどうかはまた別の話でしょうけども...

個人的にはプデュとWANNA ONEがここまで人気が出たのは、ここ数年のアイドル業界の目指した方向があまりにマニアックになりすぎていわゆる「大衆」を置いてけぼりにしてきた部分への反動もあったからなのかなあと思わないでもないです。具体的に言うとEXO以降のSMのグループが発端ではないかと思いますが、アイドルにしてはあまりにもアーティスティックに走りすぎたり先鋭的なコンセプトや曲に向かいすぎて、それはそれで国境を越えて熱狂的な「オタク」やステレオタイプ的なアイドルには興味がなかった層や、そういうものを追いかける元気がある若年層には集中的にアピールした結果巨大なファンドムを作ることが出来たのだとは思いますが、逆に国内の一般の人の生活からはアイドルが感情的に離れて来ていたここ数年なのかなと。この辺はまた長くなりそうなので割愛しますが、チラチラと出るティーザーの端々に隠されたキーワードを集めて過去から遡ってコンセプトやストーリーを妄想したり、今までの新曲発売日に密かに仕込まれていたキーワードを探したり...という様々な「遊び」に疲れたりやりすぎでついていけないと思ったりした層もいたと思うんですね。ファンをより内側へ惹きつけていく仕掛けではあると思うんですが、そんなに毎日頭や時間を使ったり難しいことを考えながらアイドルを愛でたくないといういわゆる「ゆるオタ」だったり、かつてはドルオタだったのが大人になってリアルの日常に追われて現実的にそこまでして追う気力体力がなくなった人たちとかも。

そういう人たちの前に現れたのが、毎週TVを見ていればある程度の情報は入ってくるし、言わばサバイバルで頑張る本人たちそのものがコンセプトなので番組のシステム以上には難解なコンセプトは特にないし、自分で能動的に色々見にいかなくちゃならない既存アイドルほどは敷居の高くない「プロデュース101」だったんじゃないのかなと。TV番組なので翌週職場や学校でこの間のあれ見た〜?とかお互いの1pick誰?とか、話して盛り上がったりも出来そうですし、そういうノリでオープンに好きなことを公にできるのって楽しいですよね。

(韓国のケーブルTV加入率は日本よりもかなり高いそうですし)

1pickというシステム自体がまた別種のストレスや厄介ごとを産んだ面はあるかとも思いますが。

昨年のGAONチャート総まとめのブログ記事で、去年(2016)はTWICEによって久しぶりに新しいアイドルを知って楽しむ事が大衆に帰ってきたのではというような事を書いたのですが、WANNA ONEも同じような面があったんじゃないかと思っています。

でも、これはあくまで今までアイドルから少し離れていた層が引きこまれた結果の部分が多いと思いますので、既存グループについていたようなコアなドルオタの人たちは変わらずいると思いますし(一部は流れることはあるかもですが)そもそも今のトップ2と言われているEXOや防弾少年団は巨大なペンドムに支えられてはいますが、過去のトップグループと比べると誰もが曲やメンバーを知っている「大衆的なアイドルグループ」ではないので、そもそも好きになるファンの質自体が違うんじゃないでしょうか。

そういうわけで、プデュ現象自体はあくまでもアイドルが有名になる選択肢がひとつ増えたというだけの事なんじゃないかと思います。SMもYGやJYPも今までデビューオーディションやサバイバル番組をやってきましたし今後もやるとは思いますが(特にYGのボーイズグループはすでにサバイバルを経てデビューが定番になってるので、今後も必ずやると思います)、プデュというのは事務所単独で番組ができるほどは資金もネームバリューも足りていない中小事務所が練習生たちにスポットを当てさせることが出来た希少なチャンスでもあったと思うのです。そして1年ちょっとのWANNA ONEの活動後に元々の所属事務所に帰った後は彼らはまた他の大手事務所のアイドル達と同じライン上に並べられるわけですし、その後のアイドル人生の方が長いわけですよね。既存グループのファンがなにか漠然とした危機感のようものを抱くのはわからないでもないですが、今までの育成システムが変わるわけではないと思いますし、あんまり気にしなくてもいいんじゃないですかね。今まで自分が良しとしていた価値観とは別の価値観に人気が出た事への潜在的な拒否感があったりもするのかな?でも、価値観が違う人たちにもアイドルは必要とされていたりする場合もあるわけで、そこはそこで需要と供給が成り立つべきだし、自分がそこに入れなくてもそれ自体を否定する事もないと思います。「サンは森で、私はたたら場で暮らそう(もののけ姫)」です。そしてたまに遊びに行ったりしてもいいのでは?

よくわからない方向のシメになりましたが、成り立ちはどうあれアイドルでもある程度のレベルのパフォーマンスが要求されるのが韓国芸能界だと思いますし(そこまでお客さんが寛容ではなさそう...)、特に個人的にはこれといって大きく変わる事もないんじゃないのかと思ってます。

 

(注:その後日本でのWANNA ONEコンサートに行きましたが(友人がハマり、チケッティングに協力して当てたため行けました)、アイドルの尊さに出自は関係ないと思いました)

【askまとめ】②KPOPや韓国音楽の歴史(?)について

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆KPOPや韓国音楽の歴史について

 

[第一世代アイドルについて]

明確な回答をありがとうございます。日本を含む海外では東方神起やBIGBANG、ソシ、最近ではEXOやBTSK-POPグループの王座の風潮が強いですが、それ以前にKドルのパイオニア的存在の所謂、第一世代グループの認知度が薄いのが歯痒いです。神話とかはある意味日本でKドルの存在を知らしめたといってもいいですが、一時代を築いたグループでも海外ではブームで人気や認知も左右されてくるものなのでしょうか?長年活動している東方神起は未だ根強い人気がありますが、かつて韓国やアジアで人気だったグループが現在、ライトなKドルペンだと誰状態になるのが切なくて…最近では再結成するグループが増えて嬉しくもありますが…

(2016)


質問ありがとうございます。

ブームうんぬんという以前に、アイドルグループはその時々の時代を映すものだと思うので、やはりいつ何時でも現役でグループ活動してなんぼだと思うんです。神話やSESが日本で活動していた時期はもう10年以上前だと思いますが、活動していた当時はそれなりに日本でも認知されてたんじゃないかと思いますし。(神話はほぼずっと現役なので、今も認知度ある方だと思いますけども)

日本では韓国ドル第1世代と同期のアイドルも普通に認知度や人気がありますけど、それはデビュー時からずっと休まず現役で活動してるからなんだと思います。リアルタイムで体験できる現役活動の現場があればこそ、世代を越えてHey!Say!JUMPのファンがV6に担降りする可能性もあるわけで。

だからやはりいくら昔人気があったからと言っても、現役活動無くして今のメインファン層に認知度が上がることはほぼないんじゃないでしょうかね...せいぜい現役ドルが昔の曲のカバーをする時くらいではないかと。これは本国ではなくて海外だからって事が理由ではないと思います。ジャニーズファンだって、昔人気だったとしても今はもう活動してないジャニーズのグループの事は全く知らないし興味がないって人も少なくないんじゃないでしょうか。現役のアイドルの寿命も以前より延びている上にどんどん新しいアイドルも出てきますし、アイドル好きにとってはわざわざもう活動していない昔のものを掘り起こすメリットが今のところないんだと思います。ドラマの応答せよ〜みたいなちょっとしたレトロブームはあっても、それでドラマ中に出てきた曲が再びヒットするっていう流れは韓国でもなかったようですから。

それと、KPOPブーム(?)ってYouTube等に動画サイトの普及がいちばんの大きな原動力になったんじゃないかと思うんですけど、韓国の第1世代当時の映像資料自体が少なくて目に触れにくいっていうのも結構大きいデメリットなんじゃないでしょうかね。韓国の90年代のTV映像だと画質も音質もあまりよくないですし、韓国では当時アイドルのDVDとかも出すような時代ではなかったみたいなので、日本の70〜80年代の映像を探すくらいハードルが高い感じがします。

でも、最近のSECHSKIESやSESみたいにある程度の事務所で再結成できれば若い世代にも認知される可能性はあるんじゃないかと思います。バラエティや音楽番組に出たりとか、大手事務所ならファミリーコンサートなどで後輩グループのファンたちの目にもとまる事があるでしょうし、それで実際見て好きになる人もいるんじゃないでしょうか。ただし、第1世代の再結成も男女関係なくアラフォーまでが限度じゃないかと個人的には思いますが。10代からずっとアイドルを続けてる人が50才過ぎても現役というのは十分ありだと思うんですけど、10〜20代で1回アイドルやめた人が何年もブランクがあってまたカムバックしても、アイドルとしては許容されるのって通常はやっぱり30代くらいまでじゃないかと思うんですよね...当時現役でファンだった人は自分も一緒に年を取っていくからオッパって呼べるかもしれませんけど、特に日本では、キャリアの長い東方神起の今のファンの年齢層分布を考えると、ファンの年齢層が上がるほど自分より年下のグループを好むようになることが多い気がします。

(別に具体的なデータとかはないんですけどね!)

