サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】MBCストライキ│①MBCの人々の語ること

【ize訳】MBCストライキ│①MBCの人々の語ること

 

2017.09.05
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017090420277266824&pDepth1=i2101


MBC労組は先月24〜29日にスト賛否投票を行い、93.2%を超える賛成でストライキを決定した。そしてこの4日、MBC労組は芸能、ドラマ、時事、報道、編成、経営、技術、映像美術などすべての分野で2012年にキム・ジェチョル社長退陣に向けた170日間のストの時よりももっと更に強力なストを開始する。 なぜ彼らはここまで強くストをし、現在役員の解任を含めてキムジャンギョム社長の退任を主張するのか、過去10数年間、各自の場所でMBCを作ってきた人々の生々しい声を聞いた。 また、先月28日からKBS記者500人余りが制作拒否に突入し、来る7日にゼネストを行う予定だ。 今のMBCの人々の声は、何故現在公営放送の関係者たちがストライキをしているのかについて例示の一つとなる。

 

入社したばかりの時に帰りたい。 元々バラエティ局は自由だった。 嫌なら嫌だともいいとも言えたし、PDたちによる自主性が与えられていた。今はそれが完全に崩れた。 私たちはマンパワーに自負心のある組織だった。 PDたちが部長や局長たちの言葉も聞かず、互いに競争したりもしていたが、それでも彼らがプログラムを十分に導いて行くことができる能力がある人たちだと認める雰囲気があった。 だからそれでも個人的に憎むのではなく、プログラムがうまくいってほしいという気持ちから意見が違って衝突するんだという雰囲気だったし、本当にたくさん喧嘩した。 今は会社の雰囲気が硬直してそのような雰囲気にはなれない。 放送環境が変わったことも影響がある。 しかし、2012年のスト以降に公開採用システムが崩壊し、15人程度が全員で突然どっと入ってきて歓迎会もできず、誰が誰なのかもわからない。自然と所属しているという気持ちも落ちたし、人々の間のネットワークも完全に途絶えており、そんな状態で入ってきた新人やキャリアは孤立した状態でOJT(On the Job Training =実務研修)もなく一人で勉強しなければならない。 以前は毎日夜を徹して、週末に一日休んでも次の日になれば会社に行きたくなった。しかし今、バラエティ局は完全に味のない職場になってしまった。
マイリトルTV」イジェソクPD

 

キャリア職で入ってきた人の中で公正な放送に対する考えがある友人も、労組に加入すればこのような不利益を受けると思って労組に加入しなかった。 契約社員として入ってきてキャリア職になり、労組に真っ先に加入をしたが、製作PDを手本に主調整室(放送送出をするところ)に行くことになった。 2012年にストをしながら私が先輩に聞いた言葉の中で最も印象深かったのは、ノムヒョン政権のときにもFTA(韓米貿易自由協定)問題に対してMBCは目の敵のようにしていたという事だ。ところが、故ノムヒョン前大統領の時はFTA反対の内容を放送した後にMBCに対して「討論をしたい」と連絡があったという。 こうだったりああだったりという理由があるのでFTAは挙国的にやれば国力が良くなると言い、説明と対話をしたいと言ったのがノムヒョン大統領だった。 イミョンバク・パククネ元大統領の時はデスクを刺激し、担当PDへ不当な電報が送られた。 放送局はもともと放送して議論になっていることについて話をできるようにするところではないか。 MBCはいつも政権が可視出来るような存在であり、もともとマスコミの機能というのはそういうものだ。もともとの機能を果たすことができるようにして欲しいという事だ。
「覆面歌王」オヌリPD

 

私がストを開始した最も決定的だったきっかけは、先の3月のセウォル号引き揚げだ。 私たちは週刊放送なので2〜3週間は準備しなければならないが、4日前に取材許可が下された。 珍島まで2日もかかるのに。それでも取材をして来たが、上層部は前政権にとって批判的な内容をすべて削除しろといい、「真実を明らかにしなければならない」と書いたが、「真実」という単語を削除しなければ放送してはならないと言っていた。 それで辞職フォームの様式を受け取っておいて、私は一文字も修正しない、勝手にしろと言って潜水艇に乗った。 すでにパククネ前大統領が弾劾された後だったが、死んだ権力すら払いのけなければならないとは、これは本当に何もできないという話にしかならない。 人々がみればただの平凡な報道のために、我々は命をかけなければならなかった。愉快ではないか。みんなが特ダネをスクープするために努力しているのに、我々は傷ができないように、滅びた報道をしないために命をかけなければならないなんて。 すべての人の記憶に残るような最悪の報道を避けると懲戒を受けるなど、「これから先の自分はMBCにいないだろう」そんな考えをしなければならなかった。
「時事マガジン2580」チョウィミョン記者

 

記者の研修を終えて入ってきた2014年にはああなりたいと思った先輩たちがいた。 ところが、だんだんとロールモデルたちが視界から消えていった。 例えば、不当な記事に抗議して掲示板に文を書いたとして、突然すぐ翌日に報道局の外に人事異動させられるようなやり方だ。 デリケートな記事を台無しに(幹部たちが望むように)書いた見返りに、好きな担当区域にまわしてもらうような人もいた。個人的には記事を歪曲して使ったことはない。 しかし、ニュースというものはどのような文脈に配置されるかによって変わるものだが、自分がレポートの形式で中立的な記事を書くとその下に政府に都合の良い記事が相次いでつく。 では、自分が書いている文章には一体何の意味があるのか。 MBCで懸命に働くこと自体が罪を犯しているようだった。 それで同期3人で反省文を書いたこともある。 今年のろうそく集会の際に取材に行ったが、誰も取材をしなくてほとんどメディアとしての取扱いを受けなかった。 そうでなくても記者研修生活をしていた時にセウォル号の事故があって、その過程で起こった報道の惨事に対しても自ら罪悪感と原罪意識に悩まされていたが、見習い中の身でできることはなかった。 私たちはそういう考え方を今まで継続し猶予してきた。 しかし、このように生きていては一生何もできずに死ぬと思い、友人と反省文を書いて動画を掲載した。 私たちとしてはそれなりに心からの反省であり、さらに罵ってくれという内容だったが、今まで贅沢な暮らしをしてきたくせに、今になって大勢が杞憂だから大勢に便乗するんじゃないかという反応が最も多かった。 正直に言うと先輩たちを見て作ったのだった。 あまりにももどかしくて。 このように言うと無作法な後輩のように見えるかもしれないが、内部で小さな波紋でも立って今迷っている人も動くようになったらいいという気持ちだからやれたのだ。 私たちが願った効果はあったと思う。 内部でこのような小さな抵抗が累積され、今のゼネストに到達する可能性があったと思う。
報道局社会2部記者 ガクドンゴン

 

私は「MBCニューストゥデイ」を進行しているが常に不安だ。 朝のニュースは前日夜にやる「MBCニュースデスク」の主なニュースを受けてきて、夜の間に生まれた新しいニュースを追加してコーナーが入るというやり方だ。 それで前日に「MBCニュースデスク」を常に確認してから寝ているが、8月11日、デスクへの最初の一報は放送通信委員会委員長が公営放送の正常化に向けて公営放送委員長を解任できるというその発言についての「公共放送の弾圧だ」というコメントで、3番目が公共放送の正常化を支持する「市民たちひとりひとりの声をきいている」というコメントだった。 その言葉は、会社側からの「君は何故市民の声を無視するのか」というニュアンスだった。 そして翌朝来てみると、キューシートにその3番目のコメントが私の台詞としてあった。PDにこのコメントを調整してほしい、もしくは見出しを調整をしてほしいと二度も要請した。 もしも他のアンカーも読めないと言えばPDもそれなりの措置をするだろうと思った。 事実をレポートする場合、コメントを言わないつもりだった。 いずれにせよ放送がやりにくい事はあった。 ニュースをするアンカーたちはそういう面で苦労したのだ。 同意するのが難しいニュースを口にしなければならない時だ。根本的にニュースが正常化されない限り、アンカーが持つ自主性には限界があると言わざるを得ない。
MBCニューストゥデイ」アナウンサー・イムヒョンジュ

