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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】2016年のアイドルファンドム│②アイドルと企画会社が注意しなければならない9つのこと

【ize訳】2016年のアイドルファンドム│②アイドルと企画会社が注意しなければならない9つのこと

2016.12.13

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016121209427251800


2016年、政治的な正しさ=ポリティカル・コレクトネスに対する要求がますます高まり、アイドル産業もまた、このような声を無視できなくなってきた。 これまで慣性的あるいは慣行的に行ってきた企画やアイドルの行動、発言まで何一つむやみに対応できない時代に徐々になりつつある。 アイドルが提示する価値や概念はファンドムに対しては強力な影響力持っているし、また、このような問題についてファンドム内部ではさまざまな反応が出ているという点からこのような変化はさらに重要だ。 数年前にはさり気なく通りすぎた場面も政治的な正しさの基準で再評価されることが特に多かった今年、問題として提起されたアイドル産業の事件を9つに整理して注意しなければならない理由を付け加えた。 これらの記事に含まれているグループらだけの問題はないという意味であるだけでなく、これからすべて変えていかなければならないという意味でもある。


女性を守ってあげるのはいいんじゃないの⁇?

2012年、TEENTOPのCAPはMnet[ワイド芸能ニュース]に出演した時に30歳の自分の姿を想像して「息子なら何でも全部してあげながら希望のことがあったら全部買ってあげるように育てて、女性は殴りながら家に閉じ込めておかなきゃ。 外は危険だからです」と話した。 娘に暴力を振るうようなこの発言は直ちに批判を受け、CAPと所属事務所は「インタビューの途中で面白くしようと話そうとしたのが、意図と違う表現になってしまい申し訳ない」と公式に謝罪した。 しかし、これは女性を所有物と考えて危険な世の中を口実に女性に対する男性の統制権を発揮するという意味、つまり女性を一人でも自由に生きる事ができる一人の人間ではなく、男性に依存しなければならない存在とみなす発想とつながっている。 さらに、継続してこのような認識が広がっている限り、女性は身なりや行為に関係なく安全が保障されるべきであるのに、危険に直面した際の女性自身の行いが非難を受けるようになるということでより危険だ。 女性が被害者の性的暴力事件で一番多く出る意見が「君がしっかりしていなかったからだよ」だというのを思い出すと、女性の行動を検閲して統制するという発言はどんな形であれ、してはならない。


外国人だって個人特技は楽しみな人もいるんじゃないの???

SHINeeのジョンヒョンは最近、ソロコンサートのVCRでインド風の扮装をしてコミカルな状況を演出したが、インド人を戯画化したことについて「明らかに自分の過ちだ。 当該映像から削除することにする」という立場を明らかにした。彼の説明のように、自分に関心のない女性を誘惑するというストーリーではあったがインド風の扮装をしなければならない理由はなく、それで笑いを起こす理由はさらになかった。 K-POPが全世界に広がっていく状況でも外国人を卑下したり戯画化する態度はほとんど改善されていないが、特に外国出身のメンバーが属しているアイドルグループではそのメンバーの下手な韓国語を真似する姿がしばしば露出される。 EXOのベクヒョンは2013年から2014年まで放映されたMBC everyone[EXO's SHOWTIME]で、当時のメンバーだったタオの言い方を真似しながら「タオコピー機」というニックネームまで得た経緯がある。 韓国でのこのような行動はこれまでギャグコードの一つにまで受け入れられたが、韓国育ちではない人が韓国語を流暢にできないのは至極当然のことだ。 また、使用してきた言語の構造によって発音もやはり変わっていくしかないのを笑い物として消費することは問題だ。 言葉が下手だという理由で誰かを笑いの対象とするのは失礼なだけだ。


肌の色が濃いことでちょっとした冗談を言ってもいいんじゃないの???

