サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【質問箱】韓国のアイドルが日本では日本語でパフォーマンスする事について

【質問箱への投稿より】

こんばんは。この間韓国のアイドルが日本では日本語バージョンを歌わされる事について他文化を尊重してない・特に自分で書いた歌詞を歌う事に意味があるラップを日本語で歌わせるのかというような意見を見かけたのですが、それはそうやなと思った反面、「歌わされる」という表現が引っかかりました。日本は韓国みたいに韓国語の歌がTVで流す事を禁止されてるわけでもないし、日本語バージョンの曲を出さないで活動しているアイドルもいます。実際に最近でも韓国語の曲を地上波でパフォーマンスしたアイドルもいますよね。結局日本で日本語バージョンをリリースして日本語で歌う事を選んでるのは日本側の要求以前に韓国アイドル側の選択っていう部分もあるんじゃないのか?って思ってしまうんですけど、泡沫さんはどう思われますか?

2019/12/06 07:51:41

https://odaibako.net/detail/request/06a48203644f42b8b97137bf6061c298

 

btsが日本に来ると日本語でパフォーマンスすることについて、日本語以外の言語を尊重できていない、軽視している自覚がないといった意見が流れてきて驚きました。ラップを外国語に翻訳されてパフォーマンスすることについてみんな考えてわかってるのか?というようなことも書かれていました。私はarmyではないですが、kpopの日本語verは大好物で、軽視しているつもりは全くなかったので冷や水をかけられた気分でした。政治状況が厳しい中、ファンダムにおいてはお互いを尊重し合えてる(言語の問題も含めそれが商業的なものとはいえ)くらいに思いあがってましたので笑、少しショックでした。

泡末さんはどう思われますか?

2019/12/06 21:20:20

https://odaibako.net/detail/request/06a48203644f42b8b97137bf6061c298

 

f:id:djmusmusculus:20200701092318j:image

(ツイッターなどにリンクが貼られた時に下の画像がサムネとして出てくるのが気になっていたので、最初のご質問のスクショ画像を追加しました)


これ、同じ日に全く同じ質問が10時間くらい差で来てたので何があったんだ...?と思ってしまいました。最初の方はアイドルってボカしてましたけど、2人目の方はもろに名前を出していたのでBTS界隈の話なんだなってわかってしまいましたが笑 詳しいことはよくわからないながらも色々思うところがあったので、ブログの方に書かせて頂きます。

(注:これを書いて投稿の準備をしている途中で2番目のご質問くださった方がどういう内容のものだったのか追加で送ってくださったので、内容は把握しました。元々ツイートを拝見する前に書いた文章と言うことを明記しておきます)

f:id:djmusmusculus:20191207144441j:image


「Kドルのほとんどが日本では日本語で歌う」問題、個人的には1つ目の方もおっしゃってるように「歌わされてる」っていう認識が謎です。なんで本人たちの意思ではなく無理やり歌わされてると思うんですかね。「自分で書いた歌詞を歌う事に意味があるラップを日本語で歌わせるのか」というの、別に日本では韓国の地上波における日本語のように韓国語の曲を流す事がTVで禁止されていたり自粛してるわけではないですし、「韓国語でラップする事にこそ聴き手に伝わるものがある」と思うなら日本でパフォーマンスする時もそうしたいってそうすればいいだけじゃないですか?KPOPが定着し始めた2010前後の方がTVで韓国語でパフォーマンスするアーティストは多かったですし、実際に地上波の音楽番組で韓国語のバージョンをパフォーマンスしたグループも最近だけでもIZ*ONEやTWICEなど複数います。BEAST(現HIGHLIGHT)の「FICTION」の日本語バージョンが出た時はラップ部分は韓国語のままでした。YGのアイドルは韓国版の楽曲をほぼ全てそのまま日本語バージョンにしたアルバムを日本で出すのがポリシーなようですが、G-DRAGONのソロアルバムやiKONのBOBBYのソロ、WINNERのミノのソロ、Double BのANTHEM など主にヒップホップ系のラップメイン楽曲で韓国語のままのものもありますから、「これはやろう/これはやらない」という辺りをはっきり区別してるんだろうと思います。そしてここに名前を挙げたグループの曲は全てメンバーが楽曲制作に関わっています。そういう風に日本語バージョンにするかしないか、ラップの部分をどうするか自分たちで選んでやっている事がわかる韓国のアイドル達もいるわけで、やれるのにやらないということは自分たちで「日本ではラップパートも含めて日本語で歌うという事を選んでいる」と考える事の方が自然じゃないでしょうか?