 

部屋の中(アナウンサー局では局の事をを部屋と呼ぶ)では本当にパククネとチェスンシルの関係のように、言葉にしてはいけないことがたくさん広がっていた。 縮小版のパククネとチェスンシルがアナウンサー局にもいたのだ。もともと権力を嵩に着ない会社だったが、ある瞬間から評価等級制が生じた。 Sが最も高く、Rが最も低い等級だが、少なくとも1人にはRをつけなければいけないというのだ。 当初は適当に持ち回りにすればいいと語っていた。 その後まもなく、本音が何だったのか分かるようになった。 後になって目上の人にとって良く見える人たちに放送をまとめさせ、ストに参加した人たちには放送の仕事を与えなかった。 そんな風にして反旗をひるがえす人やストで積極的に行動していた人たちにRを与え始めた。 Rを3回受けると解雇される場合があるという事だったが、R認定されるとまず生産性についての教育を受ける。 なぜ自分は自尊感が弱まり生産性が落ちたのかについて教育する講師が来て、レクリエーション形式で9時から6時まで1日中、1週間続けなければならない。教育を一度受けた人は気が抜けて帰ってくる。 講師たちが笑って拍手して絵描かせるような授業を受けるのは、ジャーナリストとして入ってきた人の立場からすると恥ずべき瞬間だ。 それにも耐えた場合、「もう君は放送の仕事もないしRも受けているんだし、ほかの部署に異動したら。アナウンサー局では必要のない人だね」と不当な電報を送る。さらにはアナウンサー局会議で「この先輩は本当に後輩たちの模範となる良い方だ」と話しておいて、すぐに他の部署に送る場合もあった。後には露骨に差別をした。そして新たに選んだ契約職を選別する際は生殺を握っているだけだ。 最初から最終面接の際、(アングァンヒョン社長の時)「セウォル号のテントを光化門から除去しなければならないんじゃないかな?」と堂々と尋ねたという。 それでもグォンソンミンPDが復職した時、キムジェチョル社長は悪口を言われて退陣の圧力を受けながらも、最終面接で「MBCはとてもいい会社だ。 グォンソンミン氏が復職しても私に退陣せよと迫ってもいい会社だ」という言ったが、今「セウォル号のテントを片付けなければならないんじゃないか?」ときかれて「いいえ」と言った人の中に選ばれた人はいない。 先日アナウンサー局に座っていて周辺を見渡してみた。みんな机に顔をぶつけてじっとしていた。 もともと汝矣島にある時はお互いに放送について会話をする楽しい雰囲気だったが、上岩に引っ越して来てからは、みなが口を閉ざしている。 社会について話し、お互いに考えを分かちあって交流すべきアナウンサーたちが、口を閉ざして生きていくのだ。 絶対そうしてはならない事だ。
MBC標準FM「ラジオマガジントークのパクチャンヒョンです」アナウンサー・パクチャンヒョン

 

マスコミ掌握以前のMBCは、本当に「品格のある若い放送」だった。 社会的弱者を優先した。 熾烈な悩みがあり、いつも水平的討論が行われていた。その結果、新しいものがあふれ出ていた。 今は、浅はかで旧態依然とした放送を行っている。 品格どころか水準以下の報道をして、新しいプログラムは企画段階でストップしている。 水平的な雰囲気だったラジオスタッフの間の雰囲気も殺伐としてきた。 「品格のある若い放送」はこの数年間会社側が掲げているスローガンだが、毎年新たに提示するべきことなのに、アイデアもなくその程度の能力もないようだ。 ラジオでもやはり突然の辞令が出て再編になる。 最初に改編という言葉も使わせない。 討論を経た正常な改編は表示されづらくなり、いつでもプログラムを変えてディレクターも交代する可能性があるという見方だ。 労働環境が不安にならざるを得ない。 職場は一定のルールによる碁盤であると思っていたが、いつでも弾かれる可能性のある「アルカギ」(訳注:碁盤と碁石を使う韓国のおはじき)の中の碁石になった気分だ。 先輩から放送は「勢い」だと学んだ。 出演者、作家、ディレクターなど各分野の専門家が勢いを駆使して聴衆に良い気を伝えるものだと聞いていた。 スタッフたちが沈んだ状態で製作される放送がその役割を果たすだろうか。 私心なく、ひたすらリスナーと視聴者だけを考え、興に溢れて働ける「元気で強い」職場になることを願っている。
MBC FM4U「グッドモーニングFMノホンチョルです」ハチョンミンPD


セウォル号の全員救助」報道も、実際に木浦MBC誤報の可能性についての話をしたにもかかわらずそれを無視して報道して、セウォル号惨事にあった遺族を侮辱する記事が出た。 これにからんで政府と保守系新聞が、セウォル号惨事のために景気が低迷して社会の活力が落ちるという話をした。 その時はこのような状況で笑って踊っているようなバラエティ番組などできないという雰囲気だったが、そのように政府と保守系新聞の書き込みが出てからアングァンヒョン社長の指示でMBCが一番先に放送を正常化した。 そしてセウォル号惨事が起こった次に政府が「基本と原則を守っておらず、社会全般の安全不感症とシステムのためにセウォル号惨事が起こった」というフレームを政府が後押ししているとき、2014年下半期にMBCで「基本と原則」キャンペーンを開始した。 一つ一つ見れば「基本と原則を守ることの何が悪い?」そう言われると返す言葉がないが、政府がセウォル号惨事の原因究明をせず、また責任まで負わずに国民に責任の矛先を向けて、MBCがこのようなキャンペーンを置くのだ。 また、ムンチャングク首相候補者が極右的発言、歴史歪曲的な発言、慰安婦非難発言をして問題になった時、MBCが突然「私は一人で住んでいる」を放送せずにムンチャングク候補者に関する対談を編成した。 編成は、特補の編成の要請を受けてそのような放送を流すことになりかねない。 これは莫大な編成権侵害だが、そんなことが日常となった。 このようなやり方で経営陣の描きたい大きな絵が編成の全般で具現化されていた。企画を持ち出したくてもそうせず、その中で最小限の均衡と意味を探さざるを得ないことをするしかない。 もともと相次ぐ放送中止に対する最も大きな責任は編成にあるので放映中止に対する罪責感が最も大きいが、これ以上失うものが何もない。
チェヒョンジョン・ホンソクウ編成PD

 

2012年のMBCスト当時にいた役員らが反復して社長や副社長を続けている。 アングァンヒョン社長も当時は副社長だったが社長になり、ベクジョンムン理事もスト当時に編成理事であったが、その次には未来戦略本部長になった。 人事部門での公開採用をこれ以上選ばず、年俸制を実施し、内部の人員を引き裂く戦略を使いながら、一方で役員が自分たちの給与は引き上げて高価な研修に行き、お金をどんどん使って制作費を引き続き引き下げた。 そして、社長が特別に大切にするプロジェクトには惜しみなく金をつぎ込んできた。 ドラマ「獄中花」はアングァンヒョン社長のプロジェクトであり、チョンユンフェの息子がそのドラマに登場する。 そして「DMCフェスティバル」だ。 コンセプトもターゲットも曖昧であり、どのターゲットにも大して訴求しない奇形的なコンテンツが出たが、社長が押し通した結果だ。 「DMCフェスティバル」をするなら当然芸能PDたちが必要だが、だからといって芸能PDたちが企画に参加して自分が望む企画をさせてくれるのではなく、社長が願う企画をして芸能PDたちはほとんど「モムパンしてろ」というレベルだった。 アングァンヒョン社長が「韓流の伝道師」というタイトルを持って望み、MBCを通してしたかった「なにがしか」があるようだった。 「創造経済」を推進していたパククネ政府の品を合わせてVRコンテンツを「DMCフェスティバル」に入れ、大使を招待して会社内の英語のできる全ての職員を派遣して大使の行事に動員したこともあった。 この過程で実務の合理的な意見は全く反映されなかった。 職員たちから見れば未来志向的なものをしない状況が繰り返されており、人事、財務や会社に害を及ぼすことをした職員たちは自責感と羞恥心のためにつらかった。 このような幹部たちの私的経営によって経営不振が続き、MBCは赤字の状況だ。 特に、広告売上が多く下落した。 MBCの収益基盤となっている広告収益は最高点を記録した2012~2013年時比の60%水準に落ちた。 広告主たちを訪問すると、「MBCを見ない。 MBCニュースのために広告をしない」という広告主たちがいる。 2011年まではMBCは地上波で広告の予算配分をすれば放送3社中でMBCが4を受け取り、残りが3:3だった。MBCニュースの信頼度やドラマ、芸能競争力のふたつが全部備わった時に可能なことなので、これはふたつが崩れたという事だ。幹部らが会社を私的な道具として使用し、お金を湯水のように使って制作費はずっと削り、そして競争力も弱くなってPDたちを大切にしない。それでPDたちが出て行ったから更に競争力が下がった。 広告主を訪問したり外部顧客に会うと、広告主の方にMBCの状況について謝罪しなければならないことが繰り返されている。 MBCに広告をすると効率が悪くて自社のブランドイメージが悪化すると言う広告主が増えるからだ。視聴者だけでなく、広告主たちにもMBCディスカウントは現実化された。 MBCが新たな食べ物を捜し求めなければならない状況だが、今のMBCの状況では本当に何もできない。
チョソヒョン広告局次長


