サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】「プロデュース101」以降の世界

【ize訳】「プロデュース101」以降の世界

 

2017.6.21
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017062100247294243&pDepth1=i2401

 

アイドルグループにはセンターが必要だ。ただし、その意味はMnet「プロデュース101」のセンターとは異なる。 「プロデュース101」のように、ボーカルやラップのようなポジションでも一度決めたら変更できないということもない。チームのコンセプトや曲の雰囲気の中で中心を保持するメンバーを意味する概念であるだけで、曲に応じてセンターが変わることもある。ファンも好きなグループのセンターが誰なのかわからない場合が多い。ところが「プロデュース101」は、センターというポジションを出演者の中でアイドルグループとしてデビューするメンバーを選ぶ視聴者投票1位の報酬へと変えた。一般的なアイドルグループにおけるセンターは、コンテンツを制作するために必要な要素を説明する概念である。しかし、「プロデュース101」でのセンターはショーの楽しさを引き上げるためのアイテムであった。出演者たちがセンターをめぐって繰り広げる競争は「プロデュース101」のキャラクターとストーリーを作成するために重要な役割をはたした。去る16日、「プロデュース101」シーズン2の最終回で1位を発表した瞬間の緊張感が高まった理由の一つは、1位がセンターになるからだった。

 

これまで韓国のアイドルグループは歌、パフォーマンス、ミュージックビデオを通じてグループの魅力を説明してきた。一方、「プロデュース101」を通じてデビューしたシーズン1のガールグループI.O.I、もうすぐデビューするボーイズグループWanna OneはTV番組を通じて誕生した。両チームのファンは「プロデュース101」を通じて発見されたメンバーのキャラクターとストーリーに魅了され、彼らを「1PICK」としながら、愛着はさらに強くなった。ファンドムの求心点がグループではなく、ファンそれぞれの「1PICK」のメンバーが中心にならざるを得ない。投票を通じてメンバー構成をしたため、グループ全体への好感はオプションにすぎない。センターは、このようなチームのアイデンティティを象徴する。投票1位によってセンターにされたメンバーがそのようなステージでも中心に立っているのは、ただポジション配置の問題ではない。 「プロデュース101」とファンの間での最も重要な契約だ。 「プロデュース101」に最も大きな影響を与えたと言っても過言ではないグループ、AKB48でのセンターの意味が非常に重要であるのと同様である。

 

故に、両方のグループのファンドムのコンテンツを判断するための最も重要な基準も違ってくる。彼らにとってコンテンツの中で最も重要なの事は、好きなメンバーをいかに魅力的に見えるようにするかだ。ファンドムの外側の大衆を満足させる完成度ももちろん重要である。グループ全体の人気が上がるほど、メンバー1人1人の地位も高くなる。しかし、それよりも好きなメンバーが、コンテンツの中で占める位置と地位が最も重要なのである。 I.O.Iのアイデンティティはどのようなコンセプトの曲を発表するかではなく、センターソミがどの段階でもセンターにいることにあった。投票の過程でシーズン1よりもはるかに熱狂的な雰囲気を見せてくれたWannaOneのファンドムはさらにそうだ。このグループの熱心なファンドムは、好きなメンバーのためにお金を集めて地下鉄、カフェの振動ブザー、バス広告などをした。グループよりメンバー優先なのは当然の感情である。

 

アイドルグループは、特に男性アイドルグループの市場においては、グループの特定のメンバーにグループ以上に集中するいわゆる「個人ファン」は、すでにファンドムの構成要素の一つとして定着したと言っても過言ではない。 SMエンターテイメント(以下SM)のNCTのように、国と年齢などに応じてメンバー構成を異にするチームも出てきた。このような流れの中で、「プロデュース101」は「個人ファン」がチームの中核となる構造として設計された。特定のメンバーに熱心な性向のファンが、「プロデュース101」の中で誰かのファンになることがあるということは十分に推測可能である。ここに「プロデュース101」を通じてアイドルに再び、または初めて関心を持つようになった人々の関心が更に加わる。彼らはセンターを一つのポジションとして受け入れ、グループの前に特定のメンバーが好きだということを当たり前の事として考える可能性が高い。 「プロデュース101」は、既存のアイドル市場に含まれていたいくつかの消費者を分離し、新たな消費者がアイドルに興味を持つようにした。その過程でセンターをはじめとするアイドルグループのコンテンツの基準は、既存のアイドルグループと「プロデュース101」を通じてデビューしたグループの間で、それぞれ別の意味で使われる。 SMに代表される大手芸能事務所、防弾少年団を介してYouTube時代のスタイルで西欧市場まで攻略したBigHitエンターテインメントに続き、Mnetに代表されるCJ系列の大衆文化関連会社のような大企業がアイドル市場のもう一つの勢力であり、基準とされる可能性があるという意味だ。これが市場を崩すのか、むしろ拡大するのかはまだ分からない。それはWannaOneのコンテンツと運営方式に基づいて変わるだろう。ただし、アイドル市場が過去に戻ることができないのは明らかである。

 

文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン

【naver music訳】<ミュージシャンズチョイス>防弾少年団が夏が近づいてくると聞きたくなる歌

naver music訳】<ミュージシャンズチョイス>防弾少年団が夏が近づいてくると聞きたくなる歌

 

http://m.music.naver.com/recommend/magazine.nhn?articleId=7545

 

致命的な魅力に心をとらえられる、防弾少年団が選定したおすすめの音楽に会ってみましょう。

(訳注:ソングリストは後半の方の解説にまとめました)

 

大衆との疎通が好きなトップソーシャルアーティスト

最近、日本ツアーで広島公演を終えたばかりのリーダーラップモンスター(23)は、息を切らしながらも低く2トーンの韻を失わなかった。受話器ごしに聞こえてくる彼の声は結構大人だったし、よどみのない答えは「100分討論」に何度も参加したことのあるような弁の立つ跡が読みとれた。

 

1年に6カ月以上海外に滞在し、その長く険しい旅の補償を受けるように防弾少年団は、去る5月アジア人歌手としては初めて「ビルボードミュージックアワード」の「トップソーシャルアーティスト」部門賞を獲得した。 2010年にこの部門賞が出来てから、ジャスティン・ビーバーの6年の牙城を破った最初の主人公として記録された瞬間だった。

 

海外での防弾少年団の人気は名状しがたいほどだ。 行く先々で売り切れはもちろん、再訪問するファンたちの結集力もすごいためだ。彼らの舞台に毎回蜂の群れのように集まってくる背景は何だろうか。

 

「そうですね。僕たちは常にこんな風に考えているようです。再訪問するファンも多いですが、初めて見に来たファンもいるのだから、公演は初めて見に来た人を中心にしなければならないと言っています。50回程度同じような歌を繰り返してみると、僕たちも気づかないうちに気が緩んで簡単に他の考えに陥りやすいんですが、そんな考えは『最後にしよう』とメンバー同士で話しています。最初の放送で熱意と誠意を尽くしたその雰囲気を、厳密に維持しようとするからでしょうか?」

 

音楽の本場である米国でショーケースをした時に、1万2,000席のアリーナの所有者が、メンバーたちに伝えた言葉がある。 「米国すべてのアーティストを合わせても、こんな風に早く'SOLD OUT'(売り切れ)されたケースを見たことがない」防弾少年団の米国での人気は急上昇中だ。 しかし、彼らは依然として慎重だ。 ラップモンスターは「北米と南米の方のファンの方々は我々のように直観的部分が強くてお互いに合う部分が多く、自信もある程度持っている」と述べながらも、「しかし、本格的な進出段階ではなさそうです。 着実に努力して道が開かれれば、いつかそういう時も来るだろうと思う」と話した。

