サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】外国人が見る「K〜」とは一体何なのだろうか

【ize訳】外国人が見る「K〜」とは一体何なのだろうか

 

2017.05.11

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017051100477276748&pDepth1=most

 

ニューヨークでは、私たちが知らない間に「韓国人がいないK-POPアイドル」がデビューしたし、来韓スターは戸惑った表情で「指ハート」を飛ばし、ソウルを背景にしたアメリカの映画には「辛ラーメンのポスターを貼った日本風居酒屋」がどーんと登場する。ここまで来れば、外国人の目に映った「K」というものが果たして何なのかが気になる。本来の「韓国的」という意味の他に別の意味が隠されているような「K」の実体を分析してみた。

 

K-POP
去る4月に韓国でデビューしたEXP EDITIONは、K-POPが国籍を超越したジャンルになることができるか考えさせる事例だ。 2015年にニューヨークで先にデビューした彼らは、異なる国籍のメンバーで構成された「韓国人がいないK-POPアイドルグループ」であり、韓国デビュー曲の「FEEL LIKE THIS」のミュージックビデオはこのようなコンセプトに合わせてK-POPアイドルのミュージックビデオのクリシェをそのまま再現する。導入部では「ビジュアル」を担当する「センター」の顔をズームイン、ズームアウトして念入りに映し、どこからか徐々に集まってきたメンバーは陣形を備え歩いて行き、速くなっていくBPMに合わせて光に向かって走り始める。場面が変わり、廃工場に入ったメンバーは、カラフルな煙幕弾を振り回して踊ったり、空から落ちてくる羽の間で魅力的な表情を作ったりする。このようにメンバーが自然に自分に似合う姿での「少年美」を強調し、それぞれの顔をきざみつけるように見せるシーンは、美少年イメージとメンバーたちのキャラクターを重視するK-POPアイドルのミュージックビデオでよくみることができる演出である。しかし、見慣れた演出と相反する多少ぎこちない韓国語の発音とエキゾチックなルックスは妙な違和感を呼び起こし、EXP EDITIONのYouTubeチャンネルにはまだ彼らの「アイデンティティ」をめぐる海外K-POPファンの論争が絶えない。彼らがニューヨークで発表した最初のシングル「LUV / WRONG」は、海外K-POPファンからは「K-POPアイドルなのに韓国語の歌詞は10%しかない」「翻訳そのままで歌っているようだ」という酷評を受けた。

 

K-ATTITUDE
来韓スターは、常にどんなふうに韓国に関心があるのか評価される。しかし、以前は彼らが「ドゥーユーノゥカンナムスタイル? 」「ドゥーユーノゥキムチ?」のような質問を受けていたのに比べ、今ではより積極的で具体的な「韓国愛情表現」が要求される。 2016年の映画「イーグルエディ」の広報のために韓国を訪問したヒュー・ジャックマンタロン・エガートンは、一貫して訝しげな表情で「指ハート」を見せてくれた。同年に韓国映画「仁川上陸作戦」に出演し、やはり広報のために来韓したリアム・ニーソンは60歳以上の年齢でありながらTWICEの「シャシャシャ」をやらされた。また、今年3月には映画「攻殻機動隊」の記者会見において国内取材陣がスカーレット・ヨハンソンに「朴槿恵大統領の弾劾についてどう思うか」という質問を投げかけた。スカーレット・ヨハンソンは「トランプの話ならすることができるけど」と気の利いた答えで応酬していたが、今は来韓スターが韓国の政治状況まで事前に知ることを期待する状況になったのだ。もちろん、4月に訪韓したCOLDPLAYのようにセウォル号事件3回忌に合わせて公演でメンバー全員が黄色いリボンバッジを着用して追悼パフォーマンスをするようなケースもあるが、すべてに対してこうすることを望むのは無理だ。

 

K-STEREOTYPE
1990年代後半から外国の映画やドラマで韓国を背景にしたり韓国人のキャラクターが登場する事は多くあった。しかし、これらの作品の中で描かれている「韓国のイメージ」は、やや否定的であった。 1998年に公開された映画「TAXI 1」での韓国人はトランクで睡眠をとって2交代で働くキャラクターであり、2004年に放映を開始したアメリカのドラマ「LOST」は韓国人俳優キム・ユンジンが出演したにもかかわらず、ソウルの姿をアジアの多くの国の60年代の風景を混ぜたように描写した。最近の外国映画やドラマでは、韓国はかつてのように未知の土地としては描かれていない。映画「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」や、最近公開された「COLOSSAL」で韓国を象徴する風景は大都市だ。しかし、「COLOSSAL」での韓国の夜の街はただの居酒屋や汚れた立て看板、人々でごった返している様子程度で描かれており、米国で撮影したソウルの場面は「おもちゃ商店」という大きな看板をつけたり、日本風居酒屋に辛ラーメンのポスターを付けた奇妙な姿だ。

 

 

K-MANIA
韓国と関連した映像の中で最も多く見られるキーワードは「K-POP」と「KOREAN FOOD」で、そのうちの「K-POP REACTION」映像では、K-POPに接した外国人の様々な反応を見ることができる。数年前にアップロードされた画像の場合、KPOPに初めて接して当惑したりやたら熱狂する映像が多かったが、最近では「NON KPOP FAN」、「FIRST TIME」、「MASHUP」などのキーワードが追加され、比較的細分化されたリアクションを見ることができる。また、K-POPミュージックビデオを見たクラシック専攻の人々のリアクションを盛り込んだ「ReacttotheK」でIUの「レッドシューズ」、東方神起の「Something」などジャズ風のK-POPがどのように素晴らしくて素敵かを説明するなど、ますます細分化された関心を示している。 「KOREAN FOOD」を扱うユーチューバーは「不鶏焼きそば」や「猟奇トッポッキ」(訳注:韓国の人でも完食出来ない位にめちゃくちゃ辛い)を食べることを「エクストリームスポーツ」に分類し新たな視点を提示したり、国内で「英国男」として紹介されたジョシュは、フライドチキンのように元々は韓国料理ではないが韓国の人々が日常的に楽しんでいる料理を「韓国」として紹介す​​る。今まで海外に知られていた韓国ではなく、今現在の韓国の多様な文化をほぼリアルタイムで、非常に詳しく紹介することが一つの流れとしてあるということができる。


K-SURPRISE
昨年末から今年初めまでの韓国の「弾劾政局」は、全世界の注目を集めた。特にキャンドルを持って週末の夜に広場を埋め尽くした市民の姿は、米国AP通信、中国の新華社通信と日本のNHK、イギリスの日刊紙「ガーディアン」などを通じて報道されており、特に米国外交専門誌「フォーリン・ポリシー」は「普通の人たちによって植民地から軍事政権になり、また、不完全民主主義体制へと変貌してきた韓国現代史の文脈でこそ可能な事柄」「キムチの様に韓国的で驚くべきこと」だと評価した(「TV朝鮮」)。世界のどこにも見られない特別なデモはそれほど深い印象を残し、2016年12月、スウェーデンのウォッカブランドABSOLUTは韓国のろうそくデモの光景を使用した広告画像を公開した。 「The future is yours to create」というフレーズと共に。これまでABSOLUTがそれぞれの国を象徴するイメージや、現在の最も重要な問題を活用して広告を制作してきたことを思い出してみたとき、弾劾政局とキャンドルデモがどのように世界を驚かせたのかを推測することができる。韓国に対して浮上した新しいイメージの誕生である。


文 ソジヨン
校正キムヨンジン

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外国=主に欧米という論調といい、全体的にかつての日本でもこういうのあったなーデジャブだわーというのを感じた記事だったので、訳してみました。この道はいつか来た道。

 

EXP EDITIONについて英語圏のファンがこんなのKPOPじゃないと1番文句をつけてるのが面白いというか、日本のカルチャー(漫画やアニメやアイドルの分野)でもよくあるやつですね。スコット・リヴァースやマーティ・フリードマンなんかはJPOPをやる人(やりたい人)として認知されてますけど、他の国のJPOP好きからしたらどうなんだろう?

