サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】外国人が見る「K〜」とは一体何なのだろうか

【ize訳】外国人が見る「K〜」とは一体何なのだろうか

 

2017.05.11

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017051100477276748&pDepth1=most

 

ニューヨークでは、私たちが知らない間に「韓国人がいないK-POPアイドル」がデビューしたし、来韓スターは戸惑った表情で「指ハート」を飛ばし、ソウルを背景にしたアメリカの映画には「辛ラーメンのポスターを貼った日本風居酒屋」がどーんと登場する。ここまで来れば、外国人の目に映った「K」というものが果たして何なのかが気になる。本来の「韓国的」という意味の他に別の意味が隠されているような「K」の実体を分析してみた。

 

K-POP
去る4月に韓国でデビューしたEXP EDITIONは、K-POPが国籍を超越したジャンルになることができるか考えさせる事例だ。 2015年にニューヨークで先にデビューした彼らは、異なる国籍のメンバーで構成された「韓国人がいないK-POPアイドルグループ」であり、韓国デビュー曲の「FEEL LIKE THIS」のミュージックビデオはこのようなコンセプトに合わせてK-POPアイドルのミュージックビデオのクリシェをそのまま再現する。導入部では「ビジュアル」を担当する「センター」の顔をズームイン、ズームアウトして念入りに映し、どこからか徐々に集まってきたメンバーは陣形を備え歩いて行き、速くなっていくBPMに合わせて光に向かって走り始める。場面が変わり、廃工場に入ったメンバーは、カラフルな煙幕弾を振り回して踊ったり、空から落ちてくる羽の間で魅力的な表情を作ったりする。このようにメンバーが自然に自分に似合う姿での「少年美」を強調し、それぞれの顔をきざみつけるように見せるシーンは、美少年イメージとメンバーたちのキャラクターを重視するK-POPアイドルのミュージックビデオでよくみることができる演出である。しかし、見慣れた演出と相反する多少ぎこちない韓国語の発音とエキゾチックなルックスは妙な違和感を呼び起こし、EXP EDITIONのYouTubeチャンネルにはまだ彼らの「アイデンティティ」をめぐる海外K-POPファンの論争が絶えない。彼らがニューヨークで発表した最初のシングル「LUV / WRONG」は、海外K-POPファンからは「K-POPアイドルなのに韓国語の歌詞は10%しかない」「翻訳そのままで歌っているようだ」という酷評を受けた。

 

K-ATTITUDE
来韓スターは、常にどんなふうに韓国に関心があるのか評価される。しかし、以前は彼らが「ドゥーユーノゥカンナムスタイル? 」「ドゥーユーノゥキムチ?」のような質問を受けていたのに比べ、今ではより積極的で具体的な「韓国愛情表現」が要求される。 2016年の映画「イーグルエディ」の広報のために韓国を訪問したヒュー・ジャックマンタロン・エガートンは、一貫して訝しげな表情で「指ハート」を見せてくれた。同年に韓国映画「仁川上陸作戦」に出演し、やはり広報のために来韓したリアム・ニーソンは60歳以上の年齢でありながらTWICEの「シャシャシャ」をやらされた。また、今年3月には映画「攻殻機動隊」の記者会見において国内取材陣がスカーレット・ヨハンソンに「朴槿恵大統領の弾劾についてどう思うか」という質問を投げかけた。スカーレット・ヨハンソンは「トランプの話ならすることができるけど」と気の利いた答えで応酬していたが、今は来韓スターが韓国の政治状況まで事前に知ることを期待する状況になったのだ。もちろん、4月に訪韓したCOLDPLAYのようにセウォル号事件3回忌に合わせて公演でメンバー全員が黄色いリボンバッジを着用して追悼パフォーマンスをするようなケースもあるが、すべてに対してこうすることを望むのは無理だ。

 

K-STEREOTYPE
1990年代後半から外国の映画やドラマで韓国を背景にしたり韓国人のキャラクターが登場する事は多くあった。しかし、これらの作品の中で描かれている「韓国のイメージ」は、やや否定的であった。 1998年に公開された映画「TAXI 1」での韓国人はトランクで睡眠をとって2交代で働くキャラクターであり、2004年に放映を開始したアメリカのドラマ「LOST」は韓国人俳優キム・ユンジンが出演したにもかかわらず、ソウルの姿をアジアの多くの国の60年代の風景を混ぜたように描写した。最近の外国映画やドラマでは、韓国はかつてのように未知の土地としては描かれていない。映画「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」や、最近公開された「COLOSSAL」で韓国を象徴する風景は大都市だ。しかし、「COLOSSAL」での韓国の夜の街はただの居酒屋や汚れた立て看板、人々でごった返している様子程度で描かれており、米国で撮影したソウルの場面は「おもちゃ商店」という大きな看板をつけたり、日本風居酒屋に辛ラーメンのポスターを付けた奇妙な姿だ。

