サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【idology訳】防弾少年団「Boy With Love」レビュー

防弾少年団「Boy With Love」レビュー

by ランディon 2019/07/24

http://idology.kr/12566

 

前作「Love Yourself」を終え、新しいシリーズを始めるEPのタイトル曲だ。国内外の多様なリファレンスがまず目につく。アルバムのタイトル「Map of the Soul:Persona」ではEPIK HIGHの「Map of the Human Soul」シリーズが、タイトル曲「Boy with Luv」はNucksalの「The God of Small Things」や防弾少年団の初期作「Boy in Luv」が、「Come be my teacher」のような歌詞では最近活動中の米国アイドルグループPretty Muchがコミカルに歌った「Teacher」が、また「Oh my my my」が繰り返される歌詞ではトロイ・シヴァンの2018年の曲「My My My!」が思い出される。過去の韓国ヒップホップと同時代の欧米のティーンポップをすべて横切って「防弾少年団」の今を築いた。


曲全体に流れるタイトなリズムギターがディスコ時代の心象風景を呼び起こす。サラサラした素材のオーバーサイズな衣装だったり古典映画をオマージュしたセットなども、レトロブームを忠実に反映した。ミュージック・ビデオのカラーパレットは青い空と黄金色の日差し、踊る防弾少年団のピンクの衣装程度にまで狭めることができ、KPOPシーン全体で人気だった80年代を終わり、いまではサンシャインポップやディスコが流行した6〜70年代まで遡ったという印象を与える。歌詞に似合ってダンスがよく、些細で肯定的だ。


主なテーマはほとんどをマイナー・ペンタトニック音階の中で遊ぶが、ド、ミ、ソを多く使ってメジャーのような感じを与える。メッセージもそうだ。「もうここは高すぎる/僕は自分の目に君を当てたい」や「高くなったsky 大きくなってしまったhall/時には逃げるようにと祈った」のような歌詞では高い人気の負担感を語るが、そのソリューションで提示する方向は聴衆(もっと正確に表現するならば、ファン)とのたわいもない交流だ。(それが実際に可能かどうかはさておき)最後のトラック「Dionysus」を除けば、全てが「ファンソング」と呼んでいい歌詞だ。ファンを対象に、いつもあなたが気になるし切なくてありがたいという内容一色だ。

防弾少年団が海外でその他のKPOPグループとの差別化を図り、強固なファン層を築き始めたのは、「アイドルグループは完全に他の人々によってプロデュースされた商品」という偏見から少し離れた、歌詞で自分の話をするグループだという理由からだった。アイドルの歴史が長い韓国内では、どの道アイドルにはそのようなことを期待しない消費者が多く、そのため初期の「防弾少年団」はそのような面で「田舎臭い」という扱いを受けたりもした。しかし、海外では皮肉にもその点が最大のアピール要素になった。


そして、今のように大きな成功を収めた時点で「防弾少年団」ができる自分の話とは、大体このようなものなのだろう。ファンの愛に感謝し、慰めになる歌で報いること。多くのものを得たためにともすれば福音に映るだろうし、わざと使うswagではない以上、全体的なメッセージは上記のポイントに焦点が当てられるだろう。すでにビルボードで一番の「ヴィラン(villains)」ポジションは、ビリー・アイリッシュやCardi Bなど、若い女性アーティストたちが占めている。コダック・ブラックなどはキャラクターとしての「ヴィラン」ではなく、本当に悪口を言われる遊び人のポジションだ。防弾少年団が現在のビルボード上でピンを刺すことのできるポジションは「グッドボーイ」だ。その「グッドボーイ・メッセージ」の内容をどのように多様化するかが今後の課題と考えられる。

「Boy with Luv」にフィーチャーしたホールジーは、アメリカのテレビ舞台やフランスのコンサートなどで一緒に舞台に上がった。オーディオだけ聴く分には担当の持分が思ったより多くはない。この作業の主なコラボ要素は、ステージに一緒に上がって踊るという事そのものだったのだ。防弾少年団とは人種が異なる「外国人」として、「私も防弾少年団と一緒に踊りたい」という心理をホールジーに投影するファンも多かったと思われる。韓国中心のプロモーションでは見られなかった光景だ。

 

 

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だいぶ前に訳したのを下書きに入れっぱなしになってたのを発見したので今上げました。

多分デビュー当時から見てる韓国内の人の見方として、個人的に自分のイメージとあまりズレのないレビューだと思って訳したんだと思います。

特に「ビルボードで今ピンを打てる場所はグッドボーイ」というの、ちょうど新しいチャーリーズ・エンジェルOSTマレフィセント2のアンジェリーナ等、あえてのバッドガール路線(「女が悪くて何が悪い」的な)流れが若い女性アーティストの中でキテるっぽい一方、若い男性アーティスト達は草食路線というか、ノンジェンダーとかグッドボーイ路線が有利な今なのかな?となんとなく思っていたので...

それを考えると仮面デス扱いされてカッとなったのか(?)カミラとのベロチュー動画をアップしちゃったショーン・メンデスは下手こいたのでは?とちょっと思いました。割とグッドボーイ路線だったように思いますし、BTSみたいな熱烈なファンドムを作るにはどうしたらいいのかってチャーリー・プースと語りあってたらしいのに...

(ビリー・アイリッシュがコメント欄でyikes言ってるのにも笑った)

 

最後ただのアメリカセレブゴシップ好きみたいになってしまった。BTSアメリカセレブゴシップ好き文脈に取り込まれる日が来るんでしょうか。

関係ないんですけど、最近ロバート秋山の動画を見すぎて、私の中の去木アコが「現在長期休暇中のB○Sジ○ン。パリのクラブでの動画が流出してネットをお騒がせ中。酔いどれで女子にデコピンされる姿は楽しそうで何より」とかすぐ言ってくるんですよね...これ言いたくて仕方なかったけどツイッターで言うのもあれかなと思ってここにどさくさに紛れて置いておく。

(何を言っているんだ)