サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【channel YES】パク・ヒアの「ステージの上のアイドル」①SEVENTEEN ホシ

パク・ヒアの舞台の上のアイドル①SEVENTEEN ホシ


『今日、ホシの成長』

http://m.ch.yes24.com/article/view/39458

今日、ホシは感謝し続けた人々の、愛する人々の支持を受けながら引き続き明日の自分を作り上げている。(2019. 08. 01)


チャンネルYESはK-POPのアイドル専門ジャーナリスト、パク・ヒア氏の新規コラム「パク・ヒアのステージの上のアイドル」を5回にわたって連載します。「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は著者であるパク・ヒア氏が出会ったカラーのあるパフォーマンスを見せてくれるアイドル5人のミニインタビューと、彼らに会った感想を盛り込んだコラムです。  「パク・ヒアのステージの上のアイドル」は8月23日に発刊予定の『ステージの上のアイドル』を土台に新しく書かれたコラムです。

 

「お母さんは「お前、勉強せずに毎日踊りばかり踊って遊んでばかりいて、どうする気なの?」と心配していました」

 

偶然にプレゼントされたSHINeeのCD1枚が、少年クォン・スンヨンの日常を変えてしまった。英語のCDをかけて勉強していた少年は、なぜかその日に限ってSHINeeのCDが聞きたくなったのだという。そして、そのCDをプレイヤーに入れた後、奇妙な経験をした。  話をしていた瞬間の、一人鳥肌が立っているような彼の眼差しを伝えたかったので、私の手を経て精製されていない生の文章をそのまま書き写してみる。

「とても良かったんです。部屋の中に音楽と自分だけでいっぱいになる感じだったけど、なんて説明したらいいのかな」

その日からクォン・スンヨンは踊りだした。

 

ーお母さんには何と答えたんでしょうか。

 

「自分でも心配はあるから、中学校3年生になるまで待ってほしいと、それまでに事務所に入れなかったら高校に入ってから他の友達のように勉強するといいました。ところが、ダンス大会に出かけたらそこでキャスティングを受けたんです。うわーこんな偶然が?お母さんに早く契約しに行こうと言いました(笑)」

 

ー早々にキャスティングされたわけですが、その理由は何だったと思いますか。

 

「事務所に特に聞いたことがないんですが、考えてみたらあの時いたヒョンたちは皆ハンサムだったんですよ。だからその中で僕が目立ったんじゃないかな。たまにオーディションの時の映像を見ると、自分でも理由を知りたいです。わあ、なんでこの子を選んだんですかと...」


彼は、自分がなぜキャスティングされたのかまだ会社から聞いていないという。突然の質問に対して首をかしげた彼は苦笑しながら言った。「ルックスがずば抜けているほかのメンバーの中からどうして自分が選ばれたのか、改めて知りたくなった」と話した。「みんなハンサムで、その中で僕が目立ったのではないかと思います」と言いながら、彼は「本当にそうかもしれない」と笑った。

 

全ての人が知っているように、人の外見は全てを物語るものではない。しかし、時にはその外見がこの人がどんな心を持って生きてきたのか、また生きているのかをそのまま表わす場合もある。クォン・スンヨンではなくホシになった瞬間から、彼は絶えずカメラの前に立っていた。SEVENTEENという名前が公開される前から、アフリカTVを通じてメンバー同士のおしゃべりや練習室での様子などがしばしば生中継される状況に置かれていたが、いつも溌剌として愉快だった。デビューステージでもあまり震えなかった。たくましさと生意気そうな顔がデビュー曲「ADORE U」から目を引いた。


ーデビューする前から公演をたくさんしたでしょう。デビューステージであまり震えていませんでしたが、だから可能だったのではないかと思いました。

 

「そうですね。デビュー前から評価会の公演をあまりにもたくさんしていたので、より気楽に楽しむことができたみたいです。練習生の時から振り付けを組んでたんですよ。一度ディノと初めて同じチームになった時、一緒に話しました。「どうしてここでだけ踊らなきゃいけないの?」「どうして同じ位置に立って踊らなきゃいけないのかな?」「壁に逆立ちして寄りかかる事もできるし、下駄箱の上でも踊れるじゃないか」練習室の中で公演をしているんだから、むしろその空間を利用して人々に衝撃を与えたいんです。それで小物をたくさん使いました」


