サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【IZM訳】Splash of the year 2016

【IZM訳】Splash of the year 2016

DATE:2016/12

byホンウンソル

 

 http://izm.co.kr/contentRead.asp?idx=28024&bigcateidx=19&subcateidx=20&view_tp=1

 

年末になると人々は三々五々集まって、これまでできなかった話も打ち明けて、来るべき年に向かって約束するような席を持ったりする。 IZMではもう四回目だが、文章で解決する忘年会である「スプラッシュ」特集を進行している。 嬉しいニュースもあるが、来年には遭遇したくない話もある。 より良い明日のための記録、2016年の韓国大衆音楽界の満潮と干潮を集めてみた。

 

1. One and Only BewhY

 

<SHOW ME THE MONEY>の無限疾走、疑いの余地なく今年の人物はラッパーBewhYだ。 MNET<SHOW ME THE MONEY 5>の優勝者、多くの話題のシーンを生み出して見せた主人公に、当然その呼称が帰るだろう。 自分の信仰を音楽に溶け込ませた、いわゆる'神様swag'という明確なキャラクターを構築した彼は、個性のある声とそれに合致する実力で毎回完成度の高い舞台を披露し、堅固なファン層を構築していった。もちろん大衆の視野に入ってきたルーキーが他にいないわけではない。 ミョンドは2次予選でアンコールまで受けた「野望のにおい」をデジタルシングルで発売しており、キラグラムもまた、<SMTM5>以降に放映した<UNPRETTY RAPSTAR3>の特別公演で歌った「Birthday」に新しいビートを入れて出した。 その他にもG2、ウテウンなどが新曲を発表した。審査委員席に座っていたイリオネアレコードは新しいレーベル「エムビションミュージック」を創設し、注目度を高めた。 プログラム参加者のうちハッシュ・スワンとキムヒョウンを迎え入れてイリオネアとはまた違うカラーを予告しショーケースを開くなど、新人を支援している。 このように国内のヒップホップ業界は今、スター飽和状態だ。ただしその先頭に誰がいるかを論ずるなら、答えはたった一人だ。BewhYは「Forever」「Day Day」など新しい音源がアップデートされるたびに続々とチャート1位を占めていただけに、長年の友人で同じく優勝候補だったラッパーCjammと一緒に作業した新しいシングル「Puzzle」をこれといったマーケティングをしなくてもトップに押し上げた。 1993年うまれの「怪物」はその範囲をますます拡大している。

 


2. 乙の乙-善良な歌詞と悪い歌詞という区別があるのだろうか。 あるのだ!

 

メディアの華やかなスポットライトからは距離を置いて孤独な戦いを選んだ人もいた。 ラッパーのJelly Kは今年初め、正規アルバム「感情労働」を発表して「乙」の立場を代弁しており、ソーシャルメディアを通じて所信のある発言を続けた。 最近は政治的メッセージを盛り込んだ曲「HA-YA-HEY(下野して)」を公開して、大衆がヒップホップミュージシャンに望んでいた世相批判への渇望を解決してくれた。

 

しかし、その意図とは関係なく論争をもたらした「悪い歌」もあった。 大統領を狙撃する目的で「披露」されたラッパーSanEの「悪いX」とDJ DOCの「受取人は明らか」は女性嫌悪の疑いを受けて逆に批判の対象となった。 不当利益を取った権力者たちが石つぶてを受けるのは当然のことだが、事態の流れと無関係な要素を持ち出すことは足を引っ張りあうことにしかならない。 どうか「我々の核心的な目標は、『今年達成しなければならないのはこれだ』というものだとして精神を取り戻さなければならない」のだという事を忘れないで欲しい。さあ。

 

 

3. 『存在するだけで悪口を言われる女の子』(チェサム「Ya」)の反撃

 

2016年は韓半島の歴史の中で最初にフェミニズム論争が学問の側面を越え、一般にまで広まった年だった。 しかし、夜明け前が一番暗いと言ったのは誰だっただろうか。 今年の最も大きなイシューにはそんなに手放しで喜べないプログラムがあった。 依然としてPRETTYを「失わなかった」<UNPRETTY RAPSTAR 3>は、編集権を利用し絶えず外見の対決を助長して攻撃の水位を高め、女性らしさの低い女という「ひとつにつぎはぎされた偏見」を掲げて刺激的なキャットファイトシーンを演出した。<UNPRETTY RAPSTAR 2>に出演したラッパーKittiBは新曲「Nobody's perfect」で女性をめぐるフレームと真正面から対立した。 スリックは初のレギュラーアルバム「COLOSSUS」でフェミニズムの問題を歌詞に込め、またアルバムの質的な面でも好評を受けた。 昨年にMC METAとともにヒップホップ業界内の自浄作用と社会参加を促すラップ映像を製作したりもしたチェサムはEP「Suicide」で10代の頃に女性として経験した不当な待遇を淡々としながらもがっちりと告白した。 「音楽をする女」たちはもはやおとなしい「娘」になることを拒否する。

 

 

4. 8月は大人である、私たちの世界!

 

8月が熱いのは天気のためだけではない。 夏はフェスティバルの季節だ。 芝山ではレッドホットチリペッパーズ・JEDD・Disclosureたちがメインで雰囲気を盛り上げ、ペンタポートロックフェスティバルにはSUEDEWEEZER・パニックアットザディスコの登場で歓声が溢れた。ジサンは既存の名前にいくつかの単語を加えて「ジサンバレー・ロックミュージックアンドアーツフェスティバル」という長い名称へとジャンルの半径を拡張した。 ライブで進行するアーティストではなくDJをヘッドライナーとして立てた事については意見が分かれたが、その日の観客たちが皆楽しく遊んだということは否定できない。

 

ソウルミュージシャンに向けた最初のフェス、ソウルソウルフェスティバルもあった。 ペンタポートロックフェスティバルと日程が重なるという点や運営上の未熟な部分は惜しかったが、1日間隔で単独コンサート開催した「覇気」のMAXWELL、ミュージックソウルチャイルド、Gallantなど錚々たるラインナップでこれを克服した。

 


5. 街を彩る音律ー芸術家の叫び・ライブハウスの照明が一つ二つと消えていく。

 

2015年を皮切りに、すでに二枚目が発表された「ツバメ喫茶店のコンピレーション・2016」は、単にインディーズミュージシャンを宣伝するという概念を超え、実際の演奏が行われる場所に対する愛情とそこを守りぬくための訴えを込めるという目的を盛り込んでいる。 ファンギョンハ、ファンプハをはじめ、11人の音楽家は「ジェントリフィケーション」という名でコンピレーションアルバムを出した。 自立音楽生産組合が彼らを支援した。サックス奏者キムオキはIZMとのインタビューで「弘大を越えて最初に公演したパダビ、シクルラウドゥのような空間が今はなくなった。 このような場所がなくなれば結局、私の行くところがなくなる。 さらに、なくなっていく理由が正当なものだとも思えない」として、音楽をするために戦わなければならない現実について吐露した。 その時同時に言及した漢南洞の「Takeout Drawing」は結局、閉店した。

 

Ruailrock 花の香りだけ残っているが
私はどこに行くんだろう
花は散ってビルの森だけがたまって行くのに
私はどこに行くんだろう

* Crying Nut 「Ruailrock'」)「ツバメ喫茶店のコンピレーション・2016」)


https://youtu.be/trE0OGrNDBY

 

ミュージシャンたちはまた、弘大を脱出して光化門広場にも姿を現した。 政府の文化芸術界ブラックリストが明らかになったのが始まりだった。 大統領の退陣を叫ぶ「ハヤハロック」コンサートではHuckleberry fin 、MONOTONES、GALAXY EXPRESSなどが参加してアンプの電源を押し上げた。

 


6. 花道に落とされたいばらーアイドルが傷つく7年目シンドロームが怖い。

 

