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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ファーストメディア訳】アイドル話⑤ アイドルバラエティ神話は生きているか

【ファーストメディア訳】アイドル話⑤ アイドルバラエティ神話は生きているか

 

2017.4.21 10:15 パクヒア

 

アイドル話
韓国にはすでに数百人にのぼるアイドルがいる。 全体人口数に比べるといくらもない数字だが、社会的に彼らが占める割合は様々な面で少なくない状況だ。そして大多数の人々は気楽に軽い気持ちで彼らを消費するが、見えない裏には気を使っている色々な話が見え隠れしている。 そこでアイドルたちが成功の軌道に進入するためどのような熾烈な努力を傾けていて、その過程でいかなる心理的苦痛を経験しているのか、また、どのような悩みをするのかなど、関係者らの言葉と素朴な経験を借りて何度か記録を残してみようと思う。

 

http://www.thefirstmedia.net/ko/archives/34152


この4月13日、MBC長寿バラエティ番組「私たち結婚しました(以下ウギョル)」が再び廃止説に包まれました。 2008年に最初の放送を開始し、シーズン4まで命脈を維持してきた「ウギョル」はアイドルファンの間で特に歓迎されないバラエティプログラムの一つです。 おかげで、毎シーズン終了を知らせるたびに廃止のニュースが誤って伝えられ、激しい「歓迎」のあいさつを受けたりします。


ファン達からすると「ウギョル」は強力な権力者である地上波放送局が「幻想をぶち壊そう」と促しているように見えるプログラムでした。 ファンやアイドルが一緒に作ってきたファンタジーの中に第三者が突然介入するのです。 これを「ビジネス」という名目の下で正当化するという印象を与えたのでしょう。 ところが事務所各社は、地道にこのプログラムに自社所属のアイドルたちを送り出しました。 一見会社の立場からしても得にならないプログラムのようですが、しばらくの間はこの番組を通じてアイドルたちが得る認知度が演技やその他芸能出演などへとつながり、大きな利益を得たのです。

 

アイドルグループのメンバーたちは「ウギョル」を通じて「夫」としてどれほど堂々としている姿を持っているのか、「妻」としてどれほど愛嬌があって料理の実力が優れているかなどを見せることができました。 ファンダムの外に置かれた一般大衆に自分たちがどれほど社会生活に適合した人なのか知ってもらえたのです。アイドルがただ若くて分別のない存在ではなく、無難に夫婦生活に耐えられる存在だという印象を与えるにはこれほど適したプログラムはありませんでした。

 

しかし、今はちょっと雰囲気が違います。
「以前のようにぱっと注目を浴びる事はできないようだけど?」
シーズン序盤までは「ウギョル」に出演したメンバーが所属するグループに対する関心が急速に高まったりして、これにより個人を含めてグループの大多数が有名になることができるチャンスと直結されたこともあります。 しかし、すでにバーチャル結婚ファンタジーは陳腐なものになってしまいました。 画面の中でアイドルたちが提示する健康な夫と愛しい奥さん像は退屈で型にはまったキャラクターに転落し、ある瞬間から「ウギョル」は「失言しなければマシ」なプログラムになってしまったのです。

 

#バラエティ型アイドル、もう一度誕生することができるだろうか?

 

韓国アイドル市場はこれ以上TV局のステージ中心主義には帰らないでしょう。 YouTubeや各種SNSポータルサイトアプリが強力なマーケティング手段として位置付けられ、一部のケーブルチャンネルのプログラムと音楽芸能を除いたTVプログラムは、ファンドムを確保した後に副次的に取る広報手段という程度に過ぎなくなったのが現実です。

 

変化の原因として、いくつかを挙げることができます。 第一に、アイドルがあまりにも多くなったからです。 大衆を気にする前に固定ファン層を確保すること自体があまり簡単ではなく、これを痛感した事務所各社は、バイラルマーケティングのようにより迅速かつ果敢な反応を引き出すことのできる手段を通じてファンを集めるために努力しています。 また、アイドルの数が増え、芸能番組で見せられるキャラクターもまた限られたものになるしかないという限界にぶつかりました。 上で例に挙げた「ウギョル」が代表的な事例です。

 

このような変化を察知したTV局側も方針を変えました。 最初からアイドルをテーマにしたプログラムを作り始めました。 MBC Every1「週刊アイドル」からJTBC「ガールスピリット」「よく食べる少女たち」など、企画も実に多様です。 しかしその結果、アイドルたちにとってはより厳しくなりました。 それらのプログラムにはアイドル「だけ」が登場するために、その多くのグループの間でより必死に自分をアピールするために努力せざるを得なくなったのです。 例えば、最近活動中の大半のボーイズグループには「ガールズグループのダンス」を自分の特技として紹介するメンバーたちが必ず一人か二人づつは存在します。

 