 

(注:2018年にTVの企画でH.O.Tが再結成されました。10月に記念コンサートをやるそうですがSECHSKIESみたいにどこかの事務所に所属して、という形になるかはまだわからないみたいです)

 

[カムバックティーザーについて]
泡沫さん、こんばんは。もしご存知でしたら教えていただきたいことがあります。カムバ前の「トラックリスト公開」や「ハイライトメドレー」などのカムバカウントダウンはどのグループからやり始めるようになったのでしょうか?もしご存知でしたらお返事いただけるとうれしいです!

(2016)

 

カムバックカウントダウンの歴史(?)ですか...

私も2008年くらい以降くらいしかわからないんですが(しかももう記憶も曖昧ですが)カムバックをお知らせする方法の移り変わりって多分SNSの流行と関係があるんじゃないでしょうか。2010年くらいまではツイッターがそんなにメジャーじゃなかったので、カムバック関係の情報は公式のホームページとかアイドルのme2day(という個人のミニホームページ&ブログみたいなのがあったんです。まだやってる人いるかもですが)か本国の芸能ニュースサイトの記者会見記事なんかで知るしかなかったので、そこでティーザー画像や動画を見るという感じだったと思います。日本だとmixiとか個人ブログで主に情報を得ていた時代ですかね...うろ覚えすぎる。

2010年以降くらいにツイッターが普及し始めて、その時点でほぼ出来上がってたのが公式サイトと並行してツイッターティーザー画像をメンバー1人づつ毎日あるいは隔日で公開→ティーザームービー公開→トラックリスト&ハイライトメドレー公開→MV公開という流れだったと思います。トラックリストとハイライトメドレーの公開自体はすでにこの頃からありましたが、今みたいに画像でお知らせじゃなくてほぼ記事形式だったと思います。2010〜2012くらいのLuciferとかThe Boys、Pinocchio 、Mr.Simpleあたりの時はいつどういう順でティーザー画像が出るのか、毎日なのかそうじゃないのかわからないサプライズ要素が強かったので、毎日ツイッターを見ては誰のティーザーが出た出ないかで盛り上がっていた感じがします。このあたりのスタイルをほぼ固めたのはSMじゃないでしょうか。ティーザー画像が写真じゃなくてロゴだったりとバリエーションはありましたが。EXOデビューの時は画像ではなく突然ティーザー映像でメンバーが公開されていって、ほぼ毎日何かしらのティーザー映像(あるいはMV的なもの)がアップされ続けてましたが、具体的なデビュー日はお知らせされてなかったので「それで結局いつデビューするんだろう。何個ティーザーあるんだろう」と思いながら見続けてた記憶があります。

個人的な記憶なので断言はできませんが、具体的なスケジュールを画像で一気にお知らせしてD–◯みたいな形式でカウントダウンをするようなスタイルは2014年のWINNERのデビューの時が初めてだったんじゃないかと思います。確かあの時は最初にサプライズでティーザー画像が出た後に「個人ティーザー画像が出る週の日程」「個人ティーザー映像が出る週の日程」「MVやデビューイベントの日程」「詳細なトラックリスト画像」が順番に画像で公開されていって、ここまで具体的に発表予定をお知らせしてくれるのは新しいな...って思ったのを覚えてます。しかも画像に諸々まとめてくれてたので画像さえ保存しておけば見返せて便利だし、言葉があまりわからない人にもわかりやすいなあと。情報の流れが早くてほぼ世界中から簡単に見られるツイッターというプラットフォームにはあってる方法だと思いました。

カムバックカウントダウンティーザーの大体のスタイルを固めたのはSMで、サプライズ要素を減らして具体的にスケジュールお知らせ+D–◯スタイルにブラッシュアップさせたのはYGかなと思います。他の事務所はこの二つのスタイルのどっちかを採用してる感じがします。

この辺本当に個人的な経験でしかないので、元祖を知ってるぞという方がいたら教えていただけるとありがたいですね...

 

[Kドルの歴史について]

Kドルは第1世代〜第3世代と分類されることが記事などで見かけますが、1990年〜1999年にデビューしたグループが第1世代というように年代なのか、それともブームによる背景で分けているのでしょうか?泡沫さん自身はグループに対する世代はどのように基準していらっしゃいますか? あと、2つ目の質問になりますが、韓国歌謡からK-POPのジャンル名が定着された決め手は何だったのでしょうか?日本での第一次韓流ブームの時は、K-POPというジャンル名はきっと存在していたと思うのですが、個人的に世間ではあまり浸透されていなかった気がします。(ちなみにK-POPというグループも存在しましたよね!)

(2017)


日本で出てるKPOP関連の文献や韓国内での関連文献をいくつか読んで思ったのは、アイドルの歴史分類は韓国内でもまだはっきりとした区分があるわけではなくて(文献の量も少ないですし)その分け方も日本や他の国とは違うようです。KPOPという言葉は韓国の人にとってはあくまで「外国からの視点」であって自国内のジャンルわけではなく、韓国内でも「KPOPとはなんなのか」という定義はまだイマイチ定まっていないようです。また国によってもKPOPの概念が微妙に違うので、以下の記述は日本国内での事を念頭に置いて書いてます。韓国内では主に「韓国のアイドルポップスを海外から見た呼び方」とされてると思います。

最初にKPOPという言葉が現れたのは1990年代後半の香港で、当時はあくまでも「JPOP」という言葉に対する「韓国の大衆音楽」程度のジャンル分類上の意味だったようです。現在の「主に韓国のアイドルポップス」を意味するようになったのは2007年ごろと言われています。

ちなみに韓国では2007年代以降のいわゆるKPOPブームのはしりのアイドル(おそらく基準はワンダーガールズ。Tell MeがKPOPが国外に広く認識されるようになった最初の始まりと言われているので)〜2011位までが第3世代と認識されているようです。HOT以降から東方神起くらいまでが第2世代、ソテジ(1995前後)以降が第1世代かな?今は第5世代のはしりあたりかもしれません。時代というより、やはりその時の韓国内のムーブメントで分類されてると思います。韓国では1997年に国家破綻の危機とも言えるIMF通貨危機という大きな社会的不況がありましたし、90年代末期〜2001年くらいまでのサブカルチャーについてそんなに詳しい文献や資料はあまりないみたいです。確かに韓国の人にしてみたらそんな場合じゃねえ!って感じでしょうけど、H.O.T/Sechskies人気の時代がまさにここにかぶっているので「アイドルブームは不況の時に起こりやすい」説は日本だけではないのかもと思いました。

日本には何回か韓国サブカルチャーのブームがありましたので日本での分類、例えば日経エンタテインメント誌なんかで取り上げられる分類は主に日本国内でのブームによって分けられてると思いますし、私も日本在住なので大体その分類で考えてます。

個人的KPOP年表の境目は2008〜9(東方神起訴訟・SHINee&2PMデビュー・SorrySorry大ヒット)と2012(EXOデビュー)ですかね...。

 

第1世代:2008以前

ブームに関係なく日本で活動していたり、韓国ドラマのヒットによる「韓流ブーム」の流れで人気があったグループの世代。今より参入ファンの年齢層は多分今よりも高めだった。KPOPという言葉はまだ一般的には浸透してなかったっぽいけど、それ以前にも日本でヒットを飛ばして活躍していたアジア人の歌手は少なくないのでそういう扱いに近かったのかも。


第2世代:2008〜2012 KPOPブーム

KARA・少女時代などに始まった第二次韓流ブーム及びKPOPブーム時代。おそらく動画投稿サイトやネット配信の世界的普及により、国関係なく誰でもすぐに情報や動画にアクセスしやすくなった影響が大きいと思われる。


第3世代:2012〜現在

KPOPの一過性のブームが落ち着いてジャンルとしてほぼ定着した。明確に最初から(日本以外の)海外市場を目標としたEXOのデビューにより、世界的なファンドムの垣根が一気に瓦解した感。EXOのコンセプト自体は今となっては崩壊したけど、以降のグループにビジネスモデル的に与えた影響は結構大きいのではないかと思う。

今現在は防弾少年団ビルボードソーシャルアワード受賞によってアジアを超えてついにリアルの欧米エリアにまで普及していくのか、それともあくまでSNSやウェブの範囲に留まるのどうかによって2017以降という区切りが出来るのかどうかな?という境目の時期かもしれないと思っています。(韓国内だとサバイバルブームとかでもっと細かく分類されそうですが)


私見ですがEXO以降にKPOPに参入してくるファン層も結構変わったように思います。ブームの真っ只中の時は恐らく日韓の若い世代(ファンもアイドルも)がほぼ初めてサブカルチャーレベルでの密な交流をする機会ができた時代だったからか少なからず歴史的政治的文化的な摩擦が散見された事もあり、割と日韓の文化的だったり歴史的側面を気にかけざるを得ない事がありましたが、EXO以降に入ってきたファンは全然韓国の文化や慣習を知らない&知らない事も気にもしないけど日本の各種カルチャーと平行に置いていきなり論じる事に全然躊躇がない人が結構いて、そこに結構大きい意識的な差を感じました。逆に言えばそこを気にしなくても何の知識もなく考えずにファンをやれる時代になったという事で、これはすごくいい事のような気がします。本来そこの部分関係なく良いよねって楽しめるのがエンタメのいちばん良いところだと思っているので...