練習の結果だった。クォン・スンヨンが練習室の鏡の前でダンスさえすればホシになった。インタビューの最中、ホシは自分のパフォーマンスに関してだけは絶対に同じ話やエピソードを繰り返し語らなかった。掘っても掘っても新しいものが出てきた。わざとホシに「どんなことがあったんでしょう?」「どこへ行ってそんな気分になったんですか?」「そんな気持ちになった曲は何ですか」というような具体的な質問を投げ続けた。

 

新しかった。面白かった。限りなくエピソードが出てきて、その間私は韓国アイドルコンセプトの多くを占める一つのキーワード、「成長」の使い道がこういうときにもっとも意味があることに気づいた。口先だけで話す成長ではなく、人が育ったのだ。2015年の「PRETTY U」発表直前にインタビューをした時とはずいぶんと変わった彼の姿を、私は見られるようになった。2015、2016、2017、2018、2019……。5年という歳月の間、人はどれほど成長できるのか。物理的な成長だけでなく、クォン・スンヨンが「ホシ」になるように、すべての人が自分の未来のために自らをどのようにして磨き上げて望む場所まで行けるものだろうか。

 

しかし、場所は一人で作れるものではない。ホシも「その点については今はとてもよくわかっている」と話した。自らの実力を磨く間、実際に彼の成長を可能にした最も重要な要因は、何よりも人々だった。SEVENTEENメンバーや振付師のチェ・ヨンジュン、音楽プロデューサーのBUMZU氏のような人々。2015年のホシよりも、2019年のホシは感謝している人が増えたと語った。当然、その感謝の中にはファンも含まれている。

 

ー自分のパフォーマンスを見せてはいますが、そのパフォーマンスの中心にホシ氏自身ではなく、ファンたちが来たような気がします。


「それこそ正に、責任感の大きさが変わった理由です。自分に対する責任感だけではなく、僕の周りにいるすべての人の面倒を見たくなるからどんどん責任感が大きくなります。だから、今の僕にはすべての観客が感動を受ける、物足りなさが残らないというのが一番理想的なステージです。1階から見ても、2階から見ても、3階から見ても同じように感動を受けることができたらいいですね」

 

今日、ホシは感謝し続けた人々の、愛する人々の支持を受けながら引き続き明日の自分を作り上げている。「アイドルの作業室」で会ったSEVENTEENの音楽プロデューサーウジがそうだったように、ホシもまた自分の話をすべて打ち明けた後に「十分だったでしょうか」と尋ねた。「もちろんです」と答えた。これだけの話があれば、なぜクォン・スンヨンがSEVENTEENのホシになったのか十分に説明できると信じた。「今、ホシの成長」というタイトルはそうして誕生した。

 

 

J−HOPE、LEO、ホシ、チョンハ、イ・チェヨン

五人のパフォーマーが描く人生はどんな姿だろうか

 

"舞台上のアイドル"は現在世界的に最も人気のあるK-POPボーイグループからデビューしたばかりのガールズグループに至るまで、今現在のK-POPパフォーマーたちの生き方に関する宝庫である。  2019年ビルボードミュージック・アワーズでトップソーシャル・アーティスト賞に続き、トップデュオ・グループ賞を受賞したボーイズグループ防弾少年団(BTS)の代表ダンサーJ-HOPE、「コンセプトアイドル」VIXXのメンバーであり、ミュージカル俳優、ソロパフォーマーとして活動中のLEO、SEVENTEENの三つのユニットの中でパフォーマンスチームリーダーを務めているホシ、Mnet「プロデュース101シーズン1」で最終11人に選ばれてI.O.Iとしてデビューした後、成功的なソロキャリアを続けているチョンハ、「プロデュース48」でデビューし、韓国と日本で活発に活動中のガールズグループIZ*ONEのイ・チェヨンの話を描いた。

 


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以前記事訳した「IDOLMAKER」ではアイドル制作スタッフ、「アイドルの作業室」では作詞作曲アイドルにインタビューされていたパク・ヒア氏の新刊「ステージ上のアイドル」の紹介コラム記事です。

今回は韓国語・日本語・英語・中国語の4ヶ国語で出るという事で、やっと日本語で読めます!笑