EXP EDITIONのMVはKPOPあるある満載なので、KPOP好きからすると弄られてる感じがしなくもないですが、多分本気で作ってると思うんですよね...Mカに出てましたが、「君の声が見える4」も出ていて6月に日本でも放映されるみたいです。


ABSOLUTは世界各国の都市のイメージで広告作っていますが、日本の場合は東京のポップカルチャーアイコンをモデルにした一連のシリーズや寿司、京都の橋の下を鯉がたくさん泳いでるビジュアルなんかがありました。韓国の広告はろうそくデモなんですね。ああいうのを見ると個人的にはすごいと思うと同時に少し怖さも感じてしまうのですが、安保闘争の漫画やドキュメンタリーに刻みつけられたトラウマのせいかな...

 

ちなみにクラシック奏者の人たちがKPOPにリアクションする「ReacttotheK」は私も好きで時々見てます。「この曲マイナーだね」とか毎回曲をマイナースケールかメジャースケールかに分類する人とかがいて面白いです。ヘンリー(SJM)のバイオリンを「弾いてないでしょ?」って言ったりとか(弾いてます笑)。概ねKPOPを全く知らない人たちなんですが、BIGBANGの時だけ「知ってる」「聴いたことある」と言ってる人がいました。そういえばGleeにファンタスティックベイビーで踊るシーンがあったりしたしなあ。

【ize訳】米国で発見された防弾少年団

【ize訳】米国で発見された防弾少年団

 

2017.05.29

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017052900277255358


防弾少年団が今年「2017Billboard ミュージックアワード」において「トップソーシャルアーティスト」部門で授賞式に参加することは既成事実であった。 「Billboardミュージックアワード」は、「グラミー賞」のように一定の権限を持つメンバーや審査員が候補者を推薦して受賞者を決定する一般的な授賞式とはまったく異なる方法で行われる。受賞部門のほとんどは、Billboardチャートやグラフのスコアを出した項目で構成されており、スコアに換算された実績をもとに結果を予測することができる。そして、「トップソーシャルアーティスト」は、「ソーシャル50」のグラフに基づいて候補を選び、ファン投票によって受賞者を決定する。 「ソーシャル50」は、2010年12月に開始されたチャートで、FacebookTwitter・インスタグラム、YouTubeウィキペディアTumblrなどのSNSで最も人気のあるアーティストを選定する。その過程で、アーティストアカウントの訪問や相互作用、加入者の増加規模などを反映している。防弾少年団は「ソーシャル50」チャートに2016年10月初登場し、今年4月には22回目の1位を記録してマイリー・サイラスとリアーナを抜いて歴代3番目に多くなり、1位を記録したアーティストとなった。現在は26回目を記録しており、この勢いなら28回を記録したテイラー・スウィフトを抜いて2位になるだろう。 1位は?ジャスティン・ビーバーの161回である。

 

2011年以来、ジャスティン・ビーバーが「トッ​​プソーシャルアーティスト」を6年連続で持っていった理由を説明する必要はないだろう。加えて防弾少年団が今年有力な候補となり、受賞者となったことも同じだ。事実受賞するかどうか、または3億票を超えたファン投票の成績が最も重要な、または決定的な瞬間だとは思わない。米国市場が防弾少年団というグループを発見し、人気があるという次元でその存在を確認していくプロセス自体が興味深いからである。防弾少年団は、「ソーシャル50」チャートを着々と上がっていった訳ではない。彼らが「ソーシャル50」チャートに現れた期間はわずか32回だ。彼らは初登場と同時に1位を占めており、先に述べた26回の1位は、その期間中の事だ。残りの6回はアリアナ・グランデが5回​​、ジャスティン・ビーバーが1回1位になった。 そして3位以下に下がったこともない。この言葉は、つまりは2016年10月以前に防弾少年団はチャートの集計対象ではなかったという意味だ。しかし、異例のレベルのソーシャルメディア活動からチャートに入れざるを得ない存在となり、それ以降6カ月以上力を失っていない。

 

K-POPアーティスト、あるいは辺境の誰もが、米国市場でツアーをして全国のネットワーク放送に出演し、さらに多くのアルバムを売るという事を越えて市場に定着するにはどうするべきなのか?防弾少年団がミュージックビデオやステージ動画のレベルではなく、安定した様々な個別コンテンツの提供によってSNS上で高い人気を享受して、それが海外での人気につながったという分析は現在あえて繰り返す必要がない。しかし、その活動を数値で評価し、その結果としての名前を言う必要もないような有名アーティストと同等、あるいは圧倒することができた場合は全く別のことが起こる。 SNS時代の個人放送が既存のメディアを脅かすように、防弾少年団はグローバル音楽市場のレベルでこれをひっくり返した。これらに先立ち、過去10年余りの間にK-POPが従来の進入経路にしようとしていた「米国進出」が、最終的に失敗の歴史に近いのは当然だがどうしようもないことだ。米国でヒスパニック系の割合が無視できないレベルにもかかわらず、音楽市場での「ラテンポップ」の地位を考えるとなおさらだ。この失敗の歴史は、「江南スタイル」の突然の成功によって完成されたかのように見えた。しかし、突然の「ミーム(meme)」によって始まったミュージックビデオの人気と、安定した戦略的アプローチで確保した市場内の存在感は別物として眺める必要がある。どちらがより優れているかではなく、どちらが再現可能であるのか、どのような教訓を残して新しい試みをもたらすことができるのかを問うものである。

 

「ソーシャル50」と「トップソーシャルアーティスト」は、それ自体が軽いチャートや賞という事ではない。 「ソーシャル50」は、「ビルボード200」や「ホット100」に加えて、ビルボードが定期的に言及して分析するグラフの一つだ。「トップソーシャルアーティスト」はビルボードの公式受賞者リストからジャンルに関係なくアーティスト、アルバム、曲の分野を超えて、詳細なジャンルごとに分類される前に位置するチャートだ。要するに、音楽産業界全体で関心を持って見守る集計なのだ。音源販売やストリーミング集計と同じくらい、マーケティングの結果を直接示す資料であるからだ。 (ビルボードはそもそも音楽消費者が楽しんで見るようなチャートではない)防弾少年団の次の曲はおそらく、SportifyとApple Musicの新曲プレイリストで見られることになるだろう。誰でもが可能な事である。まだ集計対象とされていないだけかもしれない。


文 ソソンドク(音楽評論家)

 

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meme=ミーム:英語のインターネットスラングで、ウェブ上で突発的に広がり、様々なネタにされて拡散していく事。日本でいうと美味しんぼの三銃士ネタとか、最近で言うと「でも幸せならOKです」の写真みたいなものでしょうか。

 