 

[韓国でのラップの流行について]

こんにちは。アメリカの絵本や子供向けの番組を見ると、韻を踏んだ表現がたくさん出てきて、英語はよく分からないのですが、ラップが産まれる土台があったんだな。と感じます。 韓国語も、同じようにラップを作りやすい言語なんでしょうか。 また、アイドルもよく5文字作文みたいなの(なんて言ってよいか分からずすみません)作りますけど、あれは学校の授業でよくやる事なんでしょうか。 それも文を考える訓練になるなぁと思いました。 変な質問ですみません。 韓国と日本のラップ人口の差を考えてなんでかな。と思ったもので。 でも、日本のバンド人口は韓国よりも多い気がするから、好みの問題かなとも思いました。

(2016)


このご質問にはいくつかの事が混在してると思うので、一旦整理してみますね。

アメリカでは子供の絵本でも韻を踏む表現があってラップの素地を感じるが、韓国でもそうなのか。

②アイドルがよくやる五文字作文は学校で教わったりするのか。

③日本と韓国でラップの流行り方に差があるのは何故か。

まず、①の件ですが、質問者の方は文章から察するにどうもヒップホップ=ラップだと思われてるように思いますが、必ずしもヒップホップ=ラップという事ではないです。「ヒップホップ」という文化の中に「ラップ」というスタイルの音楽が含まれるという事だと思います。韓国でヒップホップブームがあってそこからラップミュージックが人気ジャンルになったのは確かだと思いますが、個人的には最初に流行したのはラップそのものというよりヒップホップダンスなのではないかと思います。韓国のhiphop史に関しては鳥居咲子さんのご本などを参考にして頂くとして(長くなるので...)最初にヒップホップジャンルで国民的に人気を得たのがソテジヮアイドゥルだと思うんですが、当時はラップリリックそのものよりもダンスミュージックとしての認識の方が大きかったんではないかと思います。

アメリカ国内でのhiphop史にしても起源は諸説ありまして、ラップの大元になったと言われているjiveという言葉遊びは韻を踏んでいたわけではなくある単語を別の言葉に置き換えて表現する遊び(空をblueと置き換えたりとか)だったので、ラップ自体も韻=ライムありきではなかった可能性が高いです。またリリックに韻が必要か、どのくらい重視するべきかというのも時代によって変わっていったり意見が分かれるところのようです。更にアメリカ国内では一口に英語といってもどういう身分なのか、どういうコミュニティに属するかによって幼少時から使う言い回しや言語に対するスタンスも異なっていると思います。

そして「韻を踏む」という言語文化は英語圏だけでなく漢詩の世界や日本語でも古くから見られる文化なので、それ自体がラップの発展に直接関わったかは結局よくわかりません。韓国語に関しては、ハングルが出来たのは15世紀ですがそれまでは話す言葉は朝鮮語だけど書く文字は中国の漢字を使っていて、ハングルがきちんと国字化されたのは19世紀ですから、喋る言葉と書く言葉の言語体系が今のように統一されてから100年ちょっとしかたってないですしね。

②のアイドルがよくやる5文字作文というと、折句のことでしょうか。平たく言うと「あいうえお作文」ですかね。折句自体は漢詩や日本語でも古くから見られる表現ですがこれはラップとはあんまり関係ないような...学校で習うかどうかはわかりませんけど、韓国のアイドルがバラエティであいうえお作文やるのは日本のバラエティの影響じゃないのかと個人的には思います笑

③の日本と韓国でのラップ人口(?)の差ですが、個人的には韓国でヒップホップがメジャージャンルになったのはやっぱり社会的な背景が大きいような気がします。日本でロックがメジャージャンルになったのは、世界的なロックブームがあった60〜70年代にたくさんの国産の名グループが誕生してそれが下の世代に影響を与えて...という連鎖があったからではないかと思います。韓国は世界的にロックが流行っていた時代にはまだ政情が安定しておらず、ロック音楽やライブハウスが国から弾圧された時期があってその連鎖が途切れてしまったのではないかと。様々な規制や弾圧からようやく人々が自由に音楽を楽しめるようになったのは90年代からだと思うのですが、この時期はちょうどヒップホップというジャンルが80年代からの流れでメジャー音楽として流行っていた時期でもあり、ダイレクトに欧米の流行音楽が入ってこられるようになったのと重なった事が大きかったのかなと。ラップが持つ「リアルをリリックに込める」という側面もその後の大きな不況に見舞われた社会情勢とマッチしやすかったのかもしれません。

ラップリリックに関してはあの特有のキレの良さを表現するには「子音」がキモではないかと思うのですが、韓国語にはパッチムがあるので日本語よりも英語に近くそれっぽく聴こえやすいという大きいメリットはあるんじゃないかとは思います。

なんだか散漫な答えになってしまいました。すみません...

 

[どの時代のKPOPが好きか]
こんばんは。早速ですが質問させてください。前までは東方神起やBIGBANGが現在人気のあるEXOや防弾少年団など当時の若手アイドルにロールモデルとして挙げられることが多かったですが、最近の若手のアイドル達はEXOや防弾少年団ロールモデルとして挙げるようになり、そういった面でも時代の変化を感じます。現在のK-POPも昔と比べて、洗練されたものがあって大好きですが、自分としては、2009あたりの東方神起5人、少女時代9人、BIGBANG3、4年目ぐらいの時代が時々恋しくなります。泡沫さんはいつの時期のK-POPがお好きですか?

(2018)

 

私は常に「今が1番面白い」と思ってKPOPを見たり聴いたりするしているので、「あんな事もあったな」と思い返すことはあっても「あの頃は良かったな」とか「あの頃が懐かしい」と思った事は今までほとんどないんです。そう感じる瞬間はあるかもしれませんけど、あくまで一瞬の感情の流れであって定着する事はないです。回顧はするけどほとんど懐古はしません。個々のグループではあの頃の曲やルックスやパフォーマンスが1番好きだというような好みはありますが。

なので、今のKPOPが1番好きです。

自分の基準的には、昔は良かったなとかあの頃が懐かしいと思い始めたら「KPOP」というジャンル自体に興味がなくなってきてるという事かもしれないです。

 

[韓国でのロックの歴史について]

既出でしたらすみません。私も邦ロック経由でkpopに辿り着きました。先日の解答で、日本では音だけでなく詞に価値を見出す傾向があるということ、主体性のある音楽として邦ロックが確立していることを再確認しました。韓国の社会背景は文献等で学習して学問的に理解してはいますが、これほどまでに韓国でのロックバンドの成功例が少ないことに対する泡沫さんの見解が知りたいです。国内での音楽市場が小さい(?)からよりローコンテクストでグローバル展開出来るポップスが主流なのは理解できますが、ロックが勃興する日は来ないのでしょうか。勉強不足なもので的外れな質問でしたら本当にすみません、、

(2018)


韓国のロックについての考えは以前お答えしたaskに一部書いてあるのですが(以下リンクの③に書いてあります)

(注:二つ前のご質問参照)

やはり、社会的背景と音楽の世界的流行の時期が関係してるのではないかと思います。韓国の歴史は勉強されているとの事ですので流れはおわかりかと思うのですが、ロックが最初に流行った60年代後半〜70年代には韓国でも沢山のロックバンドが誕生して人気があったそうですけど、70年代にロックを含む若者文化への弾圧があったのとロックブームが落ち着いてきた事が重なり、歴史が途切れがちなのが大きいのではないかと個人的には思っています。

(この辺りの事に関しては「チャンギハと顔たち」の日本人メンバーである長谷川陽平さんの「大韓ロック探訪記」などに詳しいと思います)

