サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

韓国内アイドルコンサート・年齢別前売り購入者比率2018

韓国内アイドルコンサート・年齢別前売り購入者比率2018

 

pannネタですが、少し興味ぶかいデータだったので訳してまとめてみました。
2018年度のボーイズグループのコンサート前売りチケットの購入者の性別と年齢分布です。
(YES24・インターパーク参照)

※韓国内でのデータですので日本とは結構と違うのではないかと思います。多分日本の方がお金がかかる趣味ですし、日本では海外アーティストみたいなものなのでもっと年齢層高めだと思います。

更に「前売り購入者」(チケッティングをリアルに頑張る層)の比率なので実際のコンサートの観客層にそのまま一致するわけではないと思います。一般販売で買う人もいるでしょうし、韓国内でのコンサートでも外国人の観客も少なからずいるでしょう。

 

 

 

☆それぞれのデビュー年

東方神起(2004)
SUPER JUNIOR(2005)
2PM(2008)
SHINee(2008)
Block.b(2011)
EXO(2012)
BTS(2013)
GOT7(2014)

 

[男女比率]
東方神起 女性71% 男性29%
SJ           女性86% 男性14%
2PM        女性83% 男性17%
SHINee   女性85% 男性15%

Block.b    女性95% 男性5%
EXO        女性92% 男性8%
BTS         女性95% 男性5%
GOT7      女性93% 男性7%

代行とかもあると思うけど、2011以降デビュー組は9割購入者が女性。

 

[年齢比率]

左から10代・20代・30代・40代・50代


<デビュー10年以上のグループ>
東方神起 10% 41% 24% 15% 10%
SJ           10% 60% 19% 7%   4%
2PM        10% 40% 35% 11% 4%
SHINee   21% 54% 15% 5%   5%

 

50代は東方神起が最も多いが(他グループの2倍)1番多いのは20代。東方神起が1番平均的に色々な年齢層に散らばっている。
スーパージュニアは半分以上の6割が20代で、20代以下の合計が7割。3年後輩の2PMと比べると2PMの方が20代以下と30代以上の比率5:5で年齢層が高め。
SHINeeは10年選手の中では飛び抜けて10代が多く(他グループの2倍)20代以下が75%を占める。

 

[10〜20代合計比較]
SHINee(75%)>SJ(70%)>東方神起(51%)>2PM(50%)

 

<2011年以降デビュー組>
Block.b  48% 38%  7% 5% 2%
EXO      34% 52%  7% 4% 3%
BTS       55% 34%  6% 4% 1%
GOT7    19% 59% 17% 3% 2%

 

BTSは半数以上の55%が10代。Block.bはこの中ではキャリアが最も長いが10代比率はBTSに次ぐ2位で、この2組は10代>20代。20代以下の割合がそれぞれ89%・86%でほぼ9割弱。

EXOは10代<20代だが、20代以下の合計は86%の9割弱で先述の2組とほぼ変わらない。

GOT7はまだデビュー4年だが、20代が1番多いものの目立って10代が少なく(約半分)30代が多い(2倍以上)。20代以下の割合は78%で8割弱。

 

[30代〜50代合計比較]
GOT7(22%)>Block.b=EXO(14%)>BTS(11%)

 

数字だけから想像するに、キャリアが長くなればファンの年齢層が上がるのは普通だと思うが、おそらくSMとJYPのように所属アイドルが複数いる場合、同じ会社内の別グループファンの間でファンが移動する事もあるのではないか。
(以前韓国のEXOファンの人が、SMの場合はSMのグループ内でファンは移動する事が珍しくないと書いていた)
先輩グループのファンから後輩グループへだけでなく逆のパターンもあったり?そもそもファンになった時10代なら10年経っても20代でしょうが。
SMの場合は後輩グループの比率に寄って行き、JYPは先輩グループの比率に寄っているようなのが独特かもしれない。

 

Block.bもBTSも現在先輩アイドルグループが所属会社におらず、先輩グループのファンが流れてくる事がないため10代が極端に多いのかも?
(グループやファンドムのノリもあるだろうけど、入口の話)

【質問箱】アイドルの公式熱愛について

先日お題箱(ほぼ質問箱と化した)にヒョナとイドンの熱愛についてのご質問が来たんですが、スクショじゃ追いつかないくらい長くなったのでブログの方に書いておきます。

 

「ヒョナとイドンの熱愛が発覚して、双方だけでなくCUBEもえらいことになってますね。
私は推しのアイドルの熱愛に全く心が揺るがないタイプなので(むしろ応援します)、ここまで2人が叩かれるのが可哀想になっています。
特にヒョナは芸歴も長く、セックスシンボルであるけれど私生活が全く派手ではないようでプロ意識の高いアイドルだと思っていたので、今回の熱愛発覚で「幸せになってね」という気分です。
確かに彼らは2年前からの交際なので「え、そんなに」とはなったものの、逆に好感度が上がりました。
アメリカなどのアーティストは交際を結構ハッキリ見せる傾向にあるのに対して、韓国の芸能人は隠す傾向にありますよね。
正直、全く彼らの交際を批判したりグループ脱退を要求する方々の気持ちが理解できません。
アイドルだって恋したっていいじゃない、人間だもの。と思うのですが、泡沫さんはどう思われますか?」

 

http://odaibako.net/detail/request/6fa70e6c08f64d0981a63e08da584714 

 

ご質問者の方はPENTAGONの方にほとんど触れられていませんが、ヒョナがお好きという方なんでしょうか?ヒョナとイドンはあらゆる面でアイドルとしての立場が全く違いますし、女性アイドルのファンと男性アイドルのファンは応援スタンスも全然違う事が多いので、双方のファンの反応は違って当然ではないかと思います。CUBEも物理的に株価が下がってしまったそうですし...

(テヨンとベッキョンの時は何故かSMの株価はちょっと上がった)

 

個人的には、アイドルは恋愛するなとは思わないけど、特にグループの場合公言したりカップルであることを見せる必要は皆無だと思います。アイドルとファンの関係性に及ぼすいい影響が何もないと思います。アイドルが恋愛する事と恋愛を公言する事は全く別の事だとも思いますし。

(結婚となると家族ができるという事なので、また別の認識になると思いますが)


特にグループのアイドルは恋愛だけに限らず擬似relationship (人間関係)を売りにしているところもあると思いますし、「リアルの恋愛」をファンに見せることはファンが一番没入できるファンタジーの部分の邪魔になる事もあるんじゃないでしょうか? ファンタジーっていっても、アイドルファンの持ってるアイドルに対するファンタジーというのは「アイドルと自分がもしつきあったら」なんていう単純なものだけじゃないんだと思いますし、恋愛という狭い視野だけでもないでしょう。

TripleHに関しては男子2女子1という危ういコンセプトで極めてたからこそ面白さがあったわけで、「このふたり付き合ってたら素敵」と「実際につきあってる」は、似ているようで見てる方には全く別の感情をもたらしますしね。


これは2次元で言うところの「公式が(最初にアナウンスしてる以外の)カップルを原作にぶち込んでくる罪深さ」とも似ている気がします。実際つきあっていたカップルがたまたま自分の嗜好にあってた人はラッキーかもしれませんが。

例えば、チーム男子がトップを目指して頑張る漫画を読んでて好きになったのに、急にこの学年の違う先輩キャラと2年前からつきあってた!って言われたら「いやその設定別にいらない。ここいい感じだなとは思ってたけど、この話で公式では明らかにするのが不必要なエピソードでしょ。わたしはただこのチームの子たちがみんなでわちゃわちゃしてるところが読みたいんだから余計な要素入れないで欲しい」って思う人もいるんじゃないでしょうか。元々先輩キャラが好きで喜ぶ人もいるかもしれないですけど、そういう風に途中まである程度同じ方向を向いていたであろう読者の気持ちを乱して分断してしまう可能性が高いという意味で、作品のファンとしては罪深いし不要なことだと思います。グループを応援しているファンは基本的に「グループ関係性や結束」を一番大事にする人が多いと思うので(ホムマは単推しが基本ですが、普通はグループありきで推し以外を粗末にあつかうファンやホムマは当然嫌われます)グループ内で完結しているところに余計な要素が入ることが一番嫌だという人も多いんじゃないでしょうか。

TripleHに例えると、三角関係ものだと思ってドキドキ見てる読者に実際こっちの2人が2年つきあってましたってアナウンスされるのが許されるのは、打ち切りの最終回だけじゃないでしょうか。本人たちはそのつもりだったのかもしれませんが...

 

アイドルの場合はリアルな存在ではありますけど、アイドルは「リアルのようでリアルじゃない」という2次元と3次元の間にあるような存在だと思うので、自分が背負った設定以外のある程度のいろんな要素は事務所や本人たちの努力で「見えないようにしている」んだと思います。その「見えないようにする」部分はグループのイメージや個人のキャラクター、ファンの種類(年齢層やジェンダーセクシャリティ等)またアイドルとしてのキャリアによってその時々で変わっていくとは思いますが、だからこそそこの調整をうまく出来る・あるいは無意識に出来ている人達が応援したいと思わせる事ができる=ファンを増やす事ができて「人気が出る」し「人気をキープできる」んじゃないかと思います。

 

だから、すでに売れているアイドルで、ソロで、キャリアも10年近い(そしておそらく同性のファンが多い)ヒョナが公式熱愛を発表する事は影響はほとんどないんじゃないかと思いましたが、イドンはまだ売れている人気アイドルというわけではなく、グループで(彼個人だけの事ではない)キャリアも2年足らずです。多分損益分岐点もまだ来てないんじゃないでしょうか。そんな2人の立場は仕事の上では全然違うと思います。キャリアウーマンと浪人生くらい違うかもしれません。そしてそれぞれのファンの求めるものも全く違うと思います。

 

誤解してる人も多いのではないかと思ったのが、今回の件で怒っているファンの人々のほとんどはいわゆる「マジ恋」で恋愛自体が許せないと言っているわけではないんだと思います。そういう人もいるでしょうけど、そもそもこの2人は以前から事務所近くでよく目撃されていてお揃いのタトゥなんかも入れてますから、本当に現場でお金を使っているようなコアで熱心なファンほど気づいてたし知ってたんじゃないでしょうか。今まで過去に出た荒れた公式熱愛の多くが、実はファンの間では以前から知られてたというパターンも多かったりします。だから恋愛そのものがショックだったり怒ってるというのが本質じゃないと思います。

 

では今回の件でファンは何がショックなのかと言えば、PENTAGONの場合は前回のShineが注目を受けて次でブレイクするかもしれないという大事かつ新規ファンを増やさなきゃいけないとファン全体が思っていたであろう時期に、わざわざ恋愛してますという公言する事を選んだ=仕事への影響やファンがどう思うかという事よりも恋愛を優先しているという「印象」を与えてしまった、という事が大きいのではないかと思います。
また、つきあってると公言してないけど実際つきあってるという場合はファンの存在とは関係ない場所でやってるという事なので、ファンも知ってはいても関係ない事だと看過できますが、つきあってると公言するという事はある意味でファンにつきあってる事や相手を認めて欲しいと強要する部分もあると思いますし。
(「ファンに正直でいたかった」でアイドルの側は楽になるのかもしれませんが、アイドルファンの望む「正直」とは文字通りのそういう事ではないんじゃないんじゃないかと思います)


基本的にアイドルとファンの関係というのは、アイドルはファンが満足するようなファンタジー(パフォーマンス含む)を提供して、ファンは提供されたもの以上のプライバシーには踏み込まないという事が不文律としてあるんじゃないかと思うんですよね。そこを逸脱したものが関係に現れてきた時に双方から不満が出るのはそりゃそうだろうという部分もあるんじゃないかと思います。

結局「(職業としての)アイドルはファンがいなければ存在し得ないものなのに、アイデンティティであるはずのファン以外のものを(仕事や公の場でも)優先している(家族などは別)」と思われる事が一番アウトなんだと思います。だったらアイドルやめろっていう理屈になるわけですね。

 

今回の事はヒョナの方が公言したかったようですし、イドンより年上でキャリアもある先輩ですからイドン本人がそれに反対する事は難しかったんじゃないかと思いますが、個人的にはヒョナに公言させたくなるような発表の仕方してしまったり、ヒョナを上手いこと説得できなかった事務所がうまくなかったなと思いました。YGみたいに何を言われても無視か、「本人に任せてるので知りません」で通す事も出来たんじゃないかと思いますけどね。SMなどは男子グループは今のところ東方神起NCT以外は全て公式に認めた熱愛の経験がありますが、特に今回の件と少し似ている2年目で公式熱愛したSHINeeの場合、それで本国のファンが激減したそうです。アイドル同士の公式熱愛は当時CUBEのBEAST(現HIGHLIGHT)のジュニョンと元KARAのハラが初めてだったそうですが、これに関しても当時を振り返ってメンバーのヨソプが後に「正直当時は何でわざわざ公言するんだよ?ってかなり腹が立った」って言ってました。

結婚したSOLとミンヒョリンの場合は他のカップルに比べたらそこまで荒れていなかったようですが、結婚前にミンヒョリンがラジオスターでSOLの事をきかれて色々喋った時はファンから「余計な事まで喋りすぎ」って反発があったそうなので、やっぱりその辺の見せる見せないのバランスがあるのかなあとは思いました。