2016年10月といえば「血汗涙」というかWINGSアルバムが出た月ですね。個人的にもBillboardとかのSNS集計ってどこの国の範囲まで集計されるんだろう?とはちょっと思っていたので、ある日突然知らないうちに集計に含まれるものなんだな...って驚きでした。

 

Billboardそのものがグラミーみたいな音楽アワードとは違って業界向けにデータを集計して見せているチャート(単発で見るランキングではなく、流れを見るのがチャートなのでピークではなく推移が重要)ということを考えると、ビルボードアワードというのはその結果を見て米国内の各業者が今後の商売の参考にするのかも?と思いました。ここから何かKPOP業界への新たな展開があったら面白そうですね。
(それにしてもジャスティン・ビーバーはさすが元祖SNS発信で売れた人なだけあってすごい)

【melon mag訳】<アイドル探求生活> アイドルグループの末っ子一斉表示:ボーイズグループ編

【melon mag訳】<アイドル探求生活> アイドルグループの末っ子一斉表示:ボーイズグループ編

 

2017.5.19 パクヒア

http://m.app.melon.com/musicstory/detail.htm?mstorySeq=4965

 

アイドルグループ末っ子一斉表示:ボーイズグループ編(パクヒア)

 

一ヵ月前のリーダー編に続き、今回は末っ子だ。 成長ストーリーが重要なセールス・ポイントとして作用するアイドルシーンでは絶対に欠かす事のできない役割だと言える。

 

しかし、末っ子という言葉から連想される典型的なイメージを思い浮かべるとしたら、どうだろう。 必ずしもそうする理由も必要もないという言葉を伝えたい。 一様にキャラクターもまちまちである上、各自の特技を引っさげて舞台をみっちりと満たしているからだ。

 

デビュー6年目のEXOセフンから「1997年には何かあったのか?」という疑問を抱くようなGOT7ユギョムと防弾少年団ジョングク、最近デビューしたNCT DREAMのチソンなど、ボーイズグループ6チームの末っ子を集めた。


NCT DREAM/チソン(2002年生)

 

2002年生まれ、本名はパク・チソンだ。 不本意ながら絶妙な時期に生まれたNCT DREAMの末っ子チソンは、しばしば「チソンパク」と自分を紹介する。 チソンが属するNCT DREAMは今年5月20日から開かれる「国際サッカー連盟(FIFA)20歳以下(U-20)ワールドカップコリア」広報大使を務めた。 妙な縁を感じずにはいられない。

本稿で紹介するメンバーの中でも年齢が一番若い。 おかげで与えられた時間も十分だ。 活躍を期待してみるのもよいだろう。

 

選曲リスト3
「Chewing Gum」NCT DREAM
「最後の初恋(My First and Last)」
NCT DREAM
「Trigger The Fever」NCT DREAM

 


SEVENTEEN/ディノ(1999年生)

 

「PRETTY U」のステージまでは可愛いらしい雰囲気がふんわりと漂っていたディノは「VERY NICE」から少しずつ顔を変え始めた。 ダンスの動作一つ一つがさらにパワフルになり、カメラを意識してにっと笑う表情も、以前より上手になった。

以前、ディノはあるインタビューで「まだ青春という言葉が意味するものが分からない。 辞書を引かなきゃいけないようだ」と話していた。 この姿を記憶するファン達は彼がどのように「青春」を描いていくのかずっと見守ってあげたいのだ。

SEVENTEENは以前より一段と成熟したイメージでカムバックする予定だ。 これに外的にも内的にもさらに以前より成長したディノがすでに見られることが確信できる。

 

選曲リスト3
「PRETTY U」SEVENTEEN
「VERY NICE」SEVENTEEN
「BOOM BOOM」SEVENTEEN

 


防弾少年団/ジョングク(1997年生)

 

しばらく前にオンラインの女超(訳注:男性よりも女性が多いこと)コミュニティで、ジョングクの名前を入れたニックネームが「流行」といえるレベルまで広がったことがある。 防弾少年団が今のように最高の人気を謳歌する前の事だった。 アイドルグループについてよく知らないコミュニティ利用者たちも、「そんなにハンサムでいい身体をしてるの?」と反応した。

しかし、スタイルが良くてかっこいいという点だけがメリットではない。 リーダーのラップモンスターは、ラップ、歌、ダンスまで多才多能なジョングクに「黄金のマンネ」というタイトルをつけてくれた。 デビュー序盤から着実にほぼセンターとしてチームのバランスを導いてきたのも、彼がこのような能力値を持っているためだ。

ただハンサムなルックスとかわいい性格として消費されがちな末っ子だが、パフォーマンスの実力からもはっきりしたポジションを保有している。 「可愛い末っ子」という一言で大ざっぱに呼ぶにはとても惜しい。

 

選曲リスト3
「DOPE」 防弾少年団
「Begin」防弾少年団
「血汗涙」防弾少年団

 

 

GOT7/ユギョム(1997年生)

 

末っ子だが、なんとなく末っ子のような感じがしない。 自分より年上である残りのメンバーたちとも距離感がなく、気楽に過ごしている。 YouTubeには彼が兄たちに自然な表情でいたずらを仕掛ける姿が盛り込まれた編集映像が既に複数掲載されている。 GOT7ユギョムの話だ。

彼を見ると、紙のように薄い体が目に入ってくる。 しかし、ユギョムが織り成すステージの上の空気は決していい加減なものではない。 動作は正確だが、メンバーたちの中で最も柔らかくて流麗な身振りで振り付けを駆使する。

次のコンセプトではどんな姿を見せるか見守りたい。 より成熟したダンスラインで戻ってきそうである。

 

選曲リスト3
「Just right」GOT7
「Hard Carry」GOT7
「Never Ever」GOT7

 

 

VIXX/ヒョク(1995年生)

 

4枚目のミニアルバムだ。 ちょうどカムバックを知らせたVIXXは、東洋的なムードを強調した「桃源境」をタイトル曲とした。 すらりとした身長と男性的な魅力を表す様々なコンセプトでアピールしてきたVIXXだが、依然として末っ子ヒョクはデビューしたての当時のように愛らしい笑みでファンをときめかせている。

リーダーNはしばしばヒョクの事を「愛嬌がもっとあったら良いのに」と話す。 彼は時々ヒョクに縋ってだだをこね、諦めたヒョクは「仕方ないなあ」という表情で、照れ隠しの愛嬌を見せてくれる。 リーダーと末っ子が演出する面白い光景だ。

ヒョクは2016年に映画「チェイス〜夜明けまで走れ」の主演を務めたりもした。 本格的に演技を始めたので、これからはステージの外でも彼の嬉しい笑みに会えるだろう。

 

選曲リスト
「奇跡(ETERNITY)」VIXX
「The Closer」VIXX
桃源郷」VIXX

 


EXO/セフン(1994年生)

 

セフンは「Glowl」当時"E"、"X"、"O"を描くジェスチャーを担当し、自分だけのシグネチャーを作った。 メンバーの中で最も派手な髪の色変遷史を誇り、ステージでは一様に特有の軽い身のこなしで注目を集めた。

「微子啓=ミジャ(未成年者)」という愛称を持ってデビューしたセフンは、いつの間にかチームで最も大きい方に属する身長としっかりした体を持った大人になっている。 たまにメンバーチャニョルが「おんぶして育てた」と言うが、セフンの幼い頃の写真が目を引く上に、このように大きくなった彼の姿にはファンたちさえ驚きを禁じえない。