 

防弾少年団の最大の武器は、他のアイドルグループでは見るのが難しい「助け合いの美学」である。いわゆる「全メンバーの◯◯化」だ。ラップ、ダンス、ボーカル、作曲など各分野で頭角を表すメンバーはそうでないメンバーに、その能力を「転送」して、すべてのメンバーの実力が上向きに平均化される。それゆえに、このグループに託された役割は「個別」でもなく「区分」されてもいない。

そうして積まれた協力関係は、コミュニケーションと共感能力を向上するためにも一助となった。 「僕たちがソーシャルネットワークサービス(SNS)のアカウントを一つに統一することができたのも、メンバー同士いつも疎通していて共感しているからです。お互いに目を見れば何を考えてるかわかる状態になるから、あえてそれぞれ別に遊ぶ必要もないですし。歌詞を書くときも流れる雲をつかむような(非現実的な)話よりも、すぐ現実に触れる話を書こうとするんですよ。僕たちの話はイコールファンたちの話に疎通されて共感されなければならないので」

 

防弾少年団の目的は、COLDPLAYジャスティン・ビーバーのような大スターが通ってきたワールドスタジアムのステージに上がることだ。この物理的な目標を話している瞬間、ラップモンスターのトーンも少し高くなった。その覚悟はもう始まりに過ぎないような気がした。

 

今週「ミュージシャンズチョイス」で防弾少年団は、「夏が近づくと聴きたくなる曲」をテーマに選んだ。 「夏というと通常パワフルな曲を選択しがちですが、僕はもっと落ち着いた歌を中心に選びました。他のメンバーはどんな曲がいいと思うのか気になります。僕もすごく楽しみです」

 

ソングリストは古典的なジャズからマニアックなポップスまで多彩に構成されていた。ある曲では「こんな歌まで?」という疑問が高まったほどだ。 「防弾少年団 is No.1」の活躍の秘密が少しずつ解けるようだった。

 

文/キムピョン(大衆音楽専門ライター)

 

ジョングク推薦:Steve Aoki、Louis Tomlinson(One Direction)「Just Hold On」
「夏といえば無条件に楽しい音楽でしょ?この曲は聴けば聴くほど気分が良くなって、楽しく夏に聞くのにぴったりです」

 

ジョングク推薦:One Ok Rock「We Are」

「暑さで汗が出て疲れたときにこの曲を聴くと、心の平和が訪れます。イヤホンが爆発するくらい大きいボリュームで聞くと、どんなに暑くてもイライラが自分の力になっていくような歌です」

 

ジミン推薦:YUI「Good-Bye Days」

「すごく小さい頃から本当によく聴いた歌です。いつからか、季節も気にせずそのまま気分がいいときでも疲れたり憂鬱な時にも関係なく、よく聞くようになりました。夏が近づく時も聴いたらいいと思います」

 

ジミン推奨:Sara Bareilles「Love Song」

「この曲は、ただ聴いてる時の雰囲気が好きです。夏にも間違いなく聴きたくなります」

 

V推薦:Chet Baker「Blue Room」

「この曲は、僕が一番好きなトランペット奏者のチェット・ベイカーが歌った曲です。夏の夜にもよく似合いそうです。僕もこんな感じの曲を是非一度作ってみたい」

 

V推薦:Sigur Ros「All Alright」

「僕は夜明けに聞くことができる曲が一番好きです。夏の夜明けに散歩しながら聴くと良い歌です。僕が最も好きな曲の中でも、特に必ず作業してみたいスタイルの歌でもあります」

 

J-HOPE推薦:Jazzyfact「아까워」

「美しい夏の日に家だけにいるのはもったいないという気持ちをよく表現した曲だと思います。この歌を聞くたびに外に出て遊びたくなります」

 

J-HOPE推薦:Justin Bieber「Beauty And A Beat」

「夏といえば一番最初に思い出す曲です。さらに、旋律の一つ一つが海を思い浮かべさせます。夏ではない季節に聴いても、まるで夏のような気分になる曲です」

 

ラップモンスター推薦:Frank Ocean「Super Rich Kids」

「僕が夏というと一番最初に思い浮かべる歌です。適度に陽気で、適度に静かですよね。この歌を流して、チューブの上に横になって水の上に浮かんでいると、タイトルのように自分も「スーパーリッチキッド」みたいな気分になりそうですね」

 

ラップモンスター推薦:PEPPERTONES「Ready、Get Set、Go!」

「フランク・オーシャンの歌が海やプールだとしたら、この歌は山や公園を思い出させます。とても暑いときに自転車に乗ってBluetoothスピーカーで曲を大きな音で流して、むやみに疾走しながら風にあたると満点です。 シンプルにもっと気分がよくなって夏がもっと楽しくなります」

 

SUGA推薦:DJ DOC「夏物語」

「子供の頃、すごく暑い日の暑さを避けて漫画本屋に行くと、いつもこの曲が流れてました。漫画本屋の主人のおじさんがこの歌を特に好きだったんだと思います。僕にとって夏が近づくと常に思い出す歌です」

 

SUGA推薦:CLON「クンタリシャパラ」

「幼い頃、暑い夏の日に親戚のお兄さんと一緒に青松渓谷に遊びに行った記憶があります。 そのとき、そこで一緒に『クンタリシャパラ』を歌いましたが、今も夏といわれればその時の記憶が鮮やかです」

 

ジン推薦:Julia Michaels「Issues」

「この前参加したビルボードミュージックアワードで初めて聴いた歌です。ステージが終わった後に感情がこみ上げて涙を流すのを見て、『ああ、あれが感情なんだ』と思いました。声も本当に美しく、夏が近づいている今、多くの方々に聴いて欲しいです」

 

ジン推薦:Luis Fonsi、Justin Bieber、Daddy Yankee「Despacito」

「この曲を聴いていると、南米のお祭りに来たような感じです。朝起きて洗いながら一人で踊る時にとても良い曲ですよ。この歌を聞いていると理由もなく興奮します」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

以前Giriboyのミュージシャンズチョイスを訳した事があったんですが、その時はうっかり元記事を見失ってしまってブログには載せませんでした。
この記事のおかげで他のアーティストやアイドルの記事も読むことができたので、また遡って何か訳そうと思います。

 

しかし2017年に1日に2回CLONの名前を見るとは思わなかった。

(ちょうどプデュ2のイウジンがCLONの20周年記念曲のMVに出演というニュースを見たところで)

【idology訳】防弾少年団、ビルボード受賞の意味

【idology訳】防弾少年団ビルボード受賞の意味

 

byランディ on 2017/06/13

http://idology.kr/8911

 

現地時間で5月21日、防弾少年団が2017年ビルボードミュージック・アワードで「トップソーシャルアーティスト(Top Social Artist)」アワードを受賞した。 ビルボードミュージックアワード(以下ビルボード)は毎年5月に開かれる米国の音楽賞で、審査委員が積極的に介入するグラミーアワードやアメリカン・ミュージック・アワードとは違い、定量的数値だけで受賞者を決定する。 そのため、全体的な受賞者の明細や面々をみると、よくキュレーションされたリストという感じよりは市場の指標を見せてくれるという感じが大きな授賞式だ。