80年代後半には韓国でもヘヴィメタルの流行があったそうで、この名残は今でも一部のKPOPソング(特にSMエンタの曲)にも感じられたりしますが。

2018年現在、ロックというのは最先端の世界的流行ジャンルではなくなりましたが、それなりの長い流行の歴史のある国では1つのメジャーな音楽ジャンルとして定着していて、その中で発展してきていると思います。日本では同時期に学生運動への弾圧はあったものの、国がカルチャーそのものを禁止や弾圧をする事はなかったためにジャンルとしての歴史積み重ねる事が出来、それが「邦ロック」という独自のジャンルを築くことができたのかもしれません。

韓国でも過去10年でメジャーチャートに入るようなアイドルではないロックグループも出てきてはいますし、韓国ロックが復興(?)するかどうかはこれからどのくらい独自の歴史を積み重ねていけるかによるのではないでしょうか。韓国でもヒップホップジャンルはすでに「グクヒプ」という独自のジャンルを築いていますし。

【お知らせ】Real SoundでBTS「LOVE YOURSELF:結 Answer」についての記事を書きました

Real SoundさんでBTSの新譜(正確にはリパケになりますが)LOVE YOURSELF:結 Answer(今更だけどタイトル長いな)についての記事を書かせて頂きました。

BTS、『LOVE YOURSELF』シリーズで見せた大人への成長 『結 ‘Answer’』で示したもの」というタイトルの記事です。

 

 

 

個人的には結の曲が全体的に一番好きでした。

(タイトル曲はDNAが一番好きですが)

防弾は全体的にやってる事がとてもわかりやすいというか、「これがこうなってこう」という期待が妙なところには流れていかない素直なところが個人的に好きです。誰でもわかりやすいというか、言い換えれば単純だけど普遍的なので翻案しやすいユニバーサルな感じがします。

【askまとめ】① チャート・音楽番組・ランキング・アワードについて

以前ご質問を受けていたaskが最近仕様が変わってしまって使わなくなったのですが、当時なりに色々調べて長めに答えてたり、今も似たようなご質問を受けるケースがあるので自分の利便性のためにFAQ的なものだけをまとめてみました。

スクショ画像で質問を貼りたかったんですが、収まらないくらい長いご質問もあるのでコピペで失礼します。

 

◆チャート・音楽番組・ランキング・アワードについて

 

[音楽ランキング番組の投票について]

こんにちは! Kぽのチャートや音源サイトの評価、泡沫さんがツイしていらっしゃったiKONとSEVENTEENのようなの順位の競い合いが面白いなと感じることがありますが、例え実力があるグループがマイナーだと1位や上位に入ることが厳しい世界ですよね。(もちろん順位じゃなくて曲やパフォーマンスなど内容にこだわるグループもいますが) また、ペンが大量のアカウントを作って順位や評価を上げていく手段もモヤったりするのですが、フェアな投票にならないのは致し方ないことなのでしょうか。これはKぽ界に限らず、日本でも似たような現象がありますが😅 内容が支離滅裂になってごめんなさい…

(2016)


韓国の音楽ランキング番組投票の公平性についてはもう何年も前から言われてますが、逆に音楽ランキング番組に視聴者の介入を許す限り完全に不公平をなくすのは無理なんじゃないかと個人的には思ってます。特にそれほど音楽番組のスコアに影響は大きくないとはいえ、SNS投票やMV再生なんて色々頑張れば個人でも無限に投票し放題ですから、公平の概念自体がもはやよくわかりません。一日何千ツイートものハッシュタグ投稿やMV回しを頑張るファンが相当数ついているというのも、それはそれですごい事ですけどね...。

[]内は各音楽番組での視聴者が関われるスコアの割合です。


SHOW CHAMPION(MBC)

40% 音源(MelOn・Bugs・genie・NAVER・Daum)

10% 音盤(HANTEO)

20% Melonオンライン投票

15% 音楽専門家評価

15% MBC放送スコア

[20%]


音楽中心(MBC)

60% 音源+音盤(GAON)

10% YouTube視聴回数

10% 視聴者事前投票

5% MBCラジオ放送スコア

15% 視聴者リアルタイム投票

[35%]


M COUNTDOWN(Mnet)

50% 音源(MelOn・Bugs・Mnet・Soribada)

15% 音盤(HANTEO)

15% SNS(YouTube公式MV・Twitterハッシュタグ)

10% 評価スコア(MWAVE/Mnet Japan/Mnet USAグローバル投票スコア・リサーチ会社による上位50曲の年代別評価)

10% Mnet放送スコア

10% リアルタイム投票

[35%]


MUSIC BANK(KBS)

65% 音源(Olleh・MelOn・Bugs・Mnet・Soribada)

5% 音盤(HANTEO)

20% KBS放送スコア

10% 視聴者投票

[10%]

人気歌謡(SBS)

55% 音源(GAON)

5% 音盤(GAON)

35% YouTube再生回数

5% 視聴者投票(Melonアプリ)

[40%]


THE SHOW(SBS)

35% 韓国事前投票(GAON音源+YouTube再生回数+Twitterハッシュタグ)

35% 中国事前投票(土豆MV再生回数+土豆有料投票)

15% 韓国ライブSMS投票

15% 中国リアルタイム投票

[35%のうちの音源の割合がわかりませんが、少なくとも60%以上なので1番ファンの頑張りが反映されます]


そもそも今の音楽番組の視聴率は3〜4%しかないそうなので、今の音楽番組での順位争いって、結局ほぼファンドム内容でのオタク同士の戦いでしかないんですよね。そうなるとどうしても数が多くて投票活動に熱心な方が勝ちますし、韓国のアイドル好きの人たちはプロデュース101 の人気から見てもこういうシステムそのものに「燃える」んじゃないかと思います。

 

多分日本の音楽番組からランキングが消えたのって、これだけ人気や音楽の売れ方に多様性ができた現在、音楽ジャンルによってファンドムに多様性がある日本の場合は特に全体でのランキングをつけるのが難しくなったからなのかなと思います。ある特定の界隈で凄く人気があったとしてもその外では誰も知らない、そんな事は今やよくありますよね。各ジャンル別にファンやオタクがいて、SNSでもそれぞれ隔離されてますし。その内部での人気度は測れるでしょうけど。

そういう状況で「公平性」を追求した結果、純粋に売り上げだけのオリコンだけが残ったのかなと(音源についてはプラットフォーム別のランキングが出ますし)。

それゆえに日本のドルオタのファン活動には音楽ランキング番組やアワードへの「投票」っていうのがほぼ含まれてませんけど(ゼロではないですけどお金を払ってCDを積むほうに集約されてるというか)、長い事ファンがお金を使わないファン活動がメインだった韓国のアイドルファン活動にはもう「音楽ランキング番組」「投票活動」というのが長いこと組みこまれていて、むしろメインの現場活動のひとつと言ってもいいのかもしれません。冷静に考えたら別にアイドルにとっても音楽ランキング番組に出る事って視聴率を考えたらそんなに見返りはないみたいなんですけど(出演料も特別なゲストでもなければ1グループ多くて2万円位らしいですし)音楽番組のランキングに「投票システム」が入ってるのって、結局は全部が「ファンにファン活動させてあげるため」というのが大きいんじゃないかと思います。「ファンがアーティストの為にやっているとTV局&芸能事務所の方が思わせてあげている」というか。ツイッターハッシュタグつけてツイートしたり、MV見たり、音楽番組へ投票したりしてる時ってそのアーティスト(アイドル)の事だけを考える時間だし、何よりも自分が「いいファン」をやっているみたいで気分よくなるんじゃないでしょうか。しかもネットさえ出来れば世界中のどこからでもほぼ無料で出来ますし。「私たちで頑張って栄誉をあげたい!」という目的がある事でファンドムの結束も妙に固くなったりしますしね。それを繰り返す事でファンドムの地固めをする効果もあるのかもしれません。「その団体に属する快感」を与えてあげるというのも、韓国に限らずファンドムを保つにはとても重要な事かもしれません。

 

音楽番組やアワードのSNS投票に関するこういう話はもう何年も言われていますが、視聴率がすでに低く横ばいでキープされている現在でもアイドルが芸能人の割合を多くしめるようになっているために、TV局と芸能事務所の利害関係において音楽ランキング番組は存在し続けているみたいです。番組そのものは不採算でも今は派生イベントなんかも出来ますし、音楽アワードのほとんども、音楽プラットフォーム主催以外はTV局の主催ですしね。

すでに今の韓国の音楽ランキング番組というのは韓国の人にとっては「純粋に音楽を楽しむためのもの」ではないんだと思います。投票のために機会みたいな。そのあり方もやり方も、その国の文化のひとつだと思って見るしかないのかなと。好きなアイドルのパフォーマンスが見られる機会と捉えて楽しめる海外のファンはむしろ幸いなのかもしれないとも思います。

 

(注:音楽番組での上記の割合はその後色々マイナーチェンジがありましたので、2018現在は正しくないものもあります。ちょこちょこ変わりますので随時検索していただいた方が良さそうです。特にThe SHOWは中国との提携がなくなり、現在は海外からもアプリを通して投票が可能なシステムが導入されました)

 

[ファンドムによるストリーミング操作=スミンについて]

スミンによるチャート独占は歌番組で一位を獲るため、(一部の)ファンダム同士の意地でしかないですよね?ファンダムが大きくなればなるほど世間の認知度と音源成績にギャップを感じるのですが……。配信時間の選択、集計方法の変更という改善策と投じても以前から何も変わっていないように思います。音源に拘るのはアイドルの世界だけなのでしょうか?

