サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】コロナ19でK-POPシーンは極寒期!

コロナ19でK-POPシーンは極寒期!

BTSを皮切りに各種公演がキャンセル!

2020.03.20

https://m.ize.co.kr/view.html?no=2020032009157271702

NCT127はコロナ19事態により特別ライブ放送やリスニングパーティーなど、別名"ランサン(LANケーブル=ヴァーチャル)ライブ"として新曲を宣伝している。

 

「4月は残酷な月」だと言うが、今年だけはその定義が変わらなければならないようだ。新種のコロナウイルス感染症の影響で、2020年3月は歌謡界、特にKPOPシーンに歴代級の残酷な月記録を連日更新している。


2月28日に伝えられた防弾少年団(BTS)の「BTSBTS MAP OF THE SOUL - SEOUL」公演のキャンセルは、極寒期のピークを迎えた。ニューアルバム「MAP OF THE SOUL:7」の発売に合わせて開催されるワールドツアーの一環として、4月にソウル蚕室総合運動場メインスタジアムで行われる予定だったこの公演は、世界各国から集まる約20万人の観客を待っていた。アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、スペイン、日本など、世界中で行われる予定の今後のツアー日程も、ウイルスの拡散により何も確言できなくなった。


厳しい状況に置かれているのは防弾少年団だけではない。最近、海外を除いて基本的な活動計画すら立てられなくなったKPOPシーンは、業界内外から殺到しているキャンセルや延期ニュースに頭を悩ませている。SMエンターテインメントの場合、1ヵ月足らずの間にテミンやSUPER JUNIOR、Red Velvet、NCT DREAMなどの国内や日本公演を延期・キャンセルした。今後の日程は全て未定だ。JYPエンターテインメントも同様にTWICEやGOT7、Stray Kidsのワールドツアーの日程を延期し、キャンセルした。TWICEの公演はフィナーレにあたる公演だったが、GOT7とStray Kidsの場合はツアー真っ最中で被害が大きかった。GOT7はバンコクシンガポールマカオ台北公演の延期とともに、クアラルンプール公演は完全にキャンセルする方向dw、Stray Kidsは5月の予定だった欧州ツアーを全面キャンセルする方針を固めた。このほか、YGエンターテインメントはWINNERのシンガポール公演をキャンセルし、WMエンターテインメントは5月に予定していたONFのラテンツアーを無期限延期した。


歴史上類を見ないことが繰り返されている中、KPOPを取り巻く風景も様変わりしている。これに先立つ公演が取り消された直近の正規2集でカムバックするWINNERなど、アルバム発売のショーケースや音楽番組の収録方式も格段に変わった。一般的に記者とファンを観客として開く公演型ショーケースは、2月からほとんどがオンラインリアルタイム中継形式に転換された。音楽番組も同様に、該当歌手のファンたちとステージを一緒に録画していた事前録画システムから観客を失った。ファンの歓声と応援法のない「カメラリハーサル」のような収録が2ヵ月近く続いているわけだ。


ファンとの直接的なコミュニケーションを主な目的とするファンサイン会は、被害が最大のイベントだ。相当な金額のアルバム販売収益の損失が予想されるにもかかわらず、大多数の企画会社がすでに予定をキャンセルしたり、最初から日程を決めていない中で、想像を超えるアイデアも登場した。TOP MEDIAの新人アイドルグループMCNDは「Meet & Call」という名のイベントを通じて、ファンと直接会う代わりにカカオビデオ通話(フェイストーク)を通じてメンバーひとりひとりとファンが個別にビデオ通話をするファンサイン会を企画した。画期的なアイデアの結果だったのか、彼らはデビュー3週間でM COUNTDOWN1位候補に名を連ね、また別の話題を呼んだ。


コロナ19ウイルスの世界的な拡散とともに、このような変化はしばらく続く見通しだ。誰も予想できなかった昨今の現実がKPOPシーンに伝えた最も大きな教訓は、この産業が人と人の間、国と国の間に限りなく近く存在しているという点だ。韓国大衆音楽の輸出額の大半をKPOPが占め、企画会社の総収益の半分以上をツアーが負っているケースも少なくないため、目先の利益や収益についての議論が先走ることは理解できないわけではない。ただ、災難に近い世界的な危機状況をすなわちKPOPの危機のような単純な図式で解決するのは、多方面において怠惰で非生産的だ。さらにKPOPは、いかなる危機的状況の中でもいち早く次を準備する驚くべき弾力性と柔軟性を誇る分野ではなかったか。「世界が韓国のポピュラー音楽に注目する」とか、「音楽で国境をなくす」という空虚な叫びが収まった今、KPOPと人、ひいては世界と呼吸するKPOPに対するより落ち着いて真摯な考察が行われるべき時だろう。


キム・ユンハ(大衆音楽評論家)