防弾少年団は今年の受賞者の中で、断然異質な存在だった。 受賞が式の最後の方に配置されたため、注目度も高かった。 米国市場をターゲットにした英語のコンテンツをオフィシャルで出したことがないにもかかわらず、彼らはSNS上の波及力と影響力を測定して授与する「トップソーシャルアーティスト」という種類の賞を受賞した。 ビルボードで毎週発表する「ソーシャル50」(フォロワーの増加量とストリーミングなどのソーシャル活動を基盤として全世界的な人気度を測定するチャート)とSNS投票を合算して受賞者を選定するこの賞は、どのようなアーティストがソーシャルメディアを利用する消費者層に最も愛されているのか、オンラインマーケットでの影響力はどの程度なのかどうかを示している。
この賞の意味をきちんと振り返って見るには、大きく下記の二つの質問に答えなければならない。

 

1. 防弾少年団はどうして米国をはじめとする海外で大きな人気を集めるようになったのか

 

2. 米国のメジャー音楽業界はどうして防弾少年団に注目するのか

 

該当の賞を受けるまでどのように人気を集めたのかも重要だが、今までアジアンアーティストの影響力にほとんど反応しなかった米国のメジャー音楽業界が、どうして今回は別の反応を見せたのかについて考えてみたい。

 

防弾少年団が米国を含む海外で人気を集めた理由

KPOPと呼ばれる共通点のためにPSYの成功や防弾少年団の成功が同一視される視線があるが、PSYと防弾少年団は類似点よりは相違点の方が多い。 したがって、PSYの足跡を辿ることで防弾少年団の成功を分析するとしたら、そこには問題点が多い。 これは「KPOP」という用語の定義が曖昧なために起きる不正確さで、本稿では「KPOP」を「韓国のアイドル」という意味で使うことにする。 防弾少年団というKPOPグループ、あるいは韓国アイドルグループは、米国をはじめ世界でなぜこのような大きな人気を得たのだろうか。


先にリードしてきたKPOPグループが全世界的に固めてきた「KPOPファンドム」の存在を無視できない。 自らをKPOPファンと呼ぶ人口は防弾少年団が大きな人気を得る前からかなり多く、これは世界各地で盛況裏に開かれている「K-CON」(KPOPポップファンドムが集まる大きなお祭り)やBIGBANG、SHINee、少女時代などのコンサートツアーを見ても知ることができる。 彼らのお陰で大人数のグループ、トレンドを積極的に反映するダンス音楽、アートの水準の緻密な振り付けなどKPOPの文法が世界各地に浸透していた。
防弾少年団は、このような土台にいくつかの要素を更に追加し、既存のKPOPファンドムからの愛を受けるだけでなく「防弾少年団によりKPOPに新しくオタク入門する人たち」という潮流を作り出した。 以前のKPOPファンたちは通常KPOPというジャンル自体を好きで、いくつかのグループを均等に追いかけていたが、防弾少年団のファンの中には防弾少年団だけが好きだという人口が多い。 これは海外でもKPOPというジャンルの歴史が長くなると、韓国の忠誠度の高いファンドムの性向に追従していくためかもしれない。 そしてそのような性向の模倣を起こす決定的な要因は、防弾少年団が海外ファンドムにまでのめりこんでいくような経験を効果的に伝えているからだろう。

 

防弾少年団はKPOPグループの形をしているが、AdeleやTroye Sivanのようにパーソナルな歌詞を書いているシンガーソングライターというイメージも持ち合わせている。 よくグルーミングされたルックス、有機的なストーリーを共有するサイドコンテンツ(ミュージックビデオなど)、一糸乱れぬパフォーマンス、共同生活をするメンバー間のケミストリーなど韓国アイドルの特徴を保ちつつ、自分たちの考えと世界観を作品に溶け込ませているという事実。そしてその作品の内容は、防弾少年団をもっと好きになる要素になる。 彼らはメンバー全員が作詞作曲に参加しており、SNSのアカウントを共有したりもする。 これは歌手が実装している考えとストーリー全般を追いかけながらも追従することを望むファンにとっては良い「ネタ」だ。


ここにおいて、適切なSNS露出がこのような傾向を更に強化する。 彼らが運営しているツイッターアカウント(@BTS_twt)はメンバー7人が共有し、随時メンバーたちの安否や好きなものを知らせたりする窓口であり、内容を見るととても個人的であるが、同時に共有アカウントであるために合意の下に適切にコンテンツを制御しているというオフィシャルの印象も与える。 企画会社が放送社側とのネットワークがあまりなかったのか、デビュー当初の防弾少年団はその他の人気KPOPグループに比べて放送露出が少ない方だった。 これを打開するために会社で出したYouTubeチャンネルとさまざまな製作コンテンツは、むしろ韓国内のケーブル放送出演よりも世界のウェブで大きな人気を集めるようになった。 特に、これらの簡単な日常映像は、6秒の映像プラットフォームVineなどのサービスにとってぴったりのコンテンツだった。 2010年代に入りYouTubeなどを通じたSNSスターがすぐにポップスターになる世の中で、防弾少年団はこの流れをうまく利用して恩恵を享受しているKPOPグループの第1世代と言えるだろう。

 

なぜ、米国のメジャー音楽業界は防弾少年団に注目するのか

 

それなら、このように得た人気をもとにしたとしても、どのようにして防弾少年団ビルボードの授賞式にまで参加することができたのか、という問いが残る。 多くの人気を享受したKPOPグループがあったにもかかわらず、なぜ防弾少年団が一番最初になったのかという言葉だ。
一つの答えは、先ほどすでに言及した内容から見ることができる。 防弾少年団のファンドムはインターネット上での結束力と行動力、別名「インターネット火力」が強い。 適切なSNS活用やコミュニケーションを通じて生まれたファンドムなのだから、考えてみれば当然のことだ。 SNSが、まさに彼らの「オタク活動のホームグラウンド」だからだ。 このようにSNS親和的で強力な火力を持つファンドムを基盤に、防弾少年団ビルボードの「ソーシャル50」順位内に32週間上がり、そのうち26週間で1位をした。 授賞式の前に開かれたSNS投票でも圧倒的な得票数をあげ、Justin Bieberを2位で引き離した。 制定されて以来、この賞を6年連続受賞していたのはJustin Bieberで、防弾少年団の受賞は波乱と言えるほどだった。

 

実際、KPOPは完全に米音楽界でメジャーであるとは言い難い。 米国でのKPOPファンダムは確かに日本のアニメやJPOP文化のようにサブカルチャー的な位置として始まり、現在もそれに似た位置を維持している。 しかし「トップソーシャルアーティスト」上の指標が示すように、防弾少年団をめぐる火力があまりにも強大なために、メインストリームでもこのサブカルチャーを無視することができなくなったのだ。 SNSでの影響力というのは、ウェブ上の広告市場、さらに実際のマーケットと連結される。 多くの業界関係者や企業がデータに基づいた「トップソーシャルアーティスト」に関心を傾ける理由だ。


また、防弾少年団は今回の授賞式で唯一のアジア人受賞アーティストでもあった。 この点は人種多様性の面でかなり鼓舞的であり、それはアジア人が米国内の様々な有色人種の中でも人口や影響力比、可視性が低い人種だからだ。 多くのアジア人ファンたちが彼らの受賞を祝い、地上波TVでアジア人にスポットライトが当たって栄誉の受賞をしたという事実を喜んだ。
アジア人は米国内では他の有色人種とはまた別の位置を持つ、独特なマイノリティのグループだ。 高い教育熱のおかげで20世紀から移民2世、3世の多数が専門職になって経済的な階層移動を成し遂げたが、このような社会的地位の獲得はアジア人を米国社会の主流にはさせなかった。 むしろ、他の有色人種に比べて体制へ順応的だったために「見えないマイノリティ(Invisible minority)」と呼ばれる存在になった。 アジア人に対する偏見は存在するが、いざ人種問題を論じる時にも十分に取り上げられないことが多い。 最近話題になったユナイテッド航空のオーバーブッキング事件を見ても、被害者がアジア人であるこのケースについて、米国ではこれが人種問題だったということを十分に認識していないような見解が多い様子だった。