 

個人的な感想としては

「つきあってた事実はどうでもよい(自由だと思う)けど、別に知りたくない(ファンの側が知る必要はない)し言わなくてもいい。どうしても言いたかったなら言うタイミングは今じゃなかったのでは。つきあってる期間も別に言わなくてよかったと思う」

という感じです。

 

欧米では「グループより個」「ファンタジーよりリアル」という傾向が強かったのか、現状本当の意味での「アイドルグループ」とか「アイドルファン」というものがあまり可視化される存在ではなく(だからBTSのようなグループの需要も潜在的に強くあったのかもしれないと思いますが)そもそもそういうアイドル文化が希薄で根づいてませんから(アイドルとアーティストの明確な違いもないと思う)欧米のアーティストと韓国のアイドルを比べる事自体が無意味だと思います。ほとんどがソロアーティストですし、似ているのはパフォーマンスだけで根本的に全く違う存在だと思います。昔某韓国アイドル同士の熱愛が出た時(結局否定されましたが)欧米のKPOPファンの中にも激怒してCDぶち破ってSNSに晒したりするファンも結構いましたので、アメリカのアイドルファンでもそういう人はいます。形は違いますけど、婚約者の事が気に入らないアリアナ・グランデのファンが相手を攻撃しまくってるという現在進行形の事件もありますしね...。

【ニュース訳】[音楽界のウーマンパワー]③SMエンターテインメント・ミンヒジン理事

【ニュース訳】[音楽界のウーマンパワー]③SMエンターテインメント・ミンヒジン理事

2018-07-11 06:00

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/07/10/0200000000AKR20180710146700005.HTML?sns=tw


SHINee・EXOの特別なイメージ創造…「ビジュアルはKPOPにおいて触媒的な役割」

平社員から理事に…「熾烈に働きましたが、楽しかったです」


[※編集者注=世界音楽市場においてKPOPの位置づけは大きく変化しました。 「ファストフォロワー」(早い追撃者)から脱して「ファストムーバー」(市場先導者)へと進む段階で、その過程にはスタッフから経営陣にまで上る多くの女性の役割がありました。 音楽市場の「大物」が女性ファンドムの心理をよく知っているのは女性だからです。 連合ニュースは音楽・パフォーマンス業界でウーマンパワーを遺憾なく発揮するリーダーたちに会い、音楽・韓流を率いるノウハウを三度にわたって紹介します]

 

(ソウル=連合ニュース)パクスユン記者=1995年に設立されたSMエンターテインメントは、1996年のH.O.T.を皮切りに数多くのグループを輩出した。 1990年代末に国内にアイドル時代を開いた後、2000年代にはアジアを牛耳っており、2010年代の欧州と北米・南米までKPOPシルクロードを開拓した。

このような成果を出したのには、音楽に劣らず特別なビジュアルが一役買った。 少女時代・SHINee・f(x)・EXOのアートワークはいつも破格的だった。 「韓国人はこんなにきれいでハンサムなの?」いう賛辞が殺到した。

デビュー10周年を迎えたSHINeeが、先月正規6集発売記者懇談会で「誰が見てもSHINeeは青々として新鮮だ」と自信満々に述べられたのも、何時もトレンドを半歩先立って行ったビジュアルのおかげだった。

SMの特別なビジュアルを創造したミンヒジン(39)クリエイティブ統括理事と最近、ソウル江南区清潭洞のSMエンターテインメント社屋で会った。 2002年の公開採用で平社員として入社したミン理事は、2017年3月の理事会で登記理事に選任された。

彼女は美大時代、夜を徹していた末っ子社員から出発して、韓国の代表企画会社SMのアートディレクティングを陣頭指揮するようになった過程と、今日の悩みを打ち明けた。

事務室には、日本の1980年代の歌手阿川泰子のLP「SUNGLOW」をはじめ数多くのアルバムアートワークが山積しており、巨大な図書館を連想させた。


▲デザインを専攻していてアルバムのカバー作業に関心があり、レーベルも多くなかった時代、当時認知度が最も高かったSMで働いてみることがいろんな意味で面白い経験になるのではと思いました。


--学生時代もアイドル音楽に関心があったんでしょうか。

 

▲いいえ(笑)幼い時から第3世界の音楽を主に聞いていました。 私の幼年時代を掴んで揺さぶったアントニオ・カルロス・ジョビン、ホアン・ジルベルト、ルイーズ・ボンパ、ブルーノ・ニコライフランシス・レイなどの古典から、アート・リンゼイジョルジオ・モロダーピチカートファイブまで、幼い頃好きだった音楽を挙げると数え切れないほどです。 ジャズをはじめディスコ、パンク、オルタナティブAOR(Adult-oriented rock)、フレンチポップス、あらゆる感覚的ジャンルが混合されたラウンジなど、国籍とジャンルを問わず頑固に自分が好きな自分だけのスタイルを中心に選んで聞いてきました。


--クリエイティブ・ディレクターがすることは何でしょうか。


▲分野と業種ごとにその役割が異なりますが、私たちを基準に言えば「音楽的心象を視覚的に表現し、一種の視覚ファンタジーを具現化すること」という感じに説明できます。 アルバムアートワーク、衣装、ミュージックビデオ企画と製作を総括し、関連する事前ティーザー・プロモーションの企画から制作まで、よく考えるデザインや映像の範疇を越えてさまざまな文脈でアーティストのイメージを構築します。

例えばf(x)の「4 Walls」アルバムの事前プロモーションのために企画した展示イベントや、推理をベースにファンたちとゲームをしたEXO「EXODUS」アルバムのパスコードプロモーション、EXOのシンボルをブランドのアイデンティティ(BI)という考え方でアプローチし、アルバムごとに多様に変形して活用した事例、先日のSHINeeのカラーチッププロモーションなど、その時ごとに姿を変えながらさまざまな作業を披露しました。

入社した当時は、業界全般にこのような概念の業務や部署がありませんでした。 それで今と同じ仕事をするのは有意義な事だと考えました。 これからも業務領域に制限を設けず、柔軟な見方を基礎とする面白いことを企画しようと思います。


--SMの企業イメージ(CI)も新たにディレクティングしたが、どんな意味が込められていますか。

 

▲変化する未来に合わせて絶えず発展するSMの姿を伝えようとしています。 事業の領域を拡大し、多方面のコンテンツを生産して媒体に柔軟に対応できる新たなブランドシステムとアイデンティティを構築しました。 これによって変形と拡張が可能な「フレキシブル・アイデンティティ」を披露しました。 私の出発点であり私が属している組織のCIを新たに変える作業は、クリエイティブ・ディレクターとして進めてきた多くの仕事の中でも特に意味のあることでした。