記事 イジヘ
校正 キムヨンジン


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グォンソンミンPD=MBCバラエティ局に入社後、2015年に自身のSNSに職場についてのウェブコミックを描いて投稿したところ、名誉毀損だとしてMBCから解雇された。裁判で解雇は無効という判決が出て2016年にMBCに復職し、デュエット歌謡祭などの製作に関わっているとのこと。

 

몸빵(モムパン)=罰金を納める代わりに刑務所に入ること。

 

MBCやKBSは今も人気のバラエティ番組が多いですし、韓国においては政界と芸能は常に隣り合わせなのでただのアイドル好きにとっても関係ないや〜とは言えない事だなと思いました。運動会に続いて年末歌謡祭もやるかどうかわからないし。ドルオタの間では音楽番組のカメラワークが部長クラスになったら見やすいという事が話題になってましたが笑


DMCフェスティバル」は開催当初からよくわからないイベント(まあこういうイベントは韓国にはとにかくたくさんあって、アイドルの国内仕事では結構な割合を占めてるわけですが)と言われてましたが、これに出てたアイドルの事務所は政府覚えがめでたいとか繋がりが濃いという事なのかな。DMCというのはいろんなメディア会社が移転してきた上岩の「デジタルメディアシティ」の略で、日本だと夏にやってるお台場や汐留のイベントみたいなものでしょうか。それ自体は別に悪いことではないし(韓国ではアイドルは産業的には全体から見ると小さくても、文化的イメージ的に国家的事業みたいなものなので)断ることも難しいでしょうけど。

 

盧武鉉(ノムヒョン)大統領時代から朴槿恵(パククネ)大統領までの各世代の政治的事件や各大統領が国民からどういう見方をされていたのかに関する多少の知識がないとわかりづらい部分があるかもしれないと思いましたが、パククネと李明博(イミョンバク)は最近の大統領なので日本でニュースを見ていたら大体わかるかな?盧武鉉大統領については韓国で大ヒットした映画「弁護人」のモデルになったのが有名かもしれません。ちなみに盧武鉉大統領が弁護士だった時代にその弁護士事務所で働いていたのが現文在寅(ムンジェイン)大統領で、「弁護人」に出てきた公安検事のモデルになったと言われてるコヨンジュは今はMBCの大株主である放送文化振興会の理事ですが、共産主義者呼ばわりしていた文在寅氏が大統領になったことで名誉毀損公職選挙法違反で捜査中との事です。MBCのストとは特に関係があるわけではありませんが、MBCは国営放送であるのでまったく関係ないとは言えないかも。
(8月末に最初の公判があったところでまだ進行中)

ちなみに大統領の名称は日本のニュースなどでは漢字表記が多いため表記方法に迷いましたが、記事中で他の人物の名称は全てカタカナ表記のためカタカナで統一しました。他の人名の漢字表記がわからないので...

 

個人的にはセウォル号事件に関する報道規制とか政府の責任云々はよくわからないんですけど(大惨事には違いないですが、そもそも民間の企業の事故だし...)しかし公営TVとはいえ突然番組編成が変わったりとか、色々政治的なあれこれがわかりやすいんだなあとは思いました。

 

これをのんびり訳してる途中でMBCのキムジャンギョム社長が理事会決議で解任されて70日あまりのスト終了という記事が出たので、慌てて終わらせました。前のキムジェチョル社長も理事会で解任されたんですけどね...。

 

【ize訳】The Unit vs MIXNINE│② 審査員から編集まで、勝者は誰か

【ize訳】The Unit vs MIXNINE│② 審査員から編集まで、勝者は誰か

 

2017.11.07
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017110700337226111

 

KBSアイドルリブートプロジェクト「The Unit」とJTBCアイドルサバイバルプログラム「MIXNINE」がよく似た時期に始まった。先に放送されたMnet「プロデュース101」「アイドル学校」などと異なり、両番組は混成フォーマットであり、それぞれ男性ユニット9人女性ユニット9人を選抜する。 しかし、事実上公営放送のKBSとYGエンターテインメントの対決という点で、共通点よりはその差の方が更に多いのは事実だ。「The Unit」と「MIXNINE」の似ているようで違う、6つの点を探った。

 

先輩軍団vs「ヤンサ」が決める
「私たちの誰もが分からないことがあったし、何者でもない時があった。だからそういう風に苦労したときが心に届くから、みんな悲しんでくれることができるんだ」
失敗を経験したアイドルたちが再び注目を浴びるようにさせるという「The Unit」は審査委員に「先輩軍団」と名付けた。 彼らは、それだけに参加者たちの踊りの腕や歌の実力評価よりも「目をカメラから放すな」というような実質的な助言をしたり、ファンチヨルのように「長い間無名生活をすごした」過去を振り返りながら褒め言葉と慰めの言葉をかけている。 彼らに比べると「MIXNINE」は「SMエンターテインメントのある歌手を見ながらYGエンターテインメントの音楽をやらせてみたらどうなるだろうと考えた事がある。面白いのではないだろうかと思った(OSEN)」というヤンヒョンソク代表の言葉のように、自分の基準によって出演者たちを評価する。 それだけに彼は出演者らに自らの基準を話し、役立つ助言や慰めを与える前にデビュー組と練習生班に分かれて、競争構図を作る。 それだけ徹底したビジネスマンであり、企画者の立場からの審査といえる。

 

テミン+ヒョナ vs CL+スンリ
「The Unit」のテミンとヒョナはまだ20代半ばで、オーディション番組の固定審査員としては幼い方だ。 また、現役で活動しているため出演者の立場に感情移入する姿が多く見られる。 テミンは研修生時代から一緒にしていたキム ティモテオが出ると涙を我慢できず、ヒョナは「長い間一緒にしてきた仲間です。 ステージを見ながら格好いいと思ったことが何回もあった」と自信なさげにステージを披露したBOYFRIENDのメンバーたちに応援の言葉をかけた。 一方、「MIXNINE」でのCLとスンリは現役アイドルとしてのアイデンティティよりも審査員の姿を見せてくれる。 ヤンヒョンソク代表が審査を主導し、CLとスンリがコメントを加えるやり方だ。 また、スンリは制作発表会で「練習生時代にヤンヒョンソク代表が投げたスリッパを集めて店を開いたら商売がうまくなっただろう」と言い、「『MIXNINE』は短い時間で実力を増幅させなければならないから、スリッパは飛ばないと思うが強くなって欲しい(スポーツ傾向)」と言ったが、このプログラムが練習生に望む態度と自分の役割が何なのかを示してくれたものといえる。