 

最近数年の間、米国のメディアではアジア人の可視性を増やすための様々な努力が目撃されている。 2015年から開始されたシットコム「Fresh Off the Boat」(ABC、2015〜)は中国系移民家庭の話を扱っており、ジョン・チョウ(John Cho)などの芸能人は以前から言及してきた自分のアジアンヘリテージ(heritage=血筋)を意識的に強調している。 トランプ政権が設けられてから、米国の人種問題はどの時代よりも対立する事案になっており、このような時ほど機会的にも政治的な正しさを追求しようとする動きも増えている。 ビルボードアワードが2011年以降中止していた「トップソーシャルアーティスト」アワードの直接的授賞を復活させたこと(訳注:過去6年間、この賞のみの候補者はアワード会場には招待されていない)防弾少年団の為にリムジンや特別インタビューなどを用意したのはこのようなアクションの影響もあったと推定できる。 ビルボードアワードがアジアの可視性を意識する正しい授賞式であり、さらにはアジア人消費者を尊重していることをアピールする機会として活用したのだ。

 

これから先の防弾少年団は?

 

授賞式でも防弾少年団を応援する熱気は断然目立った。 レッドカーペットの間カメラはあちこちに立っている防弾少年団のファンを映し、「トップソーシャルアーティスト」受賞者として防弾少年団が呼ばれた瞬間、客席ではこの日の行事の中で最も大きな歓声が上がった。 5月29日に開かれたBigHitエンターテインメント(防弾少年団の所属会社)主管の記者会見のブリーフィングによると、ビルボードアワードの主催側では防弾少年団の人気を60年代のブリティッシュ・インベイション(British Invasion)と比較したという。


このような人気を踏み台にして今後どのような活動を続けていけるかどうかに対するヒントは、先述の記者会見で得られた。 彼らはこれまでの人気は特に米国市場を狙ったり特に力を注いだりしなかった結果である事を認識しており、これからも今までのように韓国語で音楽を作るという計画を明らかにした。 防弾少年団の海外ファンドムはこのような発表をむしろ歓迎している反応だ。 メンバーたちが直接歌詞を書いて音楽を作るという事実が重要な歌手なので、無理に外国語作詞を試みたり翻案を任せるよりは、本人たちが納得できる作品活動をすることを望むという意味なのだ。 防弾少年団が今に至るまで自分たちの作品とストーリーを描いていき徐々に上昇してきたように、大きな変動がない限りこれからもそうできるのではないかという期待をさせる。 急激に無理しないという方法論はロングランとグループの持続に対する意志と読まれ、世界各国のファンとしては非常に安心するような答えだったようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

British Invation=アメリカ音楽業界において60年代に起こったThe BeatlesThe Rolling StonesThe Kinksなどのブリティッシュロックバンドブームの事。

アイドル専門メディアだけあって見てるポイントが的確だなあと思った記事でした。日本だと2次元コンテンツがファンの勢いによって一般社会にも食い込んできたみたいな感じと似てるのかな..(?)
人種的な話とか、今回の受賞のことで個人的に少し考えた事と近いような内容でした。
海外ファンによるペンドム性向の模倣っていう考え方は面白いですね。ARMY=強火という世界共通認識...。

「これは海外でもKPOPというジャンルの歴史が長くなると、韓国の忠誠度の高いファンドムの性向に追従していくためかもしれない。」の部分は日本のKドルオタにはあまり当てはまってないようですね。確かに本国追従タイプもいますけど、「イル活」が他の国での活動に比べて特殊だからかもしれませんが。

 

欧米圏でのKPOPファンも単独コンサートやKCONを見る限りではやはりアジア系や有色人種が多いようなので、今回のことで欧米圏におけるマイノリティにとってのアイドルとか特に若年層のマイノリティの消費力や購買力...はわからないけどとにかくマーケットへの展望的なものを見出されたりがあるのかなと。アーティストやアイドルと近いアジア圏に住んでいるアジア人同士だと正直そこまでピンとはこない事気がしますが、今までアメリカではあまり注目されづらかった市場のようなので、注目されたのはそういう部分も関係あるのかもしれないともちょっと思いました。
逆に言えば事務所と防弾少年団自身も、アメリカでの人気と一口に言っても、自分たちのファン層がどういう種類属性の人たちが多いのかと言うことをある程度リアルに理解しているからこそ(日本語バージョンは作っても)英語バージョンには欲がないとあえて言った部分もあるのかなあと思いました。実際、大手レベルの財源がないと本格的に欧米圏参入を継続する事は中々難しいようなので(ファンの要望とは関係なく)そこまでするメリットも今はまだないと思ったのかもしれないし。堅実な感じがします。

【ize訳】SISTARのいない夏

【ize訳】SISTARのいない夏

2017.6.7

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017060623437270567&pDepth1=i2401

 

夏が来て、SISTARが去った。 SISTARのメンバー、ヒョリン、ボラ、ソユ、ダソムは一週間の音楽番組出演を最後にグループを解散した。 彼女達が最後の活動で歌った「Shake It」、「I Swear」「Touch My Body」などのメドレーは、この7年間SISTARの代表的なイメージだった。 夏に人々を「Shake It」させるセクシーなダンス曲を発表したガールズグループ。これはおそらくしばらくは、再び見にくい風景であろう。 彼女たちの最後の舞台となった4日のSBS「人気歌謡」でSISTARはヒット曲メドレーを歌い、ホットパンツを着てセクシーなダンスを踊った。 一方、最近デビューしたガールズグループたちのほとんどはテニススカートを元に、制服やチアリーダースタイルの服を着て子供のような愛嬌をふりまいていた。

 

TWICE以降、清純だったり愛嬌が多く、そして若いイメージを強調するグループが大量に増えた。 一方では男装をしたりするMAMAMOOが人気を得ている。 活発で清純ながら愛嬌を見せて男性たちにアピールするガールズグループと、いわゆる「ガールクラッシュ」で女性ファンにも多くの人気を得ているガールズグループ。それ程最近のガールズグループ達は、過去よりさらに特定の狭い好みの消費者層を攻略する。 ガールズグループに対する消費者の変化はこのような現状の理由を示している。 ガールズグループLOVELYZが去る2月に発表したアルバム「R U Ready?」はGAONチャートアルバム販売順位で2月8位、3月11位を記録し、45,992枚を販売した。 一方、同期間のタイトル曲「Wow」の音源チャート順位はチャート外と51位だった。 ファンドムの規模を示すアルバム販売量は過去より高くなっており、音源チャートで高い順位を記録するのは以前より難しくなった。 ガールズグループのGFRIENDが最近発表した「Fingertips」の音源チャート順位は過去より低かった。 しかし、この曲が収録されたアルバム「The Awake」の販売量は4月までのGAONチャート基準73,493枚でグループの最高枚数だ。

 