 

--業界を問わず、平社員が役員まで上がることは容易ではないですよね。

 

▲役員にならなくちゃいけない、あるいはなりたいという考えで働いたことはありません。 そして特に例外的なケースがない以上、組織においては一般社員から進級していく場合がほとんどです。 何よりも自分に恥ずかしくないように努力しました。 簡単ではありませんでしたが、与えられた環境で熾烈に働きました。

 

--大変なことはありませんでしたか


▲当然とても多かったです。役員まで昇進する過程ではなく、仕事をうまくこなそうとする過程が難航しました。 若い頃はジャージを持ってきて昼夜問わず働きました。 当然辛かったですが、別の意味では楽しかったりしました。 誰にさせられてるわけでもありませんでしたし。時間はないのにやらなければならないことは多くて、またやってみたい目標があったからできたんだと思います。 不思議な事に、とても没頭した作業中には徹夜をしていても本当にアドレナリンが出ている気分を感じたりもしました。 体は疲れているけど、心と頭はずっとそのことだけ考えているのです。 振り返ってみると疲れていたけれど、目標意識で耐えてきたようです。


--KPOPにおいてビジュアルが占める割合はどのくらいだと思いますか。


▲アイドル業界を超えて、時代的にビジュアル、つまり直感自体が重視される傾向がますます鮮明になってきているようです。実質的には音楽と同等ではないかと見ています。特にKPOPでは、触媒の役割を十分果たしていると感じます。


--文化圏ごとに異なる美的基準を満たすために、どのような努力をされていますか。


▲それぞれ他の人々全員の基準を充足させようと努力するよりは、むしろ各グループの個性を強調することに重点をおいています。


--たまにSMのコンセプトは「難解である」という評価も受けます。 SHINeeの正規6枚目のアルバムジャケットも、現代美術を借用したようですが。

 

▲わざわざ難解さを追求したことはありません。 本質と新しさへの関心が多いですよ。 SHINeeのアートワークに使用された三原色と基本図形は事実上難解さとは距離があり、むしろ子供たちも皆が知っている色と造形での基本要素です。 SHINeeの場合三原色は「完成色」の概念で使用されました。 SHINeeはグループ名のために光で象徴される事が多いですが、本来の意味である光を受ける人という意味に解釈してほしかったので、むしろ光の三原色というよりは持続と永続の意味を込めて実在する完成された色として表現しました。

 

--他の企画会社がしばしばアルバムのジャケットにアイドルの顔を全面配置することと、差別化されて見えます。


▲デジタル時代においてあえて所蔵しなければならないアルバムであるなら、また別次元の概念で解釈するのが正しいと思います。 このような考えがスタートラインであるなら、アルバムのカバーに使用される肖像の有無で差別化の価値を追及するのはちょっと無意味な論争になると思います。特に、すでにアルバムの中に消費者たちの需要を満たすことができる十分な肖像が収録されていれば、カバーこそむしろ肖像の有無の価値判断からさらに自由になることができます。 それは、肖像画がないアートワークの方ががよりよいという単純な論理ではなく、音盤のカバーが持つ固有の象徴性を顧みる時、肖像の有無はそれほど重要な問題ではないという意味です。


--一部欧米のマスコミがKPOPを「工場で作ったようだ」と批判することに対して、反論する部分がありますか。

 

▲単純に「YES」「NO」では答えられない、時代と市場に対する哲学的省察と現象に対する考察が共に議論されなければならない質問です。 現在、資本力ができて過飽和化したアイドル市場は、新しいものを出しても似たようなものがすぐに量産され、誰が最初に始めたのかさえ見分けがつかないほどになりました。このような現象は、アイドル市場だけが批判されなければならないことではありません。お金になるならなりふり構わない現代の課題であり、現代人たちが絶えず悩まなければならない話題となっていると思います。 問題は個人によって一気には解決されないんです。 省察を一個人が話題にして、それぞれ他の個人たちが努力と協力を加えてはじめて解決の糸口が見えると思います。


--アートディレクターを夢見る後輩に助言するなら...


▲様々な文脈で市場が過飽和化・高度化に達したようだという考えがちょくちょく浮かびます。全く変わった突破口が必要になるはずで、安住すれば落伍する時期だと思います。 このような状況で、エンターテイメント市場に対する漠然とした希望と期待感をあおるつもりはありません。 しかし、いつでも新しさは追求されなければならず、継続して新しい話題と談論が提示され続けるだろうという期待もあります。 難しい話ですが、そうなればなるほどに真正性とコアが重要だということに気付いてほしいです。

【ニュース記事訳】[音楽界のウーマンパワー]②キャリア断絶のワーキングママ、ULTRA KOREAを成功させる

[音楽界のウーマンパワー]②キャリア断絶のワーキングママ、ULTRA KOREAを成功させる


2018-07-09 06:00

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/07/06/0200000000AKR20180706074100005.HTML?sns=tw


「興行大当り」エレクトロニック音楽フェスティバル…7年間で81万の観客動員


[※編集者注=世界音楽市場においてKPOPの位置づけは大きく変化しました。 「ファストフォロワー」(早い追撃者)から脱して「ファストムーバー」(市場先導者)へと進む段階で、その過程にはスタッフから経営陣にまで上る多くの女性の役割がありました。 音楽市場の「大物」が女性ファンドムの心理をよく知っているのは女性だからです。 連合ニュースは音楽・パフォーマンス業界でウーマンパワーを遺憾なく発揮するリーダーたちに会い、音楽・韓流を率いるノウハウを三度にわたって紹介します]

 

UCコリア・マーケティングコミュニケーション本部、ユ・ジンソン本部長のインタビュー

 

(ソウル=連合ニュース)パクスユン記者

エレクトロニック・ミュージックの人気に乗ってさまざまなフェスが雨後の竹の子のように乱立しているが、断然1位は「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル(UMF)」だ。

1999年、米フロリダ州マイアミで始まった同フェスティバルは、今年6大陸21カ国で開催されるほどに成長した。 このうちULTRA KOREAは規模と内容面で高い評価を受けている。

ULTRA KOREAが最初から興行に成功したわけではない。 2012年の第1回の時には2日間の観客は5万人に止まった。 「エレクトリック・ミュージックはクラブで踊るときに聞こえるBGM」程度の認識が多かった。