CUBEはヒョナを除いた4MINUTESのすべてのメンバーと再契約を進行しておらず、結局グループは解体された。 同様に2009年にデビューした2NE1はミンジの脱退とボムの再契約不発によって「ヤンヒョンソクの宝石箱」を去った。 しかし、DSPの「併殺打」は先の両社を軽く越えた。KARAに続きRAINBOWの解体、APRILのメンバーの相次ぐ脱退まで。 ファンはDSPのずさんな管理や戦略不足を指摘しながら激怒している。

 

今年の健康赤信号を最も多く受けたアイドルグループはOHMYGIRLである。 メンバーのうちビニは失神寸前の危険な瞬間を経験しており、スンヒは音楽放送録画後に過呼吸症候群で応急室に運ばれ、ジニは摂食障害で今までも休憩を取っている。パニック障害として活動を中断していたWINNERのナムテヒョンは結局チームを脱退し、YGとの専属契約も解約した。 GFRIENDのオムジは筋肉の異常の症状で休んでいたが、最近復帰した。 REDVELVETのジョイもまた、公演途中に知ることのできない理由で倒れてファンを驚かせた。 防弾少年団のジンとVIXXのレオは悪名高い番組「アイドル陸上大会」で試合の途中にけがを負った。このような危機的状況が発生したということ自体だけでも所属会社は批判を受けなければならないが、それ以上に不備のあるフォローと態度で失望がさらに大きい。 今エンターテイメント会社が1番に価値あるものと考えて優先しているのが「人」であるとは言えない。 アイドルに対する配慮と覚醒が求められる。

 

 

7. 最近何聴いてる?

 

オクサンダルピッや10cmに代表されるレーベル、マジックストロベリーサウンドは混声デュオCheezeというライジング・スターを生み、すでにスウェーデンランドリー(스웨덴세탁소라)という女性デュオの成功的な先例を残したSHOFAR MUSICは新しい家族「赤い頬の思春期」がメジャー市場でも人気を得てチャートで巡航中だ。 一時はマイナー感性と呼べるような比較的難解、時には奇怪な感じまでするような韓スタイルがインディー・レーベルにずらっと並んでいたが、今は柔らかなポップミュージックが大勢だ。 長所と短所があるが、大衆との接点を作ったという点で意味を獲得したのは確かだ。

 

* 2016/12 ホンウンソル

 

乙の立場:労働契約などで書類上雇う側が「甲」雇われる側が「乙」と記載される事から「弱者」の意味。

 

今年達成しなければならないのは〜:2015年5月12日の閣議で朴槿恵大統領が言ったフレーズ。朴槿恵的な話法としてネットでよくネタになるらしい。

 

롸일락(ruailrock):弘大にあるロックミュージックパブ。

 

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JPOPやJROCKなどの国外ミュージシャンを含む様々なジャンルの音楽情報ウェブマガジンIZMの2016まとめ記事でした。

こうして全体を振り返ると、2016の韓国はフェミニズムの年であり、国内ヒップホップはすっかり大衆化して代わりに国内ロックの居場所はますます少なくなり、身も心もすり減るほどに忙しく働く稼ぎ頭のアイドル達の過酷な状況が一層明らかになった年だったのでしょうか。

2016のインディーズスターと呼べるBolbbalgan4(赤い頬の思春期)が所属するSHOFARミュージックは他にも幻想的なイメージの女性デュオ・スウェーデンランドリーや男女デュオのヴァニラアコースティックなど素敵なアコースティック系のミュージシャンが多く在籍しているレーベルで、そういう音楽が好きな方にはおすすめのレーベルです。

https://youtu.be/QLN-T9Bc_X8


10cmやオクダルは昨年日本でも定期的にライブを開催してくれて楽しませてもらったので、SHOFARのアーティストのライブもいつか生で聴けたらいいなと思っています。
(インディーズ系のアーティストのライブは開催日が突発的に発表されることが多くドルコンのように計画して渡韓しにくかったりするので、日本在住者にとっては日本で見られるのはとてもありがたい...)

CLの北米活動とKドルの欧米進出についてのあれこれ

CLがガス・ヴァン・サントやドレイクと仕事をするのではという噂があった時に、CLのアメリカ進出について去年ちょっとだけ調べたメモが出てきたのでまとめてみました。
図にした方がわかりやすいとは思うんですが、このブログは基本スマホから更新してるので図を作って張るのは難しいかなという事で、ひとまず文章にてご容赦ください。うまいことできたらそのうち図も貼るかもしれません。

 

CLのアメリカでのマネージャーはご存知ジャスティンビーバーやアリアナグランデのマネージャーとして有名なスクーターブラウンが担当しています。スクーターブラウンはPSYやGDのマネージメントも担当しており、そもそもYGとは浅からぬ縁ですね。
(CLとPSYはアメリカではSchool Boy Records 所属ですが、ここはDEF JAMと同じ ユニバーサル傘下)

 

そしてYG傘下のEPIKHIGHのレーベルHIGHGRNDは2015年の10月にカニエウエストのDEF JAM傘下のg.o.o.d MUSICとコラボレーションミュージックキャンプをしていました。これにはイハイやhyukohのオヒョクも参加しており、この時製作した曲のうち「FUXX WIT US」はイハイの「SOULITE」に収録されています。
4日で14曲作るというこのプロジェクトはg.o.o.d MUSICからはグラミー賞も受賞している社長のCHE POPEと3人の作曲家が、HIGHGRNDからはTABLO・DJ Tukutz・CODE KUNST・イハイ・hyukohのオヒョクが、カイリミノーグやリッキーマーティンなど欧米のアーティストだけでなくKPOPへの曲提供も多く、過去何曲ものビルボードNo.1ソングを生み出しているノルウェーベースの作曲会社DSIGN MUSICからは4人の作曲家とトップライナー(韓国系の方のようです)が参加して行われました。YOUTUBEで作業光景が公開されているので興味がある方はHIGHGRNDかhyukohのアカウントをご参照ください。


ちなみにDSIGN MUSICはSMエンタともユニバーサルミュージックと合同のソングキャンプを行なっており、EXOのWOLFや少女時代のGenie、I GOT A BOY、REDVELVETのHappinessといった韓国のタイトル曲だけでなく日本アルバムの収録曲もたくさん提供しています。安室奈美恵や嵐や倖田來未などにも曲提供しているようです。HIGHGRNDのソングキャンプにも参加していた所属作曲家のAnne Judithwikさんの10+ASIAインタビューの翻訳がKstyleで読めます。
(http://news.kstyle.com/m/article.ksn?articleNo=2005465)
SMのソングキャンプとの違いはラッパーやシンガーが直接参加したかどうかでしょうか。

 

また、TabloがKRSPというLAのブランドとコラボしましたが、ここのデザイナーはDEF JAMのロゴをデザインしていた方で、音楽も元YGのMastaWuがやっていたりしました。

この流れで言うと既にカニエにはコネクション(?)がありそうですし、DEF JAMとドレイクのブランドOctober's Very Ownとコラボレーションの噂もありましたので、このあたりの人脈はすでに出来ていても不思議ではないと思います。
LiftedのMVを撮ったDave Meyers(Jetの曲が強烈に印象に残るiPodの超有名なCMを撮った監督。ミッシー・エリオットやリアーナという女性アーティストのMVを多く撮っています)がアメリカでのCLドキュメンタリーを撮っていたり、正式デビュー前にDiplo・Riff Raff・OG MACOなど早々たる面子とコラボレーションした曲を出したりできたのは敏腕マネージャーがついているというのもあるでしょうが、ここ数年かけてじっくり浸透していったアメリカ市場でのPSYやBIGBANGといったYGアーティストの信頼性や(PSYはちょっと特異でしょうけど)2NE1が活動できなかった期間に1年以上かけてアメリカで色んなイベントに顔出ししたり始球式したりパーティに参加したりして顔を広めていたCLの地道な努力もあるのかもしれません。少なくとも、よその事務所も◯◯(お好きな欧米の映画監督をお入れください)にMV撮ってもらおうとかそういう感じのノリの仕事ではないのではないかと思います。

 