 

ブート数 vs すべては「ヤンサ」の意のままに
「The Unit」の出演者たちはオーディションを見ていちる観客の90%が「ブート」を押すと「スーパーブート」として自動的に合格になる。「スーパーブート」にならなかった場合、「先輩軍団」の「ブート」を受けなければ合格できない。 それだけ多くの人の反応を総合しているものであると同時に、「先輩軍団」それぞれが見る出演者の長所をすべて反映するものといえる。 また、6人のうち1人だけがブートを押しても合格が可能という点で、特定の審査員の影響が強く介入したり位階秩序が影響を及ぼす可能性も少ない。 Rainが先輩軍団のトップの役割をするが、彼の意見によって合格と不合格が分かれるわけではない。一方、「MIXNINE」ではひたすらYGエンターテインメントが練習生を選ぶ基準がすなわち合格基準であり、これはイコールヤンヒョンソク代表の心に響かなければならないという意味だ。 ゆえに実力が不足している出演者に対しても自分が補完してやれる部分が多いとして合格になったり、アイデンティティのような「再びアイドルに戻れると思うか」という質問に「そんなことはないだろうと思う」と答えた出演者を選ぶこともある。 STAROエンターテインメント所属のアイドル2人をデビュー組バスに乗せ、「STAROエンターテインメントにとっては喜ばしい事だと思う」と話したのは、ヤンヒョンソク代表が「MIXNINE」出演者たちに接する態度を見られる部分だ。どのような理由であれ、自分に気に入られる事は「喜ばしい事」なのである。

 

ヤンジウォンの事情 vs FMエンターテインメントの話
ガールズグループSPICA出身のヤンジウォンは、グループ解散後は青汁を配達しながら再び歌手の夢を育てていた。 Mnet「スーパースターK」時から頻繁に見られた感動的な話のひとつのパターンだが、制作スタッフの編集は彼女の切実さを伝えるにはやや不足していた。 彼女がどうして青汁の配達をするのか、どれだけ長い間生活苦で困難を経験したのかなどは説明されておらず、幼い頃の夢の話など、彼女の現状とは大きな関係がないインタビュー内容は劇的な雰囲気を演出するのに限界があった。 一方、「MIXNINE」はFMエンターテインメントを紹介しつつ会社がある江華島に向かう時に混乱して見せたり、それとなく彼らを無視するソウル出身の練習生たちの姿と、まともなトレーニングを受けていなくてもむしろ明るくステージを消化するFMエンターテインメントの練習生たちを対比させた。 まるでそのギャップを克服することがオーディション番組の意義なのだということを強調するようで、3人全員が合格して他の練習生たちが衝撃を受けた姿と涙を流して彼らを応援する所属会社の代表の姿を見せながら、一つのストーリーが完成していた。 「プロデュース101」プロデューサーの編集能力が目立った部分だ。

 

MY TURN vs JUST DANCE
「The Unit」のメインテーマ「MY TURN」のミュージックビデオは「プロデュース101」での三角形を組み合わせたセットを連想させる場面があったが、もう少し多角的な姿に変わり、原色に近いように演出した照明はむしろより華やかに見える。 しかし、統一された衣装で女性パートにピンク色の照明、男子部門でブルーの照明に変わる導入部や「あなたは私を見つめるようになるだろう」という歌詞は「Pick Me」と「僕だよ僕」を合わせたら出てくるようなイメージという感じはぬぐえない。 むしろ男性ユニットの「光」で数字の1を象徴する指の動作を強調して抱負を表したり、「周りを見渡すと 一人ではないという小さな慰めが力になった」という女性ユニットの歌「Shine」の歌詞の方がこのプログラムのメッセージをさらによく表わしている。 一方、「JUST DANCE」は季節にふさわしく落ち着いたメロディーがメインになっており、TEDDYがプロデュースしてYGエンターテインメント特有の情緒が滲んでいる。 リフレインの「just dance」はYGエンターテインメントのアーティストたちが見せてくれる自由奔放な雰囲気と連結され、大変なことはあったが、もう私は踊ってそのことを忘れるという内容は、あまりにも真面目すぎないように練習生たちの現在を表現する。 ただ「考えを整理みても眩暈がするよう 私の心どうして」という歌詞で床を活用してセクシーな動作を披露する部分は非常に当惑する。

 

KBSの積極的な支援 vs まだ決定されたものはなし

「The Unit」はKBSが主導してアイドルグループを制作するだけに、デビューが決定された出演者たちの他の放送会社への出演が可能かどうかについて関心が集まった。 これに対して「The Unit」製作陣側は「消極的になるところもあるだろうが、各種他の放送会社に出演した子たちに一番先にチャンスを与えたチームがKBSだと思う。 自社利己主義よりも文化コンテンツの市場拡大性に中心を置いて、この子たちについて他の放送局でも配慮してくれたら良いだろうと思うが、内部的にも支援を惜しまないだろう」と明らかにした。 契約問題と関連してもハンギョンチョンCPは「KBSは番組制作に専念して、文化産業専門会社がその後マネジメントを管理することになる」と明らかにした。 このグループの活動のために別の会社を作って管理するという意味だ。 KBSが公営放送であるため、アイドルグループを通じて直接収益事業をできないために下した決定と見られる。 最終メンバーが決定され次第、最大18社の企画会社と文化産業専門会社の協議を通じて、今後の活動計画が決まる予定だ。 また、ハンギョンチョンCPによると、「(WANNA ONEの時よりも)既存の企画会社に対してもう少し多くの収益が配分されるものと予想している」と収益分配についても立場を明らかにした。 一方、「MIXNINE」のヤンヒョンソク代表は"「まだ決まったことは何もない(スポーツ朝鮮)」という意外な答えを出した。「優勝グループが決定されれば、その後に企画者たちと会って相談をしなければならないこと(OSEN)」だとして、自社が持っている海外ベースファンダムをもとに「ワールドツアーを回ることができるようなグループができたらいいだろうなと思う」という希望を述べるにとどまったラインで立場を明らかにした。 彼は「プログラムが終わったらあの方々(出演した企画会社代表たち)と会って一度会食を催したい」という余裕を見せもしたが、YGエンターテインメントレベルの会社でなければ簡単には示すことのできるような余裕と自信ではない。「MIXNINE」の出演者たちもYGエンターテインメントの他のミュージシャンたちのようにデビューに長い時間がかかるのかどうかも見守るべきポイントだ。

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン

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FMエンタのある江華島って区分としてはソウル特別市の島とのことで、日本に置き換えたら東京都に入る伊豆諸島とか小笠原に芸能事務所があるって事かな...
SMの練習生だったHOTSHOTのムンギュが改名(?)して本名もティモテオになってたのはびっくりしました。

 

こうして並べてみると、2つのサバイバルの目的は全然違うことのような感じですね。アイドル再生プロジェクトである「The Unit」の方が日本で言えばNHKが作ってるだけあって真面目に作ってて出ている方も切実だし、公平に見せている分落ちた時のショックは大きいかも。そもそも出てる時点で「一回失敗している」というお墨付きになってしまうわけでもあり。MIXNINEは個人的にはYGに新しく迎え入れたプロデューサーの為の番組だと思っていて、もしも他事務所の練習生をYGがジャッジしたら...?というそもそも非常に上から目線な企画の分、落ちてもYGとかヤンサの好みに合わなかったんだなって事でそこまで気にしなくていいと考える事も出来そうだなと。サバイバルそのものよりどちらかというとヤンサの突撃隣の芸能事務所(ヨネスケ)っぽい部分と、よく言えば中小の芸能事務所の育成状況やシステムをたくさん見る・見せることでお互い勉強になるというかそういう意味での底上げを図りたいのかなという。一緒に色んな事務所に行ったスンリも「事務所の代表が練習生を叱れない」とか「ちゃんとした教育システムがあるところが少ない」と言っていたし。
でも悪い言い方をすれば「帝の遊びかよ?」に尽きるかもしれない...。

