サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ファーストメディア訳】アイドル話③ デビューを控えたボーイズグループAの事情

【ファーストメディア訳】アイドル話③ デビューを控えたボーイズグループAの事情


アイドル話
韓国にはすでに数百人にのぼるアイドルがいる。 全体人口数に比べるといくらもない数字だが、社会的に彼らが占める割合は様々な面で少なくない状況だ。そして大多数の人々は気楽に軽い気持ちで彼らを消費するが、見えない裏には気を使っている色々な話が見え隠れしている。 そこでアイドルたちが成功の軌道に進入するためどのような熾烈な努力を傾けていて、その過程でいかなる心理的苦痛を経験しているのか、また、どのような悩みをするのかなど、関係者らの言葉と素朴な経験を借りて何度か記録を残してみようと思う。

 

http://www.thefirstmedia.net/news/articleView.html?idxno=33368

 

#防弾少年団-SEVENTEEN-NCTまで、アイドルバイラルマーケティングの本格化

 

現在、高い人気を謳歌しているいくつかのアイドルグループが共通で持っている特徴があります。 すぐにバイラルマーケティング(viral marketing)を積極的に活用したという点です。 バイラルマーケティングとはEメール、インターネットコミュニティなどウェブ上の複数のメディアやプラットフォームを通じて消費者が自発的に広報するようにするマーケティング手法です。 消費者が自分の気に入ったコンテンツを選択して消費しようにして、これを他人に知らせ、企業やブランドに対する信頼を自然に高めていく方式です。

 

よりしっかりしたファンドム結集力が収益と直結するアイドル産業でも、SNSやインターネット動画プラットフォームなどを積極的に活用し成功を収めたグループがあります。 デビュー前からyoutubeやブログを通じて非商業的目的の音源、ビデオなどを制作して公開した防弾少年団、インターネット放送局プラットフォームを活用して名を知らせたSEVENTEENなどが上記同じ場合に該当します。 最近ではSMエンターテインメント所属の新人グループのNCTも公式チャンネルを通じて、自主的なリアリティー番組やパフォーマンスビデオなど様々なコンテンツを製作して公開しています。

 

これは、所属会社側が選択したマーケティング手段であると同時に、NCTというグループが持つ脱空間的アイデンティティを浮き彫りさせるために選んだ方法でもあります。 それ以外にもフリーデビューの段階で数人をオンラインで先に公開し、正式デビューの日に新しいメンバーを公開する方式もあります。 過去の「神秘主義」方式と現在の方式を混ぜて最適のファンドムマーケティング手段を探し出す努力の一環であります。

 

#弘大前でのバスキング(路上ライブ)に乗り出したアイドルグループA.C.E

 

その中でも、このグループは少し違います。 少しではなく、大きく違います。 あまりにもありのままの姿で、また、戦闘的な姿勢でバイラルマーケティングに取り組んでいます。 それで関心を持つようになったし、現場に出向いて直接見たりしました。

 

3月の終わり、5月の正式デビューを目標としてタイトル曲練習に邁進しているグループA.C.E(CHAN、JUN、WOW・HUN、JASON)と所属会社ビートインタラクティブ(BEAT INTERACTIVE)キムヒェイム代表に会いました。 彼らは最近最後の弘大バスキング(路上ライブ)を終えており、これまでに感じた点を率直に打ち明けてくれました。 (残念なことにメンバーのうちWOWは前日の練習で腰を痛め、一緒にインタビューに参加できません。 デビュー日までに全員元気で揃いますように)

 

パクヒア(以下パク)_もう1年ですね。 2016年からバスキングを始め、現在YouTubeの公式アカウント購読者数が11万人に達します。 普通の新人グループの購読者の数字をはるかに上回る数値です。

 

