サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ONE│インタビュー ②「音楽は一人でするものではないんだということに気付いた」

【ize訳】ONE│インタビュー ②「音楽は一人でするものではないんだということに気付いた」

 

2017.07.27
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017072523387248962&pDepth1=i2201

 


ーYGは通常内部のプロデューサー達との作業が多いですが、新人なのに外部プロデューサーのチャチャ・マーロン、Groovy Roomなどと作業しましたね。

 

ONE:最初は「SMTM」が終わってすぐ、自分が生き残るためにむやみに音楽作業を開始しました。 具体的なプランもなかった。 そんな風に始めたからなのか、会社にTEDDYヒョンやタブロヒョンのように良いプロデューサーの方がたくさんいるのに自分一人でやってみたかった。 今の自分は2曲しかない状態だから、この曲がどのようにどのような過程を経て制作されたのか人々がすべて知ることは不可能だ。 会社側が考えた通りに持って出たと考えてくることも可能だ。 そうではないという事実を分かって欲しいというわけではない。 しかし自分の立場としては、最初から誰かが作ってくれた作品を歌ったりしたら自分でもさらに混乱しそうだった。楽しくもなさそうだったので...。

 

ー全体的なアートワークやスタイリングにも積極的に参加したと聞きました。

 

ONE:スタイリングの方向を決めるのにとても長い時間がかかった。 スタイリングチームに僕が好きな映画を見てもらって、一緒に話もたくさん交わした。 もちろん、惜しい部分は相変わらず多い。 音楽でもスタイリングでも映像でも、最大限自分らしく素の自分の姿に近い姿をお見せしたいんですが、ちょくちょく不自然に感じられる場合があるので。 ところが、最近は自分を少し抑えようかなという気持ちもあります。 自らとても欲を持って参入すれば、むしろ後々になって自分が堪えられなくなりそうで。 一緒に働く人を信頼してこそ、より長くいい結果を作ることができるのだという点を学びました。

 

ー「自分らしい姿」を強調されますが、本来の性格はどうですか。

 

ONE:憂鬱な映画よりは明るい映画を見なければならないタイプだ。 憂鬱なのを見ると、とめどなく憂鬱になる。 幼い時子供の頃「SOS特攻隊」のようなプログラムをたくさん見ていて、母や兄にはそんなものあまり見るものじゃないと言われていた。一度見たら一週間はその内容について考えていたので。そしてアメリカのドラマの中に本当に好きな作品がある。 「How to Make It in America」で自分がいわゆる「人生のドラマ」として挙げる作品だ。 二人の男が一生懸命に服を作っていく過程が盛り込まれたドラマだけど、すごく苦労する。 実はそういうことが好きだ。 観客としての自分が見る時は、そのような姿もとても美しく見えるから。 今自分が苦労している姿も後で第三者の誰かの目には美しく映ることができるのではないかという考えもあって。 青春ドラマや成長ドラマのようなものに引惹かれる。 「千と千尋の神隠し」もそういう理由で好きだけど、OSTを聞く度に彼らの姿が思い出されて、自然に心が楽になります。


ソフィア・コッポラ監督が好きだとおっしゃってましたが、今回のプロモーションビデオでコッポラ監督特有の色合いが見られますね。

 

ONE:そうですね。 僕がずっとそう提案しました。 ビンテージっぽいイメージでやりたいとずっと話していて、自分がどんな感情でこの音楽を作ったのかお見せしたくてミュージックビデオの監督とも引き続き相談した。 それで「Gettin' by」は最後の修正作業時の最初から米国に送った。 幸いにもその雰囲気が出たのは嬉しいです。

 

ーもしかして演技もしてみたいですか。

 

ONE:もし演技ができたなら、暗くてかわいそうな役をしてみたい。 身体的に苦痛を受けている役割であるかもしれないし、精神的に追いつめられる役かもしれないし。 現実とは違う世界を演じてみたい。

 

ーたくさんの経験をしてみたいように見えます。 難儀な役割もいとわないなんて。

 

ONE:そうじゃないです。苦労するのはもうやめなくちゃ。 僕も「花道」を歩かなければ (笑)正直言うと年を取るのは嫌だけど、大人っぽくは見られたい。 年を重ねた人たちだけが持っている趣が存在すると思うので。 経験をたくさんしたせいか、彼らの中に蓄積したものが見えるので...まだ自分はそうじゃないから。

 

ー最近になって新たに気づいたこともあるかもしれませんね

 

ONE:欲をちょっと捨てたい。 珍しい事なんですが。これまでは自分に欲があるからこそ何かをすることができるのだと思っていたけど、欲が過ぎて崩壊する人たちをよく目にして。 あ、それで自分の音楽に対する考えがちょっと変わったんですね。 音楽を作っている時は、これが自分に最も似合う感じだと思って作る。 でも、人は時間の流れとともに変わっていくものではないか。 自分だけではなく、音楽を作る人たちは皆そんな感じだ。 作ったからといってすぐに世に出られるわけではないから。 自分の姿は変わったのに、人々は以前の僕の姿を今の僕として記憶することになる。 でも、最近はこの音楽が自分に似合うんだという事を一人で下手に判断しないようにしたほうがいいという気持ちもある。 そう考えると、自分の心がちょっと楽だ。 この作品が今世に出るとしても、見る方からしたらその時の僕も今の僕も同じなんだと。


ー "そうだねヒョン / 人気は俺には無駄なものだね"「Comfortable」のステージでこの部分歌詞は短いですが…最も印象的でした。 デビューした今は少し欲が出ますか。

 

ONE:人気が第一です(笑)自分は部屋で一人で作業してる人ではないので、人気を得たいと思うのは当然です。 自分のシングルが出る前までは「気にしないようにしよう」「僕はやるだけやった」という風に考えるようにしてました。 でも、いざ音源が公開されてみるとチャート成績がそんなに良くはなかった。 それを見たら急に自分にもっと人気があったらいいのにという気持ちになった。 僕と一緒に仕事をしていたプロデューサー、スタッフの方たちがいるじゃないですか。 チャートの成績に満足できなかったので、彼らの事を思い出すと気分が良くなかっです。 自分一人ですることじゃないんだということがその時わかりました。

 

ーでは、どのようなミュージシャンとして記憶されたいですか。

 

ONE:最近一番多く思うのは、誰も自分の代わりにはなれなかったらいいのにという事ですね。 単に自分の色がはっきりしていると言うのとはちょっと違うけど…。自分じゃなくて他の人も自分のようにできると思ったらとても悲しくないですか。 そういう意味です。 ああ、今日はとてもいっぱい喋った。

 

ーもともと口数は少ない方ですか。

 

ONE:そうです。一週間は喋らなくても平気(笑)

 

 

記事 パクヒア
インタビュー パクヒア
校正 キムヨンジン