サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【質問箱お返事】公演中の撮影行為と公式のアナウンスについて

【お題箱からのご質問】

 

泡沫さんこんばんは。

以前バンタンの公式から公演中の撮影や録音は禁止とLA公演期間中に公示があり、なぜわざわざこのタイミングで再度言うのだろうと思っていたのですが、今日メンバーのインスタのストーリーにマスターが撮った写真をあげているのを見て、なんというか矛盾しているのではないかと思ってしまいました。事務所もメンバーも写真を撮られていることなどは認知していますし、私自身もマスターが撮った写真を見ており、グレーゾーンという言葉を使ってしまいますがそのような存在という感じだと思っています。
ただ、英語圏のファンの方がマスターなどに対して過剰な攻撃をしているのを知っている身としては、メンバー含めて事務所自体にそのような矛盾があるのは少しずるいのではないかと思いました。
泡沫さん的には、なぜあのタイミングで撮影禁止のアナウンスがあったと思われますか?LA公演の動画や写真も結局4日間たくさん上がってきましたし、本気でやめてほしいという感じだとは私は思わなかったので無意味なことをする必要があるのか疑問に思っています。
考えが至らなくて申し訳ありません。

2021/12/10 19:46:18

https://odaibako.net/detail/request/3870364a-f477-479b-8af7-8701e6a3f7d2

 

単にLAが久し振りの有観客オフコンだったからではないでしょうか?コンサートにカメラ持ち込み禁止撮影録画録音禁止は以前からKPOP界でもグレーゾーンでもなんでもなく、明確にどこの国でも禁止行為で必ずアナウンスはあるというか、ファンの間では常識だと思います。

(守るかどうかは別として、禁止だということはみんな知っているという意味で。)
韓国の現場では他に撮影可能なイベントや場所はありますので、撮影行為(マスター活動)の全てが禁止されているわけではないのですが、「コンサート」では明確に昔から禁止されていて、韓国でも見つかったら退場かデータ消しだと思いますよ。警備員がどのくらい仕事するかにもよりますが。だからこそ逆にコンサートでの写真は希少価値があがるし、他のメンバーのホムマ同士が協力して追い出された場合は捕まらなかった人からデータを買って自分のものとしてあげるというような行為が行われるわけですね。

 

更に、会場となったアメリカは銃社会で爆弾テロなどの可能性もあり、特に大きな会場ではスマホ以外の電子機器の持ち込みには一般的にかなり厳しいのでは。
特にスタジアムの場合はNFLのClear Bag Policyというのがあるため、持ち込んで良いバッグも規制があってアメリカのコンサート用オタバッグは全部ビニールのスケルトンが多いです。特にBTSは過去にアメリカでの殺害予告などが実際にありましたし、そういう状況で韓国のファン活動のノリで禁止されている撮影機器を隠して持ち込むような状況が多発すると、最悪の場合警備の問題上ということでスタジアムが借りれなくなる可能性もなくはないのかもしれません。撮影や録音行為そのもの以上に、ホムマ活では必須の撮影機器の持ち込みや使用に対しての注意喚起も強かった文章のように思います。So-Fiスタジアム自体には一応6インチ以内のレンズのカメラの持ち込みそのものはOKとなってますが、撮影自体が禁止されているイベントの場合はカメラを持ち込めたとしても使用禁止は禁止ですし。

A-Z Guide - SoFi Stadium

NFL Stadium Game Day Bag Policy | NFL.com


だからアナウンス自体はおかしくないと思いますし、改めて様々な国や文化の新規ファンが増えた今だからこそ公式のスタンスを明確にしたということではないでしょうか。新しくファンになった人の中には国問わずマスターが公認だと思っていたり、「KPOPではどこでも写真OK」と思っていたり、「グレーゾーン」の意味を根本的にわかっていなかったり勘違いしている人もいるんじゃないかと思いますし。例えば戦争や全ての犯罪がなくならないというのは現実だとしても、「戦争はよくない」「犯罪はいけないことだ」という意見やスタンスを表明していくことは意味がないとは自分は思いません。グレーゾーンということは分類で言えば実際はクロだけど処罰がないケースが多いというだけにすぎないので、自分の力で全部を止めることは難しくても、少なくともこういうことは違法である・公式では認めるものではない・ネガティヴな見方をしていると表明することは、なにも言わずに黙認することと同じではないと思います。特にBTSくらいファンダムが拡大して肖像権侵害被害の規模も大きくなってくると、ファンの好意からのものかビジネスとして利用しているだけなのかの判断もどうしても難しくなりますよね。完全に商売目的だけのケースもあるにしろ、著作権侵害ビジネスやDVD販売や転売行為をしているけど同時に熱心なファンでもあったりという矛盾(そこで稼いだお金をまたオタ活に使ったりなど)は、どのようなジャンルのファンダムでも珍しくないことでしょう。そういう状況で強権的に全てを禁止することが現実的に無理である以上、ファンの側の自浄作用に期待するしかない場合もあると思います。

 

ただ、「アナウンスだけしてあとはファンの自浄作用に任せる」というのも実際はクリーンにする仕事をファンに委ねる部分もありますから、同じ立場のファン同士での注意には限界があることを考えれば、確かにずるいと言えばずるいことだとは思います。
特にまだ人気のない時代にはファンカムというものが重要な時期も事務所によってはなくはなく、またマスターがたくさんいるということをある種のステイタスや人気のバロメーターとみなすような価値観やそういう感覚が当たり前だった時代があったことは確かなので、人気が出るまではそれを利用すべく黙認するけど、いざ人気が出たら切り捨てるというのは人情に欠ける行為かもしれません。
事務所が禁止しているのにメンバーがそういう写真を取り上げたりというのは確かに矛盾ではありますが、そのようなファンの側の感情的な面でのことを考えると、メンバーの自由意志でやることであれば(どこまでわかってやっているのかはわかりませんが)事務所としては黙認するというのも理解できなくはないです。こういう事に関してはメンバーでもかなり個人差があるものでしょうし、逆に一切関わらないというメンバーもいますので、結局はメンバー個人個人のファンとの付き合い方や考え方次第ということではないでしょうか。

それに対してどのように捉えるかもファン個人個人の考え方によるでしょうけど、もし公式から禁止されている行為で逮捕されたりブラックリスト入りしたとしても、アイドル自身は特に助けてくれることはないというのもまた現実ではないかと思います......。