キムヒェイム代表(以下キム)_実は驚いてますし、感謝してます。 計画したいたよりもう少し時間がかかりましが、最初に立てた目標値にはある程度到達したようです。 YouTubeは購読者10万、インスタグラムは、フォロワーが5万が目標でした。 最初は数字がうまく上昇しないから気にもしました。 そのたびに、お互いになだめあいながらここまで来たようです。 「私たちがイライラするべきではない。 こういう時こそコンテンツに更に集中するのが正しい」と思いました。 また、焦りがあったとしても今お金を使って広報することではないという気がしたんです。 そうしたら、12月ごろに急に購読者数が上昇したんです。 私たちも不思議でしたね。

 

パク_実際にあちこちからファンが生じるだろうし、YouTubeチャンネルの購読者数が増えていったんですね。ただ通り過がりに「ああ、あのYouTubeで見た!」という方もおられると思います。このような話を聞いてどう思われますか?


キム_映像を見たとしたら本当に不思議です。 我々のチャンネルを知っていて捜したのではなく本当に偶然に見たというのであればとても不思議な感じがします。 実際、弊社では特別に金銭的な部分をかけてバイラルマーケティングをしていないんですよ。 オープンしたチャンネルの中でするだけです。 それで何の縁もない方が見たとすれば非常に不思議だと思います。

 

パク_最初にバイラルマーケティングをすると決心したきっかけが気になります。 他のグループよりはるかに攻撃的に行っているじゃないですか。 悪い意味ではなくて、非常に積極的という意味でね。 アイドル産業でとても長い間追求した「神秘主義」戦略を完全になくしたのと同じです。

 

キム_そうでしょう。 全部公開しました。 ですが、私どもが子供たちを集めてきた時に、この方法が一番良いと考えました。 みんな長い間練習生生活をし、他のグループに比べて年齢がちょっとあります。 93年生が一番上で、97年生が末っ子です。 JASONとCHANはJYPエンターテインメントにいました。 HUNはMnet「スーパースターK」でキャスティングされ、その後にJUNが、WOWとともにCJで練習生生活をしていました。 このように一度会社を経てからここまで来た子達を集めて作ったグループなので、最も簡単に私たちの顔を知らせる方法は何だろうかと悩みましたが、やはりオンラインという判断をくだしました。

 

パク_少し直接的に伺うと、バイラルマーケティングがファンドムの確保に大きな助けになりましたか。

 

キム_そうでしょう。 私たちは本当に何もない状態で開始したからです。 しかし、海外のファンたちと国内のファンの間には差がちょっとあります。 どうしても海外ファンの方がオンライン上でたくさん見て来そうだし、国内ファンはさすがにオフライン重視なんですね。 国内ファンドムには確実に直接的なスキンシップの過程が必要なようです。 国内ファンたちもSNS消費を行いますが、オンライン上に掲載されたコンテンツだけを見て「あ、このアイドルを好きにならなければならない」と完全に心に決めるのではないようなんですよ。 地道にTVやオフラインの舞台を通して接し、自分の好みに合うかどうか見るのも重要で、その過程でこのグループや会社に対する信頼が生じなければならないのです。 このようなやり方で三顧の礼をして好きになってくれるようです。

 

パク_だとすれば、ファンドムということ自体についてもたくさん悩まれたでしょう。

 

キム_その通りです。 我々の立場からしても、ファンの方々についてもっと熱心に研究するようになります。メンバーたちとも虚心坦懐に話をします。 グループが有名になり、ちょっとうまく行って輝きだすとある瞬間にうっかり忘れるようになることがあるじゃないですか。 事実、歌手活動をして物質的な利益ができるということにはファンたちの役割が8割であり、本人たちの努力は当たり前のことです。 そしてここに周辺で手伝ってくれる放送関係者の方々や会社の職員の皆さんの役割が大きいからです。 アイドルグループを作るというのは一人や二人の意志でできることじゃないですから。 メンバー同士で「したい!」と心に決めたらアイドルになるというわけでもなく、私たちのような小さな会社が「アイドルを作るぞ!」と言って出来ることでもないんです。 色んな人の力が団結してこそ可能です。

 