2016年11月、VIXXのラビはインスタグラムに黒い色の卵の写真を載せ、「卵を食べようとしたのに、なぜN卵が来たんだろう」という文を掲載した後削除した。 NはVIXX内で肌色のタイプが最も濃いということを理由に長年からかわれてきており、別名もまたこれを反映した「チャフルヨン」(本名のチャハギョンとかけてチャ土ヨン)「フクヨニ」(黒ハギョニ→黒ヨニ)などであり、ラビとケンは自分の携帯にNを「VIXXフクヨニ」、「フクヨニヒョン」と登録した事実を明らかにしている。 EXOのカイもNと同様に暗い肌色のタイプのためにそこだけ照明が入ってないと思ったとか、スタジオのイメージ図で一人だけ真っ黒な色で表現されるなど冗談の素材となってきており、自ら「僕は黒いので夜には見えない」という話をしたりした。 肌の色が人より濃いことをおかしいと思って冗談の素材にするのは、外国人の「나와 다른」の言い方を真似することと同様、人種差別的な態度だ。 その場の、あるいはその社会で多数が似た皮膚の色を持っていることからそれが「正常」や「基準」にならないことは至極当然のことだ。


女性の美しさを賞賛するのはいいんじゃないの???

block.Bの'HER'は「Jesus、どんな言葉が必要なんだろう 皆君を作品と呼ぶ」と言い、「くらっとするように伸びた曲線」のために「僕はすぐ気絶」と話す。 そして「この上なくきれいな彼女の姿 並の女たちは名刺も出せずに 団結して君の悪口を分けあうだろう」と語る。 美しい女性を「作品」と崇拝するとともに、そうでない女性がこの「作品」のような女性をけなすものだということは「女性の認める女性」という構図を作る。 女性を容姿で評価し、美しいと崇拝しそうでない女性に対して「悪口」を言うだろうと言うのは、女性のありのままを見ないという女性に対する偏見と嫌悪を盛り込んでいる。 また、BIGBANGは'BAE BAE'で「君は枯れないで利己的な僕のために」「永遠に君は25歳 僕にとっては」だと言ったが、女性が年を取ることを枯れると表現したり女性を作品と称する試みは、若かったりボリューム感のあるスタイルなど、男性の立場で見て良いと思う基準に女性の特性を固定させてしまう。 当たり前だが女性は時間が経つと年を取るし、必ずしも誰かの思う基準の通りに美しくある必要もないありのままの人間だ。


慎ましい女がいいというのは自分の好みじゃないの???

理想のタイプは確かに好みの領域だ。 しかし、どのような人を理想のタイプに挙げるのかは個人の好みを越える問題になる。 EXOのカイは、中国版[BAZAAR]2014年2月号で「健康なことが最も重要だ。 それでこそ子供も健康なので」と言い、セフンは「僕と僕の両親によくしてくれたらいいですし、家事も上手だったらと思います」と理想のタイプを明らかにした。 女性を自動的に「母」の位置に置くこと、多くの要因があることにも子供の健康に影響を及ぼす絶対的な条件として母親の健康を挙げること、夫の両親をよくもてなしたり、家事をよくすることを女性の美徳として考える発想、いずれも女性の位置と役割に対する固定観念をそのままとどめている。 EXOだけでなく、今まで数えられないほど多くの男性アイドルが理想のタイプを問う言葉に朝ご飯をちゃんと作ってくれる女性または慎ましい女性と答えるなど、男性の自分に受動的で従順な女性、それ以上を想像していない様子を見せた。 一方、SEVENTEENMBC MUSIC[ある素敵な日]で「スンデが好きな女VSパスタ好きな女」という番組スタッフの質問に対し、ほとんどが「スンデの好きな女」を選んで論議が起こったが、最初に女性の食嗜好を2パターンで分けて「気さくな女」と「ややこしい女」の枠組みを作った製作陣の誤ったアプローチも指摘されるべき部分だ。 インタビュー、リアリティ・ショー、ショーケースを問わず投げられる政治的に正しくない質問に対する根本的な再考が必要だということだ。


歌手とファンの間で、過激な冗談をしたっていいんじゃないの???

