サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【MoneyS訳】[変化するアイドルファンドム文化] ①アイドル、荒らしとの戦争宣言

【MoneyS訳】[変化するアイドルファンドム文化] ①アイドル、荒らしとの戦争宣言

 

2018.01.06
http://m.moneys.mt.co.kr/view.html?no=2018010517318011197&mtype=&msubtype=search#_enliple

 
グループSHINeeのメンバー・ジョンヒョンの悲報が聞こえてきたその日、突然の死と同様に、その死を嘲弄した悪質なコメントに多くの人たちは驚愕を禁じえなかった。 ウォマドゥ、DCインサイドギャラリーなどの各種コミュニティを中心に一線を超えた悪質な書き込みが続いた。 アイドルを向けられた悪質な書き込みの深刻性が再び水面に浮上した瞬間だった。

アイドルファンドムと所属芸能事務所が、相次いで悪質な書き込みの掲載者との戦線を布告する理由だ。

 

昨年12月12日、SMエンターテインメントはホームページを通じて「SMエンターテイメント所属のアーティスト関連権利侵害に対する法的対応」という内容の告示事項を掲載した。 SMは荒らしの告訴に向けて専門法律事務所まで選任した。

SMは告示を通じて「当該業務を担当する専門法律事務所を選任し、当社の法務チームとともに民事・刑事上の法的対応を持続的に進める予定であり、公式アカウントを開設し随時情報提供を受け違法行為に対して断固として対応することに決定した」と明らかにした。

 

昨年、プロデュース101でデビューしたグループWANNA ONEメンバーたちの所属会社も荒らしの告訴に乗り出した。 カンダニエルとユンジソンが所属しているMMOエンターテイメントは昨年7月、悪質コメントに対する告訴状を提出し、ベジニョンの所属会社C9エンターテインメントとパクジフンの所属会社マル企画も9月、悪質書き込み者告訴の立場を公示し、捜査の中断なく強力に対応すると立場を明らかにした。

 

ファンたちも積極的に行動に乗り出している。 昨年12月SMエンターテインメント所属のアーティストたちのファンドム連合は「COEX SM・アティウムでアーティストの保護のための行動を促すデモを展開する」という声明を発表した。 これに対してSMは、悪質コメントに法的に対応するという立場を公式的に明らかにし、行動に乗り出した。

 

告訴を進行したSECHSKIESファンがオンラインコミュニティに公開した悪質コメントに対する告訴・告発の処分結果通知書/写真=DCインサイドSECHSKIESギャラリーキャプチャー
(訳注:原文画像参照)

 

WANNA ONEのファンも侮辱的文章とコメントのPDFファイルを保存する方法を共有し、役割分担を通じて体系的に悪質な書き込みの証拠収集に乗り出している姿も見られた。

 

さらに、直接告訴に乗り出しているファンもいる。 昨年9月、グループSECHSKIESのファンたちは悪意的に非難世論を形成しているネチズンを告発し、罰金刑を受けさせたりもした。

 

◆進化する荒らし

過去にもアンチファンと荒らしは常に存在した。 しかし、所属事務所とファンダムが組織的に対応に乗り出すことは少なかった。

 

近年、所属会社とファンダムが悪質書き込み者問題に強力に対応するようになった最も大きな理由は、荒らしの行動が以前と違って組織化されているからだ。

過去と違い、最近の荒らしは特定コミュニティやオープンチャットを通じて組織的に動く。 彼らは単純に特定の芸能人の意見に誹謗する書き込みをすることを超え、当該人物に対するデマを量産して世論を扇動する。

 

荒らしたちは誹謗の対象になったアイドルのすべてのスケジュールをチェックしつつ資料を収集してその一部を悪意的に編集し、さまざまなコミュニティに掲示して書き込みを「先導」する。 別名「ベスト書き込み」が持つ影響力を通じ、該当のイシューに対する世論の雰囲気を自分たちが望む方向に誘導するためだ。

 

彼らは特定の芸能人についた関連検索語も操作する。 当該人物に対する否定的な単語を持続的に検索し、関連検索語上位圏に位置するようにするのだ。 これによってファンは関連検索語を「浄化」する運動に乗り出すこともある。

 

◆「逆風を受けるかも」告訴に迷う...依然として「軽い処罰」

しかし、依然として悪質コメントに対する告訴手続きは制限されており、処罰のレベルも低いのが実情だ。 刑事訴訟法によると、告訴は被害者本人や被害者が権限を委任した代理人がする事もできる。 しかし、代理人に権限を委任する場合に告訴代理人は被害者本人から権限を委任されなければならず、その事実も立証しなければならない。 結局、被害者本人の同意が必要だというのだ。これはイメージが重要な芸能人にとっては大きな負担になる可能性もある。ややもすれば否定的な世論が激化し、逆風を受ける可能性もあるからだ。


昨年11月、悪質な荒らしを告訴するという立場を明らかにしたTVタレント、チョン・ジュンハが代表的だ。 チョン・ジュンハが荒らしの告訴方針を明らかにすると、彼の過去の言動を整理した「チュチュやドットコム」が開設されるなど逆風が強まり、結局告訴を撤回しなければならなかった。


これに対して多くのファンは、悪質コメントに対する「第三者告発」を拡大しなければならないと主張する。 第三者告発が可能になれば、悪質な書き込みを見て精神的被害を受けた第三者、つまりファンが直接告発することができる。

 

悪質コメントに対する処分も、ほとんど100万ウォン前後の弱い罰金刑に止まっている。 やっとの思いで告訴するとしてもまともに処罰が行われず、悪質な書き込み防止の効果が全くない。 むしろ処罰レベルの低さに気づいた荒らし達は、さらに活発に活動している状況だ。

実際、先の1日EBS「新年の特集 未来の講演」に講演者として出演したTVタレントのソルビは多くの悪質な書き込みや噂で苦痛を受けた話を打ち明け、「告訴後に加害者たちに会った時、ギャラより罰金が低かったのでその仕事を引き受けたという話に衝撃を受けた」と語った。

 

俳優キム・ガヨンも過去のある放送番組を通じ、「私も荒らしを告訴したことがある。100%罰金刑だ。 一人も懲役刑まで行ったことがない。 悪質コメントに対する罰金刑や懲役刑も相当課すべきだ。懲役は10年、罰金も20億ウォン程度に上げるべきだ」と声を強めた。

 

情報通信網法上、名誉毀損罪の場合虚偽事実の流布者に最大7年以下の懲役や、5000万ウォン以下の罰金に処することができる。 しかし、現実は相変わらず軽い処罰にとどまっている。

 

 


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なぜか財テク経済誌の記事です。
所属会社が荒らしに法的措置を取るのは当然だと思うのですが、ここにファンが絡むのは少々微妙な感じがします。ファンドムの中では推しドルの守護者として振舞っている人が、ファンドムの外では対抗ファンドムのアイドルに対する荒らしだったりする構図は普通にあるでしょうし。しかも同じ所属会社のファンドム同士でそれをやってるケースもあったりして...


それを考えると「第三者告発の権限を拡大するべき」っていう発想自体が結構恐ろしいです。当人が騒いでほしくないようなことをたかがファンがどうにかする権利を持たせてくれと言ってるようなもので、芸能人はファンに強く言えないだろうというのを踏まえても、法治国家である事を望むならそれが良いことには思えず...

 

ちなみに日本ではつい最近、スポーツ選手の家族を誹謗する書き込みをした一般人に罰金192万円が課せられるという判決がありました。これもネットの情報開示に77万かかってるとの事なのでそう簡単に出来るものではないですが、そういう時代になってきているという事なんでしょうか。