ULTRA KOREAを主管するUCコリア・マーケティングコミュニケーション本部、ユ・ジンソン(41)本部長は「2013年のThe Chainsmokersのプールパーティステージの前に誰もいなくて、私ひとりだった。ヒット曲『Selfie』は有名だが、いざそれを作ったのが誰なのかが知られていなかった」と回想した。

The Chainsmokersはソウルで単独コンサートをやっても1万席は十分満たすくらい有名なエレクトロニックデュオだ。

そして状況は変わった。 先月開かれた第7回のULTRA KOREAには3日間で18万人が詰め掛けた。 ZEDD、The Chainsmokers、Axewell Λ Ingrosso、デビッド・ゲッタ、Above and Beyond、Galantisなど、有名なスターたちが勢ぞろいした。 7年間の累積観客は81万人に上る。

この祭りの産婆役だったユ・ジンソン本部長と最近、ソウル鍾路区寿松洞で会った。 ユ本部長はミチュホル芸術振興会、パラダイスメディアアート、ニューベンチャーエンターテインメントを経てウルトラコリアの広報全般を担当してきた。 彼女が公演業界に入門した過程、ワーキングマザーとして苦悩、公演の業況全般を1時間にわたって語ってもらった。


--ULTRA KOREAを韓国に持ち込んだ理由は何ですか。


▲「我が国になかった文化は何か」という質問が出発点でした。 10年余り前、国内ではメロディーが強い大衆音楽が主流だったが、海外ではビートが強いエレクトロニック・ミュージックがすでに人気でした。 DJ Tiestoは2004にアテネ五輪の開幕式のステージにまで立ったんですよ。 また、各種のロック・フェスティバル文化はすでにあったが「大人の遊び文化」の発展は少なかった状態でした。 それでエレクトロニック・ミュージックと健全な大人の文化を結合したフェスを韓国でも発展させてみようと思いました。


--3日間のお祭りのために準備する期間はどれくらいでしょうか。


▲ほとんど1年は確保しなければいけません。ULTRA KOREAは毎年6月第2週に翌年のフェスの予約販売を開始するんです。 ラインアップを練り直して、広告とSNS(ソーシャルネットワーク)広報、関連グッズを企画していると1年はあっという間です。マーケティングノウハウを拾おうと、有名な外資系企業本社の代表番号にやたらに電話して会ってほしいと依頼したことは1度や2度ではないです。


--ULTRA KOREAはある程度の地位になりました。

 

▲10ヵ月前からEarly Bird、Advanceなど4〜5段階にわたってチケットを販売しているんですが。 今年の土曜日の公演は1ヶ月前にすべてのレベルが売り切れてすごく嬉しかったです。 特に毎年全体の観客の20〜30%は外国人ですが、数多くの外国人客が自発的に来るという自負心も働いてとても嬉しいことの一つです。


▲幼い頃からクラシック音楽が好きでした。 中学校の時、同じ年頃の間ではニュー・キッズオンザブロックが人気でしたが、私はクラシックをもっとたくさん聞いていました。 ある日、いいクラシック曲を選んで「ユ・ジンソン1集」という編集テープを作って友達に配ってみたら、不思議にも反応が本当にいいのです。 仲介人の役割をする人がいればいくらでも音楽を知らせることができるんだと気づきました。 それが「私は音楽関連の仕事をする人にならなくちゃいけない」と決心したきっかけでした。 ドイツクラシックを好きだったので大学ではドイツ語を専攻し、4年生だった2000年に、ためらうことなくクラシック企画会社に就職しました。


--好きなことを仕事にしてみたらどうでしたか。


▲本当に面白かったです。 2000年代初めにメールマーケティングがありました。今のように迷惑メールが多くなかった時代は、公演案内メールだけでもチケット販売率が60〜70%は上がって行きました。 理論的にも芸術経営を学んでみたくて大学院に進学しましたが、勉強がそんな風に面白かったのは生まれて初めてだったんです。 大学院で今の夫にも会って結婚しました。


--外回りの多い業務の特性上、家庭と両立しにくくないですか。


▲実は15年前に流産をしました。 妊娠2ヵ月でした。 フェスの現場では男女問わずに体を使うことが多いです。 重い音楽装備を移したり、突発的な状況に対処しなければならない。 そのとき本当にとても大変だったんです。 多分、私と同じ働くママの中には似たような経験した方が多いでしょう。 幸い再び子供を持てて、家庭の事情で3年ほど仕事を休みました。 最近の言葉でいうと「キャリアの断絶」ですね。


--精神的、肉体的に大変だったようです。

 

▲本当にたくさん泣きました。 20代の時は上司からよく仕事できるという褒め言葉を聞いたが、子供を生んでからは家にいるので萎縮していました。 周囲からは誰にも働けと圧迫されていないのに、一人で何か焦りが出たようです。 その2008年、旧業界の方からニューベンチャーエンターテインメントに入ってこないかと提案されました。 かなり悩みました。3年も現場離れていたのでうまくできるかとびくびくしなそた。その時、子供の友達のお母さんが「お子さんは見てあげるから、1ヶ月だけ働いてみなよ。逃しちゃうと後で後悔するよ」と言うんですよ。 お陰様で今まで来ました。


--キャリア断絶後は成功的にキャリアを続けてきたが、峠はありませんでしたか。


▲何故かなかったんです。 子供が幼稚園の時、ある日、「ママ、夕方になるととてもさみしくなる」と言われたことがあります。 私は子供に「ママには幼い頃から夢が二つあった。ひとつは君のようにかわいい子供の母親になることで、もうひとつはいい音楽を世に知らせること。でも、あなたが嫌ならママは仕事をやめるよ」と言ったんです。 そうしたら子供がそれでは自分が母の夢をあきらめるようにさせてしまうだろうとむしろ私を慰めました。 それ以降、子供と一緒の絶対時間を増やしました。 もし月火水木金すべて夜勤しなければならない時は、水曜日には子どもを会社に連れて行きました。それから子供との関係も進展し、会社でも女性社員たちへの配慮が多くなりました。


--フェス業界進出を夢見る後輩に助言してください。


▲音楽を心から好きだからこそ、持ちこたえることができます。 この音楽を数万人に知らせたいという天命意識がなければいけません。大変なことですが、それだけフィードバックも早く来ます。 当日いっぱいになった劇場を見ると、達成感があります。 最近は外国語能力も重要です。 海外のアーティストや海外のファンとコミュニケーションするのが日常だからです。 文化コンテンツを扱うことなので、柔軟さも必要なんです。 新しい人に会う事に恐れず、音楽を愛する人であるなら、挑戦してみることをお勧めします。

【ニュース記事訳】[音楽界のウーマンパワー]①YAMA&HOTCHICKS ぺユンチョン代表

[音楽界のウーマンパワー] ①YAMA&HOTCHICKS ぺユンチョン代表


2018-07-07 06:00

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/07/05/0200000000AKR20180705085100005.HTML?sns=copy