過去、3大事務所は色々な形で欧米進出を試みてきましたが、ビルボードのランキングで見ると2017年1月まででワールドデジタルチャート(アルバムではなく曲のチャートの方)の1位をとったKPOPアーティストはPSY(4回)・BIGBANG(4回)・2NE1・EXO・CL・防弾少年団・GD&Taeyang・BLACKPINKの8組との事なので、一応今の所はアジア圏以外への定着は平均的にはYGがいちばん成功してるという感じでしょうか。
しかしTWICE諸々の成功で最近景気が良いらしいJYPも3度目の正直でまたアメリカ進出を狙っているとか...韓国のTV番組でそのような事をパクジニョン餅ゴリ社長(正確にはもう社長じゃないそうですが)が言っていたそうで。そういえばEXOもアメリカツアーやってましたね。

 

過去欧米で特に話題になっていたBIGBANG・B.A.P・防弾少年団というグループの並びを見ると、音楽的にはヒップホップ+エレクトロでルックスやコンセプトもswagな感じの方が受け入れられやすいのかな?などと思いました。ダンスに関しては必ずしもびっしり揃ったカル群舞が尊ばれているわけではないようですので、どちらかというと曲とビジュアルイメージの方が重要なのかな...?

【ize訳】2016年のガールズグループ│③GFRIENDからOHMYGIRLまで、それぞれ違う顔のガールズグループたち

2016年のガールズグループ│③GFRIENDからOHMYGIRLまで、それぞれ違う顔のガールズグループたち

2016.05.10

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016050820497232794


最近のガールズグループの重要なキーワードは、「少女」だ。最近デビューした新人ガールズグループは、ほとんどが少女のビジュアルの中で特定の要素を強調させ、自分たちのイメージを構築している。以前のガールズグループたちが普通は「清純」と「セクシー」というイメージの中で登場していたとしたら、最近のガールズグループは、「少女」に象徴されるそれぞれの年齢の中で大衆の様々嗜好を満足させようとする。それほどにガールズグループは少女というキーワードを共有するが、過去に比べてより多様な色を表現し、自分たちの市場を探す。一方、MAMAMOOのように少女のイメージを使用していないにも関わらず清純でもセクシーでもどちらでもない、誰も説明できないカラーを持ったグループも登場した。新世代の「ガールズ」グループは、どのように彼女たちの色を作っていくのだろうか。MAMAMOOの歌のように、今新しいガールグループに関心を持ち始めた人のための「好みのどストライクエース」の話。

 

TWICE、美貌が「열일(ヨルイル)」する少女たち
#全員ビジュアル担当#SIXTEEN#スタジャン


TWICEの今回のアルバムのタイトル曲「CHEER UP」で9人全員が両手で頬杖をついて集まっているエンディングは、TWICEのアイデンティティを最もよく示して瞬間である。変身少女ものの主人公からオウドン(パク・オウドン。朝鮮前期の貴族の娘だったが離婚後に芸妓に身を落とし身分の高い男性たちと浮名を流したため、処刑された。おそらくコスプレでは悪女的なイメージ)まで集めてきて、全く一貫性の脈絡がないコスプレのように構成された「CHEER UP」のミュージックビデオも、メンバーひとりひとりの魅力を大変よく見せることができるように作られている。すなわち「綺麗さ」がコンセプト同然のグループであり、「CHEER UP」のステージはそのようなきれいな姿で彼女たちを見る人々を応援する。それぞれ異なる魅力で美しい女の子たちの健康で快活なエネルギー。多くの人が考えている美しい少女たちの集合体である。


IOI、私たちは夢見る少女たち

#プロデュース101 #PICKME #DREAMGIRLS

 

MNETのサバイバルプログラム「プロデュース101」で "私たちは夢を見て少女たち」と歌った「PICK ME」が少女たちの夢をかなえてほしいという願いだとしたら、「DREAM GIRLS」は自分の少女に投票した人にその夢がどのように現実になるかを示す結果である。投票を介して生き残っただけのメンバーは、すでにそれぞれのファンドムとイメージを重ね合わせた。ミュージックビデオもソミがクライミングをしたりチェヨンが階段で踊ったりするようにそれぞれのメンバーに似合うキャラクターを付与することにより、プログラムで積みかさねていったこれらのイメージをそのまま持って行く。ここで何度も失敗しながらも素晴らしい成功をするミュージックビデオの内容は、プログラムを通じたデビューという成功叙事詩を強化する。 「夢見る少女たち」がいよいよ 「この時間は、私のもの」にする過程を一曲の中で見せてくれて、それを人々が納得することができるグループである。


REDVELVET、不思議の国の少女たち

#ミュージックビデオ#RED&VELVET#人形工場

 

「レッド」と「ベルベット」のふたつのコンセプトに分かれて活発なダンス音楽と暗く夢幻的なバラードを消化する。そして「DUMB DUMB」の時はインスタグラムを連想させるアスペクト比の映像ティーザーを製作し、意味は分かりにくいが独特の雰囲気のイメージと信じられないほど細かいテンポに合わせて激しいダンスを踊る姿を休むことなく見せてくれた。REDVELVETはベルトコンベアー上ののピッピ人形(「DUMB DUMB」)のようにきれいで溌剌としているが、「くるくる花踊る、ウダンタンタンウサギたちが戦う」世界では今ここに落ちてきたばかりの少女たちであるわけだ。 ユニークさそのものがコンセプトの一部と言えるほど独特な位置を占めている。


GFRIEND、最後まで走りつづける少女たち

#跳び箱振り付け#七転び八起き#音源強者

 

毛先までキックをしたり、跳び箱を飛ぶ振付とタイムマシンの振り付けを披露するヨジャチングの舞台パフォーマンスは、彼女たちが見せようとする少女のイメージそのものだ。体育の時間の力強い女子高生のようだった「ガラス玉」から「すぎていった時間の世界の中で君を抱きしめてあげる」と告白する「時を超えて」まで、ヨジャチングはどんなことがあっても最後まで走りぬくしっかりした少女のイメージを着実に固く守ってしてきた。そしてミュージックビデオでは、体育館で声高に悪戯をして跳び箱を跳んだり、扇風機を回して横たわっているかのように、現実にどこかで見たような身近なイメージをうまく描き出す。はにかみながらも走る、どこかで見たような顔の少女たち。彼女達のグループ名が「ガールフレンド」であることは偶然ではないだろう。


LOVELYZ、一層悲壮になった漫画の中の少女たち

#CANDY&JELLY#レースソックス#執着

 

LOVELYZが示す少女は、現実から一歩離れた少女漫画の中の世界に存在するように見える。 「CANDY JELLY LOVE」のガラス瓶に入れられたキャンディとゼリーのようなきれいな小物たちと、ミュージックビデオに静止画像のようなポーズで座っていたメンバーは、少女たちのイラストをそのまま移したかのようだった。しかし、内気な心が暴かれることを恐れて隠れて見守っていた少女(「AH-CHOO」)たちは、「DESTINY(私の地球)」に至るとは「なぜずっと彼女の周りだけをぐるぐる廻っているの」と尋ねながらも、「背を向けることができない 君だけが好き」と話す。 彼女たちはもう鬼ごっこするように内気な心を表現した少女であり、悲劇的な片思いの痛みを悲壮な表情で乗り越えていく少女に成長した。 まるでジャンルが変わった純情漫画のサブヒロインのように。


OHMYGIRL、瑞々しい空想を広げる少女

#インスタグラム#フォトカード#星座振り付け

 

OHMYGIRLは愛しあう人たちを結びつけてくれるいたずら好きの天使(「CUPID」)や、「一匹の鯨がピンク色の海」を泳ぐ自分を想像する少女(「LIAR LIAR」)だ。 そして少女たちの豊かな想像のようなコンセプトはディテール部分でのビジュアルで完成される。 インスタグラムではローラースケートと半そでTシャツ・スカートを色とりどりに配置した写真でコンセプトを公開したり、全体のイメージを分割してアップロードすることもある。 ファンタジー世界の妖精たちのようなコンセプトの「CLOSER」では、舞台の上から眺めると星座の形になった振付の動線が話題になったりもした。 まるで色とりどりにダイアリーを飾っておく少女たちのように、想像を手助けする小さな部分までも逃さず彼女たち自らが少女の空想になるのだ。

