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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】SMの新人NCTに対する5つの視線

  • SMの新人NCTに対する5つの視線
2016.04.18
 
 
SMエンターテインメント(以下、SM)の新人ボーイズグループNCTはデビューをした今でも、その明確な姿を知ることができない。 国ごとにメンバー構成が変わるというチームの特性上、今後どんなメンバーらが公開されるかどうかもNCTが今後どのような方式で活動するのかもろくに知られなかった。 しかし、それでもNCTが関心の対象であるのはやはりSMの新人であるからだろう。 SMはNCTで再度成功を収めることができるだろうか。 5人の筆者がNCTと書いてSMと読む彼らの現在を読み解いた。
 
 
 
「The 7th Sense」はよくSMP(SM PERFORMANCE)と呼ばれるジャンルを現代的に再解釈しており、更にK-POPを蒸留してポップの部分だけを抽出したようだ。 ここにコンサートの明るいエンディング曲のような「WITHOUT YOU」が重なる。 まるでREDVELVETのREDとVELVETのように、SMのアイドル音楽の二面性が両立する。 NCT UはSMの「アイドル道20年」の結果であり、今できる事全ての結晶である。しかし、ブランディングに比べて肝心のグループ自体の色はまだ出ていない。 似たような出発点だったRED VELVETよりも更にだ。ファンドムを掌握していくことは可能であろう程度のスローステップだが、ファンダムの外から見ればやっぱりちょっと退屈だ。じれったいのが味なのかもしれないが、期待感はSMのプロダクションに向かっておりグループ自体が目に入らない。 そのような状況で何故バンドが出なければならないのかわからなかったKBSミュージックバンク「WITHOUT YOU」のぎこちない舞台は痛かった。
by ミミョウ(idology編集長)
 
 
 近年のSMが力を入れて発表するコンテンツの共通点は「脱K-POP」であり、広義に言えば「脱韓国」と言える。 数十年にわたって固まったシステムと蓄積された燃料、推進力を基にしたこの動きは、SHINeeの「VIEW」を起点にディープハウスやプログレッシブEDM、フューチャーベース(future bass)など馴染みのないジャンルのコアをかすめつつ、今も少しずつ前進している。NCTはそのようなSMの新しい世代を描き出すサインだ。 深刻なメッセージと緊張した肩に代表されたSMPの出番はもはやない。 目立ったメロディーも印象的なフックもなく、連続した陰鬱なビットの上にも陰湿なボーカルとラップが連なっている。 静と動が無数に交差した振付の中、グループはタイトル(第7の感覚)のように新しい感覚を刺激する感覚的な感じのみを伝えている。 今はただこの感じに身を任せたまま、新しい世代がもたらす新しい風を待つしかないのか。
by キムユンハ(大衆音楽評論家)
 
 
 
 大した期待をしなかったので満足な音楽と舞台だった。 何故それぞれの2曲をフューチャー・ベース、EDMロックというジャンルに分類しているのか理由は分からないが(特に「The 7th Sense」はTrapに近いと思われる)片方のジャンルに明確に重きを置いて洗練された感覚で決めたという点が良い。 各メンバーの長所が現れ、パート分配とパフォーマンスも印象的だ。 振り付けも含めてヴィジュアル的にはあまりにも整いすぎているという印象はあるが、とにかく良いレベルの技量を見せているのも事実だ。金曜日放送の番組での表情と日曜日放送の時の表情が違ったのをみると、これからのステージはさらに良くなるだろうと思う。 最も大きな長所はマークだ。 いよいよこの会社でラップに才能のある人が登場したようだ。むしろ自分のパートだけをきれいに守ったおかげでさらにその魅力があり、「The 7th Sense」でのキリング・パートではないかと思う。
by ブロック
 
  SMのニューカルチャー輸入業者、あるいはK-POPアップデーターとしてのヴィジョンは、テミンの「DRIP DROP」とともに次の段階に進んだという感じだ。「DRIP DROP」は従来のK-POPはもちろん、SMの様々なお約束的な曲ともレベルが違う姿だったが、K-POPならではの「뽕」要素(※)がほとんど見られないし、何よりK-POPあるいは元ネタがあるものをK-POPに合わせた翻案物の感じではなく、第3の何かに感じられるという点が驚くべきものだった。 そしてNCT Uの「The 7th Sense」だ。 意外にもミニマルなサウンドのTrapで何よりラップが「スパイス」を越えて適切に使われており、以前のいわゆる「アイドルラップ」は痕跡も感じられない、特に不足した点を指摘しにくい完成度を見せてくれている。 クレジットの作詞者に名前が上がっているのを見るとテヨンとマークはリリックを自作できているようだが、それならNCTはその後も継続してhiphop/rapの要素を積極的に集めていかざるを得ないだろうし、世界的にあるいはアメリカの大衆音楽がhiphop/rapで反映されている現在、今後のSMの音楽がどんな姿でどのような位置を占めるようになるか興味深く見つめていきたい。
byチョンセヒョン(ミュージシャン)
 
  NCTは「ブランド」だ。単純に見ればSMが経験したメンバー管理の苦労に対する打開策のように​​見えるが、広義的には毎週シングルを出すSTATIONがそうであるように、特定のアーティストではなくSMという集団のクリエイティビティを出すための経路となるだろう。その結果は当然歌だけではなくコンセプトや各種ビジュアルを網羅する、要するに既存のアーティストはSTATIONを経由し練習生システムを通じた「新入社員」はNCTまたは将来の任意の新しいブランドを経由するという事だ。 「The 7th Sense」と「WITHOUT YOU」は、この戦略を誇示するように宣言する。過去においてはR&B /Trapとロック調のポップナンバーはそれぞれ違った魅力を見せてくれる二面性とみなす事ができたが、現在のこれらはSMが持っている歴史的な資産の結果と思われる。この2曲は東方神起からEXOまでの痕跡をたどるとともに、今のSMがどのようなレベルの会社であるのかということを証明している。私はこのグループの名前をそのままSMと呼ぶつもりだ。
by ソソンドク(音楽評論家)
 
 
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※「뽕」要素=空気が抜けるようなピーピーという高音を뽕(桑)に例える事があるらしいので、おそらくちょっと前のKPOPによくあったホイッスルみたいな高音パートの事ではないかと思います。違ったらサーセン
(その後調べたところ、「トロットっぽい」という意味の言葉だとわかりました)
 
NCT Uのセブンスセンスを聴いた時にすぐ浮かんだのがTravis ScottのAntidoteとかDrake&Futureで、マークラップ上手いな!歴代のSMグループにいたのがラップ担当だとしたらマークは初めてラッパーと呼んでもいいかも…と思ってたんですが、この記事読んだら似た感じの感想が多くてよりテクニカルに解説して下さっていたので訳してみました。
 
5人のライターさんのうちミミョウさんはアイドル専門批評サイトIDOLOGYの編集さんで、ブロックさんもよくIDOLOGYでお見かけする名前ですね。ブロックさんはアイドルとヒップホップに関する記事とか書かれていたのでやはりラッパーに着目しがちなのかな?
チョンセヒョンさんはミュージシャンと書いてあったんですが、パーティ51(弘大のインディーズミュージシャンドキュメンタリー映画)に出てた404の人なのかな...404のチョンセヒョンが文章も書いているのかはツイッターのアカウント見ても謎なんですが、(ブログも2012から更新されていないようで)、文章が他の人よりも音楽的な事に寄っている気がしました。
 
ブロックさんも書いていますが、セブンスセンスのジャンル分けについて少し思うところがあったので次にわけて感想文を書こうと思います。