SISTARの衣装とパフォーマンスはしばしば直接的にセックスアピールをしていた。 「Touch My Body」や「Shake It」のような曲のミュージックビデオだけでも彼女たちの肉体のあらゆる部位を強調し、セクシーなイメージを浮上させている。 「So Cool」発表当時の舞台衣装は議論になったりもした。 しかし、「Touch My Body」ミュージックビデオは同時にSISTARがパーティーを楽しむ姿を通じて、彼女たちがみんなを楽しませるグループであることを表していた。 セクシーではあるがくどさを
は減らし、楽しさは育てている。 その結果、SISTARの歌は夏ごとに数多くの人が楽しむ曲となった。 SISTARは性別と年齢を問わない人気をもとに1年間、多くのイベントに出演した。 夏ではない季節にはソロやユニット、又はコラボレーションや演技活動を行った上、個人活動はメンバーたちの認知度をさらに上げた。 しかし、最近のガールズグループたちは1年に2回、または3回以上アルバムを発表する。 アルバムを買った消費者を対象に抽選し、当選者に出席の機会を与えるサイン会も地道にしている。 そんな風にファンドムを集めつつ認知度も一緒に上げてゆく。 人気を得た後も休む間もなくリアルタイム放送とリアリティーショーをしてファンドムを捉える。 missAの「Bad Girl Good Girl」のようにデビュー曲がその年最高の人気曲になるのは次第に難しくなっていっている時代の風景だ。

 

SISTARは昨年に発表したアルバムの「Come And Get Me」で女性の立場からセックスについて言及した。 (【ize訳】SISTARが今年の夏に持ってきたもの - サンダーエイジ)タイトル曲「I Like That」のミュージックビデオは彼女たちの体を依然としてセクシーに見せはするものの、以前のミュージックビデオのように体の特定の部分だけを強調しない。 代わりにメンバー間の関係を強調し、SISTARとジョルジオ・モドが一緒にした「One More Day」は、プロモーションビデオでデートDVを素材にしたりもした。 トークショーで彼女たちが男性MCの無礼なコメントを打ち返している姿はしばしばインターネットで広く認知され、個人活動ではヒョリンがMnet「UNPRETTY RAPSTAR」を通じて新しい領域に挑戦したりもした。 彼女たちが夏に発表した曲で築いた汎大衆的な認知度は、むしろ以前より破格的な試みをできる基盤になった。 同時に、自分たちが言いたいことをより直接的に出すようになった。 彼女たちはキャリアを積むほど更に自分たちの態度を明確に見せてくれたし、同時に大衆に愛された。 そして最後の舞台でさえ、これといったコメントもなく彼女たちを代表する曲と別れ話を描いた最後の曲「Lonely」を歌った後、笑いながら解散した。 最も大衆的なガールズグループの位置にいながら、むしろその大衆性を通じて大衆に言いたいことを言い始めたチーム。それゆえに、SISTARをもっと見ていたかった。 彼女たちはますます新しいガールズグループへと進化していた。 しかし、解散も彼女たちの選択だから、ただ拍手ばかりするしかない。 そしてこんな風に挨拶することができるようになった。 生き残った者が必ず勝者ではないはずだ。 しかし、SISTARは生き残っただけでなく、彼女たちの存在意義を人々に伝えた。 そして、みんなが記憶するような最後の挨拶を残した。 SISTARはその時代デビューしたガールズグループたちの勝者として残ったのだ。


文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつからか夏イコールSISTARというイメージになりましたが、個人的にはAloneが一番インパクトに残っていて、あああいう路線も好きでした。

【ize訳】「プロデュース101シーズン2」で起きた5つの事件

「プロデュース101シーズン2」で起きた5つの事件

 

2017.6.9

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017060821327285918

 

Mnet「プロデュース101シーズン2(以下101シーズン2)」の団体曲「僕だよ僕」が公開されるやいなやセンターで目立つ練習生たちを筆頭に個人ファンドムが生まれ、競争は激化した。 最終の11人に自分が望む練習生を入れさせてシーズン1のI.O.Iのような成功を受けられるようにするつもりのファンたちの努力は、時には情熱でありながら執着的であり、同時に競争者にとっては悪徳的な行為でもある。 「101シーズン2」を通じて明らかになった暗い瞬間は、今現在の韓国アイドルファンドムの在り方なのかもしれない。

 

イムヨンミン「ラブスタグラム」騒動
BrandNewMusic所属の研究生イムヨンミンが恋愛中という話がSNSで一挙に広がった。 証拠資料は、いわゆる「ラブスタグラム」(ラブとインスタグラムの合成語)と呼ばれるインスタグラムのキャプチャー画像だった。 一部のファンは「火のない所に煙が立つはずがない」、「101シーズン2」に出演する直前までイムヨンミンが「女友達と遊び回っていた」のは不快だと話した。 イムヨンミンを支持しない人々も絶えず動いた。 彼らはSNSに「イムヨンミン下車して」というハッシュタグをつけながら、事実が確認されていない内容を引き続き共有した。 波紋が広がると、BrandNewMusicは「現在、研究生イムヨンミン君と関連してSNSに広がっている噂は事実無根」とし、「根拠のない推測性の文章は当事者にとって大きな傷になる」と自制をお願いした。 しかし、この過程でプライベートの領域に属する恋愛をタブー視するように強要するファンドムの行動が露わになった。 さらに、練習生にさえこのような強要が当然のようにふるまう一部ファンの姿についてはファンドム内部でも批判の声があがった。

 

「NU'ESTのが先にデビューしたけど、SEVENTEENのが成功したじゃないか」
「101シーズン2」第1回放送当時に最も大きな話題になったメンバーは、断然PLEDISエンターテイメント(以下PLEDIS)所属の練習生だった。 2012年にNU'ESTとしてデビューしたが、再び練習生の身分に戻った彼らは、同じ所属事務所後輩グループであるSEVENTEENの方が成功をおさめているという点で、さらに切なさを買った。 撮影当時PLEDISの練習生たちが登場する姿を見たある研究生が「でも、少し残念だ。 NU'ESTが先にデビューしたけど、SEVENTEENのが成功したじゃないか」と言い、続く場面でBlessingエンターテイメントの練習生イムウヒョクの顔が映し出された。 そして放送直後SNSにはイムウヒョクが言った言葉だという推測が既成事実のように流れており、これについて多くの練習生のファンドムがいきなり彼を非難した。 そして彼は結局、脱落した。 しかし、イムウヒョクはあるインタビューで「コミュニティで名前を検索してみたんですが、全部悪口だった。 自分の悪口ばかりならいいんだけど、両親の悪口、家族の悪口も全部あった。 それはちょっと辛かった(Wikitree)」と話した。 まず最初にこの程度の発言で他の研究生ファンドムが彼を非難すること自体が問題である上に、事実関係が正確でないことによる人格に対する冒涜行為は当事者に大きな傷を残す。 しかし、一部のファンたちはそれをものともしない。

 