確かにKPOPにはまりたてで色々学んでる最中の人なら「他の国では韓国語のままパフォーマンスしているのに日本ではわざわざ日本語で歌っている→歌わされている=異文化を尊重していない!」という思考回路になってもおかしくないのかもとは思いますが、ストレートに直結するのはあまりにも短絡的すぎるし、逆に韓国のアイドルの事をバカにしてる考え方すぎないですか...あなたの好きなアイドルは自分の意思もなく、あるいは日本で日本語でパフォーマンスする事に具体的な目的意識もないまま、あるいは本意ではないけど言いなりにやるだけの人達だと思ってるんですか?って言いたいです。

 

大体、「BTSが日本でだけ日本語で歌ってる」っていうのも違いますしね。

防弾は過去に中華圏でも活動しようとしていた時期があって、「Boy In Luv」には中国語バージョンもあります。過去の台北や北京公演などでは「Boy In Luv」を中国語バージョンで披露していました。後に中国では活動できなくなった(現状韓国アーティストのコンサートは出来ない)から結局それっきりになってますけど、つまりは日本がどうこうじゃなくて韓国の事務所によるグループの現地化活動戦略の一環って事だと思いますけどね...日本だけが特殊ではないです。その時期を知らない人の発言なんでしょうけど...

(大事な部分を太字にした)


そもそもなんで日本で日本語バージョンを出すようになったかっていうと、これは元々はSMエンタの戦略だったと思います。

2000年代初頭にSMは何回か日本進出を試みていましたが、韓国での人気グループをそのまま輸出しても当時はなかなかうまく行かず、そんな中で考え出したのが文化技術(CT=Culture Technology)理論と名づけられた「現地化戦略」でした。このCT理論というのは3段階に分けられています。


第1段階:韓国の事務所が直接作って輸出する

第2段階:海外の現地企業との協力を通じて市場拡大を図る

第3段階:現地企業と合弁会社を立ち上げ、韓国のCT(文化技術)を伝授する


現在では第1段階のやり方をしているのはアイドル以外の一部韓国アーティスト(NELLとかHYUKOHとか赤頬とか)くらいだと思います。第2段階というのは日本の芸能事務所やレコード会社と契約して活動すること、第3段階はYGEXとかSMやYGがやっている(た)事ですね。この「現地化戦略」においてあえて韓国のアーティストという売り方をしなかったBoA東方神起が日本のアーティストとほぼ同等のブレイクをした結果、KPOPという言葉が使われるようになる前から「韓国のアーティスト」というものがポップスやアイドルの分野でも一般的に認知されて受け入れられるようなベースが出来たんだと思います。このような経緯と素地があってこそ、その後のKARAや少女時代などが起点になった「KPOPブーム」では基盤を韓国に置いたまま日本でも韓国のように現地に近い方法で活動するというやり方の一部である「日本語バージョン」が成り立つようになったわけで、音楽業界にも一般社会的にもベースがないままウェブ経由でインターネットミーム、あるいはファンダム&スタンカルチャーがメインで支えるボーイバンドとしてチャート成績から注目されたアメリカとはそもそもの立ち位置とか扱われ方が違いますし、どっちが尊重してるとかいう話ではないでしょう。そういう状況下では、過去の事例をみても「外国人」がむしろ下手に現地語である英語で歌うよりも「外国語」の方が受け入れられやすいという部分もあると思います。多分それは本人達もわかってるでしょうし。