同じ文脈で、普段から感謝する心を持って暮らすのが必要だと思います。 インタビューガイドも特別に作ってはいないですが、その代わりに時間を作って読書をしたり、先輩たちが良い意味でインタビューした内容を探してみるようにします。 そして最近はジェンダーの問題や政治問題に対する話も関心持って見るようにする方です。 目前に仕事が生じたとき覚えるというのではなく、普段から自然に身につけておくことを話せばいいんです。 努力しています。

 

#「3日で振り付けの練習を終えました」

 

パク_実際、アイドルグループがここまでするのは容易ではありません。 華やかな舞台を置いて、弘大のストリートで歌手生活を始めたのですから。

 

HUN_実際には、私達が今の振り付けを秒単位で分けて取り(딴다)ました。(訳注:「딴다」という表現は、既存の振り付けを再現するためにそのまま記憶して習得するという意味です)

 

パク_ダンスカバーにも様々なヒントが隠されているみたいです。

 

CHAN_曲ごとに似合う人がいるんですよ。 そんな部分を考慮してお互いにやる曲を決めたりもしています。 「この曲は誰がして、あの曲は誰がしよう」こんな感じでいくつかの曲を集めていきました。

 

JUN_時間がないので、短い時間内に最高のクオリティを作り出すためには、僕たちが経験しながら学んでいくのが最も効果的なようです。 たくさんこなしていくうちに、自然にわかるようになったやり方です。

 

JASON_我ながら気味が悪いほど振り付けを早く覚えます。

 

パク_ご自分たちで自慢できるほどですか。

 

CHAN_これが本当に、とてもたくさんやったからでしょうね。 ハハ。

 

キム_実際、メンバーたちの立場からすると大変だったんです。 カバーの振り付けは内部に練習を見てくれる方がいないんですよ。 それに最近は5人組のアイドルが少ないじゃないですか。 そのために7人組、9人組、多くは13人組のアイドルたちの動線を自分たちで整理しなければならず、一方で会社スタッフたちの立場からすると時間がないので、期限が次第にハードになっていったんです。

 

パク_通常、カバーダンス一1本を準備するのにどれくらいかかりますか。

 

キム_最初は1週間で2週間ほどかかっていたようです。 ところがある日からかその期間が段々短くなっていったんです。 「あれ、ちょっと短くなってきたようだけど?」その後、防弾少年団「Not Today」とSEVENTEEN「ADORE U」を3日でやりなさいと言ったら、本当にその期間で完成してきて正直言ってびっくりしました。

 

パク_それぞれ3日ずつかかったということですね。

 

キム_いいえ。 同時進行です。 振り付けを覚えることから演習まで3日で終えました。 動線はリーダーのJUNとパフォーマンス担当のJASONがたくさんお話する方ですが、初めてみたらとても速くなりました。 大変なのに、ある瞬間から閲覧数が上がるのを見て、本人たちがすごく喜んでいました。

 

JASON_本当に振り付けを覚えるのと同時に同線を整理できるようになったんですよ。 実力が向上したような気がして、胸がいっぱいで不思議でしたね。

 

パク_防弾少年団やEXOの振り付けもそうだし、NCT UとNCT 127の振り付けもそうですし。 簡単に消化するのは困難な振り付けを選んでらっしゃいますよね。 それが驚きました。 準備するのが非常に難しいと思ったんです。

 

キム_どうしてもまだ認知度がないグループですからね。 会社に先輩アイドルがいるわけでもないので、私たちの立場でできることはコンテンツクオリティを高めることしかないと思いました。 事実最近は素敵な映像が本当に多いじゃないです。 だから、その多くの映像の中でクリックしたくなるようにするには、少しでも更に大変なことをしなければならないでしょう。 いわゆる「厳しい振り付け」をすれば注目を集められるようでした。 防弾少年団は振り付けであまりにも有名になチームであり、私たちの立場から見ると素敵なコンテンツなので、出てすぐカバーをやろうということになったんです。 同時に、本人たちが容易に消化できる振り付けよりも難しい振り付けを選べば、練習過程で本人たちも成長することができるからです。

 

パク_では、一番大変だった振り付けは何ですか。

 

