サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ガールクラッシュコンセプト |②2018ガールズグループ 変化のモーメント

【ize訳】ガールクラッシュコンセプト |②2018ガールズグループ 変化のモーメント


2018.11.20

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018111921357231153


少女時代・BLACKPINK・IZ*ONE・(G)I−DLE・PRISTIN V・WekiMeki・gugudan、ここにソンミとテヨン・ユリ・ヒョヨン・IUなど。 2018年は韓国アイドル市場で最も多くの女性歌手たちが"しっかりと自由奔放な"イメージを前面に出して活動した年といっても過言ではない。ここ数年女性たちがフェミニズム問題に関心を持つようになり、若い女性の価値観が変わり、自然に見える変化がアイドル市場にまで影響した結果だろう。 今年1年、ガールズグループ市場の変化を実感させた瞬間を集めてみた。


#(G)I−DLEの善戦

2018年にデビューした新人ガールズグループの中でデビュー曲で1位になったグループは、CUBEエンターテインメントの(G)I−DLEとオーディションプログラムであるMnet<プロデュース48>を通じてデビューしたIZ*ONEだけだ。 中でも(G)I−DLEの場合、ほとんどのガールズグループがデビューアルバムでは溌剌としてかわいい面を強調するのとは異なり、自分のやり方で愛し、その感情に揺れる若い女性たちの姿を見せた事で人気を集めた。 特にリーダーのソヨンはMnet<プロデュース101シーズン1><Unpretty Rapstar>で見せてくれたラップの実力とともにタイトル曲"LATATA"作曲と作詞を担当した。 ボーイズグループの場合はデビューから作詞・作曲・プロデュース・振付創作などの領域に参加し「実力派」というイメージを得てかっこいいとほめちぎられることが多い。 しかし、ガールズグループは容姿の話が話題のほとんどを占めるという点で、ソヨンの役割と(G)I−DLEのコンセプトは、多くの新人ガールズグループにもう一つの可能性を示すきっかけとなった。


#APinkの変身

S.E.SとFin.K.Lから始まった韓国ガールズグループの清純系譜を引き継いだAPinkは今年7月に"1度もない"という曲でカムバックした。 "NoNoNo" "Mr.CHU"などのヒット曲に比べれば相対的に暗い雰囲気の別れの歌である"LUV"を歌ったこともあるが、従来とは正反対のセクシーなコンセプトで出たのは初めてだった。 JTBC4<私だけ知りたい秘密のお姉さん>に出演したメンバーのハヨンさえ、「ファンが気に入らなかったらどうしよう」と悩んだほど彼女たちにとっては大きな変化だったわけだ。 しかし、APinkの変身は単に清純なイメージで大きな人気を集めたガールズグループが生き残りをかけていくため、現在のトレンドを基盤に作り上げた結果物という点で意味がある。 ソンミ・BLACKPINK・RED VELVETなどの暗くても洗練されたコンセプトが人気を集める状況まで重なり、APinkはパステルトーンの可愛らしいミュージックビデオと溌剌とした振り付けの動作からも脱却した。 "セクシーだ""ガールクラッシュだ"と言われそうな演出を組み合わせたようなミュージックビデオのように、結果物の完成度自体が高いとは言い難い。 しかし、清純コンセプトで象徴的だったグループがまさにこの時期に変化を図ったことは意味深い。


#MAMAMOO ファサの復興

MBC<私は一人で暮らす>でMAMAMOOのメンバーがホルモンを食べる場面が出てから、全国のホルモン焼き屋が食材の需給に困難を覚えた。 ある焼酎ブランドでは、ファサが流行させた「カラマンシー焼酎」の製造法を基に自社の焼酎を購入すればカラマンシーの原液の一定量を提供するイベントを行ったりもした。 人気のあるテレビ番組に出演したからといって、常にこのようなことが起こっているわけではない。 ホルモン、のり天、焼酎など自分の好きな食べ物を自分が好きな空間で楽な姿勢で食べる彼女の姿そのものが、料理をさらに美味しく見せたからこそ可能だったことだ。 ガールズグループのメンバー達は常にダイエット問題でストレスを受け、周囲の人々の視線を意識せざるを得ない状況に置かれている。 しかし、「舞台の上を走り回る」という表現が似合うほど、興に満ちて華やかなパフォーマンスが話題になった時のように、彼女は食べ物を食べる時も化粧気もなく、ただ自分が好きなように、食べたいだけ楽しく楽しむ。 ファサを通じて、大衆は少なくとも自分が好きなガールグループが多様な趣向と性格を持った人々で構成されていることを悟ったことだろう。


#IZ*ONEとTWICEの選択

Mnet<プロデュース>シリーズで誕生したIZ*ONEのメンバーはショーケースで次のように語った。

 「私達も可愛いらしいイメージをするんだろうなと思っていた」

メンバーたちですら"新人ガールズグループ"と言われたとき、すぐに連想されるイメージがあったという意味だ。 しかし、彼女達のデビュー曲"La Vien Rose"は今後の覚悟と情熱を赤いバラに例えて強烈な印象を残すことに力を注ぎ、強烈なパフォーマンスが良い反応を得てデビューを成功裏に決めた。 これに加えて、かわいい振り付けと男性の告白を待つ女性の姿を明るく表現し、4年間最高の人気ガールズグループの座を逃さなかったTWICEまでが"Yes Or Yes"を通じてまず先に男性に告白する女性の唐突さを強調し始めた。 制作者たちは新人のガールズグループにも「情熱」「赤」のように強烈なキーワードを使い、歌詞と振り付けの基調を修正しながら男性と女性の反応をうかがう。


#BLACKPINK ジェニのソロ

ある有名ガールズグループ企画会社の関係者は次のように話した。 「ジェニのソロアルバムは、ガールズグループが低迷する季節にアーティストのイメージをアピールしようとする良い試みだ」彼をはじめ多くの大衆音楽産業関係者らが強調するように、秋と冬は季節感のためアイドル音楽がバラード音楽に押されて弱気にならざるを得ない時期だ。 このような時期にガールズグループのメンバーがソロアルバムを出すというのは、一見無謀に見えるが実はソンミやテヨンのようにアイドルとアーティストのラインを行き来しながら活動している彼女たちと肩を並べる機会でもある。 ただし、ジェニのデビューと音源チャート1位が可能だった理由は、彼女がBLACKPINKとして披露してきた姿のおかげで可能だった。BLACKPINKは2NE1に続いてYGエンターテインメントを代表するガールズグループになり、その基調を受け継ぎ、ヒップホップサウンドを基盤にした楽曲を披露した。 この影響力をもとにジェニは"SOLO"で「Baby/ダーリン ハニー 会いたい/全部つまらない」と歌うことができたわけだ。 そして彼女は現在まで音源チャート1位を維持している。この結果はBLACKPINKの人気には彼女たちがパフォーマンスを通じて見せてくれる女性としてのアティテュードと緊密な関連があるという点を示している。 大衆、特に女性消費者は今現在カッコいい女性の姿に反応している。 ジェニの"SOLO"は、BLACKPINKの影響力を産業的に有利に運んだ結果物であると同時に、ガールズグループに期待する大衆の姿が少し変わったことを示している。


文 パクヒア