サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【国民日報訳】盲目的熱狂を批判的支持で…ファンダムの進化

【国民日報訳】盲目的熱狂を批判的支持で…ファンダムの進化

 

2017.08.29
http://m.kmib.co.kr/view.asp?arcid=0923805784&code=13180000&sid1=ent

 

ファンドムが変わっている。 H.O.T.・Sechskiesが主導した1997年と大型新人ボーイズグループWANNA ONEが登場した2017年。ファンドムはこれまでどれだけ変わったのか。 第1世代ファンダムは公式ファンクラブを中心に全国的な位階がはっきりしていた。 しかし、最近のドムは非公式ファンクラブが幅を利かせ、活動の様子が多様化した。 1997年のファンドムが10代中心だったならば、2017年のドムは20∼30代が前面に出て地下鉄のお誕生日おめでとう広告同様の「物量攻勢」をさらに活発に繰り広げている。

 

20年前と比較すればファンドム文化がさらに過熱された面もある。 WANNA ONEやガールズグループI.O.Iと同様に最初から決まった期間のみ活動するいわゆる「期限つきアイドル」が出始め、ファン活動の密度が一層濃くなったからだ。 これらのファンの集中した火力が既存の所属会社アイドルの座を脅かしながら、ファンドム間の競争が過熱したのだ。 このような多くの変化を貫いている最近のファンドム文化の大きな特徴は、専門知識と批判性に要約される。

 

専門家水準「ホムマ」の登場

非公式ファンページを管理する「ホムマ(ホームページマスター)」が登場し、ファンドムは本格的に専門化された。 彼らは性能の良い別名「バズーカカメラ」で、アイドルの写真と映像を直接撮ってインスタグラムやツイッターなどにリアルタイムにアップする。 写真を「グッズ(記念品)」や「スローガン(応援道具)」にして販売することもある。WANNA ONEのホームマスターのあるツイッターユーザーは「歌手の広報に向けて、あるいはファン活動を活発にする時に生じる費用を賄うために商品を製作する」と説明した。

 

マスコミ対応をしたり、法的措置を取ったり、外国語の広報資料を作ったりもする。 Mnet「プロデュース101シーズン2」の1位カンダニエルと2位のパクジフンの一部のファンはデビュー曲「Energetic」の舞台で応援する歌手の分量が少ないと不満を吐露した。 ファンは最近Daumのアゴラ(フォーラム)に放送局と所属会社を相手に「カンダニエルの分量にインパクトある振り付けを入れて、曲の振り付け動線を変更してほしい」と請願した。 一部は、プロモーションビデオのメンバー別の分量を分析して抗議資料を配布したりもした。

 

アイドルファンは20年間、各種の葛藤を経験し、集団的な経験を積んだ。 例えば、ボーイズグループEXOファンの経験はWANNA ONEファンの経験でもあるということだ。 アイドル専門のウェブマガジン「idology」のミミョウ(本名ムンヨンミン)編集長は「海千山千の人が多芸多才になるのと似ている」「アイドルファンドムの歴史が20年になっただけに、謝罪文の作成要領や訴訟のために資料を収集する方法などのノウハウがファンドム全般に集団的に共有されている」と分析した。

 

崇拝はやめ、批判するファンダムの誕生

#1 ガールズグループMAMAMOOの一部のファンはこの3月コンサートで公開された映像がアフリカ系外国人卑下ととられかねないと指摘した。 所属事務所は映像を再編集すると約束した。

#2 ボーイズグループVIXXのファンたちは1月、所属ラッパーであるRAVIが歌った曲「BOMB」のミュージックビデオの一部が女性嫌悪と性商品化と捉えられかねないと指摘した。 RAVIと所属事務所は謝罪文を掲載して該当シーンを直ちに削除した。

#3 ボーイズグループ防弾少年団のファンの一部も昨年と今年初めに歌詞の問題点を批判した。

 

最近、ファンドム内に批判する文化が生じた中で、ファンの間で摩擦が起きることもある。 彼らは「カパ(까빠=까면서 빠는 팬=好きなのに晒すファン)」と呼ばれ、攻撃を受けたりもする。 大衆文化評論家ハジェグンは「最近のアイドルファンドムはスターを崇拝するのではなく、育成するという態度を持っているためにスターに社会意識を持つように強調しているのだ」と説明した。 そして、「このようなファンとアンチのアイデンティティは正反対」であり、「無条件にけなそうとするアンチとは違って、愛情を基本的に持っているというのが違う点」と分析した。

 

このようなファンは所属会社や同じ歌手を応援するファンをも批判の対象にしているところもある。 ファン活動を途中でやめた=「タルドク」したり、2組以上のアイドルを好きな掛け持ち=「ギョムドク」は通常攻撃対象になりやすい。 最近、ボーイズグループiKONの公式ファンクラブは所属会社YGが「メンバーたちの健康を考慮しない過度なスケジュールを強行する」等理由でYGで製作するすべてのグッズのボイコットを進行すると宣言した。 これもやはりファンたちが歌手を育てるという意識で起きた現象と解釈される。

 

文=グォンジュンヒョプ記者gaon@kmib.co.kr、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「アイドルを育てる」の概念が日本とだいぶ違うような...元々日本より距離が近くて崇拝意識は低そうなのに、そこにこういう意識までが加わるというのは余計過干渉になりそうな気も。韓国における家族とか親子のあり方をそのまま反映しているみたいで興味深いけど、リアルの家族や親との関係もあるのに仕事の場でもこれじゃ大変そうですね。