CHAN_NCT先輩たちの振り付けです。 「the 7th sense」は言うまでもなく、「ソバンチャ」もとても難しかったです。 見る方としても振付としても芸術的で素敵ですが、実際に練習しながらそのような部分を身につけるのが容易ではないんですよ。 それに僕たちは街頭バスキングをするじゃないですか。 練習をしながら「あ、この曲はここで歓声が上がるだろうな」という部分があるんですよ。 ところでNCTの先輩たちの曲は完全にセッティングされたステージで行うともっと素敵な曲なんですが、ストリート公演で踊ったので少し困り果てた時があります。 ハハ。

 

パク_実際の舞台に立つ時もこのような経験が役に立ちますよ。 バスキングのように特殊な状況に適した曲も難しい曲もあるということを知ったんですから。 自らがどのポイントでどのようなジェスチャーをすれば目を引くことができるのかということもわかるようになります。

 

キム_そうでしょう。 メンバーたちがステージに対する感覚を身につけたようです。

 

JASON_最近撮影された映像を見ると、前より大胆になったような気もしています。

 

JUN_公演中に爆発する部分がちょうど近づいてきたら「行くぞ、行くぞ、さあ!」って心の中で叫びながら歓声を期待するようになりますね。ハハ。

 

パク_今お話したように、環境的な困難も多くあったんでしょうね。

 

キム_ダンスをする場所の地面が平らではないので、たまに大変な時がありました。 歌う時はもっと苦労しました。 現場モニター施設が完璧ではないでしょう。 でも、歌ができないメンバーがいなかったのでそれだけでも幸いだったのでしょう。

 

実は私たちはボーイズグループ曲はあまりカバーしようと思いません。 オリジナルには勝てませんから。 それで違った感じを見せることができるように、ガールズグループのカバーをたくさんしていたんです。ところで、ちょっと前にボーカルの先生が大笑いするんです。 みんな同じ部分で間違ってると。 だから間違ったことに気づかれないんだって。 容易ではない環境で踊って歌っているから、お互いに息が本当によく合うと。

 

#少し遅れても大丈夫です、「成長」しているんですから

 

パク_地方にある学校に直接行ってきたバスキングが非常に印象的でした。 実際無名な状態で学生たちの前に立つというのは、アイドルグループの立場としては多少恐ろしいことでもあります。何よりその場所まで自分たちで運転して行く過程を撮ったことも驚きです。

 

JASON、HUN_正直ワクワクしました。 釜山に行くこと自体が良かったみたいです。

 

キム_この子たちは毎日望遠洞の地下室にだけこもっているから。 ハハ。実は従来のアイドルコンテンツがあまりにも多いじゃないですか。 新たなものを見つけることは難しいと思います。 既に出ているアイテムを少しずつ変形させて私たちだけのものを作り出さなければならないようでした。 以前にMnetで放送されていた「School of樂」のフォーマットを参考にしました。 そこに「君たちが直接自分の物語を選んで、プレゼントも直接ラッピングして、舞台で何をするかも選んで、どうせそこまでするなら運転まで自分たちで直接して行こう!」このようになったのです。

 

大変だったでしょうけど、それだけメンバーたちが感じた満足感も大きかったと思います。 本人たち自らが自分たちがどのような学校に行って、なぜその学校を選び、そこで学生たちのためにどんな公演をするのか...。このような部分を全部決めたんですから。 しかもおよそ400kmを運転して行ったので、この過程をすべて終えて帰ってきた時、更にもっと一生懸命しなければならないと考えました。

 

パク_その過程で会社スタッフの方たちはほとんど関与をしないのですか?