「ガールズグループのダンス」が得意な子たちはバイラルマーケティングやケーブルテレビのバラエティ番組などを通じて皆、一・二度は光を見ることができるようになりました。 しかし、それもしばらくの間のことでした。 みんなが似たキャラクターと認識され、残った一人や二人が「芸能スター」として浮上する機会は消えました。 どんな芸能番組に出演したとしても、すでに大半が2008年~2010年の間に大きく活躍したバラエティ型アイドルたちがやってきたものであるだけに、大衆に新鮮な印象を与えるのは難しいという話も多いです。

 

二番目の理由は、この数年間で海外ファンドムがすばらしく大きくなったという点です。 もはやアイドルグループのメンバーたちは芸能番組にレギュラー出演する代わりに、ある程度の人気を得るや否や海外ツアー公演に出ます。 空席はリアルタイム放送やアプリ、各事務所の公式YouTubeチャンネルが満たしてくれます。 自由奔放で茶目っ気あふれる姿、気さくな対話シーンのようなものが盛り込まれたコンテンツは、国内ファンドムも海外ファンドムもカバーできる手段です。

 

すでにオンラインコンテンツを通じてアイドルたちの多様な姿を見守ってきたファンの中には、時間に合わせてTVを見る代わりにYouTubeにアップロードされた「編集動画」だけを探して見る人も少なくないです。 最近ではいくつかの韓国アイドルたちが海外のバラエティ番組やリアルタイムSNS中継に「優れたK-POPトップランナー」として出演していて、それらの過去のSBS「ランニングマン」やMBC「無限に挑戦」ゲスト出演時よりも短い映像がより貴重なトロフィーのように思われることもあります。

 

#よく食べる少女たち、よく笑わせる少年たち

 

アイドルシーンの外で起きた大きな変化もあります。 最近になってバラエティ番組に出演するアイドルメンバーに対する不用意な発言や行動を批判する声が高まりました。 特に喜ばしいことは、以前に比べて驚くほど多くの人たちがガールズグループのメンバーに対する悪口について「暴力的だ」とはばかることなく指摘するという点です。 最も多くの批判を受けた番組としてはJTBC「知っているお兄さん」MBC「ラジオスター」tvNSNL KOREA」などを挙げることができると思います。 当該番組で固定MC(パネラー)を務めている人たちは、ガールズグループのメンバーたちに絶えず愛嬌を要求したり、ルックスへのコンプレックスを茶化したり、口数が少ないという理由で不快な気持ちを現わして頻繁に問題になったりしました。

 

事実上、ボーイズグループに比べて大衆的な人気を重視するガールズグループの場合は、依然として「バラエティ神話」に頼るしかないのです。 「よく食べる少女たち」というプログラムの内容を覚えているでしょうか? 放送に出た全ての女性アイドルたちは同じように、あるいは他人よりもっとたくさん食べる様子を見せなければいけませんでした。 ところが皮肉なことは、全員が熱心に最善を尽くして食べる姿を見せてしまった結果、誰も突出して目立つ事がなかった点です。 そうなればなるほど、より積極的に食べ物を食べる姿を見せなければいけませんでした。 見る人が戸惑って心配するほどに短い時間内に多くのものを、それも「イメージが壊れないように」食べなければなりませんでした。

 

このプログラムだけではありません。 しばしばバラエティ番組に登場するガールズグループメンバーに「こんなに小さくて痩せててかわいいなんて」という称賛(と主張するので)と「よく食べるからいいね」という称賛(それも称賛だと主張するので)が同時に行われたりもします。 逆にあまり食べないと「プロらしくない」「猫かぶりだ」という非難を受けなければならないのに、です。 結局、「よく食べる少女たち」は多数の韓国芸能プログラムがこれまで女性アイドルたちにどれほど歪んだ強要をたくさんしてきたのかを示す代表的な事例として残りました。 また、誤った男性中心的ファンタジーがどのようにして不快感を招く恐れがあるのかを教えてくれました。

 

程度や形態には若干の違いがありますが、当惑するような環境を耐えなければならないのは、ボーイズグループメンバーたちも同じです。 外見が美しいという理由で褒めているのを口実にしたからかいを受けたり、望まない女装を強要されながら戯画化の対象に転落したりもします。 たまに女装を試みたボーイズグループメンバーたちを「女装したら絶対笑わせなければならないのか。 ああいう行動が女性嫌悪なのだ」と批判する方々がいらっしゃるけれど、バラエティに出たアイドルの立場からすると、このように定型化された笑いコードもまた、自ら選択したものではない場合が多いです。

 

いくら過去の地位を失ったとはいえ、まだ生存ゲームのルールを握っているのは「失敗したら女装!」という罰則を準備した方ですから。男性アイドルたちが女性、トランスジェンダーなどさまざまなマイノリティが持つ痛みに無関心であることを批判することもできます。しかし、これらの状況への理解もある程度必要だというのが私の意見です。アイドルたちの立場では、どのような行動がどんな行動が正しいか正しくないという価値判断をする暇もなく開始されて終わる撮影が多数ですから。