 

APRIL、コスチュームプレイをする少女たち

#メイド服#ガールスカウトティンカーベル

 

「夢キャンディ」のメイド服や「MUAH!」のガールスカウト、今回のアルバムの「ティンカーベル」まで、APRILはアルバムごとに異なる衣装でコンセプトを露出する。そしてミュージックビデオは、コスプレを介して彼女たちを童話の中の少女になったかのように描く。ネイビーの上着と赤いスカートにアルプスの少女のようなメイド服を着て山の中を歩き回る白いユニコーンと会い、日が差している森の中でティンカーベルの衣装を着て踊ったりする。 コスチュームでコンセプトやストーリーラインを説明しながら、曲ごとに異なる世界を示している。 その点で、毎回変わる少女の姿そのものが一つのコンセプトと呼べるようなグループだ。


MAMAMOO、自分たちだけでも楽しいMAMAMOOだけの世界

#不朽の名曲#UmOhAhYeh#アドリブ

 

特殊メイクをほどこして男装をするほど、ミュージックビデオであからさまに「百合」コンセプトを明示した「Um Oh Ah Yeh」は、現在のMAMAMOOの独特の位置づけをよく示している。 必然的にステージの外の誰かに愛していると言うガールズグループとは異なり、MAMAMOOはムンビョルを通じてグループの中ですでにロマンチックな関係を完成させた。 メンバー同士で背の高さについて喧嘩をする話を歌(「1cmのプライド」)にして公開するように、彼女たちは外部の誰かに愛を告白するよりは、メンバー同士で楽しく遊ぶ姿そのものをコンセプトとして作られた。 あえて外部の男性に愛を告白せず、彼女たちだけでも楽しい世界を見せることで成功できるということを証明した、他のどの少女たちとも違う独特な位置だ。

 


記事|コイェリン
校正|キム・ヨンジン


※ヨルイル:열일=最近はもっぱら「熱心に働く(열심히 일하다)」の略語として使われる事が多いよう。エステサロンに行って美しさが열일とか、ジムに通って肉体美が열일という感じ。
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REDVELVETやOHMYGIRL、MAMAMOOはガールクラッシュと呼ばれて女子に人気がありますが、それぞれの理由がわかるような記事だと思いました。REDVELVETは女子中高生、OHMYGIRLは女子アイドル、MAMAMOOは大人の女性に人気があるというのも納得です。れっべるは小さい頃にいつも一緒に着せ替えをして遊んでいたお気に入りのドールたちみたいだし、おまごるは少女が鍵つきのノートに綴った空想の物語のヒロインのようだし、背の高さで張り合うMAMAMOOは男性グループがいちゃいちゃしている姿を見るような、ちょっとどきっとするような雰囲気というか「萌えがあるような気がします。
(「Um Oh Ah Yeh」は歌詞からして、主人公が見つめていた相手と「オンニその女誰よ!」と詰め寄っていた女性は女性同士でただならぬ関係である事が想像できますし、主人公もその先の事はわからなくて想像の余地があるあたりがなるほど!!という感じです)

【ize訳】2016年のガールズグループ│②TWICEのコンセプトVS I.O.Iのコンセプト

2016年のガールズグループ│②TWICEのコンセプトVS I.O.Iのコンセプト
2016.05.10

 

http://m.ize.co.kr/view.html?pDepth1=i2101&no=2016050821127231952

 

 

サバイバルプログラムでデビューし、メンバーが多く、メンバーひとりひとりの個性がはっきりしている。何よりも知名度があるという武器を既に装着した状態だ。この渦中にTWICEとI.O.Iが切ったカードは「応援」というキーワードだ。果たして、両グループは同じキーワードで各自どのようなストーリーを見せてくれているのか。そしてその結果は、見る人々を説得することができるレベルなのか。TWICEの「CHEER UP」とI.O.Iの「DREAM GILRS」についてファンヒョジン記者と音楽評論家ソソンドクがそれぞれ話した。

 

TWICE、今最も知名度のあるガールズグループの顔

 

TWICEのコンセプトには、解釈が入り込む隙がない。 「CHEER UP」というタイトルで即座に連想されるのは誰かを応援する画像であり、TWICEのスポーティな舞台衣装はこれを忠実に反映したものである。実際には歌の内容はスポーツからは離れており、ただ自分が好きな相手により積極的に近づいてもらうように乞う内容だという点はそれほど重要ではない。それこそ「応援」というコスチュームを装着したコンセプトだ。それぞれ異なる美しさを持つTWICEのメンバーが野球ジャンパーとクロップドT、テニススカートなどを身に着けているシーンは、それ自体が健康感とセクシーさの明らかなメッセージでもある。

 

「CHEER UP」のミュージックビデオは、カメラフィルタと呼ばれる装置を介してすべてのものがコスプレに過ぎないことをそっくりそのまま露出する。映画「ティファニーで朝食を」を思わせるエレガントなドレス姿のチュウィ、セーラームーンのように変身スティックを振り回すサナや、清純な初恋のイメージを現すミナ、セクシーな戦士のように変身したモモまでTWICEの個性を浮き彫りにしているコスチュームはこれらのリファレンスをあえて心配しなくても良いようにわかりやすく直接的である。そして、「CHEER UP」のすべての要素には、ポイントを強調するために残りの部分をぼかして処理するように曖昧に作る戦略が適用されている。ほとんどのパーツはサナの「シャシャシャ(SHY SHY SHY)」とリフレインの「チョロプベビー(CHEER UP BABY)」のようなものを除けば、一度曲に入ってからはどのような歌詞なのかなかなか分かりづらいだけでなく、耳に明らかに残るようでもない。メロディーは地味に展開され、振り付けもロープ引く振りやおしべとめしべのように形作ったり、両腕を可愛く下げるなど、ステージ用パフォーマンスというよりも自らを自慢しているよう見えるほどだ。サビのセンターがジヒョとナヨンという点は何よりも重要である。すっきり伸びやかに広がるジヒョの高音、溌剌とした動作が最もよく似合うナヨンの姿は、トワイスがこの歌を介して表示したいすべてのものである。いわば「CHEER UP」は、TWICEへ最大多数の一般層が簡単にアクセスできるように誘導する曲というわけだ。

 

「CHEER UP」の主人公が相手のアプローチを待って「ミルダン(押して引くような恋の駆け引きのこと)」する女性であるという事実は、そのためにより意味を持っている。さらにミナはセーラー服を着て花びらが舞う街ではにかむようにカメラを見て「女の子だからわかってくれるよね」と歌う。 (訳注:これはミナではなくナヨンのパートかも?)「OOH-AHH」がきれいで高慢でエネルギーにあふれながらも接近の余地を残す程度にはオープンな女性の話だとしたら、「CHEER UP」は相変わらず美しく堂々としているが好きな人の前では大人しくなる、そしてその人だけを見つめる女性がテーマである。以前よりもさらに受動的な女性のキャラクターが、はるかに多くの人がアクセスしやすいコンセプトを介して具体化された。もちろん、それでも9人のメンバーは変わらずキラキラ生き生きと輝く。ミュージックビデオに埋め込んでおいたコスチュームプレイと呼ばれるデバイスは、TWICEがストーリーテリングのようなものに関係なくいつでもこのキャラクターから逃げ出すことができるというアリバイかもしれない。しかし現時点では、この退行があまり良好なシグナルには見えない。音源サイトでずっと1位を守るほど、今現在最も大衆的なガールズグループの顔であれば、なおさらだ。

 

ファンヒョジン

 

I.O.I、生まれながらの限界を克服する結束の強さ

 