 

キム_あえてしないわけじゃないですが、なるべく本人たちに任せています。 だから自分たち同士で徹底的に準備するようになるのです。 バスキングする時もそうでした。 音響事故があっても関係なく、他の問題があってもとりあえずこの子達を信じています。 もちろん、内心ではハラハラと心配している場合もあります。 ハハ。

 

パク_特にこのような過程に固執なさる理由がありますか。

 

キム_私たちは最初から「成長していくアイドル」というイメージを考えてバイラルマーケティングを開始したので。 スタッフ達が余りに介入してしまうと、最も重要な雰囲気が消えてしまいそうでした。 1年が過ぎ、先日最後のバスキングをする姿を見ながら「こんな風にして来たのが正しかったんだな」と思いました。

 

最初から熟練しているように見せかけてTVのステージに上げることもできたんです。 しかし、ああいう過程はお金を払えば学べるというものではないじゃないですか。 「デビュー前の姿」というのもデビューすると絶対に残しておくことのない姿ですから、今すぐ撮っておかないと。 当然リスクはありますが、それでもやってよかったです。 大変だったり、憔悴したり、ミスしたりする姿がそのまま盛り込まれています。 昔のFacebookの動画の中に、街を歩いている平凡な学生みたいな姿で階段にうずくまったままバスキングしている映像があります。 それを見てから最近子供たちの姿を見れば驚くでしょう。 こんなに変わったんだなあと。

 

#「最近何かいい株ある?」<「最近何かいい曲ある?」

 

パク_もしかしたらメンバーたちの立場としては、デビューをしているわけでもしていないわけでもない、曖昧な気分だったんじゃないでしょうか。 1年間で最も辛かった時はいつですか?

 

CHAN_僕は個人的にはJUNヒョンがミュージカルをしている時でした。

 

HUN_その時が一番大変でしたね。 JUNは外部に出ていて、WOWはその時も怪我の調子が良くなくて。 チャニ(CHAN)とJASON、僕の3人が残って毎日練習室に出てましたが、デビューはいつ頃するかもわからないし、できることはない。 毎日同じダンスをして歌の練習だけをして何の約束もない状況というのは怖いんです。 「ああ、僕は何をしているんだろう?」と思いました。最初は明らかにうまくいっていたけど、時間が経つにつれて心配が大きくなったんです。


JUN_実際にその時全員一緒にスランプにおちいりました。

 

HUN_ところがある日、弊社の社長が「それじゃもうやめようか?」と言うんです。

 

JUN_驚いてすぐ5人で集まったんです。 「おい、どうする。これは違うだろう。もう一度よく考えよう」って。

 

キム_歌手の中でもアイドルが年齢に最も敏感にならざるを得ないフォーマットだと思います。 だから兄の立場としては不安だったんです。 これは自分が一生懸命しても解決できる問題ではないので。 明日から一時間早く起きてもっと一生懸命生きたからと言って変わるものじゃないですから。 当然です。

 

パク_アイドルグループがうまく行くためにはどのような要素が必要だと思いますか。

 

キム_優先的に重要なのはパフォーマンスだと思います。 それでグループのタイトル曲も、パフォーマンスが引き立って見えるようにいろいろな部分を考慮しました。 それをファンの方たちにチェックしていただきたいんです。 もちろん、この次に上手くいかない事は私の手で解決できる部分ではないですけど。

 

あ、以前は所属の子達に対してそうでした。 ビジネスは私がするので、君たちはアーティストであればいいという事です。 ステージに上がる人たちが頭を働かせ始める瞬間から輝きが少なくなりそうです。 ある瞬間からアイドルだけで集まった時の、話題の内容が変わります。 「最近どの曲がいい? これがトレンドだよ」こうではなくなると「おい、その会社は精算どんな感じ?」もしくは「最近の株は何がいいの?」このような話をしだします。 実は私がこの仕事を続けているのは、舞台であの子達が輝く瞬間に惚れているからなんです。

 

そうやって輝く瞬間がなければ、その子達が光ってくれなければ私も仕事をする事がずっと難しいでしょうから。 これを守っていくためには、その子たちがアーティストとして残っていけるように私がビジネス的な部分を完璧に遂行しなければなりません。 メンバーたちは自分たちの役割を果たしてくれるでしょうし。 それでどの事案であれ、少々独断的な決定を避けて子供たちの意見を聞く方です。 練習生の今も、後々すごく有名な歌手になったとしても、いつでも同じように聞いてみるつもりです。

