サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ニュース記事訳】[音楽界のウーマンパワー]①YAMA&HOTCHICKS ぺユンチョン代表

[音楽界のウーマンパワー] ①YAMA&HOTCHICKS ぺユンチョン代表


2018-07-07 06:00

http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/07/05/0200000000AKR20180705085100005.HTML?sns=copy


"KPOPブームにおける振付の貢献度50%以上…全体的なパフォーマンスが重要"

 

[※編集者注=世界音楽市場においてKPOPの位置づけは大きく変化しました。 「ファストフォロワー」(早い追撃者)から脱して「ファストムーバー」(市場先導者)へと進む段階で、その過程にはスタッフから経営陣にまで上る多くの女性の役割がありました。 音楽市場の「大物」が女性ファンドムの心理をよく知っているのは女性だからです。 連合ニュースは音楽・パフォーマンス業界でウーマンパワーを遺憾なく発揮するリーダーたちに会い、音楽・韓流を率いるノウハウを三度にわたって紹介します]

(ソウル=連合ニュース)パクスユン記者


"もしも私の肉親にダンスを仕事にしたいと言われたら、やってみなさいと言うでしょう。 この業界、怖いところですがそれだけ魅力があるんですよ。"


振付家ぺユンチョン(38)はダンス一つで業界トップになった人物だ。

多くの人が彼女をMnet「プロデュース48」のカリスマあふれるダンストレーナーとして注目するが、現役ダンサーの時の履歴はさらに華やかだ。

 

彼女はチョンホンボク団長率いる男性の振り付けチーム「YAMA」と自らが率いる女性の振り付けチーム「HOTCHICKS」を合わせて「YAMA&HOTCHICKS」を作った。YAMA&HOTCHICKSは国内の振り付けチームで初めて事業者登録をした。 会社の概念を導入したものだ。

ここでBROWN EYED GIRLS「Abracadabra」の傲慢なダンス、EXID「UP&DOWN」の骨盤ダンス、KARA「Mr.」の尻振りダンス、T−ARA「BO PEEP BO PEEP」の猫ダンスなどが誕生した。

可愛いながらもセクシーで、真似しやすかった。 言葉そのままにセンセーションを巻き起こした。 あらゆるバラエティや祭典で、ペ団長が作ったダンスがカバーされた。

さらに、ワールドスターのPSYは「Gentleman」の振付にBEGの傲慢ダンスを引用する際、著作料を支払った。 音楽のようには著作権が認められない振付で著作料を受け取ったのは、YAMA&HOTCHICKSが初めてだった。

 

彼女は先月25日、インターパーク、ティエンネーションエンターテインメントと提携してKPOPアカデミー「ステージ631」を開院し、院長に就任した。 KPOPのプレゼンスが高まり教育需要は増えたが、供給がそれに追いついていないという判断からだった。


多くの「初」タイトルを獲得したぺユンチョンと最近、ソウル龍山区漢南洞のブルー・スクエアで会った。 なぜダンスがよかったのか、辛い時代はなかったのか、トップの座に上がった秘訣は何か話を交わした。

 

--KPOP人材養成所「ステージ631」に合流した理由は。


▲オーディション番組に参加し、踊りたいという子供たちにたくさん会いました。 ところが、どうやって始めればいいかわからず、放棄することが多かったんですね。そういう子達に道を開いてあげたいという考えで始めるようになりました。


▲中学校の時です。 JAM(1993年にデビューしたアイドルグループ)のユン・ヒョンスクさんを本当に好きでした。 男性達の間で踊ってる姿がとても素敵でした。 その高校生の時に10代も踊れるコーラテック(訳注:ダンスクラブの一種。クラブやナイトクラブとは違い、ノンアルコールで年齢制限がないところが多い)に通いました。 学校ではそれなりに自分も才能があると思っていたけど、世の中にはダンスが上手な人が非常に多かったです。 その時会ったある先輩に「歌手のバックダンサーとして一緒にやってみない?」と言われたことが正式にダンスに入門した瞬間でした。


▲でも、とても怖くて大変でした(笑)先輩たちに教えてもらったとおりに踊ることができないと手でぴしゃりと打たれたし、使い走りもたくさんさせられました。それでもどうしようもなかったんです。ダンスが好きだったので。高校2年の時だったか、スクリーム(1996年にデビューしたアイドルグループ)のバックダンサーとして立ったのが最初の舞台でした。


--当時、ダンサーは待遇が良くなかったと思いますが...


