サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】キム・ホジュン、アイドルに劣らないファンドムのトロット皇太子

【ize訳】キム・ホジュン、アイドルに劣らないファンドムのトロット皇太子

https://m.ize.co.kr/view.html?no=2020092510327277978

2020.09.25

 

歌手キム・ホジュンの破壊力がとてつもない。 彼が23日に発売した初の正規フルアルバムの販売量は、1日で41万枚を超えた。 歌謡界の関係者たちも「想像もできなかったこと」と口をそろえる。

 

キム・ホジュンは現在軍服務中だ。 それに先立ち、多くの噂が飛び交った。 議論の一部は認めて頭を下げた。 しかし、彼に対するファンの気持ちは微動だにしない。 これをどう見ればいいのだろうか。

 

#どの程度の成果なのか?

キム・ホジュンは23日、初の正規アルバム『わが家』を発表した。 所属事務所のThinkエンターテイメント側は「『わが家』の販売量が41万1960枚(hanteoチャート23日午後4時基準)を記録した」とし、「プレオーダーだけで37万枚を突破し、大衆の熱烈な関心を立証した」と明らかにした。

 

この数字はどれくらいの意味を持つの

だろうか。 今年上半期のアルバム販売順位(Gaonチャート基準)を見ると、1位はBTS(426万枚)で、SEVENTEEN(120万枚)、EXOベッキョン(97万枚)、NCT127(78万枚)、NCE  DREAM(60万枚)が「トップ5」に入った。 TWICE、IZ*ONE、GOT7などが続く。 キム・ホジュンの現在の成績は上半期基準で、11位に当たる。 しかし、他の歌手の成績が上半期の累積値であり、キム・ホジュンは1日の成績であることを考慮すると、単純に比較することは難しい。 今後販売量が増えればトップ10にも十分入り得る。

 

しかも、彼らは皆、厚いファンドムを基盤にしたアイドルグループだ。 「トップ100」に範囲を広げても、「アイドル」に分類される人を除いてトップ100に名前を載せたソロ歌手は見当たらない。 金ホジュンがそのような困難なことをやり遂げたわけだ。

 

#キム・ホジュン、歌謡界の勢力図を揺さぶる

今は音源の時代だ。 大多数がスマートフォンを基盤に音源サイトに接続してストリーミングで音楽を楽しむ。 アルバム、すなわちCDやカセットテープで音楽を聞かないという意味だ。 結局、最近発売されているアルバムは「聞く価値」よりは「所蔵価値」に重点を置くアイテムだ。

 

アイドルグループが出すアルバムは、総合ギフトセットと同じだ。 写真集を彷彿とさせるほど数多くの写真が収められており、フォトカードの他にも多様なファンサービス的性質のアイテムが含まれている。 ファンはこのアルバムを手にすることで「オッパ」たちと一種の交感をしていると見られる。 結局、アルバムの販売量はファンドムの大きさと比較されるしかない。

 

そのような意味で、キム・ホジュンの成果にさらに注目する必要がある。 彼がトロット歌手としては異例の「ファンドム」を形成したからだ。 キム・ホジュンが歌う曲のジャンル的特性上、中高年層の割合が高まらざるを得ない。 これを考慮すれば、キム・ホジュンの成功は中高年層に対する市場の認識が変わらなければならないという叫びでもある。

 

既存の歌謡界が見ていた中高年層は、「消費階層」ではなかった。 テレビに出る歌手たちに受動的に接し、カセットテープやCDで音楽を聞いていた世代として片付けた。 音源サイトで月単位で決済し、アルバムを購入し、コンサートに訪れる積極的な消費者とは見ていないことを意味する。

 

しかし、キム・ホジュンの人気はこのすべての偏見を破った。 中高年層もやはり「財布を開く」能動的な消費階層ということが証明された。 結局、歌謡界のファンマーケティング方式や対象も同様に見直されなければならない。

 

ある歌謡界関係者は「この1年間、強く吹いているトロットの熱風が中高年層を覚醒させた結果と見られる」とし「TV朝鮮『ミスタートロット』のトップ7がその役割をしっかり果たし、一番先に個人で正規フルアルバムを出したキム・ホジュンを通じて歌謡界の逆転した力学構図が証明された」と分析した。

 

