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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【rhythmer訳】(ヒップホップとアイドルの)気まずい同居同楽

K-hiphop block.B B.A.P INFINITE rhythmer訳 防弾少年団

気まずい同居同楽(落)
rhythmer | 2013-07-11

http://m.rhythmer.net//src/magazine/feature/view.php?n=12932


防弾少年団」「block.B」「BAP」「INFINITE H」など、近年登場したいくつかのボーイグループはずば抜けた容貌と明確なコンセプト、そしてよく訓練されたパフォーマンスを介し、主に10代を消費層にしてこれを集中的に攻略するアイドル歌手の典型的な文法をよくフォローしているように見える。しかし、これらと既存のアイドル違いがある。まさに「ヒップホップアイドル」を標榜しジャンルの音楽、ジャンル、アーティストを果敢にチームのコンセプトに引きこんできたという点である。残念ながら、あるいは当然のことながら、その亀裂の結果ジャンルの愛好家には我慢できないほどきまずい時間を提供して、肝心のアイドルグループとしての価値もあいまいになった。韓国のアイドル、特に90年代に注目されたボーイズグループは、それらを誕生させた(議論の余地は多いが)ジャンルの音楽の要素を絶妙にダンスパフォーマンスに引き込んだ「ソテジと子供たち」のせいで、まるで原罪のようにジャンルの音楽コンプレックスを持っていた。自然とメンバーの作曲/演奏能力や、ジャンルの音楽ムードの借用でこれを克服しようとしたが、その限界に容易に達しつつある。最終的には、アイドルプランナーはジャンルの音楽またはアーティスト強制力を捨て、2000年代半ばから世界的に類例を見つけるのは難しい、潔癖に近い徹底的に企画されたメンバー構成と隙のないパフォーマンスに集中し、これを克服し始めた。韓国大衆音楽の枠組みを変えた「韓流」という大きな流れがはじまり、ジャンルの音楽愛好家やジャンルのアーティストと制作されたアイドル歌手のほとんどの音楽が非常にクールに好まれて消費され始めたのもこの時からである。

さて、ここで気になることがある。なぜ冒頭に記載したアイドルグループ側は、すでに有名な音楽プロデューサーたちが10年以上前に捨てたような方法で10代の大衆を攻略しようとするのだろうか?答えを見つける方法は意外に簡単である。徹底したプロデューシングを前提としているアイドルだから、これを企画したプロデューサーや事務所の性格と意図を見れば良い。ヒップホップ第一世代と自称するパン・シヒョク、インターネットを介して全国的に名を馳せたラッパーチョPD、エピックハイの前所属事務所でもあったウリムエンターテイメント等、ヒップホップミュージックと非常に関連が深いこれらのメーカーや会社がその背後にいるということが重要な理由といっても過言ではない。 「ヒップホップ」は、大型企画会社が支配した無限競争の放送歌謡市場で、彼らの会心の武器であると判断されたものである。しかし、それは本当に音楽業界の歌謡/アイドル市場の裏をかく武器として作用したのか?と尋ねるならば、その答えは懐疑的である。音楽的にも商業的に既存の人気アイドルを超えた成功を記録していなかったからである。加えて、まともな企画だったが時期が適していなかったか、事務所の力が弱かったか、一部の言い訳が届かない理由は、前述したとおり今ではもはや有効ではない時代錯誤的な方法の単純な繰り返しであるという事実である。

濃い訴える力を標榜したラップとボーカル、華麗で反抗的なイメージの強いパフォーマンスで10代の共感するような社会問題を軽く添えて登場しながらも、突然にかわいいボーイフレンドの姿で愛の歌を消化する姿は、90年代半ばHOTが構築した「戦士の末裔 」「キャンディ 」につながるオーディエンス攻略パターンと大きく変わらない。特に、各曲のコンセプトに応じて単純にイメージを借用する上にあまり脈絡もなく、ヒップホップ内の詳細ジャンルのユニークなスタイルをそのまま取ってきて作り出す方法さえ似ている。当時と変わった点としてメンバーとプロデューサーがもう少しヒップホップというジャンルを理解しているというのは事実だが、それさえも企画の優先順位の成功の方向やグループのアイデンティティの限界のため、これらを充足させるほどには適用していないという事実は考察する必要のある部分である。また、90年代のアイドルダンスグループが「ギャングスタラップ」の音楽ムードだけを単純に借用した曲とそれ合わせた振り付けで5分以内の放送にすぎないパフォーマンスを見せてくれた歩みとまったく同じ方法ですべての企画を練り、'90年代Golden Eraへの回帰'というようなこちらを戸惑わせるようなプレスリリースを配ったり、「ミックステープ「アングラ活動・人脈」「サイファー」などの業界用語を乱発しながら、頑張ってジャンルのアーティストとして位置づけさせようとしてもきまずいだけだ。

それでも何人かのアンダーグラウンドなジャンルのアーティストの支持を得たり、またはいくつかのジャンル音楽のファンに応援を受ける姿は少し奇異に見えるが、実際に些細なことを除外してその本質を確かめてみれば、残るのは「アイドルにしては」ラップをかなりするメンバーが何人かいるという事にすぎない。では、なぜわずか少し前までは、ジャンルの音楽市場で最も冷遇されていたようなジャンルを積極的に受け入れてたりしているのだろうか?これにはジャンルそのものではなくアーティスト個人の人気へと集約されたファン層市場に段々変わってゆきつつある弘大ヒップホップ市場と、多くのアンダーグラウンドラッパーたちがジャンル固有の趣は排除して得たメインストリームでの可視的な成功を肯定的に見るという苦々しい姿が受け入れられる現象と共通点がある。「一定レベルのラップ」がジャンルの音楽固有の粋を損なう大衆音楽の最後の砦程度に認識されているのである。しかしそれは果たして、90年代のダンスグループがヒップホップの理解なしに行った同様のパフォーマンスと明確な違いを提供しているだろうか?それとも、たいして意味のない「精神的な勝利」に近いのか?