▲どうもそうみたいでした。 放送局の待機室の床で寝て、ご飯を食べる時はマネジャーからもじもじとカードを借りなければなければなりませんでした。 「私たちは舞台上で力の限り助けているのに、なぜこのような扱いをするの?」と思いました。 それでYAMA&HOTCHICKSを立てる際、事業者登録をしました。 定時出勤・定時退勤するシステムを備えた会社を作って、後輩たちには違う世界を譲ってみたかったんです。 最初は周囲から笑われました。「図太くなったね〜」というような雰囲気。しかし、最近は事業者登録をする振り付けチームが増えています。 チョンホンボク代表と私はとても嬉しいです。


--Mnet「プロデュース48」SBSモービー・ディック「センマイウェイ」では強烈な性格が浮き彫りになっています。実際の性格なんでしょうか。


▲働くようになって変わったようです。 もともとは平凡だったんですよ。 放送ダンサーの仕事を始めた時は、企画会社の代表さんもマネージャーたちも周辺みんなが男性でした。 当時の雰囲気では、女性だと軽く見て適当に接する人がいました。自分を守るため、生き残るためにしっかりと話すようにしたので、性格が2つになりました。 仕事の時の性格は「プデュ」の時と同じですが、普段友達と会う時にはからからとよく笑います(笑)

 

--特にヒットさせたポイントダンスが多いです。何か秘訣があれば。


▲公式はありません。 実際、良い振り付けは死ぬほど考えたりするとむしろ出ません。 以前の歌手ソナの「シャンティシャンティ」の指で髪の毛を組むポイントダンスは、練習生たちが鏡の前で髪の毛を触るのを見てそこに着目し、「傲慢なダンス」は骨盤のストレッチングをする時に作り上げたものです。 このすべてのものはチョンホンボク代表と一緒に作ったために可能でした。男性ファンの目線を逃さないことができるそうです。 また、曲は数千回は聞いてみてください。 特定の振り付けを積み上げておいた上で振り分けるのではなく、その曲を何度も聞いて身につけて新たに創作するのです。


--KPOPブームにおいて振付の貢献度はどの程度だと考えていますか。

 

▲50〜60%はあると思います。 大衆は音楽・振り付け・歌手のビジュアルを優先的に評価しますから。 ただし、ポイントダンスは重要ではないようです。 パフォーマンス自体に完結性があれば、ポイントだけを繰り返すことで目が誘われやすいです。このように最近の音楽業界のトレンドは、とても早いスピードで変わっています。 大衆はすぐに飽きて新しいものを望みます。 クリエイターの立場としては心が痛みます。


--韓国のアイドルはどうしてこんなにダンスが上手いのでしょうか。


▲悲しいですけど、スパルタ式の教育のためじゃないですか。 海外出張に行くと、どの国のエンターテインメント業界でもこんな風に体系的に子供たちを教える所はありません。 子供たちも大きな圧迫に打ち勝ってみると、一般競争にも崩れないんです。 また、他の理由としては大衆の厳しい目線のおかげです。 大衆が製作者の目線で歌手の歌、振り付け、スタイリングに意見を出す事に慣れてきました。 その結果物がオーディション番組の視聴者投票です。 それに合わせて実力が上方平均化されるのです。


--20年以上働いてきてスランプはありませんでしたか。


▲ありました。会社対会社で仕事をしてみると、作りたいような振り付けだけを作ることはできませんでした。 セクシーではない歌でも「エッチな動作を入れてほしい」というような依頼が入ったんです。 そういう事に合わせていくと、懐疑心がわきます。また、該当歌手の成績が良くなかった時は振り付けのせいにして、うまくいけば企画力のおかげだと考える企画会社が多かったです。 でも、すべてダンスが好きだから耐えました。


--振付師を夢見る後輩に、してあげられる助言がありましたら。


▲タップダンス、スポーツダンス、ジャズダンスなど様々なジャンルを習ってみることをお勧めします。私が子供の頃はそういう機会がなかったんです。 YouTubeでストリートダンサーたちの多様な映像を見ると、羨ましいです。 私のように、制服姿で日本から空輸してきたビデオテープがすり切れるまで見ながらダンスを覚えた人とは違いますよね。 最近の子供達は基本技をしっかり身につけているし、複数のジャンルに接してみると視野が広がるでしょう。


何よりも重要なのは、楽しみながらやろうということです。 実は大変な道です。 好きでなければ長くはできません。 私は弊社の社長、団長さん、先生という呼称が未だに恥ずかしいんです。 まだ10年くらいは現役でプレイして、ヌナ、オンニと呼ばれたいです。