(2017)


韓国の音源ポータルはストリーミングが出て以降1時間おきに24時間変動が見られるので、通常人間が寝ている時間帯にスミンをすればその曲の順位は自動的に上がりますけど(スミンされてない曲の視聴数はその時間帯は下がるので)、スミンの意味の一つに順位を上げて注目度を高めるという事があるにしても寝てる時間に順位が上がったところで誰も見てないですし、実質的には活動中の音楽番組の順位に関係するからやるというのが今はいちばん大きいのかなという気がします。

しかし、スミンがチャートに及ぼす影響についての記事を前に訳しておいてあれですが、音源チャートに関しては実際にはスミンがどこまで影響を与えられるかというと、トータルの蓄積で見ればそんなに大したものではないんじゃないかと思います。スミンを頑張ってチャート順位を独占出来るのは、実際はせいぜい前述の深夜帯のみだと思います。そこの時間帯で一瞬独占できただけだとしても、記事にはチャート独占とかオールキルとか書けますしね。そして、その事は世間でももう周知されてきてるのではないかと思います。

実際はどうなのかと、去年2016のGAONの年間トータルチャートの中でもっともスミンがされているであろう男性アイドルグループの順位をDLのみのチャートとDL+ストリーミング合計の音源で比べてみました。


⚪︎2016 GAON年間ダウンロードチャート100

46位 Toy/Block.b

68位 Monster/EXO

77位 FIRE/防弾少年団

79位 SENTIMENTAL/WINNER

 

⚪︎2016 GAON年間デジタルチャート100

49位 Toy/Block.b

60位 Monster/EXO

87位 FIRE/防弾少年団

94位SENTIMENTAL/WINNER


見てわかるとおり、音源に関してはファンドムの規模と順位が必ずしも一致しないし、ストリーミングがあってもなくても年間トータルでの順位は大して変わらないみたいです。音源に関しては年間50位以内に入ってる曲は「一般認知度がある」と言ってもいいと思いますが、男性アイドルグループの曲では去年は50位以内にはBlock.bしか入っていないので(ZICOやパッキョンのソロ含めてBlock.bはファンドム規模より一般認知度が高いグループと言えると思います)1年間のトータルで見れば「音源の順位と世間の認知度は概ね一致している」と言えるのではないでしょうか。なので、音源の年間チャートを見ればその年に本当によく聴かれて人気があった曲がなんなのかというのは概ね正しく把握できるのではないかと思います。

 

ただし、月間や週間など短いスパンのチャートで見れば多少なりとスミンの影響がある事は確かですし、melonやGAONのアワードも月間別に賞がありますから、ファンも頑張るのではないでしょうか。影響の大小に関わらず聴いてもいない音源を流し続けるのは不正には違いないので、推奨するのは一般倫理ではおかしいというのは忘れてはいけないとは思いますが。


(注:その後melonやgenieなどの主要音源ポータルでは、上記の影響を鑑みてか深夜帯のリアルタイムチャートは2018から発表されなくなりました。そしてこのアイドルファンの構築したスミンシステムを応用したと思われるマーケティング手法で、メジャーではないアーティストの曲が音源ランキング上位に続けて入る事態が起こり、2018年の音源ランキングはやや荒れているようです)


[2017年度のMAMAについて]

無料の投票で一位になったからといって音源・音盤の売り上げを無視して賞をもらえると思っていることに疑問しかないです。正直、MAMAは事務所と放送局の対立が続く限り公正で公平な受賞内容になることはないんだろうなと思います。色々と授賞式が続きますけど韓国内で名誉があるのはどの授賞式なのしょうか?

(2017)


MAMAにおいて20〜30%しかカウントされない投票が1位になったら賞が貰えると思いこんでいる人が結構いるというのは、アワードの基準うんぬんよりも賞をあげたい気持ちは強いのにその賞がどういう基準で選ばれるのかについて知らなすぎる事が問題なのかなと。日本でも投票を推奨するアカウントは沢山ありますが、授賞スコア基準で投票の占める割合や推しグループの音源成績すら正確には把握しておらず、投票の仕方は広報するけれど1位を取ったからと言って他のスコア次第では取れるというわけではないという事実を知らせない事が多いというのが原因のひとつでもあるんじゃないでしょうか。投票の不正うんぬんはさて置いても、投票(20〜30%)と音盤(10%)のパーセンテージの合計は音源のパーセンテージ(30%)と同じか10%高くなる程度なので、特に曲の賞に関しては音源がトータルで凄く売れたグループは投票が1位でなくても音源成績だけで同じ条件になれます。逆にいえば音源が全体の年間トップ10に入るレベルで売れているくらいのアーティストでなければ、投票と音盤売上で1位を取ってようやく音源トップクラスのアーティストと対等になるくらいです。(だから音源強者ではないアイドルのファンが投票を頑張る価値はあると思う)

一般的に一部を除いて男性アイドルグループは音盤に比べて音源が弱いので、瞬間的に1位になれても年間トータルの順位は高くなく、2016年のGAONチャートでもソロやユニットを除けば年間50位以内に入った男性アイドルグループはBlock.Bだけです。フォロワーが万単位でいるアカウントですら投票がどの程度の割合重視されるのか、他のグループに比べて音盤や音源が曲単位あるいはアルバム単位でどの程度売れているのか、おそらく殆ど把握していない様子なのを見かけました。MAMAの受賞基準は公開されているのに、投票のリアルタイム順位ばかり見て肝心の投票の割合は見ていないのか確信犯で言及しないのかわかりませんが、とにかく説明をきちんとせずに投票だけを闇雲に奨励する人が少なくないと感じます。そしてそういうアカウントばかりを見て勘違いしたまま必死に投票している人が多いのだとしたら、気の毒だと思います。これは国は関係なく、韓国でも日本でもその他の国でもわかってない人は全く理解していないように見受けられます。今年の韓国の音源チャートをある程度把握している人なら、出席していたアーティストの中からの受賞という事ならMAMAに関してはそれぞれそこそこ妥当だと思ったんじゃないでしょうか。ブログにも書きましたが、MAMAは元々いちケーブルTV局のアワードですし、スコアにMnetが選んだ審査員が40%を占めますがそれはそれでいいんじゃないかと個人的には思います。決めた基準をコロコロ変える事がなければですが。審査員というブラックボックスがあるという事も含めてそれはそういう賞という事ですし、ノミネートも勝手に主催側が決めていてほとんどがアイドルという点は指摘せず賞の審査の基準の公平性を指摘するのも矛盾していると思います。それでも結局、賞を求める大衆というよりもファンドムがいる限り、無くなりはしないのではないかとも思います。Mnetは多くの国の人が見やすいチャンネルですし、招待規模も大きな華やかなイベントなので、変に権威づけしなければ個人的にはあって欲しい授賞式です。

 

韓国で権威のある音楽賞という事ですが、韓国の音楽評論家の方々のツイートを見ていると「そんなもんはない」みたいな雰囲気で笑 個人的には2月に開催される「GAONチャートミュージックアワード」は音盤と音源に部門が分かれているし、音源は月ごと音盤は4期区分でジャンル関係なくGAONチャートで最も売れた曲(音源)やアルバム(音盤)に賞を与えているので、そういう意味では1番公正かなと思います。アーティストよりも楽曲やアルバムそのものが主役と言ってもいいでしょう。2016年のポピュラーソングオブザイヤーも1年を通してロングランヒットしたM.C.THE MAXが受賞しました。でもそんなGAONですらスペシャル賞とかスタイル賞とか基準がよくわからない賞も沢山ありますがそれはそれで。