#キム・ホジュン、ロングランのための条件

キム・ホジュンのこうした成功を見守る視線もある。 「ミスタートロット」でスターになって以降、彼をめぐるいざこざが絶えなかったからだ。 現所属事務所に移る前、かなり長い時間一緒に過ごした前所属事務所側の暴露が始まった。 その後、兵役特恵疑惑をはじめ、実母がファンにお祓いを強要し、不適切な後援を受けたという疑惑も提起された。 そのたびに所属事務所は「事実無根」という立場から「法的対応をする」という強硬な反応を見せ、論議に対抗した。

 

しかし、不法賭博疑惑に対してはこれを一部認めた。 所属事務所側は「キム・ホジュンがスポーツ賭博をしたのは事実だ。 最初はコンビニを通じて合法的なスポーツTOTOを始めたが、元マネージャーのクォンさんの知人であるチャさんの紹介で不法サイトを知り、チャさんのIDを利用して3万〜5万ウォンまでかけたゲームを何度もした」とし「最初は不法であることを知らなかった。 金額とは関係なく過ちを認める」と頭を下げた。

 

キム・ホジュンも公式ファンカフェに「どんな理由であれ私の行動に対して過ちを認め、頭を下げて心からお詫びする」とし「以前に私がした過ちに対して自ら認め、今後同じ過ちを繰り返さない」と明らかにし、謝罪の意を伝えた。

 

しかし、このような議論がキム・ホジュンの足を引っ張ることはできなかったという事が、この度のアルバムの販売量を通じて立証された。 議論とは別に、彼に対するファンの心は冷めていないという証だ。

 

しかしこれは、それほど異常な状況ではない。 頑丈なファンドムを備えているアイドルグループではたびたびあることだからだ。 グループ所属の数人のメンバーが過ちを犯して問題になった時、謝罪したり、そのメンバーをしばらく除外して活動を続けても、ファンドムはこれといった問題にしない。 一般大衆とメディアが「目隠しをしている」と指摘しても特別な措置を取ることはない。 これはアイドルグループが徹底的に彼らを支持し、待つファンドムを基盤に成長していくからだ。

 

同じ脈絡で、キム・ホジュンはすでに堅固なファンダムを備えていると見ることができる。 その理由を指摘する様々な分析がある。 恵まれない学生時代を送り、安定した生活ができなかったという同情から、「ミスタートロット」に先立って彼をSBS「ストッキング」から「高校生パバロッティ」に生まれ変わらせた特別な事情も持っている。 そして何より、歌の実力が優れている。 彼の個人的な議論とは別に、歌手としての本質に忠実だという意味だ。

 

また、他の歌謡界関係者は「彼が持っているものが多く大衆を感動させた部分があったため、こうしたファンドムを構築したということは否めない」としながらも「しかし、よりロングランする歌手として生まれ変わるためには、後々また別の論議が起こらないよう常に気をつけると同時に、真正性のある行動でファンドムに属しない一般大衆まで説得させなければならない」と忠告した。

 

ユン·ジュンホ(コラムニスト)

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プデュシリーズの不正が公になって以降、韓国では一般大衆のあいだでののアイドルブームは終わって、2019〜2020は「明日はミス・トロット」「明日はミスタートロット」の大ヒット(2019年のミス・トロットが視聴率18%超えで大ヒットという話だったのが、2020年放送のミスター・トロットに至っては視聴率35%超えたという)によってトロットブームがきてるらしい、というのは知ってはいたんですが、実際キム・ホジュンのアルバム販売量が人気ソロアイドルにひけをとらない売れ方だったので実感しました。2020にリリースされたソロ歌手のアルバム販売量では今のところ1位がベッキョン(EXO)2位キム・ホジュン3位がカン・ダニエルという。

 

トロットも音源配信はあるんですが、やはりコアな視聴者の年齢層が高めなのでSNS投票も子供や孫にきいてという事が多かったそうで、CDの方が売上として目に見えやすいし、それが初めて明らかになったということかも。

(Genieでは20位内に入っていましたが)

 

「グループ所属の数人のメンバーが過ちを犯して問題になった時、謝罪したり、そのメンバーをしばらく除外して活動を続けても、ファンドムはこれといった問題にしない。」っていうのは現状はちょっと違うのではと思いました。むしろ最近はファンの側がすぐ脱退要求したりするようになってきたし、むしろファンの側が告発とか謝罪要求したりするケースもあり。それが通るというわけではないですけど。しかし「歌手としての実力があるから」としながらも最終的には人格とか倫理の話になっていくあたりは韓国メディアらしいかもと思いました。