サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】秋に聴く昔の歌たち

【ize訳】秋に聴く昔の歌たち

 

2017.10.11
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017101020327247712

 

秋、皆が各自のプレイリストを持つような季節。そういう人たちのうちの何人かにプレイリストの1曲を推薦してほしいとお願いした。 少し昔の歌で。


ロマンについてーチェ・ベクホ

 

ソ・テジと子どもたちの世界で、私はまだ若すぎた。 父は家に帰って来る途中に酔った日には歌詞を潰しながら歌を歌ったりした。 チェ・ベクホの「ロマンについて」だった。 幼い頃のその場面が、そしてそのメロディが忘れられそうな時に自分は大人になった。 年を重ね、瞬間の輝きの代わりに時間が日増しに加わる価値について、自分が今幾重にも築いてきた、また、蓄積している時間はどういう意味なのかという考えが増える時、自分も知らないうちにこの歌を歌っていた。 半白髪の老紳士になった父親の後姿を見て、初めてじっくりと歌詞を見てみた。 最高の人気を博した歌手が時間の前崩れて彷徨っていた四十半ばに、水洗いをする妻を見ながら書いたという「ロマンについて」は、もう一度彼を音楽で暮らせるようにする契機となった。 この歌は、ソン・チャンシクはソン・チャンシク、チョ・ヨンピルはチョ・ヨンピル、ハン・デス氏はハン・デス氏、キム・ミンギはキム・ミンギであり、歌手の名前がすぐに年輪だった、自分が生きてきた人生通りに歌や声を作って出していた、歌を「技術」として歌っていたのではない時代が確かにあったと言うことだ。 歳月が流れ失って行くことも悲しいが、それが人生であり、またそれはロマンであろうし、そして浪漫はいつか再び生き返るとこの歌は言っている。

 

チョ ハナ (コラムニスト)

 

Eve, The Apple of My EyeーBell X1

 

去年の夏に購入した住宅のオーディオルームは、片面の窓が大きくなっている。 しかし、春と夏はその窓からはそれほど日光が入ってこない。 家の周りに植えた木の木の葉が育って、日光を隠すためだ。 日差しが差し始めるのは木の葉が落ちた晩秋からだ。 木の葉が一つずつ落ちて、ますます光が入ってくる光景は、個人的に新たな秋のイメージになった。 木の枝がやせてこけていくほど、だんだんともっと明るい光が入ってくる、そわそわするような気持ちと、妙に温もりを抱いているその時期。昨年の秋にBell X1の「Eve、The Apple of My Eye」を再び聞いたのはそのためだったようだ。 米国ドラマ「The O.C」に登場した(https://youtu.be/g2-L7WkBlhY)のを記憶する人たちのほかにはこれからもあまり知られることもなさそうなこの歌は、イントロから人びとを悲しくさせようという覚悟さえ感じられるだけに、荒涼としながらも妙にロマンチックなムードが敷かれている。 それでも、すべてがこのままでは終わらないという感じ。しばらく忘れていたこの歌は、新しい家の窓の外の風景と共に、再び秋のイメージになった。 今年もある日曜日午後にオーディオルームで毛布をかけて、お茶を一杯飲みながらこの音楽を聞いてうとうとしようか。

 

カン ミョンソク (ize編集長)


僕の心に映った自分の姿ーユ・ジェハ

 

秋というと、適当に陽気になり、同時に落ち着いた気持ちになる。 デリースパイスの「チャウチャウ」をそういう理由で練習生の時からたくさん聞いていた。 イントロから青くて高い空と若干の雲、そして涼しい風が描かれている曲だから。 しかし、春でも夏でも冬でもなく、秋に聴くべき曲といえば、ユジェハの「僕の心に映った自分の姿」だ。 多くのものが呼吸を整えるこの季節に「私の心に映った自分の姿」は時報というより詩のような歌詞で、どの一瞬も深い考えに浸るようにさせてくれる。 もし今、秋の公園のベンチに座って音楽を聴けたら、真っ先に聞くことになりそうだ。

 

ラップモンスター

(ボーイズグループ防弾少年団メンバー)


Tell Me Where You're GoingーSilje Nergaard

 

名前をどう読むべきかから困惑する、このなじみのない女性歌手「セリア・ネルゴール」は、見知らぬ国ノルウェーの中堅ジャズのディーヴァだ。 巨匠のギタリスト、パット・メセニーから、曲作業及び演奏を担当したこの曲は、彼女の1989年のデビュー曲だ。タイトルそのままに「あなたがどこに行くのか話してくれれば、私も一緒に行きます」という、純粋できれいな告白を盛り込んでいるラブソングだ。 タイトルのように明るいビートと希望的な歌詞の中に、私たちが「北欧」というと自動的に思い浮かべるような雰囲気が丸ごと盛り込まれている。 清涼さ、ナチュラルさ、ロマンティックさ、馴染みのない感覚、深み、そのすべての普通の感じが、当時二十歳を迎えた女性歌手の若々しい声にそのまま反映されていて、聞くだけでも幸福のエネルギーが充填される感じだ。 秋のプレイリストを詰めている数多くの寂しい歌の間に、この歌を少し入れてみるように勧めたいと思う。 ノルウェーデンマーク、あるいはアイスランドのような馴染みない国の真っ青な秋の空の下、愛する人と二人きりで大自然の中の高速道路を走っているようなファンタジーをプレゼントしてくれる歌だ。 老練で軽快に曲の大団円を結ぶ、パット・メセニーのギター演奏の旋律はおまけだ。

 

ホ ハン

(MBC「ショー音楽の中心」PD)

 

カタツムリーパニック

 

この曲は私が生まれる1年前に発表された歌だ。 そのためだろうか。 秋にふさわしい穏やかで暖かい曲でありながら、ちょうど世界に出たばかりの小さくて、また、ちょっとした存在の私を暖かく出迎えてくれた歌のように感じられる。 それに、私はまだ依然として成長している人なので、自分に向かって話しかけてくれている話で満ちている気がして、依然として楽しんで聞く事ができる。 もちろん有名な曲だから多くの人たちが慣れ親しんでいるし、悩みに陥ってどうしてよいか分からない気持ちがした時にプレイすればいつも風変わりな答えを出してくれる。 秋風にそわそわして気がかりなことが思い浮かぶ方は、静かなところで一度聴いてみてはどうでしょうか。

 

キム セジョン

(ガールズグループgugudanメンバー)