サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】オンソンウの余裕

【ize訳】オンソンウの余裕

 

2017.07.19
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017071823227296874

 

Mnet「プロデュース101シーズン2」でオンソンウはいつも余裕があった。 上位圏の練習生たちが大挙布陣したチームでも、彼は自分の主張を掲げる代わりに地道に冗談を投げながらピリピリとした雰囲気を和やかに変えた。 ずっと4位を維持していたが順位の下降傾向を経験し、7位まで落ちた時も同じだった。 「ラッキーセブン」7位の椅子に座った瞬間に彼が小さく口にした一言は、まるで彼が最終11人に名を上げる事を予見しているようだった。

 

序盤にはトレーナーたちがオンソンウを見ながら「やっぱり俳優の事務所らしい。 テレビ映りがいいね」と話した。 しかし、オンソンウは自らを「俳優賞」とアピールする時さえ「僕を羨んでも無駄だ。 生まれ変わるしかない」と言い、いたずらっぽい態度を示して、練習生たちの間では「第一印象と違って行動やその表情やジェスチャーが愉快で面白い(キムジェファン)」人として通じていた。 スラップスティックコメディに近いアクションを披露した後に練習生達が笑うと、「みんなを笑わせるのが一番楽しくて少し胸が一杯になった」と喜んだりももした。 視聴者投票でデビューする男性アイドルを選ぶプログラムでは、出演者たちは素敵な姿を見せなければならないというプレッシャーを受けがちだ。 しかしオンソンウは、結果的に緊張と涙で綴られた「プロデュース101シーズン2」でまれに見る余裕を見せ、ユーモアのあるキャラクターとして残った。 ユンジソンと共に明るく運動会MCを務めとぼけたトーク力を自慢し、最終的に5位でWANNA ONEに抜擢された後に感想を言う時も、自分が作った流行語である「本当に本物の完璧(정말 진짜 완전)」を叫んで緊張した座に笑いを起こした。 BoAが、「(WANNA ONEで)楽しいポジションを作るという気持ち」を表現してくれと注文すると、カメラの前という事実を顧みず変顔で歓声をあげたりもした。

 

競争を避けられないプログラムから一歩ちょっと退いたような余裕は、舞台を飾る時も同じだった。 オンソンウが「プロデュース101シーズン2」で特にセンターに対する意志を見せてくれた曲は、成熟した男性のイメージを見せられるスーパージュニアの「Sorry Sorry」と「プロデュース101シーズン2」最後のミッション曲「Hands on Me」だった。 一方、神秘的なイメージが目立った「NEVER」ではファンミンヒョンをセンターに推薦した。 「(ファンミンヒョンが)センターにいる時のバランスがとても良いから、ミンヒョンがするのが良いだろう」と思ったからだ。 自分の長所を隠すことはないものの、ほかのメンバーが持つ能力が必要な時は積極的に支持する。 オンソンウはそんな風に、対決がコンセプトのプログラムで戦わなくても余裕があるように勝った。

 

最近、ウェブドラマ「アイドル権限代行」で彼は後輩の練習生に助言した。 「バスケットボール選手がボールを入れる時、自分が何か神秘の力で入れるんだって思ったとしたら、それのどこがバスケットボールなんだ? それじゃシャーマンだ。 そのまま左手を添えて、足はしっかり立って。 それでボールをたくさん撃てば、入るんだよ。 どんどんやったらいいんだ」彼が「プロデュース101シーズン2」を通じて知ったことがこの2行のセリフに盛り込まれた。 オンソンウは他人を牽制するよりも、自分の長所を堅固に積みかさねて勝利した。 そして今、本番を待っている。

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン