サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【askまとめ】⑤事務所について

使わなくなったaskのFAQまとめです。

長いものや繰り返しきかれがちなもの、資料的なもののみ抜粋しました。

 

◆事務所について


[大手三社とBigHitについて]

こんにちは!よく言うYGらしさとかSMっぽいとかなんとなくわかるんですが、よく分からない所もあります!泡末さんのどの視点からでもいいので教えてください!JYPとBig HItも知りたいです!

(2016)


質問ありがとうございます。全くの主観で答えました。


SM→

[練習生]

事務所が見つけたよい素材を育成していく。技能は教育である程度全てなんとかなると考えているようなので、才能よりスタイルや素行を見てそう。基本的にクリエイティビティは求められなさそう。そういう部分は事務所のプロの大人が基本的に全部やってくれる。

[グループ作成]

事務所が考えたコンセプトに合う子を選んで作る。

[楽曲・アルバム作成]

まずコンセプトありき。世界中から楽曲を買い付けたり社内の作曲家に作らせたりして集め、その中からコンセプトに合う曲を選んでゆくらしい。最初Aのための予定で作った曲が最終的にはBのアルバムに収録されたりという事は珍しくない。ダンスパフォーマンスメインなのでダンス曲ジャンルの曲が多くなりがち。ボーカルディレクティングもバラード以外は声がトラックよりも目立ちすぎないように調整されてる感じ。カバー曲も結構あり、楽曲のクオリティにはこだわるがオリジナリティにはそんなにこだわってないと思う。

[パフォーマンス・ライブ]

ヴィジュアル・ダンス重視。短時間でのインパクトが必要な動画や音楽番組での完成度は最高峰。ライブではリップシンクもあるけどあのダンスで2時間以上を全て生歌は運動量的に多分無理だと思う(バラード系コンサートは別)。活動曲はフォーメーションダンスが主でパフォーマンス中はコールがファンとのほぼ唯一のコミュニケーション手段のため、予習を怠るとわりと置いていかれがち。その分揃って参加できた時の快感は半端ない。

[トレンド・ヴィジュアル]

基本的に流行歌手の会社なのである程度トレンドは見ていると思うが、今は会社全体での統一イメージの方を重視していそう。そして今の統一イメージとは多分イコールミンヒジン。ゆえにハマる人にとっては全部が好きだろうけど逆に全部同じように見える人もいるかもしれない。

[個人的なイメージ]

全体的によく教育された優等生イメージだけど、SUPER JUNIORがいる事でバランスがとれてるようにも見える。サブカルの一部分をわかりやすく一般層向けに消化させるのがうまいと思う。しかしメタルラップという根本のダサさは忘れられない。

[まとめ]

ウェルメイドな唯一無二のグループを作るのに長けている。顔面とスタイルの偏差値が高い。ファンタジーコンセプトの鬼。色んな意味で無国籍。オタクの吸引力がすごい。EDM。訴訟されがち。


YG→

[練習生]

クリエイティビティやオリジナリティ重視っぽい。素行より才能重視で、学歴からドロップアウトしてもエンタメ方面に才能がある子を積極的に集めているイメージ(実際そういうワークショップも開いてる)。ヤンヒョンソクは難読症で楽譜が読めないけどダンスで成功したそうなので、そういう事も関係あるのかも。自分のできる事や目標がはっきりしている意識の高い子は伸びそう。

[グループ作成]

男子の場合楽曲制作の中心になれる多才な子(GD・B.I・カンスンユンなど)が必ずいて、主にその子をデビューさせるためにバランスを見て集めてる感じ。WINNERは同じ5人組のBIGBANGとは違うイメージを完成させるのにほぼ一年かかったそうなので、デビューさせるグループができてから後付けでコンセプトを考えてる模様。女子は各個人の能力からバランスを見て作ってる感じ。有望な面子を色々組み合わせてみて良さげなバランスが決まった時点でグループのイメージを考えている気がする。女子に関しては謎が多いのでほぼ勝手な想像です。

[楽曲・アルバム作成]

