サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】J−HOPEの素朴なミックステープ

【ize訳】J−HOPEの素朴なミックステープ

 

2018.03.05
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018030514547288579

 

防弾少年団のメンバー・J−HOPEが去る2日に発表したミックステープ「Hope world」は無料でダウンロードできる。 韓国の音源チャートには登録もできないし、TV出演もない。 しかし、アメリカ週刊誌「TIME」はJ−HOPEと「Hope world」に関するインタビューを載せた。「Hope world」発表直後にJ−HOPEが自分のスタジオで進行したネイバーVアプリライブは中継のリアルタイムだけで100万人以上が視聴した。「Hope world」に収録された「Daydream」のミュージックビデオは、彼をはじめとする防弾少年団のメンバーの現在だ。 この映像の中でJ−HOPEはベッドに横になっている。 しかし、寝室の壁が消えると彼は広大な自然の前に置かれる。 そんな風に彼は自分の些細な生活を広い世界に示している。

 

しかし、このプロモーションビデオで彼が世界に露出される瞬間は解放感を与える。 狭苦しい印象を与えた空間が、壁が消えると横に広く開けたものに変わる。 これはJ−HOPEがアルバムの最初の曲でもある「Hope world」で見せてくれる人生へのアティテュードでもある。 「僕はと言うと毎日のようにD-day/与えられた環境に感謝する一生/人生に対する期待が作った人生/僕は自分を信じて仕事をする20代」「目覚めるたびに雑誌の1面」(「いつも」)で自分の顔を見る人生だ。 だから「夢中で遊びたい」気持ちが浮かんでも「大きな欲求は自制」(「Daydream」)しなければならない。 しかし、J−HOPEは「楽観主義者らしくただ楽しく」(「Hope world」)生きていこうとする。 ミックステープの中でJ−HOPEはグループの大きな成功の中でも、自分の姿を維持しようとするしっかりとした自我を伝達する。

 

J−HOPE防弾少年団の「DNA」のステージの最後に真ん中に立って曲の最も陽気な部分をリードした。 ある放送関係者は、防弾少年団のステージを録画する時は彼が絶えずメンバーたちのエネルギーを引き立てているとも述べた。 グループのリーダーRMは、自分のほかに誰がリーダーにふさわしいかという質問にJ−HOPEを挙げた。 「Hope world」は防弾少年団の活動でそんな風にして彫刻のように少しずつ明らかになってきたJ−HOPEの姿を完成させる。 エネルギーに溢れて肯定的であり、それを他の人に伝えている。

 

Hope world」が自分から世界に向かって進む過程を描いたことは、それ自体が彼の事を説明している。J−HOPEは「Hope world」で自分を定義して、「P.O.P(Piece of Peace)」で「誰でもミスをするし苦痛も受ける」と言い、自分が「誰かの力」になれることを希望しており、「Daydream」では自分を取り巻く環境や困難に対して「人生の喉の渇きによる欲望という網」と表現し、「一度別の僕の人生の絵」を描くという意志を見せている。 防弾少年団の成功に対するswagや初心に対する約束は「Street Dance 10年」から自分の根源を見出していく「Base line」以降に登場する。 個人に対する答えを出して、次第に外の世界についての立場を表明する。 その間「初めての日本行きのときめき」(「Airplane」)と「すべて敵で味方は誰もいない」時代を経て、「僕のBroと並んで」(「いつも」)歩んだ記憶をかみしめる。 「Hope world」はJ−HOPEがどのように今に至ったのかについての話であると同時に、防弾少年団のメンバーがどのように大人になっていくのかに対する記録でもある。

 