5月4日にI.O.Iのデビューミニアルバム「CHRYSALIS」が公開され、最初の週末が過ぎていった。 MNET 「プロデュース101」最終回以来、約1ヶ月ぶりだ。その間少女たちは2部作リアリティショー「スタンバイI.O.I」でデビューの準備のストーリーを公開した。 JTBCの「シュガーマン」は、音源のリリース要求があるほど話題になった「お尻」のパフォーマンス(https://youtu.be/5fXAI5iTcbg)

があった。デビュー週末にはKBSの「オソオプSHOW」、TVNの「SNL KOREA」「コメディビッグリーグ」JTBCの「知っているお兄さん」があった。その他の広告は約5件、写真集の撮影は完全体で登場しただけで3つ以上である。そして、すぐに放送される録画分が数個あり、当然ショーケースのステージとケーブル音楽放送、そして様々なイベントがあった。過去1ヶ月間I.O.Iは本当に忙しく過ごしているが、来年2月に予定される活動終了期間までこの傾向が続くことができるかは分からない。

 

ほとんどのアイドルの活動期間が同じように短い期間に本当に忙しいという事もある。 しかし、過去の1週間を見聞きしてからひとつの疑問が始めている。この前代未聞の時限つきガールグループは、一体何のためのものなのだろうか? 「スタンバイI.O.I」第2回でデビューコンセプトを説明する場面を介して明示的に示したように、「DREAM GIRLS」は、今大変な状況に置かれた彼女たちへの応援を盛りこんでいる。それぞれのメンバーはいくつかの種類の文字を与えられ、その中でフラストレーションと克服を示す。団体群舞がグラウンドを背景にして一種のチアリーダーのように見えるのは当然、その延長線にある。

 

このコンセプト自体に問題があるわけではない。最終的な11人のデビューが他の少女たちや応援が必要な人たちに声をかけることで始まった場合、これは「簡単な選択」よりも「当然の選択」に近い。 「プロデュース101」の競争とサバイバル叙事詩を今になって突然なかったことのようにするのは、ここではむしろおかしい事だ。残念なのはその具現化の仕方である。ダンス・バレエ・新体操・ロッククライミング・フェンシング・テニス・ジョギング(もしかして陸上だろうか?)など、悩みの痕跡もなく芸体験能の選手たちが一覧表示されるのを見ていると、応援というよりも少々無視されているような感じすらある。歌の方は大丈夫だよと自分を慰めたりできたりするようなものだったら本当に良かっただろうが、想像力不足は歌自体も似たようなものだ。 「PICK ME」がかつてそうであったように、ガールズグループの歌づくりを本に学んだような旧態依然さが残念だ。一ヶ月は短すぎる期間だったのか?

 

それにもかかわらず、このデビューは見守られているものになる。ほとんどのファンは「プロデュース101」時代からのメンバーと感情的な共感を維持してきており、その絆はたった今デビューした新人が目立つというようなものとは異なる次元のものである。要するにI.O.Iは、サバイバル番組であらかじめ強力に感情的な連帯をデビューの根底に敷いてあるので、「類似恋愛」のような関係の構築に時間を投資することなくすぐに熱く消費される。だからデビューした週末に「SNL KOREA」のホストとなるというのは、彼女たちがCJ E&Mの『金のスプーン』であるからというよりも、それだけ早く消費されなければならないからである。いくつかの環境上無理数に近いこの試みは、のっけからシン・ドンヨプとユ・セユンをガードする冗談で「あなたが心配していることを私たちも心配している」というような合図からスタートした。しかし、そこまでしなければならないのかという質問には答えを聞くのは難しいだろう。

 

一言でいえば、現在I.O.Iは常識的なコンセプトに基づいてはいるが丁寧さは不足している音楽とビジュアルでデビューし、議論が起こる可能性を冒しつつもすべてのチャンネルを総動員して活動している。質問はこうだ。不足している準備期間と期限付きという生まれながらの限界が、サバイバルショーで鍛えられた感情的な資産をもとにしてこのような形にならざるを得ないのだろうか?それともこういう風にさせられているだけなのだろうか?

 

ソソンドク(音楽評論家)

 


記事|ファンヒョジン、ソソンドク(音楽評論家)
校正|キム・ヨンジン

 

 

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I.O.Iの「ノムノムノム」、聴けば聴くほど「Gee」に似てるというか曲の展開の仕方がほぼ同じではと思っていたら結構マッシュアップがあったので、みんなそう思ってるんだなと思いました。

(JYP作詞作曲ですが...)

ところで「シュガーマン」でI.O.Iがカバーした「お尻」ですが、原曲はSJソンミンの奥さんがいたバナナガールズだったなぁ(キムサウンが加入したのはグループ末期だったので「お尻」の時期ではないですが)

 

【ize訳】2016年のガールズグループ│①再び、少女たちの時代

2016年のガールズグループ│①再び、少女たちの時代
2016.05.10

 

http://m.ize.co.kr/view.html?pDepth1=i2101&no=2016050821217279604

 

 

「TWICEミュベン(ミュージックバンク)チョッバン(初出演)だって。 早く走って行かなくちゃ」先日、少女時代のスヨンがインスタグラムにファンたちの写真を載せて書いたこの言葉は、最近のガールズグループ市場の構図を見せてくれる。 TWICEの「CHEER UP」は公開されてから2週間が過ぎた今でも音源チャートの上位圏にランクされていて、アルバム「PAGE TWO」は4月25日から5月1日までに約41,000枚が売れ、少女時代とf(x)の後を継いで歴代女性歌手初動販売量8位を記録した。 一方、サバイバルオーディションMNET「プロデュース101」出身のI.O.Iはデビューするや否や、ハヌルボリ・HITE JINROのイスルトクトク・SKテレコムエチュードハウス・モバイルシューティングゲーム[百発百中]など、ありとあらゆる分野のCFを独占しているいるところだ。 視聴者投票で選ばれたメンバーたちであるだけに、ファンダムや個別の認知度は言うまでもない。 少女時代がデビューしてから10年ぶりに、ファンドムと大衆的認知度を同時に獲得した新たなガールズグループがついに現れたのだ。

 

少女時代やワンダーガールズ・KARAはすべて2007年にデビューした。 当時の彼女たちがS.E.SやFin.K.Lを見て育った世代に愛されたのだとすると、現在TWICEやI.O.Iのようなグループは少女時代やワンダーガールズを見て育った彼ら彼女らに愛されている。 「各種のコミュニティーに少女時代に関する昔の資料が掲載されているのを見て」GFRIEND(ヨジャチング)を企画したというソスミュージック・ソソンジン代表の話で分かるように、現在のガールズグループの主要消費層は本格的にファンドム活動をしてもしなくても少女時代やワンダーガールズを通じて「幼くてきれいな少女たちが歌って踊る姿」の力をすでに経験してきた世代だ。 少女時代デビュー当時、30~40代の男性ファンを指して「アジェペン」(おじさんファン)という名称が誕生したように、「プロデュース101」放送中には効果的な投票方法を知らない故に孤軍奮闘する「アジェペン」たちの話がオンラインコミュニティを通じて知られたりもした。 元気なエネルギーを放出する少女の美しさというリアルな存在は女性であれ男性であれ無視しにくい魅力であり、そのために活気で賑わっていた最近のガールズグループの世界は、20代半ば以上の購買力のある女性ファンと男性ファン全員に10年ぶりに訪れた慣れた楽しみであるしかない。

 

近年、ここ1〜2年の間にデビューしたガールズグループの大半が「少女」というキーワードから大きく外れない傾向はそれゆえにより重要だ。 元気な少女のイメージのGFRIEND、少女漫画の主人公のようでも、教会にいそうな感じのLOVELYZ、それぞれの美しさで賑やかな雰囲気を作り出すTWICEはもちろん「夢見る少女」のキャッチフレーズを着たI.O.Iまで、新人ガールズグループたちは少女という単語で浮上する様々なイメージを借用する。 さらに、GFRIENDのデビュー曲「ガラス玉」の構成や情緒・蹴り上げるような振り付けと9人というTWICEのメンバー数、「また巡り逢えた世界」のミュージックビデオのようにメンバー各自が夢を叶えるために努力する姿を盛り込んだI.O.Iの「DREAM GIRLS」ミュージックビデオなど、少女時代をリファレンスしたような要素も容易に見つけることができる。 いわばこのようなグループは、最も成功したガールズグループである少女時代の遺産の核心だけを借りてきているのだ。 実質的な第1世代のガールズグループのうち、依然として生きているグループは明るくて元気で夢見るイメージでゆっくり成長してきた少女時代だけであり、結局、彼女たちが証明したのは、少女のイメージの原型が持つ強い力だ。