防弾少年団のSUGAは2013年5月、ツイッターにカメラを持っている自分の写真と共に「これを見ている全員全部見ているから、よそ見を見つけたらこのカメラで撮って捨てるよ^^角を^^脳天に^^」という文を掲載したが、2016年にこれに対する指摘が登場するとBIG HIT エンターテインメントは公式の謝罪文を発表した。 デビューする前からSNSで身近に疎通していたファンたちとアーティストの間では、特に問題にならない合意の上での冗談と考えられるだろうが、親交を離れれば、誰かに危害を加えるような発言はそれ自体が危うい。 アーティストとファン、特に男性アーティストと女性ファンが多いファンドムの特性を考えるなら、注意しなければならない部分だ。 また最近、イジェジンはMBC「黄金漁場ラジオスター]でファンたちに自分がおじさんと呼ばれると気分が悪いといい、この時置かれていたミネラルウォーターのボトルを持ってファンに水をかけるような行動を見せたりもした。 ファンはいつも歌手を愛情として支持しがちだが、それがファンを粗末に扱ってもいいという意味ではない。


ボーイズグループの女装はみんなを笑わせようとしてするんじゃないの???

コンサートや芸能プログラムで女装を披露したボーイズグループの事例は枚挙にいとまもないほど多い。 BIGBANGとTEENTOP、GOT7、MONSTA X、block.B、B1A4、iKONなどデビューした年を問わずみなが一度はファンサービスの一環として女装しており、BTOBは今年の旧正月特集のバラエティ番組SBS[社長が見ている]でREDVELVETのよう扮装をして'Dumb Dumb'のステージを飾ったりした。 もちろん、男性が女装すること自体が問題であるとすることはできない。 しかし、通常ガールズグループの男装やボーイズグループカバーダンスは「カリスマ」「ガールクラッシュ」などの表現と共に真摯なパフォーマンスとして受け止められる一方、ボーイズグループの女装やガールズグループのカバーダンスは体格が大きい男性のルックスと女性の衣装のギャップを誇張して見せ、いわゆるギャグコードとして利用される。 そしてこの時、ほとんどの男性アイドルたちは過度にハイトーンの声を出したり、はにかむ身振りをしながら状況をもっとコミカルにしようとする。 社会的偏見の中で固定された「女性性」を定義するとともに、性的アイデンティティに指定性別の女性と指定性別の男性のみが存在すると思う発想は怠惰で偏狭だ。 ボーイズグループの女装はどうして笑わせるか、本当に笑っていいのか。


セクシャルマイノリティではないから違うと言ったのがなぜ問題なのか。

セクシャリティは尊重するが、僕はそちらではない」SHINeeのジョンヒョンはソロコンサートで男性ファンに向かってこう話したが、最終的には「同じ嗜好ではないという意味で『そちらではない』と言ったのであって、ゲイ、同性愛者やセクシャルマイノリティという言葉を使いたくないからではありません」と釈明した。続いて5〜6年前にセクシャルマイノリティを「そのような趣味の」という言葉で表現してファンドム内で広く使用されるように仕向けてしまった事について謝罪した。ジョンヒョンの言葉通り、性的指向は趣味ではなくアイデンティティーであり、ジェンダーの権力関係で多数を占めることで社会的に「正常性」を獲得している異性愛者がセクシャルマイノリティについて言及し「私はそうではない」と線を引く発言は、ただ単に自分のセクシャリティを公言する事を意味するだけではなく、セクシャルマイノリティを他者化して排除する態度でもある。俳優マット・デイモンは以前、「僕は自分がゲイではないかというような噂を絶対否定しなかった。なぜならその質問自体に怒りを感じたし、自分のゲイの友人の気分を害したくなかったから」と話した。また、防弾少年団のVは2015年にファンサイン会で積極的に愛嬌を演ずるジミンに向かってセクシャルマイノリティに関連するジョークを言い、文脈的にセクシャルマイノリティを異常とみなすような冗談を投げたことで批判を受けた。しかし、セクシャルマイノリティは正常からはずれているわけでも精神的な病気を患っている人でもなく、文字通り社会的に少数であるジェンダーアイデンティティを持っている人であるというだけだ。


「女たちはこうだ」と言ってもいいんじゃない???

