サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

前記事補足+NCT U「セブンスセンス」のジャンル分け+SMの2016

 

nenuphar.hatenablog.com

 

 

  前出のizeマガジンの記事でライターさんの多くがセブンスセンスはジャンル的にはTrapだと指摘しているにも関わらず、SM的にはフューチャベースとされている理由を考えてみた結果、Trapはジャンル的にはhiphopでフューチャベースはダンス・クラブミュージックだからと言う事かな…? フューチャベースと言うなら個人的にはもっとポップで可愛らしいピコピコ感が欲しいところだけど、Trapと言ってしまうとhiphopジャンルとしての批評を引き受けなければいならなくなるかもしれないこのご時世上手く逃げあgsuzkhふじこ。
  
  欧米での流行ジャンルを取り入れるとしたら今やhiphop要素は不可欠なのかもしれないけど、韓国でのhiphopの人気や流行り方を見るとアイドルとはいえ(特にトップクラスの男性アイドルは)もはやhiphopを単なるスパイスとして扱いにくい時期にきている気がします。ラップ部分のリリック自作はhiphop系ではないアイドルグループでも今や当たり前で、hiphopジャンルを名乗るのであれば歌詞自作はもちろんプロデュースやトラックメイキングにも関わって当然という雰囲気の中、SMがどこまで本気でhiphopというジャンルを扱えるのか考えると、現状ではポジティブな考えはあまり浮かばず。SMが今まで積み上げてきたパーフェクトなコンセプトやイメージ作りを基礎とするアイドルグループの育成メソッドと、DIY精神や過去作品からのネタ引用フリーの管理されない率直さ・「リアル」さといったhiphopにおけるかっこよさの価値観は基本的に相反するものではないのかな…?
 ※例外的にSJはDIY精神に富んでいて自由な雰囲気があるけど、会社による放任というか放置の結果培われた部分が多くあるように見える。諸々のアクシデントもあり、少なくとも初期に事務所が考えたものとはことごとく違う方向に行ってるかんじなのでSM的にはおそらく意図せぬ突然変異なのでは…
(神話はSJと似ていたらしいですが)
 
  それを考えると、セブンスセンスは微妙な立場にある曲な感じがしないでもない。SMのSMたるオリジナリティはやはり「踊るための曲」(ジャンル的にはダンスミュージックでなくても)だと思うので、hiphop中でも限りなくダンスミュージック寄りのTrapジャンルの曲を作ったというのはSMらしいのかもしれないけど、あくまでフューチャベースだとジャンルづけするあたりグループのイメージ作りに対する若干の中途半端さが出てしまっている感じもする。もう一曲のWITHOUT YOUはモダンロックというかDay6風味だけどこちらもEDMロックと言っているあたり、SMの半端ないEDMへの執着を感じる…
 
…とこの記事を書いてる途中にSMが5月からEDMレーベルを立ち上げるというニュースを知りました。いやどんだけEDM好き!?笑
2016年頭のNCTについてのプレゼンテーションでスマンが今年はEDM元年にすると言ってた時はまたまたぁ〜とか言ってたんですが(韓国でも最早EDMは無限に挑戦などでいじられるジャンルになったと思っていたので)ここまで本気とは思っておらず。
ちょうど今開催中のコーチェラ2016のレポで「EDM is dead」というタイトル記事が出ていたというのに…もうこうなったらとことんEDM道を貫いて欲しいです(?)
韓国ではまだクラブカルチャーが盛んなようだし、とんかつDJアゲ太郎でもEDMをかけるアゲアゲ韓国人DJ(イケメン…)が出てきたし、クラブで踊るソルリ(とダソム)の動画を見てたらSMが打ち出したい「セレブの時代」と「EDMレーベル」がナイスマッチングに思えてきました。
(#仲間 #最高かよ #適当)
 
  正直SMにはhiphopという流行には無理してのらなくていいから金持ち喧嘩せず的な高みにいて欲しい...等色々思うところはありますが、YGにとっての2014のように、2016がSMにとってのターニングポイントになりそうな予感がしてきました。だんだん双方が歩み寄ってきてる感。YGがクリエイティビティは残しつつもhiphopにこだわりすぎず、多彩なジャンルを創作できる面子を集めて正統派アイドルっぽさをも出してきてるのに対し、EDMは貫きつつも正統派アイドルっぽさを半脱ぎにして何故だか欧米セレブに寄っていくSM。どっちがいいんだかよくわかりませんが、一見オラオラ欧米セレブっぽいYGのが意外と浮いた話(ゴシップはつきものですが)を会社がそこまで簡単には認めないし(というか華麗にスルーする)恋愛禁止期間ががっちりあってわりと厳しいらしい。確かにそんな暇あったら曲作れ精進しろというプレッシャーありそう(知らないけど)
 
  全然関係ないですが、同じTrapに分類される曲でもよりラップがメインのJayZとかカニエのNi**as in ParisやフレンチモンタナはYGっぽいというか、なんかイリネアっぽいですね(逆だ)
フューチャベースでいくならNCT UにはLidoみたいな曲パフォって欲しいですし、Wave Racerみたいなキュートな感じのれっべるとか見てみたいです。フューチャベースってちょっとボカロ曲みたいだけど(以上、音楽ど素人の感想でした)