"KPOPブームにおける振付の貢献度50%以上…全体的なパフォーマンスが重要"

 

[※編集者注=世界音楽市場においてKPOPの位置づけは大きく変化しました。 「ファストフォロワー」(早い追撃者)から脱して「ファストムーバー」(市場先導者)へと進む段階で、その過程にはスタッフから経営陣にまで上る多くの女性の役割がありました。 音楽市場の「大物」が女性ファンドムの心理をよく知っているのは女性だからです。 連合ニュースは音楽・パフォーマンス業界でウーマンパワーを遺憾なく発揮するリーダーたちに会い、音楽・韓流を率いるノウハウを三度にわたって紹介します]

(ソウル=連合ニュース)パクスユン記者


"もしも私の肉親にダンスを仕事にしたいと言われたら、やってみなさいと言うでしょう。 この業界、怖いところですがそれだけ魅力があるんですよ。"


振付家ぺユンチョン(38)はダンス一つで業界トップになった人物だ。

多くの人が彼女をMnet「プロデュース48」のカリスマあふれるダンストレーナーとして注目するが、現役ダンサーの時の履歴はさらに華やかだ。

 

彼女はチョンホンボク団長率いる男性の振り付けチーム「YAMA」と自らが率いる女性の振り付けチーム「HOTCHICKS」を合わせて「YAMA&HOTCHICKS」を作った。YAMA&HOTCHICKSは国内の振り付けチームで初めて事業者登録をした。 会社の概念を導入したものだ。

ここでBROWN EYED GIRLS「Abracadabra」の傲慢なダンス、EXID「UP&DOWN」の骨盤ダンス、KARA「Mr.」の尻振りダンス、T−ARA「BO PEEP BO PEEP」の猫ダンスなどが誕生した。

可愛いながらもセクシーで、真似しやすかった。 言葉そのままにセンセーションを巻き起こした。 あらゆるバラエティや祭典で、ペ団長が作ったダンスがカバーされた。

さらに、ワールドスターのPSYは「Gentleman」の振付にBEGの傲慢ダンスを引用する際、著作料を支払った。 音楽のようには著作権が認められない振付で著作料を受け取ったのは、YAMA&HOTCHICKSが初めてだった。

 

彼女は先月25日、インターパーク、ティエンネーションエンターテインメントと提携してKPOPアカデミー「ステージ631」を開院し、院長に就任した。 KPOPのプレゼンスが高まり教育需要は増えたが、供給がそれに追いついていないという判断からだった。


多くの「初」タイトルを獲得したぺユンチョンと最近、ソウル龍山区漢南洞のブルー・スクエアで会った。 なぜダンスがよかったのか、辛い時代はなかったのか、トップの座に上がった秘訣は何か話を交わした。

 

--KPOP人材養成所「ステージ631」に合流した理由は。


▲オーディション番組に参加し、踊りたいという子供たちにたくさん会いました。 ところが、どうやって始めればいいかわからず、放棄することが多かったんですね。そういう子達に道を開いてあげたいという考えで始めるようになりました。


▲中学校の時です。 JAM(1993年にデビューしたアイドルグループ)のユン・ヒョンスクさんを本当に好きでした。 男性達の間で踊ってる姿がとても素敵でした。 その高校生の時に10代も踊れるコーラテック(訳注:ダンスクラブの一種。クラブやナイトクラブとは違い、ノンアルコールで年齢制限がないところが多い)に通いました。 学校ではそれなりに自分も才能があると思っていたけど、世の中にはダンスが上手な人が非常に多かったです。 その時会ったある先輩に「歌手のバックダンサーとして一緒にやってみない?」と言われたことが正式にダンスに入門した瞬間でした。


▲でも、とても怖くて大変でした(笑)先輩たちに教えてもらったとおりに踊ることができないと手でぴしゃりと打たれたし、使い走りもたくさんさせられました。それでもどうしようもなかったんです。ダンスが好きだったので。高校2年の時だったか、スクリーム(1996年にデビューしたアイドルグループ)のバックダンサーとして立ったのが最初の舞台でした。


--当時、ダンサーは待遇が良くなかったと思いますが...


▲どうもそうみたいでした。 放送局の待機室の床で寝て、ご飯を食べる時はマネジャーからもじもじとカードを借りなければなければなりませんでした。 「私たちは舞台上で力の限り助けているのに、なぜこのような扱いをするの?」と思いました。 それでYAMA&HOTCHICKSを立てる際、事業者登録をしました。 定時出勤・定時退勤するシステムを備えた会社を作って、後輩たちには違う世界を譲ってみたかったんです。 最初は周囲から笑われました。「図太くなったね〜」というような雰囲気。しかし、最近は事業者登録をする振り付けチームが増えています。 チョンホンボク代表と私はとても嬉しいです。


--Mnet「プロデュース48」SBSモービー・ディック「センマイウェイ」では強烈な性格が浮き彫りになっています。実際の性格なんでしょうか。


▲働くようになって変わったようです。 もともとは平凡だったんですよ。 放送ダンサーの仕事を始めた時は、企画会社の代表さんもマネージャーたちも周辺みんなが男性でした。 当時の雰囲気では、女性だと軽く見て適当に接する人がいました。自分を守るため、生き残るためにしっかりと話すようにしたので、性格が2つになりました。 仕事の時の性格は「プデュ」の時と同じですが、普段友達と会う時にはからからとよく笑います(笑)

 

--特にヒットさせたポイントダンスが多いです。何か秘訣があれば。


▲公式はありません。 実際、良い振り付けは死ぬほど考えたりするとむしろ出ません。 以前の歌手ソナの「シャンティシャンティ」の指で髪の毛を組むポイントダンスは、練習生たちが鏡の前で髪の毛を触るのを見てそこに着目し、「傲慢なダンス」は骨盤のストレッチングをする時に作り上げたものです。 このすべてのものはチョンホンボク代表と一緒に作ったために可能でした。男性ファンの目線を逃さないことができるそうです。 また、曲は数千回は聞いてみてください。 特定の振り付けを積み上げておいた上で振り分けるのではなく、その曲を何度も聞いて身につけて新たに創作するのです。


--KPOPブームにおいて振付の貢献度はどの程度だと考えていますか。

 

▲50〜60%はあると思います。 大衆は音楽・振り付け・歌手のビジュアルを優先的に評価しますから。 ただし、ポイントダンスは重要ではないようです。 パフォーマンス自体に完結性があれば、ポイントだけを繰り返すことで目が誘われやすいです。このように最近の音楽業界のトレンドは、とても早いスピードで変わっています。 大衆はすぐに飽きて新しいものを望みます。 クリエイターの立場としては心が痛みます。


