サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ユンジョンシン、限りなく軽く

【ize訳】ユンジョンシン、限りなく軽く

 

2017.12.13
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017121220267248333


男の立場からの別れの歌「いいの(Likey It)」がヒットすると、女性ボーカリストを通じて再び「いいわ(Yes)」を出すミュージシャン。切ないバラードで今年最も成功した曲の一つを発表したが、ユンジョンシンの行動は変わらない。 誠実に、そして軽く。 毎月1曲ずつ歌を発表するプロジェクト「月刊ユンジョンシン」も「実際1ヶ月あれば十分に曲を作業できると思うが、クリエイターが怠けたり先延ばしにしたりする。 僕のような人は1ヶ月で1曲の歌が出かねない」(JTBC「ニュースルーム」)という発言から始まった。 自らも「作曲の厳粛主義と悲壮さを重視する人にはたぶんできないだろう」と言ったプロジェクトだったが、毎月1曲ずつ溜まっていって7年目が来たので、「月刊ユンジョンシン」は彼の意図とは別に大きな結果となった。

 

MBC「ラジオスター」をはじめ、様々なバラエティ番組に出演中の芸能人。時折自分の歌を自ら笑いのネタにするほど軽く、やさしい行動をする人のようにも見える。 しかし、「月刊ユンジョンシンは「デビュー20年目を迎えた年に2年以上も準備して作ったアルバムが、数週間だけで成功か失敗か判断される市場」で生き残るための方法であり、「そんな風に音楽をしていては、もっと年を取ってから音楽ができなくなるのではないか」と考えたミュージシャンができる事は、地道に音楽を発表することだけだった。 「録音室も月々お得に契約」(「GQ」)して、最小限の費用でどうにかしてずっと曲を作っていった。 20年以上活動しながらも変わらずメロディーを操れる能力を維持しようとし、出演中のバラエティとSNSで着実に広報をした。 MYSTICエンターテインメントのプロデューサーとしても活動しながら仕事は一層忙しくなったが、それでも引き続きメロディを書いて録音をした。 創作と終わりなき日常の共存ともいうべきかもしれないが、絶えず結果を出し、自分のプラットフォームを通じて広報する彼の姿は、今時のユーチューバーたちと似ている。 彼は「作品が羽毛のように軽いファイル」になるモバイル時代を否定しなかった。 その代わりこの時代で、自分にできる方式で、変わらずに創作できる方法を見つけ出した。 彼の軽い行動は、誠実という言葉だけでは足りないミュージシャンとしてのアイデンティティに対する切実さにさえ見えた結果である。

 

ユンジョンシンがバラエティで盛んに活動を始めたばかりの頃は、彼のイメージがあまりにも軽くなっていないだろうかという視線もあった。 彼が悲しいバラードを歌ったとしても、もはや感情移入できなくなるのではないかという心配もあった。 しかし、彼は徐々に曲を出してその曲に人々が触れ、いつのまにかバラエティをしながら曲を書いて歌うユンジョンシンの姿は、彼だけのアイデンティティとして受け止められた。 「いいの」が逆走を始めたきっかけの一つも、ユンジョンシンがライブで「いいの」を熱唱する姿がSNSを通じて広がってからだった。バラエティ番組で笑わせて、1曲を書きながら1ヶ月を過ごしている。 誠実ではあるが、凄くは見えないかもしれない1ヶ月。しかし、それが集まったことで最もユニークな人生のひとつとなった。 そしてユンジョンシンはまた曲を書くのだろう。

 

文 イジヘ
校正 キムヨンジン