チャートと関係なくグラミーのようにMAMAやMMA等のアワードからは無視されがちなアイドルやトレンドミュージック以外の音楽ジャンル全般から審査員が選考して与えられるアワードとしては、「韓国大衆音楽賞(KMA)」というのがあります。大賞が3つ(歌手・曲・アルバム)、新人賞、各ジャンル部門賞が大体16部門くらい(アイドルソングも曲のジャンルでノミネートされます)、投票で決まる人気賞がグループ・女性・男性で他に特別賞がその年ごとに決められます。どの位売れたかとかファンドムの規模や芸術性だけでなく韓国の業界筋やカルチャーシーン、社会的に注目された曲やアルバムなども選ばれやすいので、アイドルやトレンドソングだけでなく韓国音楽全体の動向に興味がある人は見たら面白いかもしれません。参考までに、KMAの2017度と2016年度の大賞を記載しておきます。

2016年度大賞

アルバム/E−SENS「Anecdote」

曲/BIGBANG「BAE BAE」

アーティスト/Deepflow

2017年度大賞

アルバム/チョトンジン「木になって」

曲/赤い頬の思春期「宇宙をあげる」

アーティスト/Jay Park

2017年度はフォークソング部門で受賞したアーティストのイランが受賞スピーチでトロフィーを競売にかけて話題になりました。ご本人曰く「賞をもらえるかわからなかったが、預金通帳を見てもし受賞したら即売ろうと思った」との事で、家賃と同じ値段から競売を始めたあたり「賞だけもらっても食べてはいけない」というアーティストの現実をシビアに見せつけたパフォーマンスだと思いました。


[音源ダウンロードチャートについて]

こんにちは。韓国の音源チャートについての質問です。 ガオンチャートを見ていて、あるナムドルの楽曲の週間DL数が活動中から活動終了後に急激に減少したことを疑問に思いました。 韓国のアイドルファンはスミンをして再生回数を増やしていますが、基本的に1回きりである音源のダウンロードでもファンダムの介入による数字の底上げができるのでしょうか? (20万→14万→13.9万→12.5万→10.9万-活動終了→4万 と、活動中のDL数だけで見ればIU以上の推移だったので驚いたのですが、ストリーミング数ではさっぱりだった為、楽曲が売れたのではなくファンダムの集団行動が行われたと解釈しました)

(2018)


Melonは2015年より前はアカウントをいくらでも作る事が出来たので、活動期とそれ以外でダウンロード数が極端に違う場合はそれを利用してのDLスミンの疑いが強いのではないでしょうか。中国で大量の携帯を利用してのスミンがニュースになった事もありましたし、以前は日本でも複数アカウントでのDLをファン活動の一環として奨励するサイトやブログもあったと思います。

今は住民登録番号が必要になり国外からや複数アカウントを作ることは難しくなったので、2015年以前にファンドムが固まっていたグループのファンドムでないとDLスミンは難しいと思いますが...


[ブランド評判指数について]

個人ブランド評判について質問があります。 私の好きなメンバーはよくグループ内で上位になるのですが正直そこまで人気も話題性もあるメンバーではありません。全体のランキングで言ったら妥当ではありますが他のメンバーを抜き出して並べてみると本国でそんなに人気でもないのに上位で不思議です。誕生日や炎上、騒動があると上位に浮上するとも言われてたのですがいずれも当てはまっていません。となると実は本国で人気が無いというのは単なる噂で実際は本国でもちゃんと人気があるという可能性を期待しても大丈夫でしょうか?(ちなみに推しは中国人です) それとも何か要因があるのでしょうか?

(2018)

 


SのJくんの事かな?と思いつつ、まずはよくきく「個人ブランド評価」とは一体何なのか?というのを見てみました。韓国企業評判所というリサーチ会社がビッグデータを元に発表しているランキングで、アイドルだけではなく様々な企業やいろんなジャンルの芸能人のブランド評価指数というものが発表されているそうです。

この会社がブランド評価指数の基準として定めているものは3つあります。

1.メディア指数

ニュースやウェブでの口コミなどに名前が出た回数を数値化したもの。

2.コミュニケーション指数

個人ブログやファンクラブ、Naverペンカフェなどでの表示回数や口コミの数値化

3.コミュニティー指数

Facebookツイッター、インスタグラムなどのSNSを数値化したもの。フォロワー数やRT、いいねの数も含まれる。

つまり、1のマスメディアでの露出頻度(音楽番組を含むTV出演やCFなど)を現すメディア指数以外は主に「ウェブ上でどのくらい話題になっているか=名前が出ているか」というのがメインになっている感じです。

もちろん人気があればSNSでのフォロワー数や反応も多くいろんなメディアに名前が出ますから順位は上になりやすいでしょうし、逆に悪い意味で話題になっても上がりやすいというのはそういう事だと思います。また、誕生日があったり等でペンドムの中でタグ祭りがあったりすると、一時的に順位が上がる事はあるかもしれません。更にSNS指数や口コミで名前が出る回数などは国際的なSNSの場合ハングル基準にしても必ずしも韓国内でのデータだけと言うことではないと思います。中国人メンバーの場合、韓国より中国語圏内の方により大きなファンコミュニティがある場合が多く、それらの活動もデータ集計に含まれる場合は順位が上の方になる事もあるかもしれません。発信元の国籍までチェックしているかどうかはわからないので...

ちなみに当然活動期間中は上がるし活動期間外は下がりがちになります。そして特にアイドルのブランド指数に関しては、仕事に影響する事まではないようです。

 

[2017年度のGaonアワードについて]

授賞式での音源賞についての質問です。 確か2017年ボーイズグループの中で唯一スミン数が一億を超えたのがwinnerでしたよね。 ですが今日行われたガオンの音源部門では四月の一位はwinnerではありませんでした。 一番数値が高かったのが8月のEXOのkokobopで2億超えでした。 四月の一位だったIUの数値よりkokobopの方が高かったです。 あれ、winnerは入ってないのか...?と思ったんですが、これはどういうことなんでしょうか? 集計してる所が違うということですか? ちなみにaileeのトッケビostも入ってなかったです。

(2018)

 


Gaonアワードの集計方法はご存知でしょうか?そして、Gaonチャートの各月の順位はご覧になりましたでしょうか?Gaonのサイトで過去のデータまで誰でも見られます。

Gaonの音源の大賞は月ごとにリリース日から30日以内のデータを集計して受賞されるものです。OSTやTV番組関係の曲は各大賞からは除外されていますのでAileeの曲は対象ではないです。

(2016も太陽の末裔のOSTが大ヒットしましたが受賞していません)

1月のデジタルチャートでOSTを除いた曲ではAKMUの「長い日 長い夜」の順位が1番上ですので、AKMUが1月期の受賞になったと思います。

Really Reallyがリリースされた2017年4月のデジタルチャート1位はIUの曲ですので、IUが受賞したのは通常通りだと思います。Really ReallyやHEIZEの曲のようにリリース直後にドカンと売れたわけではなく後から口コミなどで人気が出たり、瞬間的に1位にならなくても1年間ずっと上位にいて年間チャートの累計では上位に食い込んだロングランヒットは受賞しにくいというのがGaonの特徴とも言えると思います。ロングランの曲に与えられる賞もあるのですが、こちらは一曲だけで2017年度はIUの「夜の手紙」でした。

以前WINNERはGaonで大賞をとれるのかというご質問が来た時も「Gaonアワードの月ごとの集計方法だと微妙だと思う」とお答えしています。

(https://twitter.com/djutakata/status/952004537887342592)


EXOのKOKOBOPですが、これは8月ではなく7月の大賞ですね。(8月はソンミの「ガシナ」)7月の受賞がREDVELVETではなくEXOというのが、ある意味Gaonアワードの集計方式のもう一つ弱点というか特徴をよく表しているようにも思います。

Gaonのデジタルチャートは先述のように音源ダウンロード・ストリーミングそしてBGM販売量を集計したデジタルチャートが基準になり、更にリリース日から30日以内がアワード授賞基準になります。つまり、見方を変えればファンドムにとっては「リリース直後から30日以内に集中してどれだけスミン・DLができるか」で受賞の有無が決まるケースもあるという事です。

また、音源とダウンロード、BGMチャートの数値を変換して合計の値でデジタルチャートの順位が決まりますが、「ストリーミングされた回数」がそのまま基準になるわけではありません。1視聴ごとの料金が安いストリーミングより値段の高いダウンロード販売とBGM音源販売の数量を公平(?)にするために一定の割合をかけて数値化したものをデジタルチャートの数値にしているため、ダウンロード順位の方がデジタルチャートへの反映比率が高いようです。極端な例ですとストリーミングチャート月間1位の曲がデジタルチャートでは30位以下になったりする事もあります。しかも、ダウンロードやBGM販売に適用される「割合の数値」は現状では公表されていません。

 

