サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】いまどきのボーイズグループたちのリアリティ

【ize訳】いまどきのボーイズグループたちのリアリティ

 
2018.05.23

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018052223367251772

  

「完璧に今っぽいね」

Mnet「SVTクラブ」初回の収録を終えたSEVENTEENのメンバー・バーノンが言った言葉だ。 「SVTクラブ」は、健康で快活なアイドルグループの姿を見せるためには旅行に出かけたり屋外に出なければならないという公式を破って、テーブルを囲んでおしゃべりするメンバーの姿を見せてくれる。 彼らの言葉を整えてくれる「庭師」アナウンサーのキムファンはSEVENTEENのメンバーたちにキーワードを投げかけてくれて、自然に質問をして対話の中心をつかむ。 ほとんどの20代が日常で容易に接するキーワードが、アイドルであるがゆえにわからないこともあるものだ。しかし、メンバー別密着カメラとスケジュールの中で暇を作って趣味探しする活動などは、彼らの生活の様子が「ソファクヘン」「雑学ぺディア」「シルジョン主義」など20代の価値観を説明する新型スラングと接しているということを明らかにしている。 「SVTクラブ」は音楽作業や忙しい日常に対する話を通じて、アイドルグループだけの特殊性を失わないながらもカラオケやグルメツアーに行くささやかな日常を見せながら「今どきの」の生活と価値観を見せることに成功した。

 
SEVENTEENのリアリティー番組である「SVTクラブ」と最近終わった防弾少年団YouTube RED専用ドキュメンタリー「BURN THE STAGE」はボーイズグループリアリティの新しい流れが反映された結果だ。 SBS MTV「DIARY」MBCEvery1「SHOWTIME」シリーズでそうだったように、宿舎の中や野外で遊ぶボーイズグループメンバー同士での姿を見せるのはアイドルリアリティの基本要素だ。 しかし、SEVENTEENのメンバースングァンは「(STVクラブの)作家先生と話したが、最近のアイドルファンは『あ、あの子はとても人間的だね。 私と似た面を持っているんだな』と思いながら好感を持つんだと言っていた」と話す。 実際、最近は多くのファンがボーイズグループメンバーたちに彼らが自分の仕事と日常の割合をどう取っているのか、今後どんな仕事をしたいのかなどについて質問する。 防弾少年団が、ネイバーVアプリを通じて野外活動中心のリアリティー「走れ防弾(RUN BTS)」をしながらもYouTube REDを通じてドキュメンタリー「BURN THE STAGE」をリリースしたのは故に興味深い。 ファンは「私と似た面を持っている」という考えでSEVENTEENのメンバーたちにさらにハマることもあるし、ワールドツアーをしている間も絶えず熾烈に次の段階について悩む防弾少年団の職業人としての姿勢を見て、びっくりすることもできる。 さらに、ファンではない大衆がうっかりTVチャンネルを変えたり、YouTube REDをクリックして見ても、韓国アイドルと20代の人生を理解できる新たな記録物としての価値を持つ。


このようなボーイズグループのリアリティショーまたはドキュメンタリーの変化は、逆説的にまた、別のリアリティーショーであるWANNA ONEのMnet「WANNA ONE:X-CON」と比較するとより明確に表れている。 「SVTクラブ」と「BURN THE STAGE」がボーイズグループメンバーを芸能界の外の20代の青年たちとして拡張させて大衆性を獲得したとするなら、「WANNA ONE:X-CON」の放送分の一部はファンだけにしか理解できない内容でいっぱいだ。 カップルマッチングプログラムSBS「PAIR」をパロディしてユニットマッチングを試みた1回放送では、メンバーたちが「お互いに知らない関係」という設定にされており、彼らはぎこちなさに戸惑いを隠せない。 パロディやユニットの選定ルールをきちんと理解していないメンバーもいるほどだ。 相手に近づき、スキンシップをし、セレナーデを歌い、ハート型のネックレスに自分が望むメンバーの写真を入れなければならない設定は、芸能プログラムではなくファンたちが織り成すファンフィクションや二次創作漫画の場面に近いくらいだ。 アルバムの準備に向けたリアリティであるにもかかわらず、WANNA ONEメンバーたちは2回目の放送でようやく自分の音楽的長所を表わせた。 また、メンバーたちの性格と価値観を観察することができた「WANNA ONE:ゼロベース」では、化粧品ブランドinnisfreeの済州ショップに行ってセルフ広告を制作する「WANNA ONEの済州」に変わった。 メンバーたちの自然な姿よりは広告とアルバムの広報が入り混じり、メンバーたちが見せたい姿が何なのか大衆はおろかファンたちさえも分かりにくい状況になる。

 
当然、リアリティー番組がすべての現実を示すものではない。「WANNA ONE:X-CON」が組まれた脚本とメンバーごとに定められたイメージ通りに動くとして間違っているという事ではない。ただ、SEVENTEENはデビュー前にアフリカTVでのアマチュアトークショーを経て、MBC MUSIC「ある素敵な日」で旅行に発ってから、会談形式の「SVTクラブ」を撮っている。一見だんだんと製作陣がより多くの枠組みを作ってきたようだが、メンバーたちは「SVTクラブ」で「むしろこういう風にするのがよりリアルに近いみたいだ」と話すようになった。 防弾少年団は、芸能プログラムでは自分たちのステージについて説明し難いためにドキュメンタリーでその話をする。 彼らは各自の特性をよく見せられる方式を探しながら、視聴者たちに彼らがどんなグループなのか説得する。 アイドルグループのリアリティで、完璧な本物を望むことはできないだろう。 ただ、そのグループがどのような態度で、どこに向かって行くのかは示すことができる。 そしてファンたちはその部分を発見し、熱狂する。 製作陣が普通に考える「こういうのがファンが好きだろう」というのとはかなり違うという言葉だ。

 


文 パクヒア

校正 キムヨンジン

 

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ソファクヘン(소화행)=소소하지만 확실한 행복/小さな幸せ


雑学ぺディア=雑学+ウィキペディア/広く浅い知識のこと

 
シルジョン主義(싫존주의)=“싫음마저도 존중하는 주의”「嫌いな事さえも尊重する主義」/お互いの違いを認めて尊重しあう考え方

 

 

WANNA ONEの方が防弾やSEVENTEENより大衆性があるだろうからそういう内容でいいのかも。

ファンはね...ぶっちゃけフォーマットなんかなんでもいいと思うんですよ..,アイドルが本当に辛い目にあってなければ。

(ただ垂れ流しだとファンといえどつまんないと思うことはある)