 

そしてこれは、世界的に注目されるK-POP市場の状況ともかみ合ってシナジーを作り出す。 TWICEに台湾出身のチュウィ、日本出身のサナ・ミナ・モモがいるように、少なくともアジア圏のきれいで才能のある幼い少女たちは、ほとんどがガールズグループに追い込まれたと言っても過言ではない。 もし俳優を夢見ているとしても、missAのスジやAOAソルヒョンの場合のように一旦はガールズグループでデビューしたほうが効果的だ。 「プロデュース101」のキムソヒも本来は俳優志望であり、運が良ければI.O.I活動後には望んでいたことを成し遂げられる可能性もある。 同時に、ガールズグループの市場はだんだんと「少女」をコンセプト化することではなく、リアリティの領域に進んでゆく。 少女時代は「また巡り逢えた世界」のミュージックビデオと歌詞・蹴りあげるような振り付けを通じて夢見る健康な少女たちのイメージを伝えたが、I.O.Iはそれをデビュー曲「DREAM GIRLS」ではなく、デビューするために互いに競争して協力したりする「プロデュース101」の放送過程で構築してしまった。 「DREAM GIRLS」のミュージックビデオや歌詞は、これらのイメージを更に強化するだけだ。 ガールズグループはすでに、人が願う少女の姿そのものをキャラクター化するのではなく、リアリティのある方式で証明しなければならないところまで来た。

 

先月29日、バンダイナムコエンターテインメントは日本のゲームであり、アニメ「アイドルマスター」の韓国ドラマ化のためのオーディションを開始した。 ロッテショッピングは来年初め、ロッテエンターテインメント(仮称)法人を設立し、芸能企画事業に進出し、ガールズグループを作る(http://m.thebell.co.kr/m/newsview.asp?svccode=00&newskey=201605020100001950000112)と明らかにした。 「プロデュース101」で脱落した数十人の少女たちは各自の会社でデビューを準備中であり、I.O.Iのメンバーも10ヵ月という短い活動期間が終われば、別々に新しいグループとしてデビューする予定だ。 この中にはミュージックワークス所属のキムソヒのようにもうひとつのサバイバルリアリティである「アイドルマスター」のオーディションに参加した練習生もいる。 類例のない多くの少女のデビューが予定されていて、そのうちのほとんどはリアリティを通じてスタートラインに立った。 ここで得た叙事とキャラクターをデビュー後までどう受け継いで行くのかによって、結果は完全に変わるだろう。 私たちが少女らにコールを送っている間に、ガールズグループの世界の次のチャプターはすでに行われていた。 おそらくすべて、パーティーよりは戦争に近い。


文|ファンヒョジン
校正|キムヨンジン

  

※チョッバン첫방=첫 방송の略語。初放送・初披露の意味

2016 輝け!DJ泡沫(誰)が選ぶKドル日本オリジナル曲大賞

iKONレコ大最優秀新人賞受賞おめでとう。BIGBANGのMY HEAVEN以来7年ぶりらしいです。


さて2016もいよいよ終わりですが、今年度の個人的ベストを発表されるブログも多いのだろうか?という事で、このブログでも今年の個人的ベストを発表してみたいと思います。


普通にベストを考えてみたところいっぱいありすぎて決まらなかった&あまりにも忌み嫌われがちな日本曲が不憫という気持ちから、いっそ今年は日本オリジナル曲から好きだった曲を選んでみました。誰得なんだこれ。
 
・2016年1月〜2016年12月の間に日本で発売された日本オリジナル曲
・後に韓国語バージョンがリリースされたものも含む
・シングル曲、アルバム収録曲は問わない


ベスト1以外は順不同になっております。

(公式動画がない曲は公式じゃないやつ貼ってしまっていますがご容赦ください)
 


JUST GO / iKON

作曲:B.I. ・Uk Jin Kang・Seung Chuhan 作詞:B.I. ・Ken Kato 「WELCOME BACK - COMPLETE EDITION 」収録
 
DISCOGRAPHY|iKON OFFICIAL WEBSITE


日本版アルバム「WELCOME BACK」のコンプリートバージョン(YGの日本アルバムにしかない概念...)のみに収録されているB.I.作曲のR&Bソングです。アルバムには韓国語バージョンも収録されていて日本オリジナルと呼べるか微妙ですが、韓国ではまだリリースされてないので日本オリジナルとしておきます。 この曲最大の特長と良いところは、ラッパーのBOBBYがラップをしていなくてボーカルをとっている事とユニョンの声質がはっきりわかるくらいにきちんとした長いパートがあることです! (正直この歌で初めてユニョンってこういう声なんだというのがわかりました笑)

BOBBY本人はラップだけではなく普通に歌もやりたいそうですが(WINで披露していたソロ曲probably perfectではラップしてませんでしたし)SMTMでのイメージとYGのヒップホップ系グループというイメージが強すぎて逆になかなか本国ではリリースするのは冒険なのかもしれません。韓国内では特に新人はどうしてもラッパーはラップパートのみ、特に歌のうまいリードボーカルが歌配分が多めになる傾向があるので、全てのパート配分をなるべく均等にしたがる日本曲ならではの事ではないかと思います。本国曲ではどうしてもジナンとのジュネの声が目立ちますが、この曲では割と抑えてるように聴こえるのも珍しいと思います。 iKONはどうしてもヒップホップ系のイメージが強いですが、個人的にはB.I.の作る曲に関してはCLIMAXやEMPTYのようなメロウでR&B寄りの曲の方が本質に近いのかもと思っていたりします。


COMING OVER/EXO

作曲:Andreas Oberg・Sean Alexander・Darren Smith・Drew Ryan Scott

作詞:Amon Hayashi for Digz Inc.
日本セカンドシングル「Coming Over」収録

 

 

EXOの曲だとディスコっぽい曲が好みのものが多いので、LOVE ME LIGHT〜LUCKY ONEからの流れを組むこの曲かなり好きです。LUCKY ONEはLDN NOISEが制作したからかハウスっぽさが強めですがこちらはギターサウンドが強くて印象に残ってかっこいいです。こういう楽器のサウンドが強い曲はTVとか動画で見るよりもライブで見ると何倍も良くて盛り上がりますよね。ロックの強い国ならではかもしれませんが、日本オリジナル曲はそういう「動画よりも生のライブに強い」曲が多い気がします。 前にインタビューを訳したアンドレアス・オベルグ氏が作曲に参加しています。 (ギターもオベルグ氏)

ちなみにこれのジャケ写と3代目JSBの宣材と並べて遠くから見ると一瞬どっちがどっちかわからない。

 

愛をちょうだい/AOA
作曲:HAN SEUNG HOON, 作詞:HAN SEUNG HOON・LEE SANG HO,・OHRN ANDREAS,・WAHLE CHRIS ・HASEGAWA・anan
日本4thシングル「愛をちょうだい」収録

 


 
個人的に今年いちばん「な、なんだこれは...!!」と衝撃を受けたコラボです。以前INFINITEの日本アルバムにベッキー♪♯が参加した時もなんだこれは!!と思いましたがそれに近い。 作曲はFTからSF9までFNCアーティストほぼ全員の本国アルバムに関わってるハンスンフン氏(FNCの社長の弟さん=副社長なのかな?)なんですが、TMRが濃すぎてfeat.AOAみたいに気がしないでもなく。改めてT.M.Revolutionのつょさを目の当たりにしました。しかしこれ、めちゃくちゃ疾走感があって単純にライブできいたらかなり盛り上がりそう。

 

余談ですが日本のアーティストとのコラボ、KPOPファン的にはなんでするんだよ〜って思いがちなんですが(急にファンタジー感薄れるし)基本的に日本で出すものって「元からいる日本のファン向け」ってわけではなくてもっと広い「日本の新たなリスナー向け」って考えると、コラボしたアーティストきっかけで聴く人がいたり番組やラジオで流れたりもするだろうからしない理由もないなとも思います。 (SMだって昔はV6とかモエヤンとコラボした曲出してたし...安室奈美恵とアフタースクールとか...)