最近の彼を見て 「クールだ」と感心する年上ファンの数は1人や2人ではない。時折公開したスペシャルステージで繰り広げた雨水パフォーマンスがすばらしい役割をしたのは間違いない。まだ見てない方がいる場合は是非検索を。

 

選曲リスト3
Growl」EXO
「中毒(Overdose)」EXO-K
「Monster」EXO


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韓国で一番有名かもしれないサッカー選手であるパクチソンと同じ名前のメンバーがいるNCT DREAMがワールドカップU20の広報大使って面白いですね。わざとなのかな。

 

セフンのあだ名「微子啓」というのは微子(ミジャ)が未成年미성년자を縮めた미자と発音が同じだからだと思います。
(中国宋の始祖だった微子啓は微子とも呼ばれます)

【melon mag訳】<アイドル探求生活>OXE、テミン、ロンエラまで。 SMの非公式グッズを紹介します[ウェブマガジンウェーブ]

【melon mag訳】<アイドル探求生活>OXE、テミン、ロンエラまで。 SMの非公式グッズを紹介します [ウェブマガジンウェーブ]

 

2017.5.5 weiv

 

http://m.app.melon.com/musicstory/detail.htm?mstorySeq=4924

 

[OXEからテミン、ロンエラまで。 SM非公式グッズを紹介します]

 

SMエンターテインメント」というと思い浮かぶキーワードは何だろうか。 「国内最大規模芸能事務所」という会社の規模を思い浮かべる人もいるだろうし、「SMP」に代表される独創的な(あるいは過激な)振り付けを思い浮かべる人もいるはずだろうし、音楽的な観点で「先端」を追求するというイメージを持っている人もいるはずだ。 いずれも肯定的であると同時に「最高」という印象を持っているキーワードだ。

 

ここに個人的に追加したいキーワードがもう一つある。 「グッズ」だ。 ソウルのCOEXアーティウムにあるSMTOWNを初めて訪れたとき、ショップに展示されたグッズの多様性とクォリティー全てに驚いた記憶がまだ生々しい。 SM所属アーティストが印刷されたカレンダーやうちわのような一般的なアイテムから指輪とポーチのような実用的な商品、ポップコーンのような奇妙なコラボレーションにまで上るグッズの範疇は、予想可能な範囲とそうでない範囲を包括していた。

 

# OXE?EXO?

 

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2014年7月22日、EXOのメンバーチャニョル(CHANYEOL)のインスタグラムに掲載されたある写真はファンを笑わせた。 「EXOに対抗するアイドルグループOXEです」 という文章とともに、玉璽を六つ撮った写真を掲載したツイートをキャプチャーしたチャニョルは「押し出されないようにもっと頑張ろう」というコメントをつけた。 そうしなくても、すでにツイッターでは人気のあった(元ツイートは2013年10月に掲載された) 該当ツイートは聖地となり、2017年5月3日現在、7,000個を超えるリツイートを記録中だ。

 

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とにかくその結果、Tシャツが作られた。 冗談ではなく本当に。当該ツイートをしたSuregi Silk Print代表(兼ブラックメタルバンド、黒ヤギ / Huqueymsawのドラマー)に聞いたところによると、2014年7月26日から2日間にわたってOXE Tシャツを販売し、多くの人たちがこのTシャツを買っていったという。 おそらくアイドルメンバーのインスタグラムでの一言がグッズにつながった最初の事例ではないかと思う。


#2 テミンテミンテミン

 

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SHINeeテミンの名前を3回叫ぶと何でも叶うらしい』


SHINeeファンに伝わる俗説の一つに、「イテミンイテミンイテミン」と3度叫んだ後、願い事を祈るとその願いが叶うという話がある。よく 「3テミン」として知られているこの伝説(?)は、SMでもランプが描かれた公式スマホケースが作られたことがある。

 

そしてこの「3テミン」に公式グッズではない非公式グッズにまで製作されるに至ったのはアンダーグラウンドDJクルー NO MUSICがその主体だ。 2016年8月、月刊定期パーティー「NO CLUB」の1周年を迎えたNO MUSICが準備した特別マーチャンダイズがまさにこのTシャツだった。

 

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「テミン」の日本語のカタカナ表記「テミン」をTシャツの中央に大きく3つのちりばめたティーシャツは"NO CLUB"入場券と一緒に限定数量で販売されたが、一日で売り切れた。 さらに、このTシャツは2016年9月、ソウルで開かれたSHINeeのコンサートで、テミン本人に直接渡されるに至った!

 

NO MUSICのメンバーDJㅇㅇは日本の音楽/ファッションウェブマガジンFNMNLとのインタビューにおいて
ツイッターK-PopをプレイするDJは真のDJではないという話が出たことがある。 しかし、我々はSMの音楽こそ現在韓国でとても重要な位置を占める音楽だと思う。 実際にパーティーでSMの曲をかけると雰囲気がすごくよくなる。 だから、もしも私たちのイベントで反発があるとしても私たちはテミンを主張したかった。 Tシャツを製作したのもその一環だ。 私たちはK-Popをプレイすることに恐れを感じない」
と該当Tシャツについて述べた。 実際にアンダーグラウンドエレクトロニック・シーンで最も多くプレーされるK-PopSMエンターテインメントの曲であることを勘案すると、これは考えてみれば当然のコラボレーションかもしれない。


#3 (uh)and that is a long ass ride

 

f:id:djmusmusculus:20170520165438j:image


筆者は2016年を代表するトラックの一つとしてNCT Uの「第七の感覚(The 7th Sense)」を挙げた。 ただ「うまくつくった」としか言えないこの曲はアイドルがグローバル大衆音楽最新の潮流(ここではトラップ)を吸収する時に模範とすべき事例だった。 そしてこの素敵な曲の中でも、マークが片足を壁に上げ、自分のヴァース(Verse)を撒き散らした瞬間は最も印象的なモーメントだった。 「新人であるのに」とか「アイドルなのに」のような野暮な修飾語などは必要ではなかった。 彼のラップはそれ自体が聴き手を掌握する力を持っていたからだ。


そしてそのようなマークのラップに注目したのは私一人だけではなかったようだ。 「Uh And that is a long ass ride」という象徴的な1フレーズをサンセリフ書体で胸の部分に付けたスウェットの販売が、今年3月と4月の2度にわたって行われたからである。ロイヤルブルー、ブラック、レッドの3つの色で発売された「ロンエラ」スウェットを買った人の中の何人かは、暗闇で光る文字に驚いたという裏話もある(夜光塗料だった)。いつかNCT Uの活動が再開された時、Tシャツにするべきもう一つの大きな歌詞が誕生することを願っている。

 

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メロンで別の記事を読もうとしていたらこの記事が目について、なんじゃこれと思ったので訳しました。


テミンTについては文中にもあるようにツイッターで話題になった後にFNMNLが作成したクルーの人にインタビューしてましたが、FNMNLの記事ではサムテミンの件には全く触れてなかったですね。記事を書いた人が単純にサムテミン伝説(?)を知らなかったのかな?サムテミン伝説を知らない人が見たら、あのTシャツに3つ連呼されてる意味わからないんじゃないかと思いますが笑笑

 

個人的にこの記事でそうだったのか!!と思ったのが、SMTOWNで売ってるSHINeeグッズ、オニュは豆腐でジョンヒョンは恐竜、ミノは炎でKEYは鍵モチーフというのはわかったんですけどテミンだけなんでティーポットなの?と思ってたんです。

f:id:djmusmusculus:20170520165831j:image

でもこれ、ティーポットじゃなくてランプだったんですね...?! 願いを叶える魔法のランプだったのかーってめっさスッキリしました。ちなみにランプからテミンテミンテミンがとびだしてるスマホケースはこれかな。

f:id:djmusmusculus:20170520165840j:image
(画像諸々お借りしました。今回ばかりは画像がないと意味がわかりづらいかと思ったので...)