電光掲示板戦争
いまや地下鉄2号線弘大入口駅は「プデュイプ区域」と呼ばれている。 駅舎内に設置された電光掲示板が「101シーズン2」練習生たちの姿でいっぱいになっている。 LED画面に出てくる特定の練習生の姿を見るために5分~10分も待つファンが改札口近くに立っている時もある。 このほかにも、江南駅、三成駅、江辺駅、建大入口駅、往十里駅、新村駅、合井駅など人の多い地域ではたくさんの練習生応援電光掲示板を見ることができる。 地下鉄1号線には特定の練習生の写真で埋め尽くされた「○○(練習生の名前)エリア」までが別に存在する。 6月現在、弘大入口駅の電光掲示板に広告を出すのにかかる費用は場所によって月300~600万ウォン台を行き来しており、金額の大半はSNSやコミュニティ上で進行される公開募金を通じて満たされる。 しかし、すべてのファンドムがこのような応援メッセージを送ることができるわけではない。 既存のアイドルファンドムと同様にファンの人数や、ファンドムを構成する年齢が主にどのようであるのかなど、様々な条件に比例して貧富の格差が発生する。 しばしば喜びに満ちた表情をした練習生らが自分の顔が載った電光板の前で「認証ショット」を撮っている。 そうすればするほど格差はさらに広がる。 人気がない練習生のファンAは「アイドルグループでも人気の度合いによってメンバー同士で違和感を感じたりする事もあるらしいけど、今順位付けされている練習生たちは余計にそうだと思う。 無理をしてでも広告を出さなければならないと、周辺のファンと話しあってる最中」だと言っていた。

 

データ販売
「データ」というのはファンがスケジュールの現場で直接撮ったアイドルの写真データを指す隠語だ。 通常、アイドルの写真を撮る人たちの中には実際にそのメンバーのファンだから写真を撮りに通っているホームマスターもいるが、単純にお金を稼ぐために人気アイドルを選んでついて回りながら写真を撮った後、ファン達に販売する人もいる。 いずれにしても、最近の彼らの関心事は「101シーズン2」市場だ。 しかし「101シーズン2」の練習生たちは、放送用の撮影を除けば公式スケジュールがほとんどなく、コンテストを観覧するための入場券を買うことさえ容易ではない。 需要が供給よりもはるかに多いため、販売者はすぐにオークショニアーへと転ずる。 彼/彼女が「希望価格を提示してください」と叫ぶ瞬間、ホームマスターであれ一般のファンであれ、自分が好きなメンバーの写真を買うために飛びつく。通常アイドルの写真データはスケジュール単位で取引が行われるが、「101シーズン2」は状況的特殊性のために「極少量でも買います」「一枚単位でも売ります」などの方式でも取引される。 取引単位によって多少異なるが、人気が高い練習生の場合にはスケジュール単位でのデータ価格が100万ウォンまで高騰した。 さらに、枚単位20万ウォンを上回る場合もある。 あるホームマスターは過熱した雰囲気についてこう説明する。 「一番人気が高い防弾少年団レッドオーシャンだが、『101シーズン2』はブルーオーシャンだ。 今始めておけば、後にこの練習生たちがデビューしてから最も影響力のあるファンサイトになる可能性が高い。 だから現場に入れない場合はデータを買ってでも、一刻も早くファンダム内での自分の席をつかまなければならない。 今、練習生たちは自分の電光掲示板を見かけたらすぐに証拠写真を撮ってくれる。 投資する価値が十分にある」彼らは、すでに自分たちの影響下に練習生たちを置くために果敢な投資を惜しまない。 そして一方で「言い値」の状況を楽しんでいる者も存在する。

 

練習生の遊園地訪問は過ちなのか
先日、CUBEエンターテインメントの新人開発チームが公式インスタグラムに練習生たちと一緒に遊園地に行ってきたという書き込みと共に団体写真を掲載した。 この写真の中には「101シーズン2」出演者であるライグァンリンとユソンホが他の練習生たちと一緒に笑っている姿が写っていた。 だが、年若い女性研修生たちがただ2人と一緒にいたという理由だけで、SNSであらゆる非難を受けた後だった。 またライグァンリンとユソンホは会社のスケジュールに従って動いたにもかかわらず、「Fクラスだったくせに」「こんなに遊んでる子たちをどうして選べるの」などの非難を受けた。 さらに、このような表現もあった。 「二人とも契約解除するべき」この言葉には、ファンたちが練習生たちの切実さを多分に恩恵的なレベルで消費しており、「権力者」の立場で練習生たちを相手に暴力に近い言葉を駆使していると言わざるをえない。 練習生たちの事をいくら好きだろうが、ファンが彼らのスケジュールの一つ一つに関与することはできないというのは至極当然の常識だ。 しかし、「101シーズン2」の一部ファンたちは、非常識的な行動を思う存分している。 彼らが権力(投票権)を持っているという理由で。

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レッドオーシャン=血で血を洗うような競争の激しい既存市場の事。
ブルーオーシャンレッドオーシャンの対義語で、「まだ競合相手の少ない未開拓市場」の事。

2005年頃に登場したビジネス用語で某グループのファンドムとは特に関連はありません(と思います)。

【ize訳】「プロデュース101シーズン2」ファンドムの全ての裏側

【ize訳】「プロデュース101シーズン2」ファンドムの全ての裏側

 

2017.6.9

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017060820237288637

 

最近のMnet「プロデュース101シーズン2(以下101シーズン2)」様々な事件事故でいっぱいだ。 BrandNewMusic所属の研究生イムヨンミンが「101シーズン2」に出演する直前にガールフレンドと海外旅行に行っていたといううわさが広がり、所属会社側はこれについて根拠のない推測だと釈明した。 キムサミュエルの所属会社Braveエンターテイメントは、悪質な書き込みをした人々をサイバー名誉毀損罪や侮辱罪で告訴すると乗り出した。 このほかにもCUBEエンターテインメント所属の研究生ライグァンリンとユソンホが放送撮影期間中に遊園地に行ってきたという理由だけで非難を浴びせたファンまでいた。 Blessingエンターテイメント(以下Blessing)所属の研究生イムウヒョクは自分が言ってもいない発言のために非難を受け、早くも脱落の道を歩いた。 同番組のファンドムの一部は、このようにデビューすらしてない練習生の私生活を持ちだして死活をかけた世論戦を繰り広げ、自分が望む練習生を上位圏に載せるために相手に対する人身攻撃的な発言も辞さない。「101シーズン2」はこれまで不透明に向き合ってきたアイドルファンドムのあらゆる長年の弊害を水面上に浮上させている。

 

イムヨンミンとライグァンリン、ユソンホの事例は、アイドルのプライバシーについて過度に暴いて干渉しようとする韓国アイドルファンドムの素顔をそのまま表している。 イムウヒョクとキムサミュエルの事例は、事実関係が確認されていない状態で自分の推測にすぎない情報を流布し、いわゆる「悪質な書き込み」と呼ばれる人身攻撃的コメントを浴びせて競争者を引きずりおろそうと努力するファンドムの一部の邪悪な面を間接的に証明している。 韓国アイドルファンドムの片隅に常に存在してきた暗黒面が「プロデュース101」の話題性と出会い、メディアを通じて露呈されている。 彼らは好きなアイドルをデビューさせるため、他人が好きなアイドルをどうにかしてこき下ろそうとする。 ある人気練習生のファンAは「どうしてこんなにファンダム間に争いが激しく起こるのか」という質問に「I.O.Iが成功したのを見てるので、そんな風に成功したらいいって思うじゃないですか。 だからサポートもして、ツイッターで営業もする。 あまり好きじゃない練習生に関係のある良くない話が出るとすぐにリツイートするし。 競争だから当然なんじゃないですか」と問い返してきた。

 