まあKPOPファンとしてはKPOPが好きなわけなので、「もっとKPOPっぽい良さを万人に知らしめるような曲で活動してくれ」と思うんですが、TVも地上波はあまり出られない状況ではKPOPぽさに惹きつけられる層はSNSとか動画掘ったりとかでもうとっくにファンになってる感じもします。



君のせいで/SHINee
作詞:いしわたり淳治

作曲:CHRIS MEYER・FUNK UCHINO・TOSHIYA HOSOKAWA
日本13thシングル「君のせいで」収録
 


最初聴いた時はなんだか懐かしい感じだけど結構好きくらいだったんですが、後でなんとなく90年代のJPOPミリオンヒットメドレーを聴いていた時にふと思いました。この曲は90年代JPOP回帰の曲なのでは...?と。聴き直してみると、特にビーイング系やZOO、ドリカムの「決戦は金曜日」が出た90年代前半の音楽を彷彿とさせる曲とアレンジのように聴こえました。 この後韓国でカムバした1of1はニュージャックスイングで90年代回帰と謳っていて結構モロにアメリカのNJSっぽかったですが、「君のせいで」はAaron HallやNEW EDITIONの「If it isn't love」なんかにもっとJPOPというか歌謡曲っぽい要素を足した感じ。ニュージャックスイングがアメリカで登場したのが80年代後半でこの影響を受けたJPOPが90年代前半にはたくさん出ており、まさにZOOとかSPEEDとかDA PUMPとかはJ-NJSと呼ばれたりもしてたみたいだし。それを考えると、やはりこの曲はSHINeeなりのJ-NJS的回帰の曲なのかなと思いました。そういえば上下ウォッシュデニムの衣装も90年代っぽいです。 あと全然関係ないんですが、SUPERCARが好きだったのでいしわたり氏が絡んでる曲が気になってしまいます。


KPOPのアーティストがJPOPをやる事についてはなんでわざわざっていう批判もありますけど、個人的にはKPOPって欧米音楽だけでなく絶対にJPOPの影響も受けてきたと思っているので(勿論JPOPもユーロミュージックの影響を受けてますが。餅ゴリ社長なども中学生の時に海賊盤のテープで初めてMyRevolutionを聴いて衝撃を受けて以来小室哲哉に影響を受けたと言ってますし)本国ではあんなに欧米っぽい曲やるんだから日本で活動するなら別にJPOPをやってもいいのでは?という考えに最近シフトしてきていまして。洋楽もJPOPも好きで聴いてきたので、むしろJPOPだけ特別にナメてんじゃねーぞ!?という気持ちが年々強くなっております。


余談ですが(2回目)CDジャケのデザインについて、韓国だとそもそものファンしか買わないからジャケに写真が何もない小洒落たデザインとかでもいいんでしょうけど、じゃあ逆に日本で自分がまだよく知らない海外のアイドルのCD買おうかなっていう時に素敵デザインでもジャケットにメンバーの写真が全く載ってないCD買うのか?って言われると微妙...だってブックレット見ながらメンバーの顔と名前とか覚えたいですし。デザイン重視のCD出せるのはその国ですでにお茶の間レベルで顔が売れてる人の特権なのかもしれない(写真使ってもおしゃれになるのが一番いいんですけど...) そういう意味でこのCDジャケットはSHINeeいないから珍しいと思ったんですけど、次に出た「Winter Wonderland」は遠目で見たらセクゾかな?というようなど直球アイドルジャケ写に戻っていたのでやっぱりそういう事なのかな...とちょっと思いました。

 


MY ZONE / Block.b

作詞:AKLO・ZICO 作曲:ZICO・Dirty Orange・Mitsu.J
日本1stアルバム「MY ZONE」収録

 


 
この曲はZICOが制作に参加しているのでワサングチァングしてるブロビっぽさは失わず、LDH系の作曲家さんと共作してる事で本国とは違う味も出ているという自作系ドルにとっては理想に近い形かも。個人的に何と言ってもリリックがリアルな日本のラッパーとの共作というのが大きいと思います。しかもみんな知ってるような大物AKLO! LINE動画でも言っていましたが、日韓のラッパー同士の共作でもあるという。

 

曲自体も音が少なめというか、ブロビのアップテンポな曲にしては楽器とボーカルだけが目立つ割とシンプルなアレンジでちょっと目新しい感じがしました。

 


Moonlight Swing / ジョンヒョン from CNBLUE
作詞:LEE JONG HYUN,miwa* 作曲:Josef Melin,Christofer Erixon
日本1stアルバム「SPARKLING NIGHT」収録

 


CNBLUEのギター担当のジョンヒョンのソロアルバムのタイトル曲です。 CNの音楽からはだいぶ離れたスイングジャズ調の曲なんですが、ジョンヒョンの甘いボーカルの雰囲気にはあっている思います。CNはヨンファとジョンヒョンのツインボーカル(ジョンシンがラップをやったりもしますが)とはいえヨンファがメインのため本国の活動ではジョンヒョンの声はあまり目立ちませんが、個人的にはジョンヒョンの声の方が好みなので、色々なタイプのボーカルが聴けるのがよかったです。CNのライブに行った感じでは日本のファン層は割と大人な感じですし、大人っぽいイメージでもいいのかも(ファンドムでの評判とか全然知らないで言ってますけども)


ちなみに本人がこれを選んだ理由は「自分には絶対かけない曲だと思ったから」だそうで、これまた音楽ジャンルの広い日本リリースだからこそできた冒険なのかなとも思います。韓国の音楽業界はクォリティの高いアーティストは凝縮されてるとは思いますが、音楽のジャンルは今でも割と狭くて流行ジャンルに柔軟性はあまりない感じはします。チャートインするのがアイドルかヒップホップかR&Bボーカルかバラード、あとはOSTとかTVでの企画ものという感じで、これは10年くらいジャンル的にあまり大きな変動はない感じがします。だから一回ハマると追いかけやすいのですが。 その点では日本はKPOPというジャンルが数年で定着したように、音楽シーンの形成にすごく柔軟性があって受け入れる器やリスナーが多いように感じます。チャートにアイドルが多いのは同じですが、ロックもKPOPもヒップホップもアニソンもありますし、アイドルがヒップホップやロックだけでなくテクノやメタルをやったりもするわけで。

(逆に玉石混交の選択肢が多すぎて、その中から自分に合うクオリティと嗜好の音楽を探し出すのが大変なのかもしれません...)
 