【ize訳】The Unit vs MIXNINE│①こちらにつきなさい

【ize訳】The Unit vs MIXNINE│①こちらにつきなさい

 

2017.11.07
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017110700217279475


「YGが参加することがこのプログラムが他と違うところだ(OSEN)」
最近放映を開始したJTBC「MIXNINE」の製作者ヤンヒョンソク・YGエンターテインメント代表はKBS「The Unit」との比較についてこう語った。 両番組はすべての多くのプロダクションのアイドルを集めて新たにデビューさせるオーディション番組だ。 この2年間音楽産業全体を揺るがしたMnet「プロデュース101」の成功以降、他の企画会社と放送局が同様のプログラムに向けた挑戦に乗り出した。 「MIXNINE」は「プロデュース101」ファーストシーズンの演出だったハンドンチョルPDが演出する。 そしてヤンヒョンソク代表は、相次いで出ているアイドルオーディション番組との差別化としてYG、より正確には自分自身を挙げた。 これは今のアイドルオーディション番組が何なのかを示す象徴的な場面だ。

 

「プロデュース101」を通じて結成されたガールズユニットI.O.IとボーイズグループWANNA ONEは大きな人気を得た。 従来のオーディション番組の目標が放送中の視聴率と話題性だったとしたら、「プロデュース101」は放送中の人気がデビュー後にもつながりかねない可能性を示した。 オーディション番組が巨大なフリーデビューショーになったわけだ。 制作発表会で「BIGBANGや防弾少年団を超えるファンダムをMIXNINEを通じて逆転したい気持ちもある」述べたハンドンチョルPDの発言は、「MIXNINE」の核心がどこあるのかを示している。 そしてデビューするアイドルグループには資本と企画力が必要なのはもちろんだ。 ヤンヒョンソク代表がYGエンターテインメントを差別性の根拠にした理由である。 「プロデュース101」のプロデューサーで、JTBCが放送をして、YGエンターテインメントがデビュー後の資本と企画力を出す。 それでも成功するかは分からないが、普通のグループよりは成功確率は高まるだろう。「MIXNINE」初回に登場した企画会社YAM&HOTCHICSのベユンチョン代表は「資金が足りない」と涙を流したりもした。 このような状況の企画会社にとって「プロデュース101」や「MIXNINE」は資本、企画、メディアを一度に解決できる方法でもある。 「The Unit」もデビューの経験があったアイドルたちがKBSを通じて再び自分の名前を知らせ、デビューする機会を得る。 「The Unit」と「MIXNINE」中小事務所、その中でも「小」に該当する企画社たちがアイドルグループを直接製作することより自発的に大きな企画会社とメディアの力を借りるのが当たり前と思い始めたということを示している。

 

多人数のアイドルグループを制作するのは他の歌手たちよりもっと多くの費用がかかり、踊り、ラップ、歌、更に演技や外国語まで教えなければならないという点でもっと長いトレーニング期間が必要である。 しかし、それにもかかわらず「The Unit」に出演したユナキムとイスジが所属していたガールズグループThe Arkのようにデビュー2ヵ月で解体されるケースもある。 「The Unit」と「MIXNINE」とはこのような問題を提示しながら、彼らにとってオーディション番組が必要な理由とともに企画会社にはリスクを減らそうという信号を送る。 ヤンヒョンソク代表は「海外基盤が良いので、ワールドツアーをできるようなグループになったら良いかもしれない」と話した。 運営するグループの海外進出に自信があるからこそ、ここに合流するようにというメッセージだと理解しても無理はないだろう。「The Unit」のハンギョンチョンCPとパクジヨンPDが「一度どこかで傷受けた人々がこのプログラムを通じて、治癒を受ける過程を感じて欲しい」と言ったことも、KBSが名前すら知らせなかったグループにとって大きなチャンスを与える可能性があるという意味でもある。

 

しかし、両番組に参加した瞬間、それぞれの所属事務所と出演者は事実上できることが何もない。 「MIXNINE」でヤンヒョンソクがあるガールズグループを見て審査中で柔和な態度を見せた時、一緒に審査を見ていたラッパーCLに「社長、お好きなタイプですか。さっきとあまりにも違ったんじゃないですか」とつっこまれたりしている。「MIXNINE」の最初のオーディションは完全にヤンヒョンソク代表の好みによって決定される。 どんなに多くの研究生が参加しても、彼の判断によって一人も選択されない可能性もある。 場合によってはいわゆる「悪魔の編集」によっての所属演習生の実力やイメージが悪い反応を得る可能性もある。しかし、そもそもヤンヒョンソク代表がこのプログラムのアイデンティティである「MIXNINE」においてこれに不満を提起することはできない。 練習生だけでなく、企画会社も更に大きな企画会社の代表からオーディションを受けるようになったわけだ。 6人の審査委員が出演者を評価する「The Unit」は相対的により客観的な装置を設置している。 6人の審査委員が投票をする前にも観客たちに票をたくさんもらったらすぐに合格することができる。 しかし、アイドルを「リブート(再点火)」させるというプログラムの名分らしく、デビューの経験がある出演者たちは審査のために自分の歌ではなく他のアイドルたちのヒット曲を歌っている。 また、芸能人ミナのボーイフレンドであるフィリップのように事情がある出演者によりスポットライトが行くのは避けられない。 自分が活動しながら作ってきたキャラクターや所属事務所の企画が反映されたステージは不可能だ。 企画会社から出演者を確保するアイドルオーディション番組が増えるということは、大多数の会社がもはや練習生をある程度トレーニングしてオーディション番組に送り出す役割だけにとどまる可能性が高いという意味だ。

この新しい環境で、企画会社たちは未だにどのような立場を取るべきか混乱している。 プロデューサーA氏は「オーディション番組が持つ話題性を無視できなくなり、子供たちを出さざるを得ない」と言いながらも、「従来私たちが持っていこうとしていた方向性は使えなくなった」と話した。 グループとしてのアイデンティティを掲げた企画で着実にファンを増やそうとしたが、彼の言葉通り「一度死んだ」ということだ。 また、関係者B氏は「参加者たちが見せる姿があまりに『生々しい姿』に近すぎる。私たちがあえてアイドルたちを参加させようとしない理由だ」と話した。 「プロデュース101」のように大きな成功を収めたプログラムであれば出演だけでも利益だが、そうでなければイメージを消費された状況で再びデビューを準備しなければならない。 「長い間一つのグループ作るために一生懸命企画したんですが、きちんと試みもされずに一見で終わるのを見ると悔しい」というアイドル産業の関係者の言葉は誇張ではないだろう。 「MIXNINE」と「The Unit」の登場は多くの「小」企画会社にリスクを減らすことができるという提案をするが、これらの番組が定着すればするほど、小さな会社は番組出演のほかにできることが減らざるを得ない。

 

トレーニング〜企画〜デビューという従来の方式の代わりに、オーディション番組出演で成功するかどうかが産業の新しいシステムとして登場した。 直接何かをすることが可能なスタイルは段々とさらに減っていき、代わりにオーディション番組を制作する放送局と、大手事務所の資本と企画力を信じなければならない。 放送局と肩を並べるほどではなければ、いくらトレーニングをさせて企画をうまくやっても何もできないかもしれない時代がきた。 その間誰かはメディアと結合したり、「プロデュース101」以降のNU'EST のように鋭敏な選択で成長することもできる。 一方、大手企画会社ではなかったりNU'ESTのようになれなかった多くの会社は、練習生たちがデビューすらできないまま消える可能性もある。 アイドルグループが音楽産業の最も大きな市場に定着してから20余年ぶりに、一番大きい変化の時期がきている。 そして多分、かなり多くの彼らにとっては以前よりも更に大変な氷河期になるだろう。

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン

【ize訳】TVの外の芸能人│②女性芸能人のYouTubeチャンネルを見てみる

【ize訳】TVの外の芸能人│②女性芸能人のYouTubeチャンネルを見てみる

 

2017.10.31
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017103101087257827

 