男子の場合は自作が基本のため、とにかく作りためた中から事務所(ヤンサ)のゴーサインが出るような曲が出るまではカムバックできない。カムバ時期が事務所の予定では決められないのが最大の困った点だが、ほぼ全曲活動曲扱いにできるというのは良い点だと思う。近年のアイドル組のリリース形式はシングル形式で2曲づつリリースして溜まったらアルバムとして出すというスタイルになってきていて日本っぽい。女子は今のところ自作中心ではないので他の事務所と同じで通常そこまで間隔はあかないはず。自作でなくても基本的に事務所に所属している作曲家やプロデューサーが曲を手がけて外注はしない(コラボはある)ため、事務所内でほぼ全てまかなっている。

[パフォーマンス・ライブ]

楽曲・歌重視。ボーカルディレクティングもトラックより声の個性を際立たせる方向が多いように思う。高難度のカル群舞をこなせるレベルのダンス能力は育てているようだけど、ライブでの生歌パフォーマンスを重視しているようなのでデビュー後のダンスは「生歌でもこなせるレベル」にあえて抑えている感じ。ステージも客も一体になってのれる曲が多いので、コールを覚えてなくてもその場もノリでなんとかなる事が多い。自分が今まで行ったライブでは全て生歌だった(MRはある)。

[トレンド・ヴィジュアル]

流行りのジャンルじゃなくても良いと判断されれば活動曲として出している。ファッションに関してはYGが最初にやったスタイリングが他のグループに流行るのはよくある。トレンドそのものというより、そこに韓国的な要素をいかに混ぜ込むかという事にはチャレンジしてるように思う。会社のロゴもハングルっぽいアルファベットだし。

[個人的なイメージ]

アイドル自分では何もできないという風潮があれば自作ドルを作るし、女子ドル=媚びのイメージがあればswagな女子ドルを作るし、ルックスを重視してないと言われればルックスの良いグループを作るし、多分凄く天邪鬼だと思う。イメージを決めつけられるのが大嫌いっぽい。何故か大体のMVに車が出てくる。みんなヤンサにビビっている。

[まとめ]

突出した才能とカリスマのある子供を発掘して育成する能力がすごい。フリースクールっぽい。ドルオタじゃないファンが多い。アウトサイダーや自由を体現するようなコンセプトを表現するのが一番うまいと思う。事務所やめた移籍組とも普通に交流してる。


JYP→SMとYGの中間という感じ。

外注もあれば所属アーティスト製作の時もある。社長がクリエイター&パフォーマーとしてまだ現役なので、どうしても社長のイメージが強烈。元JYP練習生がいっぱいいる。人格重視で練習生を選ぶとの事だけど、優等生の堅いイメージは不思議となくて自然体っぽい。

[個人的なイメージ]

衣装がなんとなくスポーティ。首元が詰まったフィット感のあるノースリに膝上のタイトミニかショートパンツという女子スタイルを見るとJYPを感じる。発声の仕方に強烈な個性があって聴いただけでJYPだな?とわかる時がある。結局社長がいちばん目立ってる。


BigHit→今のBigHitにはBigHitらしさというものはまだないと思う。防弾少年団デビュー前後を思い出すと、2AMがいた頃のJYP傘下だったBigHitは一回ほぼ死んで別のものになったと思うので。防弾少年団に後輩ができた時に今のBigHitにらしさというものがあるのか、あるとしたらどういうものなのかがわかるのかもしれないなと。

[個人的なイメージ]

パンPDの理想の少年共和国...。


[事務所別の歌い方の特徴について]

各会社ごとのらしさでJYPは歌い方でわかると書いていらして共感しました。あくまで私の考え、感じ方ですがSMは声質や歌い方など個人の癖をあまり直してないなと思うんですが、YGJYPって結構徹底直してませんか?JYPはブラックミュージックがバックグラウンドにあるのでそれに寄せてるかなと。YGはボムちゃんを見てるとわかりやすいですよね。ある方がYGはパンソリみたいな歌い方とおっしゃっていて凄くしっくりきてなるほどな〜と思いました。プデュに出ているシンユミさんはプラピンとTWICEのボイトレ担当してたみたいですが会社の方針で大分変わるなと思いました。長々とすみません。

(2016)


YGの歌い方がパンソリっぽいというのとJYPの歌い方がブラックミュージックっぽいというの、数ヶ月前に自分もほぼ同じ内容をツイートしてました。同じ事を感じた人がいたようでなんだか嬉しいです。

https://twitter.com/djutakata/status/827524314878484482

各事務所の歌い方についてですが、個人的にはボイストレーナーの教え方によって歌い方に癖が出ることはないんじゃないかと思うんです。むしろ様々なボーカルディレクティングの要求に応えられるように、発声の仕方のバリエーションを教えるのがボーカルトレーニングだと思うので。シンユミ氏はBLACKPINKも担当していたそうですが、イハイのトレーナーとしての方が有名ではないかと。(ボイスコリアに出た時教え子のイハイの曲を歌ったのが話題になったので)そしてイハイに関してはKPOPSTAR当時の方が強かった癖はデビュー後は抑えられてますし、WINNERのカンスンユンもスーパースターK当時の癖が今は個性の方に上手く修正されてるように思います。JYPのパクジニョン氏は各種オーディション番組を見ていると発声に凄くこだわりがあるのが伝わるんですが、スーパースターKの時もまさにカンスンユンの歌い方の癖に対して特に評価が厳しかったです。でもその後WINで再会した時は癖が治ってると言ってたと思います。TWICEに関してはプデュ1のボーカルトレーナーだったパクソンウン氏もTWICEのトレーナーとして有名なので、人数も多いですし複数のトレーナーが関わっているのだと思いますが。

それで結局YGとかJYPといえばイメージされる歌い方の癖がどこからくるのかと言うと、楽曲じゃないかと思うんです。極論になりますが、いわゆるYGの癖イコールTEDDYもしくはG-DRAGONの曲の癖であり、JYPの癖イコールパクジニョンの曲の癖なのではないかという。歌い方ってボーカルディレクションの時にこういう風に歌って欲しいという要求に沿って出るものだと思うのですが、ディレクションを担当する人の影響が一番大きいんじゃないかと思います。曲自体のグルーヴに癖があるとそれがそのまま反映されるんじゃないかと。それで同じような歌い方をしてるとそれが定着してくるというのはあるのかもしれません。BLACKPINKのROSEはBLACKPINKの曲ではBOMを思い出させるような歌い方ですが、デビュー前にG-DRAGONの「결국」にフューチャリングされた時や覆面歌王に出た時はまたちょっと違う歌い方だったように思います。JYPでも外部作曲家の時はそうでもないですし。

だから「事務所の好みに歌い方を矯正している」というより、「その事務所製作の曲を歌うからそれっぽくなる」という事ではないかと思っています。

SMに関してはいろんな所に外注もしているので曲より個人の癖が目立ちやすいのかもしれませんが、個人的に共通してSMっぽいと感じるのがSHINeeのジョンヒョンやEXOのチェンみたいなファルセットボイスの使い方です。SUPER JUNIORのイェソンもそうですね。イェソンが韓国ではプロの間でも歌が上手いと認識されている理由のひとつとして、R&B的な技巧に長けているというのがあるそうなので、あの歌い方も癖というよりはやはりテクニックのひとつなんだと思いますが。

SMでも作曲家の癖イコール歌い方に影響が出る事があるのかなと思ったのが、EXOのベッキョンとD.O.です。デビューティーザーで初めてWhat is Loveを聴いた時、2人とも歌い方が凄くユヨンジンっぽいと思ったんですが、この曲はまさにユヨンジン作なんですよね。特にD.O.は元々の声がユヨンジンに似ているので、ベッキョンとD.O.のWhat is LoveとユヨンジンとD.O.のTell me(what is love)をずっと聴いているとどれが誰のパートだっけ?って混乱する時があります。SUPER JUNIORのSorry Sorry Answerなんかもユヨンジンの歌い方を思い出します。SMにおけるR&Bがイコールユヨンジンスタイルって事かもしれません。


[YGについて]

こんばんは。泡沫さんのこのTwitterに書いてある反対の意見のことを含めてもう少し詳しく教えてください、よろしくお願いします。 ↓↓↓ 自分はWINNERほど毎回カムバにお金かけてもらってる若手グループも中々いないと思っていて大事にされてる印象だったし(YGで自作ならカムバ間隔が空くのは仕方ないし)iKON今回TVもラジオも沢山出ててプロモ頑張ってるなと思ってたので、全く正反対の意見を見かけて井之頭五郎と化した。

