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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】REDVELVET、育たない少女たち

ize訳 SM ヨジャG REDVELVET

【ize訳】REDVELVET、育たない少女たち

2017.02.07

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017020521347244140


レッドベルベットの前作がそうだったように、「Rookie」のミュージックビデオは精神を混乱させてくる。 ある面では「Dumb Dumb」や「ロシアンルーレット」よりもちぐはぐだと言及することもできるだろう。 キーンとした色彩感、過去のいずれの時よりさらに誇張されたメンバーたちの衣装、「ナルニア国物語」と「ガリバー旅行記不思議の国のアリス」などの話を一つにまとめたような場面、欧米圏で作られたようなキッズ番組のムードのようなキッチュな演出を見ていると曲自体のメロディーや歌詞は耳に入らないほどだ。 繰り返される"Rookie rookie my super rookie rookie boy"と"その感覚的な 感じ 感じ"のようなフックだけがひたすら強調される。 実際のBPMがいくつかというのと関係なく、常に2倍速したかのように浮かれた雰囲気のREDVELVETのタイトル曲とビジュアルコンセプトのリズムがうまくいったわけだ。

ただし、これがすなわちコンテンツ全体の完成度を担保するわけではない。 「Rookie」の曲とビジュアルはまさに「混乱」したり「綺麗」に見えるが、緩やかで大ざっぱにまとめられたイメージだけを提示する。

 

恋に浮かれた少女でありながら自分の感情に当惑するだけでなく、自信にあふれていたり積極的な声を聞かせるのはREDVELVETの役割だった。 自然に動いて話する人ではなくぜんまいを巻いてこそ動く人形のようなコンセプトも、デビュー曲「happiness」からこの「ロシアンルーレット」までREDVELVETが徐々に整えてきたものだった。 特に地味で身近な少女とは遠くかけ離れたREDVELVETのスタイリングは、他者がアクセスできる可能性が著しく低い自分だけの世界にこだわる頑固な少女のように見せていた。 例えば、「Ice Cream Cake」のミュージックビデオで試みたカラーレンズと脱色した髪はもちろん、ファッションフィルムの一場面のようにただ余裕のある感じで異国的な風景の中を歩いているメンバーたちの姿や、「Dumb Dumb」のただかわいいだけではない長くつ下のピッピ的コスチュームのようなもの。無害だったり受動的ではない女性像を描いてはいるが他のガールズグループと完全に差別化されていると見なすのは困難な歌に、きれいで愛おしいがどこか不気味なビジュアルが加わり、グループのユニークな顔を作り出した。


インデペンデントっぽく堅固になる可能性もあったREDVELVETの世界はしかし、「7月7日」と「ロシアンルーレット」を経てやや方向性を失った。 「Dumb Dumb」の次に出した「7月7日」は浮き立つ雰囲気の「RED」とは反対に落ち着いた「VELVET」コンセプトの一部だと理解するとしても、優雅さが目立っていた「BeNatural」や「Automatic」とは違って、せつなさと哀れさに近い情緒を伝えた。 グラフィックを活用して曖昧なイメージを作り出すREDVELVET特有のビジュアル作業とまともに一致するわけがない曲だ。 さらに、「ロシアンルーレット」ではメンバーたちにブルマーに近い体育服やテニススカートのような衣装をともに与え、当時多くのガールズグループが持っていた無垢なガールズグループ・ファンタジーにまで合流した。 現在アイドル産業で一つ一つのグループに与えられる時間はそれほど長くなく、そのために一度や二度のミスはグループの全体のストーリー性を崩したりもする。 話と世界観を堅固に構築することが最近のアイドルグループにとって最も重要な資産であることをEXO、そしてソルリ脱退以降のf(x)を成功的に再ローンチさせたSMエンターテインメント(以下、SM)が知らないはずがない。 しかしREDVELVETには自分たちだけの話を示せる機会が与えられず、これはグループ全体を貫く一貫性のある企画の不在と見ざるを得ない。

 

そしてその間、SMではない他の企画会社もREDVELVETと類似したムードのビジュアルディレクティングを見せてくれる。 色とりどりの色彩と細やかなオブジェに秘密の少女たちの世界を構築したビジュアルコンセプトを見たいなら、LOVELYZとOHMYGIRLはもちろん宇宙少女という選択肢まで存在する。 右往左往する間にREDVELVET固有のキャラクターは曖昧になっており、最も大きな強みだったビジュアルは他のチームでもいくらでも真似ることのできるようになった。 REDVELVETの前作よりも特に「Rookie」の短所に対する指摘が多く出ているのは、そのような理由からだ。 今回もミュージックビデオをはじめとするビジュアルはキッチリしていて複雑だが、すでにREDVELVETはもちろんガールズグループたちの間では数十回は見たような既視感を生む。 印象的な瞬間を作り出すことができない「Rookie」はビジュアルやパフォーマンスを含めたコンテンツ全体を率いる存在感が弱い。 結局、REDVELVETは似たり寄ったりの背景で似たり寄ったりの感じのコスチュームだけを着替えて成長しない人形のような少女たちというイメージが残っている。 「Rookie」の歌詞のように、これがREDVELVETという「感覚的な感じ」だけを残したまま。

 

 

文|ファンヒョジン
校正|キム・ヨンジン