ソンウニとキムスキはポッドキャストを通じてTVに返り咲いた。そして最近には他の女性芸能人たちも、自分だけのコンテンツをYouTubeをはじめとするTV外のプラットフォームを通じてコンテンツを自ら企画、制作、広報しながら地位を固めている。 今、TVを見ているだけでは分からない女性芸能人たちの新たな挑戦のうち、印象的なYouTubeチャンネルを決めて評価してみた。(星は三つ星満点基準)

 

イスヒョン「Mochi Peach
ビューティー/購読者数59万人
面白さ★★★ 企画★ 情報★★

 

デュオ楽童ミュージシャンのイスヒョンがやっているビューティーYouTubeチャンネル。以前からバラエティ番組で美容に関心が高くビューティーユーチューバーをやってみたいと明らかにしていたりしたイスヒョンは4ヵ月前にチャンネルを開設し、すでに10万人以上の購読者を確保している。 彼女の放送は、多くのビューティーユーチューバーのようにロードショップ(路面店のあるコスメショップ)秋メイク・果汁メイクなど、大きな違いはない。 メイクの技術も他のビューティーユーチューバーに比べて特別に秀でているという部分はなく、時には中途半端な時もある。 しかし、19歳という年齢らしいTVでは見ることの難しいかなり溌剌とした姿を見せてくれ、化粧をしながらぺちゃくちゃと話す姿の楽しさがポイントだ。 普段のメイクを示し、「皆さんはこのような厚い化粧を日常のメイクだと思ってらっしゃると思いますが、これがまさに日常のメイクです。目を閉じればなくなります」と言ってすっぴんの顔まで見せるイスヒョンの進行から目をそらす事は難しい。 特に二重まぶたがない、いわゆる「無双メイク」の真髄を見ることができ、二重まぶたでない人たちには参考にできる部分が多い。


パクウンジ「Egee Beauty」
ビューティー/購読者11万人
面白さ★★企画★★★情報★★★

 

タレントのパクウンジはメイクチュートリアルだけでも54個、ハウル(購入したものについて感想をいう動画の意味)紹介動画だけでも17個という、長い間多くの動画を投稿している。それだけまじめなユーチューバーという意味だ。パクウンジは目鼻立ちがはっきりした自分の顔の長所を積極的に活用するのに「토토가トトガ 90年代風メイク:オムジョンファ初代」「范冰冰(ファンビンビン)メイク」など他のビューティーユーチューバーからは見られにくい華やかな化粧や「ハロウィン白雪姫メイクアップ」などで古典的な美しさを強調したりもする。 また、自分がアナウンサーだった点を活用した「合格100%面接メイク」を見せたりもした。 ただ、見ているとあんなメイクアップはパクウンジのような顔があってこそ可能なのではないかという気がしたりもする。 しかし、メイクアップの過程を誠実に見せることで信頼を築いており、最近はK STAR「本当にビューティー」「ビューティーSTARグラム」シーズン1、2でMCをつとめる事になったりした。

 


ルナ「ルナのアルファベット
ビューティー/購読者11万人
面白さ★★企画★★★情報★★★


「ガールズグループの最盛期/非需要期管理」映像、「ダイエット」「ダイエット効果が私のボディメイク」など、ルナ自身がガールズグループf(x)のメンバーであるという点を生かした企画が最も目を引く。 そしてグループ活動に合わせてシーズン制で運営しており、芸能人とユーチューバーとしての活動時期を区分した。 また、ユーチューバーが一般的にまるで友達のように親しげな口調で自分のコンテンツやトークを親近感を持って近づこうとするのとは違い、ルナはハキハキとした発音を基に重要な部分では強調をするなど、アイドルのTV放送用口調を披露するという点も特徴だ。それだけアイドルとしてのアイデンティティを維持しており、それほどファンには慣れたものである一方、一般のYouTubeウォッチャーにはやや馴染みが薄いかもしれない。

 

カンユミ「好きにやってるチャンネル」
エンターテインメント/購読者11万人
面白さ★★★企画★★★★情報★


女性芸人カンユミとアンヨンミが一緒にやっていた「ミミチャンネル」が消えた後、もう一度作ったチャンネル。事実上ミミチャンネルと同じチャンネルと見てもいいのだが、会社との関係のためにカンユミ単独で「好きチャン」を運営している。「ミミチャンネル」時代からしていた「宿泊女」のように奇抜な体験記を見ることができる。 20~30代には行ってみるのが難しい永登浦の宿泊体験や購読者の志向に似合う済州島ゲストハウス厚岩洞ステイ、5つ星級ホテル、インターネットカフェなど、いたるところで宿泊体験をする。 また、ユーチューバーLamuqueとコラボで音楽の中のメイクアップなどとんでもないコンテンツを披露もする等、様々な企画を公開している。 映像の中でカンユミの知人たちと一緒にまるでアフリカTV(韓国のニコニコ動画のようなもの)のように率直に取り交わすトークが別の強みだ。ただしASMR映像の場合は本当に眠るためのものではなく、人の陰口や化粧品販売社員のロールプレイングをしながら「この口紅を買うと悪魔崇拝者のように見せる事ができる」「払い戻しを受ける時に有利だ」というようなことを言いながら、むしろ眠ることができないようにする。 面白くはあるが、ASMRの役割を期待する人はがっかりする可能性もある。


ジスク「照れくさいおバカログ」
日常/購読者18万人
面白さ★企画★情報★★★


ガールズグループRAINBOW出身のジスクは2013年からブログで料理する方法を教えたり、洗顔料のレビューを書いたり、自動車ウォッシャー液交換試験をして見せたりもした。このような活発な活動が話題になり、TVで改めて話題になったという点でTV外の活動を通じて新しい道を開いた最初のケースと言えるだろう。 ブログ活動を通じてネイル、ビューティー、手作りなど何でも上手というイメージがつき、KBS「芸能街中継」レポーターやON STYLE「プリティーアベンジャーズ」の固定MC、JTBC「チャイナはクラス」の固定パネラーにまでなった。ただ、最近の流れはブログよりもYouTubeなど映像コンテンツ中心へと流れているし、更新されたコンテンツも過去のものが多い。 今は他のプラットフォームを探してもう少し積極的な活動をした方がいいのではないだろうか。あまりにも堅実にコンテンツを積んできた上にTV出演経歴も長いだけに、活動にもう少し欲を出せば早い速度で購読者を増やしていく可能性が高い。

 

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三つ星評価なのに四つ星がついてるのがあるけど原文ママです。


하울(ハウル)動画=英語圏のユーチューバーが使っているhaul videoという単語をそのまま使っている。日本で言う購入商品紹介動画のこと。

 

토토가(トトガ)=「無限に挑戦」の特別企画「토요일 토요일은 가수다」(土曜日、土曜日は歌手だ)の略。韓国の昔のバラエティ番組のパロディタイトルで、90年代に活躍した歌手特集をした。

 

ASMR動画=ASMRとはAutonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)の略で、ある刺激が引き金になって脳がぼんやりとして気持ちよくなるような反応の事。そういう音や動画を集めたものをASMR動画と言う。眠れない時に聴くとよく眠れるなどというふれこみもあり。去年くらいに韓国で流行ってたみたいです。

【ize訳】TVの外の芸能人│①芸能人とユーチューバーの間

【ize訳】TVの外の芸能人│①芸能人とユーチューバーの間

 

2017.10.31
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017103101057257502


「スキと、『何か面白いことしてみようか』っていう感じで始めました。 ポッドキャストには政治、音楽、映画などはあるんだけどコメディーだけがないでしょう。 それで私たち2人も気が楽でした(ハンギョレ)」そんな風にソンウニはポッドキャスト「秘密保障」を作った。 最初は本当に出演するTVプログラムがないからと作ったこのポッドキャストは人気を得て、その結果2人はSBSラブFM「ソンウニ・キムスキ姉さんのラジオ」を進行するようになり、キムスキはMBC every1「ビデオスター」KBS「オンニたちのスラムダンク」スタイル「熱い仲だ」などで活躍することになった。 そしてソンウニは「秘密保障」で経済諮問委員として出演していたキムセンミンが人気が出てポッドキャスト「キムセンミンの領収証」を企画し、その後のことはご存知の通りだ、「キムセンミンの領収証」はKBSで放送され始め、15分だったこのプログラムは60分間、ポッドキャストとほぼ似たようなランニングタイムで放映予定だ。 そしてソンウニは現在、コンテンツラップ悲報という会社も立ち上げた。 彼女は今やTVに出る芸能人であると同時にポッドキャストのMCでもあって、プロデューサーであり、制作者でもある。