(2017)


「YGはWINNERの事をほっぽらかしてたくせにヒットしたら大事にして、今度はiKONに同じ仕打ちをする気か。2組とも会社の駒じゃない」というような意見をちらほら目にしたので、そういう考え方はあんまりした事なかったなーと思ったんでした。YGのグループのカムバの間隔についてはYGEXの社長も言っていた通りで会社に認められるような曲が出来次第だから、先にカムバ予定ありきだったり事務所にほぼ作ってもらっているグループとは正反対で間隔が開いた=放置ではないだろうし、そもそもWINNERに関しては3回目のカムバの遅れに関してはそういう事情を差し引いても特殊な理由があって致し方なかった面もあったわけですし。カムバ自体には毎回海外撮影とかプロモーションもお金をかけてもらってそうだし、カムバの度にわざわざ番組を作ってもらったり地上波の番組などにも結構出てますし、オファーの有無もあるでしょうがこれは事務所がお金とコネをグループの為にフル活用しないと、大手といえどなかなかしてもらえる事じゃないと思うんですよね。WINNERは韓国ではそもそもデビュー前から一般的な知名度がものすごく高いメンバーが2人もいたので出来る事だったのかもですが。カムバ出来ると判断出来るレベルの曲が出来たと事務所がなかなか認定しない事を「放置」と解釈されるのだったら何も言えませんけど、自分は本当の意味で事務所が自作に拘るなら事務所の経済事情に関わらずそう簡単にカムバ出来ないだろうと最初から思っていたので、あまりそうは思いませんでした。WINNER TVでのプレゼン回を見ていたので余計に...(個人的に元々はずっとバンド系音楽が好きなので、アーティストのクリエイションファーストの場合新譜リリースには時間がかかる事に慣れてたからかもですが)むしろあんまりその辺せっつくと、事務所に認められるような曲がなかなか出来ない本人たちへのプレッシャーにもなるんじゃないかとは思ってました。カムバの間隔が開くのって特に新人の場合は事務所にとっても損しかないと思うんですが、結局は事務所にとっての第一優先事項がなんなのか?稼ぎなのか完成度なのかポリシーなのか評判なのか?という事なのではないかと思います。まあ社員じゃないから本当のところはわからないですけどね。

YG自作グループのカムバ特殊事情に関しては知らない人からは放置っぽく見えるのは仕方ないとも思うのですが、言ってる方たちはYGのグループのファンのようだったので、事情を知っててもそういう考えになるのかーと思ったのでした。

iKONも今回のカムバの後サイン会はもちろん結構色々な番組やラジオに出ているのを見ますし、日本のツアーも下半期にがっつり入っていますよね。カムバには中小事務所でも一千万単位のお金がかかるそうですから、大手なら億単位だと思います。YGは毎回さらっと同時にダブルタイトルを出す事が多いですが、カムバ費用も2倍かかるので、回収できるかどうかを考えたらこれって普通はなかなか出来ることではないんじゃないかと思うんですよ。1曲で活動した方が音楽番組では上位をとりやすいし、1曲活動した後数ヶ月後にリパケを出すのが無難なんじゃないかと思います。それでもやるのはある種の信頼があるからなんではないかとも思います。

(最終的にアルバムを出さなきゃいけないので、単純にリリース間隔が開くの埋めるためもあるかもですが)

最近俳優やバラエティというビジネス分野に手を出しているのも、印税収入が多かった時代と違って今はコンサート以外の音楽活動の農閑期(?)には他の仕事をしないとアーティストはあまり稼ぎがないので、その問題を解決する手段のひとつなのかもとも思ってます。

アイドルはビジネスなので、カムバの間隔はYGの場合はさておきMVとか衣装とか仕事周りの事にお金をかけてもらってるというのが1番わかりやすく手をかけてもらってるというバロメーターではないかと思ってるんですけど、どうでしょうかね。個人的には他の物差し(ファンから見て愛情を感じるかとかお気に入りかどうかとか)の方が個人の受け取り方次第のように思うのですが...こっちからは見えない面も多いので。それに、ある意味事務所の駒になれない人はアイドルは向いてないとも思いますし。


(注: WINNERのReally Reallyのが大ヒットして、その後iKONがBling Blingでカムバした後に来た御質問でした。井之頭五郎というのは「ふむ、そういうのもあるのか」という事です)


[良い事務所とは?]