 

 

K-MANIA
韓国と関連した映像の中で最も多く見られるキーワードは「K-POP」と「KOREAN FOOD」で、そのうちの「K-POP REACTION」映像では、K-POPに接した外国人の様々な反応を見ることができる。数年前にアップロードされた画像の場合、KPOPに初めて接して当惑したりやたら熱狂する映像が多かったが、最近では「NON KPOP FAN」、「FIRST TIME」、「MASHUP」などのキーワードが追加され、比較的細分化されたリアクションを見ることができる。また、K-POPミュージックビデオを見たクラシック専攻の人々のリアクションを盛り込んだ「ReacttotheK」でIUの「レッドシューズ」、東方神起の「Something」などジャズ風のK-POPがどのように素晴らしくて素敵かを説明するなど、ますます細分化された関心を示している。 「KOREAN FOOD」を扱うユーチューバーは「不鶏焼きそば」や「猟奇トッポッキ」(訳注:韓国の人でも完食出来ない位にめちゃくちゃ辛い)を食べることを「エクストリームスポーツ」に分類し新たな視点を提示したり、国内で「英国男」として紹介されたジョシュは、フライドチキンのように元々は韓国料理ではないが韓国の人々が日常的に楽しんでいる料理を「韓国」として紹介す​​る。今まで海外に知られていた韓国ではなく、今現在の韓国の多様な文化をほぼリアルタイムで、非常に詳しく紹介することが一つの流れとしてあるということができる。


K-SURPRISE
昨年末から今年初めまでの韓国の「弾劾政局」は、全世界の注目を集めた。特にキャンドルを持って週末の夜に広場を埋め尽くした市民の姿は、米国AP通信、中国の新華社通信と日本のNHK、イギリスの日刊紙「ガーディアン」などを通じて報道されており、特に米国外交専門誌「フォーリン・ポリシー」は「普通の人たちによって植民地から軍事政権になり、また、不完全民主主義体制へと変貌してきた韓国現代史の文脈でこそ可能な事柄」「キムチの様に韓国的で驚くべきこと」だと評価した(「TV朝鮮」)。世界のどこにも見られない特別なデモはそれほど深い印象を残し、2016年12月、スウェーデンのウォッカブランドABSOLUTは韓国のろうそくデモの光景を使用した広告画像を公開した。 「The future is yours to create」というフレーズと共に。これまでABSOLUTがそれぞれの国を象徴するイメージや、現在の最も重要な問題を活用して広告を制作してきたことを思い出してみたとき、弾劾政局とキャンドルデモがどのように世界を驚かせたのかを推測することができる。韓国に対して浮上した新しいイメージの誕生である。


文 ソジヨン
校正キムヨンジン

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外国=主に欧米という論調といい、全体的にかつての日本でもこういうのあったなーデジャブだわーというのを感じた記事だったので、訳してみました。この道はいつか来た道。

 

EXP EDITIONについて英語圏のファンがこんなのKPOPじゃないと1番文句をつけてるのが面白いというか、日本のカルチャー(漫画やアニメやアイドルの分野)でもよくあるやつですね。スコット・リヴァースやマーティ・フリードマンなんかはJPOPをやる人(やりたい人)として認知されてますけど、他の国のJPOP好きからしたらどうなんだろう?

EXP EDITIONのMVはKPOPあるある満載なので、KPOP好きからすると弄られてる感じがしなくもないですが、多分本気で作ってると思うんですよね...Mカに出てましたが、「君の声が見える4」も出ていて6月に日本でも放映されるみたいです。


ABSOLUTは世界各国の都市のイメージで広告作っていますが、日本の場合は東京のポップカルチャーアイコンをモデルにした一連のシリーズや寿司、京都の橋の下を鯉がたくさん泳いでるビジュアルなんかがありました。韓国の広告はろうそくデモなんですね。ああいうのを見ると個人的にはすごいと思うと同時に少し怖さも感じてしまうのですが、安保闘争の漫画やドキュメンタリーに刻みつけられたトラウマのせいかな...

 

ちなみにクラシック奏者の人たちがKPOPにリアクションする「ReacttotheK」は私も好きで時々見てます。「この曲マイナーだね」とか毎回曲をマイナースケールかメジャースケールかに分類する人とかがいて面白いです。ヘンリー(SJM)のバイオリンを「弾いてないでしょ?」って言ったりとか(弾いてます笑)。概ねKPOPを全く知らない人たちなんですが、BIGBANGの時だけ「知ってる」「聴いたことある」と言ってる人がいました。そういえばGleeにファンタスティックベイビーで踊るシーンがあったりしたしなあ。