「ヒップホップアイドル」のファンはボーカルの間を埋めるリズムに近い存在だったメジャー音楽におけるラップとは違う、本当の「ラッパー」のメンバーのファンであると自認し、他のグループと比較して音楽的優越感を持つための根拠を探し、同時にヒップホップに関心があった人々は韓国ヒップホップの慢性病でもある実体のない「ヒップホップの大衆化」の一段階としてヒップホップアイドルを認識することもある。 しかし、この二つを除いた大衆も90年代から存在してきた、これは時代錯誤的と言えるほどにボーイズグループと特に変わることなく感じることができる現実だ。 まるで不明確だが確かに存在させるインディー感受性と学閥・容貌が結合したブランドイメージを、20年前から存在したバラードラップ音楽にのせて目に見える成功を成し遂げたバーバルジントの新たなファン層はヒップホップの固有の趣やラップの完成度にひかれてできたものではないが、ヒップホップミュージシャンだった彼を見てきた者たちから見ればこれらはヒップホップとあまり関係のない成功にもかかわらず、彼のラップを大衆が聴くと意味を見つけるという、気まずいながらも悲しい課程と似ている。

とにかくヒップホップアイドルがヒップホップを唱え、ラップをどれだけ上手にこなすのか大幅に真剣に考えていない不特定大衆は、やはり深刻ではないように決まって課せられているプレスリリースと歌手自らが標榜する内容を大衆音楽と認識してしまうことが最大の問題だ。ヒップホップに興味が生じても、気楽に接することができるヒップホップアイドルが選択の優先順位になってしまうのだ。もちろんヒップホップアイドルの曲はジャンルの音楽の醍醐味を示すには足りないため、それ以上の鑑賞の拡張も常識的に期待するのは難しい。それでもあるヒップホップアイドルメンバーはメジャーとアンダーグラウンドの「架け橋」をすると言うが、歌謡界下位リーグとジャンル市場の誤った階級化認識を使命感によって逆に露出しているのが現実である。結局、市場の面でも、ただでさえ小さなジャンルの音楽市場へのアクセスを防いでしまう機能をするだけなのだ。


ヒップホップを理解するというプロデューサーと歌手がほぼ20年前から存在していた方法を用いて放送歌謡の下位リーグでアイドルとしてのアイデンティティで活動し、ジャンルの音楽家を強く標榜する。いくつかのヒップホップ愛好家の間ではこれに対する奇異な支持が存在し、ヒップホップを扱う活動家たちはどのような理由かわからないがこれを否定もできない。加えて大衆音楽専門記者はプレスリリースだけ参考にして専門性のない広報の記事だけを世に出し、ジャンルのミュージシャンはやはり静かである。ヒップホップ業界の大きさに関係なく他の国では、いや国内においても他のジャンルでは簡単に見つけるのは難しい、非常に興味深いながらも多少きまりの悪い現象である。


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idologyのアイドル×ヒップホップ特集で触れられていたリドゥモの記事です。
こちらはヒップホップ専門メディアという事もありわりとキツめの論調ですが、芸能メディアの「専門性のない広報記事」では見られない指摘をビシバシしている感じがしました。
しかしこれが書かれたのは2013の7月であり、ヒップホップアイドル界隈にはわりとエピックだったのかもしれないSMTM3が始まる前の事でした。(SMTM3の放送は13年の8〜9月頭だった)
その後アイドル自認を持ったままのBOBBYがアイドルと揶揄されつつも優勝し、それ以降のSMTMの出演層は以前と変わったし、番組でリリースされた曲が大ヒットするようないわゆる「大衆化」も加速したように思います。ZICOがファンドムをl超えてソロアーティストとして人気が出たり、ヒップホップアイドルから興味を持った層が実際にPDたちのヒップホップレーベルの所属アーティストの曲を聴くようになったりとか。
しかし、実際問題ヒップホップジャンル自体が本当に売れているのかはわからないかもしれません。PD達が在籍するのはいずれもメジャーなレーベルであり、アイドルのファン層がヒップホップアーティスト達をそのままアイドル的な視線で見ているだけの節もあり。「ヒップホップアイドルが売れたところでヒップホップが売れるわけではない」というフレーズが「一部のメジャーヒップホップアーティストが売れてもヒップホップが売れるわけではない」に変わっただけなのかも。
(個人的にはジャンル音楽がメジャーになるにはそういう「ミーハーなファン層」って絶対に必要だとは思うのですが)

その後のSMTMや「ヒップホップアイドル」に関する記事があればチェックしてみたいです。