 

「ロンエラ」というのはlong ass rideの略だと思います。略してロンエラT。
ちなみに原文にある맨투맨을=マンツーマンとは韓国語でスウェットの事です。日本とちょっと違う外来語の例ですね。

ちなみにロンエラスウェットはこちらのTwitterアカウント@a_long_ass_rideで販売されていました。(現在は販売終了しています)

 

OXEは玉璽(印章)=옥새 =オクソ→OXE...っていうダジャレ...。
に対する「押し出されないように頑張らなきゃ」(ハンコだけに)っていうチャニョル...しょーもなさすぎて双方に好感しか抱けません。

 

OXE Tシャツを作ったブラックメタルバンドのドラマーの人の曲がmelonのリストに入ってなかったので貼っておきます。めっさブラックメタル

 

【ize訳】アイドルが超能力を使うとき

【ize訳】アイドルが超能力を使うとき

 

2017.05.17

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017051622557244325

 

EXOは、アイドルグループにファンタジーを加味することで何ができるのかと言うことをはっきりと見せてくれた。 メンバーたちがそれぞれ違う超能力を持っているという設定は、TWICEが似たような事を活用したように、メンバーそれぞれにキャラクターを付与することができる。 このキャラクターたちが集まって形作られるストーリーは、一つの世界観となってステージに活用できる可能性がある。 キャラクター、ストーリー、さらに世界観が作られ、ファンたちはコンテンツがまだ明らかにしないことを想像しながらそのグループにのめり込む。 EXOはデビュー当時からファンが世界観を解釈しようとし、SEVENTEENの今回の個人ティーザー映像もファンが多様な解釈を出した。 しかし、ファンタジー的な要素でより重要なことは、その内容自体よりもそれを通じて明らかになるグループのアイデンティティだ。 正確には、それをきちんと見せる事ができるグループだけがファンタジーを描くことに意味を見いだすことができる。 EXOのキャラクター設定は、それぞれ別々に魅力的なルックスのメンバーたちに本当に漫画や映画の主人公と同じような性格を与えた。 TWICEは「TT」ミュージックビデオのようにメンバーたちが童話の中に出てきそうなキャラクターを演技しても、「Signal」のように超能力少女になっても、男子に愛おしく見られたい女子というキャラクターを強調する。 「Signal」の個人の写真ティーザーでツゥイがこぶしで机を壊す力を持ちながらもカメラに向かって可愛いらしく笑う姿は、このコンセプトの意図を示している。 超能力がメンバー個々人の特性とどのようにかみ合っているかを見せられていないという惜しい部分はあるが、超能力というコンセプトを通じてグループの性格を見せてくれている。

 

SEVENTEENは超現実的な設定がグループの根本的なアイデンティティを見せてくれる装置となる。 チーム名である17とメンバー数の13はいずれも素数、セブンティーンのアルバム名は「All」と「Alone」のどちらにも読める「Al1(one)」だ。 ティーザーの内容は素数のように一人で存在するメンバーそれぞれが、映像の最後で他のメンバーと連結される余地を残している。 SEVENTEENの所属会社プレディスエンターテインメント(以下、プレディス)は「映像の意味に対する具体的な解釈は、ファンの領域」とし、「ただ、SEVENTEENの根本のメンバー達の強いケミストリーをチームの発展にふさわしいスタイルで見せたかった」と明らかにした。 プレディスによると、アルバムのタイトル曲は、映像ティーザーの雰囲気を引き継いで「『Alone』が『All』になる前」の少年が体験する感情のストーリーであり、映像ティーザーはこのような感情の雰囲気を事前に提示する装置であるということだ。また、今度の映像ティーザーの設定は次のアルバムにも続く予定だと明らかにした。 このグループの重要なアイデンティティであるケミストリーが、ファンタジー的な設定を通じてグループのコンテンツの中に入って来て、それがアルバムの雰囲気を説明する装置としても活用される。 ファンタジー的なコンセプトがグループのアイデンティティを作りだしてくれるのではない。 グループのアイデンティティによく合うファンタジーを探して整えるのだ。

 

EXOとともに、コンテンツを通じて仮想のキャラクターとストーリーを作る事において最も成功したボーイズグループが防弾少年団という点は、意味深長だ。 「学校3部作」と「花様年華」につながる彼らのストーリーには超能力やヴァンパイアは登場しない。 しかし、彼らがアルバムと各種映像、またはファンミーティングやコンサートを通じて伝達するコンテンツは、反抗すらできないほど苦しめられてきた少年たちの挫折と彼らの絆を一貫して伝達する。 この過程を通じて、最初からファンタジーの中の主人公ではなく教室の後方にいるひねくれた子供たちとして出発した防弾少年団は、そのアイデンティティを維持しながら空間的には学校の外へ、時間的には少年から青年になる直前の瞬間までに世界観を拡張することができた。 芸能事務所がアイドルを通じて本当に作らなければならないファンタジーは、このようなものかもしれない。 Mnet「プロデュース101」のようにファンタジーの正反対側にあるアイドルが消費される状況なら、なおさらだ。 「プロデュース101」で特定の出演者を支持するファン達は、放送内容だけでなくTVの外でも彼らを追いかけ、実際の私生活と人間性までを理解しようとすることもある。 その過程でファンはそれを有利に解釈しようとし、アンチは彼らの人気を落とすための言葉尻を探している。 これらはファンが出演者の現実を踏まえて自ら作り出した幻想もしくは妄想、または悪夢と言える。 それなら、アイドルの所属会社が作ることのできるそれ以上のファンタジーとは何なのか。 それがまさに今芸能事務所がMnet、またはファンに対して持つ事ができる競争上の優位性だろう。

 

文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン


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コンセプトにおける「ファンタジーVSリアリティ」という事でしょうか。
練習生達の現実がわりと剥き出しのプデュ2(まだ実際には素人ゆえに、番組に出ない部分の個人情報もファン活の名目でネット上で流されまくりという点で)、主に消費できるコンテンツが「生身の練習生の姿そのもの」だしそれしかないのでそうなるのが必然ではあるんでしょうけど、これに「プロの」芸能事務所がどういう形で対抗していくのかという。

 

アイドルのコンセプト上の「リアリティ」も結局はファンタジーにすぎないわけですが、コンセプト自体に実際のメンバー達の姿を重ね合わせて世界観を(勝手に)増幅させる装置でもある「ファンの妄想力」を最大限に爆発させる事が出来たグループが、現状では防弾少年団という事なのかもしれません。「傷つきもがきながらも青春を生きる」というコンセプトは、ちょっとした挫折やアンチから受ける攻撃すらも世界観の一部に取り込む事が出来る、10代〜20代前半においては最強の装置のように見えます。デビュー前後からリアリティや親しみやすさを全面には出してこなかったEXOみたいにファンタジー方面に振り切るのも素晴らしい作り込みなのですが、いざ現実のグループが問題に直面した時に「セットの裏側が見えてしまった」感じがグループのアイデンティティを揺るがしかねないというのもあるかも。