愛情と執着をすべて許可する「101シーズン2」は、リアリティー番組の形式を取りながらファンドムを一層あおる。 11人を選択する時はまだ心の余裕があるが、選択できる人数が徐々に減り、最後には私が応援したいたった一人の練習生のみを選ばなければならない。 放送が回を重ねていく時ごとに上位圏の練習生たちに向けられた誹謗や人身攻撃が激化したのは、このような投票方式と無縁ではない。 彼らが正式デビューしたアイドルグループではなく、練習生であるという点もファンにとって重要な誘引だ。 あるアイドルグループのホームマスターBは「現在、人気のある練習生たちの写真を購入するためには40、50万ウォンから多い時は90万ウォンずつ支払わなければならないです。 それにもかかわらず写真データを買おうとしがみつくのには、すべて理由があるんですよ。 練習生たちがデビューした後には、その利得が戻って来ることを知っているから」と言う。 彼/彼女は「お金をもうけるというレベルの話で得だというわけではありません。 今から練習生にサポートをして認証を受ければ、ファンの間で自然に影響力を持つことになるし、それによってデビュー後にも自分が一番影響力のあるホームマスターになれる。 アイドルと会社も私たちを無視しない」と説明する。 研修生時代から着々と共に成長していくファンドムは一見理想的なストーリーを積み重ねていくように見えるが、実際のファンドムを主導している人々の中には「誰が先にアイドルと近しくなるか」つまり「誰が一番のアイドルに対して大きな影響力を行使できるようになるのか」を追求する者もいる。 「101シーズン2」は、アイドルファンドムの中に存在する権力構図が作られる過程を、そのまま見せてくれる。

 

「101シーズン2」のファンドムの構成員たち全員が、最終的に残った11人によって作られるグループのファンになるはずはない。 しかし、開始当初から激しく相手を誹謗し引きずり下ろすために作られたファンドムの性質はどうであれそのまま維持される可能性が高い。 11人から脱落し、各自のプロダクションからデビューすることになる練習生たちも、同様の性格を持ったファンドムに向き合うことになるだろう。 このようなファンダムの性向は、集団を維持させる為の大変強い原動力になると同時に、それほどファンドムのネガティヴな面が過去よりさらに顕著になる可能性も排除できなくさせる。 ファンドムはもう恥ずべき裏面を外に対して見せる事をはばからず、「101シーズン2」はこれを奨励する。 その結果、既存のアイドルファンドムでも捨てなければならない弊害と認識されてきた事が、むしろアイドルファンのイメージとして堅固なものになる。 自ら開く「地獄への門」というものはこんなものだろうか。

 

文 パクヒア


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

個人的にKドルを好きになってから年々「サポート」や「マスター」という存在はなければないに越した事のないシステムだと思う気持ちが強くなってきてるんですが(好きになって数年はポジティブな気持ちの方が勝ってた時もありましたが)、そう思う大体の理由が書いてある記事でした。

アイドル業界も拡大してるぶん色々と業界のシステムは大分変わってきているのに、ここの部分は変われないというあたり、まさに「(韓国における)ドルオタ活動は政治的活動」っていう言葉そのままの構図がまだあるようで。その暗黒面がモロに出てるのがプデュ2なんですかね...素人相手というのが余計こういうものを呼ぶのかな。

【idology訳】K-POPユートピアの港

【idology訳】ミミョウのプレイボタン:K-POPユートピアの港

 

http://idology.kr/7345

 

by ミミョウ
2016/07/23

 

東洋における地上の楽園は、神や仙人の土地だ。偶然そこに行き着くこともあるが再び訪ねる事はできない。時には俗世とは別の時間の流れを持つこともある。それこそが「この世界」だ。西欧のそれは少し違う。トマス・モアが描き、そしてユートピア思想へとつながった概念としてユートピアは、人間が人間の力で建設し、外部の世界から自分を隔離した共同体である。時には航路がない島でもあり、時には陸から渡ってくることを防ぐ要塞でもある。そこでは人間は、教育を通じて「完璧な人間」に生まれ変わり、メンバーは互いに同一ではないが、同じようにそれぞれの役割を担って共同生活をする。ざっくり要約するとそういうものだ。

 

K-POPアイドルというユートピア

 

K-POPの世界はユートピア主義の皮肉な実装である。実際、韓国大衆音楽そのものがすでにユートピアだった。私たちは古くから世界でも類例なく珍しいほど自国の音楽を多く消費する社会であったし、第3世界らしく、韓国の音楽が海外で売れることももちろんなかった。 「単一民族」という名目の元、外部との混合を経験していない、あるいは経験していないものとしてきた。そんな「閉鎖」こそユートピアの不可欠な条件である。その一方でポピュラー音楽の目標は、経済成長期において私たちの社会の多くの領域がそうであるように、英米圏を模写して「追いつく」ことだった。このため、私たちは自らの生活をしながらも自らの内部を絶えず変化させてきた。 (「芸能界」という集団主義、あるいは共同体意識もある)K-POPはそのようなガラパゴスで独自の進化を成し遂げた異種である。

 

アイドルもそうだ。例えば練習生システムは、教育を通じて完璧な人間を「作る」プロセスである。SHINeeの「Everybody」が人間を機械で作られたような「完璧性」と共に(ユートピアというコインの裏面として)全体主義的なディストピアコンセプトを見せてくれたのは、それこそ象徴的である。アイドルはグループ内でそれぞれ異なる役割を与えられ、先輩アイドルが稼いできたお金はまだ損益分岐点に達していない後輩アイドルと練習生の育成費用になる。企画会社、またはグループのアイドルは、K-POPユートピアの中のもう一つのユートピアを構成している。何よりもユートピア的なのは、隔離された空間の中での統制である。 「社長の仰せのままに」という表現は「アイドルエンジニアリング」の多くの決定がどんぶり勘定式で行われることを皮肉っている事もあるが、同時に、その内部においてどのようなロジックで下された決定なのか、外部からはほぼ理解できないということを反映している。外部に向かって露出されているのは、専門家によって完全に作られた結果である。アイドルが「良い姿をお見せする」裏では、実際にどのような考えでどのような生活をしているのかはなかなか公開されない。ファンたちは隔離された島に観覧客として通行証を得た人々であるわけだ。

 

ところが、この統制力を発揮する方式は完璧に韓国的特性とかみ合う。リスクの要因はユートピアにおいては「排除」するということだ。 「花道だけ歩く」のを望むのはファンだけではない。何かの「完璧性」に傷がつく可能性が存在するような要素に遭遇したとき、私たちはそれは傷ではないという議論したり、「それが何だっていうの?」とその傷を受け入れない。韓国的なソリューションは、その要素の存在を「否定」するものである。 「苦心の末に解体」するとかだ。これは韓国的であるとともに、K-POPや韓国のメジャー芸能界においてより一層際立つ特徴でもある。ゆえにオーランドで銃器テロが発生した際にアイドルがSNSにレインボーのハートを上げた時、セクシャルマイノリティの問題が結びつくとされると投稿したものを下げ、なかったことにする方を選択する。 それがユートピア的完全性を不当に害するのか、それが整合性を害するような事をしているのかについての議論はあまり行われない。


統制力の限界が来ているのだろうか?