(「KPOP」自体が別物としてラベリングされてしまった時点で現状ではまだアメリカのポップス文脈には入れておらず、「音楽」というよりはエンタメ界隈の独立したインターネットサブカルチャームーブメントの延長上の一部という認識に近いようなので、異文化を尊重とかいうのとも少し違う気が。でもだからこそアメリカでも独立したジャンルにもなれるわけで。むしろ元々アメリカのカルチャーだったHR/HMの分野に入り込んだBABYMETALの方が「異文化として(ジャンルの文脈内に)受け入れられた」という方に近い気がしますけどね)


そういうわけで、「KPOP(BTS)にわか」で現地の業界システムにはいりこんで活動をしていない(あるいはその入り口に立ったばかり)のアメリカと、その時期を超えてKPOPとはすでに10年以上ズブズブな日本での活動を比べる事自体がおかしいと思います。今現在、多くのKPOPアーティストにとって日本で活動することとその他の国での活動には多分決定的な違いがあって、その他の国では「韓国の文化であるKPOPを広める」というのが現状メインでしょうが、日本ではその先の「日本の他のアーティストと同じ土壌で対等に戦う、あわよくば客を奪う」くらいのところに来てるし実際そうなってると思います。だからこその一種の武器としての「日本語バージョン」なわけで、欧米のアーティストのようにたまに来て稼いで帰るだけの「外タレ」では終わらないという強い意志の元で、あえて自分たちの看板とも言える韓国での代表曲を日本語に翻訳してパフォーマンスしているんではないでしょうか?例えばSMはCT理論の進化系のNCT理論で日本だけではなく中国(SJ−M・EXO・NCT DREAM・WayV)とアメリカ(少女時代・BoA・NCT127)で現地語バージョンをリリースしており、日本以外の国でも本格的に活動させるつもりの国での現地化のやり方はブレていません。一方アーティスト本人が楽曲制作に参加する事が多いYGは、前述の日本語化の区分のほかにアーティスト本人の日本語能力そのものをブラッシュアップさせる事で日本語バージョンへの「負担感」や「真正性」を上げるという手法を取っており、ライブに行けばわかりますが日本語でも「自分の言葉で」喋れるメンバーが多く、「ビジネスの都合上よくわかってない外国語でわざわざ歌わせられている」という事態を避けようとしています。中国でも一時期そういう風にしようとしていた流れはありましたし(スン...)。そしてBTSはどちらに近いかといえば完全にSMの方のやり方であって、つまりは「自分の書いた言葉で伝える」事を重視する「アーティスト」の側面よりも「活動の場でより多くの人々にアプローチする」という「アイドルポップス」としての使命の方に重きを置いているということではないかと思います。


というかですね、「ラップを外国語に翻訳されてパフォーマンスすることについてみんな考えてわかってるのか?」って、それこそパフォーマンスしてる本人達か事務所にこそ言うべき事じゃないですか?自分が書いたラップを外国語に翻訳された歌詞でパフォーマンスする事をどう思ってやってるんですか?って。KPOPオタクのほとんどは日本語バージョンいらないって思ってる人が多いんだろうし、誰に対してのどういう意図での問いかけなんですかね?防弾は昔から日本語バージョンの歌詞チェックにはすごくこだわってチェックが厳しいらしいですし、過去のインタビューや本人の言葉を思い出すと、個人的には「日本では日本語の方がより多くの日本のリスナーに意味を理解しながら聴いてもらえる(そしてそれが出来る環境がある)から、信頼のおける訳・作詞家の人に頼んだ日本語で歌いたい」って言うんじゃないかと思いますけどね。というか言ってた。国内の音楽のクオリティが上がって成熟してくると、「外国語の音楽」って徐々に大衆にとって不要になってくるというか、ピークを過ぎればだんだんマニア化してくる流れはあると思うんです。実際、今の日本での「洋楽」は一部の超有名アーティスト以外はそうなりかけてるわけで、KPOPは洋楽にならないためにその言語の壁を越えようとしてるのではないか(そうしてるから長く太く定着して衰退しにくいのではないか)と思う部分もあります。