2014年に放送されたSBS MTV[素敵な男BTOB]の四番目のエピソードでは「センスナム(センスのいい男)になるための最初の段階」と「男の人が理解できない女たちの行動ベスト3」というトークテーマが示された。 「トイレに行くとき数人が一緒に行く」という内容が出ると、BTOBメンバーたちは「これは本当に納得がいかない」と先を争って声を高め、「ショッピングする時服を10着以上着てみて結局何も買わない」が登場すると、イルフンは「男友達と一緒にいるときそうするという話を聞いた」と、女性が男性に買って欲しいシグナルを送っているものなのだと理解したりもした。 トイレに誰かと一緒に行ってメイクをしようと服を試着だけして買わないにせよ、実際にだれかがこんな風に行動するしても個人の自由だが、女性は特に理解できない虚栄を張ることに時間を浪費する存在として卑下される。 この過程でBTOBメンバーたちは、トイレに他人と一緒に行くというソウングァンに「女っぽい」という言葉を言い、ソウングァンは「女っぽくない!」と腹を立て、その姿を見たユクソンジェは再び「臆病なのも女っぽい」と結んだ。 「女っぽい」という表現がどんなに否定的なニュアンスで使われているのか分かるくだりだ。

 

 

文|ファンヒョジン


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「アイドルとポリコレ」という感じの内容で、概ね確かにこれからは気をつけた方がいいかもしれないという内容ですが、こういうことが過去を掘り起こしてまで執拗に追求されるようになった背景には①の記事にもあったようにアンチ文化が盛んな韓国では「アイドルファン活動は政治活動」という風潮も関連しているのでは?と思いました。「自分が好きな人だからこそここは直して欲しい」と思うファンがいるのは良いことだと思いますが、実際は敵対するファンドム同士がお互いにお互いのアイドルの弱みを発掘し合ってこき下ろしあうという事がかなり露骨に行われているおかげで、このような問題が逆に明るみに出てくるようになったような気がします。
(攻撃が双方でなく一方的に行われる場合もありますが)
必ずしもここ最近盛り上がっているポリコレに厳しい風潮だけでなく、身内を徹底的にかばうモンペ的ペンドム文化と徹底的にライバルを引き摺り下ろそうというアンチ文化が複雑にもつれあっている感じですが、逆にこれが一気に変わったらすごいことだなとも思います。国全体の儒教文化がひっくり返るぐらいのことがないと無理かもしれませんが、なにせ時の流れが早く変わる時は一気に変わる国でもあると思うので。しかしSEVENTEENの件はスンデを選ぼうがパスタを選ぼうがつっこまれるのでは…(どっちでもどうでもいい質問ですし)

ちなみに、block.BのHERの日本語版の歌詞の該当箇所は「普通の子は手も足も出せず陰で嫉妬してるだけ」「ソッコー一目惚れすべてもってかれたかも」と元の内容は離れすぎず表現は変えてありました。


日本の場合は同じグループの他のメンバーのファンが物申したり、同じ会社の先輩グループのファンがお局感覚で指摘することの方が多いかも?むしろ同じペンドムの人たちが指摘するのはいいけど、別ペンドムからのツッコミは「知らないのに適当に余計な事を言うな」と嫌な顔をされる事が多そうです。

しかし、女装に対するスタンスは男女双方の異装がシリアスな文化として受け入れられている日本とはちょっと考え方が違う感じがしました。笑わせるための女装もある思いますが笑わせるための男装もあるし、真剣に異性としての美しさを彼ら/彼女らなりに追求するための異装も存在する思うので。アイドルの女装はどちらかといえばファンにとっては後者の可愛さや美しさ、あるいは慣れない服装やメイクに戸惑いや恥じらいを見せるところがグッとくるというのが(元々のアイドルの体格や外見がどうであろうと)あるんじゃないか思うのですが...笑い者の例としてBTOBをあげているのがまず反則で、BTOBの場合はもともとの彼らのキャラクター自体が笑いを真剣に追求している方なので笑いという結果になったのであって、これは予想にすぎませんが、もし彼らが他の男性グループのダンスをそのコスチュームを身につけて真剣にやったとしても同じように笑えたんじゃないかと思います。以前彼らがEXOのWOLFを楽屋で踊っていた動画を見たことがありますが、踊ってるだけなのに何故か相当おかしかったので...。
個人的には異装をする事で自分とは異なる見方が見えたりする場合もあるので、むしろ積極的にやってもいいと思うし(女装した事で「下着からメイクから髪型からこんなに気を使わなければいけないなんて女性は大変だ」という感想や「やるからには真剣に女性として可愛くなりたい」と話していた男性アイドルも少なからずいますし)差別的かどうかはむしろそれを鑑賞する側が追及されるべきことなのかもしれないと思いました。

 

 

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