その点で防弾少年団のミックステープはメンバーそれぞれの話であると同時に、防弾少年団という本編のキャラクターとストーリーをもっと深く作る外伝たちでもある。 また、他のメンバーSUGAはミックステープ「August D」でデビューから現在に至る自分の人生を文字通り打ち明けた。「チリサルサパル(724148)」はデビュー前までの自分の人生に関するドキュメンタリーに他ならなかった。 一方、J−HOPEはスーパースターになった今、防弾少年団のメンバーが何を重要視してどんな夢を描いているかを見せている。 また、彼が絶えず努力しメンバーたちと一緒に成長する過程は、学校の後部座席の反抗児たちとしてスタートした同グループがどのように「DOPE」のように絶え間ないトレーニングを通じて成功を熱望する曲を歌うようになったのかについての手がかりだ。 防弾少年団はミックステープを通じて自らの話を描く過程で彼らの現在を反映し、過去を補充してグループとメンバー達の成長と変化を盛り込むことになる。 「Hope world」や「P.O.P(Piece of Peace)」が見せてくれる音楽的な方向性も同じだ。 両曲はヒップホップをベースとしているが、後半部にブリッジを入れながら雰囲気を表現するなど、アイドルのダンスソングでも聞くことができる構成である。 「Daydream」はヒップホップよりダンス曲としての楽しさがもっと際立っている。これを通じてJ−HOPEはアルバム前半で愉快かつエネルギーにあふれ、ラッパーでありダンサーである彼のアイデンティティを表現する。 また、「DNA」以降ジャンルを通じて自分達を説明する必要がなくなったグループの現在でもある。 ミックステープという形式、流通方式、個人的なメッセージという点で「Hope world」をはじめとする防弾少年たちのミックステープは些細で個人的な作業のように見える。 しかし、「Hope world」は防弾少年団のメンバーとBigHitエンターテインメント全員がこのグループのミックステープがグループの成長に比例するような重要な意味を持つということを知っていることを示している。 彼らの動きは少ないが、その意味はグループの歴史同様、累積されて波及効果は幾何学級数的に高まっている。

 

Hope world」に防弾少年団の正式アルバムのスタッフたちがそのまま参加した事には注目すべきである。 マスタリングですら、防弾少年団のアルバムをはじめアデルやテイラー・スイフトのアルバムも作業したランディ・ヘッドがそのまま参加した。 その結果、「Hope world」は一般的なミックステープの範疇をはるかに越えたレコーディングを聞かせてくれる。 「Hope world」の前半部分でJ−HOPEのボーカルがまるでナレーションのように鮮明に録音されているとしたなら、「Daydream」は似たようなトーンだが微妙に光を与え、タイトルのように若干朧げなイメージを与える。反面、現実でアラームが鳴っている音はまるで隣でアラームが鳴るようにリアルだ。 サウンドごとに少しずつ距離を異なったものにし音響効果を添えて立体感を与えるとともに、キーボードの演奏が静かに曲を率いていく空間まで残した「Daydream」はこのミックステープの目指すポイントを示している。 「Hopeworld」はJ−HOPEの個人的な話を盛り込んだミックステープだ。 ただし、曲ごとに手工芸品のように細く削って手入れされている。

 

つまり、防弾少年団の所属会社BigHitエターテイメントは相変わらずミックステープが無料ダウンロードの対象でなければならないということを知っている。 この曲で放送活動をする必要もないというのもわかっている。しかし、コンテンツにはミックステープとは思えないほどの投資をしなければならないという事も理解しているのだ。彼らはこのささやかな動きがグループの全体的像の中でどのような役割をしているか分かっているし、何が必要なのかも知っているようだ。 防弾少年団の成功の原因を1つや2つの事で説明することはできない。 この記録的な成功にはかなり多くの偶然と幸運もあるだろう。 ただ明らかなことは、彼らが偶然と幸運が起きやすい方向に動いているという点だ。 「Hope World」は、その証拠として残るだろう。

 

文 カンミョンソク

 

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個人的には防弾のミックステープの中でJ−HOPEのものが一番好きです。雑念が浮かばなくて楽しく聴けました。自分が共感できる部分が多いからというのもあるかもしれない。J−HOPEはラップもできるダンサーというイメージを持っていたのですが、そのイメージにピッタリの踊りたくなるようなミックステープのようにも感じました。

 

防弾のミックステープは3人3様の内容でキャラクターが良く出てるところが面白いですね。以前自分はKPOPを1冊の雑誌のように思っていて、自分的には今の防弾少年団はキャラ萌えが強いという事を言った事があるんですが、まさに連載本編に対してのキャラ別外伝だ!と納得しました笑