日韓関係が微妙になればTVに韓国のアーティストが出ることや逆に日本語で歌う事を非難するような人たちも出てくると思いますし、「日本語/韓国語」っていうものが逆に非難のタネになる事もありますけど(韓国でもそうですし)だからって「(今もう十分売れたし)もう日本語でやんなくていいよ」って言うのって、自分たちがその事で好きなアイドルが非難されたり責められる姿を見たくないというエゴ以上のものがありますか?KPOPオタクの間では既にある程度話題になってファンもいるけど、これから何としても更に日本市場に食いこもうという野心を持って来ている新人グループはたくさんいるし、そういう人たちにも「今のままで素晴らしいんだから、日本で日本語バージョン出して日本語活動することないよ」って言えるのか、そしてそれをすでに日本でその過程を得て何年も経っててファンもたくさんいるグループのファンが言ってるって考えると、傲慢すぎませんか...?


今やDAY6みたいに楽曲制作してるメンバーが自ら日本語&英語で歌詞を書いてるようなグループも出てきてるし、逆にTHE BOYZみたいにタイトル曲含めたほとんどの曲が韓国でリリースしてない新しい韓国語&英語の曲(ちょっと日本語が出てきたりする)の日本オリジナルアルバムをリリースしたりするグループも出てきているわけですから、レコード会社には関係なく本当にいろんなやり方があるし、やってる韓国のアイドルたちが実際にいるわけです。そういう中でBTSは日本ではベタに他人が訳した日本語バージョンでパフォーマンスするというやり方を自ら選んでいる、そういうグループということなわけで、その現実を受け入れるべきなんじゃないですかね?誰も彼らに強要してないですよ。過去の日本でのKPOPの歩みやいろんな試みを無視するかのような今現在の一点しか見てない発言はあまりにもKPOPに対する敬意も欠けているし、BTS自体もKPOPのグループなんですから結局BTSの事もバカにしてんのかって感じます。


「日本で日本語でパフォーマンスすること」に関しては、ガチで自分たちがメインで楽曲制作しているNELLやZion.Tといった韓国のアーティスト達も過去にインタビューで語っていますから、是非100回くらい読んで欲しいですね。



Zion.Tのビルボードのインタビューは今は読めなくなってたので、スクショと己のツイート貼っておきます。BTSも尊敬してるアーティストでもあるZion.Tのこの前向きかつ発展的な発言に比べて、異文化を軽視してる発言のしょうもなさ感じませんかねっつう話ですよ。海外のアーティストや異文化に対して勝手に決めつけて軽視してるのはどっちなんだ?っていう。

f:id:djmusmusculus:20191207023428j:image
https://twitter.com/djutakata/status/1025303751148462081?s=21

 

何よりですね、実際彼らの事務所、間接的にはメンバー達も大手事務所とか人気のグループが海外で活動する時は、自分たちのグループのことだけじゃなくてKPOPを聴く人口の裾野を広げるような事をしなくちゃダメで(ノブレス・オブリージュとして)実際BTSは日本でそれを広げてきたと言っていて、韓国語に限らず外国語の歌は聴かない・聴いた事がなかったような層まで引き込ませるための一種の入り口とか手段としての日本語バージョンだという自覚がはっきりあると思うんですよ。それに付随する接触商法も一緒にやれば一石二鳥ですし(そこで積んでくれるようなファンがいっぱいつくというのはグループにとって現実的にありがたいことでしょう)。以前はライセンス盤を出していたBTSが日本オリジナルアルバムのみのリリースなったのも、今はある程度KPOPを取り巻く環境が安定して日本のアーティストと同じスタンスのやり方で良くなったという事でもあるでしょう。(レコード会社が変わった事もあるかもですが)そういうアーティスト側の能動性がある選択に対して、日本側がさせているんだろうと言わんばかりの一方的な独断に基づいて「日本語以外の言語を尊重できていない、軽視している自覚がない日本側からそうさせられているんだろう」呼ばわりするなんて、本当に視野が狭く偏った考え方なんじゃないの...ってちょっと呆れてしまいました。それって無意識のうちに日本が甲で韓国が乙の立場だという思い込みもあるからじゃないかと思ってしまいます。両者がビジネス的に対等だと考えてたらなかなか出ない発想だと思いますよ。プンプン!!😠

 