ジョンヒョンのニュースがあった時に真っ先にSMの批判をする人を沢山見かけたのですが、私にはSMがそこまで悪く映りません。(個人的にジョンヒョンの件はSMを責めるべきものではないと思いました…)SM内のアイドル同士は仲が良さそうだし、スタッフとも和気あいあいとしているし、何より所属アイドルは売れてるしある程度の生活が保障されているように見えるので、、、正直ある程度ブラックなのはどこの事務所も同じなのでは?と思ってしまいます。私の周りにはJYPを褒める人が多いのですが私には特別良い事務所には映りません。DJ泡沫さんが思う良い事務所悪い事務所があれば教えてください!

(2018)


以前YGの薬物問題についての質問箱でも似たような事を書きましたが、自分も個人的にはジョンヒョンの件は事務所だけを責めても仕方ないのではと思いました。今までアイドルに対して非人間的な欲求(非人間な程の練習を積まないと出来ないような精度のパフォーマンスを望んだり、完璧な品行方正さとか人間性、その他『アイドルだから』すべきでないという諸々の行動に眉を顰めたりとか)を抱いた事のない人だけが事務所を責める資格があるんじゃないかと思います。アイドルにとってファンの存在は大きな精神的支えであると同時にそれ故に大きなストレスの源にもなりえる訳で、全ての事に良い面と良くない面があるだろうに一つの場所に責任を負わせようとする理屈はわかりません。実際仕事関係者や家族友人のようにリアルに近くにいたわけではないファンや一般人からすると、どうしようも出来ない事だっただけに事務所位にしか気持ちをぶつける場所がないんだろうとは思いますが。

上記の問題はさておき、芸能界とかアイドル業そのものが相当ストレスフルなもので、特に韓国は活動期と非活動期のグループのメディア活動が極端に違ったり、全体的に24時間仕事の分け目がなく色々な事が急に決まりがちで短期間で徹夜での作業が珍しくないそうなので、業界自体がかなりブラック寄りなのではないかという想像はできます。以前韓国の掲示板の就職板に三大事務所のスタッフという匿名の書き込みがあって話題になった事がありましたが、どこの自称元スタッフも「うちが一番給料が低いと思う」と言っていましたし、仕事に応じてある程度の収入があるアーティストはまだマシなのかもしれないとも思いました。(勿論裏方と表に立つ者特有の大変さはそれぞれ違ってあるとは思います)

結局、どこの事務所がいいというより相性の気はします。自分に合った事務所を選べて、また選ばれた人たちはとてもラッキーなんじゃないかと思います。どこの事務所もそれなりに問題はあって、SMは大手事務所で一番元所属アーティストから訴訟されていますし、YGは社長や上層スタッフが納得のいく厳しい欲求をクリアするクオリティの楽曲やパフォーマンスが完成しない限りいくら期間が空いたとしてもカムバは出来ず、いわゆる「才能の死蔵」期間が長くなりがちと言われています。JYPは人格で練習生を選ぶと言ってはいますがアーティストの定着率は決して良くはないですし、過去の例を見ても何か事件があった時の対応はかなりビジネスライクだと思います。でもSMは会社の信念にぴったりはまる人にとっては資金・知名度・育成環境・アーティスト層の厚さなど最強のバックグラウンドを持っていますし、YGはクリエイティブな才能と意志がある人には過去や経験を問わず実地訓練と機会を与えて素質を伸ばす意志があるように見え、事務所を辞めたアーティストも殆どがYGの現役関係者と普通に交流していてそれを普通に見せているので、YGに対するわだかまりがない人が多いんだろうと思います。JYPもSMと同様にキャリアや資金や教育面では恵まれていると思いますし、3大事務所の中では一番アットホームな雰囲気があると言います。スタッフの福利厚生も割と良い方だと何かで見ました。

どこも芸能会社以外の企業と同様にいい面と悪い面があって、共同生活しがちなアイドルは会社と家族のような関係になるだけに相性というのがより大事なのかなあと思います。