サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】IUの言葉

【ize訳】IUの言葉

 

2018.01.22
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018012200437259138


2017年の年末の授賞式で、IUが残したいくつかの受賞の感想が話題になった。 そして最近JTBC「ニュースルーム」でアンカーのソンソクヒはIUとのインタビューで「明確な芯をお持ちのようで、返事を伺って安心している」と話した。 彼の言葉のように、IUは昨年自分の心理状態だけでなく他人に対する懸念、そしてこれから彼らが進むべき道に対する確固たる意志が込められた話をしてきた。 歌でも、授賞式でも、放送局のメインニュースでも。


#「ジウンや 走らなきゃ時間が待ってくれないんだって激しく働くけど 時々は幸せにもならなくちゃ」

2017年4月、KBS「ミュージックバンク」で「Pallette」を披露した時

 

2017年4月、IUは新しいアルバムのタイトル曲「Pallette」で活動した。 最初はラップを客演したG−DragonのパートをARで流して該当部分を演技と踊りで代替していたが、彼女は28日の「ミュージックバンク」で自ら該当部分を直接歌った。彼女が少し変えた歌詞はG−Dragonの自分へのアドバイスとは違い、人々が自分に、または自らが自分に注文することに関する内容が盛り込まれていた。 時間はなく、仕事は多いが、それでも幸せでいなければならないというのは、いい言葉ではあるが当事者に負担と強迫を与えかねないものでもある。 そしてIUは改詞した歌と一緒に少々疲れたような表情を浮かべて心境を露にした。 続く「いつだって 楽しいだけでしたことがあったかな」という歌詞まで、彼女は韓国で最も注目されるスターの一人としての人生を歌と舞台を通じて伝えた。

 

#「私が外でどのような評価を受けても、どんな仕事をしても、私とは関係なく楽しく過ごしている私の家族がみんなすごくありがたいんです。そして血の繋がった家族ではないけど、私の一番親しい友達であり私の第1号ファンで、私の好きな芸能人で、私のミューズでもあるユ・インナさんにも本当に感謝しています」

2017年12月、メロン・ミュージック・アワードにて今年のアルバム賞受賞の感想

 

この12月2日に開かれた「2017メロン・ミュージック・アワード」でIUは「今年のアルバム賞」を受賞した。しかし、IUの受賞の知らせより更に話題になったのは、彼女の受賞の感想だった。 同日、IUは自らの「ミューズ」と呼んだユインナに感謝を示した。 また、IUは家族に感謝を表し、私が外でどのような評価を受けてどんな仕事をしていても、それとは関係なく楽しんでいるうちの家族」と話した。 受賞の感想で家族たちに感謝すると口にすることは珍しくないが、自分とは関係なく各自の人生を生きている家族たちの姿に感謝する姿はめったにない。 また、血縁関係がない人に対してその人がどれぐらい必要で大切な存在なのかを言うことも稀だ。その後、ユインナはあるインタビューで「(IUとは)年の差がかなりあるのにどのように親しくなったのかとたくさん訊かれたけれど、対話を通じて接することに双方が不自由さを感じなければ年齢とは関係なく良い友になり得ると思う」(OSEN)と話した。 家族と友達の関係についての新たな定義と言える。

 

#「今日の公演を見た観客の方が、今日の公演に向けて空しく熱い汗を流した彼らのその温もりだけ記憶していただければ、全く悲しくない空虚さだと思います」

2017年12月、ソウルコンサートの最終日アンコールコメントで

 

年末コンサートの最終日、IUアンコールの舞台に上がり、一枚の手紙を読んだ。 自分にとって多くの助けになり、心の支えになってくれたある演劇俳優が自分に送った手紙だった。 そこには「公演というのは本当に虚しいものだ。何か証拠が残ることもなく、その多くの人たちが熱と成果努力と時間を投資することに比べれば、蜃気楼のようにフッと消える」とあり、「自分ですらそう思う。昨年やったコンサート、その前年にやったコンサートもよく覚えていない。 私でさえ記憶しなかった私の公演だ」だと打ち明けた。 そして「その虚しい瞬間のために熱い努力の汗を流す仕事」と書かれている手紙を読んで、「そうだ。虚しいとしても、それの何が悲しいのか?私はただ熱い努力の汗をかけばいいんだ、そんな風に思って本当にたくさん自らの身が引き締められた文」だったと話した。

「寝て起きて、明日忘れてもいい。 公演の内容を記憶してほしいというのではなく、今日受けたこの感情、印象、それらの印象はすべて記憶に残るから、そういうイメージを記憶してくださっていつまでも大切にしてくれたらと思う」

と付け加えた。

 

#「みんなとても明日の仕事が忙しくて、また1ヵ月後の心配もしなければならず1年の計画も立てなければならない人たちだから、その悲しい感情を十分に感じて表わせない状況がまたとても残念で、もっと悲しいです」

2018年1月、ゴールデンディスク授賞式音源部門大賞を受賞した感想

 

「実際、実はまだ少なからず悲しいです」今年1月に開かれた「2017ゴールデンディスク授賞式音源部門」大賞を受けたIUは、次のように口を開いた。 誰もがわかっていたように、ボーイズグループSHINeeのメンバー・ジョンヒョンに対する言葉だった。 彼女は慎重に「人としても、友達としても、ミュージシャンとしてもとても大切な存在だった」彼について語り、「なぜ彼がそんな風にとても辛かったのか、その理由がある程度分かるようだし、私も全く知らない感情ではないようでまだ悲しく、申し訳ないような気持ちがある」と、芸能人が経験しているハードな点について述べた。 そして、その場にいた多くの人たちを慰労した。「アーティストの方々は人々を慰める仕事をしている人達だけに、プロ意識も良いですが、人としてまず自らを大切にして慰め」るべきで、「表に出さないようにしている過程で、むしろもっと病が重くなって辛くならないといいです」と、「みんなとても明日の仕事が忙しく、1ヵ月後をまた心配しなければならず1年の計画も立てなければならない人たち」に公式の席で伝えた。


#「『人』というのは、今欠かすことができないテーマだと思う」

2018年1月、JTBC「ニュースルーム」にて

 

JTBC「ニュースルーム」ソンソクヒアンカー兼JTBC社長は、「文化招待席」に出演したIUに台本になかった質問をいくつか投げかけた。 彼が「実は今、準備された質問をひとつも伺っていない」と状況を公開して明らかにすると、IUが笑いながら「一つもされないのでとても当惑しています」と答えたほどだ。 しかし同日、IUはアルバムに関する質問に、自分だけの明確なキーワードだけで答えを導き出した。 昨年発表した「Pallette」について「初めて引き受けたアルバムでは自分に対する話、個人的な話が多かった。 でも、今回の「Pallette」というフルアルバムでは私だけでなく私の周辺を形成している人たちの話、個人ではなく、人として話せる話をしたかった」と言いながら、以降のアルバム作業についてこう語った。「『人』というのは、今欠かすことができないテーマだと思う」

そしてソンソクヒアンカーの「IUの考えるテーマとしての『人』とはどのようなものか」という質問に「(私自身が)様々なカテゴリに属してるじゃないですか。20代でもあり、女性でもあって、芸能人でもあって。 その焦点をある一つに合わせるのではなく、人として、自分が職業人としてではなく、性別としてでもなく、ただ人として考えて経験することについてを織り込もうとしている」と答えた。 彼女が今後また、どのような話を世間に語るのかが気になる理由だ。


文 パクヒア
校正 キムヨンジン

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

IUは日本のコンサートやイベントでも時には思慮深く時には率直なトークが多く、印象に残る言葉が多いように思います。