 

とはいえ、リアリティをファンタジーに昇華させる場合は徐々にうまく成長させていかないとコアのファン層の世代や趣向が若干狭くなる感じはありますし(コンセプトがどうしても似たような感じにはなるので)結局コンセプトに頼りすぎないというのが大事なのかなあと思いました。

【ize訳】「プデュ2」、「オタク」が全部やる番組

【ize訳】「プデュ2」、「オタク」が全部やる番組

 

2017.5.15

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017051423567269997

 

Mnet「プロデュース101シーズン2」(以下プデュ2)の1次グループミッションのステージは初回が電波に乗る前に行われた。 しかし、競演を準備していた当時、すでに参加者たちの間で「ジ・アベンジャーズ」と呼ばれる組があった。 短い自己PR映像とプロフィール写真、そしてMnet MCOUNTDOWNで公開された「僕だよ僕」のステージだけでインターネットで一部の参加者らが反応を得て、彼らは視聴者から「ウィンク男」「センターフィ」「ブラケット少年」のようなニックネームまで得た。 「プデュ2」の情熱的な消費層は歴代サバイバル・プログラム以上に速い反応を見せている。

 

製作陣はこのようなファンドムの反応を放送に積極的に活用する。 放送前にすでに作られた参加者たちのニックネームに言及して文脈を説明するため、ネットに掲載された書き込みを集めて見せる方式だ。 さらにさほど広く知られていない事実を特定コミュニティ特有の過激な言い方そのままに表すことまでしている。 キムジョンヒョンの脱毛説について言及し、「DCインサイド『プロデュース101シーズン2スレ(ギャラリー)』」に掲載された「カメール、脱毛虫だ파양했긔...」のような書き込みまで引用するほどだ。 情熱的な視聴者が自らを「搾汁機」と表現する現象は象徴的だ。 参加者たちの魅力は、しばしばMnetが明らかにしていない話を発掘し画面の隅から隅までを見つめる彼らによって完成される。

 

初のグループミッション収録当時は「Sorry Sorry 2組」メンバーたちは大きく注目されていなかった。 しかし、インターネットコミュニティではこれが結果的に「そのままデビューしてもいいくらいに」良いグループになったことについてメンバーを選んだファンミンヒョンの選択眼にスポットがあたった。 これは十分に興味深かったストーリーだ。 しかし、放送ではこのような内容は出なかった。 製作陣は不真面目なメンバーの行動を見せ、すでにリアリティー番組で何回か繰り返された話を見せたにとどまった。 そのため、放送が一歩遅れて視聴者の反応を追っていくこともしばしばだ。 パクジフンは不動の投票1位を走る話題の人物だが、彼の私服のセンスを発見したのはファンだった。 以降「プデュ2」は「釈明の時間」を与え、ファッションテロリストとしてのキャラクターをショーの中に取り入れた。 カンドンホのマイクが壊れた時ライクァンリンが近づき、自分のヘッドマイクを直接つないであげた場面は、実際の放送ではカットされた。 この場面が放送で活用されたのは、いわゆるファンの「セルフカメラ」でこの姿がインターネットで反響を得た後だ。 話題になるに値する場面も、彼らが形作る参加者同士の関係性もすべてファンが捕捉する。 さらに、参加者たちの話題も「悪魔の編集」よりは視聴者らが発見したSNSでの議論で浮上した。

 

自分が応援する参加者のために喜んで票を投じたいように作るのが放送を見る重要な理由になるショーにおいて、ファンドムが一種のバイラルマーケティングのように、彼らの魅力を伝播するというのは予想可能な現象だ。 プログラムが見せていない部分まで注目し、参加者の個性を見いだして、「営業」という名で潜在的消費者たちに自分の推しの少年が何故票を受ける価値があるのかを紹介する。 事実上の広報チームがしていそうなことまで担当している「オタク」たちは、NAVER TVキャストのクリック件数を上げるため、ストリーミングを奨励して地下鉄の広告のためにお金を集めている。 しかし、ファンたちはコンテンツ自体に関与することはできない。 自分たちが応援するアイドルが歌う曲を作る事はできず、舞台を作って行くことも全般的に参加者個人の能力である。 しかし、「プデュ2」は放送もファンドムが引き出すもの以上を見せられない。 出演者のキャラクターや面白さを与えられるポイントはすべてファンドムの自発的な「営業」に借金している状態だ。 また、出演者は多くの所属事務所が長ければ数年以上トレーニングさせた練習生達であり、番組の人気に決定的な役割を果たした組別ミッションにはEXO、防弾少年団SEVENTEENなど今一番人気のある男子アイドルのヒット曲が含まれていた。 デビュー後に彼らと競争関係になるグループのコンテンツを、出演者の魅力を高めるのに利用しているわけだ。 もちろん、このような番組を制作する資本とメディアを持ったことは重要である。 しかし、コンテンツ、ひいてはアイドルグループ製作ということにおいてMnetの役割が何なのかは疑問だ。

 

Mnet「プロデュース101」ファーストシーズンは相当な話題になり、それだけにMnetはシーズン2に関しては有利な立場で放送を進行している。 「プデュ2」で最終11人に選ばれたメンバー達は、シーズン1とは違って2018年12月31日まで契約する。 それだけ長い期間、様々な所属事務所の練習生たちを通じて収益を出すことができる。 一方、その分選ばれた出演者と所属会社に収益を保障できるレベルの良いコンテンツを作って納めなければならない状況でもある。 しかし、今Mnetはファンドムの「営業」と既存の芸能事務所の優良コンテンツを負わせたこと以外には、何かを良くやっているとは言えない。 「プデュ2」と関連して最近、各出演者たちのファンドムが葛藤したり、雰囲気が過熱しつつもいくつかの不祥事が起きたりもするのはこれと無縁ではないだろう。 Mnetが明確な方向性を見せられない状況で、ファンドムのエネルギーに頼ったコンテンツは統制できない問題が起きたりする。 果たしてMnetが「プデュ2」とその後に、ファンドムを満足させるようなコンテンツを作り出すことができるだろうか。

 

文 イムスヨン
校正 キムヨンジン


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男性アイドルにつくペンドム特有の熱気と結束力で、シーズン1の女子バージョンとはまた違う過熱の様相を見せているプデュ2ですね。
確かにプデュに関しては最終11人が残ってグループができて、そのグループの活動が終わったその先...というのが事務所によって割と明暗が分かれたりしないのかというのが一番の不安要素な気がしてます。
審査員の審査で「技能的に」選ばれることと国民プロデューサーが「自分の好みで」投票することに対するシーズン1以上のギャップも垣間見えて、システム的な矛盾も以前より浮き彫りになってる感じもしますが。

 

そういえばシーズン1で最終的にI.O.Iに選ばれた子達の現在はどうなのか?と思い見てみました。

 

プロデュース101シーズン1 最終メンバー決定日:2016年4月1日
I.O.I活動期:2016年5月5日〜2017年1月29日

 

《元I.O.Iメンバーの2017年5月現状》

イムナヨン(Pledis)→2017年4月PRISTINデビュー
キムチョンハ(M&H)→2017年4月ソロデビュー
キムセジョン(Jellyfish)→2016年6月 gugudanデビュー。ZICOプロデュースのソロ曲「花道」にてリリース直後音源チャート1位獲得(GAON週間チャート2位)
チョンチェヨン(MBK)→プデュ参加時点でDIAよりデビュー済、活動終了後DIAに復帰
チュギョルギョン(Pledis)→2017年4月PRISTINデビュー
キムソヘ(元Redline)→個人事務所S&P設立 未デビューだがカフェをオープン
チェユジョン(Fantagio)→未デビュー・グループ名「아이틴걸즈」にてデビュー予定との情報あり
ユヨンジョン(STARSHIP)→2016年8月宇宙少女合流
カンミナ(Jellyfish)→2016年6月gugudanデビュー
キムドヨン(Fantagio)→未デビュー・グループ名「아이틴걸즈」にてデビュー予定との情報あり
チョンソミ(JYP)→未デビュー・ソロで各種バラエティにて活動中

 

(ユヨンジョンとチェユジョンの名前が逆になっていたので訂正しました。教えてくださった方ありがとうございます!)