#プロの態度とは何か

 

初めに「ウギョル」の話を紹介しながら、アイドルがバラエティ出演を通じて得られる利得が以前より減ったと話しました。 しかし、少ない分量でも芸能番組に出演しなければならない理由自体は無くなったわけではないので、着実に出演はするでしょう。 それなら重ねてバラエティプログラムでアイドルたちが取るべき「プロフェッショナルな態度」とは果たして何でしょうか。 下記の例はいずれも実際の状況でありませんが、特定の場面が浮かんだとしたらただの偶然です。

 

①ガールズグループのメンバーAは不服そうな様子で「どうしてそんな顔をしてるの?」と言う男性MCに対して、にこやかに笑いながら「私元々喋るのがあまり得意ではなくて...」と釈明した。

 

②ボーイズグループのメンバーBは女装して出演し、ガールズグループのメンバーの踊りを誇張して踊った。

 

③ガールズグループのメンバーCは他のパネラーがゲームでみんな脱落する中、最後まで残って放送分量を独占した。

 

④ボーイズグループのメンバーDは、お膳の前で「家長が先に匙を持ってから食べましょう」と話した。

 

多分これ以上の「アイドルバラエティ神話」が出ない理由の一つは、徐々に多くの大衆が変化しているためだという気がします。 以前は無意識に笑って許していたものが不快感を誘う要素だと認識され始めたからです。 多くの人々が、若い身で不快な言葉を聞いて戯画化されることを強要されるアイドルたちに加えられる暴力を直視するようになりました。しかし、このような状況でも「バラエティ神話」を引き続き有効な仮説として持って行かなければならないなら、私は随所で起きている敏感で厳しい批判を着実に支持します。


ただし、上記の問題の答えは皆正解! いまだにあの人たちにあれ以外の選択肢は、あるようでないのですから。


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アイドルバラエティの話でした。これは確実に日本からの影響でしょうかね。今のジャニーズもですが、それ以前の昭和のソロアイドル時代からバラエティはアイドルに必須の仕事だったようなので。
(流石に仮装デート番組まででウギョルみたいなものは日本ではないみたいですが)内容への批判も大体似たような感じです。

 

個人的にアイドルが出るバラエティ番組が好きなのでそのアイドルへの興味のあるなしに関わらず一回は見るようにしてるのですが(面白くなかったら途中でやめますが笑)バラエティを安心して見られるアイドルは男子だと神話・スーパージュニア・2PM・BTOBくらいかと...2AMもすごかったし数は少ないけどBIGBANGも安定感が(スンリ...)。この人達はバラエティとは何かとかなんのためにやっているのかとか、どうやったら楽しませられるのかという基本を理解してるように見えます。若くてバラエティ慣れしてないグループでも企画次第でただ一生懸命にミッションをこなすだけで充分可愛いし笑えるというのもあるんですが、その上で求められてるものを理解して越えようというのを能動的にやってるのが一段上だなあと思います。特に個人技だけでなく団体芸が完成しているのがすごいなと。お互いのキャラクターを自分のもメンバーのも客観的にわかってないとできないし、笑いはある意味最高のホスピタリティだと思うので。何よりも本人たちが楽しんでやっているように見えますし。特にスーパージュニアと2PMは文中に出てきた2008〜2010にバラエティで活躍していて、この2組がアイドルバラエティのハードルをいい意味でも悪い意味でもめちゃくちゃあげたのではないかなと思いました。
(この2組が下手に色々やらされたし出来すぎたばかりに...)

 

でも、お笑いのテクニックってアイドルには本来必要ないはずのもので事務所でトレーニングしてくれるわけでもなさそうだし、本人の資質の部分も大きいから難しいのであって、だからこそ企画する方がよく考えなきゃいけないものなんだろうなと思います。楽しませ方や笑わせ方にも色々ありますしね。
パフォーマンスだけではどうしても覚えられなかったメンバーをバラエティ見たら一発で覚えられた経験が少なくないので、うまくハマれば大きいとはおもうのですが...

 

文中でそうだなあと思ったのが「最近のアイドルはちょっと人気が出たらTVバラエティにレギュラーで出るより海外ツアーに出てウェブ動画で人気をキープする」という話です。まさにこの時代のこの手法で人気が出たのが防弾少年団のあたりだと思うのですが、一般知名度よりもファンドムの規模がはるかに大きくなった結果、グループ名は有名だけど個人仕事でTV(バラエティに限らずドラマや映画なども)にあまり出ない個々のメンバーの知名度はあまりないという事態になっている気がします。その辺りはこれからやっていくという感じなのかもしれませんが、男子Gと女子Gが違う道に進んでいってるなあと。女子の場合は個人メンバーの一般知名度はあるけど、実際所属するグループ全体はそれほどという逆パターンが多い感じがします。

 

女性グループだと何故かSISTARは安心して見ていられます。あんまりバラエティ出ないけど。