--韓国のアイドルはどうしてこんなにダンスが上手いのでしょうか。


▲悲しいですけど、スパルタ式の教育のためじゃないですか。 海外出張に行くと、どの国のエンターテインメント業界でもこんな風に体系的に子供たちを教える所はありません。 子供たちも大きな圧迫に打ち勝ってみると、一般競争にも崩れないんです。 また、他の理由としては大衆の厳しい目線のおかげです。 大衆が製作者の目線で歌手の歌、振り付け、スタイリングに意見を出す事に慣れてきました。 その結果物がオーディション番組の視聴者投票です。 それに合わせて実力が上方平均化されるのです。


--20年以上働いてきてスランプはありませんでしたか。


▲ありました。会社対会社で仕事をしてみると、作りたいような振り付けだけを作ることはできませんでした。 セクシーではない歌でも「エッチな動作を入れてほしい」というような依頼が入ったんです。 そういう事に合わせていくと、懐疑心がわきます。また、該当歌手の成績が良くなかった時は振り付けのせいにして、うまくいけば企画力のおかげだと考える企画会社が多かったです。 でも、すべてダンスが好きだから耐えました。


--振付師を夢見る後輩に、してあげられる助言がありましたら。


▲タップダンス、スポーツダンス、ジャズダンスなど様々なジャンルを習ってみることをお勧めします。私が子供の頃はそういう機会がなかったんです。 YouTubeでストリートダンサーたちの多様な映像を見ると、羨ましいです。 私のように、制服姿で日本から空輸してきたビデオテープがすり切れるまで見ながらダンスを覚えた人とは違いますよね。 最近の子供達は基本技をしっかり身につけているし、複数のジャンルに接してみると視野が広がるでしょう。


何よりも重要なのは、楽しみながらやろうということです。 実は大変な道です。 好きでなければ長くはできません。 私は弊社の社長、団長さん、先生という呼称が未だに恥ずかしいんです。 まだ10年くらいは現役でプレイして、ヌナ、オンニと呼ばれたいです。

【ize訳】BLACKPINK、(旧)YGスタイル

【ize訳】BLACKPINK、(旧)YGスタイル

2018.06.27
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018062622467225568


新しいアルバム「SQUARE UP」の4曲を含め、この2年近い期間の間にガールズグループBLACKPINKが公開したトラックは10曲を越えない。 そしてそのトラックの多くは一つの特徴を共有する。 簡潔に言えば、TEDDYを中心とするBLACKPINKの所属会社YGエンターテインメントのソングライター/プロデューサーの好みを最も純粋な形で表現している。 これを大雑把に表現すれば、たくさんの人たちがよく言うようにガールズグループ2NE1の反復、あるいは複製とも言える。

 

ここで「純粋な形」という表現を使う理由は、現在にYGエンターテインメントという会社とBLACKPINKというグループの状況のためだ。 YGエンターテインメントがBIGBANGや2NE1の両グループを軸にして動かしていた時代はとっくに終わった。 当時、YGエンターテインメントの独自プロデュースの力量は単純に洗練さを越え、大衆の趣向を先導すると確信することができた。 そして両グループは啓示を現実に表す天使に他ならなかった。 しかしある瞬間から、BIGBANGは会社の力量を活用しながらも自分だけの好みを反映しつつ、自ら他の世界に進んで行った。 WINNERとiKONはグループの始まりからその方向性を共有している。同時にYGエンターテインメントはPSY、悪童ミュージシャン、EPIKHIGH、SECHSKIESが同時に所属して活動する会社だった。 要するに、この会社がBIGBANGと2NE1時代に披露してきた古典的といっていい「YGスタイル」は、BLACKPINKでのみ見ることができる。

 

しかし、残念ながら、方法論だけでなくすべてが過去のように見える。 依然としてサウンドはしっかりしている。 少なくともそれぞれのジャンルとスタイルの中での完成度を言うなら、BLACKPINKだけではなくどのような場合にも失望するケースはあまりない。「DDU DU DDU DU 」と「Forever Young」のトラックがいずれもリスナーを引きつけておく腕前は、最近の国内のいかなる曲よりも抜群だ。 ところが、曲がBLACKPINKというグループと結合した最終結果はギクシャクし始める。 代表として目立つのは歌詞だ。彼女たちの歌の中の話者は、自分が直面した特定の状況や感情を表に現わさない。 「君は必要ない」あるいは「君が必要だ」という単純な選択肢を置き、その中で決まって出そうなありふれた言葉が表示される。 立場は当り前ことであり、その中にどれだけ多様なスペクトラムがあるかどうかは、さっと消える。 話者個人が具体性を露出すればするほどさらに多くの人々に普遍的な共感を与えるという事実の失敗事例として不足はない。

 

古い感性についてはどうか。 デビュー曲「口笛」の伝説的な「フィパラパラパラ夜」には及ばないが、依然として歌詞は予想できなかった瞬間に反転する。「水を得た魚」という表現はこれが歴史上初めて使ったのだとしても古くさい。「Loser 一人ぼっち 強がりの臆病者」はBIGBANGの歌詞なので反復法ではない。 すでにある曲の歌詞の一部を「ウィット」として借りてくる方式がもはや機能しない「テクニック」だからだ。

ただし、シングルではなく4曲のEPの形になるともっと他の可能性もうかがえることになる。 率直に「DDU DU DDU DU」と「Forever Young」ほどは関心を得ていないが、「Really」や「See U Later」はYGにおいてもっと多様な趣向が反映された以降の音楽が何かを見せてくれる。 急激に甘美なメロディーベースと鋭いドロップを過激につけなくても、BLACKPINKの声は十分に1曲を担当する。 今更な言葉だが、彼女たちが創作の中心にならなければならない必要はない。 しかし、YGエンターテインメントという「クリエイター集団」は代替不可能な水準の長所と、それがアップデートを経ておらず古びてしまっているという、そのアイデンティティと似合わない短所を同時に現す。 そしてそのアイロニーは、BLACKPINKを通じて最も「純粋な形で「表れている。 過去のJINUSEANからBLACKPINKに至るまで、YGエンターテインメントのように巨大な歴史を持ったレーベルだけで起こり得ることだ。 私たちはどんな形であれ、その結末を見ることになるだろう。