なんだかだんだん怒りのようなものが湧いてきてしまいましたすみません。

もっと広義で他の国のアーティストが海外で受け入れられるにはという事を考えた時、最初は外国語のままで何かの拍子でウケて(2010頃の日本と今のアメリカがこの段階に当たると思います)、更にそのアーティストがある程度のファンドムを得た後、音楽スタイルはそのままに現地語で活動する事によってもっと広い大衆にアプローチしようと試みる環境が出来て(日本は今こういう段階だと思います。アメリカはここまで行くかどうかわからない)更にその向こうの第3段階として「元の言語のまま現地のアーティストと同じように受け入れられる」という事だと思いますが、現実問題第3段階まで行くことは今はまだかなり難しいですよね。アメリカの一部アーティスト達はこの第3段階に行っていますが、それも英語という植民地支配と共に世界的に広がってさまざまな国で植民地語化していった言語がベースにあるというのは大きいと思います。韓国語や日本語といったもっとローカル言語で歌うアーティストにとっては今すぐ世界を変えよう!的な理想にはつきあっていられない現実もあるわけで、それでももっと売れたい(沢山の人にきいてほしい)し自分たちだけの一発屋ジャンルにはなりたくないという欲望を優先した結果の「現地化戦略」なんだと思います。日本だとONE OK ROCKなんかはこれの真逆を欧米圏でやっていますし、日本での「アイドル」というジャンルの位置づけを「ロック」というものの歴史や文化的背景にスライドさせて考えると、アメリカでロックしたいワンオクがアメリカで英語で歌う事と、日本でアイドルしたいBTSが日本で日本語で歌う事に違いがあるでしょうか?韓国のアイドルでもSMの例を考えると、東方神起とSJ、EXOとNCTの日本での認知度にはトータルでの人気とは関係なく差があるという現実がありますし。

 

SEVENTEENみたいに韓国のタイトル曲の日本語版リリースもなく日本語バージョンの活動曲としてのリリースもなく(注:わかりにくい文章だったので修正しました)レコード会社とも契約せずに東京ドームまでいったグループ(この辺も実際グッズの売り上げが高いグループが優先されるらしいとかまた別の事情はあるようですが)のファンが言うならともかく、実際日本語による現地化もやりながら人気を拡大していったグループのファンが、自分が日本語バージョンを聴いてファンになったわけじゃないからって言う事じゃないのでは?と思いますけどね。自分の理想に当てはめるために実際の彼らの辿って来た道、そして活動の仕方や考え方(発言)などを無理やり歪めてる感じがします。

 

追記:

2年前に似たようなご質問にお答えしてます。

この時はご質問の内容的にざっくり言うと売れるから日本語版出すんじゃない?というお答えをしましたが、今回はもちろんこういう事情もあると言うことは大前提で、ビジネス的な事ではなくカルチャーの面からの話をしました。

「現地語で歌う事を受け入れないのは差別的ではないか」というのが今回の趣旨なので、「2倍売れるから出すんじゃん」では答えになってないと思ったからです。2年前とはBTS自体の状況もかなり変わっていますし、「売れるから」だけでは説明が足りない状況になっていますし。

もちろん日本語バージョン出したらそっちも売れるからっていうのもあると思いますけど、売り上げ的にはそのやり方を受け入れなくてもいいくらいの段階にきてそうなのにまだやってるって事は、ことこのグループに関してはそれだけではない段階に来ているという事だと思います。

 

追記その2 (2021年11月2日)

この記事ブログの中ではよく読まれてるみたいですが、その後Wezzyさんでもう少し詳しめでビジネス的な事に特化した記事を書いたのでご参考までに。

 

 

これ書いた後にズバリのBTSの英語曲「Dynamite」が出た事で、両方の記事に書いた「日本語に限らずその国でビジネス的な求めがあれば何語でも歌うのでは」という趣旨が割とそのまんまになってる感じでは。韓国語楽曲の英語バージョンリリースするグループも珍しくないですし(まさにBTSの後輩のTXTなどはそう)もう「日本だけの日本語バージョン/日本語曲」という前提そのものが、現実を反映していない古い捉え方であると言ってもよさそうです。