作詞にはジョンヒョン本人が参加しています。ジョンヒョンは幼少時日本に住んでいたことがあるそうですが、ZICOもですけどある程度日本語がわかる人の場合どういう感じで制作に参加してるのかちょっと気になります。
 
 
モッポンゴヤ / B1A4

作詞:JINYOUNG,MEG.ME

作曲:JINYOUNG
日本3rdアルバム「3」収録

 

 

B1A4の日本活動が凄いなと思うのが、シングルB面やシングル以外のアルバム収録曲にジニョンの作った曲を日本オリジナルで収録している事です。韓国の活動ではBABY I'm sorry 以降地道にセルフプロデュース曲を増やして現在ではタイトル曲は全て自分たちでやるようになりましたが、これと同じ流れを日本でもやっているという事だと思います。 ファーストアルバムでは日本オリジナルのジニョンの作った曲は一曲でしたが(Beautiful Lie)ポニキャンからの最後のアルバム「3」では「道」の日本語版以外(これもヨジャチングでお馴染みのイキヨンベ作で名曲です)は全てジニョンとCNUが製作に参加、ラップメイキングはBAROです。アルバムにも収録されていますが、イゲムス以降に出た日本オリジナルシングル「白いキセキ」「HAPPY DAYS」もジニョンの作です。セルフプロデュースのアイドルは年々増えていますが、本国と同じような事を日本オリジナル曲でもする事は実際なかなか難しいことなんじゃないかなと思います。そういう点と本人たちのキャラクターもあって「誠実さ」を感じるアルバムでした。


「モッポンゴヤ」はKPOPとかJPOP とかいう枠を超えてジニョンの曲の持つ郷愁とか切なさというのがとても感じられる素敵な曲だと思います。今年からレコード会社がポニーキャニオンからユニバーサルへ移籍したようですが、今後も同じようなリリース方式だったら良いなと思います。

 


それでは2016年の個人的日本オリジナル楽曲ベスト1の発表です!

(淡々ときたので特に盛り上がらない)
 
KINGDOME / B.A.P
作詞:PARK SOO SUK・INWOO・SLEEPY・SHOKO FUJIBAYASHI

作曲:PARK SOO SUK・INWOO・SLEEPY
日本1stアルバム「Best.Absolute.Perfect」収録

 


 
初の日本オリジナル楽曲ですが、これ超かっこいいです。何と言っても日本語の発音がとてもクリアーで良い。特にラップ部分が全部聴き取れる...!! (笑)Kドルで本格的なラップが入ってる曲では現状1番なのでは...? バンヨングクは参加してないのですが、ヨングクが一緒に曲を作ったりしているSLEEPYが参加してます。

(ヨングクがフューチャリングで参加しているGiriboyプロデュースのBODY LOTIONは今年のベスト曲リストに入れたいです)


この曲は製作陣が本国とほぼ同じで本国のカムバに使ってもいいくらいの曲で後に出た本国フルアルバム「Le Noir」にも韓国語ver.が収録されていますが、これを日本オリジナルで出したというのが大きいと思います。同じく日本アルバムに入っていた「BACK IN TIME」もよかったです。これは三浦大知などに曲を書いているUTA氏の作品ですが(防弾少年団のFOR YOUにも参加されてました)B.A.Pっぽい感じがした。といいつつBABYでもなく、すすめられて聴いたLe Noirがあまりにも良くて最近急にB.A.Pを聴き返してるので、B.A.Pっぽさというのが理解できてるのかは謎なんですけど...

 


以上でした。 日本での活動というとどうしてもライブや接触イベントのやり方についての方が言われがちですが、今回個人的に振り返ってみて基本である楽曲の製作のやり方も色々あるんだなと思いました。
 
2016は個人的にはショックデカイすぎ案件が色々起こりましたが、2017年も素敵な曲やパフォーマンスがたくさん楽しめたらいいなと思います。
とりあえず初詣のお賽銭ははずもう...
 
 
 

【ize訳】SMエンターテイメントの1年

【ize訳】SMエンターテイメントの1年
2016.12.28

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016122510347221570

 

2016年SMエンターテインメント(以下、SM)は、グループEXO、SHINee、REDVELVET、NCT U、NCT 127、NCT DREAM、S.E.Sなどを活動させた。 テヨンとEXO-CBXのようなソロとユニットもあった。 そして今年の2月3日から「SMステーション」を通じて1週間に1曲ずつデジタル音源を発表している。 この中にはMBC[無限挑戦]を通じて会ったユ・ジェソクとEXOの「Dancing King」ようなイベント性の音源もあったが、少女時代のメンバーユリとソヒョンの「Secret」のように振り付けとセットを作ってミュージックビデオまで製作した場合もある。 他の曲も制作費の違いはあれ、すべてミュージックビデオを作った。 普通の会社なら所属歌手のタイトル曲でやりそうなことを、SMは元々していたかのように1週間に1回やってみせた。

 

ヒョヨンの「Mystery」は今SMが何をしているのかを示している。 アルバムを出さない曲に振付とミュージック・ビデオをつけて、何週間か放送活動まで行う。 1週間に1つずつ出るデジタル音源に対するこのような投資は、非効率的なこともある。 しかし、強いスタイリングと振り付けを盛り込んだ「Mystery」はダンスバトル番組Mnet[ヒットザステージ]でヒョヨンが見せてくれたカリスマ的なダンサーのイメージを持っていくことができるはずだ。 少女時代のメンバーのうち、個人活動が多くない方であるヒョヨンには新しいキャラクターを付与し、少女時代のコンサートでも「Mystery」を披露することができる。 目先の損得計算では損害が出る恐れがあるが、代わりに新たな領域を得ることができる。 それが成功しようと失敗に終わろうと、この1年間のSMは着実にこの方向に動いた。


目新しいことではない。 SMはH.O.T.が成功した後は神話とS.E.Sをすぐにデビューさせ、東方神起の成功以降はSUPER JUNIOR、SHINee、少女時代、f(x)が相次いでデビューした。 その後はこれらのグループのメンバーうを基にして手におえないほど多くのソロとユニットを作った。 単一チームやコンテンツなら、SMがいつも1番をとることはできない。 しかし、SMは人材と資本への持続的な投資でライバルたちの間を勝ち抜いてきた。 ただ、変わったのは投資の方向だ。 東方神起以降、SHINeeをデビューさせたような事は新しいグループをひとつ作ることだ。 一方、SMステーションは音源流通が可能なプラットフォームである。 NCTはそれぞれ違うグループたちを結ぶ一つのブランドだ。 それだけより多い人材と資本が投入され、収益構造も変わる。 SMステーションが成功すれば、SMはすべての所属歌手にソロの曲を歌わせる事が可能であり、すでにSMステーションに参加したユン・ミレのように他の会社のミュージシャンたちまで集めて来ることができる。 NCTが東方神起やEXOのように成功すれば、SM所属の数々の練習生たちがすべてNCTのブランドで全世界で活動することもできる。

 

昨年と今年YGエンターテイメント(以下YG)を取り巻く状況の変化は、今SMがなぜこのような選択をすべきかの理由だ。アイドル的な要素に全体的なトレンドを結合させるというのはYGならではの競争力だった。BIGBANGと2NE1が代替不可能な存在であった重要な理由だ。しかし、今ではYG以外にも防弾少年団やZICOがいる。iKONとWINNERがデビューの頃の期待ほど成功していないのは国内の活動を多くしていなかったことが大きいが、彼らに期待することを他の会社でも行うことができるという点も重要であった。そして今、多くの企業はSMのノウハウを分析してSMのようにコンテンツを作る。 SMはまだ1等であるが、その格差は過去よりもかなり減少した。むしろ圧倒的な差があるのは、資本の規模と人材のノウハウだ。他の世界中のいくつかのエンターテイメント会社も今SMのように多くのチームを絶えず活動させながら一定レベルの完成度を維持し、その間に1週間ずつ新しい音源を発表することはできない。その結果、ゲームのルールは変わる。 NCT所属のグループのいずれかが成功した場合、他のグループも成功確率は上がる。逆に、多くのグループの中のいずれかが成功する確率も高くなる。


今年初め、SMのイ・スマン、総括プロデューサーはSMステーションとNCTをすると公言しており、SMはこれらを1年間やった。 それだけ気力が抜けたか、むしろもっと力がついたかは彼らだけが知っているはずだ。 限界がある人材と資本をどれだけ投入できるかも未知数だ。 しかし、選択をしないこともできない。 競争者たちが追いついてきている。 やっていたことをそのまま行うのか、崩れるのかふんばるのか、それとも新たな収益構造を見出すだろうか。 そしてSMは、ひとまず未来に対するビジョンに対して過去20年余りの間に稼いでおいたものを投資する事にした。 持ちこたえるか超えないか。 どちらにしろ、2017年ごろにはわかることだろう。

 

 

文|カンミョンソク