文 ソソンドク(音楽コラムニスト)
校正 キムヨンジン


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なかなかに韓国っぽい思考の元に書かれた文章だと個人的には思いました。「スタイル」よりも「変化」や「トレンド」を良しとするというか。最近の韓国のカルチャーは日本以上に「スタイル」よりは「トレンド」重視という傾向もありますし(というよりスタイルという概念がまだそんなにないのかも)歴史的背景もあるのかスクラップ&ビルドが好きそうだし。日本だとアイドルにおいてはどっちかというとスタイル>トレンドのように感じますが。
自作してるグループはそれなりにバリエーションがありますが、基本的にYGの音楽ってパッと聴いただけでYGだな〜っていう、曲の好き嫌いとは関係なく「スタイル」があると思うんですけど、言い方を変えれば「昔から代わり映えがしない」とも取れるという事だと思います。そして韓国の音楽評論界隈(もしくは海外のKPOPをよく知っているKPOP評論メディアでは)では、YGの音楽はこういう批評を受けやすい傾向がある感じはします。若手のなかでは一番YGぽいと言われているiKONのファーストアルバムも、YGっぽいという評価とともにやはり古臭いという評論家はいて、逆にいわゆる「YGっぽくない」音楽をやっているWINNERの方がそういう評価はされないので、若干わかりやすい感じがします。

個人的にはどの事務所も似たような傾向のトレンド音楽によりがちな昨今のKPOP界で逆にこれだけ独自のスタイルを貫いてる事自体がオンリーワンだし、他の事務所はなかなか出来てない事なので(アイドル=トレンドとみなされている部分が強いので難しいのかも)そういう部分での凄さはKPOP歴が長くなるほどにじわじわときてます。
KPOP自体の歴史がまだ短いというのもあると思うんですが、音楽そのものにスタイルがある事務所自体が韓国ではまだ少ないように思いますし、それで実際「YGスタイル」というものが飽きられてるのかというと相変わらず大衆からの支持も強いわけで。「YGっぽい」グループも過去には出た事はありますけど結局YG以外は売れてないですし(KUSHがプロデュースしても売れなかったんだし)多分LDHなどのように「代わり映えしないと言われても、本気でずっと同じ事を変わらないでやっていく」からこそずっと支持されてるんだろうと思うんですよね。2NE1のインパクトが強すぎたというのもあると思いますが、多分似たようなテイストがあったとしても基本的に「違う人たちがパフォーマンスすれば別の曲」くらいの感覚でやってる気がします。YGの歴代のボーカルは個性があって誰が誰だかすぐわかるので、似たテイストでもあまり関係ないというか。それに2NE1は解散してしまい、自作メインの様々なグループが所属している現在は「TEDDYがプロデュースしているYGスタイルの女子グループ」自体が現在はBLACKPINKしかないので、会社がプロデュースするグループに関しては一子相伝みたいなことも逆にありなんじゃないかと思いました。

要するに、「YGスタイル」は10年以上を経てトレンドではなく本当にスタイルになったって事だと思うんですよね。それが韓国ではいい事なのか時代おくれな事なのか(まだ)わかりませんけど、この文章中で「古臭い」と言われた曲の方が売れてるということは、こういうものがYGには求められててそれによく応えた結果ということじゃないんでしょうか。

個人的にはForever YoungやReallyは2NE1テイストを感じたというか2NE1がやってるのを想像できますが(Forever Youngは2016にレコーディングしてたというので納得)、DDU DU DDU DUのような曲は今のBLACKPINKだからこそ出来たのではないかと思っています。CLのソロではtrap系の曲もありますが、Bad Bitch系というかかなり系統が違いますし、2012あたりの圧倒的にパワフルなウーマンパワーとも少し違う、2018のフェミニンさもありつつ女子のエンパワメントをchillいhiphopスタイルで語れるのは今はBLACKPINKしかいないんじゃないかと思いました。そもそもhiphopスタイルの曲をやる女子グループが今はほとんどいなくて、YG以外で売れた先例もないんですよね。歌詞の内容も2016のデビュー当時にこの路線だったらまだ着慣れてない服のような感じがあったかもしれないけど、今だからこそしっくりくる感じがしますし。

 

【お知らせ】Real SoundでBTSのアイドル性についての記事を書きました

Real SoundさんでBTSのアイドル性についての記事を書きました。

BTS(防弾少年団)、“アイドル”としての強烈な魅力 Hulu配信番組『We Love BTS』から探る」という記事です。

 

 

Huluで配信中の「We Love BTS」に絡めての記事でとの事だったのですが、We Love〜の初回が「スイーツを食べながらメンバーだけでなかよぴラブラブ(?)トーク」的な内容だったため、そういう感じの切り口になりました。画面右側メンバーのスイーツが特にすごい速度で無くなっていくのが面白かったです。

 

BBMAやAMAのおかげか日本では主に音楽やパフォーマンスの面からメインで語られがちですが、個人的には「ああいう音楽でパフォーマンスをやってるのに加えてゴリゴリのアイドル」というところが防弾に限らずいわゆる「KPOPアイドル」の面白いところで、世界的にいろんな層に萌えの対象としてもアピールしている部分でもあると思うので、特に男性グループにおいて人気要因としての「アイドル性」というのは絶対に排除できる事ではなく(実際それが占める割合はかなり大きいと思います)常にパフォーマンスやクリエイティビティとセットのワンパッケージで考える必要があるんじゃないかと思います。個別に分析する事に意味はあると思いますが、それらを総合的に見られないと結局よくわからない事になるんじゃないでしょうか。

人気規模に関わらずファン自身が「(もはや)アイドルじゃない」「アイドル扱いしないで欲しい」とか言い出すのは彼ら自身の魅力を半減させる行為だし、アイドルへの卑下が含まれている表現でもあるので現実的に本国ではアイドル代表である人たちにとっても失礼な行為じゃないかと思うのでした。

 

字数的に本文には入れられませんでしたが、過去に欧米のボーイズバンドがdisられる要因として「作詞作曲を自分でしてない」というのがあったみたいなのでBTSはその面でもファンの気持ちというかプライドも満たしてくれるところがあるんじゃないかとも個人的には思いました。作詞作曲しなくてもいいのはアイドルなので当然なんですが(アイドル以外でも別にしなくてもいいんですが)アメリカの大衆はそういう意味で根本的に「誰かが作った」アイドルというものを許容しづらいのないのかもしれず、だからボーイズバンドと呼ぶのかも。グループのキャリアが長くなったり、ソロ活動だと作詞作曲に関わり始めるメンバーも多いですし。

韓国では自作ドルってもう珍しくなくなっちゃいましたし、もっとメインで関わってたり編曲までするアイドルもいますけど、前述のような価値観を持った欧米圏の人たちがそういう自国では珍しい存在に接する最初のきっかけとしては、2018年現在BTSが一番良いバランスで全てを兼ね備えているのかもしれないと思いました。