 

そのようなアイドルの世界が変化してきている。外国人の作曲家たちがK-POPに本格的に進出してきてからもうすぐ10年になる。インディーズシーンのミュージシャンが参加する機会もますます多くなっている。海外でK-POPを見かけたり、K-POPスターたちが海外のファンたちに接することもあまりに自然になった。 K-POPユートピアの港に「芸能界の常識」を共有していない人が出入りしているのだ。
特に、「誰かが」嫌がることは起きてはならないという冷めた韓国メジャー芸能界の外の大衆音楽が熱心に止揚してきたことに近い。

 

かつてメジャーアイドル企画会社は、録音されたボーカルソースを非常識な程に完全に処理するまではプロデューサーにさえ渡してくれないという話があった。プロデューサーがボーカルソースを直接作業する方が一般的で簡単であるにもかかわらずだ。しかし、今は外国人の作曲家が自分が参加した曲のマッシュアップトラックをSound Cloudに上げたりして、発売されたK-POPアルバムのマスタリングが気に入らないという発言をしたりもする。インディーズミュージシャンがアイドル企画会社の透徹したセキュリティと数多くの禁止事項が窮屈(非公式なルートでも)だと吐露したりもする。企画会社のデジタルシングルが外部プロデューサーの名前を本格的に記載し、SMとJYP所属アーティストがMYSTICからコラボシングルを出すこともできた。韓国では(ギリギリ)通用するような発言が、海外では衝撃的な人種差別主義的もしくは性差別的な発言として受けとめられたりもして、従来の「ファンドムの常識」とは違う動きを見せるファンが登場することもある。


このような常識の衝突は、ユートピアの「閉鎖性」に違反して「排除」を困難にし、「完璧性」を阻害する。港を閉じればいいのかもしれない。しかし、問題は果たして港を閉めることが可能なのかという点である。コンテンツの中でジェンダー的問題の素地を几帳面にチェックすることで知られているあるプロダクションのアイドルは、インターネット放送でのインタビュアーの巧妙な質問に、最終的に誰かが敏感に反応するような答えを出してしまった。内部でいくら緻密に制御しようとしても、インターネット放送とSNSの時代には、制御が不可能な状況にいくらでも遭遇するという意味である。ファンドムと芸能界の「既存の常識」が支配するにはあまりに開かれた場所であるからだ。今日でもSNS上でアイドルの名前をもじって「検索防止」をすることを要求するファンがいるということ自体が、その制御不可能性を反証している。しかもアイドルのMCN・SNSの活用は、ほかでもないユートピアの要塞の向こう側でアイドルともっと近く、詳しく接したいと思う大衆的欲求が絶えず戸をたたいた結果でもある。K-POPアイドルユートピアの港はすでに開かれた。

 

完璧な整合性の向こう?

 

それはユートピアの終わりが近づいている事を意味する。港を介してどんなものでも入​​ることができるのだから。完全無欠な「清潔」に別れを告げなければならない時間だ。しかし、その「清潔」にも裏はある。 K-POPを専門的に扱う外国人ジャーナリストは、K-POPスターたちがインタビューで多くの場合、彼らの音楽のようには興味深くないケースが多いと指摘する。善良かつ丁寧、優しいけど誰にも逆らわないように準備された返答だけをしているということだ。少なくとも西欧社会が興味と愛情を感じる「立体的な人物像」ではないということである。完璧性を達成するために完全無欠だけを追求した結果としての平面的な人間像は、実際にはユートピア主義が描く理想的な人間でもある。しかしそんなとき、より適切な表現は「ディストピア」だ。これはユートピアが崩壊した結果ではなく、ユートピアの他の顔を指す言葉だからである。

 

好むと好まざると、港の中にあるこれらは外から入ってくるし、どのようにお互いを調整して共存するか模索しなければならない時期である。おそらく完全無欠な「清潔」を放棄し、ほこりが多少付着しても大丈夫な程度の免疫を育てなければいけないかもしれない。またはまだ、「苦心の末に」港を見ない事を選択することもできる。しかし、港は取り返しがつかないほど開いてしまい、K-POPユートピアは亀裂を迎えている。それはただ、実際に起きている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

MCN=YouTubeのようなマルチチャンネルネットワークの事。


去年の記事ですが最近の情勢と照らして考える事が多い内容だったので。

 

SMエンターテイメントのコンサートに行かれた方ならすぐに思い浮かぶかもしれませんが、SMのアイドルの韓国コンサートVの多くがが「ディストピアから世界を救ってユートピアにする」あるいは「ディストピア的世界に反抗する」っていうテーマなんですよね。大体どのアイドルも一回はこういうV撮ってると思います。例外はf(x)くらいじゃないかなあ。SMだけでなく多くの事務所がディストピアユートピアテーマのVTRを撮っていて「韓国のアイドル事務所どんだけディストピア好きなの???」って思ったこともあります。ディストピアから救われるシーンが多くはヨーロッパで撮影されてたり欧米人が多く出てくる(アジアではない世界の象徴なんでしょうが)事を考えると、なんだか皮肉な話ではあります。

 

韓国以上にガラパゴスなのは日本のアイドル業界な訳ですが、現状ではいろんな事を「見て見ぬふりをする」という所に落ち着いているのかなという気がします。ガラパゴスでも生きていける日本と違って海外活動が死活問題の韓国アイドル業界には文化摩擦は悩ましい事なのかもしれませんが、これに悩んだ結果が「欧米のセレブみたいに熱愛をおおっぴらに認める」とかなんだとしたら、大いなるトンチンカンな気もしてます。現状の「アイドル」というものがファンとの関係にある種の疑似恋愛や疑似家族的関係性を含んでしまっている以上、そこの部分は(現状がどうであろうと)あくまでファンタジーで貫き通すか、おおっぴらにしたいのなら「アイドル」という地位自体を放棄するベきなのが仁義ってものではないかと。欧米社会はそういう意味での「アイドル」という存在をすでに放棄してしまっているし、そういう文化圏のインタビュアーに人物像が薄いと言われても、そもそも言語の壁もある異文化の相手に対しては国内向け以上に当たり障りのない答えしかしないんじゃないのかなーとも思いますが。
(そういう面を上手く引き出すにはインタビュアーの技量もあるし)

PC的な事に関してはむしろ事務所が授業をして積極的に学んだ方がいいとは思いますが。数年前まではKドルが日本との政治がらみの発言や行動で炎上したりというのが珍しくなかったですが、最近はあまりない(ゼロではないけど以前のように怯えるほどではない)のはほとんどの事務所が気をつけるようになったからかなと思います。

 

韓国の場合はまずファンとの距離がいい意味でも悪い意味でも近すぎるケースが多いし、それ故になんでも知りたがるし、知って当然くらいの感覚もあるし、マスコミも暴きたがるし、マスコミに追求されたら事務所も答えようとするのが問題の根本にあると思うんですが、きかれても「プライベートの事だから知らんし教える必要も感じない」で貫き通せばいいだけで、別にわざわざ「事実関係を確認」して答えを出す必要もないんじゃないかと思うんですけどね。実際どんなに目撃されたり写真撮られて噂になったとしても、一切公には認めないで貫き通してる人もいなくはないし。
(実際にはつきあう相手に対しては事務所がある程度ヤバい奴ではないかチェックした方がいいとは思いますが。若くて世間擦れしてない人も多いだろうし、そこから道を踏み外す事も多々あると思うので)

 

実際に自由に行動や発言をさせたら揚げ足とられて傷つくのはアイドル本人だし、ネットでのバッシングが日本以上にひどいので(そしてすごく気にする傾向にあるので)世間やファンドムの考え方が成熟していない現状では、アイドルの方だけにそれを求めるのは損でしかない気がします。実際、Kドルのファンドムのメインであろう韓国と日本(中国は色々あるので置いときます)のファンはアイドルに対して、自覚はなくても(おそらく我が身と照らし合わせれば非人間的と呼べるレベルの)清廉潔白さを求めている人が多いようですし、ファンがいなくては存在できないアイドルというものがどこまでファンの求めに応じるかという永遠の課題でもあるでしょうし。

よほどトークが上手い人でもなければ薄っぺらい人物と思われようが、用意された答えだけを言っておくのがいちばん誰も損しないのかもなとも思います。