サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】NCTの未来はどこに向かっているのか

【ize訳】NCTの未来はどこに向かっているのか

2017.2.23


http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017021923057294698


SMエンターテインメント(以下、SM)の新しいボーイズグループブランド、NCTがどのような概念のものなのかを一気に理解することは容易ではない。 2016年4月にはユニットを意味するNCT Uが、7月にはソウルの経度からグループ名をつけたソウル基盤のグループNCT 127が、それから間もなく8月には10代のメンバーだけで構成されたNCT DREAMがデビューした。 今年1月にカムバックしたNCT 127には7人の従来のメンバーにジョニーとドヨンが新たに追加された。 NCTという名前を同じようにつけているにしても、深い関心を持たなければそれぞれのチームが何を意味するのか、メンバー構成はどう違うのかを知ることさえ難しい。 SMがNCTデビュー直前に公開した「The origin」から「Synchronization of your dreams」、「7th Sense」まで三本のティーザー映像を見ても同じだ。 砂漠に取り残された小さな男の子、夢から覚めたようにひとりずつ登場するメンバーたち、中国のどこかを背景に武術の動作をしている「The origin」で登場した場面を思い出させるメンバー、ウィンウィン。NCTをめぐる世界観はきっと何かあるようだが、まだ明確に知ることはできない。

 

昨年1月にイスマンSM総括プロデューサーはプレゼンテーションショーに直接登場してNCTを「Neo Culture Technology」の略だと紹介し、「ソウル、日本の東京、北京、上海をはじめ東南アジアと南米の主要都市に基盤を置いて、現地活動や相互協力活動を一緒に進行する新たな概念のチーム」と発表した。 さらに重要なのは「メンバーのスカウトが自由、メンバー数に制限がない」開放性と拡張性という概念だ。 クリスとルハン、タオが脱退したEXOの事例で経験したように、グローバルステージを攻略したSMの現地化戦略は予想しなかった危機にぶつかっており、その時ごとに世界観を再び整えなおさなければならなかった。 メンバーの加入と脱退と変更が自由なNCTは、そこで発生するリスクを減らすことができる方法だ。 それぞれ違うキャラクターのボーイズグループを別々にデビューさせることもあるが、EXO-KとEXO-Mのように同じ名前を共有するチームが一緒にデビューした時に海外での知名度を築くことは、より簡単になる。 万が一問題が生じたときは、メンバーを交代したり辞めさせたりしたとしても、グループのコンセプト的には無理は生じない。

 

ただし、これはNCTというグループが十分な一体感を見せてくれたときにこそ可能な結果だ。今までに明らかになった「 NCT」は一つのチームをポイントにするというより、見る人々にとって、それぞれのチームを網羅する世界観とコネクションがあると信じさせる最小限の装置だ。デビュー以前に公開された3本のティーザー、そして時折NCTのメンバーたちが全員一緒に出演するSMの自主製作映像を除き、15人のメンバーを一つのチームとみなすことができるコンテンツはまだない。 「地球外惑星から来た超能力者たち」ちという、やや幼稚だが直感的だったEXOのストーリーのように、NCT全体を合わせた話はそれぞれが異なる空間でありまた別の自分の存在を発見することになるという「無限的我(NCT 127)」のような曲で少しずつ明らかになった程度だ。 NCTという大きな枠組みでの一体感は不足している。

他のどんな企画会社よりも興味深いストーリーとコンセプトでアイドル市場を占領したSMは、それに伴うリスクを減らす方向へとパラダイムを転換した。 NCTをローンチした後、グループの間に大きな期間を置かずに順番に活動させるほどの膨大な資本とノウハウこそ、企画力に先立って他の会社が追いつけないSMの武器でもあるだろう。 今のところは曖昧だが、活動が積み重ねっていけばNCT全体のストーリーもさらに堅く押し固められるかわからない。 しかしその間、NCTに対する疑問も着々と累積されていく。 純粋な愛を歌う歌詞とは違い、女性教師を性的対象化したNCT DREAMの「最後の初恋」ミュージックビデオのように社会的問題には鈍いというだけでなく、一つのグループをどのようなキャラクターで一貫性があるように描かなければならないか、未だ心を決めていないという事実が明らかになったりもする。 このような問題を克服してNCTのうち一つのグループ、あるいはNCT全体がきちんと「爆発する」瞬間は来るのだろうか?SMだけが可能なこの企画の未来には果たして何が待っているか、依然として曖昧である。


文|ファンヒョジン
校正|キムヨンジン

 

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「万が一問題が生じたときは、メンバーを交代したり辞めさせたりしたとしても、グループのコンセプト的には無理は生じない」

コンセプト的に無理はなくてもファンの気持ち的にはどうかな...?

 

NCT全貌が見えないから一体感が感じられないという指摘もそうだと思うんですが、個人的にNCTのコンセプトに欠如してるのってぶっちゃけるとshipper的な視点なのではないかと...

I.O.Iの記事でも書きましたが、特に男性グループのファンって推しメンもいるけどグループで推したい、パフォーマンスにしろそれ以外の点にしろこのグループのこのメンバーのケミストリーがいいんだという層がマジ恋オンリー推し以上に結構多いし、そこの吸引力が弱いグループは成功するのは難しいのではないかと思います。韓国のファンは日本のファンよりは個人推しが多いのかもしれませんが(サイン会でよく揉めてるし)最終的にはいちばん強い財政基盤になってくれるのは日本と中国のファンドムでしょうし。

メンバー入れ替え自由ってどうしてもその辺だいぶないがしろなコンセプトな気がしてしまいます。その辺NCTはどういうつもりなのかな...という疑問が拭えなくなったのが、それぞれのユニットのデビューフィジカルアルバムを買ったんですが、ブックレットその他にメンバーの個人が特定できるものがなかった事です。

普通新人のファーストアルバムって「この人は◯◯っていうグループの◯◯です。よろしく」っていう名刺がわりになるものだと思うんですが、そういうものが全くない。そもそも個人が識別できてるファン以外買わないからだろうというのもあるんでしょうけど、結果グループや曲のイメージとしてのビジュアルはあるけどグループの中の個人はあえてわからないようになってるというか。

少なくともEXOまでは各メンバーを個体識別できるページがありましたけど、NCTはそれが全然ないのでガチガチのファン以外が見たら誰か抜けたり入ったりしても本当にわからないだろうなと思いました。よく言えばフレキシブル、悪く言えば今まで以上に個人<システムというか。

 

最近DREAMが結構人気が出てるみたいですが、今のDREAMって本来のメンバーより1人病欠(?)状態なわけで、このまま売れたらさらっと6人ですみたいな体で進んでいきそうで、もしそうなったら恐ろしいシステムだな...と余計な心配をしてしまいました。

スマン会長はSUPER JUNIORではモーニング娘。のシステムをやりたかったけどファンの猛反対にあって頓挫したので、今回のAKBみたいなシステムは絶対やってみたかったんだろうか...