REDVELVET「Red Flavor」とEXO「Ko Ko Bop」のリリース日から30日5週間の動きを比較してみます。

(RVは7/9〜8/12、EXOは7/18〜8/19)

[ストリーミング順位]

RV:2→2→2→2→4

EXO:13→6→7→8→10

[ダウンロード順位]

RV:1→2→3→6→13

EXO:1→1→2→4→2

[BGM販売順位]

RV:7→11→11→12→24

EXO:12→9→3→1→1


このように、ストリーミングではREDVELVETがずっと勝っていますがダウンロード販売ではほぼEXOの方が上です。7月のデジタルチャートではRVは2位、EXOは4位ですが8月ではRVが6位、EXOが1位です。つまり「発売直後から30日以内にどれだけ集中してストリーミング・DLできるか」という結果が反映されて7月のEXOの受賞に至ったのではないかと思います。

(7月の1位と3位はHeizeだが、リリース日が6/26でリリース日から30日の集計ルールにより大賞適用外)

ストリーミングのスミンは勿論ですが、DLに関しては音源シェアの50%を占めるMelonは2015年以前はアカウントを無制限に作る事ができたため、2015年以前にデビューしてファンドムが固まったアーティストに関しては常にDLスミンの疑惑がかかっています。そういう現状を踏まえると、現状のGaonデジタルアワードもやはり短期的な集計という点で大きいファンドムを持つアーティストに有利な面はあるという事だと思います。

ちなみに先の説明どおりデジタルチャートの数値はデジタル・ダウンロード・BGMの数値が公平になるように一定の数値をかけたものを合計した数値ですので、その数値が2億越えする事は普通にあると思います。実際、今デジタルチャートで1位のiKONのLOVE SCENARIOの1/21〜2/10までのデジタルチャートの数値合計はすでに1億5千万を超えています。

(151,565,433)

 

【ize訳】「プロデュース48」は日本の練習生たちに何を残すのだろうか

【ize訳】「プロデュース48」は日本の練習生たちに何を残すのだろうか


2018.08.23

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018082308447274378&pDepth1=i2301

 

全シーズンの中で最も話題が多く、不満も多かったMnet「プロデュース48」もいつのまにか最後の放送を目前に控えている。 すでに3度目のシーズンだが、「プロデュース48」は人数等を除けば従来のフォーマットから大きくは変わらない。 依然として練習生同士の関係は「悪魔の編集」を通じて調整されており、舞台での間違いはうんざりするほど再生されている。さらに、従来のシーズンよりも話題性も落ちている。 10回目までの平均視聴率は、ニールセンコリア基準2.25%であり、シーズン1の2.87%とシーズン2の2.75%に及ばない。 このような中で、海の向こうにある韓国まで新たな挑戦をしにきた34人の日本の練習生たちは望んでいたものを得たのだろうか。


9週目の放送で公開された順位での現在の1位は、AKB48所属の宮崎美穂だ。 AKBグループ内では「親韓派」で通用するほど韓国に好感を持っている彼女が「プロデュース48」に参加した理由は一見、はっきりしているように見える。しかし、彼女には他の動機も十分だ。 宮崎美穂は2009年にAKB48の5期生としてデビューした。 3年連続で総選挙で1位を達成した指原莉乃と同期だ。 デビュー当時は次世代エースという評価を受けていたが、人気が落ち、美穂は先発ラインから外れた。 総選挙でも順位圏に入れなくなって久しい。 人気が下落した理由は太ったからだったという。 体重を減らした後は、今度は年齢のせいで人気を回復していない。 端的な例だが、日本のインターネットでは満25歳の宮崎美穂に「おばさん」という蔑称を使ったりする。 低い年齢層を好む日本のアイドル業界の傾向が生んだ問題だ。 第4回で「オンニたちは日本でデビューをしているし、待ってくれているファンの方々もいて、機会もあって、でも私たちはここから落ちたら帰るところがないんです」と言うチームメンバーのチョサランに対し、宮崎美穂は「でも、私たちも本当に命をかけて韓国にきたから。これが終わったら帰るところがないから」と言う。 この言葉は事実だ。 宮崎美穂は日本のアイドル業界を発つために「プロデュース48」を選択した。 そして第7回で行われたポジションの評価では防弾少年団の「The Truth Untold」を熱唱し、自分が有望株として育てられた理由は歌唱力とダンスの実力のためだったという事実と、まだ自分の実力は健在だという事実を証明した。


宮崎美穂のように新たな活路としての「プロデュース48」を選択したケースは珍しい。 ほとんどが日本内でAKBグループとして活動する基盤を固めるために「プロデュース48」への出演決定を下したと言える。 これは最近問題になった下尾みうの発言にもよく表れている。 個人放送「Showroom」を進行中だった下尾みうはリアルタイム放送を視聴中のファンの国籍を投票させ、「今日は日本人が必ず勝ってほしいです」という発言をした。 日本の研究生の中で唯一正式メンバーではない研究生だった佐藤美波はいわゆる「地獄のBOOMBAYAH2班」で同じチームだったカンヒェウォンとの関係性が生じ、「娘南」というキャラクターを付与された。 以降、佐藤美波はAKB48パレードに参加資格が与えられ「Showroom」のヒット数が累積3万人を突破するなど良い反応を得ており、正式メンバーに昇格する兆しが見えている。 浅井七海もやはり同じだ。 彼女のファンがブリザードの戦略カードゲーム「ハースストーン」のDCインサイド・マイナーギャラリーで投票認証イベントを開いたが、このイベントに入門したゲーマーたちはアイドルに全く関心がなかったにもかかわらず、以後は浅井七海のShowroom放送に殺到してサーバーを落としたりするなど、確実なファン層として流入された。最上位人気メンバーである指原莉乃が言った、「とりあえず売れそうな機会があれば応募する方がいいでしょう。 売れない子達は」という言葉が一致したと言える。


ところで面白いことに、マクロな視点から見た「プロデュース48」は現在日本の視聴者たちに新たな活路を提供する役割をしている。 宮崎美穂がそうなった様に。韓国の男性が多く集まるサイトで注目された下尾みう、「エンディング女神」村瀬紗英やアーティストとしての可能性を認められた竹内美宥などに対して、日本国内では「我々はなぜあんなメンバー達を知らなかったのか」ということに対する糾弾が行われた。 現在の日本のアイドルプロデュースやスタイリングがどれほどめちゃくちゃだったかを示す指標になったのだ。 「プロデュース48」の製作が発表された当時、多くの人たちはこの番組がJ-POPが韓国をベースにグローバルな音楽市場に進出する踏み台として機能するかも知れないと憂慮した。 でも今は反対だ。 AKBグループが新たな市場に韓国を選択したという点で、むしろ世界有数の音楽市場がK-POPを注目する結果を生んでいる。


「プロデュース48」はこの先最終回までたった2回だけを残している。 (最終回の)生放送まで行く道は依然として厳しいことずくめだ。毎回放送ごとに順位変動が激しく、生放送後に誕生する日韓合作のガールズグループの輪郭ははっきりとは描かれない。 スケジュール調整問題なども残っている。 それ故に、この番組が終わった後に何を得て何が残るのかはまだ分からない。 しかし一つ明らかなことは、日本の練習生達はひょっとして韓国の練習生たちよりも何かをもっと得て帰ったり残るのではないかという事だ。その結果は2018年下半期のAKBグループが見せてくれるだろう。


文 ベクソルヒ(コラムニスト)


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多分このコラムニストの人はAKB関連に詳しい人なんじゃないかと思いますが(以前もAKB関連の記事を書いていたので)違和感があるのは「肝心の韓国人練習生の人気の出方とか順位についてはどうなんです?」という疑問が出るからでしょうか。

「この番組がJ-POPが韓国をベースにグローバルな音楽市場に進出する踏み台として機能するかも知れないと憂慮した」とありますが、日本人アイドルファンからしたら欧米のような「グローバル市場」への踏み台にはなり得ない事は最初からわかってたと思いますし、上海やジャカルタ等他のアジア地域には既に進出しているAKBグループがKPOPの壁ゆえになかなか進出できなかった韓国市場への進出きっかけなのではという見方が多かった気がします。日本のアイドルファンはそもそもアイドルに求められる事と技能的な事は違うのだという事をわかっている上で応援している人達でしょうから、日本のアイドルシステムの「問題点」などはプデュ48の前からわかっていたと思います。むしろ「ここでこれだけ上手くなって立派なステージをこなせたとしても、それが必ずしも日本のアイドルとして求められるものではないんだろうな」という、プデュ以降の事まで見越した上で憂慮している人の方が多いのでは。そして日本でプデュ48を見てるのは、そもそもAKBに興味がある人かKPOP好き(あるいは両方)がメイン層のように感じます。