 

MBCマイリトルTV」が放送された当時、それはインターネット放送がTVにも影響を及ぼしているという証拠だった。 しかし、現在のインターネット放送は「マイリトルTV」放映当時よりもっと成長した。 もはやインターネット放送はTVと競争と協力を共にする、または別個のプラットフォームである。 「キムセンミンの領収証」がTVに進出したのに続き、英国人のジョシュが運営するYouTubeチャンネル「イギリスの男性」はYouTube上で最も人気のあった放映分をまとめてJTBC2で一本あたり30分の分量で9本放送する予定だ。 インターネット放送はいつのまにかTVができないものを先取りして、それをTVにまで押し上げてくる役割をしている。 このような時代の変化の中で、しばらくの間活動の機会を捉えることができなかった芸能人が新たな機会を得ている。 特に、これまでTVで単独の機会を得るのが困難だった女性芸能人たちがネット放送を通じて新しい機会を得たのは自然な結果だ。 ソンウニとキムスク以前にもガールズグループRAINBOW出身のジスクがブログを通じて多様な才能を披露してそのキャラクターを通じ芸能人としての地位を固めることができたし、コメディアンのカンユミとアンヨンミはYouTubeで「ミミチャンネル」を通じてTVではできないお笑いをしながらファンを確保した。 また、ガールズグループf(x)のルナやデュオ楽童ミュージシャンのイスヒョンのように活発に活動する人気歌手たちも、YouTubeチャンネルを通じてTVでは見せてこなかった自らのアイデンティティを強化したりもする。 TVでは美容に対する彼らの関心事を自由にさせてくれる機会は多くはないが、YouTubeでは思う存分自分がしたいことができる。

 

もちろん、芸能人だからといってYouTubeをはじめとするインターネット放送で簡単に成功できるわけではない。 過去公開コメディーに出演したコメディアンたちが集まってポッドキャストを作ったが、たいした反応がなく消えていったし、イスグンが作ったYouTubeチャンネル「イスグンの行動大将」は購読者が2千人にも満たない。ダイヤTVのバンヨンイル部長は「YouTube市場は芸能人と言っても必ずしもメリットがあるわけではない。そして継続してアップする事が重要であるが、芸能人が活動を並行しながらするのは容易ではないだろう」と述べている。 ソンウニとキムスクのように、企画、製作、編集まで本人が主導しながら粘り強さを見せなければ容易でないことだ。 ルナ、パクウンジ、カンユミなどのYouTube購読者数は10万で、この数字はバンヨンイル部長によると、「ユーチューバーに転業が可能かどうかの基準」である。有名芸能人としてもYouTubeの活動だけで収益を出すのは容易ではない。 それほどYouTube利用者たちは、有名税とは別に本人が望むコンテンツを探しており、芸能人たちもそれだけに差別化されたコンテンツを作らなければならない。 f(x)のアンバーがYouTubeを通じて放送やインターネットなどで自分の外見が問題視されることについて、ユーモアにして応対したのはその例の一つである。 芸能人がめったに発言しなかったテーマについて、彼女はユニークな企画で多くの支持を得た。 自分ができるがしかし、TVではなかなかできない事を新たに見せてくれるもの。すでに多くのユーチューバーたちが行っていることではある。 ただ、芸能人がインターネット放送を通じて、インターネット放送コンテンツとTVの境界は一層ぼやけてきた。 その間でインターネット放送がTVを変えていくケースもある。 新たな変化が始まるところと従来のメディアの中間地帯。 そこで小さいが新しい可能性が起きている。 TVが20年余りの間、発見できなかったソンウニとキムスキの能力を見せることができる。

 

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【ize訳】アイドルになりたい10代

【ize訳】アイドルになりたい10代

 

2017.10.30
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017102921317264809


中学1年生のチョイソン(仮名)さんの夢は、ガールズグループのメンバーになることだ。
「子供たちと一緒にオーディションを見に通ったりして、自分ひとりでSBS「KPOP STAR」にも出たけど落ちました。でも、とても楽しかったです。 正直に言うと、絶対にどうしてもなりたいという訳じゃないんですけど」
10月現在、市内の大型書店には派手な女の子が表紙に描かれたメイクやステージ衣装と関連したユース用ステッカーブック、カラーリングブックなどが相当数陳列されている。このうち少なくない数の本の表紙にマイクを持った少女たちが登場しており、中には「プロモーションビデオの中の衣装をビューティー色鉛筆とステッカーで飾って」「マジックアイドル」になれるかもという宣伝文句が書かれた本もある。 アイドルはそのように子供たちにとっては憧れの対象であり、自分が挑戦する可能性もある「将来の夢」になった。

 

教育部と韓国職業能力開発院が調査した2016年の小学生希望職業ランキングで「歌手」が7位を占めた。 2007年に「芸能人」が3位だったことを考えると順位が下がったと言えるが、代わりに「歌手」として夢が一層具体化された。 オーディション番組を通じて4ヵ月でスターになったI.O.IやWANNA ONEなどを見てきた子供たちにとって、歌手、特にアイドルは身近な職業だ。 盛んに自分の夢について話をする年頃に実際に夢を成し遂げた同年代を目にした10代は、オーディション会場に走って行く。 15年近くキャスティング・ディレクターとして働いてきたA氏はオーディションを受けに来る年齢が「ぐんと下がった」「小学生の志願者が目に見えて増えた」と話した。 10年前にもテミン、ユナ、ソヒョンなど小学生の時から練習生生活をした場合があったが、これらは非常に稀なケースだった。 一方、有名プロデューサーB氏は「現場から見ると、最近はオーディションが10代の子供たちのお遊び文化になったようだ。 好きなアーティストの会社にオーディションを見に来る子供たちの大半がその会社アーティストのファンだ」と言い、最近の雰囲気を伝えた。

 

最近は、最初からターゲットを小学生にしたグループも生まれている。子役俳優のエージェンシー代表であり芸能事務所代表のC氏は「以前は芸能事務所の要請を受けて練習生を集めて組み合わせたりもしたが、今は子供の練習生分析の経験が多い私たちが直接制作するようになった」と話した。 C氏が製作したグループには中学校1年生のメンバーが含まれており、小学生をターゲットにアニメーションを制作する予定だ。 プロデューサーB氏は「今子供たちの目に最も多く入りやすく、一番格好よくてもっともらしく見え、最も華やかに見える職業がアイドルなのだ」と述べている。 アイドルが10代の間で長期間人気を集め、10代のうちにアイドルスターが誕生し、産業の姿そのものが変わってきている。

 

しかし、10代にとってアイドルが身近な仕事になるにつれ、親たちは子どもをどのように導かなければならないかについて悩む。 小学校3年生のアイドル志望生の娘を持つFさんのように「やってみて、だめならやめてまた勉強すればいいんじゃないですか」と言う場合もあるが、小学校6年生の練習生の母親Dさんのように「周囲の他のご両親たちのお話を聞いていると心配になる」と打ち明けている場合もある。 「ある友達はもう高校1年生なのである程度整形手術もしているが、デビュー組から落ちるのではないかと不安に思っている」ということだ。 アイドル産業の特性上、小学校6年生であっても子どもがアイドルに挑戦する事は真剣な問題になり、さらに高校1年生になれば不安はますます重くなっていかざるをえない。 Mnet「プロデュース101」やすぐに放送を控えたJTBC「MIXNINE」とKBS「The UNIT」などは、このようにアイドルに挑戦したい彼らの不安をエネルギーにして走っているのだと言うこともできる。 実際、最近はオーディションの現場では20代にはオーディションを受けさせないケースも多くなった。 「プロデュース101」の担当PDが多くの批判について「夢を実現してあげる事の何が悪いのか」と自信を持って言える理由でもある。 KBS「The UNIT」側も同様に、「貴重な挑戦に多くの応援をお願いしたいですし、汗と涙、そして心温まる成長物語を通じて感動と希望のメッセージを伝える予定ですので、楽しみにしていただきたい」と訴えた。