 

パク_つまり、自分たちが何をしているか知っていなければならないというお考えですか。

 

キム_はい。 「お前たちはアイドルだから任せたコンセプトだけこなせばい」こんな風には話すことができない時代になったようです。 これは同様に、メンバー同士でも経験した過程であるのです。 たとえば群舞を合わせる過程が大変苦労したという言葉です。 HUNを除く残りの4人全員がダンスをしていた子達なので、確固たる自己のスタイルがありました。 ところがグループになるには自分自身を放棄する過程が必要なんです。 結局、この仕事はいろんな人々がお互いの意見を聞いて、当てはめながらしなければならないことなんです。

 

パク_デビューを控えて、あちこちのTVに顔を見せていると聞きました。 最近環境が変わった事で、最も嬉しかった事が何かありますか?

 

CHAN_JTBCの芸能番組の撮影をした時にH.O.T.のトニー・アン先輩に会いましたが、僕たちがH.O.T.をカバーした映像を見たとのことです。 「あれが君たちなんだ?」とおっしゃって、本当に嬉しかったです。 ステージに一緒に立った振り付けチームの方たちも、僕たちの映像を見て振り付けを取ったそうです。 不思議でしたね。 もっと頑張らなきゃと思いましたし。

 

キム_年上のメンバー達がある程度整っているので、CHANが良く成長しそうです。 軍隊も3年は遅れそうです。 ハハ。私たちだけで冗談をたくさん言ってます。 CHANが末っ子だから3年後に私たちのチームを食べさせてくれるだろうとか。

 

HUN、JUN_僕たちはすごく羨ましいですよ。

 

パク_デビュー後はどんな風に活動を続けるつもりですか。

 

キム_最も短期間に成し遂げたい目標はコンサートです。 音楽放送も重要ですが、実際のコンサートこそ自分の余暇の時間や自分のお金を投資してステージを見に来てくれる方たちがいなければ出来ませんからね。 そこに来てくれる方達が本当に大切な方たちですから。 とにかく1年以内には規模は小さくてもミニコンサートを開く計画です。 バスキングに通いながらいつも思っていました。 「良い施設、良い環境で自分たちの曲をお見せ出来たらどれほど胸がいっぱいになるだろうか」あまりにも大変な状況でやっていたからです。 私や子供たちやモニター担当者のみの状態でも監査していたような環境にいたので、こんなに切実な雰囲気があります。 ハハ。

 

先程申し上げましたとおり、私たちはアイドル市場的に見た時は年齢が少しあるグループです。 したがって、私が見たところ、「真実性」にアピールしてその心を分かって頂くように努力するしかありません。 これからはコンテンツが昔のように一方通行ではなく、双方向での疎通になるはずですから、この子達を好きな10代の子達たちに更に影響を与えていくしかないですね。 自分たちがしていることがどんな仕事なのか、正確に知っていなければならないんです。 今時はそのような考えを隠すことができません。 「ジャック」するにはあまりにも多くのコンテンツが公開されている時代ですから。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「オンラインはどうしても海外ファンがよく見るけど国内ファンはオフライン重視」というのがやっぱりその辺りはみんな意識してるんだなあと思いました。Vアプリはどうしても時差がありますが、YouTubeのコメントなんかは英語の割合がかなり多いですし。

Vアプリのような生配信は最近はどこもやっていますが、特に防弾少年団は昔から動画や配信コンテンツの更新がとても頻繁なイメージで、今でも海外ツアーの時も現地から配信したりしてますよね。日本や中国以外の海外ファンが多い理由はこの辺にもあるんじゃないかと思っていました。英語字幕がつくのも早いですし。それほどツアーやイベントが来るわけでもないアジア圏以外のファンにとっては、オンラインがほぼ唯一と言ってもいい韓国のアイドルに近づく機会という人も少なくないでしょうから。

 

5月デビュー予定というA.C.Eですが、実はIDOLMAKERのキムソンウンさんの章にも登場していて、ソンウン先生への感謝を述べていました。