 

《ベスト11以外の参加者の状況》

キムヒョンウン・パクセヒ・キムミンジ・イジニ(KCONIC)→Bulldocとして2016年12月デビュー

 

キムジュナ(MUSICK)→2016年9月ソロデビュー

 

カンソラ(青春ミュージック)→2017年1月ソロデビュー

 

コスア(YAM&HOTCHICS)→Seeartにてデビュー(ですがちょっと変則的なデビュー方式らしく、MVは動く写真だし放送活動も韓国のニコ生みたいなコンテンツだしでいつがデビューなのかはイマイチはっきりせず。デビュー曲は出ましたが)

 

ハンヘリ・カンシヒョン・キムユンジ(スター帝国)→OMZM(オルマンチョルマン)というグループで17年上半期にデビュー予定だそうですが、もうすぐ上半期終わりそう。

 

チェウンビン→GMのサポートでプデュに参加していたけど実はNextarとの専属契約が残っており、GMから訴訟を起こされた。

 

イヘイン&イスヒョン→所属事務所のSSエンターテイメントを相手に専属契約無効訴訟を提出。その後2人ともHYWYエンタに移籍してガールズグループとしてデビュー予定とのことだったが、イヘインはパニック障害で事務所を辞めたとのこと。

 

クォンウンビン→CLC合流

 

 

とりあえずメジャーなニュースになっていた事だけまとめてみました。I.B.IやC.I.V.Aなどの企画グループもありましたね。
プロデュース101みたいに色んな事務所の練習生が一堂に会する機会ができてしまうと情報交換もするでしょうし、「あれ?うちの事務所ヤバすぎ...?」って気づいてしまう練習生もいそうな。

すでに売れている先輩がいる中堅事務所は、プデュの前から新グループについて既にある程度準備はしていたのか動きが早いですけど(早いとI.O.I活動中にデビューさせたりとか)それ以外はプデュ1終了から1年経ってもまだ目立つ動きはあまりないようでした。

 

 

【ファーストメディア訳】アイドル話⑦「エンタメスタッフ」として生きること

【ファーストメディア訳】アイドル話⑦「エンタメスタッフ」として生きること

 

2017年5月5日16:12 パクヒア

 

アイドル話
韓国にはすでに数百人にのぼるアイドルがいる。 全体人口数に比べるといくらもない数字だが、社会的に彼らが占める割合は様々な面で少なくない状況だ。そして大多数の人々は気楽に軽い気持ちで彼らを消費するが、見えない裏には気を使っている色々な話が見え隠れしている。 そこでアイドルたちが成功の軌道に進入するためどのような熾烈な努力を傾けていて、その過程でいかなる心理的苦痛を経験しているのか、また、どのような悩みをするのかなど、関係者らの言葉と素朴な経験を借りて何度か記録を残してみようと思う。


http://www.thefirstmedia.net/news/articleView.html?idxno=34708


芸能事務所のスタッフたちが経験する苦情についてはすでに何度も話が出たことがあります。 最近は企業評価サイトに掲載されたいくつかの芸能事務所たちに対する評価がSNS上で大きく話題になったりもしました。 業界の特性上、上辺では華やかに見えるが、それがそのままスタッフ自らの名誉や富と直結するわけではないという内容でした。

芸能事務所のスタッフたちは毎日焦燥した中で会社生活を続けて行きます。 最近は1年365日が「活動期」に他ならないからです。 特にアーティストが多数所属している会社なら、一つのグループが活動を終えた瞬間、また他のグループが活動を開始したりします。 同時に数グループが活動する場合もあります。 前者であれ後者であれ、仕事が絶えず動き続けて休む暇がありません。

さらに、シングル、ミニアルバム、レギュラーアルバム、ミックステープに至るまで、アーティストが音源を発表するやり方も非常に多様化しました。 また、オフラインで正式活動を終えてもSNSやその他のインタビュー、番組の撮影などを通じて顔を知らせる必要があります。 ツアー公演にすぐ取り組むべき場合もあります。 空白期を長く持っていれば他のアイドルグループにファンを奪われることもあるために、カムバック周期も短くなりました。

こういうわけで、スタッフたちは毎日のように他のグループと差別化する何かを捜し求めるために忙しいです。 他のグループのチェックも絶えずしなければならず、かぶってしまうものはないのかを細かくチェックしていき、次のコンセプトの準備も怠ることができません。

 

#嵐のようなカムバックシーズン

カムバックを前にすると緊張感で会社内はさらに忙しいです。 真夜中にティーザーを公開する場合にはその後で何時間にもわたってファンの反応を見てから初めて帰宅の準備をしたりもします。 ファンが不満を提起でもしたら、しばらくは殺到する罵詈雑言を見ながらも最後まで耐えなければなりません。

「在宅勤務でチェックする場合もあります。 しかし、どうせしなければならない仕事と仕事が終わる時間が決まっていないので、できるならそのまま会社にいます。 ティーザーを公開してからSNSをずっと見て、次の朝に会議で発表しなければならない内容を整理していたら早朝の二時、三時です。 そのくらい時間に帰宅するのが思ったより多い方です。 ところが、そこに不満や非難の言葉まで見続けるのは精神的にとてもきついです。」
(関係者A)

ただし、職種によって忙しい時期と類型には少しずつ違いがあります。 マネジメント部門と広報部門、経営部門など各部署によって引き受けている仕事が違いますからね。 しかし、どこの会社でもカムバックの前後にすべてのスタッフがアイドルに劣らず膨大な量のスケジュールを消化するのは事実です。

「重要な打ち合わせのためにご飯を食べるときもノートパソコンを持っていかなければならない場合があります。 会議もまともに終えなければならないが、約束の時間の30分前、ひどい時は10分前に所属芸能人らに急に仕事が入る場合もあるんですよ。 いきなり上層部が急な仕事をさせる時も多くて、ずっとまともに考えられる時間がないと思ったほうがいいです。 一度に一つのことを処理できる場合がほとんどありません。」
(関係者B)

このスケジュールと少し違った動きをする部署があるとしたら、練習生のキャスティングやトレーニングを担当している場所(通常は新人開発チーム)です。 状況によって支援人材が派遣されたりしますが、基本的には既存のアーティストの活動の日程に付属したスケジュールがないために若干違いがあります。 例えば、他のスタッフが一般サラリーマンたちのように週末に休むとしたら(残業がないという仮定の下で!)、トレーニングチームのスタッフたちは逆に平日に休む場合が一般的です。 練習生のレッスンスケジュールは週末に多く入るからです。