 

「むしろ、世界有数の音楽市場がK-POPを注目する結果を生んでいる」とありますが、日本の視聴者の視点から見ると日本での注目度よりもむしろAKBメンバーが韓国のアイドルオタクに新しく与えている印象の方が強そうに見えますが...それほど日本のアイドルオタクというのは細分化されていて、単純に「女子アイドルオタク」というひとつのくくりでは収まりきらないんじゃないでしょうか。女子アイドル好きがさまざまなジャンルを掛け持ちしている事はありますけど、AKBがアイドルのなかではメジャーとはいえAKB好きとKPOP好き以外のアイドルファンもあまりにも多くて、「プデュ48」もあくまでその広大なアイドルという分野の一端にすぎないんじゃないかと思います。日本の視聴者に投票権がない以上、ウェブ上で言われてる事はともかく本当に日本の視聴者やファンがどう思っているのかは番組には反映されないでしょうし。今のところ結局は日本人練習生というかAKBグループの方が(必ずしも良い意味だけではないかもしれませんが)目立ってるんじゃないだろうかという。

結局この文章もプデュ48に対してではなく参加しているAKBメンバーについてだけの記事な訳で(ほかのプデュ48関連記事もやっぱりAKBグループメンバー関連が多いように思います)、その時点で結局どこが一番得してるのかはわかりそうですが...

【NEWSIS訳】実績改善に株価「ゆらゆら」...株価下落でも善戦したエンターテイメント株3人衆

【NEWSIS訳】実績改善に株価「ゆらゆら」...株価下落でも善戦したエンターテイメント株3人衆


記事登録 2018/08/16 17:29:10

http://mobile.newsis.com/view.html?ar_id=NISX20180816_0000392553


16日、KOSPI年低点でも…JYP 8%、YG 7%、SM 6%上昇で締め切り

JYP・SM、好実績に企業価値上昇への期待感↑…下半期も好材料多い

YG、BIGBANGの不在が本格的に反映されたが無難に...「音源成長が最大の恩恵」

 

[NEWSIS ジャンソウ記者]=貿易紛争の懸念にトルコ発の悪材料まで重なり、KOSPI・KOSDAC指数がいずれも遅々として停滞する中で、国内の代表エンターテインメント企業3組が目に見える株価の上昇傾向を見せながら善戦している。


16日、韓国取引所によるとKOSPI指数は同日1%近く下落した2240.80で終わり、この13日に続き再度年底点を更新し、投資心理が萎縮した。 有価証券市場では海外投資家が2427億ウォンを売り出し、指数下落を主導した。 この日のKOSDAC指数も軒並み下落した。 KOSDAC市場ではようやく海外投資家(363億ウォン)と投資機関(210億ウォン)の買い付けの勢いが再開されたが、これまで「ライオン」(果敢な)ラリーを続けてきた個人投資家達が533億ウォンを投げつけると、指数は取引中740ポイント台まで底値を下方修正した。


ただし、同日のエンターテイメント3人衆は比較的大幅に上昇し、注目を集めている。 この日のKOSDAC市場でJYP Ent.(035900)は前取引日(万3750ウォン)より1950ウォン(8.21%)急騰した万5700ウォンで取引を終え、2取引日連続で上がった。 同日のYGエンターテイメント(122870)も7.05%上昇した万7950ウォンで取引を終えて2日連続上昇しており、SM(041510)も6.30%大きく上昇した万3850ウォンで終了した。 三つの企業共でいずれも海外投資家と投資機関が買い越しを記録した。


JYPは今年2四半期の営業利益(91億ウォン)が四半期基準で史上最大を達成しており、3期連続20%前後の"earning surprise”を記録した。 TWICEとDAY6のカムバック、GOT7のワールドツアー、TWICEのアジアツアーなどが反映された実績だ。 3四半期に遅延されたTWICEの日本ショーケース関連売上高(約20億ウォン)を反映すると、営業利益は104億ウォンに集計されたものと推定される。 営業利益率は28.7%に達し、2四半期の売上原価率は51.7%で史上最高水準だ。


好実績に主要な貢献をしたTWICEが下半期にも旺盛な活動を続けて行く予定である上に、BOY STORYなど新人グループがデビューを控えており、今後株価のモメンタムも十分だという予測が出ている。 ハナ金融投資はJYPが今年を継いで、来年までもサプライズ業績を上げることができると見て、目標株価を従来の3万4000ウォンから9%上げた万7000ウォンへ見直した。


イキフン研究員は「中国で男子グループ2組、日本で女子グループ1組がデビューする2020年以降は営業利益より純利益(持分法)成長率がさらに高まるだろう」とし、「少なくとも、今後2年以内に差益の実現を悩まなければならない理由がない。 TWICEデビュー4年目になる来年の営業利益は500億ウォンを上回るものだろう」と観測した。 


時価総額が1兆ウォンに近接した規模のSMも、好実績を記録したのは同じである。 売上は前年同期対比84%増加した1244億ウォンを記録し、四半期史上最大値と集計され、営業利益はなんと626%が上昇した100億ウォンを記録し、昨年一年分のレベルを一四半期ぶりに達成した。 YouTubeSpotifyなどグローバルプラットフォーム関連の売上が増え、海外音源の実績が前年同期比約70%上昇した。


市場ではSMの今年の営業利益は500億ウォンを軽く超えるものと推定している。 下半期はREDVELVETを皮切りに少女時代のユニット、EXO、NCTなどアーティストたちが相次いでカムバックする上に東方神起の日本活動も予定されており、成長の勢いが可視化されるだろうという分析だ。 同時に今回の四半期に赤字(-3億ウォン)を記録したSM C&Cが下半期の広告受注増加で"ターンアラウンド"を達成することが期待され、限韓令で萎縮していた中国市場の回復もやはり期待感を高めている。


パクチョンヨプ研究員(未来アセット大宇)は、「多様なグローバルヴィジョンと音源プラットフォームでの成長とともに、KPOPの地位が急速に高まった。 今回の実績からも分かるように、SMの海外音源の売り上げも高成長期に差し掛かった」「映像・音源は独自の売上総利益率(GPM)が高いだけでなく、従来の市場以外の地域での公演の受注を刺激する可能性があるため、収益性や成長の下絵としてすべてに有益である」と説明した。


今年2四半期は「BIG BANGの不在」が本格的に業績に反映されなかった初めての四半期だったが、YGの業績も同様に比較的無難だったという評価が出ている。 YGはこの10日、今年2四半期連結財務諸表基準の営業利益が前年同期比68%減少した14億ウォンと暫定集計されたと公示した。 BIGBANGの入隊によりコンサート、広告、ロイヤリティ、アルバムの売上高がそれぞれ83%、36%、14%、48%減少した。 赤字の懸念も出ていたが、すでに予見されたリスクを反映したために市場の期待値には合致したという分析だ。 


子会社であるYG PLUSが14期ぶりに黒字転換(営業利益1億ウォン)に成功し、下半期増益区間に進入したのが最も目立った好材料だ。 同時にBLACK PINKなどBIGBANG以外の新人アーティストの音源がチャート上位を維持しており、国内外の音源成長の最大の恩恵を受けるだろうという見方が優勢だ。 2四半期の音源の売上高は130億ウォンで前半期対比15%増加しており、歴代の四半期中でも4番目に高かった。 証券街では、2020年にはYGの予想営業利益は500億ウォンを無難に超えるものと予測している。


ジインヘ研究員(ハンファ投資証券)は「BLACKPINKの活動実績がきちんと反映される3四半期には、約170億ウォンに匹敵する四半期史上最大の音源売上を期待できるだろう」「今年の利益体力はエンタメ三社の中で最も低いため、下半期の音源レバレッジは最も大きくなる見通し」と予見した。


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年底点=日本語で言うところの底値=その年に一番安い金額を記録した地点。

 

モメンタム(Momentum)=単純移動平均の傾きの事。終値からn日分の終値を引き、nで割ったもの。正なら上げトレンド、負なら下げトレンド。

 

レバレッジ(Levarage)=投資の際に借入金や社債などを利用して利益率を上げようとすること。


株価の順だとYG>JYP>SMなんですね。研究員の人の話は噂を含む予定事項も多分に含まれていると思いますので、話半分の方がいいかもしれません。

どうでもいいんですが元記事がGOT6になってた...大胆な誤字。


Big Hitは?と思う方がもしかしたらいるかもしれないので念のため書いておきますが、Big Hitは現時点で株式上場企業ではないので関係ありません。

(昨年度の利益が公開されたのは、利益が一定の金額を超えた企業は上場の有無に関わらず資産公開をしなければいけないという韓国の法律によるものです)