 

10代にとってアイドルが夢になり、練習生たちの年齢はもう10代前半にまで下がった。 機会が多くない20歳以上の志望生たちは、オーディション番組を通じて最後の挑戦をする。 それだけアイドル産業の規模は練習生レベルから大きくなっていっている半面、練習生たちの成功確率はその分低くなっている。 そしてある製作者はこう語っている。 「練習生をしても上手くならなかったとしたら?本当に残念な事ですが、正直に言ってそこまで私たちが責任を負うことはできない」と。

 

記事 パクヒア
校正 キムヨンジン

 

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クリスタルとジェシカがデパートでスカウティングの声をかけられたのも小学生の時だったそうですし(本人がインタビューで言っていた)、東方神起のメンバーなどもそうですがSMEは割と昔から低年齢層を練習生にスカウトしてた印象ですし、YGなども後に中心メンバーになる子たちは小・中学生の頃から練習生をして高校に行っていない場合も多い(練習生期間やデビュー後に高卒資格を受験してとっているケースが珍しくない)ですが、最近は自主的にオーディションを受けて事務所に入りたがる子たちの年齢が下がってきているということでしょうか。


個人的にはアイドルのデビューサバイバルはあんまり好きじゃないんですけど(特にプデュのような責任の所在が曖昧な事務所超えの企画ものはあんまり...)、10代でデビューするのが当然になってしまったら、20代も半ばの練習生たちやデビューはしたけど成功はしていないグループのメンバーたちにとってはむしろありがたいチャンスになるという場合もあるのかなあ。以前パクヒアさんの記事に出てきた4回カムバしたけどブレイクできなくて、結局うん億ウォンの借金を返す為にスタッフもメンバーも他のバイトをしている事務所などの話をきくと、通常はそういう台所事情は見せずに気づいたら解散というのが多いんでしょうし...今までファンの目からは隠されてきた部分が露わにされるので、特に既存デビュー組の場合は参加しないで欲しいと思うファンが当然多いのでしょうが、音楽のコンセプトや本人たちに大きな変化はないのにファンだけが爆発的に増えたNU'ESTという成功例ができてしまったので、今後も完全に廃れるまでは増えるのかな...
(NU'ESTは元から音楽業界内ではアルバムの評判が良かったので、土台がしっかりあったからというのもあるんじゃないかと思いますが)

【ize訳】10年のストライキ

【ize訳】10年のストライキ

 

2017.09.17
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017091222267295627

 

MBCとKBSがストライキをした。 そしてお馴染みの事が繰り返される。 MBC「無限に挑戦」が先週、放映休止した。 KBSの芸能番組には部長クラスの人々が投入された。 5年前にも「無限に挑戦」は24週間放映休止になったりもした。 しかし、当時ストに乗り出した労組員たちの一部は解雇されたり、左遷された。 一部はMBCが運営するスケート場を管理したりもした。 労組員たちは会社側に再び抗議した。 会社の問題を辛らつに批判する文章も書き込みした。もちろん受け入れられなかった。 そして結局、ストに再び乗り出す。 この10年間、公正な放送を叫んでいた2つの公営放送局の労組員たちは一度も望むところには至らなかった。 ところが、またストをする。 その点で今回のストはジャーナリスト、ひいては人間に問いかけているようだ。 10年間同じことが繰り返された。 しかし世の中は変わらなかった。 勝利はなく挫折だけがあった。じっとしていれば職場で働くことができる。 会社側に上手く見せれば、出世をすることもできる。 しかしなぜ、彼らは繰り返された敗北と挫折を負担するのか。

 

もちろん、今は状況が違う。 変わった大統領は当選前にMBCの正常化が必要だと発言した。 ムンジェイン政府が過去の2人の大統領よりも道徳的に優れているなら仕事を進めるのに法を無視したり、非常識的な方法を動員しないだろうという信頼がある。 イミョンバク前大統領は当時、KBSのチョンヨンジュ社長を下ろすために大統領に与えられたKBS社長「任命権」を罷免も可能な'「任免権」であるという恣意的解釈をしたりもした。 ムンジェイン大統領は少なくとも彼と同じであってはならない。 権力乱用は公営放送の毀損よりも大きな社会的害悪を及ぼしかねない。 今のところは現MBC、KBS社長に経営での不法行為がなかったかどうかを正してみるのがすべてだ。 最近、キムジャンギョムMBC社長が不当労働行為で逮捕令状を受けた。 しかし、彼が実際の犯罪行為を犯したとしても、それが社長を辞任しなければならないくらいの事なのかどうかについてはやはり裁判所の判決が必要である。 いま両放送会社の労組員たちのストは、そのすべてのことを耐えて待ちながらしていることだ。

 

公営放送が公正かつ中立的な立場を取らなければならないということは、誰もが知っている。 現在MBC会社側がストに対して持ちだす論理もまた、「公正性の毀損」だ。 関心を持って詳しい状況を見てみるまでは、両方の論理が全てそうであるように聞こえることもある。 MBCとKBS記者たちも「パクサモ」集会では歓迎を受けることができるだろう。ただ、今回のストは論理以前に時間が正義を証明することでもある。 10年間報道しようとした記事が黙殺され、10年の間の同僚がひとりふたりと離れていき、10年で状況がますます悪化するのを見守らなければならなかった。 その間新たに入ってきた職員たちは、取材現場で放送会社の名前を選別されなければいけないケースもあった。それでも粘って「公正な放送」を叫んだ。 会社内で起きたことを知らせるため、映画までつくった。 今、彼らのストは10年間放棄していなかった人々がもう一度力をふりしぼってしていることなのだ。ただ、両者の意見のうちの一つだけを受け入れるとするならば、その10年間の実践が大きい。

 

この10年の間、MBCとKBSは放送産業の絶対的な席から降りてきた。JTBC「ニュースルーム」は歴史的な特ダネを報道し、いくつかの総合編成チャンネルはふたつの公営放送局より公然と「肩を持つ」報道をしたりする。 MBCのバラエティやドラマ演出者たちは、多くのほかのチャンネルに移動していった。視聴者たちにはMBCとKBSのドラマやバラエティ番組以外にも本当に多くの選択肢がある。 だからMBCとKBSを見なければいけないわけではないかもしれない。 ここでどのような為すべきことを強調しても、MBCとKBSの正常化が届かないケースもある。 さらに、両放送会社のストの理由にはすでに多くの資料が提示されているため、気になる場合はそれらを読んでみれば分かることでもある。 ただ、尊重される価値があるということだ。 自分の仕事をきちんとするために、挫折を繰り返しながらどうにか信念を実践してきた彼らの努力だからだ。 この10年間というものは。

 

記事 カンミョンソク
校正 キムヨンジン

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パクサモ(박사모)=朴槿恵元大統領の支持団体「朴槿恵愛する人々の集まり」(박근혜를 사랑하는 사람들의 모임)の事。

 

JTBC「ニュースルーム」の歴史的スクープ=朴槿恵政権下でのいわゆる「崔順実ゲート」事件関連のスクープが多かった。JTBCは80年代の全斗煥軍事政権下で言語統制のためにKBSに強制的に吸収されたTBC(東洋放送)が前身のため、MBCやKBSとは対抗する関係にある。

 

本当はこの記事の前にMBCストライキに関する詳しい記事があったんですが、少し長いのと歴史的政治的な事を調べながら訳してるので(理解してないと訳してても意味がわからない事が多いので)時間がかかってしまい、こっちを先に訳しました。