 

#不足している?時間とお金


アイドル芸能事務所で働く上で最も大変な点は何なのかと聞きました。 インタビューを受けた方の大半が余暇時間をきちんと楽しむことができないという点と、金銭的な困難を挙げました。

「自分の時間がないんです。 自分の人生がないということ。だから私は周囲にエンターテイメント業界で働きたいという人がいたら、手遅れになる前に自分の人生を捜し求めて外を見ろと冗談のように話しています。 ハハ。」
(関係者C)

「お金が問題です。 若い頃アルバイトで得たものよりはるかに少ない収入ですが、時間は昼夜を問わずにフルタイムで働かなければならない。 私は自活していますが、あまりにも給料が少ないため、引き続きカードの泥沼から脱することができない状況で生きてきました。 病院へ行く時間もありませんが、ずっと通院するにはお金がなくて行きにくい場合も多いです。」
(関係者D)

昨年アイドル業界関係者インタビュー集「IDOLMAKER」を進めながら最も印象深く迫った部分があります。 ボーカルトレーナーキムソンウン氏が言った言葉です。 彼女はアイドルトレーニングの過程では本来家庭と学校でしなければならない社会化トレーニングもしなければならない為に、トレーナーたち自身も必死で責任感を持たなければならないとしていました。 しかし、多くの子どもたちに会って授業に熱中するほど、反対に自分の人生がなくなっていくのが虚しいと。

「自分がアーティストとして持つことができなかったものをトレーナーとして感じる生きがいで埋めていたんですよ。 (中略)子供たちが一つずつ良くなって歌手となっていく事がすごく嬉しくて、自負心もあります。 また、子供たちがデビューしてからも誰よりも頼もしく支えてくれる存在、社会生活で大変な事があればいつでも来られる先輩のような役割をしながら、感情的な交流が行われるじゃないですか。 今まではそんなことだけでも十分幸せだったのですが、同じような事がもっと必要になったんです。」(「IDOLMAKER」43p)

キムソンウンさんがおっしゃる「同じような事」というのは自分の作品に対する情熱でした。 忙しいスケジュール、練習生たちを中心に帰って行く自分の日常にたびたびむなしさを感じますが、それよりもっと残念な点は、ボーカリストとして本人がやりたいことを十分に果たせるような時間がないという点だとおっしゃいました。 もちろん、キムソンウン氏はボーカルトレーナーであり、特定のプロダクションに所属されている方ではありません。 しかし、芸能事務所の内部スタッフも結局は本質的に同じ悩みを持っています。 具体的な状況と業務形態が違うだけです。 彼らの人生を気使いながらも、いざ自分自身の人生はきちんと得られていないという考えをする時があるそうです。

「ステージに上がっているアイドルたちを見ながらも、ある瞬間に『自分』が何をしているのかわからなくなる」と話すスタッフがいました。 普段は余暇さえまともに楽しむのが難しいほど多くの仕事をしているが、いざ自分に残るのものは何なのかと考えようになるのでしょう。 今の困難が本当に「自分」の為なのか疑問になると言っていました。 ここに低い賃金まで不満に感じられたら結局、仕事をやめる事になるのでしょう。

一方、実際のプロジェクトを進行する際に生じる困難について吐露するスタッフもいました。

「本当に徹夜で企画して、難しいコンファームも受けて撮影がまさに進行すれば出来上がる状況だったんですよ。 ところが部署同士の協力がうまくいかず、子どもたちも『撮影しないのかな』と。 企画段階で言ってくれればよかったのに、全部の準備が終わった段階でこのような状況になったので、本当に腹が立ちました。」
(関係者E)

「自分が出したアイデアが会社内部で問題が生じて失敗に終わったんですが、それをしばらく後で他のアイドルグループが使って成功したんです。 あれは辛かったです。」
(関係者F)

 

部署が異なるスタッフ間の問題というのは一般の会社でもよく発生します。 しかし、コンテンツの主人公が「魂のない物」ではなく、「自意識がある人間」であるという点が違います。 コンテンツを企画することはスタッフの役目ですが、アイドルたちが核心的な役割を遂行しなければならないために、意見が合わないと仕事が白紙化されることもあります。 また、芸能業界の特性上多くの部分をスタッフ個々人の感覚に依存している為、適切なマーケティングタイミングを逃すと予想よりさらに残念な結果を受け取ったりもします。

#どうして引き続き「エンタメスタッフ」をするのでしょう?

このように様々な特殊な状況に耐えながらも、仕事を続けている理由を聞きました。

「子供たちがうまくいけば気持ちが良いです。 1位なら良いのは当然で、そうなれば会社の雰囲気も自然に明るくなります。 明け方まで会社で働いていても、子供たちが通り過ぎながら、『ご苦労様です。 ありがとうございます』と言ってくれればやり甲斐が感じられますね。 そして新人のころから『私たち一緒に頑張って成功しよう!』とお互い応援してきて本当にうまくいけば、その喜びがあります。」
(関係者A)

「音楽好きな人たちに大きな満足を与えことができる職場です。 そして、会社が有名なら周りの人たちの間で「この会社で働いてるの?すごい芸能人と働くんだ」という話を聞くこともあります。 若い時にしてみるべき価値はあります。」
(関係者C)

中には目に見えて現実的な理由を持つ方たちもいました。 冗談半分、本気半分で漏らした本音だと思いました。

「部屋の家賃を払うお金が急いで必要だから? ハハ。本当にそれが理由のようですけど。 でも、当然仕事から得るものが面白いからやめないというのも大きいですね。 私の場合、メンバーたちと会社を連結する役割をしているのでコミュニケーションが完璧に成功した時に達成感があります。」
(関係者D)

「この業界で働いていると、周辺には羨望する人が半分、無視する人が半分です。羨望する人には『自分はこれだけやっている』ということを見せなければいけないし、無視する人には意地でも耐え抜いている姿を見せなければならないと思うんです。個人的にはスーツを着て働くことに自信がないので、服装の点が楽です。」
(関係者F)


大変な状況でも「エンタメスタッフ」達だけが感じられる喜びとやりがいがあります。 自分には直接的にスポットライトが当たるわけではないが、高いアルバム販売量と年末の授賞式の成績を合わせた時に感じる快感は言葉で説明できないほど大きいと言います。 私もその話をしながら目を輝かせ方たちを素敵だと思いました。 しかし、包装紙をむけば、思ったよりも涙ぐましい日常が明るみに出ますね。

 

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ここでいうエンタメスタッフとはもちろんいわゆる事務だけでなく、制作に関わるミュージシャンやコレオグラファー、ダンスの先生なども含まれるんでしょうね。昔アーティストとして事務所に所属していた人が後にスタッフの転ずる例も多いですし。

 

以前古家さんが雑誌のコラムで書いていましたが、韓国は日本に比べてマネージャーが頻繁に変わる事がとても多くて、ほとんどが仕事がとても大変な割に給料も休みも少ないからだそうです。自分の意思としてはやりたくても体がついていかないとか。

確かにマネージャーというのは常にアイドルに帯同する上に担当のアーティストのスケジュールがない間も会社マネージメント業務があるので、相当大変だろうなあと。しかも韓国のアイドルは売れっ子ほど海外スケジュールが多かったり寮で共同生活をしていて同性の場合は一緒に住みこむパターンが殆どなので、自分の時間はほとんどなさそうですね...